JP4003456B2 - 印刷制御装置、および、プログラム - Google Patents

印刷制御装置、および、プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写を牽制する複写牽制画像付きの印刷物を印刷させる印刷制御装置、および、そのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
証券や秘匿すべき情報が記載された書類等の重要な印刷物(以下、帳票と呼ぶ)には、複写を牽制する複写牽制画像が印刷されることが多い。
複写牽制画像は、複写時に消失する消失画像と、複写可能な残存画像とが組み合わされたものである。残存画像としては、例えば「無効」や「COPY」等の文字列が用いられ、消失画像としては、例えば残存画像に重なる細かな画像が用いられている。
【0003】
通常、残存画像は消失画像に紛れて隠蔽されているため、複写牽制画像全体として一様な模様に見える。この帳票を複写すると、消失画像が複写されずに残存画像のみが複写されるので、複製物は、残存画像だけが明瞭に印刷されたものとなる。
このように、複写牽制画像付きの帳票を複写すると、原本とは明らかに違う複製物が出力されるので、複写機による不正な複写を牽制する効果が期待できる。
【0004】
従来、複写牽制画像付きの帳票は、予め複写牽制画像が印刷された用紙に各種事項を印刷することで作成されていたが、最近では、ユーザが所有するプリンタによって無地の用紙に複写牽制画像を印刷できるようになり、ユーザが所望のデザインの複写牽制画像を作成できるようになった。
そして、例えば、複写時に明瞭に印刷される複写残存画像として所望の文字列を用いることが可能になった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、複写牽制画像を作成する場合、消失画像を残存画像に適したものにしなければ、原本の帳票において残存画像が隠蔽できないことがあるという問題があった。
【0006】
原本の帳票において残存画像を隠蔽するためには、残存画像と消失画像との境界部分が目立たないように、残存画像のサイズや字体に適合した消失画像を用いる必要がある。
しかしながら、消失画像を残存画像に合わせて作成する作業は非常に面倒であり、通常は、予め用意された消失画像を、所望の残存画像に組み合わせて用いていた。このため、残存画像の文字サイズ等によっては消失画像との境界が目立ってしまい、隠蔽されないことがあった。
【0007】
本発明の課題は、複写牽制画像を任意に作成し印刷対象に印刷させる印刷制御装置において、残存画像が原本の状態で隠蔽された複写牽制画像を容易に作成できるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷制御装置は、複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させる印刷制御装置において、前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を、前記残存画像として前記消失画像で指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段と、前記指定手段で指定された文字列の文字サイズに従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の大きさを調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段と、この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段と、前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
更に本発明の印刷制御装置は、複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させる印刷制御装置において、前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を、前記残存画像として前記消失画像で指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段と、前記指定手段で指定された文字列の文字に対応づけて設定された図柄方向に従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の方向を調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段と、この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段と、前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
まず、構成を説明する。
図1は、本発明を適用した実施の形態における帳票出力装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、帳票出力装置1は、CPU(Central Processing Unit )2、ROM(Read Only Memory)3、RAM(Random Access Memory)4、記憶装置5、印刷装置6、表示部7、入力部8および伝送制御部9を備えて構成され、各部はバス10により接続されている。
【0016】
CPU2は、記憶装置5に格納されたシステムプログラムや各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM4内の図示しないプログラム格納エリアに展開し、これら各プログラムに基づく各種処理を実行し、処理結果をRAM4内のワークエリア(図示略)に一時的に格納するとともに表示部7に表示する。また、CPU2は、入力部8から入力された操作信号に基づいて、前記処理結果を記憶装置5における指示された保存先に保存する。
【0017】
具体的には、CPU2は、記憶装置5内の業務アプリケーションファイル5aを読み出して実行し、請求書や見積書の作成等、入力指示に対応する各種業務処理を実行する。そして、CPU2は、上記業務処理で作成されたデータをRAM4内の印刷データメモリ41aに格納する。
また、CPU2は、上記業務処理により作成されたデータや入力部8における入力内容等を表示するための表示信号を生成して表示部7へ出力し、表示部7の画面上に表示させる。
