JPH11234126A - 周波数シンセサイザ及びフェーズロックドループ装置 - Google Patents

周波数シンセサイザ及びフェーズロックドループ装置

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JPH11234126A
JPH11234126A JP10034771A JP3477198A JPH11234126A JP H11234126 A JPH11234126 A JP H11234126A JP 10034771 A JP10034771 A JP 10034771A JP 3477198 A JP3477198 A JP 3477198A JP H11234126 A JPH11234126 A JP H11234126A
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JP
Japan
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signal
charge
lock detection
frequency
charge pump
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JP10034771A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Omoto
本 辰 郎 大
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の周波数シンセサイザは、ロックアップ
タイム及びS/N比を共に向上させることができなかっ
た。 【解決手段】 位相比較器11において基準信号と分周
器11の出力した内部信号との位相が比較され、位相差
が所定範囲内であるとロック検出信号がロック検出回路
12から出力される。この信号がチャージポンプ13に
与えられると切替えスイッチSWにより出力電流が小さ
く切り替えられ、ループフィルタ14を充電又は放電す
る時間が長くなる。これにより、ノイズ帯域が狭くなり
S/N比が向上する。ロックアップしておらずロック検
出信号を与えられない間は、チャージポンプ13の出力
電流は大きく、ロックアップタイムが縮小される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数シンセサイ
ザ、及び周波数シンセサイザを含むフェーズロックドル
ープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ受信機等に内蔵されている選曲部
において、選曲された周波数を生成するために周波数シ
ンセサイザが用いられている。図8に、従来の周波数シ
ンセサイザFS11と、この周波数シンセサイザFS1
1を含むフェーズロックドループ(PHASE LOCKED LOOP
、以下、PLLという)装置の構成を示す。ここで、
周波数シンセサイザFS11は1チップで構成され、ル
ープフィルタ14及び電圧制御発信器(VOLTAGE CONTRO
LED OSCILLATOR、以下、VCOという)は、外付け部品
として接続されている。
【0003】位相比較器11には、外部から基準信号が
入力され、分周器16からは分周された内部信号が与え
られる。位相比較器11において、基準信号と内部信号
との位相が比較され、位相差を示す位相差信号が生成さ
れて、ロック検出回路12及びチャージポンプ21に出
力される。
【0004】ロック検出回路12は位相差信号を用い
て、基準信号と内部信号との位相差が所定値の範囲内に
ある場合に、内部信号が基準信号に同期したと判定し、
同期したことを示すロック検出信号を外部に出力する。
チャージポンプ21は位相差信号を与えられ、この位相
差に基づいてループフィルタ14に内蔵された図示され
てない容量に電荷を充電し又は放電させるための充電制
御信号を生成して出力する。
【0005】ループフィルタ14は充放電信号を与えら
れ、図示されていない内蔵する容量に電荷を充電又は放
電し、電荷の蓄積量に対応したレベルを有する電圧信号
を出力する。VCO15は電圧信号を与えられ、電圧信
号のレベルに比例した周波数を有する信号を生成して出
力する。分周器16は、選択されたチャネルに対応する
所定数N(Nは、1以上の整数)にVCO15の出力信
号の周波数を分周し、内部信号として出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の周波数
シンセサイザ及びPLL装置には、次のような問題があ
った。同期するまでに要する時間(以下、ロックアップ
タイムという)を短縮させるためには、チャージポンプ
21から出力される充放電信号の電流値を大きく設定
