JPH104757A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JPH104757A
JPH104757A JP15797396A JP15797396A JPH104757A JP H104757 A JPH104757 A JP H104757A JP 15797396 A JP15797396 A JP 15797396A JP 15797396 A JP15797396 A JP 15797396A JP H104757 A JPH104757 A JP H104757A
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cutting height
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Ritsuko Kajioka
律子 梶岡
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設定された刈高さまでコンバインの刈取前処
理装置を昇降油圧シリンダ9にて下降させて刈取脱穀す
るオートクラッチ制御を不用意にOFFにしないように
規制する。 【解決手段】 刈取前処理装置に装着した超音波センサ
20にて検出した刈高さ検出値が刈高さ設定器73によ
り予め設定された設定刈高さより大きい場合であって
も、穀稈有無センサ81により刈取前処理装置内に穀稈
が存在すると感知された場合は、刈取脱穀作業が続行さ
れているものと判断して、制御装置70はオートクラッ
チ制御を保持するためON信号を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに係
り、より詳しくは、刈取前処理装置が所定高さより高く
なれば刈取りクラッチをOFFにし、所定高さ以下では
刈取りクラッチをONにして、刈取り脱穀作業を迅速に
実行するようにしたコンバインの構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平7−2746
50号公報、特開平7−274651号公報等におい
て、刈取前処理装置を所定刈高さまで下降させる刈取脱
穀作業時には、自動的に刈取クラッチがONするが、刈
取前処理装置を前記刈高さ以上に上昇させる非作業時に
は自動的に刈取クラッチをOFFするというオートクラ
ッチ制御を実行して、圃場での刈取脱穀作業を迅速に実
行することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圃場の
畦際での刈取脱穀作業のように、前記予め設定した刈取
高さまで下降させると、刈取前処理装置の側端が畦側面
につかえてしまうので、前記設定刈高さより高い位置ま
で上昇させながら刈取り脱穀させようとしても、前記オ
ートクラッチ制御モードが作動していると、刈取りクラ
ッチが自動的にOFFとなってしまう。従って、従来の
技術では、前記オートクラッチ制御モード(自動モー
ド)を一旦解除して手動モードによる作業を実行しなけ
ればならず、その切換作業も手間となるし、自動モード
が働かないから脱穀負荷調節等の各種操作も同時に手動
にて調節しなければならず、極めて操作が煩雑となると
いう問題があった。
【0004】また、圃場面には既に刈取った箇所等に排
藁が散乱しており、刈取前処理装置と圃場面との対地高
さを検出するだけでは、刈高さの検出値に誤りが発生し
やすく、その誤検出により、オートクラッチ制御はOF
Fに移行してしまうので、その度にオートクラッチ制御
ONに戻す作業を実行するのが煩わしいという問題もあ
った。
【0005】本発明は、これらの問題を解決すべくなさ
れたものであり、設定した刈取り高さのデータに別のデ
ータを付加してオートクラッチ制御のON・OFFを切
換できるようにしたコンバインを提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1に記
載の発明のコンバインは、刈取前処理装置を走行機体に
対して油圧シリンダを介して昇降駆動するように構成
し、予め設定された設定刈高さより刈取前処理装置に装
着した対地高さセンサによる刈高さ検出値が高ければ刈
取クラッチがOFFとなり、前記設定刈高さより前記刈
高さ検出値が低ければ刈取クラッチがONとなるよう制