【0018】
また、CPU2は、入力部8から入力される指示に従って、後述する印刷処理(図7参照)を実行し、入力部8から入力される各種条件に基づいて複写牽制画像を生成し、上記業務処理で作成された印刷データと複写牽制画像とを印刷装置6によって所定の用紙に印刷させ、帳票を作成する。
【0019】
複写牽制画像は、複写機による複写が困難な複写消失画像と複写可能な複写残存画像とで構成される画像であって、例えば、複写機によって原稿を読み取る際に検出可能な最小のドットサイズを基準として、消失画像を上記基準のドットサイズよりも小さなドットで構成し、残存画像を上記基準のドットサイズより大きいドットで構成することにより、実現可能である。
【0020】
複写消失画像は、印刷装置6によって印刷された原本の帳票では模様として視認できるが、複写機による複写が困難なため複製物には印刷されない。また、複写消失画像は、原本の帳票上で複写残存画像を隠蔽するように配置されている。一方、複写残存画像は、帳票上では複写消失画像に紛れて視認が困難であるが、複写機で複写する際に消失せず、複製物に明瞭に印刷される。従って、帳票出力装置1によって印刷された複写牽制画像付きの帳票(原本)を複写機で複写すると、原本とは明らかに異なる複製物が出力されるので、原本と複製物とを簡単に見分けることができ、不正な複写を牽制する効果が期待できる。
本実施の形態における帳票出力装置1では、一例として、複写消失画像として縞模様や花柄等の各種の柄を用い、複写残存画像として文字列を用いる。
【0021】
CPU2は、上記印刷処理を実行することで、複写牽制画像に用いる文字列に関する文字、フォント、文字サイズ、文字列の角度、文字列の配置状態、および、複写牽制画像に用いる柄の選択指定等、複写牽制画像の生成条件の入力を受け付けて、後述する柄自動調整処理(図8参照)を実行し、入力された生成条件に基づいてROM3に格納された文字属性テーブル31を参照し、選択された柄を文字に合わせて調整する。
【0022】
続いて、CPU2は、柄自動調整処理により生成された柄に対して、柄の幅や角度を微調整する指示が入力された場合は、後述する柄微調整処理(図9参照)を実行し、入力された指示に基づいて柄を微調整する。
そして、CPU2は、帳票フォームデータファイル5cに格納された帳票フォームデータと印刷データファイル5dに格納された印刷データとをRAM4内のフォームデータメモリ41b及び印刷データメモリ41aに格納し、これらを合成して帳票印刷用データを生成し、さらに、調整された柄と文字列とを含む複写牽制画像のデータを上記帳票印刷用データに合成することによって、複写牽制画像付きの帳票を印刷するための合成帳票データを生成し、印刷装置6によって帳票を印刷出力させる。
【0023】
また、CPU2は、上記印刷処理を実行することにより、上記生成条件を入力するための複写牽制画像編集画面71(図11参照)を表示部7の画面上に表示させる。
【0024】
ROM3は、上記印刷処理においてCPU2により参照される文字属性テーブル31を、CPU2によって読み取り可能な形式で格納する不揮発性のメモリである。
【0025】
図2は、文字属性テーブル31の構成例を模式的に示す図である。
図2に示すように、文字属性テーブル31は、各種の文字について、フォントと文字サイズ毎に、文字の横方向における各文字の長さを示す文字長さ、各文字に適した柄の方向を示す柄方向、各文字に適した柄の太さを示す柄太さ、および、後述する複写牽制画像編集画面71において各文字をポップアップ表示するか否かを示すポップアップフラグが設定されたテーブルである。
【0026】
ここで、文字属性テーブル31に設定される柄方向について説明する。
例えば、文字「I」と文字「E」に縞模様を重ねる場合、文字「I」は縦線が多くを占める文字であるから、縦縞を重ねると紛らわしくなる。一方、文字「E」は横線を多く含むので、横縞を重ねると紛らわしくなる。従って、文字「I」に縞柄を重ねて隠蔽する場合は縦縞が好適であり、文字「E」に縞柄を重ねて隠蔽する場合は縦縞が好適である。このように、各文字に柄を組み合わせて文字を隠蔽する場合、柄の方向を適切な方向に合わせることで、効果的に隠蔽できる。そこで、帳票出力装置1では、各文字に適した柄の方向を、柄方向として文字属性テーブル31に定めている。
【0027】
図2に示す例で、柄方向の設定値(0,1)と(1,0)は、柄の方向をベクトル表現したものである。例えば文字「I」については柄方向「(0,1)」が設定され、文字「E」については柄方向「(1,0)」が設定されている。これは、文字「I」に適した柄の方向と、文字「E」に適した柄の方向とが90度異なることを示している。
【0028】
また、複写牽制画像としては「複写」や「無効」等の文字列が多く用いられるので、図2に示す例では、「複写」や「無効」等、一緒に利用される複数の文字からなる文字列を一つの文字とみなすことにより、処理の効率化を図っている。さらに、「複写」と「無効」の各文字列はポップアップフラグが「1」に設定されているので、後述する複写牽制画像編集画面71においてポップアップ表示され、簡単な選択操作によって選択可能である。
【0029】
RAM4は、CPU2により実行される上記システムプログラムや各種アプリケーションプログラムを図示しないプログラム格納領域に展開するとともに、入力部8の操作により入力された入力指示、入力データ、上記プログラムの実行により生じた処理結果等、上記プログラムに係るデータを図示しないワークエリアに一時的に格納する。また、RAM4は、帳票を印刷するためのデータを格納する印刷メモリ41を備えている。
【0030】
図3は、印刷メモリ41の構成を模式的に示す図である。図2に示すように、印刷メモリ41には、印刷データメモリ41a、フォームデータメモリ41b、合成印刷データメモリ41cの各メモリエリアが形成される。
【0031】
印刷データメモリ41aは、上記業務処理で作成され、帳票に印刷される取引先名や商品名、金額等の印刷データが格納されるメモリエリアである。
【0032】
フォームデータメモリ41bは、帳票出力装置1により作成される帳票のタイトル、日付記入欄や罫線の印刷位置等、帳票のフォームを示す帳票フォームデータが格納されるメモリエリアである。
【0033】
合成印刷データメモリ41cは、印刷データメモリ41aに格納されるデータと、フォームデータメモリ41bに格納される帳票のフォームに関するデータと、複写牽制画像とを合成して得られる合成帳票データが格納されるメモリエリアである。
