JPH11206222A - エンジン調速装置 - Google Patents

エンジン調速装置

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Publication number
JPH11206222A
JPH11206222A JP1531698A JP1531698A JPH11206222A JP H11206222 A JPH11206222 A JP H11206222A JP 1531698 A JP1531698 A JP 1531698A JP 1531698 A JP1531698 A JP 1531698A JP H11206222 A JPH11206222 A JP H11206222A
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JP
Japan
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state
engine
speed
work
speed control
Prior art date
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Application number
JP1531698A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ema
浩明 江間
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Toshio Tominaga
俊夫 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH11206222A publication Critical patent/JPH11206222A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料の節減や騒音の抑制及び耐久性の向上を
図ることができるものであって、且つ、エンジンが過負
荷により停止する等の不利を極力回避しながら、作業能
率の低下を抑制することが可能となるエンジン調速装置
を提供する。 【解決手段】 エンジンEの調速操作具15を変更調節
する電動モータMを、調節位置を検出するポテンショメ
ータ19の検出情報に基づいて、制御する制御手段10
0と、調速操作具15の調節位置を予め設定された作業
用設定位置よりも高出力側の高出力位置に変更すべき高
負荷状態であるか否かを判別する高負荷状態判別手段1
01とが備えられ、制御手段100は、高負荷状態であ
ることが判別されると、調速操作具15の調節位置が作
業用設定位置から高出力位置に変化するように、電動モ
ータMの作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コンバイ
ンその他の農作業車等に搭載されるエンジンの速度調節
を行う為のエンジン調速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、例えばコンバインにおけ
るエンジン調速装置では、エンジンの駆動力により刈取
作業を行う場合には、車体運転部に設けられたアクセル
レバー(エンジンに対する調速用の操作具)を、予め設
定された作業用の設定位置(例えば定格回転数に対応す
る位置)に操作して、刈取作業が終了するまでその状態
を継続するようになっていた。つまり、調速操作位置は
一度設定されると変更することなく、その状態で保持さ
れる構成となっていた。前記作業用の設定位置として一
般に用いられる定格回転数は、エンジンが出力可能な最
大回転数よりも設定量低い値である。
【0003】尚、エンジンの駆動により作業を行う場
合、エンジンを常に最大出力状態で駆動することも考え
られるが、上述したように、最大回転数(最大出力)よ
りも低い状態に設定するのは、上記最大回転数で作業を
継続すると、燃料消費量が必要以上に多くなり、又、騒
音も大きくなるといった弊害があるとともに、エンジン
の耐久性が低いものとなる等の不利があるからである。
【0004】ところで、このような構成において、エン
