JPH11234507A - 画像のレタッチ方法および装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像のレタッチ方法および装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体

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JPH11234507A
JPH11234507A JP10052736A JP5273698A JPH11234507A JP H11234507 A JPH11234507 A JP H11234507A JP 10052736 A JP10052736 A JP 10052736A JP 5273698 A JP5273698 A JP 5273698A JP H11234507 A JPH11234507 A JP H11234507A
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JP10052736A
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Iwata Ikeda
岩太 池田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レタッチ処理の内容を容易に修正することが
でき、また、画像部品のマスクの外側の領域においても
レタッチ処理を行うことができる技術を提供する。 【解決手段】 ページに配置された画像部品P1,P2
の画像を表す部品実体情報と、ページ内における画像部
品の配置を示す部品配置情報と、を含むページ情報を準
備する。ページ上においてレタッチ処理を指定すると、
部品実体情報にレタッチ処理の結果を反映することな
く、レタッチ処理の内容を表すレタッチ情報が作成され
てページ情報内に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ページ上に配置
された画像部品をレタッチする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷・出版で使われる各種の文書は、デ
スクトップパブリッシング(DTP)の進展に伴ってデ
ジタル化される傾向にある。DTPにおいて1ページ分
の画像を構成する際には、まず、ページの大きさを定義
し、そのページ内において図形で区切られた枠内に写真
や文章などを配置する。製版作業では、一般にこのよう
な枠を示す図形はマスクと呼ばれている。マスク内に配
置された写真や文章は、1つの部品(「画像部品」と呼
ぶ)として取り扱われる。
【0003】画像部品には、種々のレタッチ処理が行わ
れることがある。レタッチ処理としては、画像部品の色
を所望の色に変更する処理や、画素値のコピー処理など
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレタッチ処理で
は、ある画像部品に関するレタッチ処理が指定される
と、その画像部品に対してレタッチ処理の演算が実行さ
れ、処理後の画像部品を表す部品情報が保存される。従
って、レタッチ処理の内容を修正したい場合には、オペ
レータがレタッチ処理を再度指定しなければならず、か
なりの手間を要するという問題があった。
【0005】また、従来は、レタッチ処理の対象が画像
部品のマスク内の領域に限定されており、マスクの外側
においてはレタッチ処理を行うことができなかった。例
えば、第1と第2の画像部品が部分的に重なり合うよう
に配置されているときに、第1の画像部品のマスクの内
側では第1と第2の画像部品の合成処理を行い、第1の
画像部品のマスクの外側では第2の画像部品と背景との
合成処理を行うようなレタッチ処理を行うことはできな
かった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、レタッチ処理の
内容を容易に修正することのできる技術を提供すること
を第1の目的とする。また、画像部品のマスクの外側の
領域においてもレタッチ処理を行うことができる技術を
提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画
像のレタッチ方法は、ページ上に配置された画像部品を
レタッチする方法であって、(a)少なくとも1つの画
像部品を含むページに関して、前記画像部品の画像を表
す部品実体情報と、前記ページ内における前記画像部品
の配置を示す部品配置情報と、を含むページ情報を準備
する工程と、(b)前記ページ上においてレタッチ処理