【0034】
記憶装置5は、プログラム、データ等が予め記憶されており、磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリなど、CPU2による読み取り・書き込み可能な記憶媒体を備えて構成される。この記憶媒体は、CD−ROM、メモリカード等の可搬型の媒体やハードディスク等の固定的な媒体を含む。また、この記憶媒体に格納するプログラムやデータ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアントからWAN(Wide Area Network )、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して伝送制御部9から受信する構成にしても良く、更に、記憶装置5は、ネットワーク上に構築されたサーバやクライアントの記憶媒体であっても良い。
【0035】
また、この記憶媒体に記憶するプログラム、データ等は、その一部若しくは全部をサーバやクライアント等の他の機器からネットワーク回線等の伝送媒体を介して伝送制御部9から受信して記憶する構成にしてもよく、さらに、記憶装置5はネットワーク上に構築されたサーバの記憶媒体であってもよい。さらに、前記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介してサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。
【0036】
図4は、記憶装置5内のファイル構成を模式的に示す図である。同図に示すように、記憶装置5内には、業務アプリケーションファイル5a、プログラムファイル4b、帳票フォームデータファイル5c、印刷データファイル5d、柄メモリ5e、文字繰返し基準領域メモリ5f、文書管理ファイル5g等の各ファイルが記憶されている。
【0037】
業務アプリケーションファイル5aは、CPU2により実行される各種アプリケーションプログラムのファイルであり、例えば、見積書や納品書の作成等の各種業務処理を行うためのアプリケーションプログラムを含む。
また、プログラムファイル5bは、CPU2によって帳票出力装置1の各部を制御するためのシステムプログラム等のファイルである。
【0038】
帳票フォームデータファイル4cは、帳票出力装置1によって作成される帳票のフォームを示す帳票フォームデータを含む。帳票フォームデータとしては、例えば、見積書、納品書、請求書等の各帳票について、罫線や客先名、商品名、金額等の各種情報の印字位置を定めるデータが含まれる。
【0039】
また、印刷データファイル5dは、上記業務処理により作成される印刷データ、例えば取引先名や商品名、金額等のデータを含むファイルである。
【0040】
柄メモリ5eには、複写牽制画像に用いる複数の柄が格納されている。
図5は、柄メモリ5eの構成例を模式的に示す図である。図5に示す例では、右下り斜線、左下り斜線、花柄等の柄のデータが、柄の名称である柄種類のデータとともに格納されている。
なお、柄メモリ5eに格納される柄の種類については特に制限は無く、複写牽制画像の柄として利用可能なものであれば良い。
【0041】
図4において、文字繰返し基準領域メモリ5fは、複写牽制画像中における文字列の配置状態を示すデータを格納し、具体的には、複写牽制画像における文字列の行位置、列位置、行間隔、列間隔、縦歪み、横歪みの各データを格納する。ここで、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納されるデータについて図6を参照して説明する。
【0042】
図6は、複写牽制画像中における文字列の配置状態の例を示す図である。
図6に示す複写牽制画像100においては、左上隅を基準位置(0,0)とするx−y座標軸が設定される。
【0043】
図中、符号P1,P2,P3,P4で示す仮想枠は、複写牽制画像100中に文字を配置する基本的な位置を示すものであり、各仮想枠内に、複写残存画像としての文字列が配置される。
帳票出力装置1においては、仮想枠P1,P2,P3,P4の4個の仮想枠を一つの単位として複写牽制画像100に文字列が配置される。例えば、図6に示す複写牽制画像100より大きい領域に複写牽制画像を描画する場合、CPU2は、仮想枠P1,P2,P3,P4の4個の仮想枠を領域全体に繰り返し配置することによって、領域全体に複写残存画像を配置する。
【0044】
仮想枠P1,P2,P3,P4のサイズは、後述する印刷処理(図7)で入力される文字のサイズや字数に応じて決定される。また、文字列の角度が入力された場合には、該角度に応じて仮想枠P1,P2,P3,P4が傾けられる。
【0045】
そして、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納される「列位置」は、図6中で左上隅に位置する仮想枠P1のx軸方向の座標位置を示し、「行位置」は、y軸方向の座標位置を示す。また、「列間隔」は、隣り合う仮想枠のx軸方向の間隔を示し、「行間隔」は、隣り合う仮想枠のy軸方向の間隔を示す。
従って、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納される「行位置」および「列位置」の値によって複写牽制画像100における仮想枠P1の位置が決定され、「行間隔」および「列間隔」の値によって仮想枠P2,P3,P4の各仮想枠の位置が決定される。
【0046】
また、図6中に一点鎖線によって示す長方形は、仮想枠P1,P2,P3,P4の初期位置を示しており、この初期位置から各仮想枠P1,P2,P3,P4を移動させることも可能である。
ここで、いずれかの仮想枠が移動した場合には、4個の仮想枠P1,P2,P3,P4を頂点とする四角形が常に平行四辺形となるよう、他の各仮想枠が連動して移動される。
【0047】
具体的には、複写牽制画像100において、仮想枠P2が移動した場合には連動して他の仮想枠のP2に相当する仮想枠も移動し、仮想枠P3が移動した場合には連動して他の仮想枠のP3に相当する仮想枠も移動し、仮想枠P4が移動した場合には、連動して仮想枠P2,P3も移動する。
例えば、図6に示す複写牽制画像100において、仮想枠P4を符号P4‘で示す位置まで移動した場合、これに連動して、仮想枠P2が符号P2’で示す位置へ移動され、仮想枠P3が符号P3‘で示す位置へ移動される。
【0048】
