JPH1025939A - 車両用ドアロック装置の制御装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置の制御装置

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JPH1025939A
JPH1025939A JP18445096A JP18445096A JPH1025939A JP H1025939 A JPH1025939 A JP H1025939A JP 18445096 A JP18445096 A JP 18445096A JP 18445096 A JP18445096 A JP 18445096A JP H1025939 A JPH1025939 A JP H1025939A
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JP
Japan
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signal
door lock
control
door
magnetic communication
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Application number
JP18445096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kojima
弘明 小島
Yuji Fukano
裕司 深野
Taketoshi Sakurai
武俊 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアの近傍に近付いたときのみ確実にアンロ
ック動作できるようにする。 【解決手段】 運転席及び助手席のドアのロック機構は
フロントドアロック装置7により駆動制御され、これら
ドアの近傍に設けられたアンテナコイル9,10からは
周波数100KHzの磁気通信信号が出力される。ラッゲージ
ドアはラッゲージドアロック装置8により駆動制御さ
れ、このドアの近傍に設けられたアンテナコイル11か
らは周波数300KHzの磁気通信信号が出力される。各アン
テナコイル9〜11から1m以内のエリア内に電波キー
2が位置すると、第1または第2の受信用アンテナ2
4,25は磁気通信信号を受信し、この磁気通信信号の
周波数に対応する制御信号を出力する。これに対して、
車両本体側は、制御信号を受信し、この制御信号に対応
するドアロック装置7,8を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キープレートをキ
ーシリンダに差し込む操作を行うことなく車両用ドアロ
ック装置を非接触で駆動制御することができる車両用ド
アロック装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用ドアロック装置の制御装
置としては、例えば、車両側にドアロック装置を駆動制
御する制御回路に接続される通信装置を設けると共に、
携帯用の小形通信機を備えて構成されたものがある。
【0003】このものは、使用者がドアアウタハンドル
に触れる(或いはドアアウタハンドルに設けられたスイ
ッチをオン操作する)と、車両側の通信装置から起動用
の電波信号が送信されるようになっている。使用者が所
持する小形通信機がこの電波信号を受信すると、これに
応じてドアアンロックの電波信号を車両側に向けて送信
する。車両側の通信装置は、この電波信号を受信するこ
とにより制御回路にドアロック機構をアンロック動作さ
せるものである。
【0004】また、使用者が車両から離れる場合には、
小形通信機が起動用の電波信号を受信しなくなると、電
波信号の送信が停止される。これに応じて、車両側の通
信装置は制御回路に対してロック装置をロック動作させ
るようになっている。これによって、使用者がドアのキ
ーシリンダに機械的なキーを挿入回動する動作が不要と
なり、小形通信機を所持しているだけでドアロック装置
の駆動を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の車両
用ドアロック装置の制御装置では、使用者はキーを上着
の胸ポケットやズボンのポケット等様々な場所に所持し
ていることが想定されるので、車両側とキー内部の通信
回路との交信の確実性を高めるために車両側から送信す
