JPH11235330A - 翼付採血針 - Google Patents

翼付採血針

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JPH11235330A
JPH11235330A JP10141758A JP14175898A JPH11235330A JP H11235330 A JPH11235330 A JP H11235330A JP 10141758 A JP10141758 A JP 10141758A JP 14175898 A JP14175898 A JP 14175898A JP H11235330 A JPH11235330 A JP H11235330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翼付採血針を用いて、採血終了後、ルアーア
ダプターとホルダーの組立体を翼付採血針と分離したと
きに、翼付採血針のルアー雌型部からの血液漏出を簡単
に防止し得る翼付採血針を提供する。他の発明は、真空
採血を行うときに、翼付採血針内部に含まれる空気が採
血管内に血液とともに吸引採取されてしまうことを防止
し得る、真空採血に適した翼付採血針を提供する。 【解決手段】 血管穿刺用の刃先を有する針管2、該針
管の基端部を支持するとともに翼を有する針管支持部
3、ルアー雌型部4、および、該針管支持部3と該ルア
ー雌型部4とをつなぐフレキシブルチューブ5からなる
翼付採血針において、ルアー雌型部4内部に血液漏れを
防止する弁構造6が設けられた翼付採血針1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採血または薬液注
入などのために用いられる、翼付採血針に関する。
【0002】
【従来の技術】翼付採血針は、臨床検査のための採血時
に、いわゆるルアーアダプター(後述)と組み合わせて
真空採血にしばしば利用される。図4に示すように、翼
付採血針10は、血管穿刺用の刃先を有する針管2、該
針管の基端部を支持するとともに翼を有する針管支持部
3、ルアー雌型部4、および、該針管支持部3と該ルア
ー雌型部4とをつなぐフレキシブルチューブ5からなる
ものである。この翼付採血針は、フラッシュバック(採
血時、採血針が血管に入った直後に血液が採血針の基端
部側に流出してくること)の確認が容易であることや、
針管とルアー雌型部がフレキシブルチューブを介して繋
がれているために真空採血に慣れていない採血者でも安
心して真空採血できること、また採血に引き続いてルア
ー雌型部とルアーアダプターを切りはなした後、ルアー
雌型部にシリンジを接続し直して、例えば、胃のレント
ゲン検査のための薬液を注入することができるなどの利
点がある。
【0003】典型的な真空採血システムは、特開昭62
−227316号公報に記載されているが、システムの
基本的な構成は、 1)図5に示した、有底の管状容器22の開放端を針穴
シール性、且つガスバリヤー性を備えた栓体21で気密
に封止し、内部を陰圧に保った真空採血管20 2)図6に示した、1本の金属製針管からなり、両末端
に針先31、32を有し、栓体刺通側に雄ネジ部34を
併設したハブ33を有する真空採血針30 3)図7に示した、上記ハブ33に併設した雄ねじに螺
合する雌ネジを設けた採血針保持孔41を有し、上記真
空採血管20を内腔42に挿入可能な真空採血用ホルダ
ー40からなっている。
【0004】上記の翼付採血針10を用いる場合は、図
6に示したような両端に刃先を有する真空採血針に替え
て、図8に示すようなルアーアダプター50を用いる。
ルアーアダプター50には、血管穿刺用の針先31がな
く、代りにルアー雄型部52が設けられている。また栓
体刺通側針管には弾性鞘体54が被せられている。採血
にあたっては、ルアーアダプター50の雄ねじ部53を
前記ホルダー40の採血針保持孔41にネジ止めし、翼
付採血針のルアー雌型部4と接続する。次いで、翼付採
血針の針管2の血管への穿刺が正しく行われたら、採血
管20をホルダー40内に挿入し、ルアーアダプター5
0の針先51に栓体21を押し込むと、針先51が栓体
21を貫通し、採血管側と血管側の気圧差に応じて血液
が採血管に流入するようになっている。両側の気圧差が
なくなれば、血液の流入は止むので、採血管をホルダー
から抜き取れば、採血作業は終る。そして、引続き、薬
液を血管内に注入する場合は、翼付採血針を血管に留置
したまま、ルアーアダプター50とホルダー40の組み