し、ループフィルタの内蔵容量に充電又は放電を行う速
度を速める必要がある。しかし、この場合にはPLLル
ープのノイズ帯域が広がりS/N比が悪化するという問
題が生じる。
【0007】逆に、PLLループのノイズ帯域を狭めよ
うとして充放電信号の電流値を小さくすると、充電又は
放電速度が低速化し、ロックアップタイムが増加する。
このように、従来はロックアップタイムの減少とノイズ
帯域の縮小とを共に実現することができないという問題
があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑み、ロックアップタ
イム及びS/N比を共に向上させることが可能な周波数
シンセサイザ及びPLL装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数シンセサ
イザは、内部信号と基準信号とを与えられ、この内部信
号と基準信号との位相差に応じた位相差信号を出力する
位相比較器と、前記位相差信号を与えられ、前記位相差
が所定値の範囲内にある場合に同期したと判定し、ロッ
ク検出信号を出力するロック検出回路と、前記位相差信
号と前記ロック検出信号とを与えられ、前記位相差信号
に基づいて充放電信号を出力するチャージポンプであっ
て、前記ロック検出信号に基づいて、前記充放電信号の
電流値を変える前記チャージポンプと、前記充放電信号
に対応した周波数を有する信号を外部から与えられ、所
定周波数に分周して前記内部信号を出力する分周器とを
備えたことを特徴としている。
【0010】また、本発明のPLL装置は、基準信号と
内部信号とを与えられ、この内部信号と基準信号との位
相差に応じた位相差信号を出力する位相比較器と、前記
位相差信号を与えられ、前記位相差が所定値の範囲内に
ある場合にロック検出信号を出力するロック検出回路
と、前記位相差信号と前記ロック検出信号とを与えら
れ、前記位相差信号に基づいて充放電信号を出力するチ
ャージポンプであって、前記ロック検出信号に基づい
て、前記充放電信号の電流値を変える前記チャージポン
プと、前記充放電信号を与えられ、この充放電信号に応
じて充電又は放電を行い、電圧信号を生成して出力する
ループフィルタと、前記電圧信号を与えられ、この電圧
信号に対応する周波数を有する信号を出力する電圧制御
発振器と、前記信号を与えられ、所定周波数に分周する
分周器とを備えたことを特徴とする。
【0011】ここで、前記チャージポンプは、前記ロッ
ク検出信号を与えられた場合には、前記ロック検出信号
を与えられない場合よりも前記充放電信号の電流値を小
さくする電流切替スイッチを有するものであってよい。
【0012】あるいはまた、前記チャージポンプは、電
源端子と第1のノードとの間に接続された第1の電流源
と、前記第1のノードと前記充放電信号を出力する出力
端子との間に接続された第1のスイッチと、前記出力端
子と第2のノードとの間に接続された第2のスイッチ
と、前記第2のノードと接地端子との間に接続された第
2の電流源と、電源端子と前記第1のノードとの間に直
列に接続された第3の電流源及び第3のスイッチと、前
記第2のノードと接地端子との間に直列に接続された第
4のスイッチと第4の電流源を有し、前記第1及び第2
のスイッチは前記充放電信号に基づいて開閉し、前記第
3及び第4のスイッチは前記ロック検出信号を与えられ
ない場合は閉じており、前記ロック検出信号を与えられ
ると開くものであってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。図1に、第1の実施の
形態による周波数シンセサイザFS1の構成、及びこの
周波数シンセサイザFS1を含むPLL装置の構成を示
す。図8に示された周波数シンセサイザFS11と比較
し、本実施の形態による周波数シンセサイザFS1は、
チャージポンプ13が出力電流切替スイッチSWを有
し、ロック検出回路12が出力したロック検出信号に基
づいてチャージポンプ13の出力電流がI1又はI2
(I1>I2、電流I1はゲインA1、I2はゲインA
2にそれぞれ対応)に切り換わる点に特徴がある。図8
に示された構成要素と同一の要素には、同一の番号を付
して説明を省略する。
【0014】位相比較器11が、外部から入力され又は
ロック検出回路12により生成された基準信号の位相と
分周器16から出力された内部信号の位相とを比較し、
位相差信号を出力する。ロック検出回路12は、位相差
信号に基づき、基準信号と内部信号との位相差が所定値
の範囲内にあると判断すると、周期したと判定し、ロッ
ク検出信号を出力する。このロック検出信号がチャージ
ポンプ13における出力電流切替スイッチSWに与えら
れる。
【0015】基準信号と内部信号との位相差が所定値の
