JP2021101678A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】脱穀クラッチ、刈取クラッチ、及び、アクセル操作具の操作を簡略化させることが可能でありながら、作業状況に応じたエンジン出力状態に変更可能なコンバインが要望されていた。【解決手段】脱穀装置に対する動力伝達を入り切り可能な脱穀クラッチ23と、刈取部に対する動力伝達を入り切り可能な刈取クラッチ25と、エンジンの出力を変更調整可能なアクセル操作具30と、脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25の状態を切り換え操作するクラッチ切換用駆動装置35と、アクセル操作具30に作用してエンジンの出力回転数を変更操作するアクセル用駆動装置36と、が備えられている。【選択図】図7

Description

本発明は、脱穀装置に対する動力伝達を入り切り可能な脱穀クラッチと、刈取部に対する動力伝達を入り切り可能な刈取クラッチと、エンジンの出力を変更調整可能なアクセル操作具とが備えられているコンバインに関する。
上記コンバインにおいて、エンジンを始動させるときは、脱穀クラッチ及び刈取クラッチを共に遮断状態に切り換え、かつ、アクセル操作具をアイドリング状態に対応する位置に操作する。そして、エンジンが始動したのちに刈取作業を行うときは、アクセル操作具を操作してエンジンを定格回転状態に対応する位置に操作し、かつ、脱穀クラッチ及び刈取クラッチを伝動状態に切り換える。
そして、従来では、脱穀クラッチ及び刈取クラッチの切り換え操作と、アクセル操作具の操作とを1つの電動モータの駆動操作によって行う構成として、手動操作を簡略化させるようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−252322号公報
上記従来構成では、脱穀クラッチ、刈取クラッチ、及び、アクセル操作具の操作を電動モータの駆動操作によって一挙に行うことができるので、それらを各別に操作する場合に比べて操作の煩わしさが少ない利点がある。また、機体を前進走行させながら刈取作業が行われるときは、エンジンは刈取作業に適した定格回転状態が維持されるので作業が良好に行える。
しかし、圃場内での収穫作業が行われているときにおいて、エンジンの出力を低下させたい場合がある。例えば、機体の走行を停止させた状態で、手作業で刈られた穀稈を手動でフィードチェーンに供給する手扱ぎ作業(枕扱き作業という場合もある)が行われるときには、フィードチェーンの回転速度を減速させた方がよい場合がある。
上記従来構成では、圃場内での収穫作業が開始されると、その後は、エンジンが定格回転状態に維持されるので、上記したような手扱き作業を行うときであっても、エンジンの出力を減速させることができない不利があった。
そこで、脱穀クラッチ、刈取クラッチ、及び、アクセル操作具の操作を簡略化させることが可能でありながら、作業状況に応じたエンジン出力状態に変更可能なコンバインが要望されていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、脱穀装置に対する動力伝達を入り切り可能な脱穀クラッチと、刈取部に対する動力伝達を入り切り可能な刈取クラッチと、エンジンの出力を変更調整可能なアクセル操作具と、脱穀クラッチ及び刈取クラッチの状態を切り換え操作するクラッチ切換用駆動装置と、前記アクセル操作具に作用して前記エンジンの出力回転数を変更操作するアクセル用駆動装置と、が備えられている点にある。
本発明によれば、収穫作業を開始するときは、アクセル用駆動装置によりアクセル操作具を操作してエンジンを定格回転状態に調整し、かつ、クラッチ切換用駆動装置により脱穀クラッチ及び刈取クラッチを伝動状態に切り換えることにより、手動によるクラッチ操作やアクセル操作等を各別に行う必要がない。
そして、圃場内での収穫作業が行われているときに、例えば、手扱き作業を行うような場合には、アクセル用駆動装置によりアクセル操作具を操作してエンジンの出力を手扱き作業に適した出力に変更調整することができる。
収穫作業が終了したのちは、脱穀クラッチ及び刈取クラッチをクラッチ切換用駆動装置によって共に遮断状態に切り換え、かつ、アクセル操作具をアクセル用駆動装置によりアイドリング状態に対応する位置に操作することにより、手動によるクラッチ操作やアクセル操作等を各別に行う必要がない。
従って、脱穀クラッチ、刈取クラッチ、及び、アクセル操作具の操作を簡略化させることが可能でありながら、作業状況に応じたエンジン出力状態に調整可能なコンバインを提供できるに至った。
