JPH0424021A - アダプターおよび採血器具 - Google Patents

アダプターおよび採血器具

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JPH0424021A
JPH0424021A JP2131012A JP13101290A JPH0424021A JP H0424021 A JPH0424021 A JP H0424021A JP 2131012 A JP2131012 A JP 2131012A JP 13101290 A JP13101290 A JP 13101290A JP H0424021 A JPH0424021 A JP H0424021A
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ホルダーとシリンジとを接続するアダプター
およびこのアダプターを備える採血器具に関する。
〈従来の技術〉 従来、採血器具としては、針管な有する筒状のホルダー
とこのホルダー内に挿入される減圧採血管とを組合せた
もの(実開昭47−12792号公報)や、同様のホル
ダーにシリンジを組合せたもの(実開昭48−7918
9号公報)がある。
このうち、減圧採血管を用いた採血方式では、内部に入
れられた抗凝固剤の種類等が異なる種々の減圧採血管の
中からその症例に最適なものを選択して使用するが、特
殊な検査を行う場合等には、それに適した減圧採血管が
ないことがある。 この場合、−船釣な検査項目につい
ては減圧採血管を用い、特殊な検査項目についてはシリ
ンジでの採血を行う。
このような複数回の採血を行う場合、採血する毎に採血
者に針管な穿刺していたのでは、採血者の負担が大きい
ため、針管を穿刺したまままの状態で、ホルダーに対し
、減圧採血管およびシリンジを適宜交換してそれぞれに
採血することができる採血器具である採血注射用ホルダ
ーが開発されている(実公昭53−12075号公報)
この採血注射用ホルダーは、ホルダー外筒(ホルダー本
体)の内側底部に一体的に突出形成された筒状部を有し
、この筒状部内に、その針先が筒状部端面より突出する
内針と、この内針を被包する弾性包囲体とが設置された
構造となっている。 そして、ホルダー外筒にシリンジ
を装着するときには、シリンジをホルダー外筒の底部側
へ移動して、シリンジの先端側に突出した突出部(孔縁
)の内部に形成された孔部(透孔)内に、前記内針をそ
の針先より挿入する(このとき、針先が弾性包囲体を破
る)とともに、前記突出部の先端を前記筒状部内に嵌入
することによりシリンジを固定する。
しかしながら、このような構成の採血注射用ホルダーに
は、次のような欠点がある。
第1に、前記孔部内に内針の針先を挿入する際、その位
置合せが困難である。 即ち、孔部の内径は、内針の外
径よりわずかに大きいだけであるため、孔部と内針とを
同軸上に正確に一致させなければ内針が挿入できず、し
かも、針先は、弾性包囲体により被包されているため、
針先の位置を肉眼で確認し難い。 このため、針先挿入
の際の位置合せには、手間と時間がかかり、熟練を要す
る。
第2に、シリンジの突出部の先端を筒状部内に嵌入する
際、筒状部の内径が比較的小さいため、突8部先端の嵌
入操作がし難い。 この場合、筒状部の形状、寸法は、
シリンジの突出部の形状、寸法に対応したものとしなけ
ればならず、このような制約から、突出部先端と筒状部
との嵌合部分の設計に自由度がない。
ところで、この採血注射用ホルダーは、前記内針から針
基を境にホルダー本体先端の外側へ突出するよう延長さ
れた血管穿刺用の外針が、ホルダーに対し固定的に設置
されており、この外針を採血者の血管に穿刺して採血す
るものである。
しかしながら、この構成では、採血操作がし難いという
欠点がある。 即ち、外針がホルダーに対し固定的に設
置されているため、外針を採血者の血管に穿刺する操作
や穿刺後の留置、固定がし難(、しかも、減圧採血管や
シリンジをホルダーに挿入する際の押圧力が血管に穿刺
された状態の外針に伝わり、血管の穿刺部に対し外針の