ジンにて作業負荷を駆動する場合に、通常の負荷状態で
は上記したような最大出力位置よりも低出力の設定位置
で駆動することができるが、作業負荷が一時的に大きな
高負荷状態になった場合には、エンジンの駆動能力が不
足して過負荷状態となって例えばエンジンが停止する等
のおそれがある。
【0005】そこで、従来では、このような一時的な高
負荷状態に対しては、エンジンに対する負荷を低減させ
る為にエンジンにより駆動される作業装置の駆動速度を
減速させるようにしていた。例えば、エンジンがコンバ
インに搭載される場合を例に説明すると、圃場等の湿田
にて車体を旋回走行させるような場合に、上記したよう
な高負荷状態になることがあるが、このような場合に
は、車体走行速度を減速させて、エンジンに対する作業
負荷を低減させるようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
においては、エンジンにより駆動される作業装置の駆動
速度の低下等によりエンジンに対する負荷を軽減させる
ものであるから、それだけ作業能率が低下してしまうと
いう不利な面があり、改善の余地があった。
【0007】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、請求項1、2の目的は、燃料の節減や騒音の抑
制及び耐久性の向上を図ることができるものであって、
且つ、エンジンが過負荷により停止する等の不利を極力
回避しながら、作業能率の低下を抑制することが可能と
なるエンジン調速装置を提供する点にある。
【0008】請求項3〜7の目的は、上記目的に加え
て、コンバインにおいて、通常の刈取作業中において
は、燃料の節減や騒音の抑制及び耐久性の向上を図るこ
とができるようにして、旋回走行時にエンジンが過負荷
により停止する等の不利を極力回避しながら、作業能率
の低下を抑制することが可能となるコンバインにおける
エンジン調速装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、エンジンの調速操作具の調節位置を変更調
節するアクチュエータと、前記調節位置を検出する調節
位置検出手段と、この調節位置検出手段の検出情報に基
づいて、アクチュエータの作動を制御する制御手段と、
調速操作具の調節位置を予め設定された作業用設定位置
よりも高出力側の高出力位置に変更すべき高負荷状態で
あるか否かを判別する高負荷状態判別手段とが備えら
れ、制御手段は、高負荷状態判別手段が高負荷状態であ
ることを判別するに伴って、調速操作具の調節位置が作
業用設定位置から高出力位置に変化するように、アクチ
ュエータの作動を制御するように構成されている。
【0010】高負荷状態判別手段により前記高負荷状態
であることが検出されていない場合には、調速操作具の
調節位置を予め設定された作業用設定位置にさせておく
ことで、従来構成と同様に、燃料の節減や騒音の抑制及
び耐久性の向上を図ることができる。そして、高負荷状
態判別手段により前記高負荷状態であることが検出され
ると、自動的に調速操作具の調節位置が作業用設定位置
から高出力位置に変化するので、エンジンの駆動能力が
大となり、高負荷であっても停止することなく駆動する
ことができ、エンジン停止や作業負荷を軽減させること
等による作業能率の低下を未然に防止することが可能と
なるエンジン調速装置を提供できるに至った。
【0011】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、調速操作具の調節位置を高出力位置から
作業用設定位置に復帰すべき状態であるか否かを判別す
る復帰状態判別手段が備えられ、制御手段は、復帰状態
判別手段が作業用設定位置に復帰すべき状態であること
を判別するに伴って、調速操作具の調節位置が高出力位
置から作業用設定位置に変化するように、アクチュエー
タの作動を制御するように構成されている。
【0012】前記高負荷状態判別手段により前記高負荷
状態であることが検出されて調速操作具の調節位置が高
出力位置に操作されている状態において、例えば、作業
負荷が小さくなって高負荷状態が解消される等により、
