JPH11236346A - 3−クロロ−4− フルオロベンゾイルクロリドの製造方法 - Google Patents

3−クロロ−4− フルオロベンゾイルクロリドの製造方法

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JPH11236346A
JPH11236346A JP10351545A JP35154598A JPH11236346A JP H11236346 A JPH11236346 A JP H11236346A JP 10351545 A JP10351545 A JP 10351545A JP 35154598 A JP35154598 A JP 35154598A JP H11236346 A JPH11236346 A JP H11236346A
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fluorobenzoyl chloride
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chloro
fluorobenzaldehyde
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Ralf Dr Pfirmann
ラルフ・プフイルマン
Thomas Wessel
トーマス・ヴエッセル
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    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C51/58Preparation of carboxylic acid halides
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリドの
製造方法を提供する。 【解決手段】 フリーラジカル開始剤の存在下に溶媒の
存在下または不存在下に−20〜200℃の温度で4-フ
ルオロベンズアルデヒドと塩素化剤とを反応させて4-フ
ルオロベンゾイルクロリドを形成させ、そして塩素化触
媒の存在下に溶媒の存在下または不存在下に−20〜2
00℃の温度で4-フルオロベンゾイルクロリドと塩素化
剤とを反応させて3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロ
リドを形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3-クロロ-4- フル
オロベンゾイルクロリドを有利に製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリ
ドおよびその誘導体は、医薬品および植物保護組成物の
製造に重要な前駆体である(J. Med. Chem. 1997, Vol.
40, 35-43、ドイツ特許出願公開第29 14 915 A1号明細
書)。
【0003】3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリド
は、多段階合成を経て得ることができる。DiepらのJ. C
hem. Soc. [1963], 2784-2787 によれば、最初に多量の
塩化アンモニウムの存在下に二硫化炭素、メチレンクロ
リドまたはテトラクロロエチレンの存在下にオルト−ク
ロロフルオロベンゼンをアセチルクロリドと反応させ、
この反応混合物を希塩酸で分解し、有機相を水性水酸化
ナトリウム、次いで水で洗浄しそして硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を蒸発させ、そして残留物を減圧下に分留
する。この方法により、約80%の収率で3-クロロ-4-
フルオロアセトフェノンが得られる。
【0004】次いで、3-クロロ-4- フルオロアセトフェ
ノンを次亜臭素酸ナトリウム水溶液と反応させ、水性相
を亜硫酸水素ナトリウムで処理し、そして塩酸で酸性化
し、そして沈殿した生成物をベンゼンから再結晶させ
る。これにより、3-クロロ-4-フルオロ安息香酸が74
%の収率で得られる。
【0005】3-クロロ-4- フルオロ安息香酸は、ドイツ
特許第29 14 915 号明細書の第20頁第28〜35行に
記載されているように、少量のピリジンの存在下に塩化
チオニルと反応させて、3-クロロ-4- フルオロベンゾイ
ルクロリドを得ることができる。
【0006】オルトクロロフルオロベンゼンから出発す
るこの方法は、多数の欠点を有している。第一に、この
方法は、比較的多量の工程段階を必要とし、そして第二
に比較的入手しにくく高価な出発材料、すなわちオルト
−フルオロクロロベンゼンを使用する。さらに、フリー
デル−クラフツアセチル化には、多量の塩化アルミニウ
ムを使用することおよび長い反応時間(50時間)が必
要である。さらに、この方法は、問題を生じる溶媒、例
えば二硫化炭素の存在下に行われる。3-クロロ-4- フル
オロベンゾイルクロリドの製造段階では、収率はほんの
57%である。オルトフルオロクロロベンゼンを基準と
して、3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリドは、ほ
んの33.7%の収率でしか得られない。
【0007】ベンゾイルクロリドを塩化鉄(III) の存在
下に塩素と反応させて3-クロロベンゾイルクロリドが得
られることが、E. Hope およびG.C. RileyによるJ. Che
