JPH11234208A - 情報通信システム - Google Patents

情報通信システム

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JPH11234208A
JPH11234208A JP2981098A JP2981098A JPH11234208A JP H11234208 A JPH11234208 A JP H11234208A JP 2981098 A JP2981098 A JP 2981098A JP 2981098 A JP2981098 A JP 2981098A JP H11234208 A JPH11234208 A JP H11234208A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機の機内で乗客や乗務員の通信の使い勝
手を向上させ、種々の通信処理による悪影響の発生を抑
制する情報通信システムを提供する。 【解決手段】 機内の設備であるAV機器1,商品管理
コンピュータ2,乗客/乗務員管理装置3および機外通
信データ処理装置5を機内管理装置4により統括し、客
室内の天井に複数配置した機内中継器6に光ファイバ7
で接続する。機内中継器6はその下部に位置する客室乗
務員用通信装置8,ヘッドホン9,乗客用通信装置10
と光信号で通信する。機内販売では、客室乗務員が通信
装置8を携帯して商品管理をして在庫確保もその場で迅
速に行え、ヘッドホン9で機内の音楽を観賞でき、通信
装置10によりデータ処理をしたり機外へ電子メールを
作成して送信することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の内部空間
に配置される複数の受信端末および送受信端末とそれら
の通信相手の装置との間の通信制御を行うための情報通
信システムに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば航空機などの移
動体においては、その内部空間である機内客室の乗客に
対して、乗務員あるいは設備機器によるさまざまな機内
サービスが提供されている。客室乗務員による機内サー
ビスとしては、客室内を移動可能なカートに食事や飲み
物などの食品やあるいはみやげ物などを搭載して乗客に
配ったりあるいは販売したりするなどの移動販売サービ
スがある。
【0003】一方、設備機器による機内サービスとして
は、機内のPAシステムや乗客の座席に設けられるイヤ
ホーンなどから一般の音声連絡情報や音楽が機内サービ
スとして提供されるものである。この場合、音楽として
は通常複数チャンネルを設けて各チャンネル毎にさまざ
まな音楽プログラムを提供するものであり、乗客は、そ
の中から所望の一つを選択して聞くことができるように
選択つまみが設けられた構成とされている。
【0004】ところで、近年では、乗客の要求も多様化
してきており、機内サービスについてもこれに対応する
ことが要求されつつある。また、パソコンなどの情報機
器の普及も目覚ましくなってきており、新たな機内サー
ビスについても要望が出てきている。
【0005】例えば、上述した機内サービスのうちでカ
ートによる移動販売では、カートに搭載している商品の
管理をすることが必要となる。すなわち、機内にある商
品の在庫量は、商品販売をする各カートに搭載されてい
る商品管理機器により、カート毎にメモリカードで商品
販売管理が行なわれるようになっている。
【0006】しかし、この方法では、各カート同士では
情報のやり取りを行なっていないため、例えば、乗客が
注文するものがその注文を受けたカートでは品切れとな
っている場合に、別のカートにはその商品がある場合で
も、これを確認することができないため商品がないこと
を乗客に告げねばならず、乗客にとってはサービスが良
くないという印象を与えてしまうおそれがある。
【0007】また、この方法では、メモリカードの情報
を地上側の読取機で読出してデータを処理するまでは、
航空機内で何がよく売れたかという情報を得ることがで
きないので、よく売れた商品の準備が遅れてしまうとい
う問題が残る。したがって、よく売れる商品があるにも
かかわらず、その準備のタイミングが遅れることに起因
して売り切れを乗客に伝えなければならなくなるため
に、乗客にとっては航空会社の対応が遅く、機内販売の
サービスが良くないという印象を与えてしまうおそれが
ある。
【0008】次に、音楽や映画などの情報を提供する機
内サービスにおいては、上述したように、一般に、あら
かじめ準備されている複数種類のプログラムを乗客に提
供するというシステムであるから、乗客はそのプログラ
ムに含まれるものから選択して音楽を聞くだけで、例え
ば、自分で作成した音楽カセットテープやあるいは旅行
先で購入したCDやビデオなどの、乗客が聞きたい音楽
ソフトなどを個人的に聴取することができないため、こ
のような要望に対処するためのシステムが要求されてい
る。
【0009】さらには、パソコンなどの普及に伴い、ビ
ジネスマンなどが航空機の移動中においてもパソコンを
利用して電子メールに送信するための資料を作成すると
いった作業を行なう場合があるが、電子メール用に作成
したデータは、使用者が航空機を降りてから電話回線な
どのネットワークに接続できる場所に行ってそこで回線
に接続することにより初めて電子メールとして送信する
ことができる。したがって、このような電子メールにつ
いても、航空機に搭乗している状態で送信することがで
きるようになれば、使用者にとって利用価値の高いもの
とすることができるようになる。
【0010】ところで、航空機内では、デジタル機器を
使用する場合に、機器自体がノイズの発生源となって機
内設備の計器の動作に悪影響を与えたり、あるいは種々
の通信を電波信号により行なうことで、機内設備による
外部との通信や機体の制御を行なうための信号を妨害す
るなどのおそれがあるため、特に、機体の離着陸時など
においては使用禁止とされている。したがって、機内で
種々の通信を行なうために電波信号を出力することはで
きるだけ避ける必要があり、上述の要望や不具合を解決
することに対する障害となっている。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、航空機などの移動体の内部空間におい
て、乗客や乗務員などにおいても使い勝手を向上させる
ことができ、しかも種々の通信処理を行なっても機体の
制御動作など悪影響を与えないようにした情報通信シス
テムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、移動体の内部空間には複数の受信端末装置および送
受信端末装置が配置されており、移動体に設けられたデ
ータ出力装置から出力されるデータは、通信管理装置に
より中継器を介して受信端末装置に送信するように制御
され、送受信端末装置とデータ処理装置との間のデータ
通信は、通信管理装置により中継器を介して両者の間の
通信を制御される。このとき、中継器とその通信領域内
の受信端末装置および送受信端末装置との間のデータ通
信は、中継器により空中伝播信号を用いた多重通信を基
本として行なわれる。
【0013】そして、中継器の1回の通信フレーム構成
は送信専用フレームと送受信用フレームとの両者を設け
る構成とされており、中継器は、自己の通信領域内に存
在する受信端末装置に対しては送信専用フレームにより
データ出力装置から出力されたデータを送信し、自己の
通信領域内に存在する送受信端末装置に対しては送受信
用フレームを利用してデータ通信を行う。
【0014】これにより、移動体の内部空間において複
数の受信端末装置および送受信端末装置が存在する場合
に、個々の通信をそれぞれ独立して行うために複数の周
波数の空中伝播信号を用いたり、あるいは個々の通信に
必要な手続き的な時間を大幅に短縮することができ、通
信を効率的に行えると共に、通信信号の周波数によるノ
イズや妨害の発生を極力抑制することができるようにな
る。
【0015】請求項2に記載の情報通信システムによれ
ば、上述のような通信処理を、移動体の内部空間に設け
た複数の受信端末装置および送受信端末装置に対して、
複数の中継器を設けてその通信領域を合成することによ
り通信に必要な領域の全体をカバーすることができるよ
うになる。
【0016】請求項3に記載の情報通信システムによれ
ば、航空機内の座席および通路に対応して設ける情報通
信システムであって、座席や通路に複数の受信端末装置
および送受信端末装置を配置し、機内に設置されたデー
タ出力装置およびデータ処理装置と通信を行なう場合に
おいて、通信管理装置はデータ出力装置およびデータ処
理装置との間のデータ通信を行ない、これを中継器を介
して受信端末装置および送受信端末装置に対して空中伝
播信号によりデータ通信を行なうが、このとき、航空機
内においては、機内の天井の高さが低いので、1つの中
継器では機内の通信が必要な領域の全体を通信領域とし
てカバーすることができないのに対して、複数の中継器
を座席や通路の配置状態に対応して配設すると共にこれ
らの間でデータ通信を行なうことにより結合しているの
で、確実にデータ通信を行なうことができるようにな
る。
【0017】請求項4に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器として、通信領域内の受信端末装置および送
受信端末装置に対して、空中伝播信号を用いて多重通信
を行なうように設け、1回の通信フレーム構成の中に送
信専用フレームと送受信用フレームとの両者を設ける構
成でデータ通信を行なうように構成しているので、その
中継器が自己の通信領域内の受信端末装置および送受信
端末装置とデータ通信を行なう場合の通信に要する時間
を各個別に通信を行なう場合に比べて効率的に使用する
ことができ、これによって、単位時間当たりの実質的な
情報伝達量を高めることができるようになる。
【0018】請求項5に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器を、1回の通信フレーム構成の中に複数の送
受信用フレームを設定し、通信領域内に存在する複数の
送受信端末装置に対して1回の通信フレーム構成中で通
信を行なうように構成したので、各通信フレーム構成を
個別の送受信端末装置に割当てて行なう場合に比べて、
時間的な遅れを生ずることなく均等にデータ通信を進め
ることができるようになる。
【0019】請求項6に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器の通信で使用する通信フレーム構成を、複数
の送受信用フレームに先行して複数の送受信端末装置に
対して送受信用フレームを個別に指定するフレーム割当
て信号を送信するように構成しているので、中継器とデ
ータ通信を行なっている送受信端末装置は、中継器から
フレーム割当て信号を受信した後自己に指定されたタイ
ミングで送受信用フレームに対して送受信処理をするこ
とで、確実にデータ通信を行なうことができるようにな
る。
【0020】請求項7に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器の1回の通信フレーム構成として、送受信用
フレームに先行して送信専用フレームを送信するように
構成したので、送受信端末装置においては、中継器から
フレーム割当て信号を受信した後に、受信専用フレーム
が経過した後に自己に指定されたタイミングまで待機し
た後に送受信用フレームに対して送受信処理をすること
ができ、これによって、フレーム割当て信号を受信して
からすぐに応答べき送受信用フレームが設定されなくな
り、この結果、確実に指定された送受信用フレームで応
答することができるようになり、送信遅れなどが発生す
ることも防止することができる。
【0021】請求項8に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器として、1回の通信フレーム構成中に、通信
領域内に存在する送受信端末装置から送信される通信要
求信号を検出するための機器検出用フレームを付加した
設定としているので、送受信用端末側からデータ通信を
開始しようとする場合に、まず、通信要求信号を送信す
ることにより1回の通信フレーム構成中に設けられた機
器検出用フレームにてこれを検出することができ、この
後、指定した送受信用フレームにてデータ通信を行なう
べく、フレーム割当て信号により送受信用通信フレーム
を指定して実際のデータ通信を開始させることができ
る。
【0022】これにより、例えば、ひとつの中継器によ
り通信可能な送受信端末装置のすべてに対して常に通信
要求が発生することを想定してフレーム割当て信号を送
信するのではなく、データ通信の必要が生じた送受信端
末装置についてのみ通信を行なわせることができ、送受
信用フレームの個数をそのシステムにおいて予想される
通信頻度に対応して設定する程度で十分に通信を行なう
ことができる。
【0023】請求項9に記載の情報通信システムによれ
ば、中継器を、1回の通信フレーム構成に設定する送受
信フレームの個数として、通信領域内に存在する送受信