針先がその長平方向にずれを生じ、血管が確保されなく
なるおそれがあり、よって、減圧採血管やシリンジのホ
ルダー内への押入操作には細心の注意を要する。
そこで、このような欠点を解消するものとして、前記外
針の代りに、可撓性を有するチューブ(案内バイブ)と
、このチューブの基端に装着されたハブ(装着体)と、
チューブの先端部に装着された翼付留置針(刺通針)と
で構成される留置針組立体(カテーテル留置針)を用い
、ハブを直接または間接的にホルダー本体の先端に連結
して、前記内針と翼付留置針との内腔同士がチューブ等
を介して連通ずるようにした構成の採血器具が開示され
ている(実開昭47−12792号公報、実公昭53−
16233号公報)。
しかしながら、この採血器具では、チューブの長さが 
200〜300mm程度と比較的長いため、チューブ内
で凝血(血栓の付着)が生じ易く、このため真空圧送採
血量がバラツキ、正確な採血量の確保が困難となる。 
また、チューブ内での凝血が過度な場合には、チューブ
が詰り、採血が困難となる。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、ホルダー外筒にシリンジを装着する際
の操作を容易かつ確実に行うことができるアダプターお
よび採血器具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、採血血液を導入するチュー
ブ内で凝血を防止しうる採血器具を提供することにある
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により
達成される。
(1)ホルダー外筒と、このホルダー外筒内に挿入され
るシリンジとを接続する筒状のアダプターであって、 その先端側に、前記ホルダー外筒の内側底部に突出して
形成された固定部材と嵌合する第1嵌合部と、その基端
側に、前記シリンジの先端部が嵌入する第2嵌合部とを
有し、 前記第2嵌合部に向けてその内径が漸減するテーパ部を
、前記第2嵌合部に隣接する位置に形成したことを特徴
とするアダプター (2)菌不透過性の包材により包装されてなる上記(1
)に記載のアダプター (3)上記(1)に記載のアダプターと、内側底部に突
出して形成された固定部材を有するホルダー外筒と、少
くとも前記固定部材の内側にホルダー外筒と同心的に設
置された針管と、この針管を被包し弾性材料よりなる包
囲体とで構成されるホルダーとを組合せてなることを特
徴とする採血器具。
(4)上記(1)に記載のアダプターと、内側底部に突
出して形成された固定部材を有するホルダー外筒と、前
記固定部材の内側にホルダー外筒と同心的に設置される
針管と、この針管を被包し弾性材料よりなる包囲体とで
構成されるホルダーと、 可撓性を有するチューブと、このチューブの基端に装着
されたハブと、前記チューブの先端に装着された翼付留
置針とで構成される留置針組立体とを組合せてなること
を特徴とする採血器具。
(5)上記(3)または(4)に記載の採血器具に、前
記ホルダー外筒内に挿入しうるシリンジを組合せてなる
ことを特徴とする採血器具。
(6)前記ホルダー外筒の全長が、30〜55mmであ
る上記(3)〜(5)のいずれかに記載の採血器具。
(7)前記チューブの全長が、20〜60mmである上
記(4)〜(6)のいずれかに記載の採血器具。
(8)菌不透過性の包材により包装されてなる上記(3
)〜(7)のいずれかに記載の採血器具。
く作 用〉 本発明のアダプターは、シリンジをホルダー内に挿入す
る前に、予めシリンジの先端に装着して使用されるので
、前記従来の採血注射用ホルダーのように、ホルダー内
でシリンジの先端を筒状部内に嵌入するのに比べ、その
装着を容易かつ確実に行うことができる。
また、アダプターを装着した状態のシリンジをホルダー
に挿入した際、アダプターのテーパ部が、包囲体で被包
された針管の針先をシリンジ先端の突出部の孔部内に誘
導するため、孔部内に針先を挿入するためのめんどうな
位置合せが不要となる。
さらに、ホルダー側の固定部材とアダプターの第1嵌合
部との嵌合は、ホルダー外筒内で行われるが、アダプタ
