JP2006121136A - 航空機用放送システム - Google Patents

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弘明 菊池
Tatsuro Ito
達郎 伊藤
Yoshitake Yamaguchi
慶剛 山口
Shigeo Nitta
茂男 新田
Akira Kato
加藤  明
Makoto Itakura
誠 板倉
Hiroyuki Hozumi
裕之 保住
Toshihiro Sugiura
敏博 杉浦
Hiroyoshi Konishi
博善 小西
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Abstract

【課題】 軽量化,省スペース化に適し、且つ多チャンネルでの情報提供を安定して行うことが可能な航空機用放送システムを提供する。
【解決手段】 衛星から放送電波を受信する受信アンテナ1、及び受信アンテナ1にて受信され増幅器2にて増幅された受信信号を送信信号として客室内に放送電波を再送信する送信アンテナ4を備える。これら両アンテナ1,4の一方を客室の前方に、他方を客室の後方に配置することで、両アンテナ1,4間の配置間隔を十分に確保し、送信アンテナ4から受信アンテナ1に至る再送信波の伝搬経路の全損失が、受信アンテナ1から送信アンテナ4に至る回路1〜4の全利得より大きくなるように設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、航空機内にて乗客に各種情報を提供する航空機用放送システムに関する。
従来より、航空機の客室内において、音声や映像を乗客に提供する放送システムの一つとして、オーディオ/ビデオプレーヤ等からなる複数の信号再生機器を搭載し、これら信号再生機器にて再生された音声信号や映像信号を多重化して各座席まで有線にて配信するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上述した放送システムでは、乗客に対するサービスを向上させるために、より多くのチャンネルを提供しようとすると、そのチャンネル数分だけ信号再生機器を設ける必要があるため、機器の設置スペースや機器の重量が増大し、航空機にとって極めて重要な要求である省スペース化,軽量化の妨げとなるという問題があった。
これに対して、上述の放送システムに加えて、衛星からの放送電波を受信して音声信号や映像信号を抽出する衛星放送受信装置を設けることにより、その衛星放送受信装置にて受信された信号も、信号再生機器にて再生された信号と共に多重化して配信するように構成されたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特表平9−501280号公報 特表2001−503947号公報
しかし、既存の航空機に設置された音声信号や映像信号を配信するための配線では、伝送容量に限りがあり、せっかく衛星放送受信装置によって多くのチャンネルの信号を受信できても、これを各乗客に配信することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、軽量化,省スペース化に適し、且つ多チャンネルでの情報提供を安定して行うことが可能な航空機用放送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明は、航空機の内部にて各種情報を乗客に提供する航空機用放送システムであって、航空機の機体の外壁に装着された受信アンテナと、該受信アンテナを介して衛星から多チャンネルの放送電波を受信する受信手段と、該受信手段からの受信信号を送信信号として、航空機の客室内に電波を再送信する送信アンテナとを備え、前記受信アンテナと前記送信アンテナとは、前記送信アンテナから前記受信アンテナに至る再送信波の伝搬経路の全損失が、前記受信アンテナから前記送信アンテナに至る回路の全利得より大きくなるように配置間隔が設定されていることを特徴とする。
このように構成された本発明の航空機用放送システムでは、既存の機内配線を用いなくても、送信アンテナから送信される再送信波(放送電波)を直接受信するように構成された携帯端末があれば、放送電波に含まれる全ての情報を客室内にて任意に視聴することができる。
そして、放送電波から得られる情報のみを提供するように構成すれば、音声信号や映像信号を再生する信号再生用の機材を必要とせず、また、送信アンテナさえあれば、機内配線を省略することも可能であるため、航空機の軽量化,省スペース化を図ることができる。