御するオートクラッチ制御装置を備えたコンバインにお
いて、前記オートクラッチ制御装置は、前記設定刈高さ
より前記刈高さ検出値が高い場合であって、且つ刈取前
処理装置に設けた穀稈有無センサの検出値がONの場合
には、前記刈取クラッチをONに保持するように制御す
るものである。
【0007】また、請求項2に記載のコンバインは、刈
取前処理装置を走行機体に対して油圧シリンダを介して
昇降駆動するように構成し、予め設定された設定刈高さ
より刈取前処理装置に装着した対地高さセンサによる刈
高さ検出値が高ければ刈取クラッチがOFFとなり、前
記設定刈高さより前記刈高さ検出値が低ければ刈取クラ
ッチがONとなるよう制御するオートクラッチ制御装置
を備えたコンバインにおいて、刈取前処理装置と走行機
体との対機体昇降位置を検出するための昇降ポジション
センサを設け、前記オートクラッチ制御装置は、刈取前
処理装置の上昇信号もしくは上昇変化率が大きい時に
は、刈取クラッチのOFFを許容し、下降信号もしくは
下降変化率が大きい時には、刈取クラッチのONを許容
するように制御するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明をコンバインに適用し
た実施例について説明すると、図1は走行クローラ2a
が備えられた左右一対の走行装置2を有するコンバイン
の走行機体1の側面図であり、図2は走行機体1の平面
図、図5は動力伝達のスケルトン図、図6は油圧回路と
制御装置の機能ブロック図である。
【0009】走行機体1の進行方向に向かって左側には
脱穀装置3を搭載し、走行機体1の前部には単動式の油
圧シリンダ9により昇降動可能な刈取前処理装置4を配
置する。刈取前処理装置4の下部フレームの下部側には
バリカン式の刈刃装置5を、前方には6条分の穀稈引起
装置6が配置され、穀稈引起装置6と脱穀装置における
フイードチェン7前端との間には穀稈搬送装置8が配置
され、穀稈引起装置6の下部前方には分草体10が突出
している。走行機体1の右側前部に運転室11が配置さ
れ、その後側に穀粒タンク12が配置されている。
【0010】図3及び図4に示すように、刈取前処理装
置4に先端を装着した前方下向き傾斜状の昇降筒フレー
ム14の基端を水平筒15に固着し、該水平筒15を走
行機体1の前部に設けた複数の軸受ブラケット16(一
方を図示省略)に回動自在に軸支し、走行機体1上のエ
ンジン35からの動力を前記水平筒15及び昇降筒フレ
ーム14の各々の内径部に配置した伝動軸17と19、
傘歯車対18等を介して刈取前処理装置4の各部に動力
伝達される。そして、昇降筒フレーム14の中途部と走
行機体1との間に装架した昇降油圧シリンダ9にて刈取
前処理装置8を昇降駆動させるものである。
【0011】コンバインの動力伝達系を示すスケルトン
図(図5)に示すように、エンジン35からの出力の一
方は、クラッチ36を介して穀粒タンク12内の底コン
ベヤ37及び縦コンベヤ38に動力伝達し、次いで排出
オーガ28内のスクリューコンベヤ(図示せず)に伝達
される。エンジン35からの他の出力は、動力分岐用ミ
ッション39を介して扱胴駆動軸40、選別駆動軸4
1、走行用の油圧ポンプ油圧モータ式(HST式)走行
駆動部42への駆動軸43及び刈取前処理装置4への定
速回転駆動軸44に動力伝達される。そして、扱胴駆動
軸40または選別駆動軸41を介して扱胴13及び処理
胴29、一番受樋のスクリューコンベヤ26a、唐箕フ
アン、二番受け樋のスクリューコンベヤ26b及び二番
還元コンベヤ25、排藁チェン31、吸引フアン30及
び排藁カッタ33に伝達される。
【0012】他方、前記(HST式)走行駆動部42よ
り出力する刈取同調駆動軸45から、(走行駆動部の正
回転時のみ伝達可能な)ワンウエイクラッチ45a及び
同調クラッチ46を介して刈取軸47に動力伝達させ、
フイードチェン7に直接伝達する。また、刈取軸47に
設けた刈取前処理部クラッチ49を介して刈取前処理装
置4への動力伝達をON・OFFするように構成されて
いる。それぞれの同調クラッチ46,刈取クラッチ4
8,刈取前処理部クラッチ49をON・OFF操作する
には、それぞれのクラッチに対応する電磁ソレノイド等
のクラッチアクチュエータをON・OFF動作するよう
に構成されている。なお、同調クラッチ46はベルトの
テンションを緊張・緩和することにより動力継断するテ