m. Soc. [1922] 121第2510〜2527頁から知られている。
第2525頁の分析結果によれば、76%の一塩化化合物の
他に多量、すなわち5%の二塩化化合物が形成される。
未反応のベンゾイルクロリドの量は13.5%である。
しかしながら、3-クロロベンゾイルクロリドは、多量の
不所望の異性体で汚染されている。これらの含有量は、
16.5%(14.5%の2-クロロベンゾイルクロリド
および2%の4-クロロベンゾイルクロリド)を下らな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の状況から鑑み
て、本発明の課題は、3-クロロ-4- フルオロベンゾイル
クロリドを製造する方法において、上記の欠点を避け、
そして工業的に容易に実施できる方法を提供することに
ある。さらに、この方法は、所望の生成物を良好な収率
でそして非常に良好な純度で得ることを可能とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、3-クロロ-4
- フルオロベンゾイルクロリドを製造する方法によって
解決される。この方法は、フリーラジカル開始剤の存在
下に溶媒の存在下または不存在下に−20〜200℃の
温度で4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤とを反応
させて4-フルオロベンゾイルクロリドを形成させ、そし
て塩素化触媒の存在下に溶媒の存在下または不存在下に
−20〜200℃の温度で4-フルオロベンゾイルクロリ
ドと塩素化剤とを反応させて3-クロロ-4- フルオロベン
ゾイルクロリドを形成させることからなる。
【0010】この新規の方法の利点は、第一に工業的に
大量に入手できる出発材料を反応させることができる点
および第二に通常大量に使用しなければならないフリー
デル−クラフツ触媒、例えば塩化アルミニウムの使用を
省くことができる点にある。さらに、この反応は、比較
的短い反応時間で比較的少ない段階で行うことができ
る。
【0011】3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリド
を得るための4-フルオロベンゾイルクロリドと塩素化剤
の新規の反応が良好な収率だけでなく、非常に高い選択
性で行われることは驚くべきことである。ベンゾイルク
ロリドの塩素化の結果からみて、二塩素化生成物だけで
なく相当量の一塩素化された4-フルオロベンゾイルクロ
リド異性体も形成されることが予想されていた。しかし
ながら、そうではないことは全く予期できなかった。2-
クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリド異性体は約1%
の量でしか形成されず、そしてジクロロフルオロベンゾ
イルクロリドは0.5%未満でしか形成されない。
【0012】4-フルオロベンズアルデヒドおよび塩素化
剤は、通常1:(0.2〜1.5)、好ましくは1:
(0.25〜1)、特に好ましくは1:(0.5〜1)
のモル比で使用される。
【0013】使用される塩素化剤は、塩素または塩素放
出剤であってもよい。好適な塩素化剤は、塩素、塩化ス
ルフリル、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、五
塩化アンチモン、三塩化ヨウ素、二塩化イオウ、二塩化
二イオウ、四塩化マンガンまたはそれらの混合物であ
る。
【0014】4-フルオロベンズアルデヒドは、塩素化剤
としての塩素、塩化スルフリル、塩化チオニルまたはそ
れらの混合物と反応させることが好ましい。
【0015】4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤と
しての塩素との反応が特に好ましい。
【0016】4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤と
の反応は、フリーラジカル塩素化の類に従って行われ、
その際フリーラジカル開始剤の存在が有益である。通常
使用されるフリーラジカル開始剤は、過酸化物、アゾ化
合物、200〜400nmの波長を有する光のいずれか
またはそれらの組み合わせである。有機過酸化物および
有機アゾ化合物は、熱および/または光の影響下に、フ
リーラジカル塩素化を開始させるフリーラジカルに解離
する。
【0017】好適な過酸化物またはアゾ化合物の例は、
エチルメチルケトンペルオキシド、4,4'- アゾビス(4-
シアノペンタン酸)、1,1'- アゾビス−(シクロヘキサ
ンカーボニトリル)、α,α’−アゾ(イソブチロニト
リル)、α,α’−アゾジイソブチロアミジンジヒドロ
クロリド、第三ブチルヒドロペルオキシド、第三ブチル
トリメチルシリルペルオキシド、クメンヒドロペルオキ
シド、ジベンゾイルペルオキシド、二−第三ブチルペル
オキシド、ラウロイルペルオキシドおよび/または第三
ブチルペルベンゾエート、特にα,α’−アゾ(イソブ
チロニトリル)、第三ブチルヒドロペルオキシド、ジベ
ンゾイルペルオキシドおよび/またはラウロイルペルオ
キシドである。
【0018】200〜400、好ましくは250〜30
0nmの波長を有する光は特に好適である。
【0019】特に好ましい態様では、アゾビスイソブチ
ロニトリル(α,α’−アゾ(イソブチロニトリル))
がフリーラジカル開始剤として使用される。
【0020】フリーラジカル開始剤(過酸化物および/
またはアゾ化合物)は、通常4-フルオロベンズアルデヒ
ドを基準として、0.1〜10モル%、好ましくは0.