本発明においては、作業開始指令を指令する手動操作式の作業指令手段が備えられ、前記作業指令手段にて前記作業開始指令が指令されると、前記クラッチ切換用駆動装置が前記脱穀クラッチ及び前記刈取クラッチを動力伝達状態に切り換え、且つ、前記アクセル用駆動装置が前記アクセル操作具を定格回転状態に切り換えると好適である。
本構成によれば、作業指令手段を手動操作すると、自動的に、脱穀クラッチ及び刈取クラッチを動力伝達状態に切り換えられるとともに、アクセル操作具が定格回転状態に切り換えられる。その結果、運転者は作業指令手段を操作するだけの簡単な操作で刈取作業が可能な状態に切り換えることができる。
本発明においては、前記刈取部から受け渡された刈取穀稈の株元を挟持して搬送するフィードチェーンが備えられ、前記刈取部からの刈取穀稈を前記フィードチェーンの搬送始端部に案内する案内状態と、前記フィードチェーンの搬送始端部を開放して手作業での刈取穀稈の搬入を許容する開放状態とに切り換え可能な切り換え部材が備えられ、
前記切り換え部材の切り換え状態を検知する検知センサが備えられ、前記検知センサにて前記切り換え部材が前記開放状態に切り換えられたことが検知されると、前記アクセル用駆動装置が前記エンジンの出力回転数を低下させると好適である。
本構成によれば、刈取部による刈取作業を行うときは、切り換え部材は案内状態となり、手扱き作業のときは、切り換え部材は開放状態に切り換わる。そして、手扱き作業のときは、検知センサにて検知され、エンジンの出力回転数が自動的に低下する。その結果、煩わしい手間がなく、手扱き作業に応じたエンジン出力に変更させることが可能である。
本発明においては、前記アクセル操作具が回動支軸に一体的に回動可能に支持され、前記アクセル用駆動装置に、前記回動支軸に連動連係されたギア機構と、前記ギア機構に作用するモータと、が備えられていると好適である。
本構成によれば、モータにてギア機構を駆動して回動支軸を回動させることにより、アクセル操作具が操作される。ギア機構であるからスリップの無い状態で確実に操作できるとともに、回転速度を減速させてアクセル操作具を低速で操作させることができる。
本発明においては、運転部に、運転座席と、前記運転座席の横側に位置するサイドパネルとが備えられ、前記アクセル用駆動装置が、前記サイドパネルの内部にて支持フレームに支持されていると好適である。
本構成によれば、アクセル操作具が装備されるサイドパネルの内部の空間を利用してアクセル用駆動装置を良好に配備できる。
コンバインの側面図である。 動力伝達図である。 運転部の配置を示す図である。 切り換え部材の設置状態を示す側面図である。 制御ブロック図である。 クラッチ切換用駆動装置とアクセル用駆動装置の左側面図である。 クラッチ切換用駆動装置とアクセル用駆動装置の正面図である。 クラッチ切換用駆動装置とアクセル用駆動装置の右側面図である。 非作業位置のクラッチ切換用駆動装置の側面図である。 手扱き位置クラッチ切換用駆動装置の側面図である。 作業位置のクラッチ切換用駆動装置の側面図である。 制御動作のフローチャートである。
本発明の実施形態をコンバインの一例としての自脱型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、矢印「F」の方向を前側、矢印「B」の方向を後側、矢印「L」の方向を左側、矢印「R」の方向を右側とする。
〔全体構成〕
図1に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1R,1Lによって自走する走行機体2の前部に、植立穀稈を刈り取る刈取部3が備えられている。走行機体2の前部右側に運転部4が備えられている。運転部4の後方には、刈取部3にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置5と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク6とが、横方向に並ぶ状態で配備されている。
刈取部3は、刈取対象となる植立穀稈の株元を分草案内する分草具7、分草された植立穀稈を縦姿勢に引き起こす複数の引き起こし装置8、引き起された植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置9、刈取穀稈を縦姿勢から徐々に横倒れ姿勢になるように姿勢変更しながら後方に搬送して脱穀装置5に供給する搬送装置10等を備えている。脱穀装置5の後方には、脱穀装置5から送り出される排藁を切断する排藁カッタ11が備えられている。穀粒タンク6には、貯留されている穀粒を機外に排出する穀粒排出装置12が備えられている。
