JPH11236777A - 車両用ドアロックシステム - Google Patents

車両用ドアロックシステム

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JPH11236777A
JPH11236777A JP3852898A JP3852898A JPH11236777A JP H11236777 A JPH11236777 A JP H11236777A JP 3852898 A JP3852898 A JP 3852898A JP 3852898 A JP3852898 A JP 3852898A JP H11236777 A JPH11236777 A JP H11236777A
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Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
Toru Maeda
亨 前田
Keiji Yamamoto
圭司 山本
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各ドアに設けられたアンテナの通信エリアを
小さく設定した場合でも、車両のドアロック機構がアン
ロック及びロックを不必要に繰返すことを防止する。 【解決手段】 アンテナ7乃至11は、自動車本体1の
複数のドアに夫々対応していて起動トリガ信号を磁気通
信信号として放射する。制御回路13は、アンテナ7乃
至11のいずれかがIDコードを受信するとこれを照合
して自己に登録されたIDコードと一致することを条件
に自動車本体1のドアロック機構をアンロックさせ、I
Dコードの受信がなくなったことを条件にタイマー14
に設定時間の計時動作を開始させてこのタイマー14が
タイムアップするとドアロック機構をロックさせる。キ
ー21は、前記起動トリガ信号を受信するとIDコード
を磁気通信信号として放射するアンテナ22を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアに設け
られたアンテナが携帯形通信機から空中伝播信号として
送信されたIDコードを受信することによりドアロック
機構をアンロックさせる車両用ドアロックシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より車両たる自動車においては、自
動車側に、アンテナ及びこのアンテナから所定の通信エ
リア内に起動トリガ信号を空中伝播信号例えば磁気通信
信号として送信させる制御回路を設け、携帯形通信機た
るキー側に、上記所定エリア内において起動トリガ信号
と受信するとIDコードを磁気通信信号として送信する
アンテナを設けるようにした構成のものが供されてお
り、自動車側の制御回路は、キー側からのIDコードを
受信するとこれを照合して自己に登録されたIDコード
と一致することを条件に前記自動車のドアロック機構を
アンロックさせ、前記IDコードの受信が所定時間以上
なかったことを条件に前記ドアロック機構をロックさせ
るようにしている。このような構成によれば、ドアキー
シリンダのキー孔にキーを差込まなくても所謂ハンドフ
リーでドアロック機構のアンロック及びロックを行わせ
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
自動車の複数の各ドアに従来と同様のアンテナを夫々設
け、いずれのアンテナがIDコードを受信してもこれが
自己に登録されたIDと一致すれば全ドアのドアロック
機構をアンロックさせるようにしたものが考えられてい
る。この場合、各アンテナの通信エリアを大きく設定す
ると、使用者が自動車のドアを開く意思がないときでも
自動車の近くを通っただけで、ドアロック機構がアンロ
ックされる問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解消するため
に、各アンテナの通信エリアを小さく設定することが考
えられる。しかしながら、このようにすると、例えば、
使用者が自動車のバックドアを開いて荷物を載せた後に
バックドアを閉じて運転席側ドアに向かう状態を想定し
た場合、使用者がバックドアの通信エリア内に入るとド
アロック機構がアンロックされ、作業終了後バックドア
を閉じてそのアンテナの通信エリア内から離れるとドア
ロック機構がロックされ、そして、運転席側ドアのアン
テナの通信エリア内に入るとドアロック機構が再びアン
ロックされるというように、不必要にアンロック及びロ
ックが繰返される不具合が生じることになる。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、各ドアに設けられたアンテナの通
信エリアを小さく設定した場合でも、ドアロック機構が
アンロック及びロックを不必要に繰返すことを防止する
ことができる車両用ドアロックシステムを提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用ド
アロックシステムは、車両の複数のドアに夫々対応して
設けられ、所定の通信エリア内に起動トリガ信号を空中
伝播信号として放射する複数のアンテナと、前記車両に
設けられ、前記複数のアンテナのいずれかがIDコード
を受信するとこれを照合して自己に登録されたIDコー
ドと一致することを条件に前記車両のドアロック機構を
アンロックさせ、前記IDコードの受信がなくなったこ
とを条件にタイマーに設定時間の計時動作を開始させて
このタイマーがタイムアップすると前記ドアロック機構
をロックさせる制御手段と、前記起動トリガ信号を受信
するとIDコードを空中伝播信号として放射するアンテ
ナを有する携帯形通信機とを具備し、前記制御手段は、
前記IDコードを受信したアンテナが運転席側ドアであ
る場合には、他のドアに比較して前記タイマーの設定時
間を短くするとともに、タイマーの計時動作中に他のド
アのアンテナがIDコードを受信したときにはそのタイ
マーの時間を遅延させるように構成されているところに
特徴を有する。
【0007】このような構成によれば、制御手段は、携
帯形通信機からのIDコードの受信がなくなったことを