ーはシリンジとは別部材であるため、固定部材および第
1嵌合部の嵌合部分は、シリンジの突8部の形状や寸法
からの制約を受けることなく設計することができ、即ち
、嵌合操作がし易(かつ確実に嵌合がなされるような形
状、構造、寸法とすることができる。 しかも、固定部
材と第1嵌合部の嵌合は、既に孔部内に挿入されている
針管が、シリンジの挿入経路を規制するガイドとして機
能するため、嵌合のための位置合せも不要となる。
従って、前記従来の採血注射用ホルダーのような、突8
部先端の筒状部への嵌入操作に困難を伴うという問題は
解消される。
また、可撓性を有するチューブと、このチューブの基端
に装着されたハブと、前記チューブの先端に装着された
翼付留置針とで構成される留置針組立体を用いた場合、
この留置針組立体は、ホルダーとは独立しているため、
翼付留置針を採血者の血管に穿刺または抜去する操作や
、その他の取り扱いがし易く、しかも、留置針の穿刺後
、その翼にて留置、固定を容易かつ確実に行うことがで
きる。 さらに、翼付留置針とホルダーとの間に可撓性
を有するチューブが介在するため、そのチューブの緩衝
作用により、減圧採血管やシリンジをホルダーに挿入す
る際の押圧力が血管に穿刺された状態の留置針に伝わる
ことはなく、よって、従来の外針がホルダーに剛体連結
された採血器具のように、血管穿刺部に対する留置針の
ずれを生じないような手加減をすることなく、減圧採血
管やシリンジのホルダー内への押入操作を行うことがで
きる。
そして、ホルダー外筒の全長を30〜55mmとした場
合には、ホルダーの取り扱い、特に、減圧採血管やシリ
ンジのホルダー内への押入操作がより一層容易となり、
特に誤操作による血液の漏れ等を防ぐことができる。
また、前記チューブの全長を20〜60mm、特に30
mm程度とした場合には、前記緩衝作用を維持するとと
もに、チューブ内での凝血を防止する効果が得られる。
〈実施例〉 以下、本発明のアダプターおよび採血器具を、添付図面
に示す好適実施例に基いて詳細に説明する。
第1図および第2図は、それぞれ、本発明のアダプター
およびこれを備える採血器具の構成例を示す縦断面図、
第3図は、本発明の採血器具の構成例を示す部分縦断面
図である。
第1図および第2図に示すように、アダプター2は、両
端が開放した筒状の部材である。
このアダプター2の先端側には、後述するホルダー外筒
4の内側底部に突圧して形成された固定部材5と嵌合す
る第1嵌合部21が形成され、基端側には、後述するシ
リンジ外筒10の突出部11が嵌入する第2嵌合部22
が形成されている。
なお、シリンジ外筒10の突出部11は、通常、その先
端へ向って縮径するテーパが形成されているため、2嵌
合部22の内腔もこれと同程度のテーパを形成し、突出
部11の嵌入がより確実になされるようにしてお(のが
好ましい。 また、2嵌合部22の内腔にテーパが形成
されているため、シリンジ9を選択して使用する際、突
出部11の外径が異なっても、これに対応することがで
きる。
なお、突出部11と第1嵌合部21との嵌合構造は、図
示の構成例に限定されず、例えば、螺合構造、ロック機
構付の嵌合構造またはその他の任意の嵌合構造が可能で
ある。
このようなアダプター2には、第2嵌合部22より基端
側の第2嵌合部22に隣接する位置に、第2嵌合部22
側に向けてその内径が漸減するテーパ部23が形成され
ている。
このテーパ部23は、針管(内針)7の針先71を突出
部11の孔部12内へ導くガイドの役割を果す。 即ち
、アダプター2をシリンジ9に装着した状態でシリンジ
9をホルダー外筒4内へ挿入したとき、針管7と孔部工
2とが同軸上に位置していなかった場合でも、針管7の
針先71を被包する包囲体8の先端が、テーパ部23の
内面24に当接し、この内面24に沿って摺動するのに
伴って、針管7がアダプター2の中心軸方向へ相対的に
移動し、針管7と孔部12とが同軸上に位置するように
自動的に調整されるため、故意に位置合せを行わなくて
も、針先71が孔部12内へ確実に挿入される。
このようなテーパ部23の中心軸に対するテーパ角度は