脱穀装置5の左側部には、フィードチェーン13、及び、フィードチェーン13と協働して植立穀稈を挟持する挟持レール14が備えられている。挟持レール14はフィードチェーン13の上側に配置されている。図4に示すように、フィードチェーン13の搬送始端部には、刈取部3からの刈取穀稈をフィードチェーン13の搬送始端部に案内する案内状態(実線で示している)と、フィードチェーン13の搬送始端部を開放して手作業での刈取穀稈の搬入を許容する開放状態(仮想線で示している)とに切り換え可能な切り換え部材15が備えられている。
切り換え部材15は、挟持レール14を支持するレール支持台16の前端部に横軸芯X周りで上下揺動可能に支持されている。レール支持台16と切り換え部材15の途中部とに亘ってコイルバネ17が張設されている。コイルバネ17は、案内状態では切り換え部材15を下方に揺動付勢し、開放状態では、デッドポイントを越えて切り換え部材15を上方に揺動付勢するように構成されている。レール支持台16の揺動支点部の近傍に、切り換え部材15が開放状態に切り換えられたことを検知する手扱きスイッチ18が備えられている。
図2に示すように、機体に搭載されたエンジン19の動力が伝動ベルト20を介して走行変速用の静油圧式の無段変速装置(HST)21に伝達され、この無段変速装置21からの変速出力は、ミッションケース22内の図示しない変速機構を経由して、左右のクローラ走行装置1R、1Lに伝達されている。また、エンジン19の動力は、ベルトテンション式の脱穀クラッチ23を介して脱穀装置5に伝達される。又、無段変速装置21の入力軸を兼ねる伝動軸24からベルトテンション式の刈取クラッチ25を介して刈取部3に動力が伝達される。
図3に示すように、運転部4には、運転座席4Aの前方にフロントパネル26が備えられ、運転座席4Aの横側にサイドパネル28が備えられている。フロントパネル26には旋回操作レバー27が備えられている。サイドパネル28には、無段変速装置21を変速操作する主変速レバー29、エンジン19の出力を変更調整可能なアクセル操作具30等が備えられている。サイドパネル28には、後述するようなクラッチ操作とアクセル操作とを自動で行うための手動操作式の作業指令手段としての作業スイッチ31が備えられている。
主変速レバー29は、前後揺動操作により、前進走行域A1、中立位置N、後進走行域A2に変更操作可能に構成されている。主変速レバー29が中立位置Nから前進走行域A1にて前方に揺動されると、機体が前進走行するとともに、操作量が大きいほど速度が増大される。主変速レバー29が中立位置Nから後進走行域A2にて後方に揺動されると、機体が後進走行するとともに、操作量が大きいほど速度が増大される。主変速レバー29の揺動支持部の近傍には、主変速レバー29の操作位置を検出するポテンショメータ式の変速位置センサ32が備えられている。
エンジン19の近傍には、エンジン19に対する燃料供給量を変更してエンジン19の出力を変更可能な調速機構34が備えられている。調速機構34は、アクセル操作具30と連動連係され、アクセル操作具30の操作によってエンジン19の出力を変更調整可能に構成されている。
〔クラッチ操作並びにアクセル操作の構成〕
脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25は、クラッチ切換用駆動装置35の操作に伴って入り切りが行われるように構成されている。また、アクセル操作具30は、アクセル用駆動装置36の操作に伴って出力調整が行われるように構成されている。
クラッチ切換用駆動装置35及びアクセル用駆動装置36は、サイドパネル28の下側に位置する状態で設けられている。
説明を加えると、クラッチ切換用駆動装置35は、減速機構付きのクラッチ用電動モータ(以下、クラッチモータと称する)37と、クラッチモータ37の回転作動に伴って、脱穀クラッチ23と刈取クラッチ25とを夫々入り切り操作させるクラッチ用連動操作部38とを備えている。アクセル用駆動装置36は、減速機構付きのアクセル用電動モータ(以下、アクセルモータと称する)39と、アクセルモータ39の回転作動に伴ってアクセル操作具30を操作するアクセル用連動操作部40とを備えている。
図6,7,8に示すように、サイドパネル28の下側に、左右一対の横側壁41,42と、その横側壁41,42同士を接続する底壁43と、を備えて略U字型に形成された支持フレームとしての支持枠44が備えられている。支持枠44は、サイドパネル28を支持するパネルフレーム(図示せず)に連結支持されている。この支持枠44の左右の横側壁41,42で挟まれる領域にクラッチ用連動操作部38が備えられ、支持枠44の右側の横側壁41の右外方側にアクセル用連動操作部40が備えられている。
〔クラッチ用連動操作部〕
クラッチ用連動操作部38について説明する。