なお、仮想枠P1は、他の仮想枠が移動した場合に連動して移動されることはない。また、仮想枠P1が移動した場合は、全ての仮想枠P1,P2,P3,P4が、仮想枠P1の移動に伴って平行移動する。
【0049】
そして、複写牽制画像100における仮想枠が移動した場合には、各仮想枠の初期位置からのずれが「横歪み」および「縦歪み」として文字繰返し基準領域メモリ5fに格納される。ここで、「横歪み」はx軸方向のずれを示し、「縦歪み」はy軸方向のずれを示す。
また、仮想枠P1が移動した場合、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納された「行位置」および「列位置」が移動後の値に更新される。
【0050】
このように、帳票出力装置1においては、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納される「行位置」、「列位置」、「行間隔」、「列間隔」、「縦歪み」および「横歪み」の各データによって、複写牽制画像中における文字列の配置が決定される。
【0051】
印刷装置6は、レーザプリンタ、インクジェット式プリンタ、昇華型プリンタ等のプリンタであって、CPU2の制御に従って各種帳票を印刷出力する。
【0052】
表示部7は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(液晶表示装置)等の表示画面を備え、CPU2から入力される表示信号に従って各種画像を表示する。
【0053】
入力部8は、文字キー、数字キーや各種機能キーを備えたキー入力装置や、マウス等のポインティングデバイス等を備え、操作に応じて操作信号を生成し、CPU2へ出力する。
【0054】
伝送制御部9は、通信ネットワーク(図示略)を解して、外部機器との通信を行うためのネットワークカード、モデム、TA(Terminal Adapter)、ルータ等によって構成される。
【0055】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図7は、CPU2によって実行される印刷処理を示すフローチャートである。また、図11は、図7に示す印刷処理の実行中に表示部7に表示される複写牽制画像編集画面71の一例を示す図である。
【0056】
図11に示す複写牽制画像編集画面71には、複写牽制画像の生成条件を入力するための文字入力部713、文字サイズ選択部714、柄選択部715、フォント選択部716、および文字角度入力部717が配置される。
【0057】
文字入力部713では、複写牽制画像として用いる文字の直接入力、若しくは、文字入力部713中のポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される候補からの選択入力が可能である。なお、ポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される候補は、図2の文字属性テーブル31においてポップアップフラグが「1」に設定された文字である。
【0058】
文字サイズ選択部714では、複写牽制画像として用いる文字の文字サイズを、ポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される候補から選択入力することができる。
また、柄選択部715では、複写牽制画像として用いる柄を、ポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される柄の候補から選択入力することができる。なお、ポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される柄の候補は、柄メモリ5e(図5)に格納された柄である。
【0059】
フォント選択部716では、複写牽制画像として用いる文字の文字フォントを、ポップアップボタンの操作に応じて一覧表示される候補から選択入力することができる。また、文字角度入力部717では、複写牽制画像における文字の角度を入力できる。
【0060】
そして、文字入力部713、文字サイズ選択部714、柄選択部715、フォント選択部716、および文字角度入力部717において入力された条件の確定を指示する確定指示ボタン721が配置されている。
【0061】
また、複写牽制画像編集画面71には、複写牽制画像を概略表示するプレビュー部711が配置される。プレビュー部711には、当初はデフォルトの設定に従った複写牽制画像が表示され、確定指示ボタン721の操作によって入力が確定された場合は、確定された入力に応じた複写牽制画像が概略表示される。
さらに、プレビュー部711においては、入力部8が有するポインティングデバイスの操作等によって複写牽制文字712を移動させることにより、複写牽制画像における文字列の配置状態を編集することが可能である。
【0062】
さらに、複写牽制画像編集画面71には、確定指示ボタン721の操作によって確定された入力内容に応じた複写牽制画像について、微調整を行うための柄微調整部718が配置される。柄微調整部718には、柄の角度を入力するための柄角度調整部719、および、柄の幅を入力するための柄幅調整部720が配置される。
【0063】
CPU2は、図7に示す印刷処理を開始すると、まず、複写牽制画像編集画面71を表示部7の画面上に表示させる(ステップS11)。
次いで、CPU2は、複写牽制画像編集画面71の文字入力部713、文字サイズ選択部714、柄選択部715、フォント選択部716および文字角度入力部717の各部において入力が行われ、確定指示ボタン721の操作により入力が確定されると、文字入力部713における文字入力を受け付けてRAM4内のワークエリアに一時的に格納し(ステップS12)、同様に、フォント選択部716における文字フォントの選択入力(ステップS12)、文字サイズ選択部714における文字サイズの入力(ステップS13)、文字角度入力部717における文字列の角度の入力(ステップS14)をそれぞれ受け付けて、RAM4に格納する。
【0064】
さらに、CPU2は、プレビュー部711における複写牽制文字712の移動によって複写牽制画像中における文字列の配置が編集されると、編集内容を取得して文字繰返し基準領域メモリ5fに格納されたデータを更新し(ステップS16)、続いて、柄選択部715における柄の選択入力を受け付ける(ステップS17)。
【0065】
ここで、CPU2は、ステップS12〜S17で受け付けた入力内容に従って柄自動調整処理(ステップS18)を実行する。この柄自動調整処理の詳細については後述する。