特に限定されないが、5〜10”程度、特に5〜86程
度とするのが好ましい。
なお、テーパ部23のテーパ角度は、軸方向に一定でな
くてもよい。 即ち、図示のごと(円錐状のテーパ管を
なすものの他、テーパ部23の縦断面における輪郭の全
部または一部が、例えば内側に向って凸状または凹状に
湾曲したものや、S字状のもののような曲線をなしてい
るもの(漏斗形状)等も含まれる。
なお、このようなアダプター2は、使用前は菌不透過性
の包材(図示せず)により滅菌された状態で包装されて
いるのが好ましい。
この場合、アダプター2の滅菌方法としては、エチレン
オキサイドガス(EOG)滅菌やγ線滅菌等が挙げられ
る。
このような包材は、ポリプロピレン(PP)、−軸延伸
ポリプロピレン(cPP)、二軸延伸ポリプロピレン(
opp)、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、またはこれらのうちの2以上の積
層体によるシート材で構成されたものが挙げられる。
本発明において、シリンジ9の構成は、特に限定されず
、市販のものを用いることができる。 即ち、シリンジ
9は、基端側か開放し、先端側に突出部11を有するシ
リンジ外筒1゜と、このシリンジ外筒1oの基端側聞口
より挿入され、その先端に、シリンジ外筒1oの内面に
密着しつつ摺動するガスケット14を有するプランジャ
ー13とで構成される。
この場合、シリンジ9は、ホルダー外筒4内に挿入され
るため、シリンジ外筒10の外径が、ホルダー外筒4の
内径以下のものを用いる必要がある。
なお、本発明では、シリンジ9に代り、公知の減圧採血
管(図示せず)を用いて採血することもできる。 この
場合には、前記アダプター2を用いず、常法に従い、減
圧採血管をその栓体側からホルダー外筒4内に挿入し、
その栓体を針管7で刺通して採血を行う。
また、シリンジ9は、採血を行う以外にも使用すること
ができ、例えば、後述する留置針組立体15を介して、
留置針19の穿刺血管に薬液を注入することができる。
ホルダー3は、有底筒状のホルダー外筒4を有する。 
このホルダー外筒4の底部には、ボルダ−外筒4の内側
に向って突出する固定部材5が、好ましくはホルダー外
筒4と一体的に形成されている。 この固定部材5は、
前記アダプター2の第1嵌合部21と嵌合するものであ
り、筒状、特に円筒状をなしているのが好ましい。
図示の構成例では、アダプター2の第1嵌合部21が、
筒状体よりなる固定部材5の内側に嵌入するようになっ
ている。 この場合、固定部材5の外径は、比較的大き
く設定されているので、第1嵌合部21との嵌合を容易
かつ確実に行うことができる。
また、第1嵌合部21との嵌合をより一層容易するため
に、固定部材5の先端の内側周縁部51に、面取りやア
ールを設けてもよい。
また、アダプター2の抜けを防止するために、固定部材
5の内面またはアダプター2の第1嵌合部21外面に所
定パターンの凹凸(図示せず)等を設けたり、粗面加工
を施したりしてもよい。
なお、固定部材5とアダプター2の第1嵌合部21との
嵌合構造は、図示の例に限定されず、例えば螺合構造で
もよく、固定部材5が第1嵌合部21の内側に嵌入する
ような構造、またはその他の任意の嵌合構造が可能であ
る。
また、第1嵌合部21と固定部材5との嵌合強度は、前
記第2嵌合部22と突出部11との嵌合強度より小さい
ものであるのが好ましい。
これにより、採血済のシリンジ9をホルダー3から抜き
取る際に、そのシリンジ9に装着されていたアダプター
2がホルダー外筒4内に残ることが防止され、他のシリ
ンジ9または減圧採血管に交換する際の妨げとならない
このようなホルダー外筒4の底部中心部には、後述する
針管支持部材6を取り付ける取付孔41が、ホルダー外
筒4の底部を貫通して形成され、この取付孔41の内周
面には、雌ねじ42が形成されている。
一方、針管7は、針管支持部材6の中心に固着され、針
管支持部材6の外周面には、前記雌ねじ42と螺合しう
る雄ねじ61が形成されている。
このような構成とすることにより、雄ねじ61と雌ねじ
を螺合して針管支持部材6を取付孔41内へ嵌入したと