条件にタイマーに設定時間の計時動作を開始させてこの
タイマーがタイムアップするとドアロック機構をロック
させるようにし、そして、前記IDコードを受信したア
ンテナが運転席側ドアである場合には、他のドアに比較
して前記タイマーの設定時間を短くし、更に、タイマー
の計時動作中に他のドアのアンテナがIDコードを受信
したときにはそのタイマーの時間を遅延させるようにし
たので、運転席側ドアより遠ざかるドアのアンテナがI
Dコードを受信するとドアロック機構のロックに至るま
での時間が長くなり、従って、ドアロック機構が不必要
にアンロック及びロックを繰返すことを防止することが
できるようになる。
【0008】請求項2記載の車両用ドアロックシステム
は、車両の複数のドアに夫々対応して設けられ、所定の
通信エリア内に起動トリガ信号を空中伝播信号として放
射する複数のアンテナと、前記車両に設けられ、前記複
数のアンテナのいずれかがIDコードを受信するとこれ
を照合して自己に登録されたIDコードと一致すること
を条件に前記車両のドアロック機構をアンロックさせ、
前記IDコードの受信がなくなったことを条件にタイマ
ーに設定時間の計時動作を開始させてこのタイマーがタ
イムアップすると前記ドアロック機構をロックさせる制
御手段と、前記起動トリガ信号を受信するとIDコード
を空中伝播信号として放射するアンテナを有する携帯形
通信機とを具備し、前記制御手段は、前記IDコードを
受信したアンテナがいずれのドアのものかを判定して運
転席側ドアより遠ざかるドアほど前記タイマーの設定時
間を長くするとともに、タイマーの計時動作中に他のド
アのアンテナがIDコードを受信したときにはそのタイ
マーの時間を遅延させるように構成されているところに
特徴を有する。
【0009】このような構成によれば、制御手段は、携
帯形通信機からのIDコードの受信がなくなったことを
条件にタイマーに設定時間の計時動作を開始させてこの
タイマーがタイムアップするとドアロック機構をロック
させるようにし、そして、前記IDコードを受信したア
ンテナがいずれのドアのものかを判定して運転席側ドア
より遠ざかるドアほど前記タイマーの設定時間を長く
し、更に、タイマーの計時動作中に他のドアのアンテナ
がIDコードを受信したときにはそのタイマーの時間を
遅延させるようにしたので、運転席側ドアより遠ざかる
ドアのアンテナがIDコードを受信するほどドアロック
機構のロックに至るまでの時間が長くなり、従って、ド
アロック機構が不必要にアンロック及びロックを繰返す
ことを確実に防止することができる。
【0010】請求項3記載の車両用ドアロックシステム
は、制御手段を、IDコードを受信していた時間若しく
はそのIDコードを受信しているアンテナに対応するド
アが開放していた時間に応じてタイマーの設定時間を変
更するように構成するところに特徴を有する。
【0011】このような構成によれば、IDコードを受
信していた時間若しくはそのIDコードを受信している
アンテナに対応するドアが開放していた時間が長いとき
には使用者が何らかの作業をしているものと推定される
ので、タイマーの設定時間はその作業時間に応じた最適
なものに変更されるようになる。
【0012】請求項4記載の車両用ドアロックシステム
は、車両の複数のドアに夫々対応して設けられ、所定の
通信エリア内に設定された時間間隔で起動トリガ信号を
空中伝播信号として放射する複数のアンテナと、前記車
両に設けられ、前記複数のアンテナのいずれかがIDコ
ードを受信するとこれを照合して自己に登録されたID
コードと一致することを条件に前記車両のドアロック機
構をアンロックさせ、前記起動トリガ信号が所定回数放
射されても前記IDコードの受信がなかったことを条件
に前記ドアロック機構をロックさせる制御手段と、前記
起動トリガ信号を受信するとIDコードを空中伝播信号
として放射するアンテナを有する携帯形通信機とを具備
し、前記制御手段は、前記IDコードを連続して設定さ
れた回数受信したときには、前記起動トリガ信号の放射
時間間隔を長くするように構成されているところに特徴
を有する。
【0013】このような構成によれば、使用者がアンテ
ナの通信エリアを単に横切ったときには、ドアロック機
構のアンロック後のロックまでの時間が短くなるが、使
用者が通信エリア内に長い時間いるとき(IDコードを
連続して設定された回数受信したとき)には、乗車の意
思があるものとしてロックまでの時間が長くなり、従っ
て、ドアロック機構のアンロック及びロックの繰返しを
防止することができ、しかも、起動トリガ信号の放射時
間間隔が長くなるので、消費電力を少なくすることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き、図1乃至図3を参照して説明する。先ず、図2には
車両たる自動車の概略的構成が示されており、自動車本
体1には、複数のドアとして運転席側ドア2,助手席側
ドア3,後部右席側ドア4,後部左席側ドア5及び跳上
げ式のバックドア6が設けられており、各ドア2乃至6
のアウターハンドルにはコイルからなる磁気通信用のア
ンテナ7乃至11が配設されている。尚、各ドア2乃至
6には、ドアロック機構(図示せず)が設けられてい
る。
【0015】図1には概略的な電気的構成が示されてい
る。即ち、自動車本体1内には、送受信回路12及び制
御手段たる制御回路13が設けられており、送受信回路
12の送受信端子には、アンテナ7乃至11が接続さ
れ、送受信回路12の前記アンテナ7乃至11に夫々対
応する入出力端子A1 乃至A5 は、制御回路13の入出
力ポートB1 乃至B5 に接続されている。制御回路13
は、マイクロコンピュータを主体として構成されたもの
で、特に、タイマー14を備えている。
【0016】この制御回路13は、直流電源が与えられ
ると、入出力ポートB1 乃至B5 から設定された時間間
隔で短時間起動トリガ信号を出力するようになってお
り、送受信回路12は、入出力端子A1 乃至A5 に起動
トリガ信号が与えられると、アンテナ7乃至11から起
動トリガ信号を空中伝播信号たる磁気通信信号として放
射させるようになっている。この場合、アンテナ7,
8,9,10及び11は、図2に示すように、夫々所定