復帰状態判別手段が作業用設定位置に復帰すべき状態で
あることを判別すると、調速操作具の調節位置が作業用
設定位置に自動的に復帰するので、高出力状態が不必要
に長い時間継続する不都合を回避することができる。
【0013】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、前記エンジンがコンバインに搭載
されたものであり、刈取作業状態であるか非作業状態で
あるかを検出する作業状態検出手段と、エンジンの回転
数を検出する回転数検出手段と、走行車体が旋回走行中
であるか否かを検出する旋回状態検出手段とが備えら
れ、前記高負荷状態判別手段は、作業状態検出手段の検
出結果が刈取作業状態から非作業状態に切り換わった後
において、旋回状態検出手段が旋回走行中であることを
検出し、且つ、回転数検出手段によりエンジン回転数が
予め設定されているエンジン無負荷回転数よりも設定量
以上低い値であることが検出されると、前記高負荷状態
であると判別するように構成されている。
【0014】コンバインの刈取作業においては、ある作
業行程での刈取作業が終了して、刈取作業状態から非作
業状態に切り換わった後、次行程に移行する為に枕地等
の狭い領域で急旋回させる必要があり、この旋回走行時
にエンジンに対する負荷が一時的に大きくなる場合があ
るが、旋回状態検出手段が旋回走行中であることを検出
し、且つ、回転数検出手段によりエンジン回転数が予め
設定されているエンジン無負荷回転数よりも設定量以上
低い値であることが検出されることによって、このよう
な高負荷状態であることを適切に判別することができる
のである。
【0015】従って、通常の刈取作業中においては、高
負荷状態判別手段により前記高負荷状態であることが検
出されていないので、調速操作具の調節位置を予め設定
された作業用設定位置にさせておくことで、従来構成と
同様に、燃料の節減や騒音の抑制及び耐久性の向上を図
ることができる。そして、高負荷状態が判別されると、
自動的に調速操作具の調節位置が作業用設定位置から高
出力位置に変化するので、エンジンの駆動能力が大とな
り、上記したような旋回走行時に高負荷状態となっても
停止することなく駆動することができ、エンジン停止や
車体走行速度を減速させること等による作業能率の低下
を未然に防止することが可能なコンバインにおけるエン
ジン調速装置を提供できるに至った。
【0016】請求項4に記載の特徴構成によれば、請求
項3において、前記作業状態検出手段は、機体前部の刈
取部における刈取穀稈の存否に基づいて、刈取作業状態
であるか非作業状態であるかを検出するように構成さ
れ、前記高負荷状態判別手段は、作業状態検出手段の検
出結果が刈取作業状態から非作業状態に切り換わったと
きから設定時間が経過した後において、高負荷状態であ
るか否かを判別するように構成されている。
【0017】従って、刈取作業に伴って刈取部にて刈り
取られて搬送される刈取穀稈の存否に基づいて、簡素な
構成で確実に刈取作業状態であるか非作業状態であるか
を検出することができるが、このような検出構成におい
て、刈取作業状態から非作業状態に切り換わった後に直
ちに高負荷状態であるか否かを判別して、高負荷状態で
あれば調速操作具の調節位置を高出力位置に変化させる
構成とした場合には、脱穀装置内にて脱穀処理される刈
取穀稈が存在しているにもかかわらず、エンジン回転数
が高回転になり、脱穀作業条件が適正な状態から変化し
て、適正な脱穀処理を行えないものとなるおそれがあ
る。
【0018】そこで、前記検出結果が刈取作業状態から
非作業状態に切り換わったときから設定時間が経過した
後において、高負荷状態であるか否かを判別するように
することで、上記したような不利を回避して適正な作業
状態を維持できることになる。
【0019】請求項5に記載の特徴構成によれば、請求
項3又は請求項4において、前記復帰状態判別手段は、
作業状態検出手段の検出結果が非作業状態から刈取作業
状態に切り換わると、調速操作具の調節位置を高出力位
置から作業用設定位置に復帰すべき状態であると判別す
るように構成されている。
【0020】従って、非作業状態から刈取作業状態に切
り換わると、復帰すべき状態であると判別されて調速操