き、針管7は、固定部材5の内側に、その先端が固定部
材5の先端を越えて設置されることとなる。 この場合
、針管7、固定部材5およびホルダー外筒4は、それぞ
れ同心的に設置された状態となる。
また、針管支持部材6の先端部62には、針管7を被包
する包囲体8の基端部が接着剤接着または融着により固
着されている。 この包囲体8は弾性材料より構成され
、その先端は、閉塞端となっている。 そして、シリン
ジ9の孔部12内に針管7の針先71を挿入する際には
、針先71が包囲体8の閉塞端を貫通する。
なお、取付孔41と針管支持部材6との嵌合構造は、図
示のような螺合に限定されず、針管7をホルダー外筒4
に固定的に設置できるものであればいかなるものでもよ
く、また、図示例のように、着脱自在なものに限定され
ず、針管7をホルダー外筒4に直接固着した構成であっ
てもよい。
第3図に示すように、針管支持部材6のホルダー外筒4
の外側の端部63には、留置針組立体15が装着される
。 この留置針組立体15は、可撓性を有するチューブ
16と、このチューブの基端に装着されたハブ17と、
チューブ17の先端に装着された買付の留置針19とで
構成されている。
この留置針組立体15の針管支持部材6に対する装着は
、着脱自在であるのが好ましく、針管支持部材6の外側
端部63をハブ17に嵌入することによりなされる。
留置針19には、その基端側に、好ましくは軟質材料よ
りなる一対の翼18が固着されている。 この翼18は
、留置針19の固定用として、即ち、留置針19を採血
者の血管に穿刺した後、翼18をテープ等で皮膚に固定
するようにして用いられる。
このような留置針組立体15を用いることにより、留置
針19とホルダー3との間に可撓性を有するチューブ1
6が介在するため、そのチューブ16の緩衝作用により
、シリンジ9や減圧採血管をホルダー外筒4内に挿入す
る際の押圧力が血管に穿刺された状態の留置針19に伝
わることはなく、よって、従来の外針がホルダーに剛体
連結された採血器具のように、血管穿刺部に対し留置針
のずれを生じるようなことがなくなり、採血操作も容易
となる。
チューブ16は、その全長を後述する範囲とすることに
より、チューブ16内での凝血(血栓の付着)を防止す
ることができるが、さらに、チューブ16の内面に凝血
を防止するための処理として、例えば、シリコーン等の
血栓付着防止剤をコーティングしてもよい。
なお、本発明では、前記留置針組立体15を用いる場合
に限定されず、針管7をホルダー外筒4の外側に所定長
さ延長した外針(図示せず)を形成し、その外針の先端
部に、血管への穿刺針を設けた構造のものでもよい。
本発明の採血器具としては、前記アダプター2、ホルダ
ー3、シリンジ9および留置針組立体15を次のように
組合せたものが挙げられる。
■ アダプター2およびホルダー3 ■ アダプター2、ホルダー3および留置針組立体15 ■ アダプター2、ホルダー3およびシリンジ■ アダ
プター2、ホルダー3、留置針組立体15およびシリン
ジ9 なお、このような採血器具は、未使用の状態では、例え
ばγ線滅菌、EOG滅菌のような滅菌処理がなされてい
るのが好ましい。
次に、採血器具1の各部の構成材料および寸法について
説明する。
アダプター2、ホルダー外筒4、固定部材5針管支持部
材6、シリンジ外筒10、ハブ17および翼18の構成
材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン
、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
TDX等の各種樹脂が挙げられる。 また、これらの各
部材は、それぞれ、同一材料でも異なる材料でもよい。
包囲体8の構成材料としては、例えば、ブタジェンゴム
、イソプレンゴム、シリコーンゴム、ラテックスゴム等
の合成ゴムや、天然ゴム等の各種弾性材料が挙げられる
チューブ16の構成材料としては、例えば、軟質ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、シリコーン