ンションクラッチであっても良い。従って、後述するよ
うに、車速同調制御を禁止(中止)する場合等で、動力
分岐用ミッション39の定速回転駆動軸44を介して刈
取軸47に動力伝達し、HST式走行駆動部42より出
力する刈取同調駆動軸45の回転数が前記定速回転駆動
軸44からの回転数より低い場合や、刈取同調駆動軸4
5がコンバインの後退方向に回転する場合には、ワンウ
エイクラッチ45aが空回りする。
【0013】なお、前記HST式(2油圧モータ2油圧
ポンプによる無段階変速機構内に機械的変速機構を組み
込んだもの)走行駆動部42の各油圧ポンプ等の斜板を
調節して車速を無段階変速するための主変速レバー(図
示せず)は前後回動し、ほぼ垂直姿勢の中立位置(停止
位置)に対して前に倒すと前進位置であり、垂直に対す
る傾斜角度が大きいほど車速が速くなる。後方に傾斜さ
せると後退となり、その傾斜角度が大きいほど車速が速
くなる。
【0014】副変速レバー(図示せず)は、HST式走
行駆動部42内に設けた機械的変速機構(図示せず)を
操作する伝動モータ等のアクチュエータを制御するため
のものであり、副変速レバーを路上走行モード、標準作
業モード、低速作業モードの各位置に切換えると、コン
バインに搭載したマイクロコンピュータ式の制御装置
(コントローラユニット)70の指令により、前記各作
業モード時に適応する走行駆動部42の出力(馬力)及
び回転数を所定のレンジに設定保持することができる。
【0015】なお、走行機体1を前進走行させながら通
常の刈取脱穀作業を実行するとき(低速作業モード時及
び標準作業モード時)には、動力分岐用ミッション39
における刈取クラッチ48をOFF(動力遮断)し、同
調クラッチ46及び刈取前処理部クラッチ49はON
(動力接続)の状態にし、燃料噴射量センサ及び車速セ
ンサの検出値を監視しながら、走行駆動部42の出力に
同調させた回転数の刈取同調駆動軸45を介して刈取軸
47を駆動させて刈取前処理装置4及びフイードチェン
7を同調駆動する一方、扱胴駆動軸40及び選別駆動軸
41を駆動させて、扱胴11、処理胴29、送風フアン
20、唐箕フアン19、揺動選別機構15等を駆動させ
るのである。
【0016】また、圃場内での刈取脱穀作業途中におい
て走行機体を方向転換等を実行するに際して、走行機体
1を停止または後退させるとき、刈取前処理装置4とフ
イードチェン7との駆動を停止する時には、同調クラッ
チ46及び刈取クラッチ48をOFFにする。フイード
チェン7のみ駆動するには、刈取前処理部クラッチ49
をOFFにする。この場合、刈取前処理装置4への動力
伝達はなく、動力分岐用ミッション39から刈取軸47
を介してフイードチェン7にのみ動力伝達される。
【0017】刈取前処理装置4と圃場面との対地高さを
検出して刈高さを検出するための刈高さセンサとしての
超音波センサ20は、前記穀稈引き起こし装置6の裏面
側に設けたブラケット(図示せず)に配置し、図5に示
すように、超音波センサ20における発信器20aの発
信部(ホーン部)と受信器20bの受信部とを圃場面に
向けるように配置する。超音波センサ20の設置高さと
刈刃5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ2
0の検出値から所定の換算により、刈高さ検出値を求め
るようにしている。
【0018】昇降ポジションセンサ22は、走行機体1
と刈取前処理装置4との相対高さを検出するためのもの
であり、本実施例では、図3及び図4に示すように、前
記軸受ブラケット16に固定した回動ポテンショメータ
式の昇降ポジションセンサ22の感知回動アーム23
を、水平筒15の外面に固着したセンサ軸24に当接さ
せ、水平筒15の回動角度θを検出することにより、昇
降筒フレーム14の回動角度、ひいては走行機体1に対
する刈取前処理装置4の昇降位置(対機体昇降位置)を
検出できるようになっている。
【0019】図6は、刈高さ制御やオートクラッチ制御
を実行するための制御装置70の機能ブロック図を示
し、該制御装置70は、マイクロコンピュータ等の電子
式制御装置であり、図示しないが各種演算処理や制御を
実行するための中央処理装置(CPU)や、制御プログ
ラムを記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)、各種