作具の調節位置が自動的に高出力位置から作業用設定位
置に復帰することになるので、前記調節位置が高出力位
置に維持される状態で作業を継続することを未然に回避
して、燃料の節減や騒音の抑制及び耐久性の向上を図る
ことができると共に適正な作業状態を維持できることに
なる。
【0021】請求項6に記載の特徴構成によれば、請求
項3又は請求項4において、前記復帰状態判別手段は、
前記回転数検出手段の検出値が設定回転数まで回復する
と、前記調速操作具の調節位置を前記高出力位置から前
記作業用設定位置に復帰すべき状態であると判別するよ
うに構成されている。
【0022】高負荷状態が判別されて、調速操作具の調
節位置を前記高出力位置に変化させた後において、エン
ジン回転数が設定回転数まで回復すると、高負荷状態が
解除されてエンジンに対する負荷が軽くなっている状態
であるから、このような場合には、調速操作具の調節位
置を作業用設定位置に復帰させることになるので、負荷
が軽減しているにもかかわらず前記調節位置が高出力位
置に維持されることを未然に回避して、燃料の節減や騒
音の抑制及び耐久性の向上を図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るエンジン調速
装置を、コンバインに適用した場合について図面に基づ
いて説明する。図6に示すように、コンバインは、左右
一対のクローラ走行装置1R,1Lを備えた走行機体V
の前部に、機体走行に伴って植立穀稈を刈り取るととも
に、刈り取った穀稈を後方に搬送する刈取部2を備える
とともに、走行機体Vには、刈取穀稈を脱穀処理する脱
穀装置3、脱穀処理された穀粒を貯留するグレンタンク
4、操縦者が搭乗して運転する為の運転部5等が備えら
れて構成されている。
【0024】前記刈取部2は、倒伏している植立穀稈を
立姿勢にさせる引起し装置6、引き起こされた穀稈の株
元を切断する刈刃7、刈取穀稈の株元を挟持しながら且
つ穂先側を係止搬送しながら、脱穀装置3に向けて搬送
する縦搬送装置8等を備えて構成されている。この縦搬
送装置8の搬送始端部には搬送される刈取穀稈が存在し
ていればON状態となり、穀稈が存在していなければO
FF状態となる株元センサ9が備えられている。この株
元センサ9は、刈取作業状態であるか非作業状態である
かを検出する作業状態検出手段として機能する。
【0025】このコンバインには、エンジンEが搭載さ
れており、機体の各部をこのエンジンEの動力により駆
動して刈取作業を行うように構成されている。つまり、
図2に示すように、エンジンEの動力がベルトテンショ
ン式の脱穀クラッチを兼用するベルト伝動装置10を介
して脱穀装置3に伝達されるとともに、変速装置11及
びミッションケース12を介して左右のクローラ走行装
置1R,1Lに伝達され、且つ、変速装置11の変速後
の動力が刈取部2に伝達されるように伝動系が構成され
ている。前記ミッションケース12内には、左右のクロ
ーラ走行装置1R,1Lの各々に対する動力伝達を各別
に断続自在な操向クラッチ13R,13Lが設けられ、
いずれかの操向クラッチ13R,13Lを切操作するこ
とで、車体の旋回走行を行えるように構成されている。
つまり、前記各操向クラッチ13R,13Lは、クラッ
チ入り状態に付勢されており、各別に設けられた油圧シ
リンダ14R,14Lによる油圧操作によりクラッチ切
り状態に切り換わるように構成されている。又、詳述は
しないが、前記変速装置11は、静油圧式無段変速装置
(HST)で構成され、運転部5に備えられた車速レバ
ーにより人為的に正逆方向に無段階に変速操作可能に設
けられる。
【0026】前記エンジンEはディーゼルエンジンで構
成され、速度調整レバー15の調節位置を変更操作する
ことにより燃料噴射ポンプ(図示せず)によるエンジン
Eの燃焼室内への燃料噴射量を変更調節して出力(回転
数)を変更できるように構成されている。図1に示すよ
うに、前記速度調整レバー15は、最低出力位置A(ア
イドリング位置)から最大出力位置F(フルアクセル位
置)までの範囲にわたり軸芯X1周りで揺動操作自在に
設けられて、図示しないバネによりアイドリング位置A
に向けて復帰付勢されており、アクチュエータとしての