但し、本発明において、送信アンテナからの再送信波は、放送電波と同じ周波数であるため、送信アンテナから送信された再送信波が受信アンテナにて受信されると発振現象を起こしてしまう可能性がある。
これに対して、本発明の航空機用放送システムでは、受信アンテナと送信アンテナとの配置間隔を十分に確保し、このような発振現象が確実に防止されるように設定されているため、安定した情報提供を行うことができる。
ここで、図6(a)に示すように、受信アンテナと送信アンテナを、一方を客室の前方、他方を客室の後方に配置した場合を想定し、送信アンテナから送信され、客室内を伝搬する再送信波が、機体に設けられた窓のエッジにて反射して、受信アンテナにて受信されると仮定した時の伝搬経路モデルを図6(b)に示す。
図示されているように、受信アンテナと送信アンテナの配置間隔をL、送信アンテナから窓のエッジまでの距離をl1、窓のエッジから受信アンテナまでの距離をl2とすると、(1)式が成立する。
L<l1+l2 (1)
また、受信アンテナから送信アンテナに至る全回路の利得をA、送信アンテナから受信アンテナに至る再送信波の自由空間での伝搬損失をRair、窓のエッジでの反射損失をRwinとした場合、(2)式が成立すれば、即ち、伝搬損失Rairと反射損失Rwinの合計が利得Aより大きければ発振することはない。
A<Rair+Rwin (2)
例えば、受信アンテナにおける放送電波の受信レベルが17dBμV(−90dBm)、送信アンテナから送信される再送信波の送信出力が0.1mW(−10dBm)であると仮定すると、利得はA=80dBとなる。そして、S波帯(2.6GHz)の電波を使用するものとして、反射損失がRwin=10dBであるとすると、伝搬損失はRair>70dBである必要があり、図6(c)のグラフからわかるように、伝搬距離はl1+l2>30mであれば良い。なお、図6(c)は、自由空間における伝搬距離と伝搬損失との関係を示すグラフである。
つまり、伝搬距離l1+l2とアンテナの配置間隔Lとは(1)式に示す関係を有することから、利得がA=80dBの時には、アンテナの配置間隔Lが30m以上あれば、発振現象を確実に防止することができることがわかる。特に、上記仮定より利得Aが小さかったり、反射損失Rwinが大きかったりした場合には、アンテナの配置間隔Lをより短くてもよく、例えば、利得をA=75dBとした場合には、アンテナの配置間隔Lは20m以上あればよい。
ところで、受信アンテナは、受信手段の直近に設置されていることが望ましい。
この場合、受信アンテナと受信手段(受信機器)とを接続するための伝送ケーブルを短くすることができるため、伝送ケーブルによる伝送損失、ひいては受信信号の雑音指数(NF)を必要最小限に抑えることができる。その結果、受信信号から復号されるデータの誤り率を小さく抑えることができ、安定した情報提供を行うことができる。
また、本発明の航空機用放送システムは、受信手段からの受信信号に基づいて、視覚的或いは聴覚的な情報提供を行う情報提供手段を備えていてもよい。
そして、情報提供手段は、例えば、映像信号抽出手段が、受信信号から映像信号を抽出し、この映像信号抽出手段にて抽出された映像信号に基づいて映像再生手段が映像を再生するように構成してもよい。なお、映像再生手段は座席毎に設けてもよいし、客室内に1乃至複数個設けてもよい。
また、情報提供手段は、例えば、個別信号抽出手段が、受信信号から複数チャンネルの信号を個々に抽出し、多重化信号生成手段が、この個別信号抽出手段にて抽出された複数チャンネルの信号を多重化してなる多重化信号を生成し、再生手段が、その多重化信号生成手段にて生成された多重化信号を入力し、多重化信号を構成する複数チャンネルの信号のいずれかを選択的に抽出して再生するように構成してもよい。
この場合、個別信号抽出手段に抽出させる信号(チャンネル)、或いは多重化信号生成手段に多重化させる信号(チャンネル)を適宜変更することにより、乗客に提供するチャンネル構成を任意に設定することができる。
また、このような多重化信号生成手段を備えている場合、無線送信手段が、この多重化信号生成手段にて生成された多重化信号を送信信号として、航空機の客室内に向けて無線送信を行うように構成してもよい。なお、無線送信手段は、伝送媒体として電波を用いるものであってもよいし、赤外線を用いるものであってもよい。