5〜5モル%、特に好ましくは0.7〜2モル%の量で
使用される。
【0021】4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤と
の反応は、溶媒の存在下または不存在下に行われる。使
用される溶媒は、塩素化脂肪族または芳香族炭化水素ま
たは1〜6個の炭素原子を有する脂肪族カルボン酸であ
る。好適な溶媒の例は、1,2-ジクロロエタン、メチルク
ロリド、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭
素、トリクロロベンゼン、氷酢酸、無水酢酸であり、好
ましくは1,2,4-トリクロロベンゼン、メチルクロリド、
氷酢酸および無水酢酸である。
【0022】多くの場合において、0〜120℃、好ま
しくは40〜100℃で、4-フルオロベンズアルデヒド
と塩素化剤とを反応させることで十分である。
【0023】新規の方法の好ましい態様では、4-フルオ
ロベンズアルデヒドは、溶媒の不存在下に塩素化剤と反
応させる。この態様は、非常に容易に行うことができ、
特に重要である。
【0024】4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤と
の反応により形成される4-フルオロベンゾイルクロリド
は、引き続いての反応段階で3-クロロ-4- フルオロベン
ゾイルクロリドに転化される。
【0025】通常、4-フルオロベンゾイルクロリドは、
例えば蒸留によって単離され、そして次いで塩素化剤と
反応させて3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリドを
形成する。
【0026】しかしながら、4-フルオロベンゾイルクロ
リドを単離しないで、例えば4-フルオロベンズアルデヒ
ドと塩素化剤との反応で形成された状態でさらに処理す
ることも可能である。
【0027】4-フルオロベンゾイルクロリドと塩素化剤
は、通常1:(0.2〜1.5)、好ましくは1:
(0.25〜1)、特に好ましくは1:(0.5〜1)
のモル比で反応させられる。
【0028】4-フルオロベンゾイルクロリドは、上記し
た4-フルオロベンズアルデヒドの反応のための塩素化剤
の一つまたはそれらの混合物と反応させられる。ここ
で、二つの塩素化工程に使用される塩素化剤は同一であ
っても異なっていてもよい。同じ塩素化剤が両方の塩素
化工程に使用される場合に、この工程は容易である。
【0029】多くの場合において、塩素化剤としての塩
素、塩化スルフリル、塩化チオニルまたはこれらの混合
物と4-フルオロベンゾイルクロリドとを反応させること
が好ましい。
【0030】この新規の方法の好適な態様では、4-フル
オロベンゾイルクロリドを塩素と反応させる。
【0031】4-フルオロベンゾイルクロリドの反応は、
通常の塩素化触媒の存在下に行われる。使用することの
できる塩素化触媒は、例えばヨウ素、三塩化ヨウ素、五
塩化ヨウ素、鉄、塩化鉄(II)、塩化鉄(III) 、塩化アル
ミニウム、二塩化二イオウ、三塩化アンチモン、五塩化
アンチモンまたはそれらの混合物である。
【0032】多くの場合において、ヨウ素、三塩化ヨウ
素、塩化鉄(III) 、二塩化二イオウ、またはそれらの混
合物を塩素化触媒として使用することが好ましい。好ま
しい態様では、塩化鉄(III) を塩素化触媒として使用す
る。
【0033】塩素化触媒は、触媒量、すなわち転化され
る化合物を基準として化学量論的ではない量で使用され
る。
【0034】通常、1モルの塩素化される化合物に対し
て、0.001〜0.05モル、好ましくは0.002
〜0.03モルの塩素化触媒が使用される。
【0035】使用される溶媒は、上記した4-クロロベン
ズアルデヒドと塩素化剤との反応のための溶媒のいずれ
かまたはそれらの混合物である。二つの塩素化工程に使
用される溶媒は、同一であっても異なっていてもよい。
二つの塩素化工程において使用される溶媒が同一である
場合には、この工程は特に容易である。
【0036】多くの場合において、30〜150℃、好
ましくは70〜130℃の温度で4-フルオロベンゾイル
クロリドと塩素化剤との反応を行うことが好ましい。
【0037】この新規の方法の好ましい態様では、溶媒
の不存在下に4-フルオロベンゾイルクロリドを塩素化剤
と反応させる。この態様は非常に容易に行うことがで
き、従って非常に好ましい。
【0038】この方法は、バッチ式または連続式に行う
ことができる。この方法は、大気圧下、加圧下または減
圧下に行うことができる。