の通信エリアLD,LP,LRR,LRL及びLBに磁
気通信信号を放射するようになっており、これらの通信
エリアLD,LP,LRR,LRL及びLBは、各ドア
2,3,4,5及び6の例えば最大前方1メートルとい
う小さな範囲に設定されている。
【0017】そして、制御回路13の出力ポートは、ド
アロック装置15に接続されている。このドアロック装
置15は、制御回路13からロック信号SRが与えられ
ると、全部のドア2乃至6のドアロック機構をロックさ
せ、制御回路13からアンロック信号SUが与えられる
と、全部のドア2乃至6のドアロック機構をアンロック
させるようになっている。尚、制御回路13の入力ポー
トC1,C2,C3,C4 及びC5 は、各ドア2,3,4,5
及び6の閉及び開に夫々連動してオン及びオフするドア
カーテシスイッチ16,17,18,19及び20を介
してアースされている。
【0018】携帯形通信機としてのキー21(図2も参
照)には、コイルからなる磁気通信用のアンテナ22が
設けられており、このアンテナ22は、送受信回路23
の送受信端子に接続され、送受信回路23の入出力端子
は制御回路24の入出力ポートに接続されている。送受
信回路23は、アンテナ22がアンテナ7乃至11のい
ずれかからの磁気通信信号を受信すると、起動トリガ信
号を制御回路24に与えるようになっており、制御回路
24は、起動トリガ信号が与えられる毎に、自己に割当
てられたIDコードを短時間だけ送受信回路23に与え
るようになっており、そして、送受信回路23は、ID
コードをアンテナ22から空中伝播信号たる磁気通信信
号として放射するようになっている。尚、キー21に
は、送受信回路23及び制御回路24に直流電源を与え
る電池(図示せず)がセットされるようになっている。
【0019】次に、本実施例の作用につき、図3に示す
フローチャートをも参照しながら説明するに、図3にお
いては、本発明に係るドアロックシステムのルーチンの
みが抽出して示されている。先ず、制御回路13は、直
流電源が供給されると動作を開始(スタート)し、「初
期化」の処理ステップS1で所定の初期化処理を行うと
ともにフラグFを「0」にリセットし、「受信信号有り
?」の判断ステップS2に移行する。そして、制御回路
13は、受信信号がなくて判断ステップS2で「NO」
と判断したときには「F=1?」の判断ステップS3に
移行し、ここでは「NO」と判断して判断ステップS2
に戻るようになる。
【0020】ここで、制御回路13は、アンテナ7,
8,9,10及び11から夫々所定の通信エリアLD,
LP,LRR,LRL及びLBに起動トリガ信号を示す
磁気通信信号を放射させており、キー21を携帯した使
用者がこれらの通信エリアLD,LP,LRR,LRL
またはLBに入ると、キー21のアンテナ22が上記磁
気通信信号を受信し、これに基づき制御回路24はアン
テナ22からIDコードを示す磁気通信信号を放射させ
る。これにより、通信エリアLD,LP,LRR,LR
L及びLBに対応するアンテナ7,8,9,10または
11がアンテナ22からの磁気通信信号を受信し、これ
に応じて送受信回路12は入出力端子A1,A2,A3,A4
またはA5 からIDコードを制御回路13の入出力ポー
トB1,B2,B3,B4 またはB5 に与える。
【0021】以上のような状態になると、制御回路13
は、判断ステップ2に移行したときにここで「YES」
と判断して「IDコード一致?」の判断ステップS4に
移行し、ここでは、受信したIDコードが自己に登録さ
れたIDコードと一致するか否かを判断する。そして、
制御回路13は、IDコードが不一致で「NO」と判断
したときには判断ステップS2に戻るが、IDコードが
一致して「YES」と判断したときには「F=1?」の
判断ステップS5に移行し、ここで「NO」と判断して
「アンロック」の処理ステップS6に移行する。
【0022】制御回路13は、処理ステップS6ではア
ンロック信号SUを出力してドアロック装置15に与え
るようになり、ドアロック装置15は全てのドア2乃至
6のドアロック機構をアンロックする。制御回路13
は、次に「F←1」の処理ステップS7に移行し、ここ
でフラグFを「1」にセットし、「ドア判定 タイマー
時間設定」の処理ステップS8に移行する。
【0023】制御回路13は、この処理ステップS8で
は、送受信回路12から入出力ポートB1 乃至B5 の内
のいずれにIDコードが入力されたかにより、アンテナ
22からの磁気通信信号(IDコード)を受信したアン
テナがドア2乃至6の内のいずれのものに属するかを判
定して、その判定結果に応じてタイマー14にセットす
る設定時間(タイマー時間)を設定する。制御回路13
は、具体的には、運転席側ドア2から遠ざかるドアほど
設定時間を長く設定するもので、例えば、運転席側ドア
2からドア4,6,5の順に遠ざかって助手席側ドア3
が一番遠いものとした場合、設定時間は、助手席側ドア
3では5秒、後部左席側ドア5では4秒、バックドア6
では3秒、後部右側席ドア4では2〜3秒に設定され、
そして、運転席側ドア2では1〜2秒に設定され、この
設定時間がタイマー14にセットされる。
【0024】制御回路13は、処理ステップS8の処理
後は「タイマースタート」の処理ステップS9に移行し
て、タイマー14に下降方向(ダウン方向)の計時動作
を開始させ、次の「タイムアップ?」の判断ステップS
10に移行する。制御回路13は、この判断ステップS
10では、タイマー14の計時動作が終了(タイムアッ
プ)したか否かを判断するもので、「NO」のときには
判断ステップS2に戻るようになる。そして、制御回路
13は、判断ステップS2で「NO」と判断したときに
は判断ステップS3に移行し、ここでは処理ステップS
7でフラグFが「1」にセットされていることにより
「YES」と判断して判断ステップS10に移行する。
【0025】使用者がアンテナ7乃至11の通信エリア
LF乃至LBから離れてアンテナ7乃至11のいずれも
がアンテナ22からの磁気通信信号を受信しておらず、
且つ、タイマー14が設定時間の計時動作を終了してい
ないときには、制御回路13は、判断ステップS10,
S2及びS3を繰返すようになり、その内にタイマー1