の検出値、データ等を一時的に記憶させる随時読み書き
可能メモリ(RAM)、制御装置の電源をOFFとして
も記憶データを保持するための不揮発性メモリ、タイマ
機能としてのクロック、インターフェイス、バスなどを
備える。
【0020】超音波センサ20における発信器20aに
は制御装置70からの指令により発信駆動回路71を介
して適宜時間間隔T1にて超音波を発信し、被検出物等
にて反射された反射波は受信器20bで受信し、その検
出信号は受信増幅回路72を介して制御装置70に入力
する。前記昇降ポジションセンサ22の検出信号もA/
D変換器を介して前記時間間隔T1ごとに制御装置70
に入力する。
【0021】また、刈高さ設定器73、刈取脱穀作業を
手動モードで行うときの手動スイッチ74、同じ作業を
自動制御モードにするときの自動スイッチ75、さらに
前記手動で実行するとき、刈取前処理装置4を手動にて
細かく昇降操作するためのジョイスティック76の各信
号もそれぞれ制御装置70に入力される。ジョイスティ
ック76の操作レバーは前後傾動可能で中立位置に自動
復帰するように付勢され、操作レバーを前方向に傾倒し
ている間は最小速度で下降継続し、後傾している間は最
小速度で上昇継続する。
【0022】また、前記制御装置70では、後述する所
定の演算結果に応じて所定の昇降指令信号を第1駆動回
路77と第2駆動回路78とに出力し、第1駆動回路7
7からの出力に応じて油圧回路79における油圧切換弁
80の電磁ソレノイド80a,80bを作動させる一
方、第2駆動回路78からの出力に応じて高速応答電磁
弁の一例である電磁比例減圧弁50の電磁ソレノイド5
0aを作動させて、刈取前処理装置4の昇降のための単
動油圧シリンダ9を作動させるのである。
【0023】図5に示す油圧回路79では、前記単動式
の昇降油圧シリンダ9及び左右の走行装置3と走行機体
1との左右相対車高を制御するための左右一対のローリ
ング制御用油圧シリンダ(図示せず)に対する油圧制御
弁51等にも圧油を供給する。この場合、図5に示すよ
うに、油圧回路79の油圧ポンプ52から油圧切換弁4
9への給油路53中に、リリーフ弁54を介挿する。4
ポート3位置切換電磁式の油圧切換弁80の出力ポート
から単動油圧シリンダ9への油圧管途中には、逆止弁5
5、及びスローリターンチェック弁56を接続する。な
お、油圧切換弁80の他の出力ポートからは他の油圧制
御弁51に同時に給油するように構成されている。
【0024】前記油圧管の逆止弁55とスローリターン
チェック弁56との間に接続した戻油管57には、前記
単動油圧シリンダ9のピストンロッド下降用の可変絞り
弁58と緊急下降弁59とを並列接続する。この可変絞
り弁58は、2ポート2位置切換型のバルブであって、
そのパイロットポートには、前記の高速応答電磁弁の1
例としての、電磁比例減圧弁50の出力ポートを接続す
る。
【0025】そして、刈取前処理装置昇降用の油圧シリ
ンダ9の作動制御は次のように実行する。即ち、電磁式
の油圧切換弁80を切換て油圧シリンダ9を伸長させる
場合には、電磁ソレノイド80aをパルス幅変調制御
(PWM)にて作動させると、電磁比例減圧弁50によ
って適宜油圧に調整されたパイロット圧が可変絞り弁5
8に作用し、可変絞り弁58の絞り度合いが任意に変化
し、戻油管57から油タンク60にドレンされる。その
場合、可変絞り弁58の絞り度合いに応じて油圧シリン
ダ9の作動速度が調節される。
【0026】また、油圧シリンダ9を縮小させる場合に
は、油圧切換弁80を中立にし、電磁比例減圧弁50を
前記と同様にパルス幅変調制御(PWM)方式にて作動
させ、そのパイロット圧の調節にて可変絞り弁58の絞
り開度を調節し、これにより油圧シリンダ9の作動速度
を調節する。次に、オートクラッチ制御について説明す
る。従来の技術のオートクラッチ制御とは、予め設定刈
高さ(目標刈高さ)を設定しておき、刈取前処理装置4
を下降させてその刈刃装置5の対地高さ(刈高さ)が前
記設定対地高さ(設定刈高さ)より小さくなると、自動
的に刈取クラッチ48がONになって、刈取前処理装置
4及び脱穀装置3にエンジン35からの動力を伝達させ
て、刈取脱穀作業を速やかに開始できるようにし、逆
に、刈取前処理装置4を上昇させてその刈刃装置5の対
地高さが前記設定刈高さ以上になると、自動的に刈取ク