る起動用の電波信号の強度を強くしている。
【0006】このため、使用者が車両に近付いてアンロ
ック動作させる場合の確実性は向上するが、逆に、使用
者が車両から遠ざかる場合のロック動作において次のよ
うな不具合が発生する。すなわち、ロック動作を行わせ
る場合には、車両側から送信される起動用の電波信号を
小形通信機が受信不可能となり、その結果、小形通信機
から車両側に向けて制御信号が送信されなくなることが
条件となっているので、電波強度を高めた分だけ使用者
が車両から離れなければならなかった。そのため、使用
者がドアのロック装置をロック動作させたい場合であっ
ても、使用者が車両の近くにいるといつまでもロック動
作させることができず、また、使用者が車両から遠く離
れたときにロック装置がロック動作されるために、その
ことを使用者が確認しにくいという問題点があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ドアの近傍では確実にドアロック装置
をアンロック動作させることができ、しかも、車両から
遠ざかるときには、使用者が確認できる程度の距離で確
実にロック動作も行えるようにした車両用ドアロック装
置の制御装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の車両
用ドアロック装置の制御装置は、制御信号を受信すると
これに応じて車両に設けられたドアに対応するドアロッ
ク装置を駆動制御する制御手段を備えたものであって、
前記ドア近傍の所定範囲内において受信可能な磁気通信
信号を出力するように前記車両に設けられた磁気通信信
号出力手段と、この磁気通信信号出力手段から出力され
る前記磁気通信信号を受信可能な受信手段及びこの受信
手段からの受信信号に基づいて前記ドアロック装置に対
する前記制御信号を空中伝播信号として出力する送信手
段を有する通信装置とを具備したことを特徴とする。
【0009】このような構成によれば、通信装置を所持
した使用者がドアロック装置を駆動すべく車両に近付
き、ドア近傍の所定範囲内に通信装置が位置すると、通
信装置は、受信手段により磁気通信信号出力手段から出
力される磁気通信信号を受信し、その受信信号に基づい
て、送信手段から制御信号を空中伝播信号として出力す
るようになる。これに対して、車両側においては、通信
装置からの制御信号を受信すると、これに応じてドアロ
ック装置を駆動制御するようになる。
【0010】この場合、磁気通信信号の距離に対する信
号強度の減衰率は電波信号のそれよりも10倍程度大き
いため、通信装置の受信手段が磁気通信信号を受信可能
な範囲をドア近傍に限定した場合であっても、磁気通信
信号の強度を十分大きく設定することができ、通信装置
と磁気通信手段との通信の確実性を高めることができ
る。これにより、車両側と通信装置との交信エリアを小
さくすることができ、例えば制御信号に識別番号等の秘
匿性が要求されるものが含まれる場合であっても、制御
信号を第三者が受信する機会が極力少なくなるので、秘
匿性が向上する。しかも、制御信号を出力するために使
用者が特定のスイッチを押す操作が不要となり、使い勝
手が良い。
【0011】また、上記構成であって、前記車両が複数
のドアを有し且つそれぞれに前記磁気通信信号出力手段
が設けられる場合に、前記磁気通信信号出力手段を、制
御単位となる前記ドアロック装置に対応して磁気通信信
号の周波数が異なるように設定し、前記通信装置の受信
手段に、前記磁気通信信号出力手段から出力される前記
磁気通信信号を受信するとその周波数に対応した受信信
号を出力する周波数判別手段を設け、前記通信装置の送
信手段を、前記受信手段から受信信号を受けると前記制
御単位のドアロック装置に対する制御信号を出力するよ
うに構成することができる(請求項2)。
【0012】上記構成によれば、使用者が複数のドアの
うちのいずれかに近付くと、所持している通信装置の受
信手段により、そのドア近傍に出力されている磁気通信
信号が受信される。通信装置においては、受信手段は受
信した磁気通信信号の周波数を周波数判別手段により判
別してこれに対応する受信信号を出力し、送信手段は対
応するドアロック装置に対する制御信号を空中伝播信号
として送信する。車両側においては、制御手段により、
該当するドアロック装置つまり使用者が近付いたドアの
ドアロック装置を駆動制御するようになる。
【0013】これにより、例えば、車両のドアである車
室側の複数のドアに対して各磁気通信手段に同じ周波数