この場合、各客席まで多重化信号を伝送する信号配信用の配線を必要としないため、システム構成を簡略化することができる。
また、多重化信号生成手段を備えている場合、個別信号抽出手段は、複数チャンネルの信号として音声信号のみを抽出し、多重化信号生成手段は、前記個別信号抽出手段にて抽出された音声信号を、それぞれ周波数の異なる搬送波を用いて周波数変調した上で多重化するように構成してもよい。
この場合、音声信号については、既存のFMラジオを受信端末として用いることができ、特別な受信端末を用意する必要がないため、システム構築を簡易に行うことができる。
ところで、航空機用受信アンテナは、航空機の旋回時、更には離着陸時に機体が傾いても、追尾制御を行うことなく衛星からの放送電波を受信できるように指向性が設定されていることが望ましい。
この場合、機体の旋回時に、衛星からの放送電波に基づくサービス(音声信号や映像信号)の提供が途絶えてしまうことを防止でき、更には、離着陸時にも衛星からの放送電波に基づくサービス(音声信号や映像信号)の提供を可能とすることができる。
また、放送電波は、S波帯域のデジタル変調放送信号の送信波であることが望ましい。
即ち、S波帯(2630〜2655[MHz])では、衛星放送に使用される周波数帯の中では最も低い周波数帯であるだけでなく、地表面電力束密度制限がなく、衛星側で強い電波を出力することができる。
このため、受信アンテナを小型に構成することができるだけでなく、受信アンテナの利得を下げて指向性(ビームの半値角)を広く設定することが可能であり、上述した旋回時や離着陸時に追尾制御を行うことなく衛星からの放送電波を受信できるような指向性を容易に実現することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の航空機用放送システムの全体構成、及び各部の概略配置を示す説明図、図2は、航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図である。
なお、本実施形態の航空機用放送システムは、S波帯(2630〜2655[MHz])を用いてデジタル変調放送を行う衛星からの放送電波を受信して、その受信信号から抽出,復号した映像信号や音声信号を、航空機内に設置されたA/V再生用機器に配信するものである。
また、本実施形態において、放送電波の送信元となる衛星は、仰角45°の方位に存在する静止衛星であり、CDM変調された多チャンネル信号を送信するものとする。
図1,図2に示すように、本実施形態の航空機用放送システムは、衛星からの放送電波を受信するために、機体上部の外壁に設置された受信アンテナ1と、受信アンテナ1からの受信信号を増幅する増幅器2と、増幅器2で増幅された受信信号を分岐する分岐器3と、分岐器3にて分岐した受信信号を送信信号として、客室内に放送電波を再送信する送信アンテナ4と、分岐器3にて分岐した受信信号から、予め設定された複数チャンネルの信号を抽出して復調する受信器5と、客室内に設けられたモニタ装置に映像を映し出す複数の映像再生装置7と、客室内に設置された各客席に設けられ、後述する音声用放送信号を受信し、その音声用放送信号に含まれる任意チャンネルの音声信号に従って音声を再生する座席端末8と、受信器5にて復調された映像信号や音声信号を、映像再生装置7や座席端末8に配信するA/V信号配信部6と、送信アンテナ4から送信された再送信波を受信して映像や音声を再生する携帯端末9とを備えている。
なお、受信アンテナ1は、図3(a)に示すように、客室後方の機体上部の外壁に固定され、送信アンテナ4は、客室前方の客室内天井付近に、客室後方に向けて再送信波が送出されるように設置されている。そして、送信アンテナ4から受信アンテナ1に至る再送信波の伝搬経路の全損失が、受信アンテナ1から送信アンテナ4に至る回路1〜4の全利得より大きくなるように設定されている。また、増幅器2は、受信アンテナ1との間を接続する伝送ケーブルが必要最小限の長さとなるように、受信アンテナ1の直近(例えば、受信アンテナ1直下の客室の天井と機体外壁との間のスペース)に設置されている。
このうち、受信アンテナ1は、航空機の機体の外壁を接地面とするように構成された周知のパッチアンテナからなり、絶縁性及び電磁波透過性を有した合成樹脂材料(本実施形態ではポリイミド樹脂)からなるレドームに埋設されている。また、レドームの表面には、耐紫外線性及び耐衝撃性に優れたポリウレタン製の塗料が塗布されている。