範囲内になく、所定レベルのロック検出信号が出力され
ない場合は、出力電流切替スイッチSWはより大きい電
流I1がチャージポンプ13から出力されるように電流
経路を切り替える。逆に、基準信号と内部信号との位相
差が所定値の範囲内にあり、ロック検出信号が出力され
た場合は、出力電流切替スイッチSWはチャージポンプ
13からより小さい電流I2が出力されるように電流経
路を切り替える。チャージポンプ13から出力された電
流I1又はI2により、ループフィルタ14内の容量が
充電又は放電されて、容量の蓄積電荷が変化する。この
蓄積電荷に対応した直流電圧がループフィルタ14から
出力され、この電圧に対応した周波数を有する信号がV
CO15から出力される。分周器16は、VCO15か
ら出力された信号の周波数をN(Nは1以上の整数)倍
に分周し、内部信号として位相比較器11に出力する。
【0016】このように、本実施の形態ではPLLルー
プがロックしていない間は、チャージポンプ13の出力
電流を大きくしてロックアップタイムを高速化し、ロッ
クした後は出力電流を小さく切り替えてPLLループの
ノイズ帯域を縮小することができる。即ち、本実施の形
態によれば、ロックアップタイムの減少及びノイズ帯域
の縮小を共に実現することが可能である。
【0017】ここで、ループフィルタ14として図7に
示すような構成を有するアクティブPI(Proportional
Integral )フィルタを用いた場合のノイズ帯域につい
て述べる。このフィルタは、演算増幅器OPの反転入力
端子にチャージポンプ13の出力電流Iを入力され、非
反転入力端子に基準電圧VF を入力され、直流電圧を出
力する出力端子と反転入力端子との間に抵抗RF と容量
F とが直列に接続され、この抵抗RF 及び容量CF
並列に、容量C1 が接続されている。
【0018】このようなフィルタを用いた場合、固有角
周波数ωn 及び減衰率ζは、それぞれ以下の(1)及び
(2)式で表される。
【0019】
【数1】 但し、Kp は位相比較器のゲイン(A/rad )、 Kv はVCOの制御感度(rad /V・sec )、 とする。
【0020】この(1)及び(2)式を用いることによ
り、PLLループのノイズ帯域BLは以下の(3)式の
ように表すことができる。
【0021】
【数2】 PLLがロックしたことが検出された場合は位相比較器
のゲインKp を小さくするが、(1)及び(2)式から
明らかなように、固有角周波数ωn 及び減衰率ζが共に
減少する。固有角周波数ωn 及び減衰率ζが減少する
と、(3)式からわかるようにノイズ帯域BL が狭くな
る。ここで、ノイズ帯域BL とPLLループのS/N比
との間には比例関係が成立する。従って、位相比較器の
ゲインKpを小さくすると、ノイズ帯域BL が狭くなる
と共に、PLLループのS/N比が向上することにな
る。
【0022】PLLがロックしていないときは、上述し
たように位相比較器のゲインKp を大きくする。この場
合は、ノイズ帯域BL が広帯域化し、PLLループのS
/N比が悪化するが、ロックアップタイムは短縮され
る。
【0023】次に、上記第1の実施の形態における位相
比較器11、ロック検出回路12及びチャージポンプ1
3のより具体的な回路を有する本発明の第2の実施の形
態によるPLL装置の構成を図2に示す。また、各信号
の波形を図3〜図5のタイムチャートに示す。
【0024】位相比較器11は、DフリップフロップF
F1及びFF2とAND回路AN1とを有し、Dフリッ
プフロップFF1及びFF2のデータ端子Dにハイレベ
ルの信号を入力され、DフリップフロップFF1のクロ
ック端子CKに分周器16から出力された内部信号FD
IV(S7)が入力され、DフリップフロップFF2の
クロック端子CKにロック検出回路12から出力された
基準信号FREF(S6)が入力される。
【0025】ここで、基準信号FREFは、ロック検出
回路12内において生成されている。ロック検出回路1
2は、DフリップフロップFF3〜FF7とNAND回
路NA1及びNA2、OR回路OR1、AND回路AN
2及びAN3を有している。DフリップフロップFF3
のデータ端子Dに、図示されていないクリスタル発振回
路から出力されたクロックが分周された信号RF(S
1)が入力される。さらに、このDフリップフロップF
F3のクロック端子CKには、位相差が所定値の範囲内
にあるかどうかを判断するための所定値を設定するのに
用いられる信号CK(S2)が入力される。この回路で
は、位相差が信号CKの2周期分の範囲内にある場合
に、PLLループがロックしたと判断する。
【0026】このDフリップフロップFF3に信号RF
及びCKが入力されると、出力端子Qから図3に示され
たような信号S3が出力される。この反転信号/S3が