4が設定時間の計時動作を終了(タイムアップ)したと
きには、判断ステップS10で「YES」と判断して
「ドア閉?」の判断ステップS11に移行し、ここでド
アカーテシスイッチ16乃至20が全てオンしているか
否かを判断して、「NO」のときには判断ステップS2
に戻り、「YES」のときには「ロック」の処理ステッ
プS12に移行する。
【0026】制御回路13は、処理ステップS12では
ロック信号SRを出力してドアロック装置15に与える
ようになり、ドアロック装置15は全てのドア2乃至6
のドアロック機構をロックする。制御回路13は、次に
「F←0」の処理ステップS13に移行し、ここでフラ
グFを「0」にリセットし、判断ステップS2に戻るよ
うになる。
【0027】以上は、キー21を携帯した使用者が、単
に、アンテナ7乃至11の通信エリアLF乃至LBのい
ずれかに入りそのエリアから離れた場合について述べた
ものであるが、次に、使用者がバックドア6を開けて荷
物を載せた後バックドア6を閉じて運転席側ドア2に移
動した上でその運転席側ドア2を開ける状況を想定して
みる。
【0028】使用者がバックドア6のアンテナ11の通
信エリアLB内に入ると、制御回路13は前述したよう
に判断ステップS2,S4,S5,処理ステップS6,
S7を経て処理ステップS8に移行する。尚、処理ステ
ップS6を経ることにより全てのドア2乃至6のドアロ
ック機構はアンロックされる。制御回路13は、この処
理ステップS8では、アンテナ22からの磁気通信信号
を受信したアンテナ11がバックドア6に属するもので
あると判定して、タイマー14の設定時間を3秒にして
これをタイマー14にセットする。そして、制御回路1
3は、次の処理ステップS10に移行し、タイマー14
の計時動作を開始させ、以下、判断ステップS10,S
2及びS3を繰返す。
【0029】使用者が荷物を車内に載せてバックドア6
を閉じた後もバックドア6のアンテナ11の通信エリア
LB内に留まっている場合には、アンテナ11は設定さ
れた時間間隔で磁気通信信号(起動トリガ信号)を放射
し、アンテナ22はこれに応じて磁気通信信号(IDコ
ード)を返信するので、制御回路13は、判断ステップ
S10,S2及びS3を繰返しているときに周期的に判
断ステップS2で「YES」と判断して判断ステップS
4.S5,処理ステップS8,処理ステップS9,判断
ステップS10及びS2を経るようになり、従って、タ
イマー14の設定時間は常に3秒に更新されることにな
ってタイマー14は実質的には計時動作を開始しないも
のである。
【0030】さて、使用者がバックドア6のアンテナ1
1の通信エリアLBから離れて、図2に示すルートXの
ように、後部右席側ドア4のアンテナ9の通信エリアL
RRを横切って運転席側ドア2に移動する例について述
べる。使用者が通信エリアLBから離れると、タイマー
14は実質的に計時動作を開始し、制御回路13は、判
断ステップS2,S3及びS10を繰返す。そこで、使
用者が通信エリアLRRに入ると、後部右席側ドア4の
アンテナ9からの磁気通信信号(起動トリガ信号)に応
答してキー21のアンテナ22が磁気通信信号(IDコ
ード)を放射するようになり、この磁気通信信号(ID
コード)をアンテナ9が受信する。これにより、制御回
路13は、判断ステップS2で「YES」を判断して判
断ステップS4及びS5を経て処理ステップS8に移行
するようになる。
【0031】制御回路13は、処理ステップS8では、
アンテナ22からの磁気通信信号を受信したアンテナ9
が後部右席側ドア4に属するものであると判定して、タ
イマー14の設定時間を2〜3秒にしてこれをタイマー
14にセットする。即ち、タイマー14には、使用者が
バックドア6から後部右席側ドア4移動する間に消費さ
れた設定時間の代わりに後部右席側ドア4用の設定時間
が新たにセットされることになり、最初の設定時間は実
質的に遅延されたことになる。そして、制御回路13
は、処理ステップS9を経た後判断ステップS10.S
2及びS3を繰返すようになる。
【0032】使用者が通信エリアLRRから離れて運転
席側ドア2のアンテナ7の通信エリアLDに入ると、今
度は、運転席側ドア2のアンテナ7がキー21のアンテ
ナ22からの磁気通信信号(IDコード)を受信する。
これにより、制御回路13は、判断ステップS2で「Y
ES」を判断して判断ステップS4及びS5を経て処理
ステップS8に移行する。制御回路13は、処理ステッ
プS8では、アンテナ22からの磁気通信信号を受信し
たアンテナ7が運転席側ドア2に属するものであると判
定して、タイマー14の設定時間を1〜2秒にしてこれ
をタイマー14にセットする。そして、制御回路13
は、処理ステップS9を経た後判断ステップS10.S
2及びS3を繰返すようになるが、前述したように、判
断ステップS10,S2及びS3を繰返しているときに
周期的に判断ステップS2で「YES」と判断して判断
ステップS4.S5,処理ステップS8,判断ステップ
S11,処理ステップS9,判断ステップS10及びS
2を経るようになり、従って、タイマー14の設定時間
は常に1〜2秒に更新されることになってタイマー14
は実質的には計時動作を開始しないものである。従っ
て、タイマー14によるドア2乃至6のドアロック機構
のロックは行われない。
【0033】その後、使用者が運転席側ドア2を開いて
運転席に乗込むと、自動車本体1内には、使用者が乗込
んだときに本実施例ドアロックシステムの動作を中止さ
せる手動或いは自動の中止手段が設けられているが、本
発明とは直接関係がないので詳細は省略する。
【0034】尚、使用者がバックドア6から運転席側ド
ア2まで移動するには、図2に示すように、ルートXの
代わりにルートYも考えられるが、この場合も、使用者
はアンテナ11の通信エリアLBから離れてタイマー1
4が計時動作を終了する前にアンテナ7の通信エリアL
Dに入るので、タイマー14によるドア2乃至6のドア
ロック機構のロックは行われない。
【0035】このように本実施例によれば、制御回路1
3は、キー21からのIDコードの受信がなくなったこ
とを条件にタイマー14に設定時間の計時動作を開始さ
せてこのタイマー14がタイムアップすると各ドア2乃