更に、受信アンテナ1は、ビームの半値角が140°以上となるように指向性が設計されている。つまり、通常の飛行時における飛行機の旋回傾き、及び飛行機の離着陸時の上昇又は下降傾きは、いずれも大きくても25°程度であるため、旋回時や離着陸時でも衛星(仰角45°)からの放送電波を確実に受信するには、仰角20°以上の方向から到来する放送電波を全て受信できるようにする必要がある。このため、ビームの半値角は140°(=180°−2×20°)以上にする必要があるのである。
次に、増幅器2は、周知のローノイズアンプ(LNA)からなり、LNAの出力端には、出力電圧が予め設定された上限電圧を超えることがないように出力電圧をクランプするハードリミッタが設けられている。
分岐器3は、送信アンテナ4から最も離れた客席(本実施形態では最前列の客席)に位置する携帯端末9にて、送信アンテナ4からの再送信波が確実に受信される大きさとなるように、増幅器2からの受信信号を分岐して送信アンテナ4に供給する。
送信アンテナ4は、機体の窓からの再送信波の漏洩を抑制するために、ビーム幅が十分に狭くなるよう指向性が設定されている。
受信器5は、映像用チャンネルの映像/音声信号を抽出して復調する1台の映像用チューナと、音声用チャンネルの音声信号を抽出して復調する複数台の音声専用チューナとを備え、1チャンネル分の映像/音声信号と、複数チャンネル分の音声信号とを同時に復調できるようにされている。更に、受信器5は、各チューナに復調させるチャンネルを選局するための選局キー、及び選局キーにより選局されたチャンネルをチューナ毎に表示する表示パネル、映像用チューナにて選局された映像信号に従って再生された映像を写す小型モニタを備えている。
なお、これら増幅器2や受信器5は、図1に示すように、コックピット内に設けられた電源取出口Bから、客室に設けられたコントロールパネルCを介して電源供給(DC28V)を受けるように接続されている。また、電源取出口Bには、過電流を検出すると電源供給を停止させる保安用ブレーカと、コントロールパネルCに対する電源供給を、コックピット内から操作するためのキルスイッチとが設けられている。更に、コントロールパネルCには、増幅器2や受信器5への電源供給を客室にて操作するための電源スイッチと、増幅器2にてハードリミッタが作動した場合に、これを報知する報知ランプとが設けられている。
次に、A/V信号配信部6は、図2に示すように、受信器5にて復調された各音声信号を多重化(本実施形態では時分割多重)してなる音声用放送信号を生成する多重化部61と、多重化部61にて生成された音声用放送信号を、各座席端末8まで配信するための音声用配線63と、受信器5にて復調された映像信号を、各映像再生装置7まで配信するための映像用配線64とからなる。なお、音声用配線63及び映像用配線64は、増幅器,分配器,分岐器,信号取出用の出力端子(ジャック)等からなる周知の構成を有するものである。
座席端末8は、チャンネルを選択するための選局キーを備えた選局部81と、A/V信号配信部6から供給される音声放送用信号から、選局部81にて選択されたチャンネルの信号を抽出する信号抽出部82と、ヘッドフォン等からなり、信号抽出部82にて抽出された音声信号に従って音声を再生する音声再生部83とを備えている。
なお、音声再生部83は、予め座席端末8と一体に構成されていてもよいが、座席端末8には音声再生部83を接続するためのジャックを設け、音声再生部83を座席端末8に対して着脱自在に構成してもよい。
携帯端末9は、再生すべきチャンネルを選択するための選局キーを備えた選局部91と、S波受信アンテナ92を介して再送信波を受信するS波受信器93と、S波受信器93が受信した受信信号から、選局部91にて選択されたチャンネルの信号を抽出して復調するチューナ/デコーダ94と、チューナ/デコーダ94にて復調された映像信号や音声信号に従って映像や音声を再生する映像・音声再生部95とからなる。
このように構成された本実施形態の航空機用放送システムでは、受信アンテナ1が衛星からの放送電波を受信し、その受信信号は、増幅器2にて増幅後、分岐器3にて分岐され、送信アンテナ4及び受信器5に供給される。
このうち、送信アンテナ4に供給された受信信号は、客室内に放送電波の再送信波として送出される。つまり、携帯端末9を所持していれば、客室内にて放送電波に含まれる任意のチャンネルを視聴することができるようにされている。