、ナイロン、EVA等の各種軟質樹脂が挙げられる。
針管7および留置針19の構成材料としては、例えばス
テンレスのような金属が挙げられる。
本発明では、採血器具1における各部の寸法は、特に限
定されないが、以下のような範囲のものが好ましい。
アダプター2の全長は、10〜15mm程度、特に、1
0〜13mm程度とするのが好ましい。
アダプター2の第1嵌合部21の外径は、7〜10mm
程度、特に、7〜8mm程度とするのが好ましい。
ホルダー外筒4の全長は、30〜55+nm程度、特に
、35〜50mm程度とするのが好ましい。 30mm
未満であると減圧採血管やシリンジのホルダー内での安
定性が欠け、50mmを越えると逆にシリンジ9、特に
容量が少ないシリンジ9と固定部材5との嵌合が困難と
なる。
ホルダー外筒4の内径は、18〜22mm程度、特に、
18〜20mm程度とするのが好ましい。
固定部材5の全長は、4〜8mm程度、特に、4〜6m
m程度とするのが好ましい。
固定部材5の内径は、4〜7)程度、特に、4〜5mm
程度とするのが好ましい。
チューブ16の全長は、20〜60mm程度、特に、3
0mm程度とするのが好ましい。  20未満であると
、前述したチューブ16による緩衝作用が少くなり、し
かも取り扱いが不便となり、また60mmを越えると、
チューブ16内での凝血(血栓の付着)を防止する効果
が不十分となるからである。
チューブ16の内径は、チューブ16の全長が前記範囲
内の場合においては、0.3〜5mm程度、特に、1〜
3mm程度とするのが好ましい。
なお、本発明の採血器具は、使用前は菌不透過性の包材
(図示せず)により滅菌された状態で包装されているの
が好ましい。 この場合、滅菌方法や包材の構成材料は
、前記と同様である。
以下、本発明の採血器具の使用方法の一例について説明
する。
まず、第3図に示すように、適切な長さおよび外径を有
する針管7を備える針管支持部材6を選択し、この針管
支持部材6をホルダー外筒4の取付孔41に螺入して、
針管7をホルダー外筒4に対し固定する。
次に、針管支持部材6の外側端部63を留置針組立体1
5のハブ17に嵌入し、留置針19を採血者の血管に穿
刺する。 これにより、血液が血圧により、留置針19
およびチューブ16内に流入する。
なお、留置針19の穿刺後は、翼18をテープ等で皮膚
に固定することにより、留置針19を固定する。
次に、適当な容量およびサイズのシリンジ9を選択し、
その突出部11にアダプター2の第2嵌合部22を嵌入
する。
この状態で、第1図に示すように、シリンジ9をホルダ
ー外筒4内へ挿入してゆ(。 シリンジ9がホルダー外
筒4の底部側へ挿入されるに伴って、針管7の針先71
を被包する包囲体8の先端が、アダプター2の第1嵌合
部21側からアダプター2の内部に入る。 このとき、
第1嵌合部21の内径は、充分に大きいため、包囲体8
の先端は、容易にアダプター2の内部に入る。
さらに、シリンジ9をホルダー外筒4の底部側へ押入し
て行くと、針管7とシリンジ9の孔部12とが同軸上に
位置していなかった場合、針管7の針先71を被包する
包囲体8の先端が、テーパ部23の内面24に当接し、
この内面24に沿って摺動するのに伴って、針管7がア
ダプター2の中心軸方向へ相対的に移動する。 これに
より、針管7と孔部12とが同軸上に位置するようにな
り、故意に位置合せを行わなくても、針先71が孔部1
2内へ確実に挿入される。
包囲体8の先端が、突出部11の先端に接触した後、さ
らにシリンジ9をホルダー外筒4の底部側へ押入すると
、針先71が包囲体8の先端を貫通し、露出する。 そ
して、露出した針先71は、孔部12内へ侵入する。
針先71が孔部12内へ侵入した後は、針管7がガイド
となって、シリンジ9の挿入経路を規制し、シリンジ9
の径方向の位置ずれを防止する。 この状態で、さらに
シリンジ9をホルダー外筒4の底部側へ押入すると、ア
ダプター2の第1嵌合部21が、固定部材5の内部に嵌
入する。 このとき、第1嵌合部21と固定部材5との
嵌合は、針管7がガイドとなって、シリンジ9の挿入経
