JPH11233508A - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents

絶縁膜の形成方法

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JPH11233508A
JPH11233508A JP3116098A JP3116098A JPH11233508A JP H11233508 A JPH11233508 A JP H11233508A JP 3116098 A JP3116098 A JP 3116098A JP 3116098 A JP3116098 A JP 3116098A JP H11233508 A JPH11233508 A JP H11233508A
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silicon
oxide film
silicon oxide
gas
forming
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JP3116098A
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Hideki Kimura
秀樹 木村
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Sony Corp
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】直接トンネリングに起因したリーク電流の増加
を抑制することができ、優れた特性を有する極薄の絶縁
膜を形成することができる方法を提供する。 【解決手段】絶縁膜の形成方法は、シリコン層40の表
面に形成されたシリコン酸化膜42、及び、その上に形
成された誘電体層43から成る絶縁膜の形成方法であっ
て、シリコン層40の表面からシリコン原子が脱離しな
い雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた酸化法によって該
シリコン層40の表面にシリコン酸化膜42を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体装置
の製造においてゲート絶縁膜として用いられる絶縁膜の
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化により半導体装置
の微細化が著しく進行しており、これに伴い、スケーリ
ング則からもゲート絶縁膜を薄膜化する必要がある。そ
して、例えば、ゲート長0.18〜0.13μmの半導
体装置においては、4〜3nm厚さのゲート絶縁膜が用
いられることが予想されている。従来、例えばMOS型
半導体装置の製造においては、シリコン酸化膜から成る
ゲート絶縁膜がシリコン半導体基板の表面に形成されて
いる。このようなシリコン酸化膜は、半導体装置の信頼
性を担っているといっても過言ではない。従って、シリ
コン酸化膜には、常に、高い絶縁破壊耐圧及び長期信頼
性が要求される。
【0003】ところで、シリコン酸化膜の厚さが3.5
nm以下になると、直接トンネリングが生じる結果、ゲ
ート絶縁膜のリーク電流が増加し、半導体装置の消費電
力の増加等の問題が生じることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するための手段が、例えば、文献 "Ultra-Thin Ta2O5 G
ate Insulator with TiN Gate Technology for 0.1μm
MOSFETs", Y. Momiyama,et al., 1997 Symposium on VL
SI Technology Digest of Technical Papers, pp135-13
6 から公知である。この文献には、HNO3溶液にてシ
リコン半導体基板を煮沸することによってシリコン酸化
膜を形成し、あるいは又、800゜Cの乾燥酸素ガスを
用いた熱酸化法にてシリコン半導体基板の表面にシリコ
ン酸化膜を形成し、あるいは又、HF溶液にシリコン半
導体基板を浸漬することによってシリコン酸化膜を形成
し、次いで、かかるシリコン酸化膜の上にCVD法にて
Ta25薄膜を成膜する技術が開示されている。そし
て、ゲート絶縁膜をこのようなシリコン酸化膜とTa2
5膜の積層構造から構成することによって、ゲート絶