端末装置の個数に対して予想される通信要求信号の発生
頻度に対応する割合程度の個数に設定するので、その設
定した送受信用フレームの個数の範囲内で通信領域に存
在する送受信端末装置と十分なデータ通信を行なうこと
ができるようになり、これによって、単位時間当たりの
実質的な伝達情報量を十分に高めて効率的なデータ通信
を行なうことができるようになる。
【0024】請求項10に記載の情報通信システムによ
れば、複数の中継器を、少なくとも、それぞれに設定さ
れている通信領域が隣接する通信領域と重複する中継器
同士の間では、1回の通信フレーム構成の実施期間が重
複しないようにデータ通信のタイミングをずらすように
設定しているので、通信領域が重複する領域内に存在す
る送受信端末装置においては、データ通信を行なう中継
器を確実に認識した上でデータ通信の処理を行なうこと
ができ、しかも、これによって、通信が必要な領域の全
体を死角を残すことなく確実に設定することができるよ
うになる。
【0025】請求項11の発明によれば、複数の中継器
を、少なくとも、それぞれに設定されている通信領域が
隣接する通信領域と重複する中継器同士の間では、異な
る周波数(波長)の空中伝播信号を用いてデータ通信を
実施するように構成したので、請求項10の発明と同様
にして、通信領域が重複する領域内に存在する送受信端
末装置においては、データ通信を行なう中継器を確実に
認識した上でデータ通信の処理を行なうことができ、し
かも、これによって、通信が必要な領域の全体を死角を
残すことなく確実に設定することができるようになる。
【0026】請求項12の発明によれば、中継器を、デ
ータ通信を行なうときの空中伝播信号として、送受信す
べきデータをパラレルデータ信号として複数の異なる周
波数(波長)の空中伝播信号で変調したものを合成して
出力するように構成したので、設定した周波数の個数に
比例して単位時間当たりの情報伝達量を増やすことがで
き、情報処理能力の向上を図ることができるようにな
る。
【0027】請求項13の発明によれば、データ出力装
置を、音声データあるいは画像データを出力するオーデ
ィオビデオ機器とし設け、受信端末装置を、音声データ
あるいは画像データを音声あるいは画像として再生する
オーディオビデオ機器として設けるので、オーディオビ
デオ機器などの受信専用のメディアを設けて音楽あるい
は画像の聴取を行なうことができるようになる。
【0028】請求項14の発明によれば、中継器を、デ
ータ出力装置から出力される複数種類の音声データある
いは画像データを送信専用フレームを複数設定してオー
ディオ機器に対して複数チャンネルのデータ信号として
送信するように構成しているので、複数種類の音声デー
タあるいは画像データを同時に送信してオーディオビデ
オ機器に提供することができ、この場合において、送信
専用フレームを複数設けることにより行なうので、単位
時間あたりの情報量を高めることができ、効率的に複数
の音声や画像を送信することができるようになる。
【0029】請求項15の発明によれば、オーディオ機
器を、中継器から送信される複数チャンネルのデータ信
号に対して、所望のものを選択的に受信する選択手段を
備えた構成としているので、オーディオビデオ機器の使
用者は、複数種類の音声データあるいは画像データから
所望のものを選択して受信することができるようにな
り、使用者のニーズに対応したものとすることができ
る。
【0030】請求項17の発明によれば、移動体内部空
間で移動販売を行なう商品の管理を行なう商品管理コン
ピュータをデータ処理装置として設け、移動販売に対応
して販売員が携帯して商品の販売に関する情報を入力す
ることができるように形成された商品管理用端末装置を
送受信端末装置として設けて商品管理コンピュータとの
間で中継器を介して商品販売情報についてのデータ通信
を行なうように構成した。これにより、販売員が移動し
ながら商品の販売を行なってその情報を商品管理用端末
装置に入力すると、これが中継器を介して商品管理コン
ピュータに送信されるようになり、移動体内部空間の複
数箇所で移動販売を実施している場合など、他の移動販
売の状況がすぐに分からない状況にあっても商品管理コ
ンピュータ側でそれらの状況を把握することができ、必
要に応じてその情報を問い合わせを受けた商品管理用端
末装置側に送信することにより、商品販売に関する情報
を有効に利用することができるようになる。
【0031】請求項18の発明によれば、商品管理コン
ピュータを、商品管理用端末装置から商品の在庫状況確
認のデータ通信が要求されると、これに応じて、その商
品の在庫の存在を確認してその存在が確認された移動販
売の商品管理用端末装置に対して商品確保を依頼すると
共に、その結果を要求元の商品管理用端末装置に送信す
るように構成しているので、例えばある移動販売のカー
トなどでは商品が売り切れとなっている場合でも、商品
管理用端末装置を操作してその商品の在庫状況の問い合
わせをするデータ通信の要求をすることにより、商品管
理コンピュータがその商品の在庫状況を確認して他の移
動販売で残っている商品を確保したり、確保された商品
情報を折り返し返信することで確認をとることができる
ようになり、客にとっては迅速に必要としている商品の
有無を認識できると共に、在庫がある場合にはその商品
を確保することができるようになる。
【0032】請求項19の発明によれば、商品管理用端
末装置を、移動販売に供する商品を表示する表示部を備
えると共に、商品の販売に関する情報をその表示部の対
応する商品の表示位置に接触して入力可能なペン入力イ
ンターフェースを備えたので、移動販売を行っている場
合にキー入力操作などが行いにくい状態にあるときで
も、ペンを用いて表示部に表示されている商品の表示位
置に直接接触して簡単に入力処理を行なうことができる
ようになる。
【0033】請求項20の発明によれば、送受信端末装
置として、移動体内に存在する乗客および乗務員による
データ処理が可能であると共に外部に対して送信すべき
データを作成可能なデータ処理用端末装置を設けたの
で、移動体内において乗客同士あるいは乗務員同士ある
いは乗客と乗務員との間でのデータの授受の必要が生じ
たときに、これらを対応する乗客あるいは乗務員に対し
てデータ処理を行なうと共に、必要なデータの授受を的
確に行なって円滑な情報伝達処理を行なうことができる
ようになる。
【0034】請求項21の発明によれば、データ処理装
置として、移動体の外部に対してデータの送信が可能な
外部通信装置を設け、通信管理装置を、データ処理用端
末装置から中継器を介して外部に対する送信データが送
信されたときには、外部通信装置にデータを送信するよ
うに構成したので、移動体の内部空間においてデータ処
理用端末装置により外部に送信すべきデータが作成され
て送信されると、これを通信管理装置にて処理して外部
通信装置により外部に送信することができるようにな
る。
【0035】請求項22の発明によれば、データ処理用
端末装置を、中継器を介してデータ出力装置から出力さ
れるデータ信号を受信可能に設けたので、送信専用フレ
ームにより送信されるデータも受信してこれを取り込む
ことができるので、様々な情報に基づいてデータ処理を
行なうことができるようになり、利用の用途を拡大して
汎用性を高めることができるようになる。
【0036】請求項23の発明によれば、データ処理装
置として、移動体に搭乗している乗客および乗務員に関
するデータを記憶管理する乗客乗務員データ処理装置を
設けると共に、送受信端末装置を、移動体内に存在する
他の乗客あるいは乗務員を呼び出すための呼出し通信機
能を設けた構成とし、中継器が通信領域内の前記送受信
端末装置から呼出し通信の信号を受信して通信管理装置
を介してこれを受信すると、データ処理装置により、呼
出し通信の内容に応じた他の乗客あるいは乗務員に割り
当てられている送受信端末装置と通信管理装置及び中継
器を介して呼出し通信を行なうように構成しているの
で、送受信端末装置により呼び出し通信機能を実行する
と、中継器および通信管理装置を介して乗客乗務員デー
タ処理装置と通信を行なって必要とする呼び出し相手の
送受信端末装置と通信を行なって自動的に呼び出すこと
ができ、これにより、その場で迅速に必要とする相手を
呼び出して応対することができるようになるので、乗客
に対するサービスの向上を図ることができる。
【0037】請求項24の発明によれば、送受信端末装
置は、呼出し通信機能により呼出しを受けたときにその
呼出し通信機能を使用した送受信端末装置に対し応答信
号を送信する応答通信機能を備えた構成とし、データ処
理装置を、中継器が通信領域内の送受信端末装置から応
答通信の信号を受信して通信管理装置を介してこれを受
信すると、呼出し通信を実施した送受信端末装置と通信
管理装置及び中継器を介して応答通信を行なうように構
成したので、呼び出し通信を発した送信元において確実
に相手を呼び出すことができたか否かをその場で迅速に
知ることができ、乗客に対するサービスの向上を図るこ
とができる。
【0038】請求項25の発明によれば、通信管理装置
を、受信端末装置および送受信端末装置に対する緊急連
絡データが発生した場合に、中継器の1回の通信フレー
ム構成のすべての送信専用フレームを利用して緊急連絡
データを送信するように制御する構成としたので、受信
端末装置および送受信端末装置の使用者がいずれの通信
フレームを利用している場合でも、その通信フレームを
介して確実に緊急連絡データを受信することができ、こ
れにより、迅速な対応をすることができるようになる。
【0039】請求項26の発明によれば、中継器と受信
端末装置および送受信端末装置との間のデータ通信を、
空中伝播信号として光信号を用いて行なうように構成し
たので、移動体の内部空間において電波信号などを用い
る場合とことなり他の制御機器に対して電気的な悪影響
を与えることなく必要な通信を確実に行なうことができ
るようになる。
【0040】請求項27の発明によれば、通信管理装置
と中継器との間のデータ通信を、光ファイバを介して光
信号により行なうように構成したので、電気的な悪影響
を受けることなく移動体の内部空間に配設することがで
き、確実に通信を実施することができるようになる。
【0041】請求項28の発明によれば、中継器を、他
の中継器および通信管理装置との間のデータ通信を空中
伝播信号としての光信号により行なうように光信号送受
信部を備えた構成としたので、中継器を複数個配設する
場合にそれらの間や通信管理装置との間の信号伝達を行
うためのケーブルなどを配設する手間が不要となると共
に、中継器そのものの設置の制約が少なくなって配設の
ための自由度が高くなる。
【0042】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を航空機内における情報通信システムに適用した場合に
おける第1の実施形態について図1ないし図27を参照
しながら説明する。 (1)全体構成の説明 図1は、航空機内に搭載される情報通信システムの概略
的構成の系統図を示すもので、図示しない機内には、デ
ータ出力装置としてのAV(オーディオビデオ)機器
1,データ処理装置としての商品管理コンピュータ2お
よび同じくデータ処理装置としての乗客/乗務員管理装
置3が配設されている。機内の情報通信を一括して管理
する通信管理装置としての機内管理装置4は、上述した
AV機器1,商品管理コンピュータ2および乗客/乗務
員管理装置3との間でデータ通信を行なうと共に、機外
の通信処理を行なう機外通信データ処理装置5にデータ
を伝送するように設けられている。
【0043】AV機器1は、例えば、あらかじめ用意さ
れたソフトプログラム1aによる複数種類の音楽の曲の
データを取り扱うと共に、乗客が機内に持ち込んだ音楽
CDや音楽テープなどの音楽ソフトを取り扱うことが可
能に設けられており、アナログデータとしての音楽ソー
スの場合には、これをデジタルデータに変換して機内に
送信するように構成されたものである。
【0044】商品管理コンピュータ2は、機内の客室な
どでカートなどに搭載して移動販売あるいは配布する品
物の在庫状況などの情報を管理するためのもので、後述
するように、客室乗務員の移動販売により時々刻々と販
売情報が入力されるようになっており、これに応じて商
品の売れ行き状況や商品毎の各種データが累計され、内
部に備えられたデータベース2aにデータが蓄積される
ようになっている。
【0045】乗客/乗務員管理装置3は、その航空機内
に搭乗している乗客および乗務員のデータ3aを管理す
るもので、例えば、乗客に関しては機内での着席位置や
シートベルトの装着状態あるいはその他の特記事項など
が記憶され、乗務員に関しては勤務内容や所属などの各
種情報が記憶されており、問い合わせや検索などの要求
に応じて必要な範囲内でそれらの情報の授受を行なうよ
うに設けられているものである。
【0046】機外通信データ処理装置5は、機内で発生
した電子メール用のデータあるいはインターネットアド
レスなどに対応するデータを外部に電波信号で送信した
り、あるいは外部から電子メールやインターネットに接
続した情報としての電波信号を受けてこれを機内の乗客