ラッチ48をOFFにさせて、刈取前処理装置4及び脱
穀装置3の作動をOFFにするものである。
【0027】しかしながら、圃場の畦際等では、前記所
定の設定刈高さまで刈取前処理装置4を下降させると、
当該刈取前処理装置4の側縁等が畦に当接する等の不都
合があるので、オペレータが前記所定の設定刈高さより
高い位置で刈取前処理装置4の下降を停止し、その状態
にて刈取前処理装置4及び脱穀装置3を作動させて刈取
脱穀作業を続行させることを希望する事態が発生する。
【0028】そのため、本発明の第1実施形態では、刈
取前処理装置4を走行機体1に対して油圧シリンダ9を
介して昇降駆動するように構成し、予め設定された設定
刈高さより刈取前処理装置4に装着した対地高さセンサ
としての超音波センサ20による刈高さ検出値が高けれ
ば刈取クラッチ48がOFFとなり、前記設定刈高さよ
り前記刈高さ検出値が低ければ刈取クラッチ48がON
となるよう制御するオートクラッチ制御装置を備えたコ
ンバインにおいて、前記オートクラッチ制御装置は、前
記設定刈高さより前記刈高さ検出値が高い場合であっ
て、且つ刈取前処理装置4に設けた穀稈有無センサ81
の検出値がONの場合には、前記刈取クラッチ48をO
Nに保持するように制御するものである。
【0029】ここで、穀稈有無センサ81は刈取前処理
装置4における穀稈搬送装置8の途中またはフイードチ
ェン7の始端部による穀稈搬送経路中に配置する接触セ
ンサ等にて構成し、刈り取られた穀稈が、刈取前処理装
置4に未だ存在しているか否かを感知(検出)できるも
のである。他方、刈高さ設定器73は、可変抵抗器等の
アナログ式であっても良いし、デジタル式であっても良
い。これらでは、所望のめもり位置等に合わせて、設定
刈高さ値Htを設定する。さらには、別途の初期値設定
スイッチ82を運転部に設け、刈取りスイッチ48をO
FFにした状態で、オペレータが前記初期値設定スイッ
チ82を押下しながら(ON連続時間が適宜秒数以上の
とき)、図示しない昇降レバーを操作して刈取前処理装
置4を所定の刈高さまで昇降させて停止する。このとき
の対地高さセンサ(超音波センサ20)の検出値を、制
御装置70に備えた不揮発性メモリに格納し、所定のオ
ートクラッチ制御時にこのデータ(設定刈高さ値)を読
出して使用するようにしても良い。
【0030】この第1実施形態の制御フローチャートを
示す図7を参照しながら説明すると、スタートに続き、
走行機体1を圃場走行させながら前記設定刈高さ値Ht
を読み出す(S1)。次に、超音波センサ20による刈
高さ検出値HoをΔT時間(msec.)毎に読み込む(S
2)。そして、刈高さ検出値Hoが設定刈高さ値Htよ
り大きいか否か(Ho>Ht?)を判別する(S3)。
ここで、Ho>Ht+αとしても良く、αは、制御のハ
ンチングを発生させないためのオフセット設定値であ
り、予め任意に設定されているものである。Ho>Ht
(+α)の場合(S3:yes )には、さらに、穀稈有無
センサ81がONか否かを判別する(S4)。センサ8
1がONの場合(S4:yes )及びHo≦Ht(+α)
の場合(S3:no)には、前記オートクラッチ制御をO
Nとする制御を実行する(S5)。そして、センサ81
がOFFの場合(S4:no)には、オートクラッチ制御
をOFFとするのである(S6)。このような制御の出
力信号を制御装置70から適宜時間間隔毎に出すと、刈
取前処理装置4が設定刈高さ値Htより高くなるまで上
昇していても、当該刈取前処理装置4内に穀稈が存在し
ている、つまり刈取脱穀作業が続いているものと判断し
て、オートクラッチ制御をONにして、自動の刈取・脱
穀作業をそのまま続行できるのである。また、圃場の一
側を刈取脱穀して後、当該圃場の他側にコンバインを移
動させて刈取・脱穀を続行せる場合、その間のコンバイ
ンの移動中に刈取前処理装置4を設定刈高さ以上に上昇
させても、刈取前処理装置4に穀稈が存在している限り
は、脱穀作業も続行することができる。
【0031】図8に示すフローチャートは、第2実施形
態のオートクラッチ制御であり、スタートに続き、走行
機体1を圃場走行させながら前記設定刈高さ値Htを読
み出す(S10)。次に、超音波センサ20による刈高
さ検出値HoをΔT時間(msec.)毎に読み込む(S1
1)。そして、(Ho≧Ht+α)を判別する(S1