を指定する工程と、(c)前記部品実体情報に前記レタ
ッチ処理の結果を反映することなく、前記レタッチ処理
の内容を表すレタッチ情報を作成するとともに前記レタ
ッチ情報を前記ページ情報内に格納する工程と、を備え
る。
【0008】レタッチ情報は、部品実体情報とは別個に
作成されて格納されるので、レタッチ情報を変更するだ
けで、レタッチ処理の内容を容易に修正することができ
る。また、レタッチ情報は画像部品とは別個に作成され
るので、画像部品のマスクの外側の領域においてもレタ
ッチ処理を行うことができる。
【0009】上記レタッチ方法は、さらに、(d)前記
レタッチ情報を変更する工程と、(e)前記変更された
レタッチ情報に従ってレタッチ処理を実行し、前記レタ
ッチ処理の実行後のページを表示部に表示する工程と、
を含むようにしてもよい。
【0010】画像部品を表す部品実体情報は変更されて
いないので、変更されたレタッチ情報を用いて再度レタ
ッチ処理を実行でき、その結果を表示することができ
る。従って、オペレータは変更したレタッチ処理の結果
を直ちに確認することができる。
【0011】上記レタッチ方法において、前記レタッチ
情報は、前記レタッチ処理において行われる演算の手順
を示す情報であることが好ましい。
【0012】こうすれば、画像部品の位置が変更された
り、画像部品が他の画像部品と置き換えられたりした場
合にも、レタッチ情報に従って再度レタッチ処理を実行
することができる。
【0013】本発明によるレタッチ装置は、ページ上に
配置された画像部品をレタッチする装置であって、少な
くとも1つの画像部品を含むページに関して、前記画像
部品の画像を表す部品実体情報と、前記ページ内におけ
る前記画像部品の配置を示す部品配置情報と、を含むペ
ージ情報を記憶するメモリと、前記ページ上においてレ
タッチ処理を指定するレタッチ指定部と、前記部品実体
情報に前記レタッチ処理の結果を反映することなく、前
記レタッチ処理の内容を表すレタッチ情報を作成すると
ともに前記レタッチ情報を前記ページ情報内に格納する
レタッチ情報作成部と、を備える。
【0014】このレタッチ装置によっても、上記方法と
同様に、レタッチ処理の内容を容易に修正することがで
き、また、画像部品のマスクの外側の領域においてもレ
タッチ処理を行うことができる。
【0015】本発明による記録媒体は、少なくとも1つ
の画像部品を含むページを表すページデータとして、前
記画像部品の画像を表す部品実体情報と、前記ページ内
における前記画像部品の配置を示す部品配置情報と、を
含むページ情報を用い、前記画像部品をレタッチするた
めのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体であって、前記ページ上において
レタッチ処理を指定するレタッチ指定機能と、前記部品
実体情報に前記レタッチ処理の結果を反映することな
く、前記レタッチ処理の内容を表すレタッチ情報を作成
するとともに前記レタッチ情報を前記ページ情報内に格
納するレタッチ情報作成機能と、をコンピュータに実現
させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0016】このような記録媒体に記録されたコンピュ
ータプログラムがコンピュータによって実行されると、
上記方法や装置と同様に、レタッチ処理の内容を容易に
修正することができ、また、画像部品のマスクの外側の
領域においてもレタッチ処理を行うことができる。
【0017】
【発明の他の態様】この発明は、以下のような他の態様
も含んでいる。第1の態様は、コンピュータに上記の発
明の各工程または各部の機能を実現させるコンピュータ
プログラムを通信経路を介して供給するプログラム供給
装置としての態様である。こうした態様では、プログラ
ムをネットワーク上のサーバなどに置き、通信経路を介
して、必要なプログラムをコンピュータにダウンロード
し、これを実行することで、上記の方法や装置を実現す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】A.装置の構成 以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明す
る。図1は、本発明の一実施例としての画像処理装置の
構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、C
PU22と、ROMおよびRAMを含むメインメモリ2
4と、フレームメモリ26と、キーボード30と、マウ
ス32と、表示装置34と、ハードディスク36と、モ