に対応して配信するための処理を行なうものである。ま
た、必要に応じて、商品管理コンピュータ2により発生
した商品の注文や在庫の処分などの情報を次の着陸予定
地に対して通信したり、さらには乗客/乗務員管理装置
3により発生した通信すべきデータについても機外に対
して送受信する機能を備えている。
【0047】さて、機内管理装置4は、機内の各所の天
井に配設される複数の機内中継器6に光ファイバ7を介
して接続されており、各機内中継器6との間で後述する
ようにして光通信を行なう。機内中継器6には、配置さ
れた天井の位置から下方に位置する座席や通路に対して
空中伝播する光信号により通信を行なう送受信部が設け
られており、所定の範囲に通信領域を設定している。
【0048】機内の客室では、機内で勤務する客室乗務
員が客室乗務員用通信装置8を携帯しており、客室乗務
員は必要に応じて座席Sと座席Sの間に位置する通路P
を移動しながら通信を行なうことができるようになって
いる。この客室乗務員用通信装置8は、機内中継器6を
介してデータ通信を行なうもので、送受信端末装置とし
て設けられたものである。また、機内の乗客の座席Sの
それぞれには、受信端末装置としての音楽観賞用のヘッ
ドホン9が配設されていると共に、送受信端末装置とし
ての乗客用通信装置10が配設されている。この乗客用
通信装置10は、必要に応じてキーボード11も併用し
て操作することによりさらに進んだデータ処理が可能に
構成されている。
【0049】次に、各部の構成および機能について説明
する。 (a)機内管理装置の構成および機能の説明 まず、機内管理装置4について説明する。図2は、機内
管理装置4の電気的なブロック構成を示すもので、送受
信データ制御回路12は、商品管理コンピュータ2,乗
客/乗務員管理装置3および機外通信データ処理装置5
に接続され、これらとの間のデータ通信の制御を行なう
ものである。
【0050】送受信データ制御回路12には、受信用メ
モリ13を介して復調回路14が接続されており、外部
から受信したデータを復調回路14で復調した後、受信
用メモリ13に記憶するようになっている。また、送受
信データ制御回路12には、送信用メモリ15を介して
データ合成回路16が接続されており、送受信データ制
御回路12から送信すべきデータをバッファとしての送
信用メモリ15に一旦蓄えた状態でデータ合成回路16
に出力して合成するようになっている。
【0051】このデータ合成回路16は、送信データ処
理回路17を介してAV機器1に接続されており、AV
機器1から出力される音声データを一旦送信データ処理
回路17においてデータ処理して、送信用メモリ15の
送信データと共に合成して変調回路18に出力するよう
になっている。
【0052】この変調回路18および前述の復調回路1
4は光電変換部19を介して光ファイバ7に接続されて
おり、変調回路18から送信するデータはこの光電変換
部19を介して光信号に変換されて光ファイバ7に出力
され、光ファイバ7から光電変換部19に入力される光
信号は、電気信号に変換されて復調回路14に出力され
る。電源回路20は、機内管理装置4内の各部に給電す
る。
【0053】上述のように構成された機内管理装置4
は、機内の情報通信に関する全体を統括する機能を持つ
もので、AV機器1から与えられる音楽データについて
は、送信データ処理回路17,データ合成回路16を介
して変調回路18で変調して光ファイバ7から各機内中
継器6側に送信する。また、商品管理コンピュータ2,
乗客/乗務員管理装置3あるいは機外通信データ処理装
置5との通信の必要が生ずると、送受信データ制御回路
12によりこれらとの間の通信の制御を行ないながら、
メモリ13,15を利用してデータの移動の調整を図り
つつ送信および受信の処理を行なって光ファイバ7を介
した機内中継器6との間の通信を行なうようになってい
る。
【0054】(b)客室乗務員用通信装置の構成および
機能の説明 次に、客室乗務員用通信装置8について説明する。客室
乗務員用通信装置8は、客室乗務員が機内での通信を行
なうために用いる機能を持つと共に、機内でカートに搭
載した商品の販売等を行なう場合の商品管理を行なうた
めの移動端末としての機能を持つものである。
【0055】図3は客室乗務員用通信装置8の電気的な
ブロック構成を示し、図7はその外形を示している。ま
ず、図7において、客室乗務員が携帯するのに可能な手
帳大程度の大きさに形成された本体ケース21の前面に
は液晶パネルなどからなるディスプレイ22が設けられ
ると共に複数個の操作スイッチからなるデータ入力スイ
ッチ23が設けられている。このデータ入力スイッチ2
3は、使用者が必要とした通信を行なう場合や、機内販
売時における商品データの入力などに用いるもので、例
えばディスプレイ22に表示される商品の番号などによ
って入力するようになっている。
【0056】本体ケース21の上部側には機内中継器6
と光通信を行なうための送受信部24が設けられ、さら
に下部側にはデータ入力用のペン25を接続するための
接続端子部26が設けられている。データ入力用のペン
25は、ディスプレイ22に表示されている商品名など
の部分にタッチすることでデータ入力を行なうものであ
る。
【0057】図3において、通信制御を統括する制御回
路27は、マイクロコンピュータなどのCPU,RO
M,RAMなどから構成されるもので、通信制御に必要
なプログラムがあらかじめ記憶されていて、後述するよ
うに、機内での通信の制御を行なうと共に、機内の移動
販売における商品のデータの授受を行なう。この制御回
路21には、送受信の切換などを制御する通信制御回路
28に接続され、この通信制御回路28を介して送信回
路29および受信回路30からなる送受信部24に接続
されている。メモリ31は通信内容などを記憶するもの
で、制御回路27および通信制御回路28に接続されて
いる。
【0058】また、制御回路27には、上述したディス
プレイ22,データ入力スイッチ23が接続されると共
に、音声信号出力回路32および入力インタフェース3
3が接続されている。音声信号出力回路32は、制御回
路27から出力される音声データを音声信号に変換して
出力するもので、外部出力端子部32aにイヤホン34
が接続されると音声として聞くことができるようになっ
ている。
【0059】また、入力インタフェース33は、接続端
子部26の端子33aに外部からデータ入力用のペン2
5が接続されるとこれを認識するもので、ペン25によ
りディスプレイ27に表示されている部分をタッチする
ことによりデータ入力スイッチ23による入力作業と同
等の入力処理を行なうことができるようになっている。
電源回路35は制御回路27およびその他の回路に給電
する。
【0060】この客室乗務員用通信装置8は、移動販売
を行なう場合には、例えばカート番号を入力して商品の
販売や物品の配布を行なったときにその商品や物品に対
応する項目を指定してペン25などで入力すると、制御
回路27は、通信制御回路28を介して機内中継器6側
にデータを送信する処理を行なう。これにより商品管理
コンピュータ2はデータ処理を行なって商品名,数,在
庫数,売上などのデータを記録するようになる。
【0061】また、乗客/乗務員管理装置3を介して呼
び出しをしたり受けたりする場合には、呼び出しスイッ
チに相当する操作スイッチを操作して呼び出しの動作を
行なうと対応する乗務員などが携帯している客室乗務員
用通信装置8に呼び出し処理を行ない、逆に呼び出され
る場合には、イヤホン34などにより音声信号で呼び出
しが発生していることが報知されるようになる。なお、
後述するように、緊急時には、緊急情報が一斉に送信さ
れて報知されるようになっている。
【0062】(c)ヘッドホンおよび音声受信装置の構
成および機能の説明 図4はヘッドホン9に設けられる音声受信装置36の電
気的なブロック構成を示し、図8および図9はヘッドホ
ン9および音声受信装置36の外形を示している。ま
ず、図8および図9において、ヘッドホン9は、アーム
部9aの両端部にイヤーパッド9bが設けられた一般的
な形状をしており、イヤーパッド9bの中には図示しな
い小型のスピーカが組み込まれている。音声受信装置3
6は、アーム部9aに装着されるもので、中継器6から
音声データを受信して2つのスピーカに音声信号を与え
て発音させるようになっている。
【0063】すなわち、図9に示す音声受信装置36に
おいて、矩形状をなす本体36aの上面および前後の各
面には光信号により送信される音声データを受信する上
方受信回路37,前方受信回路38および後方受信回路
39がそれぞれ設けられている。また、側面部にはチャ
ンネル選択用の切換スイッチ40が設けられており、回
転させることにより所望のチャンネルを選択することが
できるようになっている。
【0064】音声受信装置36の電気的構成を示す図4
において、上方受信回路37,前方受信回路38,後方
受信回路39および切換スイッチ40は信号選択回路4
1を介して復調回路42に接続されており、ここで復調
された受信信号はデータ処理回路43により音声信号に
変換するように処理され、増幅回路44を介してヘッド
ホン9のスピーカに出力される。内蔵される電池45は
データ処理回路43や増幅回路44などに給電する。
【0065】このヘッドホン9を装着した状態で、切換
スイッチ40を操作して所望のチャンネルを設定する
と、機内中継器6を介してAV機器1から送信されてい
る音楽データを情報受信回路37により受信することが
でき、これにより音楽観賞をすることができる。また、
緊急時には、後述するように緊急情報が全チャンネルを
通して送信されるので、どのチャンネルの音楽を聞いて
いる場合でも緊急情報を聞くことができるようになって
いる。
【0066】また、乗客用通信装置10から音声データ
を受信する場合には、ヘッドホン9を前後を正しく装着
している場合には前方受信回路38から受信して音声を
聞くことができ、逆に装着している場合には後方受信回
路39から受信して音声が聞けると共に、この場合に
は、装着方向が逆であることを音声により報知するよう
になっている。
【0067】(d)乗客用通信装置の構成および機能の
説明 次に、乗客用通信装置10について説明する。乗客用通
信装置10は、機内客室の座席で乗客が使用できるよう
に前の座席の背もたれ部分に据付られている。そして、
種々のデータ処理を行ったり、あるいは電子メールの送
信原稿を作成して後述するようにして送信することがで
きるものであり、さらには、インターネットにアクセス
して情報を得ることもできる。また、必要に応じて画像
情報を表示させることができるようになっている。
【0068】図5は乗客用通信装置10およびキーボー
ド11の電気的なブロック構成を示し、図10はその外
形を示している。まず、図10において、ブック型の本
体ケース46の前面には液晶パネルからなるディスプレ
イ47が設けられ、その下側には複数の操作キーからな
る入力スイッチ48およびテンキーなどからなるチャン
ネル選択器49が設けられている。本体ケース46の前
面上部にはディスプレイ47の上辺部に位置してヘッド
ホン9の音声受信装置36に対して音声信号を送信する
ためのヘッドホン送信回路50が設けられている。ま
た、機内中継器6と通信を行うための送受信部51は座
席の背もたれの上部に配設されており、本体ケース46
にケーブル51aにより接続されている。
【0069】キーボード11の表面部には、アルファベ
ットキーなどの多数のキーが配列されたタイプキー11
aと、この上部に並べられたファンクションキー群11
bと、右側に位置して設けられたトラックボール11c
からなり、操作されたキーの信号は図示しないキー入力
信号送信部から光信号で送信されるようになっており、
これに対して乗客用通信装置10の本体ケース46側に
は図示しない信号受信部が設けられ、受信した光信号は
電気信号に変換してキーボード入力回路52に入力され
る。
【0070】図5において、入力データ処理回路53
は、入力スイッチ48およびキーボード入力回路52に
接続されると共に、画像信号処理回路54およびデータ
記憶回路55に接続されており、入力スイッチ48やキ
ーボード入力回路52を介して入力されるデータに必要
な処理を行なって画像信号として画像信号処理回路54
に出力し、ディスプレイ47に表示させたり、あるいは
送信データとしてデータ記憶回路55に出力し、送受信
部51の送信回路51aから光信号として送信させる。
【0071】受信データ処理回路56は、送受信部51
の受信回路51bで受信した光信号を信号選択回路5
7,復調回路58を介してデータとして入力するように
接続されており、入力されたデータに必要な処理を行な
った後、出力端子に接続された音声信号処理回路59お
よび画像信号処理回路54に出力され、ヘッドホン送信
回路50を介してヘッドホン9に送信されたり、あるい
はディスプレイ47に出力して表示されるようになる。
また、チャンネル選択器49は信号選択回路57に接続
されており、受信回路51bで受信された信号のうち使
用者により設定された所望のチャンネルの信号が選択的
に復調回路57側に出力されるようになっている。電源