立て体を翼付採血針のルアー雌型部4から抜き取り、代
りに薬液を充填したシリンジをルアー雌型部4に接続し
て、薬液を注入する。すべての作業が終了すれば、翼付
採血針を血管から抜去する。
【0005】ところで、翼付採血針を真空採血システム
に利用し、薬液注入も併せて実施する本方式で問題とな
っているのは、採血終了後、ルアーアダプターとホルダ
ーの組立体を翼付採血針と分離したときに、翼付採血針
のルアー雌型部4から血液がしばしば漏出することであ
る。手技に熟練していると、完全に分離する前にフレキ
シブルチューブ5を折り曲げて、血流を遮断することも
可能ではあるが、多数の採血、薬液注入を連続して行う
うちには、操作上のミスから、血液が漏出してしまうこ
とも多々ある。このようなことがあると、被採血者の服
を汚したり、感染の原因となったりする。
【0006】翼付採血針の従来例として、図9に示すよ
うなルアー雌型部4を封止する栓7を設けたものが知ら
れている。しかしながら、このような栓7では、完全に
封止が完了する前に血液漏れが起こるのは避けられない
し、手指が血液で汚染されることも避けられない。
【0007】また、本発明でいう翼付採血針とは異なる
が、長期留置用カテーテルの分野では、カテーテル開口
部の血液漏れを防ぐ手段として、図10(イ)に示すよ
うな、弾性ゴム製のダイヤフラム61および押し子62
からなる弁構造60が知られている。図10(ロ)に示
したルアー雄型部63が挿入されると、図10(ハ)に
示すように、押し子62が鈍角円錐形状のダイヤフラム
61をより小さな角度の円錐形状に変形させる。する
と、押し子62に設けられた開口62aを通じて、流路
が開くというものである。ルアー雄型部63を抜去する
と、ダイヤフラム61は元の形に復元し、流路は再び閉
ざされる。しかしながら、このような構造は、使い捨て
の翼付採血針に応用するには、複雑であり、コスト高に
もつながる。
【0008】また、翼付採血針を真空採血に用いるにあ
たっては、前述の血液漏出の問題に加えて、今一つの問
題点がある。それは、フレキシブルチューブ内に含まれ
る0.2〜0.3mL程度の空気が、血液の流入開始と
ともに真空採血管内に吸引されてしまい、結果として実
際に採血管内に収集できる血液量が減少してしまうこと
である。これは、採血量が10mL近い生化学検査用の
真空採血管では、さほど問題とはならないが、1〜2m
L程度の少量採血用の採血管では、規定採血量に占める
採血ロスの割合は、20〜30%にもなり、決して無視
できない量である。さらに、これらの少量採血用の採血
管には、凝固機能検査、血沈検査、血液学検査等のよう
に抗凝固剤と血液の混合比に正確さを要求されるものが
多く、このことも翼付採血針を利用した真空採血法の普
及を阻む大きな要因となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、請求項1および2記載の
発明の目的は、翼付採血針を用いて、採血終了後、ルア
ーアダプターとホルダーの組立体を翼付採血針と分離し
たときに、翼付採血針のルアー雌型部からの血液漏出を
簡単に防止し得る翼付採血針を提供することである。請
求項3記載の発明の目的は、翼付採血針を用いて真空採
血を行うときに、翼付採血針内部に含まれる空気が採血
管内に血液とともに吸引採取されてしまうことを防止し
得る、真空採血に適した翼付採血針を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
翼付採血針(以下、本発明1という)は、血管穿刺用の
刃先を有する針管、該針管の基端部を支持するとともに
翼を有する針管支持部、ルアー雌型部、および、該針管
支持部と該ルアー雌型部とをつなぐフレキシブルチュー
ブからなる翼付採血針において、ルアー雌型部内部に血
液漏れを防止する弁構造が設けられたことを特徴とす
る。
【0011】上記翼付採血針における、好ましい態様と
しては、請求項2記載(以下、本発明2という)のよう
に、上記弁構造が、ルアー雄型部の挿入、抜去操作によ
って、開閉するものであることを特徴とする翼付採血針
である。
【0012】本発明の請求項3記載の翼付採血針(以
下、本発明3という)は、血管穿刺用の刃先を有する針
管、該血管穿刺用針管の基端部を支持するとともに翼を
有する第一の針管支持部、真空採血容器の栓体刺通用の
刃先を有する針管、該栓体刺通用針管の基端部を支持す
るとともに該針管を気密に覆う伸縮自在の弾性鞘体と真
空採血用ホルダーに係止するための係合部を有する第二