デム38と、これらの各要素を接続するバス40と、を
備えるコンピュータである。なお、図1では各種のイン
ターフェイス回路は省略されている。モデム38は、図
示しない通信回線を介してコンピュータネットワークに
接続されている。コンピュータネットワークの図示しな
いサーバは、通信回線を介してコンピュータプログラム
を画像処理装置に供給するプログラム供給装置としての
機能を有する。
【0019】メインメモリ24には、レタッチ情報作成
部42と、レタッチ実行部44との機能をそれぞれ実現
するためのコンピュータプログラムが格納されている。
また、メインメモリ24内のページ情報メモリ領域46
には、ページを表すページ情報が格納されている。
【0020】レタッチ情報作成部42とレタッチ実行部
44の機能を実現するコンピュータプログラムは、フレ
キシブルディスクやCD−ROM等の、コンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
コンピュータは、その記録媒体からコンピュータプログ
ラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転
送する。あるいは、通信経路を介してコンピュータにコ
ンピュータプログラムを供給するようにしてもよい。コ
ンピュータプログラムの機能を実現する時には、内部記
憶装置に格納されたコンピュータプログラムがコンピュ
ータのマイクロプロセッサによって実行される。また、
記録媒体に記録されたコンピュータプログラムをコンピ
ュータが読み取って直接実行するようにしてもよい。
【0021】この明細書において、コンピュータとは、
ハードウェア装置とオペレーションシステムとを含む概
念であり、オペレーションシステムの制御の下で動作す
るハードウェア装置を意味している。また、オペレーシ
ョンシステムが不要でアプリケーションプログラム単独
でハードウェア装置を動作させるような場合には、その
ハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハー
ドウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記
録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取る
ための手段とを少なくとも備えている。コンピュータプ
ログラムは、このようなコンピュータに、上述の各手段
の機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。な
お、上述の機能の一部は、アプリケーションプログラム
でなく、オペレーションシステムによって実現されてい
ても良い。
【0022】なお、この発明における「記録媒体」とし
ては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気デ
ィスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカー
ド、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピ
ュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)
および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な
種々の媒体を利用できる。
【0023】B.レタッチ処理の概要:図2は、実施例
においてレタッチ処理の対象となるページを示す説明図
である。このページPPには、2つの画像部品P1,P
2が配置されている。この例では、2つの画像部品はい
ずれも絵柄(写真)の画像であるが、他の種々の画像部
品(平網、グラデーション、線画、文字列など)もレタ
ッチ処理の対象となる。一点鎖線はそれぞれの部品の絵
柄全体の輪郭を示しており、実線はそれぞれのマスクM
P1,MP2を示している。各絵柄部品P1,P2のう
ち、それぞれのマスクMP1,MP2の内側の部分のみ
がページPP上に再現される。
【0024】図3は、図2に示すページを表すページ情
報の構成を示す説明図である。ページ情報100は、メ
インメモリ24のページ情報メモリ領域46内に格納さ
れる。ページ情報100は、ページサイズ102(図2
のLX,LY)と、各画像部品P1,P2の部品情報1
10,120とを含んでいる。部品情報110は、配置
情報112と、輪郭マスク情報114と、実体情報11
6とを含んでいる。例えば、第1の画像部品P1の配置
情報112は画像部品P1の基準点OP1(図2)のペ