の磁気通信信号を出力するように設定すると共に、トラ
ンク等のドアに対して異なる周波数の磁気通信信号を出
力するように設定しておけば、使用者が近付いたドアを
単位として駆動制御することができるようになる。
【0014】また、磁気通信信号は前述のような性質を
有しているので、このように周波数を異ならせる場合に
おいては、各ドア間での通信エリアの重複を防止するよ
うに狭い範囲に設定する構成としながら、通信装置との
間では確実に通信を行うようにすることができる。
【0015】さらに、前記制御手段を、前記ドアが閉じ
られた後に前記送信機からの制御信号を受信しなくなる
と前記ドアロック装置にロック動作を行わせるように構
成すると良い(請求項3)。
【0016】この場合も、使用者は特定のスイッチ等を
操作することなくドアロック装置をロック動作させるこ
とができるので、使い勝手が良くなる。そして、制御手
段によりドアロック装置のロック動作が行われるのは、
使用者がドアの近傍の所定範囲内に位置しなくなる場合
としたため、使用者はドアロック装置のロック動作が行
われたことを目視あるいは音などによって確認すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動車に適用した
一実施例について図面を参照して説明する。図2は、車
両本体1と電波キー2の概略的構成を示している。車両
本体1には、送受信装置3が設けられている。また、車
両本体1には、複数のドアとして運転席及び助手席のド
ア4,5並びにトランクのドアであるラッゲージドア6
が設けられている。運転席及び助手席の各ドア4,5に
対応するロック機構はフロントドアロック装置(図1参
照)7により制御されるようになっており、ラッゲージ
ドア6に対応するロック機構はラッゲージドアロック装
置(図1参照)8により制御されるようになっている。
したがって、本実施例においては、制御単位としてのド
アロック装置は、フロントドアロック装置7及びラッゲ
ージドアロック装置8から構成されている。
【0018】また、各ドア4〜6の例えば外側のアウタ
ハンドルにはそれぞれ磁気通信信号出力手段としてのア
ンテナコイル9〜11が配設されており、前記送受信装
置3はこれらアンテナコイル9〜11から磁気通信信号
を出力するようになっている。尚、各ドア4〜6に対応
して設けられたアンテナコイル9〜11を区別するため
に、運転席及び助手席のドア4及び5並びにラッゲージ
ドア6に対応して設けられたものを、以下、順にDアン
テナコイル9、Pアンテナコイル10、Lアンテナコイ
ル11と称する。また、各アンテナコイル9〜11から
出力される磁気通信信号は、それぞれのドア4〜6の近
傍の所定範囲、この場合、図2中斜線で示す各ドア4〜
6のアウタハンドル(各アンテナコイル9〜11)から
約1m以内の範囲内において受信可能とされている。
【0019】一方、通信装置としての電波キー2は、本
体ケース12にアンテナ13が設けられており、本体ケ
ース12の表面には2個の操作スイッチ14,15が設
けられると共に、後述する通信回路16が内部に配設さ
れている。これらの2個の操作スイッチ14,15は、
それぞれドア,トランクのロック,アンロック動作を行
わせるもので、押圧操作されると、通信回路16はID
コードを含んだ制御信号を電波信号として出力するよう
になっている。
【0020】次に、このようなドアロック装置の制御装
置の電気的構成を図1を参照して説明する。送受信装置
3は、制御手段としての制御回路17を中心として構成
されている。この制御回路17には、Dアンテナコイル
9及びPアンテナコイル10が送信ドライブ回路18を
介して接続されると共に、Lアンテナコイル11が送信
ドライブ回路19を介して接続されている。制御回路1
7は、各アンテナコイル9〜11を通じた磁気通信信号
の送信制御を行うもので、マイクロコンピュータ等によ
り構成されており、送受信装置3の動作全般を制御する
コントローラとしての機能を有していると共に、そのた
めの制御プログラムを記憶している。
【0021】本実施例においては、前記磁気通信信号の
周波数は、各ドア4〜6のロック機構を制御する制御単
位であるフロントドアロック装置7及びラッゲージドア
ロック装置8にそれぞれ対応して異なるように設定され
ている。即ち、制御回路17は、Dアンテナコイル9及
びPアンテナコイル10から送信される磁気通信信号の
周波数は100KHzに、Lアンテナコイル11から送信され