一方、受信器5では、予め選局キーによって選択された1チャンネルの映像信号と、複数チャンネルの音声信号とを受信信号から抽出して復調する。このうち復調された映像信号は、映像用配線64を介して映像再生装置7に供給され、この映像再生装置7によりモニタに映像が再生される。
また、復調された各音声信号は、多重化部61にて多重化(時分割多重)されることで音声用放送信号となる。この音声用放送信号は、音声用配線63を介して座席端末8に供給され、この座席端末8にて、乗客によって選局されたチャンネルの音声信号が音声に再生される。
以上説明したように、本実施形態の航空機用放送システムでは、既存の機内配線63,64を用いなくても、送信アンテナ4から送信される再送信波(放送電波)を受信可能な携帯端末9があれば、放送電波に含まれる全ての情報を客室内にて任意に視聴することができる。
また、本実施形態の航空機用放送システムでは、受信アンテナ1及び送信アンテナ4を、一方を客室の前方に、他方を客室の後方に配置することで、両アンテナ1,4間の配置間隔が十分に確保されているため、送信アンテナ4から送信された再送信波が受信アンテナ1にて受信されることによる発振現象を確実に防止することができる。
しかも、受信アンテナ1の指向性が、航空機の旋回時に機体が傾いても、追尾制御を行うことなく、衛星からの放送電波を受信できるように設定されているため、航空機の飛行状態によらず、衛星からの放送電波に基づく放送サービスを安定して提供することができる。
なお、本実施形態では、衛星放送に使用される他の周波数帯と比較して最も周波数が低く、衛星側で強い放送電波を出力することが可能なS波帯域のデジタル変調放送信号を受信するようにされているため、受信アンテナ1を小型に構成することができるだけでなく、利得を下げて、上述のような広い指向性(ビームの半値角)を有する受信アンテナ1を設計することができるのである。
また、本実施形態の航空機用放送システムでは、衛星からの放送電波から得られる情報のみを提供するようにされているため、ビデオテープやCD,DVD等の記録媒体や、これら記録媒体から音声信号や映像信号を再生する信号再生用の機材を必要とせず、航空機の軽量化,省スペース化を図ることができる。
更に、本実施形態の航空機用放送システムにおいて、受信器5は、復調するチャンネルを任意に設定できるようにされているため、音声用配線63を介して座席端末8に提供する音声用放送信号の内容を任意に設定することができる。
なお、本実施形態において、受信アンテナ1が受信アンテナ、増幅器2が受信手段、受信器5,A/V信号配信部6,映像再生装置7,座席端末8,携帯端末9が情報提供手段に相当する。特に、受信器5が映像信号抽出手段,個別信号抽出手段、多重化部61が多重化信号生成手段、映像再生装置7が映像再生手段、座席端末8が再生手段に相当する。
また、本実施形態では、受信アンテナ1及び増幅器2を客室の後方に、送信アンテナ4を客室の前方に配置したが、図3(b)に示すように、受信アンテナ1及び増幅器2を客室の前方に、送信アンテナ4を客室の後方に配置してもよい。但し、受信アンテナ1及び増幅器2が、受信器5の設置位置の近くに配置されるようにすることが望ましい。
[第2実施形態]
次に第2実施形態について説明する。
図4は、本実施形態の航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図である。
なお、本実施形態の航空機用放送システムは、第1実施形態のものとは一部構成が異なるだけであるため、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略し、構成の異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の航空機用放送システムにおいて、A/V信号配信部6aは、図4に示すように、多重化部61,映像用配線64を備えると共に、音声用配線63の代わりに、多重化部61にて生成された音声用放送信号をデジタル変調する変調部62と、変調部62にてデジタル変調された信号を客室内に向けて送信する複数のアンテナ65、及び変調部62にて生成された音声用放送信号を各アンテナ65に分配する分配器66を備えている。
また、座席端末8aは、選局部81,信号抽出部82,音声再生部83に加えて、アンテナ65からの送信電波(デジタル変調波)をアンテナ84を介して受信し、復調する復調部85を備えている。