回路60は、内部に設けられた各回路に給電する。
【0072】この乗客用通信装置10は、AV機器1か
ら送信される画像データを受信回路51bを介して受信
し、チャンネル選択器49により選択されたデータを表
示したり、あるいは通常のパソコンで扱うようなデータ
処理をしたり電子メールの原稿をキーボード11などを
利用して作成すると、これを入力データ処理回路53を
介して機内中継器6に送信し機外通信データ処理装置5
から機外に対してアクセスすることができる。
【0073】(e)機内中継器の構成および機能の説明 次に、機内中継器6について説明する。機内中継器6
は、機内客室の天井の各所に配置され、下方に向けて通
信エリア(通信領域)を設定するように設けられてい
る。これら複数の機内中継器6の間および機内管理装置
4との間は光ファイバ7によって接続されており、機内
管理装置4から受ける信号を自己に割り当てられた信号
について通信信号を作成して通信エリア内に存在する通
信装置と通信を行ない、通信エリア内から受信した信号
を光ファイバ7を介して機内管理装置に送信するように
なっている。
【0074】図6は機内中継器6の電気的なブロック構
成を示し、図11はその外形を示している。まず図11
において、矩形状をなす本体ケース61の下面側(設置
状態では天井と反対側)には光信号の送受信を行なう送
信回路62および受信回路63が設けられており、通信
エリア内の客室乗務員用通信装置8,ヘッドホン9,乗
客用通信装置10などと通信を行なうようになってい
る。
【0075】図11において、中継制御回路64は、変
調回路65を介して送信回路62に接続されると共に、
復調回路66を介して受信回路63に接続されており、
通信エリア内との送受信信号の授受を行なう。また、中
継制御回路64は、メモリ67を介して光ファイバイン
タフェース68に接続されており、電気信号を光信号に
変換した状態で分波混合器69a,69bを介して光フ
ァイバ7との間で通信信号の授受を行なう。電源回路7
0は、内部の各回路に給電する。
【0076】機内中継器6は、光ファイバ7を介して機
内管理装置4から自己に宛てられた信号を光ファイバイ
ンターフェース68において受信すると、これをバッフ
ァとしてのメモリ67を介して受け付けて中継制御回路
64により、自己の通信エリアC内の通信装置と通信を
行なうべく、所定の通信フレーム構成となるように処理
をして送信回路62から光信号として送信する。また、
所定の通信フレームにて受信回路63を介して通信エリ
アC内の通信装置から信号を受信すると、これを所定の
処理を施して光ファイバ7を介して機内管理装置4側に
送信する。
【0077】(f)全体の配置関係の説明 図12ないし図14は上記した各装置の配置関係を概略
的に示している。図12は、客室R内の乗客の座席Sお
よび通路Pに対して複数の機内中継器6が天井の各位置
に配置されている状態の様子を示している。これによ
り、客室R内の座席Sおよび通路Pの全体を各機内中継
器6の通信エリアを重複領域を含めて設定することによ
り死角をなくした状態に設定している。
【0078】図13は、各座席S毎に配置されるヘッド
ホン9および乗客用通信装置10,キーボード11の位
置関係を示すと共に、通路Pで客室乗務員Fが使用する
客室乗務員用通信装置8の位置関係を示し、天井には機
内中継器6が配設された状態で示している。座席Sに着
席した乗客(図示せず)は、前の座席Sの背もたれ部分
に設けられた乗客用通信装置10および必要に応じてテ
ーブルStに配置して用いるキーボード11を用いてデ
ータ入力処理を行なったり、あるいはヘッドホン9を装
着して音楽観賞などを行なえるようになっている。通路
Pには、カート(図示せず)に搭載した商品を移動しな
がら販売する移動販売が通行するようになっており、そ
の販売者である客室乗務員Fが携帯している客室乗務員
用通信装置8を操作して商品のデータ管理を行なうよう
になっている。
【0079】さらに、図14は、全体の配置関係を天井
側から見た平面図で示すもので、機内中継器6(6a,
6b)は格子状の位置に配置されており、各通信エリア
C(Ca,Cb)は一般的に円形をなす状態となるの
で、隣接する通信エリア同士が重複する状態で、通信が
必要な領域がすべてカバーできるように配置されてい
る。また、機内中継器6は、例えば、通路P1,P2に
はその真上に位置するように配置され、客室乗務員用通
信装置8が通路上を移動する場合でも確実に通信が行な
えるようになっている。
【0080】なお、後述するように、隣接する機内中継
器6間では、送信タイミングがずれるように送受信の制
御を行なうようになっており、図14では、同じ送信タ
イミングで通信を行なうもの同士を機内中継器6aある
いは6bで示しており、それらにより設定されている通
信エリアをCa,Cbで示している。
【0081】次に、本実施形態の作用について基本的な
通信方式の説明(2)を行なうと共に、これに続けて各
通信モードに対応した例(3)〜(7)を順次説明す
る。
【0082】(2)通信方式の説明 次に本実施形態の全体の概略的な通信方式について図1
5ないし図18を参照して説明する。 (a)機内管理装置と機内中継器との間の通信 まず、機内管理装置4による通信の方式について述べ
る。機内管理装置4は、AV機器1,商品管理コンピュ
ータ2,乗客/乗務員管理装置3および機外通信データ
処理装置5との間で個別に所定の通信方式によって通信
処理を行なう。また、機内管理装置4と光ファイバ7に
より結合された複数の機内中継器6との間の通信、およ
び機内中継器6同士の通信においては、光信号によるL
ANの通信方式例えば、図15にそのフレーム構成を示
すCSMA/CD(carrier sensemultiple access wit
h collision detection)方式あるいは、トークンリン
グ方式などの一般的な通信方式が採用されている。
【0083】この場合、使用する通信フレームの構成に
は、例えば図15にも示しているように、送信元アドレ
ス(SA),送信先アドレス(DA),送信データ量
(L),送信データ(Data),エラーチェックのた
めのフレームチェックシーケンス(FCS)を含んでい
る。そして、これはトークンリング方式においても同様
にして採用される。
【0084】機内管理装置4は、まずAV機器1から音
楽CDなどのソフト1aにより出力される音楽データが
デジタル信号として入力されると、送信データ処理回路
17により所定の送信データに変換され、データ合成回
路16において他の送信データと共に合成された状態で
変調回路18を介して光電変換部19から光信号として
光ファイバ7に出力する。
【0085】また、機内管理装置4は、光ファイバ7か
ら光電変換部19を介して入力された光信号を復調回路
14で復調した後、受信用メモリ13で一時記憶する。
記憶された受信データについて、送受信データ制御回路
12において随時読出してそのデータ処理を行ない、商
品管理コンピュータ2,乗客/乗務員管理装置3あるい
は機外通信データ処理装置5のいずれかの指定された機
器に送信する。
【0086】このとき、商品管理コンピュータ2におい
ては、入力されたデータに対して所定のデータ処理を行
なうと共に、データベース2aに新たなデータとして記
憶させ、また、必要なデータを読出して送信用のデータ
として処理する。乗客/乗務員管理装置3においては、
入力されたデータに対して所定のデータ処理を行なうと
共に、登録されている乗客データ3aや乗務員データな
どを読出して、要求されている処理をすると共に、送信
すべきデータを読出して送信用のデータとして処理す
る。そして、機外通信データ処理装置5においては、機
内中継器6を介して乗客から送信された機外へ送信すべ
き電子メールなどのデータを受け取ると、これを図示し
ない機外のアンテナから所定の電波信号として送信し、
機外から受信すべき電子メールなどのデータを受け取る
と、これを取り込んで機内管理装置4に送信する。
【0087】そして、商品管理コンピュータ2,乗客/
乗務員管理装置3あるいは機外通信データ処理装置5か
ら機内に送信すべきデータが送受信データ制御回路12
に入力されると、そのデータ処理を行なった後、送信用
メモリ15に一時的に記憶させ、データ合成回路16に
て先に説明した音楽データと合成して所定の送信フレー
ム構成として光ファイバ7を介して機内中継器6に送信
するようになる。
【0088】そして、このようにして送受信を行なうこ
とにより、各機内中継器6においては、伝送路である光
ファイバ7を介して送信されている信号が自己に対する
ものであるときにはこれを取り込んでデータ処理を行な
い、これに対する応答信号を伝送路に送信する。
【0089】(b)機内中継器と乗客用通信装置等との
通信 次に、機内中継器6による自己の通信エリアC内の客室
乗務員用通信装置8,ヘッドホン9,乗客用通信装置1
0との間の通信の方式について説明する。機内中継器6
は、自己の通信エリア内に存在する複数の通信装置と通
信信号の衝突をなくして円滑に通信を行なうために、図
16に示すような通信フレーム構成を採用している。
【0090】すなわち、1回の通信フレーム構成は、先
頭に命令ダウンリンクとして通信エリア内の複数の通信
相手に対して送受信用フレームを送信割当てタイミング
として指定するFCM(flame control messsage)を設
け、続いて、音楽データなどの専用ダウンリンクのフレ
ームを複数チャンネル(例えば4チャンネル分)のフレ
ームを設け、次に、送受信用フレームを例えば6フレー
ム分設け、最後に通信要求をしている通信装置の検出を
行なうための機器検出フレームを例えば6フレーム設け
る構成としている。
【0091】これにより、通信エリア内のヘッドホン9
においては、専用ダウンリンクを用いて送信される音楽
データを音声受信装置36により受信して所望のCH1
〜4の音楽データを得ることができる。また、客室乗務
員用通信装置8および乗客用通信装置10においては、
FCMにより指定された送受信フレームのタイミングま
で待機して必要な通信を行なう。また、上述のような通
信フレーム構成によって通信を繰り返し実施することに
より、通信エリア内の通信装置と円滑に通信処理を行な
うことができるようになっている。
【0092】なお、前述したように、隣接する機内中継
器6a,6b(図14参照)では通信エリアCa,Cb
が一部重複する領域を有するので、この重複領域での混
信を防止すべく、図17に示すように、TDMA(time
division multiple access:時分割多重アクセス)方
式を採用している。これは、例えば、ある時刻t0 にお
いて機内中継器6aにより上述した通信フレーム構成で
1回の通信を実施すると、その通信フレーム構成が終了
した時点t1 以降に機内中継器6bにより同様の通信フ
レーム構成で1回の通信を実施する。同様にして、その
通信フレーム構成が終了した時点t2 以降に、再び機内
中継器6aにより通信フレーム構成で1回の通信を実施
してゆくという方式である。
【0093】さて、次に、機内中継器6による通信を行
なう場合の送受信フレームの割当てについて図18を用
いて説明する。1回の通信フレーム構成については前述
したとおりで、図18(a)に示している。ここでは、
先頭にFCMを配置し、順次音声データのダウンリンク
であるCH1〜CH4,送受信フレームであるFL1〜
FL6,通信要求受信のフレームが6個配置されてい
る。
【0094】いま、例えば、通信エリアC内の2つの通
信装置から同時に通信要求が送信されたとすると、同図
(b)に示すように、通信要求受信フレームにおいてこ
れらの通信要求が受信される。これにより、通信をすべ
き通信装置1および2の2つがあると判断して、次に、
FCMにて通信装置1および2に対してそれぞれ送受信
を行なうべき送受信フレームFL1およびFL2を割り
当て指定し(同図(c)参照)、この後、CH1〜CH
4の後の実際の送受信フレームFL1,FL2において
通信装置1および2と通信を行なう。上述のようにして
通信処理を繰り返した後、最後の通信フレーム構成で
は、FCMで割当て指定をした後、送受信フレームFL
1およびFL2にて通信装置1および2との通信が終了
すると、一連の通信処理が完了する。
【0095】(3)呼び出し処理の説明 次に、上述のようにして行なう通信処理のうちの一つ
で、乗客が客室乗務員に対して、例えば、「水を飲みた
い」といった要求を、乗客用通信装置10のキー入力に
より指定して行なった場合の一連の処理内容について図
19および図20のシーケンス図を参照して説明する。
【0096】客室内の乗客が乗客用通信装置10のキー
操作入力により呼び出しスイッチをオンにすると(図1
9中A1)、その通信装置の機器IDコードを付加した
通信要求信号を送受信部51から光信号により出力する
ようになる。すると、その座席の天井に設けられている
機内中継器6が、まず機器検出フレームで検出し(A
2)、その呼び出しを行なった通信装置の機器IDコー
ドを読出す(A3)。
【0097】機内中継器6は、次の通信フレーム構成の
FCMにおいて通信要求を行なった通信装置に対して通