DフリップフロップFF4のデータ端子Dに入力され、
クロック端子CKに信号CKが入力されると、反転出力
端子/Qから基準信号FREFが出力される。
【0027】このようにして生成された基準信号FRE
Fと内部信号FDIVとが位相比較器11において比較
され、DフリップフロップFF1の出力端子Qから信号
UP(/S8)が出力され、DフリップフロップFF2
の出力端子Qから信号DN(/S9)が出力される。基
準信号FREFと内部信号FDIVとの位相差が同相で
あると判断される場合は、信号/UP及び/DN共にハ
イレベルである。信号FREFが信号FDIVよりも位
相が進んでいる場合は、位相差分だけ信号/DNがロウ
レベルとなる。信号FREFが信号FDIVよりも位相
が遅れている場合は、位相差分だけ信号/UPがロウレ
ベルとなる。充電信号UP(/S8)及び放電信号DN
(/S9)は、後述するようにチャージポンプ13に与
えられて、スイッチSW1及びSW2の開閉の制御に用
いられる。
【0028】また、ロック検出回路12において、Dフ
リップフロップFF3の出力端子Qから信号S3が出力
され、DフリップフロップFF5の出力端子Qから信号
S4され、この信号S3及びS4がNAND回路NA1
に入力されて、信号S5が出力される。この信号S5
が、信号CKの二周期分のパルス幅を有している。
【0029】さらに、充電信号UPと放電信号DNとが
OR回路OR1に入力されて信号/S10が出力され
る。この信号/S10は、充電信号UP及び放電信号D
Nの論理和をとったものであるため、信号FREFと信
号FDIVの位相差の絶対値に相当するパルス幅を有し
ている。信号S5と信号/S10とがAND回路AN2
に入力され、出力信号S11がDフリップフロップFF
6及びFF7のリセット端子Rに入力される。Dフリッ
プフロップFF4の出力信号/S6と、後述するNAN
D回路NA2から出力されるロック検出信号LOCK
DETとがAND回路AN3に入力され、その出力信号
がDフリップフロップFF6のクロック端子CKに入力
される。DフリップフロップFF6のデータ端子Dには
反転出力信号/Qが入力され、DフリップフロップFF
7のクロック端子にはDフリップフロップFF6の反転
出力信号/Qが入力される。DフリップフロップFF7
のデータ端子Dには、反転出力/Qが入力される。Dフ
リップフロップFF6及びFF7の出力信号QはNAN
D回路NA2に入力され、ロック検出信号LOCKDE
T(S12)として出力される。
【0030】ここで、DフリップフロップFF6及びF
F7は、二ビットのカウンタを構成している。信号FR
EFとFDIVとの位相差が信号S5のパルス幅以内で
ある期間をカウントし、この期間が三周期継続した場合
にPLLループがロックしたと判断し、ロウレベルのロ
ック検出信号LOCK DETが出力される。位相差が
信号S5のパルス幅を越えると、このDフリップフロッ
プFF6及びFF7から成るカウンタはリセットされ、
信号LOCK DETはハイレベルになる。
【0031】チャージポンプ13において、電源電圧V
cc端子と接地端子との間に、定電流源I1、充電切替ス
イッチSW1、放電切替スイッチSW2及び定電流源I
2が直列に接続されている。さらに、定電流源I1とス
イッチSW1との接続ノードと、電源電圧Vcc端子との
間に、スイッチSW3及び定電流源I3が直列に接続さ
れており、定電流源I2とスイッチSW2との接続ノー
ドと、接地端子との間に、スイッチSW4と定電流源I
4とが接続されている。スイッチSW1は、位相比較器
11から充電信号UPを与えられるとオンし、スイッチ
SW2は放電信号DNとを与えられるとオンする。スイ
ッチSW3は、上述したロウレベルのロック検出信号L
OCK DETを与えられた場合、即ち、PLLループ
がロックした場合にオフし、PLLループがロックして
いない間はオンする。
【0032】このように、PLLループがロックしてい
ない間、スイッチSW3がオンしてチャージポンプ13
からの出力電流が加算される。ハイレベルの充電信号U
P(/S8)が与えられるとスイッチSW1がオンし、
定電流源I1及びI3の充電電流が端子NFより出力さ
れる。これにより、ループフィルタ14の内蔵容量が高
速に充電される。ハイレベルの放電信号DN(/S9)
が与えられるとスイッチSW2がオンし、定電流源I2
及びI4の放電電流が端子NFから接地端子へ流れ、ル
ープフィルタ14の内蔵容量が高速に放電される。この
結果、ロックタイムが高速化される。信号UP及びDN
が共にロウレベルである時は、スイッチSW1及びSW
2ともオフしており、いずれの電流も流れない。
【0033】PLLループがロックしている場合は、ハ
イレベルのロック検出信号は与えられずスイッチSW3