の針管支持部、および両針管支持部をつなぐフレキシブ
ルチューブからなる真空採血用翼付採血針であって、血
管穿刺時にフレキシブルチューブ内に流出してくる血液
によって栓体刺通用針管側に圧縮される該フレキシブル
チューブ内の空気を排気するための気体透過性、且つ液
体不透過性の部材を第二の針管支持部に設けたことを特
徴とする。
【0013】
【作用】本発明1および2の翼付採血針には、上記のよ
うに、ルアー雌型部内部に血流を制御する弁構造が設け
られている。従来は、翼付採血針、血液漏れ防止弾性鞘
体を有するルアーアダプター、および採血ホルダーの三
つの部品をすべて組み立てた後でなければ、血管に穿刺
することはできなかったが、本発明1および2の翼付採
血針は、それ自体に血液漏れを防止する弁構造があるの
で、翼付採血針のみを血管に穿刺し、留置することがで
きる。従って、採血を終えた後、薬液注入操作に移る場
合も、ルアーアダプター、および採血ホルダーを翼付採
血針側から外したときの血液漏れを心配する必要がな
く、落ち着いて、薬液を充填したシリンジに付け替える
ことができる。そして、ルアー雌型部内部の弁構造は、
挿入されたシリンジのルアー雄型部によって開くので、
薬液の注入を行うことができる。
【0014】本発明3の翼付採血針には、上記のよう
に、第二の針管支持部に、フレキシブルチューブ内の空
気を排気するための気体透過性、且つ液体不透過性の部
材が設けられている。従来は、該空気の排出機構がなか
ったため、該空気は血液とともに採血管内部に吸引採取
されて、実質的な採血量を減少させていたが、本発明3
の翼付採血針は、血管穿刺時に流出してくる血液によっ
て栓体刺通用針管側に圧縮される空気が、翼付採血針外
部に排気されるので、採血管内側に吸引されることがな
くなり、規定の採血量を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明1および2
の翼付採血針1の一例を説明する。本発明1および2の
翼付採血針1は、図1(イ)に示すように、血管穿刺用
の刃先を有する針管2、該針管2の基端部を支持すると
ともに翼を有する針管支持部3、ルアー雌型部4、およ
び、該針管支持部3と該ルアー雌型部4とをつなぐフレ
キシブルチューブ5からなる翼付採血針1において、ル
アー雌型部4内部に血液漏れを防止する弁構造6が設け
られている。
【0016】図1(ロ)および図1(ハ)は、図1
(イ)のルアー雌型部4を拡大して示す模式的な断面図
であり、図1(ロ)は弁構造6が閉鎖している状態を示
し、図1(ハ)はルアーアダプターのルアー雄型部によ
って弁構造6が開放している状態を示している。上記弁
構造6は、ルアーアダプターのルアー雄型部52の挿
入、抜去操作によって開閉する切れ込み部6bを有する
弾性体6aからなっている。
【0017】本発明1および2に関わる翼付採血針の構
成部材の材質は、従来公知のものを使用すればよく、特
に制限されるものではない。切れ込み部を有する弾性体
は、ゴム弾性を有する材質、例えば、架橋した天然ゴム
や合成ゴム、あるいは熱可塑性エラストマー等が好まし
いが、可逆的に開閉を繰り返し得る柔軟性を有する熱可
塑性樹脂、例えば軟質塩化ビニルやエチレン酢酸ビニル
樹脂、フタロセンのようなモノサイト型触媒によって得
られるオレフィン・α−オレフィン共重合樹脂等、ある
いは熱可塑性樹脂と熱可塑性エラストマーの複合物等を
用いてもよい。
【0018】上記切れ込み部6bを有する弾性体6aに
おける、該切れ込み部6bの形状は、ルアーアダプター
のルアー雄型部の挿入、抜去操作によって開閉する形状
であれば、特に限定されないが、例えば、十文字、一文
字などが挙げられる。
【0019】本発明1および2の翼付採血針の使用方法
の一例としては、採血にあたっては、翼付採血針の針管
2を血管へ穿刺する。穿刺が正しく行われたら、真空採
血用ホルダー40に取り付けられたルアーアダプター5
0のルアー雄型部52を翼付採血針のルアー雌型部4に
挿入し、ルアー雄型部52で弁構造6の切れ込み部6b
を押しつけることにより、切れ込み部6bを開き、血液
をルアーアダプター50内に導く(図1(ハ))。次い
で、採血管20をホルダー40内に挿入し、ルアーアダ
プター50の針先51に栓体21を押し込んで、針先5
1で栓体21を貫通せしめ、採血管側と血管側の気圧差
に応じて血液を採血管に流入させる。両側の気圧差がな
くなれば、血液の流入は止むので、採血管をホルダーか
ら抜き取り、採血作業を終える。
【0020】そして、引続き、薬液を血管内に注入する