至6のドアロック機構をロックさせるようにし、そし
て、前記IDコードを受信したアンテナがいずれのドア
のものかを判定して運転席側ドア2より遠ざかるドアほ
ど前記タイマー14の設定時間を長くしたので、ドア2
乃至6のドアロック機構が不必要にアンロック及びロッ
クを繰返すことを防止することができる。
【0036】しかも、制御回路13は、タイマー14の
計時動作中に他のドアのアンテナがIDコードを受信し
たときには、タイマー14の設定時間をそのドアに設定
された時間に新たにセットして遅延させるようにしたの
で、運転席側ドア2より遠ざかるドアのアンテナがID
コードを受信するほどドアロック機構のロックに至るま
での時間が長くなり、従って、ドア2乃至6のドアロッ
ク機構が不必要にアンロック及びロックを繰返すことを
一層防止することができる。
【0037】図4及び図5は、本発明の第2の実施例を
示すもので、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。尚、この第2の実施例では、制御
回路13の制御内容は、上記第1の実施例と基本的には
同一であり、若干異なる制御内容が付加されている。構
成については、図1及び図2を参照する。以下、付加さ
れて制御内容について説明するに、制御回路13は、
「初期化」の処理ステップS1では、所定の初期化動作
の他にフラグFを「0」にリセットするとともに、カウ
ンタをクリア(カウント値Nを「0」に)する。
【0038】この第2の実施例において、第1の実施例
と異なるところは、使用者がドア2乃至6のいずれかの
ドアを開いたままアンテナ7乃至11のいずれかとアン
テナ22との間で信号の授受が継続された場合を想定し
たもので、このような場合は使用者は何らかの作業をし
ているものと考えられ、これに対処するものである。即
ち、制御回路13は、判断ステップS2,S3及びS1
0を繰返しているときに、ドア2乃至6のいずれかのド
アのアンテナがアンテナ22からの磁気通信信号(ID
コード)を受信すると、判断ステップS2で「YES」
と判断して判断ステップS4,S5及び処理ステップS
8を経て「前と同じドア?」の判断ステップS21に移
行する。
【0039】制御回路13は、この判断ステップS21
では、処理ステップS8で判定されたドアが前回のドア
と同一か否かを判断するもので、「NO」であれば判断
ステップS9に移行するが、「YES」であれば「ドア
開?]の判断ステップS22に移行する。制御回路13
は、この判断ステップS22では、処理ステップS8で
判定されたドアが開かれているか否かを判断し、「N
O」ならば処理ステップS9に移行し、「YES」なら
ば「N←N+1」処理ステップS23に移行してカウン
タのカウント値Nに「1」を加算する。
【0040】制御回路13は、次に「N≧NA?」の判
断ステップS24に移行し、ここでは、カウンタのカウ
ント値Nが一定値NA以上か否かを判断する。尚、この
一定値NAは後述するように設定される。制御回路13
は、この判断ステップS24で「NO」と判断したとき
には処理ステップS9に移行する。従って、使用者が使
用者がドア2乃至6のいずれかのドアを開いたまま作業
を行なっている場合には、制御回路13は、判断ステッ
プS2,S3及びS10を繰返しているときに、周期的
に判断ステップS4,S5,処理ステップS8,判断ス
テップS21,S22,処理ステップS23,判断ステ
ップS24,処理ステップS9,判断ステップS10及
びS2を実行するようになり、カウンタのカウント値N
が増加する。その後、使用者が当該ドアを閉じると、制
御回路13は、判断ステップS22に移行したときに
「NO」と判断して判断ステップS24に移行する。
【0041】以上のことから明らかなように、カウント
値Nは、該当するドアに属するアンテナがアンテナ22
からの磁気通信信号(IDコード)を受信している時
間、換言すれば、使用者がドアを開けてから閉めるまで
の作業時間を示すものと推定することができる。そこ
で、制御回路13は、判断ステップS24に移行したと
きに「YES」と判断したときには「タイマー時間変
更」の処理ステップS25に移行し、ここでは、処理ス
テップS8で設定したタイマー14の設定時間にカウン
ト値Nに応じた時間を加算修正することにより設定時間
を変更し、この変更設定時間をタイマー14にセットす
る。尚、判断ステップS22で「YES」と判断したと
きにも判断ステップS24で「YES」であれば処理ス
テップS25が実行される。
【0042】この場合、前述したカウンタのカウント値
Nに関する一定値NA(判断ステップS24参照)は、
タイマー14の設定時間を変更する必要があるか否かの
目安となる値であり、適宜設定されるものである。制御
回路13による以後の動作は前記第1の実施例と同様で
ある。
【0043】このように第2の実施例によれば、制御回
路13は、アンテナ7乃至11のいずれかがIDコード
を受信していた時間、即ち、そのIDコードを受信して
いるアンテナに対応するドアが開放していた時間に応じ
てタイマー14の設定時間を変更するようにので、使用
者が何らかの作業をしているものと推定されるときに
は、タイマー14の設定時間はその作業時間に応じた最
適なものに変更されるようになる。
【0044】尚、上記第2の実施例ではアンテナ22か
らの磁気通信信号(IDコード)をカウントするように
したが、代わりに、ドアの開放している時間を計時して
その開放している時間に応じてタイマー14の設定時間
を変更させるようにしてもよい。
【0045】図6及び図7は、本発明の第3の実施例を
示すもので、第1の実施例と同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。尚、構成については、図1及び図
2を参照する。先ず、制御回路13は、直流電源が供給
されると動作を開始(スタート)し、「初期化」の処理
ステップP1で所定の初期化処理を行うとともに2つの
フラグF1,F2を「0」にリセットするとともに2つ
のカウンタのカウント値N1,N2をクリアし、「F2
=1?」の判断ステップP2に移行するようになる。
【0046】制御回路13は、この判断ステップP2で