ージPP内における座標値である。輪郭マスク情報11
4は、マスクMP1のベクトルデータである。また、実
体情報116は、絵柄を表す絵柄画像データ(各色成分
の画素データ)である。第2の画像部品P2の部品情報
120も同様な構成を有している。また、図示は省略し
ているが、ページ情報100の中には、トンボや余白の
大きさなどのページ固有の他の情報も含まれている。
【0025】図4は、実施例のレタッチ処理の全体手順
を示すフローチャートである。ステップS1では、図2
に示すようなレタッチ処理前のページが表示される。ス
テップS2では、オペレータが表示されたページを見な
がらレタッチ処理を指定する。図5は、レタッチ処理の
指定と実行の様子を示す説明図である。レタッチ処理と
して、電子的に再現されたブラシ機能を使用することが
可能である。ブラシとしては、レタッチ処理の内容(色
の修正、画素のコピー、境界のなじませ等)に応じた様
々な種類のものが予め用意されている。ステップS2で
は、まず、オペレータによってブラシの種類が選択さ
れ、また、レタッチ処理のパラメータ(ブラシのサイ
ズ、レタッチ処理の演算で用いられる係数等)が指定さ
れる。そして、ブラシの位置をマウス32で指定するこ
とによって、レタッチ処理を行う領域(「処理対象領
域」と呼ぶ)が設定される。例えば、図5(A)に示す
ように、始点Psから終点Peまでに至る軌跡Trがオ
ペレータによって指定される。この軌跡Trに沿ってブ
ラシの中心を移動させたときに、ブラシが通過する領域
がレタッチ処理の処理対象領域となる。
【0026】ステップS3では表示用のページ画像に関
してレタッチ処理が実行され、図5(B)に示すように
レタッチ処理後のページが再度表示される。なお、各種
のレタッチ処理の詳細な手順については後述する。レタ
ッチ処理後のページを表すページ画像データは、表示用
の比較的低い解像度で作成されてフレームメモリ26に
格納される。そして、フレームメモリ26に格納された
ページ画像データに従って表示装置34にページが表示
される。このとき、図3に示す各画像部品の部品情報1
10,120は変更されずに元のままに保たれる。すな
わち、オペレータは、画面上に表示されたページを観察
することによってでレタッチ処理の結果を確認すること
ができるが、ページ情報100の中では各画像部品P
1,P2の部品情報は変更されていない。
【0027】レタッチ処理の手順は、画像部品P1,P
2とは異なる1つの独立した部品P3としてページ情報
内に登録される。図6は、レタッチ処理を表す部品情報
が登録されたページ情報100’の構成を示す説明図で
ある。図3と比較すれば解るように、図6のページ情報
100’には、画像部品P1,P2の部品情報110,
120とは別に、レタッチ処理の内容を示す部品情報1
30が追加されている。レタッチ処理を表す部品情報P
3の配置情報132および輪郭マスク情報134には有
効な情報は登録されていない。部品情報130の実体情
報136には、レタッチ処理の演算の手順を示す情報
(「レタッチ情報」と呼ぶ)が登録されている。
【0028】図7は、レタッチ情報136の構成を示す
説明図である。レタッチ情報136は、ブラシの軌跡を
示す軌跡情報140と、レタッチ処理の演算に用いられ
る各種のパラメータを含むブラシ情報150とを含んで
いる。ブラシ情報150は、ブラシの大きさを示す情報
152と、合成演算における合成比率の分布を示す合成
比率情報154と、種類別情報156とを有している。
合成比率情報154には、ブラシの範囲内における合成
比率の分布を示すパラメータが格納されている。
【0029】種類別情報156には、レタッチ処理の種
類(色の修正、画素のコピー、境界のなじませ等)と、
レタッチ処理の種類に応じたパラメータとがそれぞれ登
録される。例えば、レタッチ処理によって色の修正を行
う場合には、修正に用いる色が種類別情報156に登録
される。また、画素データのコピーを行う場合には、コ
ピー元の座標が登録される。また、画像部品の境界のな
じませ処理を行う場合には、なじませのための合成演算
に用いられる重み係数が登録される。
【0030】このように、レタッチ情報136には、レ
タッチ処理の軌跡と、レタッチ処理の種類(レタッチ処
理で行われる演算の種類)と、演算に用いられるパラメ
ータとが登録されている。また、レタッチ情報136
は、画像部品の部品情報110,120(図6)とは別
個にページ情報100’内に格納される。また、画像部
品の部品情報110,120は、表示装置34にレタッ
チ後のページが表示された後も、レタッチ処理前の状態
に保たれている。ところで、レタッチ処理後のページ画