信を行なうべき送受信フレームの割当てを行なって(A
4)送信データを作成し(A5)、これを通信エリアC
内の乗客用通信装置10に対して送信するようになる。
乗客用通信装置10側では、送信されたデータを受信す
ると(A6)、その先頭に位置するFCMから(A7)
送受信フレームを得て待機状態となり(A8)、指定さ
れたタイミングが来るとデータ送信を行なう(A9)。
【0098】機内中継器6は、乗客用通信装置10から
データが送信されるとこれを受信して(A10)そのデ
ータ処理を行ない(A11)、さらに続けて読み取るべ
きデータがある場合には、再びFCMを指定して乗客用
通信装置10に対する通信割当てを行ない、データの授
受を行なう。以後、必要とするデータの全てを受信する
まで上述のステップを繰り返して行なう(A4〜A1
1)。
【0099】以上のようにして通信処理を行なうことに
より、機内中継器6は、通信要求を発した乗客用通信装
置10がどの座席のどの客からどのような要求(「水が
のみたい」)がだされているのかということをデータと
して認識し、これをメモリに一時的に記憶して(A1
2)管理装置への送信データの作成を行なう(A1
3)。この後、作成した送信データを機内管理装置4に
送信する(A14)。このとき、送信にエラーが生じた
場合には再送する。
【0100】機内管理装置4は、機内中継器6から光フ
ァイバ7を介して送信されたデータを受信すると(A1
5)、そのデータがどのような種類のものかを分類し
(A16)、いまの場合には『呼び出し』に関するデー
タであるから、乗客/乗務員管理装置2に対してデータ
を送信する(A17)。この場合においても、送信にエ
ラーが発生した場合には再送を行なうようになってい
る。
【0101】次に、乗客/乗務員管理装置2は、機内管
理装置4からデータを受信すると(A18)、そのデー
タ処理を行い(図20中A19)、その応答信号を作成
して送信する(A20)。この場合、乗客/乗務員管理
装置2は、呼び出しを受けた乗客の座席の位置を認識
し、その乗客の座席に近くに居て応対が可能な客室乗務
員を選択する。より具体的には、その乗客の座席の受け
持ちの客室乗務員を選択指定することになる。
【0102】機内管理装置4は、乗客/乗務員管理装置
2から応答信号が送信されると、そのデータを受信して
(A21)、送信すべき機内中継器6のIDコードを付
してデータを作成し(A22)、データ送信を行う(A
23)。この場合、送信すべきデータは、選択指定しよ
うとする客室乗務員がいる機内中継器6を指定するよう
にIDコードを付すように設定されており、これによ
り、機内中継器6を介して客室乗務員が携帯している客
室乗務員用通信装置8に送信するものである。また、呼
び出しを行った乗客に対して客室乗務員が応対すること
を伝えるための送信データも同時に作成してその乗客の
座席に対応した機内中継器6には別途に応答の送信デー
タを作成して送信する。
【0103】光ファイバ7を介して送信されたデータ
は、機内中継器6の間を伝送されることになり、自己の
IDコードを含んでいると判断した機内中継器6は、そ
のデータを受信し(A24)、データを読み出す(A2
5)。そして、機内中継器6は、自己の通信エリアC内
の通信装置に対してFCMにより通信割当てを行って
(A26)、データを形成し(A27)、そのデータを
送信する(A28)。
【0104】その機内中継器6の通信エリアC内に存在
する客室乗務員用通信装置8は、データを受信して(A
29)、そのFCMを読取り(A30)、所定時間だけ
送信準備により待機してから(A31)指定された送受
信フレームにおいてデータを送信する(A32)。これ
により、その機内中継器6は、客室乗務員用通信装置8
により指定された呼び出しに応対する内容のデータを受
けとったことを確認した送信確認のデータを受信して通
信処理を終了する(A33)。
【0105】一方、呼び出しを行った乗客の座席に対応
した機内中継器6から送信データが送信されると、その
乗客用通信装置10は、そのデータを受信し(A3
4)、そのFCMを読取り(A35)、所定時間だけ送
信準備により待機してから(A36)、指定された送受
信フレームにおいてデータを送信する(A37)。これ
により、その機内中継器6は、呼び出しを行った乗客へ
の応対を行う旨の返信を受けたことの確認のデータを乗
客用通信装置10から受信して通信処理を終了する(A
33)。
【0106】なお、上述の一連の通信処理は、例えば、
乗客が呼び出しのスイッチをオンした時点から数秒の間
に行われることであるから、呼び出しを受けた客室乗務
員がこれを認識すればその乗客に対して行動を起こすこ
とができるようになり、迅速な応対処置を取ることがで
きるようになり、機内サービスの向上を図ることができ
るようになる。
【0107】(4)商品在庫確認処理の説明 次に、客室乗務員がカートに商品などを搭載して機内販
売を行なう場合における商品管理の処理のうち、在庫確
認処理を行なう場合の手順について図21ないし図23
のシーケンス図を参照して説明する。これは、乗客から
受けた注文の品物がそのカートに残っておらず、他のカ
ートにあるか否かを確認してあればそれを確保しようと
する場合の処理である。
【0108】なお、客室乗務員用通信装置10として、
図21ないし図23では、いま対象となっている商品が
不足している側のカートを用いて移動販売をしている客
室乗務員が携帯するものを客室乗務員用通信装置A(依
頼元)とし、その商品が残存しているカートを用いて移
動販売をしている客室乗務員が携帯するものを客室乗務
員用通信装置B(依頼先)として示しており、以下、こ
の処理においては、このように呼称して説明する。
【0109】客室乗務員用通信装置Aを操作して客室乗
務員が不足商品番号をペン入力により入力すると(図2
1中B1)、依頼元の客室乗務員用通信装置Aは、機内
中継器6に対して通信開始処理を行って通信開始要求の
信号を送信する(B2)。機内中継器6は、機器検出フ
レームにおいて通信開始要求の信号を受信すると(B
3)、その機器IDコードを読出し(B4)、その客室
乗務員用通信装置Aに対するFCMを設定する(B
5)。続いて、送信するデータを作成して(B6)デー
タ送信を行う(B7)。
【0110】これにより、客室乗務員用通信装置Aにお
いては、機内中継器6から送信されたデータを受信して
そのFCMを読み取り(B8,B9)、送信しようとし
ている不足商品に関するデータの送信準備をして送信タ
イミングになると送信すべきデータを送信する(B1
0,B11)。機内中継器6は、客室乗務員用通信装置
Aからデータを受信すると(B12)、そのデータ処理
を行ない(B13)、さらに通信が必要な場合には上述
の処理を繰り返し(B5〜B13)、データ通信が終了
すると得られたデータをメモリに記憶する(B14)。
【0111】次に、機内中継器6は、管理装置側への送
信データの作成を行ない(B15)、機内管理装置4に
データを送信する(B16)。このとき、送信エラーが
発生した場合には再送を行なう。機内管理装置4は送信
されたデータを受信すると(B17)、そのデータをど
の装置に対するものかについて分類し(B18)この場
合の該当している商品管理コンピュータ2に対して受信
したデータを送信する(B19)。このとき、送信エラ
ーが発生した場合には再送を行なう。
【0112】商品管理コンピュータ2は、機内管理装置
4から送信されたデータを受信すると(B20)、その
データ処理を行なう(B21)。これは、問い合わせを
受けた不足商品の在庫状態をデータベースにより検索す
ると共に、在庫が残っている場合にはその商品が残って
いるカートに対して商品を確保するための通信データを
作成するなどの処理を行なうものである。この後、商品
管理コンピュータ2は、上述の処理を行なった結果に基
づいて、在庫が残っている場合に、依頼先の客室乗務員
用通信装置Bに対して在庫確保の通信を行なうべく在庫
確保指示の応答信号を作成して機内管理装置4にデータ
を送信する(B22)。
【0113】機内管理装置4は、送信されたデータを受
信すると(B23)、送信すべき相手の客室乗務員用通
信装置Bが存在する通信エリアの機内中継器6に対して
データを送信すべくデータを作成して(B24)、これ
を送信するようになる(B25)。機内中継器6は、自
己にあてられた送信信号であることを認識すると、これ
を受信し(B26)、そのデータを読出す(B27)。
次に、機内中継器6は、自己の通信エリア内の客室乗務
員用通信装置Bに対して通信を行なうべくFCMを作成
する(B28)と共に送信データを形成し(B29)、
在庫確保指示のデータを送信する(B30)。
【0114】不足商品である対象商品を在庫として保有
しているカートで機内販売を行なっている客室乗務員が
携帯している依頼先の客室乗務員用通信装置Bは、機内
中継器6から送信されたデータを受信すると、前述同様
にしてFCMを読み取り、自己に割り当てられた送受信
スロットのタイミングまで待機した後にデータを受信し
(B31)、このデータ受信処理を受信すべきデータが
全部得られるまで繰り返し実行する。これにより、商品
管理コンピュータ2から在庫確保の指示を受けた客室乗
務員はそのカートに残っている対象の商品を必要個数だ
け確保して他の乗客への販売対象から除外するようにな
る(B32)。
【0115】次に、客室乗務員により、上述の在庫確保
を行なった後に、その確認処理を連絡すべく客室乗務員
用通信装置Bのペン入力により在庫確認の入力処理が行
なわれると(B33)、客室乗務員用通信装置Bは、通
信開始処理を行なって機内中継器6に対して通信開始の
要求信号を送信する(B34)。機内中継器6は、機器
検出フレームで検知してその機器IDコードを読出し
(B35,B36)、以後の通信を行なうためのFCM
を設定して送信データを作成し、客室乗務員用通信装置
Bに対してデータを送信する(B37〜B39)。
【0116】客室乗務員用通信装置Bは、機内中継器6
から送信されたデータを受信すると、そのFCMを読み
取って送信すべきデータを指定された送受信フレームに
て送信する(B40〜B43)。機内中継器6は、客室
乗務員用通信装置Bから送信されるデータを受信してそ
のデータ処理を行ない、必要なデータの授受をするため
の通信が終了すると(B44,B45)、そのデータを
記憶して管理装置への送信データを作成し、機内管理装
置4宛てに送信する(B46〜B48)。
【0117】機内管理装置4は、機内中継器6から送信
されたデータを受信すると、そのデータの分類を行なっ
て商品管理コンピュータ2へのデータであるとして送信
する(B49〜B51)。商品管理コンピュータ2は、
これを受信すると、データ処理を行なって、客室乗務員
用通信装置Bを介して在庫確認をして不足商品の確保が
なされたことをデータベースに記憶し、在庫確保をした
ことを依頼元の客室乗務員用通信装置Aを携帯する客室
乗務員に連絡すべく応答信号を作成して機内管理装置4
に宛てて送信する(B52〜B54)。
【0118】機内管理装置4は、これを受信すると対応
する客室乗務員用通信装置Aが位置する通信エリアの機
内中継器6に対するデータを作成して送信する(B55
〜B57)。該当する機内中継器6は、自己に宛てられ
た送信データであることと認識して受信するとそのデー
タを読出し、客室乗務員用通信装置Aに対するFCMを
作成すると共に在庫確保連絡の送信データを形成して送
信する(B58〜B62)。
【0119】客室乗務員用通信装置Aは、機内中継器6
から送信されたデータを受信すると、前述同様にしてF
CMを読み取り、自己に割り当てられた送受信スロット
のタイミングまで待機した後にデータを受信し(B6
3)、このデータ受信処理を受信すべきデータが全部得
られるまで繰り返し実行する。これにより、商品管理コ
ンピュータ2から在庫確認の連絡を受けた客室乗務員
は、対象となっている不足商品を要求した乗客に対し
て、その不足商品が他のカートに残っていることを口頭
で連絡して一連の商品在庫確認処理を終了する。
【0120】これにより、乗客から要求された商品がな
い場合に、客室乗務員がその場で、客室乗務員用通信装
置Aを操作して通信を行なうことで、商品管理コンピュ
ータ2を介して在庫を保有しているカートの客室乗務員
用通信装置Bと連絡をして不足商品の在庫確保を行なう
と共に、その在庫確保ができたか否かについて確認を得
ることができるので、乗客はすぐにその場で要求した商
品が得られるか否かを認識することができ、機内サービ
スの向上を図ることができるようになる。
【0121】(5)機外へのデータ送信処理の説明次
に、機内の客室で乗客が乗客用通信装置10を操作して
作成したデータや通信文などを電子メールとして機外に
送信する場合の送信処理について図24および図25を
参照して説明する。なお、ここでは、電子メールの送信
について説明するが、同様にして通信処理を行なうこと
により、機外で送信された電子メールを受信して該当す
る乗客が利用している乗客用通信装置10に宛てて送信
することもできるようになっている。
【0122】乗客により、乗客用通信装置10のキーボ
ード11が操作されてデータおよびそのデータの宛先が