路を規制しているため、故意に位置合せを行う必要はな
い。
そして、第2図に示すように、アダプター2の先端面(
第1嵌合部21の端面)がホルダー外筒4の内部底面に
当接してシリンジ9の挿入、移動が停止する。 この停
止状態では、針先71は、孔部12内に位置している。
なお、第2図に示すように、針先71が孔部12内へ侵
入したとき、包囲体8は孔部12内へは入らず、よって
、突出部11の先端に押圧されて圧縮された状態となり
、アダプター2の内部に残る。 このとき、包囲体8の
先端が孔部12の先端開口を密閉するので、プランジャ
ー13を引いて採血する際に、孔部12の先端開口から
シリンジ9内に空気が流入することが防止される。
また、圧縮された包囲体8は、その弾力によりシリンジ
9を押し戻すように作用するが、アダプター2の第1嵌
合部21と固定部材5および第2嵌合部22と突出部1
1の嵌合強度は充分に大きいため、採血中にこれらが離
脱するということはない。
このようにして、針管7が孔部12内へ挿入された後は
、シリンジ外筒10を把持しつつ、プランジャー13を
引く。 これにより、採血者の血管から、血液が、留置
針19、チューブ16、ハブ17、針管7および孔部1
2を介してシリンジ9内に導入される。
シリンジ9内への採血が終了したら、シリンジ9を引き
抜き、ホルダー3から離脱させる。
再び採血を行う場合には、留置針19を採血者の血管に
穿刺したまま、別のシリンジ9を前記と同様にしてホル
ダー3に装着するかまたは減圧採血管を装着して採血を
行うことができる。 また、薬液の入ったシリンジ9を
前記と同様にしてホルダー3に装着し、プランジャー1
3を押入して、その薬液を採血者に投与することもでき
る。
このように、留置針19を採血者の血管に穿刺したまま
の状態でシリンジ9または減圧採血管の交換を行うこと
ができるので、採血者の負担が減少する。
なお、本発明の採血器具1は、使い捨てに適しているた
め、−度使用したものは、再度使用せず、廃棄するのが
好ましい。
以上、本発明のアダプターおよび採血器具を、図示の構
成例について説明したが、本発明は、これに限定される
ものではなく、種々の変形例、応用例が可能である。
〈発明の効果〉 本発明によれば、複数回の採血を行う場合、採血する毎
に採血者に穿刺針を穿刺するのではなく、留置針を穿刺
したまままの状態で、ホルダーに対し、シリンジや減圧
採血管を適宜交換してそれぞれに採血することができる
ので、採血者の負担が大幅に軽減される。
また、本発明では、ホルダー外筒にシリンジを装着する
際の操作を容易かつ確実に行うことができる。
即ち、まず第1に、シリンジをホルダー内に挿入する前
に、予めシリンジの先端にアダプターを装着するので、
前記従来の採血注射用ホルダーのように、ホルダー内で
シリンジの先端を筒状部内に嵌入するのに比べ、その装
着を容易かつ確実に行うことができる。
第2に、アダプターを装着した状態のシリンジをホルダ
ーに挿入した際、アダプター内に形成されたテーパ部が
、包囲体で被包された針管の針先をシリンジ先端の突出
部の孔部内に誘導するため、孔部内に針先を挿入するた
めのめんどうな位置合せが不要となる。
第3に、アダプターはシリンジとは別部材であるため、
固定部材および第1嵌合部の嵌合部分は、シリンジの突
出部の形状や寸法からの制約を受けることなく設計する
ことができ、即ち、嵌合操作がし易くかつ確実に嵌合が
なされるような形状、構造、寸法とすることができる。
 しかも、これらの嵌合は、既に孔部内に挿入されてい
る針管が、シリンジの挿入経路を規制するガイドとして
機能するため、嵌合のための位置合せも不要となる。 
従って、前記従来の採血注射用ホルダーのような、突8
部先端の筒状部への嵌入操作に困難を伴うという問題は
解〆肖される。
また、本発明において、留置針組立体を用いた場合、こ
の留置針組立体は、ホルダーとは独立しているため、翼
付留置針を採血者の血管に穿刺または抜去する操作や、
その他の取り扱いがし易く、しかも、留置針の穿刺後、
その翼にて留置、固定を容易かつ確実に行うことができ
る。 さらに、翼付留置針とホルダーとの間に可撓性を