縁膜の実効膜厚を薄くしつつ、リーク電流の増加を防止
できると報告されている。
【0005】しかしながら、シリコン半導体基板を化学
的に酸化することによって形成されるシリコン酸化膜
は、一般に膜質が余り良くなく、ゲート閾値電圧Vth
変動が生じ易いといった問題がある。また、乾燥酸素ガ
スを用いた熱酸化法(所謂、乾式酸化法)にて形成され
たシリコン酸化膜は、高温(通常、800〜900゜
C)に保持された処理室内に高純度の水蒸気を導入する
ことによってシリコン半導体基板の表面を熱酸化する方
法(所謂、湿式酸化法)よりも、電気的信頼性が低い。
【0006】更には、湿式酸化法にあっては、シリコン
酸化膜の成膜速度が早いため、高い制御性のもと、極薄
のシリコン酸化膜を形成することが困難である。しか
も、従来、水素ガスを酸素ガスと高温で混合し、燃焼さ
せることによって生成した水蒸気をシリコン酸化膜の形
成に用いるパイロジェニック酸化法(水素ガス燃焼酸化
法とも呼ばれる)が多く採用されているが、かかるパイ
ロジェニック酸化法で極薄のシリコン酸化膜の形成を試
みた場合、以下に説明する問題が生じる。
【0007】パイロジェニック酸化法に基づきシリコン
酸化膜を形成するための縦型方式のシリコン酸化膜形成
装置の概念図を図12に示す。この縦型方式のシリコン
酸化膜形成装置は、垂直方向に保持された石英製の二重
管構造の処理室10と、処理室10へ水蒸気及び/ガス
を導入するためのガス導入部12と、処理室10から水
蒸気及び/ガスを排気するガス排気部13と、SiCか
ら成る円筒状の均熱管16を介して処理室10内を所定
の雰囲気温度に保持するためのヒータ14と、基板搬入
出部20と、基板搬入出部20へ窒素ガス等の不活性ガ
スを導入するためのガス導入部21と、基板搬入出部2
0からガスを排気するガス排気部22と、処理室10と
基板搬入出部20とを仕切るシャッター15と、シリコ
ン半導体基板を処理室10内に搬入出するためのエレベ
ータ機構23から構成されている。エレベータ機構23
には、シリコン半導体基板を載置するための石英ボート
24が取り付けられている。また、配管33,32を介
して燃焼室30に供給された水素ガスと酸素ガスとを燃
焼室30内で高温にて混合し、水素ガスを燃焼させるこ
とによって、水蒸気を生成させる。かかる水蒸気は、配
管31、ガス流路11及びガス導入部12を介して処理
室10内に導入される。尚、ガス流路11は、二重管構
造の処理室10の内壁及び外壁の間の空間に相当する。
【0008】図12に示した縦型方式のシリコン酸化膜
形成装置を使用した、パイロジェニック酸化法に基づく
従来のシリコン酸化膜の形成方法の概要を、図12、図
13〜図15を参照して、以下、説明する。
【0009】[工程−10]配管33、燃焼室30、配
管31、ガス流路11及びガス導入部12を介して処理
室10へ窒素ガスを導入し、処理室10内を窒素ガス雰
囲気とし、且つ、均熱管16を介してヒータ14によっ
て処理室10内の雰囲気温度を700〜800゜Cに保
持する。尚、この状態においては、シャッター15は閉
じておく(図13の(A)参照)。基板搬入出部20は
大気に解放された状態である。
【0010】[工程−20]そして、基板搬入出部20
にシリコン半導体基板40を搬入し、石英ボート24に
シリコン半導体基板40を載置する。基板搬入出部20
へのシリコン半導体基板40の搬入が完了した後、図示
しない扉を閉め、基板搬入出部20にガス導入部21か
ら窒素ガスを導入し、ガス排気部22から排出し、基板
搬入出部20内を窒素ガス雰囲気とする(図13の
(B)参照)。
【0011】[工程−30]基板搬入出部20内が十分
に窒素ガス雰囲気となった時点で、シャッター15を開
き(図14の(B)参照)、エレベータ機構23を作動
させて石英ボート24を上昇させ、シリコン半導体基板
40を処理室10内に搬入する(図15の(A)参
照)。エレベータ機構23が最上昇位置に辿り着くと、
石英ボート24の基部によって処理室10と基板搬入出
部20との間は連通しなくなる。
【0012】シャッター15を開く前に、処理室10内
を窒素ガス雰囲気のままにしておくと、以下の問題が生
じる。即ち、フッ化水素酸水溶液及び純水による洗浄に
よって表面を露出させたシリコン半導体基板を高温の窒
素ガス雰囲気中に搬入すると、シリコン半導体基板40
の表面に荒れが生じる。この現象は、フッ化水素酸水溶
液及び純水での洗浄によってシリコン半導体基板40の