入力されると(C1)、乗客用通信装置10は、その通
信エリアの機内中継器6に対してデータを送信するため
の送信依頼を行ない、送信要求信号を送信する(C
2)。機内中継器6は、機器検出フレームにてこれを検
知して機器IDコードを読出し(C3,C4)、その乗
客用通信装置10に対する送受信通信フレームをFCM
により指定して送信データを作成し、データ送信を行な
う(C5〜C7)。
【0123】乗客用通信装置10は、機内中継器6から
送信されたデータを受信すると、そのFCMを読み取っ
て自己に割り当てられた送受信フレームのタイミングが
来るとデータを送信する(C8〜C11)。機内中継器
6は、そのデータを受信してデータ処理を行ない(C1
2,C13)、以後、受信すべきデータを全て受信でき
るまで上述の処理C5〜C13を繰り返し行ない、これ
が終了するとそのデータをメモリに記憶する(C1
4)。機内中継器6は、この後、管理装置である機外通
信データ処理装置5への送信データを作成し(C1
5)、これを機内管理装置4に宛てて送信する(C1
6)。
【0124】次に、機内管理装置4は、機内中継器6か
ら送信されたデータを受信すると(C17)、そのデー
タを分類して送信先である機外通信データ処理装置5に
対してデータを送信する(C18,C19)。このとき
送信エラーが発生した場合には再送する。機外通信デー
タ処理装置5は、機内管理装置4から送信されたデータ
を受信すると(C20)、これを機外に送信するための
データに変換する処理を行ない(C21)、機外に送信
する(C22)。この後、機外通信データ処理装置5
は、乗客に対して電子メールのデータを機外に送信した
ことを確認してもらうためのデータを機内管理装置4に
宛てて送信する(C23)。
【0125】機内管理装置4は、このデータを受信する
と、該当する乗客の座席に対応した機内中継器6に宛て
て送信確認のデータを送信すべくデータを作成して送信
する(C24〜C26)。機内中継器6は、そのデータ
が自己に宛てられたものであることを認識すると、その
データを受信してデータを読出し(C27,C28)、
通信エリア内の乗客用通信装置10に対して送信すべく
送受信フレームを割り当てるFCMを作成し、データを
形成して送信する(C29〜C31)。
【0126】乗客用通信装置10は、機内中継器6から
送信されたデータを受信すると、前述同様にしてFCM
を読み取り、自己に割り当てられた送受信スロットのタ
イミングまで待機した後にデータを受信し(C32)、
このデータ受信処理を受信すべきデータが全部得られる
まで繰り返し実行する。これにより、乗客用通信装置1
0は、機外通信データ処理装置5による電子メールの送
信処理が終了したことをディスプレイ47に表示するよ
うになり(C33)、乗客はそれを見て確認することが
できる。
【0127】(6)音声情報通信処理の説明 次に、機内の客室で乗客がヘッドホン9を装着して音楽
を観賞する場合の音声情報通信処理について図26を参
照して説明する。なお、ここでは専用ダウンリンクを用
いた音声情報通信について説明するが、双方向通信を行
なわない情報通信の他の形態として画像情報通信があ
り、これはヘッドホン9ではなく乗客用通信装置10の
ディスプレイ47に画像を表示するように行なうもの
で、このような専用ダウンリンクを用いた画像情報通信
についても基本的な処理形態は同様である。
【0128】さて、乗客が座席に配設されているヘッド
ホン9を頭部に装着して、音声通信装置36の切換スイ
ッチ40を回動操作して所望のチャンネルを選択設定す
ると(図26中D0)、機内のAV機器1から出力され
ている音声データのうちの選択されたチャンネルの音声
データを取り込むようになっている。すなわち、AV機
器1は、あらかじめ準備されている音楽プログラムによ
る音楽ソフトや、乗客により持ち込まれたCD,MDあ
るいはカセットテープなどの音楽ソフトによる複数チャ
ンネルの音声信号をそれぞれチャンネル毎にデジタル信
号に変換して機内管理装置4に送信する(D1)。
【0129】機内管理装置4は、AV機器1から送信さ
れた複数チャンネルの音声データを受信するとこれを機
内の全ての機内中継器6に宛てて送信するデータとして
その複数チャンネルの音声データを作成してデータ送信
する(D2〜D4)。機内に配置された全ての機内中継
器6は、機内管理装置4から送信された音声データを受
信すると、その受信データを読出して自己の通信エリア
に送信する信号とするように、FCMを形成すると共に
データを形成して送信する(D5〜D9)。
【0130】機内中継器6の通信エリア内に存在するヘ
ッドホン9の音声通信装置36は、機内中継器6から送
信されたデータを受信すると、あらかじめ選択設定した
チャンネルに対応した専用ダウンリンクフレームにおい
て音声データを受信し(D10)、得られた音声データ
から音楽情報となるようにデータを作成して音声信号化
し(D11,D12)、これをヘッドホン9のスピーカ
に出力する。
【0131】これにより、乗客はヘッドホン9により所
望のチャンネルの音楽あるいは持ち込んだ音楽ソフトに
よる音楽を聞くことができるようになる。なお、前述し
たように、機内中継器6により音声データを送信する通
信フレーム構成では、専用ダウンリンクフレームをFC
Mに続けて例えば4チャンネルで設定しているので、こ
のダウンリンクのフレームでは送受信のための手続きを
必要としないため与えられたフレーム内の時間を音声デ
ータで満たした効率の良い受信を行なうことができる。
【0132】(7)緊急情報通信処理の説明 次に、機内において緊急に伝達すべき情報が発生した場
合に行なう通信処理について図27を参照して説明す
る。これは、緊急情報を機内の乗客や客室乗務員に対し
て一斉に連絡するために行なう処理で、機内放送で乗客
に伝達すること以外に、例えばヘッドホン9を用いて音
楽観賞をしている乗客にも伝えたり、あるいは耳の不自
由な人に対して視覚的に認識できるように乗客用通信装
置10のディスプレイ47に表示させ、さらには、客室
乗務員用通信装置8においてもディスプレイ22に表示
させると共にイヤホン34を耳に装着している場合には
そのイヤホン34にも音声にて伝達しようとするもので
ある。
【0133】まず、機内において緊急情報の伝達が必要
となった場合に、AV機器1に対して緊急情報が音声に
より入力されると、これが音声信号として送信されるよ
うになり(図27中E1)、この場合には、内部におい
て緊急情報の音声信号をデジタル信号かの処理を行なう
と共に、これを音声データを出力していた全てのチャン
ネルに対して送信するように設定して機内管理装置4に
送信する(E2)。また、乗客/乗務員管理装置3に対
して緊急情報が入力されると、これも同様にして内部に
おいて緊急情報としてデジタルデータに変換して機内管
理装置4に送信するようになる(E3)。
【0134】機内管理装置4は、AV機器1あるいは乗
客/乗務員管理装置3から送信された緊急情報のデータ
を受信すると(E4)、機内に配置された全ての機内中
継器6に対して専用ダウンリンクの全チャンネルを使用
して緊急情報を送信するようにデータを作成し(E
5)、これを送信する(E6)。全ての機内中継器6
は、機内管理装置4から緊急情報のデータを受信すると
(E7)、これを読出して(E8)通信フレーム構成の
うちの専用ダウンリンクの全てのチャンネルに対して緊
急情報のデータを送信するように設定してFCMを構成
すると共にデータを形成し(E9,E10)、各通信エ
リア内に送信する(E11)。
【0135】ヘッドホン9や乗客用通信装置10におい
ては、各通信エリア内で機内中継器6から送信されら緊
急情報を受信すると、これを音声データに変換して音声
信号化して出力して乗客に知らせたり(E12〜E1
4)、あるいはディスプレイ47に表示させるようにな
る(E15〜E17)。また、図中には示していない
が、客室乗務員用通信装置8に対しても、同様にして緊
急情報が送信されるので、これを受信すると、ディスプ
レイ22に表示させたりあるいはイヤホン34を装着し
ている場合にはこれに音声として出力することにより乗
務員に知らせるようになる。
【0136】これにより、機内放送により緊急情報が放
送させるだけではなく、この情報通信システムを利用し
て乗客および乗務員に対して一斉に且つ確実に緊急情報
を伝達することができるようになる。
【0137】(第2の実施形態)図28および図29
は、本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施
形態と異なるところは、機内中継器6により各通信エリ
アに対して行なう通信の方式である。すなわち、第1の
実施形態においては、TDMA方式で機内中継器6aお
よび6bの間の混信を防止するようにしたが、この実施
形態においては、FDMA(frequency division multi
ple access:周波数分割多元接続)方式で行なうように
したものである。
【0138】図29は、機内中継器6a,6bおよび機
内通信装置8,10でそれぞれ発信用に使用する波長を
示すもので、前述した図14に示したように、機内中継
器6aと6bとの間では、通信エリアが重複する領域が
発生することから、この重複領域で混信が発生しないよ
うに通信フレーム構成を送信する必要がある。そこで、
第1の実施形態においてはTDMA方式を採用すること
により混信を防止したが、この実施形態においては、機
内中継器6aでは波長λ1の光信号で発信し、機内中継
器6bでは波長λ2(>λ1)の光信号で発信するよう
にしている。
【0139】一方、各通信エリアCa,Cb内で機内中
継器6a,6bから光信号を受信する客室乗務員用通信
装置8あるいは乗客用通信装置10においては、いずれ
の波長λ1およびλ2の信号も受信可能に設けられ、両
方の波長の信号を受信した場合にはその受信強度を比較
して強い方の波長を選択して受信するように切り換える
と共に、その選択した受信信号の波長がλ1のときには
送信時の波長をλ3(>λ2)に設定し、受信信号の波
長がλ2のときには送信時の波長をλ4(>λ3)に設
定する。
【0140】また、客室乗務員用通信装置8のように、
客室内の通路を移動しながら通信を行なうものにおいて
は、通信中の移動に伴って通信対象となる機内中継器6
a,6bの通信エリアも移動するので、受信強度が変化
することになる。そこで、このような客室乗務員用通信
装置8においては、常に受信強度をチェックするように
設けられると共に、それによって通信途中で受信波長が
変わる場合には、それに対応して選択波長を切り換える
と共に送信信号の波長も切り換えるようになっている。
なお、通信相手となる機内中継器6a,6bが切換わる
場合には、切り換わった相手の機内中継器6a,6bと
新たに通信を開始すべく通信要求を送信して手続きを行
なった後にデータ通信処理を行なう。
【0141】そして、上述と同様に、ヘッドホン9に設
けられる音声受信装置36においては、機内中継器6a
および6bのいずれから送信される波長λ1,λ2の光
信号についても受信可能な構成とされており、これによ
って、第1の実施形態と同様にして音声データを受信し
て選択的に音声信号に再生することができるようになっ
ている。
【0142】そして、このように異なる波長を用いて通
信を行なう場合に、各受光部においては、多層膜などで
形成された光学的フィルタを設けて選択するように構成
しているので、異なる波長λ1およびλ2あるいはλ3
およびλ4が同時に送信されても両者の間で干渉を起こ
すことなく通信を行なうことができ、したがって、図2
8に示すように、機内中継器6aと6bとの間では、通
信フレーム構成を送信する際に同時に行なうことができ
るようになる。
【0143】(第3の実施形態)図30ないし図32
は、本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施
形態と異なるところは、機内中継器6により各通信エリ
アに対して行なう通信の方式である。すなわち、第1の
実施形態においては、機内中継器6a,6bと各通信エ
リア内の機内通信装置8,9,10との間で行なう通信
を、単一の波長の光信号を用いてデータをシリアルデー
タとして送受信する方式としているのに対し、この実施
形態では、複数の波長の光信号を用いてデータをパラレ
ルデータとして送受信する方式を採用しているところが
異なる。
【0144】図31は、パラレルデータ通信に用いる8
つの波長λ1〜λ8(λ1からλ8に順に所定間隔で波
長が長くなるように設定)を示しており、例えば、8ビ
ット分のデータを一度に送信する構成である。この場
合、パラレルデータを8ビットで送信する構成を採用す
る都合で、機内中継器6a,6b共に同じ波長λ1〜λ
8を使用するので、両者の間では重複通信領域で干渉が
発生するため、第1の実施形態と同様にして図30に示
すように時分割で通信フレーム構成を送信するようにタ
イミング調整を図る構成としている。
【0145】なお、8つの波長λ1〜λ8を用いて通信
を行なう場合に、それらの投光(送信)および受光(受
信)については、できるだけ干渉の悪影響を軽減するた
め、波長の差が小さいもの同士が隣接した位置とならな