図6に示すように、クラッチモータ37が左側の横側壁42に複数のボルト45で連結されて支持されている。第一回動軸46が、左側の横側壁42と右側の横側壁42とにわたって架設され、回動可能に支持されている。クラッチモータ37の出力軸に装着された出力ギア47と噛合する部分円弧状の駆動ギア48が第一回動軸46と一体回動するように設けられている。
駆動ギア48のうち最も径方向外方側に位置する箇所に、脱穀クラッチ23を入り切り操作するための脱穀用リンク49が相対回動可能に連結されている。脱穀用リンク49が略L字形に湾曲した形状のもので構成されている。第一回動軸46には、駆動ギア48の他に、刈取クラッチ25を操作するための駆動アーム50が一体に溶接固定されている。駆動アーム50には刈取用リンク51が連結されている。
第一回動軸46の左端には、第一回動軸46の回転作動量を検出するポテンショメータ式のクラッチ用検知センサ52が備えられている。クラッチ用検知センサ52は、左側の横側壁42の外側に設けたブラケット53に取り付けられている。第一回動軸46が横側壁42を貫通してクラッチ用検知センサ52の検知部に連結されている。
このクラッチ用連動操作部38は、クラッチモータ37によって第一回動軸46が回転操作されるに伴って、脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25が共にクラッチ切り状態(伝動遮断状態)になる非作業位置(図9参照)、脱穀クラッチ23が入り状態(伝動状態)となり、刈取クラッチ25が切り状態となる手扱き位置(図10参照)、脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25が共に入り状態となる作業位置(図11参照)に切り換えることができる。
図6及び図11に示すように、クラッチ用連動操作部38が作業位置にあるときは、脱穀用リンク49と駆動ギア48との連結点p1が、デッドポイントを越えて、脱穀クラッチ23の操作ワイヤ54を介して作用する戻し付勢力が反対方向に作用するので、クラッチモータ37に掛かる操作反力を軽減できる。
図7に示すように、クラッチ用連動操作部38の横側には、受止め体操作部55とアシスト操作部56とが備えられている。受止め体操作部55は、第一回動軸46の回転に伴って、フィードチェーン13の搬送始端部に備えられている受止め体(図示せず)の位置を切り換えるためのものである。受止め体は、詳述はしないが、フィードチェーン13よりも上方に突出する作用状態と、フィードチェーン13より下側に引退する非作用状態とにわたり、上下移動可能に支持される状態で備えられている。受止め体操作部55は、第一回動軸46に備えられたカムを利用して、第一回動軸46が非作業位置及び手扱き位置であれば受止め体が作用状態となり、第一回動軸46が作業位置であれば非作用状態となるように、第一回動軸46の回動に伴って連動操作される。また、アシスト操作部56は、詳述はしないが、カムとバネの付勢力とによって受止め体操作部55の切り換え操作時に補助力を付与するものである。
〔アクセル用連動操作部〕
アクセル用連動操作部40について説明する。
図7,8に示すように、支持枠44の右側の横側壁41を左右に貫通する軸受部57にて回動可能に回動支軸としての第二回動軸58が支持されている。第二回動軸58に、アクセル操作具30の基端部が一体的に回動可能に支持されている。アクセル操作具30の基端部から下方に延びる状態でアーム部30aが備えられ、このアーム部30aの延出端部に操作ワイヤ59の一端が連結されている。操作ワイヤ59の他端は調速機構34に連結されている。つまり、アクセル操作具30が第二回動軸58の軸芯周りで回動操作されるのに伴って、調速機構34が変更操作されるように、アクセル操作具30と調速機構34とが連動連係されている。
第二回動軸58に連動連係されたギア機構60が備えられている。
第二回動軸58におけるアクセル操作具30の右外方側の横側に大径の操作ギア61が一体回動可能に備えられている。右側の横側壁41の右外方側に、支持ブラケット62が溶接にて固定されている。支持ブラケット62にアクセルモータ39が支持されている。アクセルモータ39は複数のボルト63の連結により支持ブラケット62に固定されている。又、アクセルモータ39の出力軸64と第二回動軸58との間に左右向きの中継軸65が備えられ、この中継軸65に回転可能に中継ギア66が支持されている。
中継ギア66には、アクセルモータ39の出力軸64に装着された出力ギア67と噛み合う大径ギア部68と、操作ギア61に噛み合う小径ギア部69と、が備えられている。アクセルモータ39の出力軸64の回転動力が、出力ギア67に噛み合う大径ギア部68、大径ギア部68と一体に回動する小径ギア部69、及び、小径ギア部69に噛み合う操作ギア61を介して、減速される状態で第二回動軸58に伝達される。従って、アクセル操作具30はアクセルモータ39の回転駆動によって操作することができる。