表面に形成されたSi−H結合の一部やSi−F結合の
一部が、水素やフッ素の昇温脱離によって失われ、シリ
コン半導体基板40の表面にエッチング現象が生じるこ
とに起因すると考えられている。例えば、アルゴンガス
中でシリコン半導体基板を600゜C以上に昇温すると
シリコン半導体基板の表面に激しい凹凸が生じること
が、培風館発行、大見忠弘著「ウルトラクリーンULS
I技術」、第21頁に記載されている。このような現象
を抑制するために、シャッター15を開く前に、例え
ば、0.5容量%程度の酸素ガスを含んだ窒素ガスをガ
ス導入部12から処理室10内に導入し、処理室10内
を0.5容量%程度の酸素ガスを含んだ窒素ガス雰囲気
とする(図14の(A)参照)。
【0013】[工程−40]その後、処理室10内の雰
囲気温度を800〜900゜Cとする。そして、0.5
容量%程度の酸素ガスを含んだ窒素ガスの処理室10内
への導入を停止し、配管32,33を介して燃焼室30
内に酸素ガス及び水素ガスを供給し、水素ガスを酸素ガ
スと燃焼室30内で高温にて混合し、水素ガスを燃焼さ
せることによって水蒸気を生成させる。そして、かかる
水蒸気を、配管31、ガス流路11及びガス導入部12
を介して処理室10へ導入し、ガス排気部13から排気
する(図15の(B)参照)。これによって、シリコン
半導体基板40の表面にシリコン酸化膜が形成される。
尚、燃焼室30内の温度を、例えばヒータ(図示せず)
によって700〜900゜Cに保持する。
【0014】シャッター15を開く前に、0.5容量%
程度の酸素ガスを含んだ窒素ガスをガス導入部12から
処理室10内に導入し、処理室10内を0.5容量%程
度の酸素ガスを含んだ窒素ガス雰囲気とすることによっ
て(図14の(A)参照)、シリコン半導体基板の表面
に凹凸が形成される現象を抑制することができる。ある
いは又、培風館発行、大見忠弘著「ウルトラクリーンU
LSI技術」、第21頁には、水素終端したシリコン半
導体基板を、終端水素が安定に存在する300゜Cで乾
式酸化を行い、これによって形成されたシリコン酸化膜
を保護膜とすれば、シリコン半導体基板の表面に凹凸が
形成される問題を回避できると報告されている。
【0015】しかしながら、シリコン半導体基板の表面
に凹凸が形成される現象を抑制するために処理室10内
に酸素ガスを含んだ窒素ガスが導入されるが故に、処理
室10内に搬入されたシリコン半導体基板の表面にシリ
コン酸化膜が形成される。かかるシリコン酸化膜は、本
質的には、所謂、乾式酸化によって形成されたシリコン
酸化膜(ドライ酸化膜と呼ぶ)であり、湿式酸化法にて
形成されたシリコン酸化膜(ウェット酸化膜と呼ぶ)よ
りも特性が劣る。例えば、処理室10内を800゜Cに
保持し、0.5容量%の酸素ガスを含んだ窒素ガスをガ
ス導入部12から処理室10内に導入した状態でシリコ
ン半導体基板を処理室10内に搬入すると、シリコン半
導体基板の表面には2nm以上のドライ酸化膜が形成さ
れる。ゲート長0.18〜0.13μmの半導体装置に
おいては、4〜3nm厚さのゲート酸化膜が用いられる
ことが予想されているが、このように、例えば4nm厚
さのゲート酸化膜を形成しようとした場合、厚さの5割
以上がドライ酸化膜で占められることになる。
【0016】また、処理室10内の雰囲気温度を750
〜850゜Cとした場合、パイロジェニック酸化法にて
形成し得るシリコン酸化膜の最低膜厚は2.5nm〜
3.0nmであり、それ以下の膜厚を有するシリコン酸
化膜を安定して形成することは困難である。
【0017】尚、以上の問題は、シリコン半導体基板の
表面において生じるだけでなく、絶縁性基板や絶縁層等
の上に設けられたシリコン層の表面においても生じる問
題である。
【0018】従って、本発明の目的は、直接トンネリン
グに起因したリーク電流の増加を抑制することができ、
優れた特性を有する極薄の絶縁膜を形成することがで
き、しかも、シリコン層の表面にシリコン酸化膜を形成
する際のシリコン層の表面に荒れ(凹凸)が発生するこ
とを防止でき、且つ、シリコン層の表面にドライ酸化膜
を形成することなく、特性の優れたシリコン酸化膜を形
成する方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る絶縁膜の形成方法は、シ
リコン層の表面に形成されたシリコン酸化膜、及び、そ
の上に形成された誘電体層から成る絶縁膜の形成方法で
あって、シリコン層の表面からシリコン原子が脱離しな
い雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた酸化法によって該
シリコン層の表面にシリコン酸化膜を形成することを特
徴とする。
【0020】本発明の第1の態様に係る絶縁膜の形成方
法において、シリコン層の表面からシリコン原子が脱離
しない雰囲気温度は、シリコン層表面を終端している原
子とシリコン原子との結合が切断されない温度であるこ
とが好ましい。この場合、シリコン層の表面からシリコ
ン原子が脱離しない温度は、シリコン層表面のSi−H
結合が切断されない温度、若しくは、シリコン層表面の
Si−F結合が切断されない温度であることが望まし
い。面方位が(100)のシリコン半導体基板を用いる
場合、シリコン半導体基板の表面における水素原子の大
半がシリコン原子の2本の結合手のそれぞれに1つずつ
結合しており、H−Si−Hの終端構造を有する。然る
に、シリコン半導体基板の表面状態が崩れた部分(例え
ばステップ形成箇所)には、シリコン原子の1本の結合
手のみに水素原子が結合した状態の終端構造、あるい
は、シリコン原子の3本の結合手のそれぞれに水素原子
が結合した状態の終端構造が存在する。尚、通常、シリ
コン原子の残りの結合手は結晶内部のシリコン原子と結
合している。本明細書における「Si−H結合」という
表現には、シリコン原子の2本の結合手のそれぞれに水
素原子が結合した状態の終端構造、シリコン原子の1本
の結合手のみに水素原子が結合した状態の終端構造、あ
るいは、シリコン原子の3本の結合手のそれぞれに水素
原子が結合した状態の終端構造の全てが包含される。シ
リコン層の表面にシリコン酸化膜を形成する際の雰囲気
温度は、より具体的には、湿式ガスがシリコン層表面で
結露しない温度以上、好ましくは200゜C以上、より
好ましくは300゜C以上とすることが、スループット
の面から望ましい。
【0021】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る絶縁膜の形成方法は、シリコン層の表面に
形成されたシリコン酸化膜、及び、その上に形成された
誘電体層から成る絶縁膜の形成方法であって、湿式ガス
がシリコン層表面で結露しない温度以上、500゜C以
下、好ましくは450゜C以下、より好ましくは400
゜C以下の雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた酸化法に
よってシリコン層の表面にシリコン酸化膜を形成するこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法においては、湿式ガスを用いた酸化法
は、パイロジェニック酸化法、純水の加熱により発生し
た水蒸気による酸化法、並びに、酸素ガス又は不活性ガ
スによって加熱純水をバブリングすることにより発生し
た水蒸気による酸化法の内の少なくとも1種の酸化法で
あることが好ましいが、これらの酸化法に限定されるも
のではなく、触媒を用いて水素ガスと酸素ガスとを反応
させて水蒸気を生成させる方法に基づく酸化法、水素ガ
スと酸素ガスに電磁波を照射することによって水蒸気を
生成させる方法に基づく酸化法とすることもできる。湿
式ガスを用いた酸化法によってシリコン酸化膜を形成す
るので、優れた経時絶縁破壊(TDDB)特性を有する
シリコン酸化膜を得ることができる。尚、湿式ガスを用
いた酸化法において、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウ
ムガス等の不活性ガスで湿式ガスを希釈してもよい。水
蒸気を含んだ酸素ガスを処理室内に導入してもよい。水
蒸気と不活性ガスの混合ガス、水蒸気と酸素ガスの混合
ガス、あるいは、水蒸気と酸素ガスと不活性ガスの混合
ガスを総称して、湿式ガスと呼ぶ。
【0023】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法においては、湿式ガスにはハロゲン元素
が含有されていてもよい。これによって、タイムゼロ絶
縁破壊(TZDB)特性及び経時絶縁破壊(TDDB)
特性に優れたシリコン酸化膜を得ることができる。尚、
ハロゲン元素として、塩素、臭素、フッ素を挙げること
ができるが、なかでも塩素であることが望ましい。湿式
ガス中に含有されるハロゲン元素の形態としては、例え
ば、塩化水素(HCl)、CCl4、C2HCl3、C
2、HBr、NF3を挙げることができる。湿式ガス中