電動モータMにより駆動操作するように構成されてい
る。つまり、電動モータMにより回転駆動される小径ギ
ア16が噛合う扇型ギア部17aが形成されて、軸芯X
2周りで設定範囲にわたって回動操作される駆動部材1
7が設けられ、この駆動部材17に形成されたアーム1
7bと前記速度調整レバー15とがリンク18にて連動
連係され、電動モータMにより速度調整レバー15を駆
動操作するように構成されている。尚、駆動部材17の
回動支点位置に、駆動部材17の回動量に基づいて速度
調整レバー15の調節位置を検出する調節位置検出手段
としてのポテンショメータ19が設けられている。
【0027】そして、人為操作により速度調整レバー1
5の調節位置を作業用設定位置の一例としての作業用目
標位置(セット位置)にさせる作業用調節指令を指令す
るスイッチ式の作業用指令手段としてのセットスイッチ
20、人為操作により速度調整レバー15の調節位置を
アイドリング用目標位置(アイドリング位置)にさせる
アイドリング用調節指令を指令するスイッチ式のアイド
リング用指令手段としてのアイドルスイッチ21、人為
操作されることにより速度変更を指令する速度調節手段
としてのアップスイッチ22及びダウンスイッチ23の
夫々が、運転部5の操縦部パネル25に並設される状態
で設けられている。
【0028】そして、マイクロコンピュータ利用の制御
装置24が設けられ、この制御装置24は、前記電動モ
ータMの作動を制御する制御手段としてのモータ制御手
段100、速度調整レバー15の調節位置をフルアクセ
ル位置(高出力側の高出力位置)に変更すべき高負荷状
態であるか否かを判別する高負荷状態判別手段101、
速度調整レバー15の調節位置をフルアクセル位置(高
出力位置)からセット位置(作業用設定位置)に復帰す
べき状態であるか否かを判別する復帰状態判別手段10
2の夫々が制御プログラム形式で備えられている。
【0029】前記モータ制御手段100は、ポテンショ
メータ19の検出情報に基づいて、作業用調節指令が指
令されるに伴って速度調整レバー15の調節位置がセッ
ト位置になるように電動モータMの作動を制御し、アイ
ドリング用調節指令が指令されるに伴って速度調整レバ
ー15の調節位置がアイドリング位置になるように電動
モータMの作動を制御し、アップスイッチ22、ダウン
スイッチ23による速度変更指令に伴って速度調整レバ
ー15の調節位置を変更すべく電動モータMの作動を制
御するように構成されている。
【0030】又、上記作業用目標位置(セット位置)の
情報やアイドリング用目標位置(アイドリング位置)の
情報を記憶する記憶手段としてのメモリ26が備えら
れ、セット位置やアイドリング位置の情報は、操縦者の
人為操作に基づいて、変更設定できるように構成されて
いる。つまり、制御装置24は、前記アップスイッチ2
2又はダウンスイッチ23のいずれか1つと、前記セッ
トスイッチ20とを同時操作すると、前記調節位置を変
更して、その同時操作を停止すると、そのときの調節位
置を新たなセット位置としてメモリ26に書換え記憶す
るようになっており、前記アップスイッチ22又はダウ
ンスイッチ23のいずれか1つと、前記アイドルスイッ
チ21とを同時操作すると、前記調節位置が変更して、
その同時操作を停止すると、そのときの調節位置を新た
なアイドリング位置としてメモリ26に書換え記憶する
ようになっている。
【0031】前記制御装置24は、図1に示すように、
前記電動モータMの作動制御(エンジンEの調速用制
御)の他に、運転部5に設けられた操向レバー27の操
作に伴って、前記各油圧シリンダ14R,14Lに対す
る油圧制御弁28を切り換え制御する車体操向制御を実
行するように構成されている。つまり、操向レバー27
が車体が旋回すべき左右いずれかの方向に操作されたこ
とを検出する一対の旋回スイッチ29R,29L(旋回
状態検出手段)が設けられ、いずれかの旋回スイッチ2
9R,29Lがレバー操作を検出すると、旋回内側に対
応する操向クラッチ13R,13Lを切り操作すべく油
圧制御弁28を切り換え制御して、車体を旋回走行させ
るように構成されている。
【0032】前記エンジンEの回転数を検出する回転数