は「NO」と判断して「タイマースタート(設定タイマ
ー時間)」の処理ステップP3に移行し、タイマー14
に予め設定されたタイマー時間をセットした上で下降
(ダウン)方向の計時動作を開始させる。その後、制御
回路13は、「起動トリガ信号発信」の処理ステップP
4に移行して、ここでは、アンテナ7,8,9,10及
び11から夫々所定の通信エリアLD,LP,LRR,
LRL及びLBに起動トリガ信号を示す磁気通信信号を
短時間だけ放射させる。
【0047】ここで、キー21を携帯した使用者がこれ
らの通信エリアLD,LP,LRR,LRLまたはLB
に入ると、キー21のアンテナ22が上記磁気通信信号
を受信し、これに基づき制御回路24はアンテナ22か
らIDコードを示す磁気通信信号を放射させる。これに
より、通信エリアLD,LP,LRR,LRLまたはL
Bに対応するアンテナ7,8,9,10または11がア
ンテナ22からの磁気通信信号を受信し、これに応じて
送受信回路12は入出力端子A1,A2,A3,A4またはA5
からIDコードを制御回路13の入出力ポートB1,B
2,B3,B4 またはB5 に与える。
【0048】従って、制御回路13は、次の[受信信号
あり?]の判断ステップP5に移行したときにここで
「YES」と判断して「IDコード一致?」の判断ステ
ップP6に移行し、ここでは、受信したIDコードが自
己に登録されたIDコードと一致するか否かを判断し
て、IDコードが一致して「YES」と判断したときに
は「F1=1?」の判断ステップP7に移行し、ここで
「NO」と判断して「アンロック」の処理ステップP8
に移行する。そして、制御回路13は、この処理ステッ
プP8では、処理ステップS6と同様に処理にて全部の
ドア2乃至6のドアロック機構をアンロックさせる。
【0049】制御回路13は、次に「F1←1」の処理
ステップP9に移行して、ここで第1のフラグF1を
「1」にセットして「ドア判定」の処理ステップP10
に移行する。制御回路13は、この処理ステップP10
では、アンテナ22からの磁気通信信号(IDコード)
を受信したアンテナが属するドアを判定し、次の「前と
同じドア?」の判断ステップP11に移行して、前回受
信したアンテナに属するドアと同一か否かを判断し、こ
こで「NO」のときには「タイムアップ?」の判断ステ
ップP12に移行する。尚、制御回路13は、判断ステ
ップP7で「NO」と判断したときにも処理ステップP
10に移行する。
【0050】制御回路13は、上述した判断ステップP
12では、タイマー14が処理ステップP3でセットさ
れた時間の計時動作を終了(タイムアップ)したか否か
を判断する。尚、制御回路13は、上記判断ステップP
6で「NO」のときにもこの判断ステップP12に移行
する。そして、制御回路13は、判断ステップP12で
「NO」と判断したときにはこの判断ステップP12を
繰返すようになる。その後、制御回路13は、タイマー
14がタイムアップして判断ステップP12で「YE
S」と判断したときには判断ステップP2に戻り、ここ
では「NO」と判断して、処理ステップP3を経て処理
ステップP4になる。従って、制御回路13は、アンテ
ナ7乃至11から再び起動トリガ信号を磁気通信信号と
して放射させる。
【0051】ここで、使用者が上述した通信エリアL
D,LP,LRR,LRLまたはLBから離れている場
合には、キー21はアンテナ22から磁気通信信号(I
Dコード)を返信しないので、制御回路13は、判断ス
テップP5に移行したときに「NO」と判断して「F1
=1?」の判断ステップP13に移行し、ここでは「Y
ES」と判断して「N1←N1+1」の処理ステップP
14に移行する。そして、制御回路13は、この処理ス
テップP14では、第1のカウンタのカウント値N1に
「1」を加算し、次の判断ステップP12と同様の判断
ステップP15に移行し、ここで「NO」と判断して
「N1=NX?」の判断ステップP16に移行する。
尚、制御回路13は、判断ステップP13で「NO」と
判断したときにも判断ステップP15に移行する。
【0052】制御回路13は、判断ステップP16で
は、カウント値N1が所定値(所定回数)NXになった
か否かを判断するもので、「NO」のときには判断ステ
ップP15に戻る。そして、制御回路13は、タイマー
14がタイムアップして判断ステップP15で「YE
S」と判断したときには判断ステップP2に戻る。以
下、制御回路13は、処理ステップP3,P4,判断ス
テップP5,P13,処理ステップP14,判断ステッ
プP15,P16,P15及びP2のルーチンを繰返す
ことによりカウント値N1が増加する。即ち、このルー
チンは、アンテナ7乃至11が設定された時間間隔で磁
気通信信号(起動トリガ信号)を放射してもキー21の
アンテナ22から磁気通信信号(IDコード)の返信が
ない回数をカウントするものである。
【0053】制御回路13は、以上のような状態におい
て、カウント値N1が所定値NXとなって判断ステップ
P16で「YES」と判断したときには、「ドア閉?」
の判断ステップP17に移行して全部のドア2乃至6が
閉じているか否かを判断し、「NO」のときには判断ス
テップP2に戻るが、「YES」のときには「ロック」
の処理ステップP18に移行し、全部のドア2乃至7の
ドアロック機構をロックする。その後、制御回路13
は、「F1,F2←0 N1,N2←0」処理ステップ
P19に移行して、フラグF1,F2を「0」にリセッ
トするとともにカウンタのカウント値N1,N2をクリ
アし、判断ステップP2に戻る。
【0054】さて、使用者がドア2,3,4,5または
6に対応するアンテナ7,8,9,10または11の通
信エリアLD,LP,LRR,LRLまたはLB内に留
まっていた場合について述べる。この場合には、制御回
路13は、判断ステップP5に移行する毎に「YES」
と判断するので、判断ステップP6,P7,処理ステッ
プP10を経た後の判断ステップP11で「YES」と
判断して「ドア閉?」の判断ステップP20に移行し、
「NO」のときには判断ステップP12に移行するが、
「YES」のときには「N2←1」の処理ステップP2
1に移行し、第2のカウンタのカウント値N2に「1」
を加算する。