第二回動軸58における操作ギア61の右側に摩擦板70を介して皿バネ71が備えられ、皿バネ71の右側にナット72が螺合装着されている。操作ギア61の左側に摩擦板70を介してアクセル操作具30が備えられている。アクセル操作具30の左側は、第二回動軸58に一体的に形成された大径部58aに押し付けられている。アクセル操作具30は、摩擦保持力により第二回動軸58に一体的に回動可能に支持される。その結果、アクセル操作具30は、アクセルモータ39の回転作動により第二回動軸58に一体的に回動して、調速機構34を操作することができる。
アクセル操作具30は、第二回動軸58に対して相対回動が可能なように設けられ、皿バネ71による摩擦保持力に抗して手動で操作することにより、調速機構34を操作することもできる。
第二回動軸58は軸受部57を通して右側の横側壁41から左側に突出しており、その左側端部に第二回動軸58の回転作動量を検出するポテンショメータ式のアクセル用検知センサ73が備えられている。右側の横側壁41の左側に平面視略U字形のブラケット74が溶接固定されている。アクセル用検知センサ73は、ブラケット74の左外側に取り付けられている。第二回動軸58がブラケット74を挿通してアクセル用検知センサ73の検知部に連結されている。
〔制御構成〕
図5に示すように、クラッチモータ37及びアクセルモータ39の作動を制御する制御手段としての制御装置75が備えられている。制御装置75には、作業スイッチ31、変速位置センサ32、クラッチ用検知センサ52、アクセル用検知センサ73、手扱きスイッチ18、及び、エンジン19の出力回転数を検出する回転数センサ80、の検出情報が入力されている。制御装置75は、作業スイッチ31及び上記各センサ18,32,52,73,80の検出情報に基づいて、クラッチモータ37及びアクセルモータ39の作動を制御する。
制御装置75の制御動作について説明する。
図12に示すように、制御装置75は、エンジン19が始動されたのちにおいて、作業スイッチ31がオン操作されていなければ、初期状態を維持する(ステップ1,2)。すなわち、アクセル操作具30がアイドリング状態に対応する操作位置に維持され、脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25が共に切り状態となるようにクラッチ用連動操作部38が非作業状態に維持される。
ステップ1において作業スイッチ31がオン操作されたことが検知されると、アクセル用検知センサ73及び手扱きスイッチ18の検出情報に基づいて、アクセル操作具30を定格回転状態に対応する位置に切り換えるようにアクセルモータ39を作動させ(ステップ3)、かつ、脱穀クラッチ23だけが入り操作されるようにクラッチモータ37を作動させる(ステップ4)。すなわち、クラッチ用連動操作部38を手扱き位置に切り換える。
その後、主変速レバー29が前進走行域A1に操作されたことが検知されると、脱穀クラッチ23に加えて刈取クラッチ25が入り操作されるように、クラッチモータ37を作動させる(ステップ6)。すなわち、クラッチ用連動操作部38を作業位置に切り換える。
ステップ5において、主変速レバー29が操作されずに、手扱きスイッチ18が検知状態(オン状態)に切り換わると、エンジン19の出力回転数を低下させる(ステップ7,8)。具体的には、アクセル操作具30を定格回転状態に対応する位置からエンジン回転数が設定量だけ低下する低速用操作位置に切り換えるようにアクセルモータ39の作動を制御する。このようにエンジン回転数を低下させることで、手扱き作業に適した速度でフィードチェーン13を駆動することができる。
手扱き作業が終了して、手扱きスイッチ18が非検知状態(オフ状態)に切り換わると、アクセル操作具30を定格回転状態に対応する位置に切り換えるようにアクセルモータ39を作動させる(ステップ9,10)。このようにして次回の刈取作業に備える。
刈取作業中において、運転者が手動でアクセル操作具30を操作して、手扱き作業に適したエンジン回転数よりも低い回転数に調節されている場合には、上述したようなステップ8のエンジン低下処理は行わない。尚、そのような場合には、手扱き作業に適したエンジン回転数まで増速する処理を行うようにしてもよい。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、アクセル用駆動装置36が、第二回動軸58に連動連係するギア機構60と、それに作用する電動モータ(アクセルモータ39)とを備える構成としたが、電動モータに代えて油圧モータを用いて駆動してもよく、また、減速機構の減速率が大きい場合であれば、ギア機構60を用いることなくモータにより直接に第二回動軸58を駆動してもよい。