【0066】
次に、CPU2は、柄自動調整処理により調整され、プレビュー部711に表示された柄について、柄微調整部718で入力された角度と(ステップS19)、幅とを受け付ける(ステップS20)。そして、CPU2は、ステップS19,S20で受け付けた幅と角度に従って柄微調整処理(ステップS21)を実行する。この柄微調整処理の詳細については後述する。
【0067】
CPU2は、複写牽制画像生成処理を実行して、柄微調整処理により調整された柄と文字列とによってなる複写牽制画像を生成し(ステップS22)、RAM4のワークエリアに一時的に記憶する(ステップS23)。ステップS22の複写牽制画像生成処理については後述する。
【0068】
さらに、CPU2は、印刷装置6により印刷すべき帳票に係る帳票フォームデータと印刷データを、各々帳票フォームデータファイル5c、印刷データファイル5dから読み出して合成することにより、帳票印刷用データを生成する(ステップS24)。そして、CPU2は、ステップS23で生成した帳票印刷用データと、ステップS22で生成した複写牽制画像とを合成して合成帳票データを生成し(ステップS25)、生成した合成帳票データに基づいて、印刷装置6によって帳票の印刷を実行させる(ステップS26)。
【0069】
図8は、図7のステップS18に示す柄自動調整処理を詳細に示すフローチャートである。
図8に示す柄自動調整処理において、CPU2は、ステップS17で受け付けた柄の柄データを柄メモリ5eから読み出し(ステップS31)、更に、ステップS14で受け付けた文字サイズと、ステップS13で受け付けた文字フォントとをRAM4のワークエリアから読み出す(ステップS32,S33)。
【0070】
そして、CPU2は、RAM4から読み出した文字サイズと文字フォントとに基づいて文字属性テーブル31を参照し、文字属性テーブル31に設定された柄太さに従って、柄の幅を調整する(ステップS34)。
【0071】
続いて、CPU2は、図7のステップS12で受け付けた文字の先頭一文字をRAM4のワークエリアから読み出して(ステップS35)、該文字に対応づけて文字属性テーブル31に設定された柄方向を取得して、RAM4に一時的に記憶する(ステップS36)。
ここで、ステップS12で受け付けた文字のうち柄方向を取得していない文字がある場合(ステップS37;No)、CPU2は、次の文字をRAM4のワークエリアから読み出して、ステップS36に戻る。また、ステップS12で受け付けた全ての文字について柄方向を取得した場合(ステップS37;Yes)、CPU2は、RAM4に記憶した全ての文字の柄方向に基づいて、柄と文字列とを組み合わせる方向を決定する(ステップS39)。
【0072】
このステップS39で、CPU2は、複数の柄方向がRAM4に記憶されている場合は、柄方向毎に文字数を算出し、文字数がより多い柄方向を選択することによって文字列と柄とを組み合わせる方向を決定する。また、複数の柄方向の文字数が等しい場合、CPU2は、柄方向毎に文字長さの和を算出し、文字長さの和がより大きい柄方向を選択することによって、文字列と柄とを組み合わせる方向を決定する。
【0073】
そして、CPU2は、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納されたデータを読み出し(ステップS40)、さらにステップS39で決定された方向に従って、文字列の角度に合わせて柄データを回転させる演算処理を実行し(ステップS41)、文字列と柄とを組み合わせて複写牽制画像を生成する(ステップS42)。
【0074】
図9は、図7のステップS21に示す柄微調整処理を詳細に示すフローチャートである。
この柄微調整処理において、CPU2は、ステップS19(図7)で受け付けた角度と(ステップS51)、ステップS20(図7)で受け付けた柄の幅(ステップS52)とをRAM4のワークエリア(図示略)から順次読み出す。
【0075】
そして、CPU2は、ステップS52で読み出した幅に従って柄の幅を調整し(ステップS53)、ステップS51で読み出した角度に従って柄データを回転させる演算処理を実行する(ステップS54)。そして、調整した柄と文字列とを組み合わせる処理を実行して複写牽制画像を生成する(ステップS55)。
【0076】
図10は、図7のステップS22に示す複写牽制画像生成処理を詳細に示すフローチャートである。
この複写牽制画像生成処理において、CPU2は、帳票の印刷領域全体に、複写残存画像用のドットを描画する(ステップS61)。ここで描画されるドットは、例えば、複写機による読み取りが可能な最小限界以上のサイズのものである。また、印刷領域とは、帳票上で複写牽制画像を印刷すべき領域に合わせて設定された画像展開用の領域である。
【0077】
続いて、CPU2は、ステップS61でドットを描画した印刷領域全体に対して、ステップS61で描画されたドットとのXOR(排他的論理和)をとって、複写消失画像用のドットを描画する。すなわち、CPU2は、印刷領域全体に複写消失画像用のドットを描画し、ステップS61で描画されたドットと重なる位置においてはドットを消去する。
なお、ステップS62で描画されるドットは、例えば、複写機による読み取りが可能な最小限界を下回るサイズのものである。
【0078】
続いて、CPU2は、文字繰返し基準領域メモリ5fに格納されたデータに従って文字列を配置し、ステップS62で描画された印刷領域に対して文字列を重ね合わせて、描画されたドットと文字列とのAND(論理積)をとってドットを消去する(ステップS63)。すなわち、CPU2は、文字列の像と重なる位置に描画されたドットのみを残して、他のドットを消去する。
これにより、複写消失画像用のドットと複写残存画像用のドットとが混在して構成される文字が得られる。
【0079】
次に、CPU2は、ステップS63で処理された印刷領域の全体に対して、複写消失画像用のドットを、すでに描画されたドットとのXORをとって描画する(ステップS64)。すなわち、CPU2は、印刷領域全体に複写消失画像用のドットを描画し、ステップS63で残されたドットと重なる位置においてはドットを消去する。これにより、印刷領域全体に複写消失画像用のドットが描画され、複写残存画像用のドットが文字列の形で描画される。また、文字列の形で描画された複写残存画像用のドットの隙間には、該ドットと重ならないように、複写消失画像用のドットが描画されているので、複写残存画像用のドットが良好に隠蔽されている。