検出センサ30(回転数検出手段)が備えられ、この回
転数検出センサ30の検出情報と、前記株元センサ9の
検出情報も前記制御装置24に入力されるようになって
おり、前記高負荷状態判別手段101は、株元センサ9
の検出結果が刈取作業状態から非作業状態に切り換わっ
た後において、旋回スイッチ29R,29Lにて旋回走
行中であることが検出され、且つ、前記回転数検出セン
サ30の検出値が、予め設定されているエンジン無負荷
回転数よりも設定量以上低い値であることを検出する
と、エンジンEが高負荷状態であると判別するように構
成されている。
【0033】前記復帰状態判別手段102は、株元セン
サの検出結果が非作業状態から刈取作業状態に切り換わ
ること、及び、回転数検出センサ30の検出値が設定回
転数まで回復することに基づいて、速度調整レバー15
の調節位置をフルアクセル位置(高出力位置)からセッ
ト位置(作業用設定位置)に復帰すべき状態であると判
別するように構成されている。
【0034】そして、前記モータ制御手段100は、高
負荷検出手段101が高負荷状態であると判別すると、
速度調整レバー15の調節位置がセット位置「S」から
フルアクセル位置「F」に変化するように、電動モータ
Mの作動を制御するように構成され、復帰状態判別手段
102がセット位置に復帰すべき状態であることを判別
するに伴って、速度調整レバー15の調節位置がフルア
クセル位置「F」からセット位置「S」に変化するよう
に、電動モータMの作動を制御するように構成されてい
る。
【0035】例えば図3に示すように、1つの行程での
刈取作業が終了した後に、車体を旋回走行させる場合、
エンジンEに対する負荷が急激に大きくなるので、この
ような高負荷状態の場合には、エンジンEの出力をフル
アクセル位置にまで一時的に上昇させてエンジン停止等
を未然に防止するようになっている。
【0036】次に、制御装置24のエンジン調速用の制
御動作について、制御フローチャートに基づいて説明す
る。図4,図5に示すように、セットスイッチ20とア
ップスイッチ22とが同時操作されると、速度調整レバ
ー15を高回転側(フルアクセル位置側)に操作すべく
電動モータMの動作を制御し、同時操作が停止される
と、そのときの調節位置をセット位置として設定記憶す
る(ステップ1〜5)。又、セットスイッチ20とダウ
ンスイッチ23とが同時操作されると、速度調整レバー
15を低回転側(アイドリング位置側)に操作すべく電
動モータMの動作を制御し、同時操作が停止されると、
そのときの調節位置をセット位置として設定記憶する
(ステップ6〜9)。セットスイッチ20のみが操作さ
れているときは、そのときに記憶されているセット位置
になるように電動モータMの作動を制御する(ステップ
10)。又、アイドルスイッチ21とアップスイッチ2
2とが同時操作されると、速度調整レバー15を高回転
側(フルアクセル位置側)に操作すべく電動モータMの
動作を制御し、同時操作が停止されると、そのときの調
節位置をアイドリング位置として設定記憶する(ステッ
プ11〜15)。又、アイドルスイッチ21とダウンス
イッチ23とが同時操作されると、速度調整レバー15
を低回転側(アイドリング位置側)に操作すべく電動モ
ータMの動作を制御し、同時操作が停止されると、その
ときの調節位置をアイドリング位置として設定記憶する
(ステップ16〜19)。アイドルスイッチ21のみが
操作されているときは、そのときに記憶されているアイ
ドリング位置になるように電動モータMの作動を制御す
る(ステップ20)。尚、通常の刈取作業中には前記セ
ット位置に操作して作業を実行するようになっており、
刈取作業が終了した待機状態等においてはアイドリング
位置に操作することになる。又、工場から出荷される段
階において初期設定されるセット位置は、エンジンEの
定格回転数に対応する調節位置である。
【0037】そして、例えば畦際等において株元センサ
9がON状態(刈取作業状態)からOFF状態(非作業
状態)に切り換わった後、旋回走行する位置に到達する
までに要する設定時間(数秒間〜10秒間程度)が経過
した後に、いずれかの旋回スイッチ29R,29LがO