つまり、A/V信号配信部6aでは、映像信号については、第1実施形態の場合と同様に、映像用配線64を介して各映像再生装置7に供給し、音声信号については、アンテナ65を介して無線(電波)により座席端末8aに供給するように構成されている。
以上説明したように、本実施形態の航空機用放送システムによれば、音声信号を多重化してなる音声用放送信号をデジタル変調して客室内に無線送信するようにされているため、この音声用放送信号を利用する座席端末8aは各座席に固定されている必要はないため、システム構築を簡易且つ柔軟に行うことができる。
なお、本実施形態において、アンテナ65及び分配器66が無線送信手段、座席端末8aが再生手段に相当する。
[第3実施形態]
次に第3実施形態について説明する。
図5は、本実施形態の航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図である。
なお、本実施形態の航空機用放送システムは、第1実施形態のものとは一部構成が異なるだけであるため、第1実施形態と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略し、構成の異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の航空機用放送システムは、図5に示すように、各座席の上部には、A/V信号配信部6bを介して供給される放送信号を、赤外線を伝送媒体とする無線信号に変換して送信する赤外線送信器10が設けられている。
そして、A/V信号配信部6bは、受信器5にてデコードされた音声信号及び映像信号を時分割多重してなる放送信号を生成する多重化部67と、多重化部67にて生成された放送信号を、各赤外線送信器10まで配信するための機内配線68とからなる。
また、座席端末8bは、チャンネルを選択するための選局キーを備えた選局部81と、赤外線送信器10からの無線信号(赤外線)を受信する赤外線受信器86と、赤外線受信器86が受信した受信信号、即ち放送信号から、選局部81にて選択されたチャンネルの信号を抽出する信号抽出部87と、信号抽出部87にて抽出された映像信号や音声信号に従って映像や音声を再生する映像・音声再生部88とからなる。
つまり、A/V信号配信部6bは、映像信号及び音声信号を、いずれも赤外線送信器10を介して無線(赤外線)により座席端末8bに供給するように構成されている。
以上説明したように、本実施形態の航空機用放送システムによれば、映像信号及び音声信号を多重化してなる放送信号を、客室内に無線送信するようにされているため、この放送信号を利用する座席端末8bは各座席に固定されている必要はなくシステム構築を簡易且つ柔軟に行うことができる。
なお、本実施形態において、多重化部67が多重化信号生成手段、赤外線送信器10が無線送信手段、座席端末8bが再生手段に相当する。
以上本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、いずれも受信器5及びA/V信号配信部6,6a,6bを備えているが、これらを省略して、送信アンテナ4を介して再送信波のみを提供するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、衛星からの放送電波から得られる映像信号や音声信号のみを提供するように構成されているが、これらの信号に、ビデオテープやCD,DVD等の記録媒体から再生した音声信号や映像信号を多重化して提供するように構成してもよい。
第1実施形態の航空機用放送システムの全体構成、及び各部の概略配置を示す説明図。 第1実施形態の航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図。 受信アンテナと送信アンテナの配置を示す説明図。 第2実施形態の航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図。 第3実施形態の航空機用放送システムの主要部の構成を示すブロック図。 受信アンテナと送信アンテナの配置間隔の設定に必要な条件を示すための説明図。
符号の説明