【0080】
さらに、CPU2は、ステップS21(図7)で微調整された柄を並べて配置し、ステップS64で描画された印刷領域に対して、すでに描画されたドットとのANDをとる(ステップS65)。すなわち、CPU2は、印刷領域に描画されていたドットのうち、柄に重なるドットのみを残し、他のドットを消去する。
例えば、花びらの形に白抜きされた部分を有してなる花柄を用いる場合、ステップS64で描画された印刷領域において、花びらの形に白抜きされた部分と重なる箇所では、描画されたドットが消去される。
これにより、印刷領域全体に複写消失画像用のドットが描画され、複写残存画像用のドットが文字列の形で描画された印刷領域全体が、柄で覆われることとなる。
【0081】
図12は、本実施の形態における複写牽制画像の例を示す図であり、(a)は印刷装置6により印刷された原本における複写牽制画像の例を示し、(b)は複写機によって複写された状態を示す。
【0082】
図12(a)に示す例では、枠内全体に複写牽制画像101が印刷されている。複写牽制画像101は、全体に印刷された複写消失画像102と、「複写」という文字列の複写残存画像103とによって構成される。なお、帳票出力装置1においては、複写牽制画像101の全体に柄が形成されているが、説明の便宜のため、図12においては柄の図示を省略する。また、図12(a)に示す例では、説明の便宜のために複写消失画像102と複写残存画像103とが目視で識別できるように図示しているが、実際に印刷出力される帳票では、目視によって「複写」という文字列を認識するのは難しい。
【0083】
図12(a)に示す複写牽制画像101は、複写機による複写により図12(b)に示すように変化する。すなわち、複写機による複写で複写消失画像102が消失する一方、複写残存画像103は、同図(a)に示す原本よりも明瞭に印刷される。
【0084】
図13は、図12(a)に示す複写牽制画像の要部拡大図である。この図13に示すように、複写消失画像102は微細なドットと空白とで構成される。一方、複写残存画像103は、複写牽制画像101を構成するドットに比べて大きいドットと、空白とによって構成される。
【0085】
複写消失画像102を構成するドットは、一般的な複写機の解像度よりも小さなサイズであり、複写機による読み取りが不可能か、又は非常に困難なため、複写機による複写では再現されない。しかしながら、この複写消失画像102は数多くのドットで構成されるため、原本となる帳票上には、何らかの模様や色が視認できる。一方、複写残存画像103を構成するドットは複写機の解像度に適合し、複写機によって容易に読み取り・再現できる。このため、複写時には明瞭に印刷される。しかしながら、複写前の状態では、複写消失画像102と重なっているため、目視で認識することは難しい。
【0086】
さらに、図13に示すように、複写牽制画像101には全体にわたって花柄が配されている。この花柄は、複写消失画像102、複写残存画像103の両方に、花びらの形状に白抜きされた箇所が点在することによって形成される。
このように、複写牽制画像101の全体に柄が配されることによって、複写消失画像102と複写残存画像103とが紛らわしい状態となり、原本の帳票において、複写残存画像103はより確実に隠蔽される。
【0087】
また、複写残存画像103を構成する空白が微細であり、複写機の解像度よりも小さなサイズであった場合、複写残存画像の空白を複写機で読み取って再現することが困難になる。この場合、複写残存画像は、ドットが再現される一方で空白が再現されないため、原本よりも濃く印刷される。
【0088】
従って、複写牽制画像付きの帳票を複写すると、複写消失画像102が消失し、複写残存画像103が複写元の原本よりも濃く印刷され、結果として全く異なる帳票が作成される。この帳票は複写による複製物であることが明らかなので、不正目的の複写を牽制できる。
【0089】
なお、図12および図13には、複写残存画像103として「複写」という文字列を用い、複写機で複写すると「複写」という文字列のみが複写される例を示したが、逆に、複写機で複写すると「複写」という文字列のみが複写されずに白抜き文字となるように構成することも可能である。この例を図14に示す。
【0090】
図14は、図13に示す複写牽制画像の他の例を示す要部拡大図である。
図14に示す例では、微細なドットで構成される複写消失画像102が「複写」という文字列をなしており、文字列以外の部分が、比較的大きいドットで構成された複写残存画像103となっている。この図14に示す複写牽制画像を複写した場合、「複写」という文字列の部分のみが複写されず、文字列以外の部分が複写される。この図14に示す複写牽制画像は、複写機で複写した際に、「複写」という文字列が白抜きされた画像となる。
【0091】
続いて、帳票出力装置1により印刷出力される帳票として、見積書を例に挙げて説明する。
図15は、帳票出力装置1によって見積書を作成する場合に、記憶装置5内の帳票フォームデータファイル5cに格納される帳票フォームデータの例を示す図である。図15に示す帳票フォームデータには、帳票の罫線位置や日付の印刷位置等、見積書の形式に関するデータが含まれている。
【0092】
図16には、記憶装置5の印刷データファイル5dに含まれる印刷データを示す。図16に示す印刷データには、商品名や価格等、業務アプリケーションにより生成され、帳票に印刷されるべきデータが含まれている。
【0093】
図15に示す帳票フォームデータと、図16に示す印刷データとを合成することにより、図17に示す帳票印刷用データが得られる。この帳票印刷用データをそのまま印刷すれば一般的な見積書が作成できる。
【0094】
図18には、見積書作成時に生成される複写牽制画像の例を示す。図16に示す複写牽制画像は、印刷領域104の全体に配された複写消失画像102と、「複写」という文字列の複写残存画像103とによって構成される。
【0095】
そして、図17に示す帳票印刷用データと、図18に示す複写牽制画像とを合成すると、図19に示すような合成帳票データが得られる。
図19に示す合成帳票データでは、見積書において、商品名や価格等が記載される領域にのみ複写牽制画像が配されている。このため、図19に示す合成帳票データによれば、商品名や価格等のデータが記載された部分について、複写を牽制することができる。
【0096】