いように、例えば図32に示すように配置される。すな
わち、送受信回路部の投受光部71は、送信回路62の
投光部71aにおいては、各波長の光源を、例えば、λ
1,λ4,λ7,λ2,λ5,λ8,λ3,λ6といっ
た順に並べることにより、隣接するもの同士では離れた
波長となるように設定し、一方、受信回路63の受光部
71bにおいては、各波長の受光器を、例えば、 λ5,λ8,λ3,λ6,λ1,λ4,λ7,λ2 といった順に並べている。
【0146】これにより、1回の通信フレーム構成でや
り取りするデータ量を大幅に増大させることができ、換
言すれば単位時間当たりの通信容量を増大させることに
より情報伝達能力を高める構成とすることができるよう
になる。
【0147】(第4の実施形態)図33および図34
は、本発明の第4の実施形態を示すもので、第3の実施
形態と異なるところは、機内中継器6間および機内管理
装置4との間の通信を光ファイバ7を介して結合してい
たのに対して、これらの間においても空中伝播信号とし
ての光信号による通信方式で行なうように構成したとこ
ろである。
【0148】すなわち、図33は機内中継器6に代わる
機内中継器72の外観を示すもので、図示のものでは、
例えば八角形の箱状をなす形状とされ、自己の通信エリ
ア内の通信機器と通信を行なうための送受信回路部の投
受光部71が中央下面部に設けられると共に、同様にし
て他の機内中継器72や機内管理装置4との通信を行な
うための投受光部73が8つの側面に配設されている。
【0149】このような構成を採用することにより、機
内中継器72を客室内の天井に配置した場合に相互間で
の通信は、側面に設けられた8つの投受光部73のうち
のいずれかを介して行なえるので、ほぼ全方位に渡って
機内中継器72の相互間で通信を行なうことができるよ
うになる。そして、光ファイバ7により結合する必要が
ないので、光ファイバ7を配設するための手間や制約を
受けることがなくなり、設置のための自由度が高くな
る。
【0150】なお、図34は、八角形状をなす機内中継
器72に代えて、必要な方向にのみ投受光部73を配置
した、例えば前後方向にのみ指向する機内中継器74
(同図(a)参照)の構成や、3方向にのみ指向する機
内中継器75(同図(b)参照)の構成や、あるいは4
方向にのみ指向する機内中継器76(同図(c)参照)
の構成を示しており、設置場所に応じて適宜のものを選
択して配置することができるものである。この場合、図
中では通信エリアに対応して設けられる投受光部71に
ついては省略して示している。
【0151】(第5の実施形態)図35は、本発明の第
5の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なると
ころは、機内中継器6に代えて座席用機内中継器77お
よび通路用機内中継器78を設ける構成としたところで
ある。
【0152】すなわち、第1の実施形態における機内中
継器6は、客室の天井の各所に設けて座席および通路を
全体的にカバーするように構成したものであったが、こ
の実施形態では、図35に示すように、座席Sで乗客が
着席した状態で使用するヘッドホン9や乗客用通信装置
10との通信を対象とした座席用機内中継器77と、通
路Pで客室乗務員が移動しながら使用する客室乗務員用
通信装置8との通信を対象とした通路用機内中継器78
とを設けて、通信の繁雑さを少なくした構成のものであ
る。
【0153】具体的には、座席用機内中継器77では、
その通信エリアCAが座席Sを含む所定の範囲内となる
ように設定されており、通路用機内通掲記78では、そ
の通信エリアCBが通路Pを含んで座席にかからない範
囲内となるように設定されている。また、各機内中継器
77,78間で通信エリアCA,CBが重複する場合に
は、これらにより相互の干渉が発生しないように、前述
したTDMA方式やFDMA方式などを採用したり、あ
るいは第3の実施形態におけるようなパラレルデータ通
信方式を採用したTDMA方式などを用いるようにして
いる。
【0154】これにより、機内中継器77においては、
自己の通信エリアCA内での通信対象となるのは、その
通信エリアCAがカバーしている座席に対応したヘッド
ホン9と乗客用通信装置10に限定でき、また、機内中
継器78においては、自己の通信エリアCB内での通信
対象となるのは、その通信エリアCBがカバーしている
通路の領域を通過する客室乗務員用通信装置8に限定す
ることができるので、通信フレーム構成を限定したもの
に設定することができ、さらに通信効率を高めることが
できるようになる。
【0155】本発明は、上記実施形態にのみ限定される
ものではなく、次のように変形また拡張できる。客室乗
務員用通信装置8の入力装置として、データ入力用のペ
ン25以外に、入力バーコード・ハンディターミナルな
どのバーコードを読取り入力するものを装着して入力す
るように構成しても良い。また、ディスプレイ22に対
して表示されている部分を直接指などで接触して入力で
きるように構成してもよい。
【0156】乗客用通信装置10のディスプレイ47
は、入力スイッチとしてタッチパネルとなる構成として
も良く、これにより表示されたものを直接触ることによ
り必要なデータを入力したり選択設定することができる
ようになる。
【0157】送受信用フレームの数は通信の発生する頻
度に応じて適宜の数に設定することが好ましい。これに
より、1回の通信フレーム内での音声データのダウンリ
ンク専用のフレームの情報量を増やすことができる。機
器検出フレームの設定数は、多くなるほど通信機器から
の通信の発生を迅速に検出して応答することができるよ
うになるものであるから、通信の発生を考慮して適宜の
数に設定することができる。
【0158】機内中継器6による通信エリアに対する通
信フレーム構成を使用して行う通信では、通信プロトコ
ルとして、HDLC(high level data linc control)
を用いても良いし、マンチェスタ符号方式を用いても良
いし、あるいはNRZ(nonreturn to zero)方式など
を用いることもできる。
【0159】また、機内中継器6による通信エリアに対
する通信フレーム構成を用いて行う通信では、通信信号
の変調方式を、FSK(周波数変調),ASK(振幅変
調),PSK(位相変調),SS(スペクトラム拡散変
調)など種々の方式を用いることができる。
【0160】機内中継器6間あるいは機内管理装置4と
の間で光ファイバ7を用いて双方向に光信号を伝送する
方法としては、光カプラの伝搬方向特性を用いるDDM
(directional division multiplexing )方式や、光フ
ァイバ内の送信タイミングを制御して通信衝突を防止す
るTCM(time compression multiplexing )方式、あ
るいは光ファイバ内の光の干渉を生じない複数の異なる
波長の光を用いるWDM(wavelength division multip
lexing)方式があり、そのどの方法でも構わない。
【0161】機内中継器6間あるいは機内管理装置4と
の間で行う通信方式としてCSMA/CD方式を用いた
場合について説明したが、これに代えてトークンリング
方式を採用することもできる。カートを用いた移動販売
では、商品管理をするために客室乗務員が携帯する客室
乗務員用通信装置8を用いて行うようにしたが、カート
毎に専用に商品管理用の通信装置を設けてこれを客室乗
務員が操作して行うようにしても良い。
【0162】光信号を用いて通信を行なうシステムにつ
いて説明したが、電波障害などの悪影響の発生が抑制で
きる例えばギガヘルツ(GHz)帯の高周波信号などを
通信に用いることもできる。航空機に限らず、船や電車
あるいはバスなどの移動体にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム全体の
構成のブロック図
【図2】機内管理装置のブロック構成図
【図3】客室乗務員用通信装置のブロック構成図
【図4】音声受信装置のブロック構成図
【図5】乗客用通信装置のブロック構成図
【図6】機内中継器のブロック構成図
【図7】客室乗務員用通信装置の外観図
【図8】ヘッドホンの外観図
【図9】ヘッドホンの音声受信装置の外観図
【図10】乗客用通信装置の外観図
【図11】機内中継器の外観図
【図12】機内の座席と機内中継器との配置関係を示す
外観斜視図
【図13】機内の座席に配設された乗客用通信装置およ
び機内中継器の配置関係を示す外観斜視図
【図14】座席に対する中継器の配置関係を示す平面図
【図15】光ファイバで行う通信方式の通信フレームを
示す図
【図16】機内中継器の通信フレームを示す図
【図17】機内中継器の通信フレームの送信タイミング
のタイムチャート
【図18】機内中継器が複数の機内通信装置と通信を行
う場合の通信フレームを示す図
【図19】呼び出し処理の通信シーケンス(その1)
【図20】呼び出し処理の通信シーケンス(その2)
【図21】商品在庫確認処理の通信シーケンス(その
1)
【図22】商品在庫確認処理の通信シーケンス(その
2)
【図23】商品在庫確認処理の通信シーケンス(その
3)
【図24】機外へのデータ送信処理の通信シーケンス
(その1)
【図25】機外へのデータ送信処理の通信シーケンス
(その2)
【図26】音声情報通信処理の通信シーケンス
【図27】緊急情報通信処理の通信シーケンス
【図28】本発明の第2の実施形態を示す機内中継器の
通信フレームの送信タイミングのタイムチャート
【図29】機内中継器および機内通信装置で使用する光
通信の波長
【図30】本発明の第3の実施形態を示す図28相当図
【図31】図29相当図
【図32】光通信用の投受光部の配置関係を示す図
【図33】本発明の第4の実施形態を示す機内中継器の
外観図
【図34】機内中継器の他の構成例を示す図
【図35】本発明の第5の実施形態を示す図14相当図
【符号の説明】
1はAV機器(データ出力装置)、2は商品管理コンピ
ュータ(データ処理装置)、3は乗客/乗務員管理装置
(データ処理装置)、4は機内管理装置(通信管理装
置)、5は機外通信データ処理装置、6,6a,6b,
72,74,75,76,77,78は機内中継器(中
継器)、7は光ファイバ、8は客室乗務員用通信装置
(送受信端末装置)、9はヘッドホン、10は乗客用通
信装置(送受信用端末装置)、11はキーボード、12
は送受信データ制御回路、16はデータ合成回路、22
はディスプレイ、23はデータ入力スイッチ、24は送
受信部、25はデータ入力用ペン、27は制御回路、2
8は通信制御回路、36は音声受信装置、37は上方受
信回路、38は前方受信回路、39は後方受信回路、4
0は切換スイッチ、41は信号選択回路、47はディス
プレイ、48は入力スイッチ、49はチャンネル選択
器、50はヘッドホン送信回路、51は送受信部、52
はキーボード入力回路、53は入力データ処理回路、5
6は受信データ処理回路、57は信号選択回路、62は
送信回路、63は受信回路、64は中継制御回路、68
は光ファイバインタフェース、Sは座席、Pは通路、R
は客室、C,Ca,Cb,CA,CBは通信エリアであ
る。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の内部空間に配置される複数の受
    信端末装置と、 前記移動体の内部空間に配置される複数の送受信端末装
    置と、 前記移動体に設けられ前記受信端末装置に提供するため
    のデータを出力するデータ出力装置と、 前記移動体に設けられ前記送受信端末装置との間で双方
    向のデータの授受が可能なデータ処理装置と、 前記移動体に設けられ前記内部空間に所定の通信領域を
    設定しその通信領域内に位置する前記受信端末装置およ
    び前記送受信端末装置との間で空中伝播信号を介して行
    なうデータ通信の制御をする中継器と、 この中継器を介して前記受信端末装置,送受信端末装置
    と前記データ出力装置,データ処理装置との間の通信を
    制御する通信管理装置とを備え、 前記中継器は、前記通信領域内の前記受信端末装置およ
    び送受信端末装置に対して、空中伝播信号を用いて多重
    通信を行なうように設けられ、1回の通信フレーム構成
    の中に送信専用フレームと送受信用フレームとの両者を
    設ける構成でデータ通信を行なうことを特徴とする情報
    通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記中継器を複数設け、それぞれの通信領域が前記移動
    体内部空間における前記データ通信が必要な領域全体を
    カバーするように配置したことを特徴とする情報通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 航空機内の座席および通路を対象とした
    通信領域を設けた情報通信システムにおいて、 前記航空機内の座席や通路に対応して配置される複数の
    受信端末装置と、 前記航空機内の座席や通路に対応して配置される複数の
    送受信端末装置と、 前記航空機に設けられ前記受信端末装置に提供するため