Nして旋回状態が検出され、且つ、そのときのエンジン
回転数の検出値Nxが、エンジンEに対して無負荷状態
での回転数として予め設定されている無負荷回転数N
SET から設定量(150rpm)以上ダウンしており、
エンジンEが高負荷状態であると判別すると、速度調整
レバー15の調節位置がセット位置からフルアクセル位
置に操作する(ステップ21〜24)。このようにし
て、高負荷に起因するエンジン停止等を未然に防止す
る。
【0038】その後、株元センサ9がON状態(刈取作
業状態)に切り換わるか、又は、エンジン回転数の検出
値Nxが、無負荷回転数NSET よりも設定量(70rp
m)だけ低い回転数を越えるような設定回転数にまで復
帰していれば、速度調整レバー15の調節位置をセット
位置に復帰させて(ステップ25,26,27)、セッ
ト位置にて刈取作業を実行する。
【0039】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、復帰状態判別手段として、前
記株元センサ(作業状態検出手段)の検出結果が前記非
作業状態から前記刈取作業状態に切り換わったとき、及
び、前記回転数検出センサ(回転数検出手段)の検出値
が設定回転数まで回復したときの夫々において、調速操
作具の調節位置を高出力位置から作業用設定位置に復帰
すべき状態であると判別するように構成したが、それら
2つの条件のうちのいずれか一方に基づいて判別する構
成としてもよく、これらの条件以外の別の条件、例え
ば、刈取部への動力の入り切りを行うとともに、非刈取
状態ではクラッチ切り操作される刈取クラッチが設けら
れて、この刈取クラッチが入り操作されることを条件と
して、復帰状態を判別する構成としてもよい。又、この
ような復帰状態判別手段を備えない構成としてもよい。
【0040】(2)上記実施形態では、高負荷状態判別
手段として、株元センサ(作業状態検出手段)の検出結
果が刈取作業状態から非作業状態に切り換わった後にお
いて、旋回スイッチ(旋回状態検出手段)が旋回走行中
であることを検出し、且つ、回転数検出センサ(回転数
検出手段)によりエンジン回転数が予め設定されている
エンジン無負荷回転数よりも設定量以上低い値であるこ
とが検出されると、前記高負荷状態であると判別するよ
うに構成する場合を例示したが、このような構成に代え
て、例えば、植立穀稈が雨水等で濡れて高水分であるか
否か、あるいは、湿田の硬さの情報(旋回時に走行抵抗
が大きいか否かの情報等)等に基づいて、高負荷状態で
あるか否かを判別する等、各種の情報に基づいて高負荷
状態を判別するようにしてもよい。
【0041】(3)上記実施形態では、作業用設定位置
として、操縦者の人為操作に基づいて任意に設定された
セット位置の場合を例示したが、このような構成に限ら
ず、例えば、エンジンの定格回転数に対応する調節位置
等の所定の位置に位置固定されるものであってもよい。
【0042】(4)上記実施形態では、高出力位置とし
て、フルアクセル位置になるように制御する場合を例示
したが、この高出力位置は、作業用設定位置よりも高出
力側であればよく、その位置はフルアクセル位置に限定
されるものではない。
【0043】(5)上記実施形態では、エンジンの調速
操作具として速度調整レバー15を直接アクチュエータ
にて駆動操作する構成としたが、このような構成に代え
て次のように構成するものでもよい。つまり、前記速度
調整レバー15に対して、復帰付勢力に抗して摩擦式保
持機構により位置保持自在に連動連係された操作レバー
(アクセルレバー)が人為操作により揺動自在に設けら
れて、この操作レバーにより人為的に速度調整を行える
ように構成するとともに、この操作レバーをアクチュエ
ータにより正逆方向に駆動操作して、エンジンの調速操
作を行う構成としてもよい。
【0044】(6)上記実施形態では、コンバインに搭
載されるエンジンEの調速操作に用いる場合を例示した
が、本願発明は、このような構成に限らず、トラクター
等その他の農作業車や建設機械等の作業車に適用しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御ブロック図
【図2】コンバインの伝動系統を示す図