像データは、表示用の低い解像度で作成されてフレーム
メモリ26に格納される。従って、オペレータは、表示
されたレタッチ処理後のページを観察して、レタッチ処
理を修正したい場合には、レタッチ情報136(図7)
を変更するだけで、容易にレタッチ処理の内容を修正す
ることができる。レタッチ情報136の修正の際には、
レタッチ情報136に含まれている各種の情報を表示装
置34上に表示して、オペレータがその一部を修正する
ことも可能である。もちろん、レタッチ情報136を消
去した上で、新たにレタッチ処理を行い、新規のレタッ
チ情報136を作成してもよい。
【0031】レタッチ情報136で表されるレタッチ処
理は、画像部品のマスクの内側の領域に限定されていな
いので、ページPP内の任意の位置でレタッチ処理を実
行することができる。例えば、図5(B)において、レ
タッチ処理の軌跡Trは第1の画像部品P1のマスクM
P1の内側の領域を通過しているが、斜線で示される処
理対象領域はマスクMP1の内側に限られず、マスクM
P2の外側にも広がっている。例えば、この処理対象領
域内において境界のなじませ処理を行う場合には、第2
の画像部品P2のマスクMP2の内側の領域において
は、第1と第2の画像部品P1,P2が所定の合成比率
で合成される。また、第2の画像部品P2のマスクMP
2の外側においては、第1の画像部品MP1と背景とが
所定の合成比率で合成される。
【0032】また、レタッチ処理の内容を示す部品情報
130が画像部品P1,P2の情報とは別個に作成され
ているので、例えば画像部品P1の位置が変更された
り、他の画像部品と置き換えられたりした場合にも、同
じレタッチ処理を再度実行することができる。図8は、
図5(B)の第1の画像部品P1を、他の画像部品P4
に置き換えたページを示している。この例でも、レタッ
チ処理の処理対象領域は図5(B)と同じであり、置き
換えられた画像部品P4を用いて同一のレタッチ処理が
実行される。すなわち、オペレータが画像部品を置き換
えたり、位置を変更した場合にもレタッチ処理を改めて
指定する必要はなく、レタッチ処理を再度実行する旨を
指示するだけでよい。また、画像部品の置き換えや位置
の変更に伴ってレタッチ処理の内容を変更したい場合に
も、レタッチ情報のみを変更すればよい。このように、
本実施例では、オペレータによるレタッチ処理の手間を
大幅に低減することができる。
【0033】C.各種のレタッチ処理の詳細手順:レタ
ッチ処理には、(1)カラーの部分修正を行う処理(カ
ラーレタッチ処理)、(2)部品の一部複製を行う処理
(画素コピー処理)、(3)画像部品の境界をなじませ
る処理等が存在する。
【0034】図9は、カラ−レタッチ処理の手順を示す
フローチャートである。カラーレタッチは、ページ内の
一部の画素の色を所望の色に変更する処理である。ステ
ップS10では、オペレータがカラーレタッチに使用す
る色Creを指定する。この色Creは、ブラシ情報150
(図7)内の種類別情報156に保持される。ステップ
S20において、オペレータがレタッチの位置を指定す
ると、ステップS30(S31〜S37)においてレタ
ッチ実行部44が表示用の演算を実行する。なお、レタ
ッチの位置としては、ページ内の一定を指定することも
でき、また、図5(A)に示すような軌跡Trを指定す
ることもできる。
【0035】ステップS31では、カラーレタッチ処理
の処理対象領域を、ブラシの位置と大きさとに基づいて
決定する。なお、カラーレタッチ処理を画像部品のマス
ク内に限定する場合には、処理対象領域の決定の際に画
像部品の配置も参照される。ステップS32では、処理
前のページ画像を表示用メモリ(図1のフレームメモリ
26)に描画する。ステップS33では、処理前のペー
ジ画像の画素値を1つ取得し、ステップS34ではカラ
ーレタッチ処理後の画素値を以下の式に従って計算す
る。
【0036】 Vp’=Vp×(1−α)+Cre×α …(1)
【0037】ここで、Vp’は処理後の画素値、Vpは
処理前の画素値、CreはステップS10で指定された色
の画素値、αは合成比率である。合成比率αは、0〜1
の範囲の値であり、処理対象領域内において変化するよ
うに設定されている。この合成比率αの分布情報154
はレタッチ情報136(図7)に格納されている。ステ
ップS35では、レタッチ処理後の画素値Vp’を表示
用メモリの該当画素位置に書き込む。ステップS36で
は、ステップS33からステップS35までの処理を、
処理対象領域内のすぺての画素に対して繰り返す。ステ
ップS37では、カラーレタッチ処理後のページ画像を