る磁気通信信号のそれは300KHzになるように、それぞれ
送信ドライブ回路18,19を制御するように構成され
ている。
【0022】また、制御回路17は、駆動回路20を介
して運転席及び助手席の各ドア4及び5に対応するフロ
ントドアロック装置7が接続されていると共に、駆動回
路21を介してラッゲージドア6に対応するラッゲージ
ドアロック装置8が接続されている。更に、制御回路1
7には、外部からの制御信号を受信する受信用アンテナ
22が高周波受信回路23を介して接続されている。そ
して、前記受信用アンテナ22が制御信号を受信する
と、制御回路17はその制御信号に基づいて各ドアロッ
ク装置7,8の駆動制御を行うように構成されている。
【0023】尚、図示はしないが、制御回路17は、ド
アカーテシスイッチからのスイッチ信号を受けるように
構成されている。ドアカーテシスイッチは、ドア4〜6
の開閉を検知するスイッチであり、各ドア4〜6ごとに
設けられている。
【0024】次に、電波キー2側において、通信回路1
6は、受信手段たる2個の受信用アンテナ24,25を
有して構成されている。第1の受信用アンテナ24は、
コイル24aにコンデンサ24bが並列に接続されてお
り、前述のDアンテナコイル9及びPアンテナコイル1
0から送信される磁気通信信号の周波数(100KHz)で共
振する共振回路を構成している。この第1の受信用アン
テナ24は、整流回路26の入力端子に接続されてお
り、D及びPアンテナコイル9,10からの磁気通信信
号を受信するとその受信信号を整流回路26に出力す
る。一方、第2の受信用アンテナ25は、コイル25a
にコンデンサ25bが並列に接続されており、前述のL
アンテナコイル11から送信される磁気通信信号の周波
数(300KHz)で共振する共振回路を構成している。そし
て、第2の受信用アンテナ25は、整流回路27の入力
端子に接続されており、Lアンテナコイル11からの磁
気通信信号を受信するとその受信信号を整流回路27に
出力する。
【0025】従って、第1及び第2の受信用アンテナ2
4,25は周波数判別手段としても機能する。トランジ
スタ28のベースは整流回路26の出力端子に接続さ
れ、エミッタはアースされている。トランジスタ28の
コレクタは直流電源端子Vcに接続されていると共に、
制御回路29の入力端子A1に接続されている。一方、
トランジスタ30のベースは整流回路27の出力端子に
接続され、エミッタはアースされている。トランジスタ
30のコレクタは直流電源端子Vcに接続されていると
共に、制御回路29の入力端子A2に接続されている。
【0026】また、制御回路29は、内部にその車両本
体1に対応するIDコードが記憶されており、入力端子
A1或いはA2から受信信号が入力されると、そのID
コードと共に対応する制御信号を出力するもので、出力
端子は高周波送信回路31を介して送信用アンテナ13
に接続されている。この場合、制御回路29は、受信信
号が入力端子A1から入力されるとフロントドアロック
装置7に対する制御信号をIDコードと共に出力し、受
信信号が入力端子A2から入力されるとラッゲージドア
ロック装置8に対する制御信号をIDコードと共に出力
する。そして、高周波送信回路31は、制御信号が入力
されるとそれを空中伝播信号たる電波信号として送信用
アンテナ13から出力するように構成されている。
【0027】尚、制御回路29には入力回路32を介し
て2個の操作スイッチ14,15が接続されており、こ
れら操作スイッチ14,15がオン操作された場合に
も、当該操作スイッチ14,15に応じた制御信号をI
Dコードと共に送信用アンテナ13から出力するように
構成されている。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、ドア4〜6をロック解除する場合の動作について
説明する。この場合、車両本体1側においては、各ドア
4〜6が閉じている状態では、図示しないカーテシスイ
ッチからのスイッチ信号に基づいて送受信装置3の制御
回路17が起動しており、各アンテナコイル9〜11か
ら磁気通信信号が間欠的に送信されている。
【0029】そして、使用者が車両本体1に近付いてき
て、例えば、Dアンテナコイル9から約1m以内のエリ
ア内に電波キー2が入ると、通信回路16の第1の受信
用アンテナ24はDアンテナコイル9から送信される磁
気通信信号を受信して共振状態となる。これによって、
整流回路26の整流出力が所定レベル以上になると、ト