場合は、翼付採血針を血管に留置したまま、ルアー雄型
部52を翼付採血針のルアー雌型部4から抜き取ること
により、弁構造6の切れ込み部6bを閉じ(図1
(ロ))、代りに薬液を充填したシリンジを翼付採血針
のルアー雌型部4に挿入し、シリンジのルアー雄型部で
弁構造6の切れ込み部6bを押しつけることにより、切
れ込み部6bを開き、薬液を針管2を通して血管内に注
入する。すべての作業が終了すれば、翼付採血針を血管
から抜去する。
【0021】本発明1および2に関わる翼付採血針の各
部サイズは、従来公知のものでよく、特に制限されるも
のではない。
【0022】本発明1および2に関わる翼付採血針の構
成部材の成形加工は、従来公知の方法を利用すればよ
く、特に制限されるものではない。上記の例では、弁構
造はルアー雌型部にはめ込まれたものとなっているが、
全体を一体成形してもよいことは言うまでもない。
【0023】以下、図2を参照して本発明3の翼付採血
針1Aの一例を説明する。本発明3の翼付採血針1A
は、図2(イ)に示すように、血管穿刺用の刃先を有す
る針管2a、該血管穿刺用針管の基端部を支持するとと
もに翼を有する第一の針管支持部3a、真空採血容器の
栓体刺通用の刃先を有する針管8、該栓体刺通用針管8
の基端部8aを支持するとともに該針管8を気密に覆う
伸縮自在の弾性鞘体9と真空採血用ホルダーに係止する
ための係合部11aを有する第二の針管支持部11、お
よび両針管支持部3a、11をつなぐフレキシブルチュ
ーブ5aからなる真空採血用翼付採血針であって、血管
穿刺時にフレキシブルチューブ5a内に流出してくる血
液によって栓体刺通用針管8側に圧縮される該フレキシ
ブルチューブ5a内の空気を排気するための気体透過
性、且つ液体不透過性の部材12が第二の針管支持部1
1のフレキシブルチューブ5a側の端部近傍に設けられ
ている。
【0024】図2(ロ)は、翼付採血針1Aの第二の針
管支持部11近傍の、拡大して示す模式的な断面図であ
る。真空採血用ホルダーに係止するための係合部11a
は、図7に示した真空採血用ホルダー40の雌ねじを設
けた採血針保持孔41に螺合する雄ねじとされている。
なお、係合部11aは、真空採血用ホルダーとの係合機
能を有するものであれば、これのみに限定されるわけで
はない。上記弾性鞘体9は伸縮自在の材質であれば、特
に限定されないが、通常、公知のゴムからなるものであ
る。
【0025】図3は、本発明3の翼付採血針1Aの他の
例の第二の針管支持部11近傍の、拡大して示す模式的
な断面図である。この例では、気体透過性、且つ液体不
透過性の部材12aが第二の針管支持部11の伸縮自在
の弾性鞘体9側の近傍に設けられている。
【0026】本発明3に関わる気体透過性、且つ液体不
透過性の部材12、12aの材質は、例えば、ポリエチ
レンやポリプロピレンなどの撥水性の樹脂微粉末の焼結
体や微細繊維の不織布などからなる多孔質体や、該微粉
末や微細繊維などと水膨潤性粉末との複合多孔質体等の
従来公知のものを使用すればよく、特に制限されるもの
ではない。
【0027】本発明3の翼付採血針1Aの使用方法の一
例を挙げると、採血にあたっては、第二の針管支持部1
1を、係合部11a部分によって図7に示した真空採血
ホルダー40に固定し、第一の針管支持部3aの翼を指
先でつまんで保持しつつ、血管穿刺用針管2aを血管に
穿刺する。血管に正しく穿刺されると、フレキシブルチ
ューブ5a内の空気が、流出してくる血液に押されて第
二の針管支持部11に設けられた気体透過性、且つ液体
不透過性の部材12を通して外部に排気され、翼付採血
針1Aの内部が血液で満たされる。次いで、図5に示し
た採血管20をホルダー40内に挿入し、針管8で栓体
21を貫通せしめればよい。
【0028】本発明3に関わる翼付採血針の各部サイズ
は、従来公知のものでよく、特に制限されるものではな
い。
【0029】本発明3に関わる翼付採血針の構成部材の
成形加工は、従来公知の方法を利用すればよく、特に制
限されるものではない。
【0030】なお、本発明3で用いられる気体透過性、
且つ液体不透過性の部材を、本発明1および2のタイプ
の翼付採血針1のルアー雌型部に取り付ければ、本発明
1および2のタイプの翼付採血針1においても、翼付採
血針を用いて真空採血を行うときに、翼付採血針内部に
含まれる空気が採血管内に血液とともに吸引採取されて
しまうことを防止し得る。
【0031】
【発明の効果】本発明1の翼付採血針の構成は、上述の
通りであり、本発明1の翼付採血針を用いると、採血終