【0039】
【実施例】以下に記載される実施例により本発明をさら
に詳細に説明するが、これは本発明を限定するものでは
ない。 実施例1: 4-フルオロベンゾイルクロリドの製造 保護ガス下に1lの四つ口フラスコ中の620gの4-フルオロ
ベンズアルデヒド(5モルのtel quel、純度>99GC[a/
a] )に攪拌しながら10g のアゾビス(イソブチロニト
リル)を添加する。次いで、この混合物を60℃の内部
温度まで加熱し、その際7.5時間かけて全体で354gの
塩素を導入する。塩素を1時間当たり15リットルの量
で添加する。次いで、未反応の塩素を窒素で除去し、そ
して反応混合物を室温に冷却する。ガスクロマトグラフ
ィー分析(GC)を使用してこの反応の進行を監視す
る。
【0040】得られる生成物は以下の組成を有してい
る。 GC分析:10.7%(a/a) の4-フルオロベンズアルデヒド 78.8%(a/a) の4-フルオロベンゾイルクロリド 8.3%(a/a) の4,4'- ジフルオロベンジル 選択性:88.2% 転化率:89.3% 収率:理論値の78.7% 次いで、減圧下に充填カラム(高さ120cm 、Sulzer CY
充填物)を使用して、15:1の還流比で4-フルオロベ
ンゾイルクロリドを48ミリバールの圧力、107℃の
一定温度で流して生成物の蒸留を行う。分留された4-フ
ルオロベンゾイルクロリドは、>99.8%(a/a) の純
度を有しており、そして続いての段階で環塩素化によっ
て転化される。実施例2: 3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリドの製造 保護ガス下に塩素化装置中の845gの4-フルオロベンゾイ
ルクロリド(5.3モルのtel quel、純度:99.8%
[a/a] )に50.3g の塩化鉄(III) 触媒を添加し、そして
この混合物を90℃の内部温度まで加熱する。この温度
で、全体で370gの塩素ガス(5.2モル)を連続的に導
入し、その際塩素ガス流を1時間当たり約12リットル
の値に調整する。次いで、反応生成物のGC分析を行
い、以下の結果を得る: 23.8%(a/a) の4-フルオロベンゾイルクロリド 1.0%(a/a) の2-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロ
リド 71.8%(a/a) の3-クロロ-4- フルオロベンゾイルク
ロリド <0.5%(a/a) のジクロロフルオロベンゾイルクロリ
ド 選択性:94.2% 転化率:76.2% 収率:理論値の71.8% 次いで、この反応混合物を減圧下(24ミリバール)に
蒸留して鉄触媒を分離する。この結果得られる粗蒸留物
を回転バンド蒸留塔を通して分別蒸留し、不純物を取り
除く。
【0041】得られた3-クロロ-4- フルオロベンゾイル
クロリドは以下の純度を示す(GC分析)。 0.16%(a/a) の2-クロロ-4- フルオロベンゾイルク
ロリド 99.6%(a/a) の3-クロロ-4- フルオロベンゾイルク
ロリド(沸点:104.7℃/21ミリバール、融点:
28℃) さらに特徴づけるために、3-クロロ-4- フルオロベンゾ
イルクロリドを3-クロロ-4- フルオロ安息香酸に転化す
る。 3-クロロ-4- フルオロ安息香酸の製造 4gの50%濃度水酸化ナトリウム溶液および20g の水中
で60℃で、2gの3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロ
リド(純度:99.6%GC[a/a] )を注意深く加水分
解する。次いで、この溶液をさらに2時間室温で攪拌す
る。次いで、この混合物を濃塩酸でpH1に調整し、そ
して沈殿した3-クロロ-4- フルオロ安息香酸を吸引濾過
し、水で洗浄しそして乾燥する。これによって白色粉末
の形態で1.68g の3-クロロ-4- フルオロ安息香酸が得ら
れる。 収率:理論値の92.8% 融点:136℃(lit.:136℃)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3-クロロ-4- フルオロベンゾイルクロリ
    ドを製造する方法において、フリーラジカル開始剤の存
    在下に溶媒の存在下または不存在下に−20〜200℃
    の温度で4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤とを反
    応させて4-フルオロベンゾイルクロリドを形成させ、そ
    して塩素化触媒の存在下に溶媒の存在下または不存在下