表示する。このようなカラーレタッチ処理を行えば、処
理対象領域内の画素値を指定された色Creに近い色に変
換することができる。
【0038】図10は、画素コピー処理の手順を示すフ
ローチャートである。画素コピー処理は、ページ内のあ
る画素の画素値を、他の画素にコピーする処理である。
ステップS70では、表示されているページ画像の上
で、オペレータがコピー元の座標を指定する。コピー元
の座標は、ブラシ情報136(図7)内の種類別情報1
56に保持される。ステップS50においてオペレータ
がコピー先の位置を指定すると、ステップS60(S6
1〜S68)においてレタッチ実行部44が表示用の演
算を実行する。
【0039】ステップS61では、処理対象領域を、ブ
ラシの位置と大きさとに基づいて決定する。なお、画素
コピー処理を画像部品のマスク内に限定する場合には、
処理対象領域の決定の際に画像部品の配置も参照され
る。ステップS62では、レタッチ処理前のページ画像
を表示用メモリに描画する。ステップS63では、コピ
ー元の座標を取得し、ステップS64でコピー元の画素
値を取得する。ステップS65ではコピー先の座標を取
得し、ステップS66において表示用メモリのコピー先
の画素位置にコピー元の画素値を書き込む。合成比率が
指定されている場合は、上記(1)式と同様の合成演算
を行って、コピー先の画素値を設定する。ステップS6
7では、ステップS63からステップS66までの処理
を、処理対象領域内のすべての画素に対して繰り返す。
ステップS68では、画素コピー処理後のページ画像を
表示する。このような画素コピー処理を行うと、ページ
内の一部の画素の画素値を、他の位置の画素値に置き換
えることができる。
【0040】図11は、画像部品の境界のなじませ処理
の手順を示すフローチャートである。境界のなじませ処
理は、画像部品の塊界を周囲になじませることによっ
て、境界を見えにくくする処理である。ステップS70
では、オペレータが境界のなじませ処理のパラメータを
指定する。境界のなじませ処理のパラメータとしては、
ブラシの大きさや、フィルタ用重み係数等がある。これ
らのパラメータは、ブラシ情報150(図7)に保持さ
れる。ステップS80において、オペレータがレタッチ
の位置を指定すると、ステップS90(S91〜S9
4)においてレタッチ実行部44が表示用の演算を実行
する。
【0041】ステップS91では、境界のなじませ処理
の処理対象領域を、ブラシの位置と大きさとに基づいて
決定する。ステップS92では、処理前の画像を表示用
メモリに描画する。ステップS93では、処理対象領域
に対して、指定されたフィルタ用重み係数を用いてフィ
ルタリング処理を行う。例えば、フィルタとして平均化
フィルタを用いた場合には、フィルタ内の画素値が平均
化される。ステップS94では、境界のなじませ処理後
のページ画像を表示する。このような境界のなじませ処
理を行うと、画像部品の境界を周囲になじませて見えに
くくすることができる。
【0042】なお、上述した種々のレタッチ処理の演算
は、表示用の比較的低い解像度で行われるので、高速な
演算が可能である。一方、印刷等のためには、高解像度
の画像データを作成する場合もある。この場合には、各
画像部品の部品情報110,120(図6)と、レタッ
チ処理の手順を示す情報130(図7)とに基づいて、
高解像度で演算を行うことによって出力用の画像データ
を得ることができる。
【0043】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0044】(1)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての画像処理装置の構成
を示すブロック図。
【図2】実施例においてレタッチ処理の対象となるペー
ジを示す説明図。
【図3】図2に示すページを表すページ情報の構成を示
す説明図。
【図4】実施例のレタッチ処理の全体手順を示すフロー
チャート。
【図5】レタッチ処理の指定と実行の様子を示す説明
図。
【図6】レタッチ処理が登録されたページ情報100’
の構成を示す説明図。
【図7】レタッチ情報の構成を示す説明図。
【図8】画像部品が置き換えられたときのレタッチ処理
を示す説明図。
【図9】カラ−レタッチ処理の手順を示すフローチャー
ト。
【図10】画素コピー処理の手順を示すフローチャー
ト。
【図11】境界のなじませ処理の手順を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