図19に示す合成帳票データを印刷装置6によって印刷した帳票を、複写機によって複写すると、図20に示すように、複写残存画像として印刷されていた「複写」の文字列が明瞭に現れる。従って、複写機による複写では、帳票出力装置1により作成された帳票の原本とは全く異なる複写しか得られないため、不正な複写を牽制できる。
【0097】
以上のように、本発明を適用した実施の形態によれば、複写牽制画像を作成する際に、複写消失画像として用いる柄の選択と、複写残存画像として用いる文字列の文字、文字サイズ、文字フォント、文字の角度の入力が行われると、入力された文字列の文字、文字サイズ、文字フォント、文字の角度に従って、選択された柄の幅と角度とが自動調整され、複写牽制画像が生成される。生成された複写牽制画像は、複写残存画像と複写消失画像とが紛らわしくなる視覚的効果を有し、帳票出力装置1において作成される原本の帳票上では、複写残存画像は隠蔽される。
このため、複写残存画像として用いる文字について各種条件を入力する操作と、複写消失画像として用いる柄を選択する操作だけで、原本の状態では複写残存画像が確実に隠蔽された良好な複写牽制画像を作成することができる。
【0098】
また、帳票出力装置1においては、生成された複写牽制画像が複写牽制画像編集画面71のプレビュー部711に表示された状態で、柄微調整部718に柄の角度と幅を入力すれば、複写牽制画像が微調整される。これにより、簡単な操作で複写消失画像の状態を任意に調整することができる。
【0099】
従って、帳票出力装置1によれば、原本の状態では複写残存画像が確実に隠蔽される良好な複写牽制画像を、簡単な作業によって作成することができる。
【0100】
なお、上記実施の形態においては、複写残存画像として文字列を用いるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写残存画像として各種の柄を用いるようにしても良い。また、複写消失画像についても、縞柄や花柄に限られず、各種の曲線や直線、図形、文字等を組み合わせた種々の意匠を用いることが可能である。
さらに、複写牽制画像の印刷色は任意であり、複写残存画像の印刷色を変化させることによって複写残存画像を隠蔽するようにしてもよい。
【0101】
また、柄の幅等を調整する際に、帳票に印刷データを印刷する際の文字サイズに合わせて柄を調整することにより、複写消失画像によって帳票自体が見にくくならないようにしてもよい。
さらに、複写残存画像の配置状態を編集する手法として、図6に示す4個の仮想枠P1,P2,P3,P4を基準とする手法を示したが、本発明はこれに限定されず、その他、帳票出力装置1の各部の具体的な構成等の細部構成については、適宜変更可能であることは勿論である。
【0102】
さらに、上記実施の形態において、図9の柄微調整処理は、複写牽制画像編集画面71の柄微調整部718における入力に応じて実行されるものとしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、入力部8が有するポインティングデバイスによって、プレビュー部711に表示された文字列または柄の角度を操作することによって、柄を微調整することも可能である。
以下、この例について、変形例として説明する。
【0103】
[変形例]
図21は、上記実施の形態における柄微調整処理(図9)に代えて実行される処理を示すフローチャートである。
図21に示す処理において、CPU2は、入力部8が有するポインティングデバイスの操作によって、プレビュー部711(図11)に表示された柄が回転されたことを検知すると(ステップS71;Yes)、操作量に応じて柄を回転させる演算処理を行い(ステップS72)、さらに、柄の回転に合わせて文字列を回転させる演算処理を実行する(ステップS73)。
【0104】
また、CPU2は、入力部8が有するポインティングデバイスの操作によって、プレビュー部711(図11)に表示された文字列が回転されたことを検知すると(ステップS71;No)、操作量に応じて文字列を回転させる演算処理を行い(ステップS75)、さらに、文字列の回転に合わせて柄を回転させる演算処理を実行する(ステップS76)。
【0105】
なお、入力部8が有するポインティングデバイスの操作が、柄の回転と文字列の回転のどちらでもなかた場合、CPU2は、表示部7によってエラーメッセージを表示させる(ステップS77)。
【0106】
この図21に示す処理によれば、複写牽制画像編集画面71(図11)のプレビュー部711における操作によって、柄や文字列、すなわち複写消失画像と複写残存画像の角度を調整させることができる。複写牽制画像編集画面71の柄微調整部718で角度等の値を直接入力する場合に比べて、より直感的な操作が可能になり、作業負担をより軽減し、手軽に複写牽制画像を作成できる。
【0107】
【発明の効果】
本発明によれば、消失画像若しくは残存画像として指定された文字列のサイズに従って消失画像若しくは残存画像の図柄の大きさを自動的に調整できるので、文字列の各種サイズに応じた消失画像若しくは残存画像を生成でき、残存画像を効果的に隠蔽することができる。
【0108】
更に、本発明によれば、消失画像若しくは残存画像として指定された文字列の文字に対応づけて設定された図柄方向に従って、前記消失画像もしくは前記残存画像としての図柄を自動的に調整できるので、文字列の各文字に応じた消失画像若しくは残存画像を生成でき、残存画像を効果的に隠蔽することができる。
【0109】
更に、本発明によれば、複数の文字よりなる文字列に対して、文字数に応じて図柄方向を選択するので、文字列の各文字に応じた消失画像若しくは残存画像を生成でき、残存画像を効果的に隠蔽することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態における帳票出力装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のROM3に格納される文字属性テーブル31の構成例を模式的に示す図である。
【図3】図1のRAM4内の印刷メモリ41の構成を模式的に示す図である。
【図4】図1の記憶装置5内のファイル構成を模式的に示す図である。
【図5】図4の柄メモリ5eの構成例を模式的に示す図である。
【図6】図1の帳票出力装置1により作成される複写牽制画像中における文字列の配置状態の例を示す図である。
【図7】図1の帳票出力装置1により実行される印刷処理を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS18に示す柄自動調整処理を詳細に示すフローチャートである。