1…受信アンテナ、2…増幅器、3…分岐器、4…送信アンテナ、5…受信器、5,5a,5b…座席端末、6,6a,6b…A/V信号配信部、7…映像再生装置、8,8a,8b…座席端末、9…携帯端末、10…赤外線送信器、61,67…多重化部、62…変調部、63…音声用配線、64…映像用配線、65,84…アンテナ、66…分配器、68…機内配線、81,91…選局部、82,87…信号抽出部、83…音声再生部、85…復調部、86…赤外線受信器、88,95…映像・音声再生部、92…S波受信アンテナ、93…S波受信器、94…チューナ/デコーダ、B…電源取出口、C…コントロールパネル。

Claims (12)

  1. 航空機の内部にて各種情報を乗客に提供する航空機用放送システムであって、
    航空機の機体の外壁に装着された受信アンテナと、
    該受信アンテナを介して衛星から多チャンネルの放送電波を受信する受信手段と、
    該受信手段からの受信信号を送信信号として、航空機の客室内に電波を再送信する送信アンテナと
    を備え、前記受信アンテナと前記送信アンテナとは、前記送信アンテナから前記受信アンテナに至る再送信波の伝搬経路の全損失が、前記受信アンテナから前記送信アンテナに至る回路の全利得より大きくなるように配置間隔が設定されていることを特徴とする航空機用放送システム。
  2. 前記受信アンテナは前記受信手段の直近に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の航空機用放送システム。
  3. 前記受信手段からの受信信号に基づいて、視覚的或いは聴覚的な情報提供を行う情報提供手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の航空機用放送システム。
  4. 前記情報提供手段は、
    前記受信信号から映像信号を抽出する映像信号抽出手段と、
    該映像信号抽出手段にて抽出された映像信号に基づいて画像を表示する映像再生手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の航空機用放送システム。
  5. 前記情報提供手段は、
    前記受信信号から、複数チャンネルの信号を個々に抽出する個別信号抽出手段と、
    該個別信号抽出手段にて抽出された複数チャンネルの信号を多重化してなる多重化信号を生成する多重化信号生成手段と、
    該多重化信号生成手段にて生成された多重化信号を入力し、該多重化信号を構成する複数チャンネルの信号のいずれかを選択的に抽出して再生する再生手段と、
    を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の航空機用放送システム。
  6. 前記多重化信号生成手段にて生成された多重化信号を送信信号として、航空機の客室内に向けて無線送信を行う無線送信手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の航空機用放送システム。
  7. 前記無線送信手段は、伝送媒体として電波を用いることを特徴とする請求項6に記載の航空機用放送システム。
  8. 前記無線送信手段は、伝送媒体として赤外線を用いることを特徴とする請求項6に記載の航空機用放送システム。
  9. 前記個別信号抽出手段は、複数チャンネルの信号として音声信号のみを抽出し、
    前記多重化信号生成手段は、前記個別信号抽出手段にて抽出された音声信号を、それぞれ周波数の異なる搬送波を用いて周波数変調した上で多重化することを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の航空機用放送システム。
  10. 前記航空機用受信アンテナは、航空機の旋回時に機体が傾いても、追尾制御を行うことなく衛星からの放送電波を受信できるように指向性が設定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の航空機用放送システム。
  11. 前記航空機用受信アンテナは、航空機の離着陸時に機体が傾いても、追尾制御を行うことなく衛星からの放送電波を受信できるように指向性が設定されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の航空機用放送システム。
  12. 前記放送電波は、S波帯域のデジタル変調放送信号の送信波であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の航空機用放送システム。
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