がオフする。よって、充電する場合は定電流源I1のみ
から流れる電流によってループフィルタ14の容量が充
電され、放電する場合は定電流源I2のみにより流れる
電流により容量が放電される。出力電流が減少すること
により、雑音帯域が縮小されSN比が向上する。信号U
P及びDNが共にロウレベルである時は、スイッチSW
1及びSW2ともオフしており、いずれの電流も流れな
い。
【0034】チャージポンプ13の具体的な回路構成
は、例えば図6に示されるようであってもよい。このチ
ャージポンプ13は、NPN型バイポーラトランジスタ
Q1〜Q15、定電流源CS及び抵抗R1〜R16を備
えている。先ず、PLLループがロックしておらず、反
転ロック検出信号/LOCK DETがロウレベルであ
る場合、トランジスタQ4がオフする。これにより、ト
ランジスタQ3及びQ7から成るカレントミラー回路の
みならず、トランジスタ及びQ5から成るカレントミラ
ー回路も共に動作状態になる。これにより、出力端子N
Fにおける充電電流又は放電電流が共に増加する。
【0035】ループフィルタ14の容量を充電するとき
は、反転充電信号/UPがロウレベルで反転放電信号/
DNがハイレベルになる。これにより、トランジスタQ
2がオフする。トランジスタQ10からトランジスタQ
2へ流れる経路が遮断され、トランジスタQ10からト
ランジスタQ11へ電流が流れる。これにより、トラン
ジスタQ11と共にカレントミラー回路を構成するトラ
ンジスタQ13に電流が流れ、トランジスタQ12と共
にカレントミラー回路を構成するトランジスタQ14に
電流が流れる。一方、トランジスタQ1がオンすること
で、トランジスタQ8からトランジスタQ1へ電流が流
れ、トランジスタQ15と共にカレントミラー回路を構
成するトランジスタQ9には電流が流れない。これによ
り、トランジスタQ15には電流が流れず、出力端子N
FにはトランジスタQ14からの充電電流が流れ、出力
端子NFに接続されたループフィルタ14の容量が充電
される。
【0036】反転充電信号/UPがハイレベルで反転放
電信号/DNがロウレベルになると、トランジスタQ1
がオンし、トランジスタQ2がオフする。トランジスタ
Q10からトランジスタQ2へ電流が流れ、トランジス
タQ11及びQ13から成るカレントミラー回路と、ト
ランジスタQ12及びQ14から成るカレントミラー回
路は共に非動作状態になり、トランジスタQ14には電
流が流れない。トランジスタQ1がオフすることで、ト
ランジスタQ8からトランジスタQ9へ電流が流れ、ト
ランジスタQ9及びQ15から成るカレントミラー回路
が動作し、出力端子NFからトランジスタQ15へ向か
って放電電流が流れる。これにより、ループフィルタ1
4の容量が放電される。
【0037】信号/UP及び/DNが共にハイレベルで
あるときは、トランジスタQ2及びQ1が共にオンし、
その結果として出力端子NFはハイインピーダンス状態
になる。
【0038】PLLループがロックし、ハイレベルのロ
ック検出信号/LOCK DETが出力されると、トラ
ンジスタQ4がオンする。トランジスタQ5がオフし、
トランジスタQ5及びQ3から成るカレントミラー回路
は非動作状態となる。これにより、トランジスタQ7及
びQ3から成るカレントミラー回路のみが動作し、結果
として出力端子NFの充電又は放電電流が減少する。
【0039】上述した実施の形態はいずれも一例であ
り、本発明を限定するものではない。例えば、位相比較
器、ロック検出回路、チャージポンプの具体的な構成の
一例を図2、図6に示したが、これには限定されず様々
な変形が可能である。また、図1に示された第1の実施
の形態における周波数シンセサイザFS1は1チップで
構成されているが、必ずしも1チップに集積化されてい
る必要はない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の周波数シ
ンセサイザ及びPLL装置は、内部信号と基準信号との
位相差が所定値の範囲内にあるか否かに基づいてロック
検出信号を生成し、この信号に基づいてチャージポンプ
から出力される充電又は放電信号の電流値を変えること
により、ロックアップタイムの向上と雑音帯域の縮小に
よるS/N比の向上とを共に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による周波数シンセ
サイザ及びこの周波数シンセサイザを含むPLL回路の
構成を示したブロック図。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるPLL回路に
おける位相比較器、ロック検出回路及びチャージポンプ
の具体的な構成の一例を示したブロック図。
【図3】同PLL回路における各信号の波形を示したタ
イムチャート。