【0055】制御回路13は、次に「N2≧NY?」の
判断ステップP22に移行し、ここではカウント値N2
が設定値(設定回数)NY以上になったか否かを判断す
るもので、「NO」のときには判断ステップP12に移
行する。使用者が当該ドアの通信エリア内に留まってい
る場合には、制御回路13は、処理ステップP3,P
4,判断ステップP5,P6,P7,処理ステップP1
0,判断ステップP11,P20.処理ステップP2
1,判断ステップP22,P12及びP2のルーチンを
繰返すようになり、カウント値N2が増加する。即ち、
このルーチンは、アンテナ7乃至11が設定された時間
間隔で磁気通信信号(起動トリガ信号)を放射する毎に
キー21のアンテナ22から磁気通信信号(IDコー
ド)の返信がある回数をカウントするものである。この
ような状態は、使用者が乗車の意思があるものと推定で
きる。
【0056】その後、第2のカウンタのカウント値N2
が設定値NYになると、制御回路13は、判断ステップ
P22で「YES」と判断して「タイマー時間変更」の
処理ステップP23に移行し、ここでは、処理ステップ
P3で設定される設定タイマー時間よりカウント値N2
の大きさに応じた分だで大なる変更タイマー時間を設定
する。制御回路13は、次に「F2←1」の処理ステッ
プP24に移行し、ここせは、第2のフラグF2を
「1」にセットし、判断ステップP12に移行する。従
って、制御回路13は、判断ステップP12で「YE
S」と判断して判断ステップP2に移行したときには、
ここで「YES」と判断して「タイマースタート(変更
タイマー時間)」の処理ステップP25に移行し、タイ
マー14に処理ステップP24で設定変更された変更タ
イマー時間をセットして計時動作を開始させる。
【0057】制御回路13は、その後に処理ステップP
4に移行するので、以降は、アンテナ7乃至11から処
理ステップP24で設定変更された変更タイマー時間
(処理ステップP3で設定される設定タイマー時間より
大)に基づく時間間隔で磁気通信信号(起動トリガ信
号)を放射させるようになる。従って、制御回路13
は、使用者が当該ドアのアンテナの通信エリアから離れ
ることにより、判断ステップP5で[NO]と判断する
ようになって、判断ステップP13,処理ステップP1
4,判断ステップP15,P16,P15,P2,処理
ステップP25,P4及び判断ステップP5のルーチン
を繰返し、そして、判断ステップP16,P17を経て
処理ステップP18によりドア2乃至6のドアロック機
構をロックしたときには、ロックまでに要する時間が処
理ステップP3を経る場合よりも長くなるものである。
【0058】このような第3の実施例によれば、使用者
がアンテナ7,8,9,10または11の通信エリアL
D,LP,LRR,LRLまたはLBを単に横切ったと
きには、ドア2乃至6のドアロック機構のアンロック後
のロックまでの時間が短くなるが、使用者がいずれかの
通信エリア内に長い時間いるとき(IDコードを連続し
て設定された回数受信したとき)には、乗車の意思があ
るものとしてロックまでの時間が長くなり、従って、ド
アロック機構のアンロック及びロックの繰返しを防止す
ることができ、しかも、起動トリガ信号の放射時間間隔
が長くなるので、消費電力を少なくすることができる。
【0059】尚、上記第3の実施例において、「ドア閉
?」の判断ステップP20は省略するようにしてもよ
い。
【0060】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例にのみ限定されるものではなく、次のような拡張,
変形が可能である。第1及び第2の実施例においては、
タイマー14の設定時間を運転席側ドア2より遠ざかる
ドアほど長くするようにしたが、換言すれば、IDコー
ドを受信したアンテナが運転席側ドア2である場合に他
のドアに比較して前記タイマー14の設定時間を短くす
ればよいのであり、この場合、他のドアに対するタイマ
ー14の設定時間を運転席側ドア2である場合よりも長
い一定時間に設定するようにしてもよい。
【0061】空中伝播信号としては磁気通信信号の他に
電波通信信号或いは超音波通信信号を用いてもよい。自
動車に限らず、複数のドアを有する車両全般に適用する
ことができる。
【0062】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明
は、次のような優れた効果を奏するものである。請求項
1記載の車両用ドアロックシステムによれば、制御手段
は、携帯形通信機からのIDコードの受信がなくなった
ことを条件にタイマーに設定時間の計時動作を開始させ
てこのタイマーがタイムアップするとドアロック機構を
ロックさせるようにし、そして、前記IDコードを受信
したアンテナが運転席側ドアである場合には他のドアに
比較して前記タイマーの設定時間を短くし、更に、タイ
マーの計時動作中に他のドアのアンテナがIDコードを
受信したときにはそのタイマーの時間を遅延させるよう
にしたので、運転席側ドアより遠ざかるドアのアンテナ
がIDコードを受信するとドアロック機構のロックに至
るまでの時間が長くなり、従って、ドアロック機構が不
必要にアンロック及びロックを繰返すことを防止するこ
とができる。
【0063】請求項2記載の車両用ドアロックシステム
によれば、制御手段は、携帯形通信機からのIDコード
の受信がなくなったことを条件にタイマーに設定時間の
計時動作を開始させてこのタイマーがタイムアップする
とドアロック機構をロックさせるようにし、そして、前
記IDコードを受信したアンテナがいずれのドアのもの
かを判定して運転席側ドアより遠ざかるドアほど前記タ
イマーの設定時間を長くし、更に、タイマーの計時動作
中に他のドアのアンテナがIDコードを受信したときに
はそのタイマーの時間を遅延させるようにしたので、運
転席側ドアより遠ざかるドアのアンテナがIDコードを
受信するほどドアロック機構のロックに至るまでの時間
が長くなり、従って、ドアロック機構が不必要にアンロ
ック及びロックを繰返すことを確実に防止することがで
きる。
【0064】請求項3記載の車両用ドアロックシステム
によれば、制御手段は、IDコードを受信していた時間