ランジスタ28がオフ状態からオン状態に移行する。す
ると、制御回路29の入力端子A1にはロウレベルの信
号が入力されるようになる。これに応じて、制御回路2
9は、フロントドアロック装置7に対応する制御信号
を、予め記憶されているIDコードと共に出力する。そ
して、高周波送信回路31は、制御回路29の出力に基
づいて電波信号を作成し、送信用アンテナ13から返信
(送信)する。
【0030】続いて、車両本体1側においては、上記電
波キー2から送信された電波信号(制御信号)を受信用
アンテナ22を介して受信する。そして、制御回路17
は、上記制御信号に含まれているIDコードと、予め制
御回路17に記憶されているIDコードとを比較し、両
者が一致しない場合には、受信した制御信号を無効化す
る。
【0031】一方、制御信号に含まれるIDコードと予
め制御回路17に記憶されているIDコードとが一致し
た場合には、制御回路17は、制御信号に基づいてロッ
ク解除指令信号Saを駆動回路20に与える。そして、
駆動回路20は、ロック解除指令信号Saに基づいてフ
ロントドアロック装置7にアンロック動作させる。
【0032】これによって、運転席のドア4のロック機
構のロック状態が解除されて、使用者はドア3を開ける
ことができるようになる。このとき、助手席のドア5の
ロック機構もフロントドアロック装置7によりアンロッ
ク動作されており、使用者はドア5を開けることができ
るようになっている。
【0033】尚、フロントドアロック装置7がアンロッ
ク動作されて運転席及び助手席のドア4,5のロック機
構のロック状態が解除されても、その後、ドア4,5が
開けられることなく使用者がDアンテナコイル9から約
1m以内のエリア内に位置しなくなった場合には、電波
キー2はDアンテナコイル9からの磁気通信信号を受信
しなくなるので、車両本体1においては、電波キー2か
らの制御信号を受信しなくなることに基づいて制御回路
17はロック指令信号Sbを出力して、フロントドアロ
ック装置7にロック動作を行わせるようになっている。
【0034】また、使用者がPアンテナコイル10から
約1m以内のエリア内に入った場合も、第1の受信用ア
ンテナ24がPアンテナコイル10からの磁気通信信号
を受信することを除いて、上記した場合とほぼ同様の動
作が行われるため、その説明を省略する。
【0035】一方、電波キー2がLアンテナコイル11
から約1m以内のエリア内に入ると、通信回路16の第
2の受信用アンテナ25はLアンテナコイル11から送
信される磁気通信信号を受信して共振状態となる。これ
によって、整流回路27の整流出力が所定レベル以上に
なると、トランジスタ30がオフ状態からオン状態に移
行する。すると、制御回路29の入力端子A2にはロウ
レベルの信号が入力されるようになる。これに応じて、
制御回路29は、ラッゲージドアロック装置8に対応す
る制御信号を予め記憶されているIDコードと共に出力
する。そして、高周波送信回路31は、制御回路29の
出力に基づいて電波信号を作成し、送信用アンテナ13
から返信(送信)する。
【0036】続いて、車両側の制御回路17において
は、上記電波キー2から送信された電波信号(制御信
号)を受信用アンテナ22を介して受信する。そして、
制御回路17は、上記制御信号に含まれているIDコー
ドと、予め制御回路17に記憶されているIDコードと
を比較し、両者が一致しない場合には、受信した制御信
号を無効化する。
【0037】一方、制御信号に含まれるIDコードと予
め制御回路17に記憶されているIDコードとが一致し
た場合には、制御回路17は、制御信号に基づいてロッ
ク解除指令信号Saを駆動回路21に与える。そして、
駆動回路21は、ロック解除指令信号Saに基づいてラ
ッゲージドアロック装置8にアンロック動作させる。こ
れによって、ラッゲージドア6のロック機構のロック状
態が解除されて、使用者はドア6を開けてトランクを開
放することができるようになる。
【0038】次に、ドア4〜6をロックする場合の動作
について説明する。この場合、使用者が、例えば運転席
のドア4を開いた後、再びドア4を閉じると、カーテシ
スイッチからのスイッチ信号に基づいて送受信装置3の
制御回路17が起動し、各アンテナコイル9〜11から
磁気通信信号が間欠的に送信される。
【0039】このとき、上記したように、電波キー2の
第1の受信用アンテナ24はDアンテナコイル9から送
信される磁気通信信号を受信し、これに基づいて制御信