【図3】作業走行状態を示す平面図
【図4】制御フローチャート
【図5】制御フローチャート
【図6】コンバインの全体側面図
【符号の説明】
2 刈取部 9 作業状態検出手段 15 調速操作具 19 調節位置検出手段 29R,29L 旋回状態検出手段 30 回転数検出手段 100 制御手段 101 高負荷状態判別手段 102 復帰状態判別手段 E エンジン M アクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの調速操作具の調節位置を変更
    調節するアクチュエータと、前記調節位置を検出する調
    節位置検出手段と、この調節位置検出手段の検出情報に
    基づいて、前記アクチュエータの作動を制御する制御手
    段と、前記調速操作具の調節位置を予め設定された作業
    用設定位置よりも高出力側の高出力位置に変更すべき高
    負荷状態であるか否かを判別する高負荷状態判別手段と
    が備えられ、 前記制御手段は、前記高負荷状態判別手段が前記高負荷
    状態であることを判別するに伴って、前記調速操作具の
    調節位置が前記作業用設定位置から前記高出力位置に変
    化するように、前記アクチュエータの作動を制御するよ
    うに構成されているエンジン調速装置。
  2. 【請求項2】 前記調速操作具の調節位置を前記高出力
    位置から前記作業用設定位置に復帰すべき状態であるか
    否かを判別する復帰状態判別手段が備えられ、 前記制御手段は、前記復帰状態判別手段が前記作業用設
    定位置に復帰すべき状態であることを判別するに伴っ
    て、前記調速操作具の調節位置が前記高出力位置から前
    記作業用設定位置に変化するように、前記アクチュエー
    タの作動を制御するように構成されている請求項1記載
    のエンジン調速装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジンがコンバインに搭載された
    ものであり、 刈取作業状態であるか非作業状態であるかを検出する作
    業状態検出手段と、前記エンジンの回転数を検出する回
    転数検出手段と、走行車体が旋回走行中であるか否かを
    検出する旋回状態検出手段とが備えられ、 前記高負荷状態判別手段は、 前記作業状態検出手段の検出結果が前記刈取作業状態か
    ら前記非作業状態に切り換わった後において、前記旋回
    状態検出手段が旋回走行中であることを検出し、且つ、
    前記回転数検出手段によりエンジン回転数が予め設定さ
    れているエンジン無負荷回転数よりも設定量以上低い値
    であることが検出されると、前記高負荷状態であると判
    別するように構成されている請求項1又は2記載のエン
    ジン調速装置。
  4. 【請求項4】 前記作業状態検出手段は、機体前部の刈
    取部における刈取穀稈の存否に基づいて、刈取作業状態
    であるか非作業状態であるかを検出するように構成さ
    れ、 前記高負荷状態判別手段は、 前記作業状態検出手段の検出結果が前記刈取作業状態か
    ら前記非作業状態に切り換わったときから設定時間が経
    過した後において、前記高負荷状態であるか否かを判別
    するように構成されている請求項3記載のエンジン調速
    装置。
  5. 【請求項5】 前記復帰状態判別手段は、 前記作業状態検出手段の検出結果が前記非作業状態から
    前記刈取作業状態に切り換わると、前記調速操作具の調
    節位置を前記高出力位置から前記作業用設定位置に復帰
    すべき状態であると判別するように構成されている請求
    項3又は4記載のエンジン調速装置。
  6. 【請求項6】 前記復帰状態判別手段は、 前記回転数検出手段の検出値が設定回転数まで回復する
    と、前記調速操作具の調節位置を前記高出力位置から前
    記作業用設定位置に復帰すべき状態であると判別するよ
    うに構成されている請求項3又は4記載のエンジン調速
    装置。
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