若しくはそのIDコードを受信しているアンテナに対応
するドアが開放していた時間に応じてタイマーの設定時
間を変更するようにしたので、IDコードを受信してい
た時間若しくはそのIDコードを受信しているアンテナ
に対応するドアが開放していた時間が長いときには使用
者が何らかの作業をしているものと推定されることか
ら、タイマーの設定時間はその作業時間に応じた最適な
ものに変更されるようになる。
【0065】請求項4記載の車両用ドアロックシステム
によれば、制御手段は、前記IDコードを連続して設定
された回数受信したときには、前記起動トリガ信号の放
射時間間隔を長くするようにしたので、使用者がアンテ
ナの通信エリアを単に横切ったときには、ドアロック機
構のアンロック後のロックまでの時間が短くなるが、使
用者が通信エリア内に長い時間いるとき(IDコードを
連続して設定された回数受信したとき)には、乗車の意
思があるものとしてロックまでの時間が長くなり、従っ
て、ドアロック機構のアンロック及びロックの繰返しを
防止することができ、しかも、起動トリガ信号の放射時
間間隔が長くなるので、消費電力を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電気的構成を示すブロ
ック線図
【図2】自動車を中心として各通信エリアを示す図
【図3】制御内容を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施例の制御内容を示すフロー
チャート(その1)
【図5】制御内容を示すフローチャート(その2)
【図6】本発明の第3の実施例の制御内容を示すフロー
チャート(その1)
【図7】制御内容を示すフローチャート(その2)
【符号の説明】
図面中、1は自動車本体、2乃至6はドア、7乃至11
はアンテナ、13は制御回路(制御手段)、21はキー
(携帯形通信機)、22はアンテナ、24は制御回路を
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 亨 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 山本 圭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の複数のドアに夫々対応して設けら
    れ、所定の通信エリア内に起動トリガ信号を空中伝播信
    号として放射する複数のアンテナと、 前記車両に設けられ、前記複数のアンテナのいずれかが
    IDコードを受信するとこれを照合して自己に登録され
    たIDコードと一致することを条件に前記車両のドアロ
    ック機構をアンロックさせ、前記IDコードの受信がな
    くなったことを条件にタイマーに設定時間の計時動作を
    開始させてこのタイマーがタイムアップすると前記ドア
    ロック機構をロックさせる制御手段と、 前記起動トリガ信号を受信するとIDコードを空中伝播
    信号として放射するアンテナを有する携帯形通信機とを
    具備し、 前記制御手段は、前記IDコードを受信したアンテナが
    運転席側ドアである場合には、他のドアに比較して前記
    タイマーの設定時間を短くするとともに、タイマーの計
    時動作中に他のドアのアンテナがIDコードを受信した
    ときにはそのタイマーの時間を遅延させるように構成さ
    れていることを特徴とする車両用ドアロックシステム。
  2. 【請求項2】 車両の複数のドアに夫々対応して設けら
    れ、所定の通信エリア内に起動トリガ信号を空中伝播信
    号として放射する複数のアンテナと、 前記車両に設けられ、前記複数のアンテナのいずれかが
    IDコードを受信するとこれを照合して自己に登録され
    たIDコードと一致することを条件に前記車両のドアロ
    ック機構をアンロックさせ、前記IDコードの受信がな
    くなったことを条件にタイマーに設定時間の計時動作を
    開始させてこのタイマーがタイムアップすると前記ドア
    ロック機構をロックさせる制御手段と、 前記起動トリガ信号を受信するとIDコードを空中伝播
    信号として放射するアンテナを有する携帯形通信機とを
    具備し、 前記制御手段は、前記IDコードを受信したアンテナが
    いずれのドアのものかを判定して運転席側ドアより遠ざ
    かるドアほど前記タイマーの設定時間を長くするととも
    に、タイマーの計時動作中に他のドアのアンテナがID
    コードを受信したときにはそのタイマーの時間を遅延さ
    せるように構成されていることを特徴とする車両用ドア
    ロックシステム。
  3. 【請求項3】 制御手段は、IDコードを受信していた
    時間若しくはそのIDコードを受信しているアンテナに
    対応するドアが開放していた時間に応じてタイマーの設
    定時間を変更するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の車両用ドアロックシステム。
  4. 【請求項4】 車両の複数のドアに夫々対応して設けら
    れ、所定の通信エリア内に設定された時間間隔で起動ト
    リガ信号を空中伝播信号として放射する複数のアンテナ
    と、 前記車両に設けられ、前記複数のアンテナのいずれかが
    IDコードを受信するとこれを照合して自己に登録され
    たIDコードと一致することを条件に前記車両のドアロ
    ック機構をアンロックさせ、前記起動トリガ信号が所定
    回数放射されても前記IDコードの受信がなかったこと
    を条件に前記ドアロック機構をロックさせる制御手段
    と、 前記起動トリガ信号を受信するとIDコードを空中伝播
    信号として放射するアンテナを有する携帯形通信機とを
    具備し、 前記制御手段は、前記IDコードを連続して設定された
    回数受信したときには、前記起動トリガ信号の放射時間
    間隔を長くするように構成されていることを特徴とする
    車両用ドアロックシステム。
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