有するチューブが介在するため、そのチューブの緩衝作
用により、減圧採血管やシリンジをホルダーに挿入する
際の押圧力が血管に穿刺された状態の留置針に伝わるこ
とはな(、よって、血管穿刺部に対する留置針のずれを
生じないような手加減をすることなく、減圧採血管やシ
リンジのホルダー内への押入操作を行うことができる。
特に、ホルダー外筒の全長を30〜55mmとした場合
には、減圧採血管やシリンジのホルダー内への押入の際
等の取り扱いが、より一層容易となる。
このように、本発明では、採血器具の取扱性が向上する
ため、誤操作のない採血をより短時間で行うことができ
る。
また、留置針組立体におけるチューブの全長を20〜6
0mm、特に30+n+n程度とした場合には、前記緩
衝作用を維持するとともに、チューブ内での凝血を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図およに第2図は、それぞれ、本発明のアダプター
および採塵器具の構成例を示す縦断面図である。 第3図は、留置針組立体を備える本発明の採血器具の構
成例を示す部分縦断面図である。 符号の説明 1・・・採血器具 2・・・アダプター 21・・・第1嵌合部 22・・・第2嵌合部 23・・・テーパ部 24・・・内面 3・・・ホルダー 4・・・ホルダー外筒 41・・・取付孔 42・・・雌ねじ 5・・・固定部材 51・・・内側周縁部 6・・・針管支持部材 61・・・雄ねじ 62・・・先端部 63・・・外II+端部 7・・・針管 71・・・針先 8・・・包囲体 9・・・シリンジ 10・・・シリンジ外筒 11・・・突出部 12・・・孔部 13・・・プランジャー 14・・・ガスケット 15・・・留置針組立体 16・・・チューブ 17・・・ハブ 18・・・翼 19・・・留置針

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ホルダー外筒と、このホルダー外筒内に挿入され
    るシリンジとを接続する筒状のアダプターであって、 その先端側に、前記ホルダー外筒の内側底部に突出して
    形成された固定部材と嵌合する第1嵌合部と、その基端
    側に、前記シリンジの先端部が嵌入する第2嵌合部とを
    有し、 前記第2嵌合部に向けてその内径が漸減するテーパ部を
    、前記第2嵌合部に隣接する位置に形成したことを特徴
    とするアダプター。
  2. (2)菌不透過性の包材により包装されてなる請求項1
    に記載のアダプター。
  3. (3)請求項1に記載のアダプターと、 内側底部に突出して形成された固定部材を有するホルダ
    ー外筒と、少くとも前記固定部材の内側にホルダー外筒
    と同心的に設置された針管と、この針管を被包し弾性材
    料よりなる包囲体とで構成されるホルダーとを組合せて
    なることを特徴とする採血器具。
  4. (4)請求項1に記載のアダプターと、 内側底部に突出して形成された固定部材を有するホルダ
    ー外筒と、前記固定部材の内側にホルダー外筒と同心的
    に設置される針管と、この針管を被包し弾性材料よりな
    る包囲体とで構成されるホルダーと、 可撓性を有するチューブと、このチューブの基端に装着
    されたハブと、前記チューブの先端に装着された翼付留
    置針とで構成される留置針組立体とを組合せてなること
    を特徴とする採血器具。
  5. (5)請求項3または4に記載の採血器具に、前記ホル
    ダー外筒内に挿入しうるシリンジを組合せてなることを
    特徴とする採血器具。
  6. (6)前記ホルダー外筒の全長が、30〜55mmであ
    る請求項3〜5のいずれかに記載の採血器具。
  7. (7)前記チューブの全長が、20〜60mmである請
    求項4〜6のいずれかに記載の採血器具。
  8. (8)菌不透過性の包材により包装されてなる請求項3
    〜7のいずれかに記載の採血器具。
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