了後、ルアーアダプターとホルダーの組立体を翼付採血
針と分離したときに、翼付採血針のルアー雌型部からの
血液漏出を簡単に防止し得る。従って、採血と薬液注入
の連続操作が、ことさら熟練を要することもなく、安全
に、且つ非常にスムーズに行えるようになるため、真空
採血システムの普及自体にも一層の拍車がかかるものと
期待される。
【0032】また、本発明2の翼付採血針においては、
本発明1の効果の全てが奏されるとともに、弁構造が、
ルアー雄型部の挿入、抜去操作によって、開閉するもの
であるので、簡便な弁構造となり、製造コストも安い。
【0033】本発明3の翼付採血針の構成は、上述の通
りであり、真空採血時に該採血針内部の空気が採血管内
に血液と一緒に吸引されることがないので、規定の採血
量を確保することができる。その結果、凝固機能検査、
血沈検査、血液学検査等のための少量採血用の採血管で
あっても、これらの採血管内に収容されている各種抗凝
固剤と血液との混合比率を所定の値に保つことができる
ので、安定した検査精度を維持できる。従って、この翼
付採血針を用いた真空採血法が一層普及するものと期待
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1および2の翼付採血針の一例を示す図
であり、図1(イ)は、側面図、図1(ロ)および図1
(ハ)は、図1(イ)のルアー雌型部を拡大して示す模
式的な断面図であり、図1(ロ)は弁構造が閉鎖してい
る状態を示し、図1(ハ)はルアー雄型部によって弁構
造が開放している状態を示している。
【図2】本発明3の翼付採血針の一例を示す図であり、
図2(イ)は、側面図、図2(ロ)は、図2(イ)の第
二の針管支持部近傍の、拡大して示す模式的な断面図で
ある。
【図3】本発明3の翼付採血針の他の例の第二の針管支
持部近傍の、拡大して示す模式的な断面図である。
【図4】従来の翼付採血針を示す側面図。
【図5】真空採血管を示す断面図。
【図6】真空採血針を示す側面図。
【図7】真空採血用ホルダーを示す断面図。
【図8】ルアーアダプターを示す側面図。
【図9】従来の翼付採血針の例を示す側面図。
【図10】長期留置用カテーテルにおける、カテーテル
開口部の血液漏れを防ぐ手段を示す断面図。
【符号の説明】
1、1A 翼付採血針 2、2a 針管 3 針管支持部 3a 第一の針管支持部 4 ルアー雌型部 5、5a フレキシブルチューブ 6 弁構造 6a 弾性体 6b 切れ込み部 8 栓体刺通用針管 8a 基端部 9 弾性鞘体 11 第二の針管支持部 11a 係合部 12、12a 気体透過性、且つ液体不透過性の部材 20 真空採血管 30 真空採血針 40 真空採血用ホルダー 50 ルアーアダプター 52 ルアー雄型部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血管穿刺用の刃先を有する針管、該針管
    の基端部を支持するとともに翼を有する針管支持部、ル
    アー雌型部、および、該針管支持部と該ルアー雌型部と
    をつなぐフレキシブルチューブからなる翼付採血針にお
    いて、ルアー雌型部内部に血液漏れを防止する弁構造が
    設けられたことを特徴とする翼付採血針。
  2. 【請求項2】 弁構造が、ルアー雄型部の挿入、抜去操
    作によって、開閉するものであることを特徴とする請求
    項1記載の翼付採血針。
  3. 【請求項3】 血管穿刺用の刃先を有する針管、該血管
    穿刺用針管の基端部を支持するとともに翼を有する第一
    の針管支持部、真空採血容器の栓体刺通用の刃先を有す
    る針管、該栓体刺通用針管の基端部を支持するとともに
    該針管を気密に覆う伸縮自在の弾性鞘体と真空採血用ホ
    ルダーに係止するための係合部を有する第二の針管支持
    部、および両針管支持部をつなぐフレキシブルチューブ
    からなる真空採血用翼付採血針であって、 血管穿刺時にフレキシブルチューブ内に流出してくる血
    液によって栓体刺通用針管側に圧縮される該フレキシブ
    ルチューブ内の空気を排気するための気体透過性、且つ
    液体不透過性の部材を第二の針管支持部に設けたことを
    特徴とする翼付採血針。
JP14175898A 1997-12-18 1998-05-22 翼付採血針 Expired - Lifetime JP4007681B2 (ja)

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