【図4】同PLL回路における各信号の波形を示したタ
イムチャート。
【図5】同PLL回路における各信号の波形を示したタ
イムチャート。
【図6】同PLL回路におけるチャージポンプの具体的
な構成の一例を示したブロック図。
【図7】同PLL回路におけるループフィルタの構成の
一例を示した回路図。
【図8】従来の周波数シンセサイザ及びこの周波数シン
セサイザを含むPLL回路の構成を示したブロック図。
【符号の説明】
11 位相比較器 12 ロック検出回路 13 チャージポンプ 14 ループフィルタ 15 VCO 16 分周器 FS1 周波数シンセサイザ OP 演算増幅器 RF 抵抗 C1 、CF 容量 VCO 電圧制御発振器 FF1〜FF7 Dフリップフロップ AN1〜AN3 AND回路 NA1 NAND回路 OR1 OR回路 I1〜I3、CS 定電流源 SW1〜SW3 スイッチ Q1〜Q15 NPN型バイポーラトランジスタ R1〜R15 抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部信号と基準信号とを与えられ、この内
    部信号と基準信号との位相差に応じた位相差信号を出力
    する位相比較器と、 前記位相差信号を与えられ、前記位相差が所定値の範囲
    内にある場合にロック検出信号を出力するロック検出回
    路と、 前記位相差信号と前記ロック検出信号とを与えられ、前
    記位相差信号に基づいて充放電信号を出力するチャージ
    ポンプであって、前記ロック検出信号に基づいて、前記
    充放電信号の電流値を変える前記チャージポンプと、 前記充放電信号に対応した周波数を有する信号を外部か
    ら与えられ、所定周波数に分周して前記内部信号を出力
    する分周器と、 を備えたことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】前記チャージポンプは、前記ロック検出信
    号を与えられた場合には、前記ロック検出信号を与えら
    れない場合よりも前記充放電信号の電流値を小さくする
    電流切替スイッチを有することを特徴とする請求項1記
    載の周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】前記チャージポンプは、電源端子と第1の
    ノードとの間に接続された第1の電流源と、前記第1の
    ノードと前記充放電信号を出力する出力端子との間に接
    続された第1のスイッチと、前記出力端子と第2のノー
    ドとの間に接続された第2のスイッチと、前記第2のノ
    ードと接地端子との間に接続された第2の電流源と、電
    源端子と前記第1のノードとの間に直列に接続された第
    3の電流源及び第3のスイッチと、前記第2のノードと
    接地端子との間に直列に接続された第4のスイッチと第
    4の電流源とを有し、前記第1及び第2のスイッチは前
    記充放電信号に基づいて開閉し、前記第3及び第4のス
    イッチは前記ロック検出信号を与えられない場合は閉じ
    ており、前記ロック検出信号を与えられると開くことを
    特徴とする請求項1記載の周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の周波数
    シンセサイザと、 前記チャージポンプから出力された前記充放電信号を与
    えられ、この充放電信号に応じて充電又は放電を行い、
    電圧信号を生成して出力するループフィルタと、 前記電圧信号を与えられ、この電圧信号に対応する周波
    数を有する信号を生成して前記分周器に出力する電圧制
    御発振器とを備え、 前記分周器はこの信号を与えられて前記所定周波数に分
    周することを特徴とするフェーズロックドループ装置。
JP10034771A 1998-02-17 1998-02-17 周波数シンセサイザ及びフェーズロックドループ装置 Pending JPH11234126A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529246A (ja) * 2000-01-11 2003-09-30 エリクソン インコーポレイテッド Pllにおける節電用バイアス切断
JP2007150423A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Sharp Corp デジタル復調装置、デジタル受信装置、デジタル復調装置の制御方法、デジタル復調装置の制御プログラム、及び、この制御プログラムを記録した記録媒体

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