号を送信しているため、フロントドアロック装置7はア
ンロック状態にある。
【0040】その後、使用者が車両本体1から離れて、
Dアンテナコイル9から約1m以上遠ざかると、電波キ
ー2はDアンテナコイル9からの磁気通信信号を受信し
なくなる。この結果、車両本体1においては、電波キー
2からの制御信号を受信しなくなるため、制御回路17
は駆動回路20ロック指令信号Sbを出力して、フロン
トドアロック装置7に、運転席のドア4及び助手席のド
ア5の各ドアロック機構にロック動作を行わせる。ま
た、ラッゲージドア6の場合も同様の動作が行われるた
め、その説明は省略する。
【0041】このように本実施例によれば、各アンテナ
コイル9〜11から出力される磁気通信信号の受信可能
範囲を、アンテナコイル9〜11から約1m以内という
比較的狭いエリア内に限定し、このエリア内に電波キー
2が位置すると、車両本体1側から出力される磁気通信
信号を受信し、この受信信号に基づいて制御信号を出力
するように構成したので、車両本体1側と電波キー2と
の交信エリアを小さくすることができる。これにより、
制御信号が第三者により傍受される機会を極力少なくす
ることができるので、制御信号に含まれるIDコードの
秘匿性が向上する。また、使用者が単に車両本体1に近
付いてもドア4〜6の近傍にいない場合には、ドアロッ
ク装置7,8が誤って動作してしまうことがない。
【0042】この場合、磁気通信信号の距離に対する信
号強度の減衰率は電波信号のそれよりも10倍程度大き
いため、磁気通信信号を受信可能な範囲をドア4〜6の
近傍に限定した場合であっても、磁気通信信号の強度を
十分大きく設定することができ、電波キー2の受信用ア
ンテナ24,25と、送受信装置3のアンテナコイル9
〜11との通信の確実性を高めることができる。そし
て、制御信号を送信するために使用者が特定のスイッチ
を押す操作が不要となり、使い勝手が良い。
【0043】更に、本実施例においては、車両が有する
ドア4〜6のうち、運転席のドア4及び助手席のドア5
はフロントドアロック装置7により、ラッゲージドア6
はラッゲージドアロック装置8により制御するように構
成し、フロントドアロック装置7に対応するD及びPア
ンテナコイル9及び10から出力される磁気通信信号の
周波数と、ラッゲージドアロック装置8に対応するLア
ンテナコイル11から出力される磁気通信信号の周波数
とが異なるように設定したので、電波キー2が受信した
磁気通信信号の周波数に対応したドアロック装置7,8
のみをアンロック動作させることができる。そのため、
他のドアロック装置7,8に対して不必要なアンロック
動作が行われることがない。
【0044】更に、ドアをロックする場合も、使用者が
車両本体1から離れて、送信機16がアンテナコイル9
〜11から1m以内のエリア内に位置しなくなると、自
動的にロック指令信号Sbが出力されるようにしたの
で、使用者は特定のスイッチ等を操作する必要がなく、
使い勝手が良くなる。そして、ドアロック装置7,8の
ロック動作が行われるのは、電波キー2がアンテナコイ
ル9〜11から1m以内のエリア内に位置しなくなる状
態となったときであるから、使用者はドアロック装置
7,8のロック動作が行われたことを目視或いは音等に
よって確認することができる。
【0045】尚、本実施例においては、運転席のドア4
のロック機構と助手席のドア5のロック機構とは同一の
フロントドアロック装置7により制御されるように構成
したが、それぞれ別のドアロック装置により制御される
ように構成しても良い。そして、この場合、各アンテナ
コイル9〜11から出力される磁気通信信号の周波数
を、それぞれ異なるように設定することにより、各ドア
毎にロック機構の制御を行うことができる。
【0046】また、本発明は上記し且つ図面に記載した
実施例に限られるものではなく、次のような変形或いは
拡張が可能である。機械的なキープレートを備えた電波
キーにも適用することもできる。空中伝播信号は、電波
信号以外に光信号を用いたり、超音波信号を用いること
もできる。
【0047】ドアが車室の前後に設けられる4ドアの場
合には、各ドアに対応して磁気通信信号を出力する構成
としても良いし、あるいは、後部ドアについては、運転
席および助手席のドアに連動してロック・アンロック動
作を行わせるようにすることもできる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、送信機が車両のドア近傍の所定