22…CPU 24…メインメモリ 26…フレームメモリ 30…キーボード 32…マウス 34…表示装置 36…ハードディスク 38…モデム 40…バス 42…レタッチ情報作成部 44…レタッチ実行部 46…ページ情報メモリ領域 100…ページ情報 102…ページサイズ 110,120…部品情報 112…配置情報 114…輪郭マスク情報 116…実体情報 130…部品情報 132…配置情報 134…輪郭マスク情報 136…レタッチ情報 140…軌跡情報 150…ブラシ情報 152…ブラシの大きさ情報 154…合成比率分布情報 156…種類別情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ページ上に配置された画像部品をレタッ
    チする方法であって、(a)少なくとも1つの画像部品
    を含むページに関して、前記画像部品の画像を表す部品
    実体情報と、前記ページ内における前記画像部品の配置
    を示す部品配置情報と、を含むページ情報を準備する工
    程と、(b)前記ページ上においてレタッチ処理を指定
    する工程と、(c)前記部品実体情報に前記レタッチ処
    理の結果を反映することなく、前記レタッチ処理の内容
    を表すレタッチ情報を作成するとともに前記レタッチ情
    報を前記ページ情報内に格納する工程と、を備える画像
    のレタッチ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、さらに、
    (d)前記レタッチ情報を変更する工程と、(e)前記
    変更されたレタッチ情報に従ってレタッチ処理を実行
    し、前記レタッチ処理の実行後のページを表示部に表示
    する工程と、を含む画像のレタッチ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の方法であって、 前記レタッチ情報は、前記レタッチ処理において行われ
    る演算の手順を示す情報である、画像のレタッチ方法。
  4. 【請求項4】 ページ上に配置された画像部品をレタッ
    チする装置であって、 少なくとも1つの画像部品を含むページに関して、前記
    画像部品の画像を表す部品実体情報と、前記ページ内に
    おける前記画像部品の配置を示す部品配置情報と、を含
    むページ情報を記憶するメモリと、 前記ページ上においてレタッチ処理を指定するレタッチ
    指定部と、 前記部品実体情報に前記レタッチ処理の結果を反映する
    ことなく、前記レタッチ処理の内容を表すレタッチ情報
    を作成するとともに前記レタッチ情報を前記ページ情報
    内に格納するレタッチ情報作成部と、を備える画像のレ
    タッチ装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの画像部品を含むページ
    を表すページデータとして、前記画像部品の画像を表す
    部品実体情報と、前記ページ内における前記画像部品の
    配置を示す部品配置情報と、を含むページ情報を用い、
    前記画像部品をレタッチするためのコンピュータプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
    あって、 前記ページ上においてレタッチ処理を指定するレタッチ
    指定機能と、 前記部品実体情報に前記レタッチ処理の結果を反映する
    ことなく、前記レタッチ処理の内容を表すレタッチ情報
    を作成するとともに前記レタッチ情報を前記ページ情報
    内に格納するレタッチ情報作成機能と、をコンピュータ
    に実現させるためのコンピュータプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP10052736A 1998-02-17 1998-02-17 画像のレタッチ方法および装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 Pending JPH11234507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016467A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016467A (ja) * 2001-07-02 2003-01-17 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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