    のデータを出力するデータ出力装置と、 前記航空機に設けられ前記送受信端末装置との間で双方
    向のデータの授受が可能なデータ処理装置と、 前記受信端末装置,送受信端末装置と前記データ出力装
    置,データ処理装置との間の通信を制御する通信管理装
    置と、 この通信管理装置と前記受信端末装置および前記送受信
    端末装置との間に介在され、該受信端末装置および送受
    信端末装置に対して空中伝播信号を介して通信を行なう
    ように設けられるものであって、前記航空機内の天井に
    複数個を配置することにより前記航空機内における通信
    領域の全体をカバーするようにした複数の中継器とを備
    えたことを特徴とする情報通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記中継器は、前記通信領域内の前記受信端末装置およ
    び送受信端末装置に対して、空中伝播信号を用いて多重
    通信を行なうように設けられ、1回の通信フレーム構成
    の中に送信専用フレームと送受信用フレームとの両者を
    設ける構成でデータ通信を行なうことを特徴とする情報
    通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の情
    報通信システムにおいて、 前記中継器は、前記1回の通信フレーム構成の中に複数
    の送受信用フレームが設定されており、前記通信領域内
    に存在する複数の送受信端末装置に対して1回の通信フ
    レーム構成中で通信を行なうように構成されていること
    を特徴とする情報通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記中継器は、前記複数の送受信用フレームに先行して
    前記複数の送受信端末装置に対して送受信用フレームを
    個別に指定するフレーム割当て信号を送信するように構
    成されていることを特徴とする情報通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の情報通信シス
    テムにおいて、 前記中継器は、前記1回の通信フレーム構成として、前
    記送受信用フレームに先行して前記送信専用フレームを
    送信するように設定されていることを特徴とする情報通
    信システム。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の情
    報通信システムにおいて、 前記中継器は、前記1回の通信フレーム構成中に、前記
    通信領域内に存在する前記送受信端末装置から送信され
    る通信要求信号を検出するための機器検出用フレームを
    付加した設定とされていることを特徴とする情報通信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の情報通信システムにお
    いて、 前記中継器は、前記1回の通信フレーム構成に設定する
    前記送受信フレームの個数として、前記通信領域内に存
    在する前記送受信端末装置の個数に対して前記通信要求
    信号の発生頻度に対応する割合程度の個数に設定されて
    いることを特徴とする情報通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9のいずれかに記載の
    情報通信システムにおいて、 前記複数の中継器は、少なくとも、それぞれに設定され
    ている前記通信領域が隣接する通信領域と重複する中継
    器同士の間では、前記1回の通信フレーム構成の実施期
    間が重複しないようにデータ通信のタイミングをずらす
    ように設定されていることを特徴とする情報通信システ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項2ないし9のいずれかに記載の
    情報通信システムにおいて、 前記複数の中継器は、少なくとも、それぞれに設定され
    ている前記通信領域が隣接する通信領域と重複する中継
    器同士の間では、異なる周波数(波長)の空中伝播信号
    を用いて前記データ通信を実施するように構成されてい
    ることを特徴とする情報通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記中継器は、前記データ通信を行なうときの空中伝播
    信号として、送受信すべきデータをパラレルデータ信号
    として複数の異なる周波数(波長)の空中伝播信号で変
    調したものを合成して出力するように構成されているこ
    とを特徴とする情報通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記データ出力装置は、音声データあるいは画像データ
    を出力するオーディオビデオ機器として設けられ、 前記受信端末装置は、音声データあるいは画像データを
    音声あるいは画像として再生するオーディオ機器である
    ことを特徴とする情報通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の情報通信システム
    において、 前記中継器は、前記データ出力装置から出力される複数
    種類の音声データあるいは画像データを前記送信専用フ
    レームを複数設定して前記オーディオ機器に対して複数
    チャンネルのデータ信号として送信するように構成され
    ていることを特徴とする情報通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の情報通信システム
    において、 前記オーディオ機器は、前記中継器から送信される複数
    チャンネルのデータ信号に対して、所望のものを選択的
    に受信する選択手段を備えていることを特徴とする情報
    通信システム。
  16. 【請求項16】 請求項13ないし15のいずれかに記
    載の情報通信システムにおいて、 前記オーディオ機器は、前記中継器から送信される音声
    データを受信する受信回路と、受信した複数チャンネル
    のデータ信号から所望のものを選択する信号選択回路
    と、選択されたデータ信号を音声信号に変換する変換回
    路と、この変換回路により変換された音声信号を出力す
    るヘッドホンとから構成されていることを特徴とする情
    報通信システム。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記データ処理装置として、前記移動体内部空間で移動
    販売を行なう商品の管理を行なう商品管理コンピュータ
    が設けられ、 前記送受信端末装置として、前記移動販売に対応して販
    売員が携帯可能に形成された商品管理用端末装置が設け
    られ、 前記送受信端末装置は、前記移動販売を行なう商品の販
    売に関する情報を入力可能に設けられると共に、前記商
    品管理コンピュータとの間で前記中継器を介して商品販
    売情報についてのデータ通信が可能に構成されているこ
    とを特徴とする情報通信システム。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の情報通信システム
    において、 前記商品管理コンピュータは、前記商品管理用端末装置
    から商品の在庫状況確認のデータ通信が要求されると、
    これに応じて、その商品の在庫の存在を確認してその存
    在が確認された移動販売の商品管理用端末装置に対して
    商品確保を依頼すると共に、その結果を要求元の商品管
    理用端末装置に送信するように構成されていることを特
    徴とする情報通信システム。
  19. 【請求項19】 請求項17または18に記載の情報通
    信システムにおいて、 前記商品管理用端末装置は、前記移動販売に供する商品
    を表示する表示部を備えると共に、前記商品の販売に関
    する情報をその表示部の対応する商品の表示位置に接触
    して入力可能なペン入力インターフェースを備えたこと
    を特徴とする情報通信システム。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし19のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記送受信端末装置として、前記移動体内に存在する乗
    客および乗務員によるデータ処理が可能であると共に外
    部に対して送信すべきデータを作成可能なデータ処理用
    端末装置を設けたことを特徴とする情報通信システム。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の情報通信システム
    において、前記データ処理装置として、前記移動体の外
    部に対してデータの送信が可能な外部通信装置を備え、 前記通信管理装置は、前記データ処理用端末装置から前
    記中継器を介して前記外部に対する送信データが送信さ
    れたときには、前記外部通信装置にデータを送信するよ
    うに構成されていることを特徴とする情報通信システ
    ム。
  22. 【請求項22】 請求項20または21に記載の情報通
    信システムにおいて、 前記データ処理用端末装置は、前記中継器を介して前記
    データ出力装置から出力されるデータ信号を受信可能に
    設けられていることを特徴とする情報通信システム。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記データ処理装置として、前記移動体に搭乗している
    乗客および乗務員に関するデータを記憶管理する乗客乗
    務員データ処理装置を設け、 前記送受信端末装置は、前記移動体内に存在する他の乗
    客あるいは乗務員を呼び出すための呼出し通信機能を備
    えた構成とされ、 前記データ処理装置は、前記中継器が通信領域内の前記
    送受信端末装置から呼出し通信の信号を受信して前記通
    信管理装置を介してこれを受信すると、呼出し通信の内
    容に応じた他の乗客あるいは乗務員に割り当てられてい
    る送受信端末装置と前記通信管理装置及び中継器を介し
    て呼出し通信を行なうように構成されていることを特徴
    とする情報通信システム。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の情報通信システム
    において、 前記送受信端末装置は、前記呼出し通信機能により呼出
    しを受けたときにその呼出し通信機能を使用した送受信
    端末装置に対し応答信号を送信する応答通信機能を備え
    た構成とされ、 前記データ処理装置は、前記中継器が通信領域内の前記
    送受信端末装置から応答通信の信号を受信して前記通信
    管理装置を介してこれを受信すると、呼出し通信を実施
    した前記送受信端末装置と前記通信管理装置及び中継器
    を介して応答通信を行なうように構成されていることを
    特徴とする情報通信システム。
  25. 【請求項25】 請求項1ないし24のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記通信管理装置は、前記受信端末装置および前記送受
    信端末装置に対する緊急連絡データが発生した場合に、
    前記中継器の1回の通信フレーム構成のすべての送信専
    用フレームを利用して前記緊急連絡データを送信するよ
    うに制御することを特徴とする情報通信システム。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし25のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記中継器と前記受信端末装置および送受信端末装置と
    の間のデータ通信は、前記空中伝播信号として光信号を
    用いて行なわれることを特徴とする情報通信システム。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし26のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記通信管理装置と前記中継器との間のデータ通信は、
    光ファイバを介して光信号により行なうように構成され
    ていることを特徴とする情報通信システム。
  28. 【請求項28】 請求項1ないし27のいずれかに記載
    の情報通信システムにおいて、 前記中継器は、他の中継器および前記通信管理装置との
    間のデータ通信を空中伝播信号としての光信号により行
    なうように光信号送受信部を備えた構成とされているこ
    とを特徴とする情報通信システム。
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