2)。ここで、αは、制御のハンチングを発生させない
ためのオフセット設定値であり、予め任意に設定されて
いる。
【0032】次に、刈取前処理装置4を上昇させるため
の上昇出力信号であるか否を判別し(S13)、上昇中
であれば(S13:yes )、オートクラッチ制御をOF
Fとする(S14)。S12でno、またはS13でnoと
判断された場合、(Ho≦Ht−α)を判別する(S1
5)。次に、刈取前処理装置4を下降させるための下降
出力信号であるか否を判別し(S16)、下降中であれ
ば(S16:yes )、オートクラッチ制御をONとする
(S17)。そして、S15でno、またはS16でnoと
判断したとき、及び前記オートクラッチ制御のONまた
はOFFの制御を実行してΔT時間経過させてリターン
するという制御を繰り返すのである。
【0033】なお、刈取前処理装置4の昇降させるため
の出力信号に代えて、昇降ポジションセンサ22の検出
値により判別しても良い。即ち、昇降ポジションセンサ
22の検出値のΔT時間の経過による変化率が所定値よ
り大きいか否かを判別することにより、刈取前処理装置
4が上昇行程または下降行程にあるか否が判断できるの
である。
【0034】この第2実施形態によれば、単に対地高さ
センサ20のみの検出結果で判断してオートクラッチ制
御のON・OFFを実行するのではなく、制御装置70
の出力状況、つまり刈取前処理装置4の昇降状況も考慮
してオートクラッチ制御のON・OFFを実行するの
で、対地高さセンサ20の検出値の誤りによる誤作動を
回避することができる。
【0035】なお、前記第1実施形態と第2実施形態と
を合わせた制御を実行しても良いことはいうまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明よれば、刈取前処理装置を走行機体に対して油圧
シリンダを介して昇降駆動するように構成し、予め設定
された設定刈高さより刈取前処理装置に装着した対地高
さセンサによる刈高さ検出値が高ければ刈取クラッチが
OFFとなり、前記設定刈高さより前記刈高さ検出値が
低ければ刈取クラッチがONとなるよう制御するオート
クラッチ制御装置を備えたコンバインにおいて、前記オ
ートクラッチ制御装置は、前記設定刈高さより前記刈高
さ検出値が高い場合であって、且つ刈取前処理装置に設
けた穀稈有無センサの検出値がONの場合には、前記刈
取クラッチをONに保持するように制御するものであ
る。
【0037】従って、刈取前処理装置が設定刈高さ値H
tより高くなるまで上昇していても、穀稈有無センサの
検出値により、当該刈取前処理装置内に穀稈が存在して
いる、つまり刈取脱穀作業が続いているものと判断すれ
ば、オートクラッチ制御をONにして、自動の刈取・脱
穀作業をそのまま続行できるのである。また、圃場の一
側を刈取脱穀して後、当該圃場の他側にコンバインを移
動させて刈取・脱穀を続行せる場合、その間のコンバイ
ンの移動中に刈取前処理装置4を設定刈高さ以上に上昇
させても、刈取前処理装置4に穀稈が存在している限り
は、脱穀作業も続行することができる。よって、オート
クラッチ制御が不用意にOFFに切り替わることがない
ので、オペレータの操作が至極簡単になるという効果を
奏する。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、刈
取前処理装置を走行機体に対して油圧シリンダを介して
昇降駆動するように構成し、予め設定された設定刈高さ
より刈取前処理装置に装着した対地高さセンサによる刈
高さ検出値が高ければ刈取クラッチがOFFとなり、前
記設定刈高さより前記刈高さ検出値が低ければ刈取クラ
ッチがONとなるよう制御するオートクラッチ制御装置
を備えたコンバインにおいて、刈取前処理装置と走行機
体との対機体昇降位置を検出するための昇降ポジション
センサを設け、前記オートクラッチ制御装置は、刈取前
処理装置の上昇信号もしくは上昇変化率が大きい時に
は、刈取クラッチのOFFを許容し、下降信号もしくは
下降変化率が大きい時には、刈取クラッチのONを許容
するように制御するものである。
【0039】従って、単に対地高さセンサのみの検出結
果で判断してオートクラッチ制御のON・OFFを実行
するのではなく、制御装置の出力状況、つまり刈取前処
理装置の昇降状況も考慮してオートクラッチ制御のON