範囲内に位置するときに、車両に設けられた磁気通信信
号出力手段から出力される磁気通信信号を受信手段が受
信すると共に、この受信手段からの受信信号に基づいて
送信手段はドアロック装置に対する前記制御信号を空中
伝播信号として出力し、この制御信号に応じて制御手段
は車両に設けられたドアに対応するドアロック装置を駆
動制御するように構成したので、車両側の交信エリアを
小さくすることができ、例えば制御信号に識別番号等の
秘匿性が要求されるものが含まれる場合であっても、制
御信号を第三者が受信する機会が極力少なくなるので、
秘匿性が向上する。この場合、車両側から出力される起
動用の信号を磁気通信信号としたため、通信装置の受信
手段が磁気通信信号を受信可能な範囲をドア近傍に限定
した場合であっても、磁気通信信号の強度を十分大きく
設定することができ、通信装置と磁気通信手段との通信
の確実性を高めることができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、複数のドア
に対応して磁気通信信号の周波数を異なるように設定し
て、近接したドアのドアロック装置のみを制御するよう
にしたので、使用者が通信装置を携帯した状態では、近
接したドアロック装置のみを確実に駆動制御することが
できる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、使用者が通
信装置を携帯した状態で、磁気通信信号の通信エリアを
離れると自動的にロック動作を行わせることができるの
で、ドア近傍を離れた近い位置でロック動作が行われた
ことを確認することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】車両本体とワイヤレスキーの全体構成を概略的
に示す図
【符号の説明】
1は車両本体、2は電波キー(通信装置)、4は運転席
のドア、5は助手席のドア、6はラッゲージドア、7は
フロントドアロック装置、8はラッゲージドアロック装
置、9〜11はアンテナコイル(磁気通信信号出力手
段)、13は送信用アンテナ、16は通信回路、17は
制御回路(制御手段)、24は第1の受信用アンテナ
(受信手段,周波数判別手段)、25は第2の受信用ア
ンテナ(受信手段,周波数判別手段)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号を受信するとこれに応じて車両
    に設けられたドアに対応するドアロック装置を駆動制御
    する制御手段を備えた車両用ドアロック装置の制御装置
    において、 前記ドア近傍の所定範囲内において受信可能な磁気通信
    信号を出力するように前記車両に設けられた磁気通信信
    号出力手段と、 この磁気通信信号出力手段から出力される前記磁気通信
    信号を受信可能な受信手段及びこの受信手段からの受信
    信号に基づいて前記ドアロック装置に対する前記制御信
    号を空中伝播信号として出力する送信手段を有する通信
    装置とを具備したことを特徴とする車両用ドアロック装
    置の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車両が複数のドアを有し且つそれぞ
    れに前記磁気通信信号出力手段が設けられる場合に、 前記磁気通信信号出力手段を、制御単位となる前記ドア
    ロック装置に対応して磁気通信信号の周波数が異なるよ
    うに設定し、 前記通信装置の受信手段に、前記磁気通信信号出力手段
    から出力される前記磁気通信信号を受信するとその周波
    数に対応した受信信号を出力する周波数判別手段を設
    け、 前記通信装置の送信手段を、前記受信手段から受信信号
    を受けると前記制御単位のドアロック装置に対する制御
    信号を出力するように構成したことを特徴とする請求項
    1記載の車両用ドアロック装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ドアが閉じられた
    後に前記送信機からの制御信号を受信しなくなると前記
    ドアロック装置にロック動作を行わせるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用
    ドアロック装置の制御装置。
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