【図9】図7のステップS21に示す柄微調整処理を詳細に示すフローチャートである。
【図10】図7のステップS22に示す複写牽制画像生成処理を詳細に示すフローチャートである。
【図11】図7に示す印刷処理の実行中に表示部7に表示される複写牽制画像編集画面71の一例を示す図である。
【図12】図1の帳票出力装置1により生成される複写牽制画像の例を示す図であり、(a)は帳票出力装置1により帳票上に印刷される複写牽制画像を示し、(b)は、(a)に示す複写牽制画像を複写機により複写した場合を示す。
【図13】図12(a)に示す複写牽制画像の要部拡大図である。
【図14】図13に示す複写牽制画像の別の例を示す要部拡大図である。
【図15】図4の帳票フォームデータファイル5cに格納される帳票フォームデータの例を示す図である。
【図16】図4の帳票データファイル5dに格納される印刷データの例を示す図である。
【図17】図15に示す帳票フォームデータと図16に示す印刷データとを合成して得られる帳票印刷用データの例を示す図である。
【図18】帳票出力装置1により生成される複写牽制画像の例を示す図である。
【図19】図17に示す帳票印刷用データと図19に示す複写牽制画像とを印刷して得られる帳票の例を示す図である。
【図20】図19に示す帳票を複写機で複写して得られる複製物の状態を示す図である。
【図21】本発明を適用した実施の形態の変形例における帳票出力装置1の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 帳票出力装置
2 CPU
3 ROM
31 文字属性テーブル
4 RAM
41 印刷メモリ
41a 印刷データメモリ
41b フォームデータメモリ
41c 合成印刷データメモリ
5 記憶装置
5a 業務アプリケーションファイル
5b プログラムファイル
5c 帳票フォームデータファイル
5d 印刷データファイル
5e 柄メモリ
5f 文字繰返し基準領域メモリ
5g 文書管理ファイル
6 印刷装置
7 表示部
8 入力部
9 伝送制御部
10 バス

Claims (5)

  1. 複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させる印刷制御装置において、
    前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を、前記残存画像として前記消失画像で指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段と、
    前記指定手段で指定された文字列の文字サイズに従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の大きさを調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段と、
    この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段と、
    前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させる印刷制御装置において、
    前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を、前記残存画像として前記消失画像で指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段と、
    前記指定手段で指定された文字列の文字に対応づけて設定された図柄方向に従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の方向を調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段と、
    この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段と、
    前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  3. 前記画像生成手段は、複数の文字よりなる文字列に対して、図柄方向毎に文字数を算出し、文字数がより多い図柄方向を選択することによって文字列と図柄とを組み合わせる方向を決定することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させるコンピュータを、
    前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を前記残存画像として前記消失画像として指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段、
    指定手段で指定された文字列の文字サイズに従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の大きさを調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段、
    この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段、
    前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  5. 複写機により複写されない消失画像と、複写機により複写可能な残存画像とを含んでなる複写牽制画像を印刷させるコンピュータを、
    前記消失画像として文字列若しくは図柄の一方を前記残存画像として前記消失画像として指定されていない図柄若しくは文字列の一方を指定する指定手段、
    前記指定手段で指定された文字列の文字に対応づけて設定された図柄方向に従って、前記消失画像もしくは前記残存画像として前記指定手段で指定された図柄の方向を調整して前記複写牽制画像を生成する画像生成手段、
    この画像生成手段により生成された複写牽制画像を表示させて、その表示画面上の編集 指示に応じて複写牽制画像を編集する編集手段、
    前記編集手段により編集された複写牽制画像を印刷装置によって印刷する制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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