・OFFを実行するので、対地高さセンサの検出値の誤
りによる誤作動を回避することができる結果、頻繁に、
もしくは不用意にオートクラッチ制御OFFとならず、
刈取脱穀作業を円滑かつ安定して実行できるという効果
を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面視である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】ポジションセンサの取付け位置を示す側面図で
ある。
【図4】ポジションセンサの取付け位置を示す平面図で
ある。
【図5】動力伝達系統のスケルトン図である。
【図6】油圧回路及び制御手段の機能ブロック図であ
る。
【図7】オートクラッチ制御の第1実施形態のフローチ
ャートである。
【図8】オートクラッチ制御の第2実施形態のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 走行機体 3 走行装置 8 刈取前処理装置 9 昇降油圧シリンダ 20 超音波センサ 22 昇降ポジションセンサ 48 刈取クラッチ 50 電磁比例減圧弁 70 制御装置 73 刈高さ設定器 81 穀稈有無センサ 77 駆動回路 80 油圧切換弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取前処理装置を走行機体に対して油圧
    シリンダを介して昇降駆動するように構成し、予め設定
    された設定刈高さより刈取前処理装置に装着した対地高
    さセンサによる刈高さ検出値が高ければ刈取クラッチが
    OFFとなり、前記設定刈高さより前記刈高さ検出値が
    低ければ刈取クラッチがONとなるよう制御するオート
    クラッチ制御装置を備えたコンバインにおいて、前記オ
    ートクラッチ制御装置は、前記設定刈高さより前記刈高
    さ検出値が高い場合であって、且つ刈取前処理装置に設
    けた穀稈有無センサの検出値がONの場合には、前記刈
    取クラッチをONに保持するように制御することを特徴
    とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 刈取前処理装置を走行機体に対して油圧
    シリンダを介して昇降駆動するように構成し、予め設定
    された設定刈高さより刈取前処理装置に装着した対地高
    さセンサによる刈高さ検出値が高ければ刈取クラッチが
    OFFとなり、前記設定刈高さより前記刈高さ検出値が
    低ければ刈取クラッチがONとなるよう制御するオート
    クラッチ制御装置を備えたコンバインにおいて、刈取前
    処理装置と走行機体との対機体昇降位置を検出するため
    の昇降ポジションセンサを設け、前記オートクラッチ制
    御装置は、刈取前処理装置の上昇信号もしくは上昇変化
    率が大きい時には、刈取クラッチのOFFを許容し、下
    降信号もしくは下降変化率が大きい時には、刈取クラッ
    チのONを許容するように制御することを特徴とする記
    載のコンバイン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4722078A (en) * 1984-09-28 1988-01-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Disc player
JP2002112625A (ja) * 2000-10-06 2002-04-16 Takakita Co Ltd 添加装置を備えたホールクロップ収穫機
CN110582794A (zh) * 2017-06-23 2019-12-17 株式会社久保田 联合收割机、田地农业经营地图生成方法、田地农业经营地图生成程序及记录有田地农业经营地图生成程序的记录介质

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CN110582794A (zh) * 2017-06-23 2019-12-17 株式会社久保田 联合收割机、田地农业经营地图生成方法、田地农业经营地图生成程序及记录有田地农业经营地图生成程序的记录介质

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