(2)上記実施形態では、作業開始指令を指令する作業スイッチ31が備えられ、作業スイッチ31に操作に基づいて、アクセルモータ39とクラッチモータ37とを共に作動制御するように構成したが、この構成に代えて、次のように構成してもよい。
アクセル操作用の専用のスイッチを備えて、そのスイッチの操作により、クラッチ切換用駆動装置35が脱穀クラッチ23及び刈取クラッチ25を動力伝達状態に切り換える構成としてもよい。また、クラッチ操作用の専用のスイッチを備えて、そのスイッチの操作により、アクセル用駆動装置36がアクセル操作具30を定格回転状態に切り換える構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、切り換え部材15の切り換え状態を検知する検知センサ(手扱きスイッチ18)が検知作動すると、エンジン19の出力回転数を低下させるようにしたが、この構成に代えて、手扱き作業を開始することを指令する人為操作式の手扱きスイッチを設けてもよい。
(4)上記実施形態では、手扱き作業が行われるときに、エンジン19の出力回転数を低下させるようにしたが、手扱き作業に限らず、例えば、騒音を低く抑えたい場合や、損傷し易く回転を下げて作業したほうがよいと思われる作物を収穫する場合等において、エンジン19の出力回転数を低下させるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、アクセル用駆動装置36がサイドパネル28の内部にて支持フレームに支持される構成としたが、この構成に代えて、アクセル用駆動装置がフロントパネル26の内部に支持される構成としてもよい。
本発明は、自脱型コンバインに限らず、普通型コンバインにも適用できる。
3 刈取部
4 運転部
4A 運転座席
13 フィードチェーン
15 切り換え部材
18 検知センサ
19 エンジン
23 脱穀クラッチ
25 刈取クラッチ
28 サイドパネル
30 アクセル操作具
31 作業スイッチ(作業指令手段)
35 クラッチ切換用駆動装置
36 アクセル用駆動装置
39 モータ
44 支持フレーム
58 回動支軸
60 ギア機構

Claims (5)

  1. 脱穀装置に対する動力伝達を入り切り可能な脱穀クラッチと、
    刈取部に対する動力伝達を入り切り可能な刈取クラッチと、
    エンジンの出力を変更調整可能なアクセル操作具と、
    前記脱穀クラッチ及び前記刈取クラッチの状態を切り換え操作するクラッチ切換用駆動装置と、
    前記アクセル操作具に作用して前記エンジンの出力回転数を変更操作するアクセル用駆動装置と、が備えられているコンバイン。
  2. 作業開始指令を指令する手動操作式の作業指令手段が備えられ、
    前記作業指令手段にて前記作業開始指令が指令されると、前記クラッチ切換用駆動装置が前記脱穀クラッチ及び前記刈取クラッチを動力伝達状態に切り換え、且つ、前記アクセル用駆動装置が前記アクセル操作具を定格回転状態に切り換える請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記刈取部から受け渡された刈取穀稈の株元を挟持して搬送するフィードチェーンが備えられ、
    前記刈取部からの刈取穀稈を前記フィードチェーンの搬送始端部に案内する案内状態と、前記フィードチェーンの搬送始端部を開放して手作業での刈取穀稈の搬入を許容する開放状態とに切り換え可能な切り換え部材が備えられ、
    前記切り換え部材の切り換え状態を検知する検知センサが備えられ、
    前記検知センサにて前記切り換え部材が前記開放状態に切り換えられたことが検知されると、前記アクセル用駆動装置が前記エンジンの出力回転数を低下させる請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記アクセル操作具が回動支軸に一体的に回動可能に支持され、
    前記アクセル用駆動装置に、前記回動支軸に連動連係されたギア機構と、前記ギア機構に作用するモータと、が備えられている請求項1から3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 運転部に、運転座席と、前記運転座席の横側に位置するサイドパネルとが備えられ、
    前記アクセル用駆動装置が、前記サイドパネルの内部にて支持フレームに支持されている請求項1から4のいずれか一項に記載のコンバイン。
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