    に−20〜200℃の温度で4-フルオロベンゾイルクロ
    リドと塩素化剤と反応させて3-クロロ-4- フルオロベン
    ゾイルクロリドを形成させることからなる上記方法。
  2. 【請求項2】 4-フルオロベンズアルデヒドと塩素化剤
    を、1:(0.2〜1.5)、好ましくは1:(0.2
    5〜1)、特に好ましくは1:(0.5〜1)のモル比
    で反応させる請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 4-フルオロベンズアルデヒドを、塩素化
    剤としての塩素、塩化スルフリル、塩化チオニル、三塩
    化リン、五塩化リン、五塩化アンチモン、三塩化ヨウ
    素、二塩化イオウ、二塩化二イオウ、四塩化マンガンま
    たはそれらの混合物と反応させる請求項1または2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 4-フルオロベンズアルデヒドを塩素と反
    応させる請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 過酸化物、アゾ化合物または200〜4
    00nmの波長を有する光のいずれかまたはそれらの組
    み合わせをフリーラジカル開始剤として使用する請求項
    1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 フリーラジカル開始剤としてアゾビスイ
    ソブチロニトリルを使用する請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 使用される溶媒が、塩素化された脂肪族
    または芳香族炭化水素または1〜6個の炭素原子を有す
    る脂肪族カルボン酸である請求項1〜6のいずれかに記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 4-フルオロベンズアルデヒドを溶媒の不
    存在下に塩素化剤と反応させる請求項1〜7のいずれか
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 1:(0.2〜1.5)、好ましくは
    1:(0.25〜1)、特に好ましくは1:(0.5〜
    1)のモル比で4-フルオロベンゾイルクロリドと塩素化
    剤とを反応させる請求項1〜8のいずれかに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 上記の塩素化剤のいずれかまたはそれ
    らの混合物と、4-フルオロベンゾイルクロリドとを反応
    させる請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 使用される塩素化触媒が、ヨウ素、三
    塩化ヨウ素、五塩化ヨウ素、鉄、塩化鉄(II)、塩化鉄(I
    II) 、塩化アルミニウム、二塩化二イオウ、三塩化アン
    チモン、五塩化アンチモンまたはそれらの混合物である
    請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 【請求項12】 使用される溶媒が、上記の溶媒のいず
    れかまたはそれらの混合物である請求項1〜11のいず
    れかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 4-フルオロベンゾイルクロリドを溶媒
    の不存在下に塩素化剤と反応させる請求項1〜12のい
    ずれかに記載の方法。
JP10351545A 1997-12-12 1998-12-10 3−クロロ−4− フルオロベンゾイルクロリドの製造方法 Withdrawn JPH11236346A (ja)

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DE19755298A DE19755298A1 (de) 1997-12-12 1997-12-12 Verfahren zur Herstellung von 3-Chlor-4-fluorbenzoylchlorid

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DE (2) DE19755298A1 (ja)

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