のハロゲン元素の含有率は、分子又は化合物の形態を基
準として、0.001〜10容量%、好ましくは0.0
05〜10容量%、更に好ましくは0.02〜10容量
%である。例えば塩化水素ガスを用いる場合、湿式ガス
中の塩化水素ガス含有率は0.02〜10容量%である
ことが望ましい。
【0024】形成されたシリコン酸化膜の特性を一層向
上させるために、本発明の第1若しくは第2の態様に係
る絶縁膜の形成方法においては、シリコン酸化膜を形成
した後、形成されたシリコン酸化膜に熱処理を施すこと
が好ましい。
【0025】この場合、熱処理の雰囲気を、ハロゲン元
素を含有する不活性ガス雰囲気とすることが望ましい。
ハロゲン元素を含有する不活性ガス雰囲気中でシリコン
酸化膜を熱処理することによって、シリコンダングリン
グボンド(Si・)やSiOHがハロゲン元素と反応
し、シリコンダングリングボンドが終端しあるいは脱水
反応を生じる結果、信頼性劣化因子であるこれらの欠陥
が排除され、タイムゼロ絶縁破壊(TZDB)特性及び
経時絶縁破壊(TDDB)特性に優れたシリコン酸化膜
を得ることができる。熱処理における不活性ガスとして
は、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスを例示する
ことができる。また、ハロゲン元素として、塩素、臭
素、フッ素を挙げることができるが、なかでも塩素であ
ることが望ましい。不活性ガス中に含有されるハロゲン
元素の形態としては、例えば、塩化水素(HCl)、C
Cl4、C2HCl3、Cl2、HBr、NF3を挙げるこ
とができる。不活性ガス中のハロゲン元素の含有率は、
分子又は化合物の形態を基準として、0.001〜10
容量%、好ましくは0.005〜10容量%、更に好ま
しくは0.02〜10容量%である。例えば塩化水素ガ
スを用いる場合、不活性ガス中の塩化水素ガス含有率は
0.02〜10容量%であることが望ましい。
【0026】尚、本発明の第1若しくは第2の態様に係
る絶縁膜の形成方法においては、熱処理を、枚葉処理と
することもできるが、炉アニール処理とすることが好ま
しい。熱処理の雰囲気温度は、700〜1200゜C、
好ましくは700〜1000゜C、更に好ましくは70
0〜950゜Cである。また、熱処理を炉アニール処理
とする場合の熱処理の時間は、5〜60分、好ましくは
10〜40分、更に好ましくは20〜30分である。一
方、熱処理を枚葉処理とする場合の熱処理の時間は、1
〜10分とすることが好ましい。
【0027】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法においては、シリコン酸化膜の形成が完
了した後、雰囲気を不活性ガス雰囲気に切り替えた後、
熱処理を施すための雰囲気温度まで昇温してもよいし、
あるいは又、雰囲気をハロゲン元素を含有する不活性ガ
ス雰囲気に切り替えた後、熱処理を施すための雰囲気温
度まで昇温してもよい。ここで、不活性ガスとしては、
窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガスを例示すること
ができる。また、不活性ガス中に含有されるハロゲン元
素の形態としては、例えば、塩化水素(HCl)、CC
4、C2HCl3、Cl2、HBr、NF3を挙げること
ができる。不活性ガス中のハロゲン元素の含有率は、分
子又は化合物の形態を基準として、0.001〜10容
量%、好ましくは0.005〜10容量%、更に好まし
くは0.02〜10容量%である。例えば塩化水素ガス
を用いる場合、不活性ガス中の塩化水素ガス含有率は
0.02〜10容量%であることが望ましい。
【0028】本発明の第1若しくは第2の態様におけ
る、シリコン酸化膜形成の方式/熱処理の方式の組合せ
として、バッチ式/バッチ式、枚葉式/バッチ式、ある
いは、枚葉式/枚葉式を挙げることができる。
【0029】本発明においては、シリコン酸化膜の膜厚
は、半導体装置に要求される厚さとすればよい。但し、
現在、半導体装置の製造に用いられているシリコン半導
体基板の面方位は殆どの場合(100)であり、如何に
シリコン半導体基板の表面を平滑化しても(100)シ
リコン半導体基板の表面には必ずステップと呼ばれる段
差が形成される。このステップは通常シリコン原子1層
分であるが、場合によっては2〜3層分の段差が形成さ
れることがある。従って、シリコン酸化膜の膜厚は、シ
リコン層として(100)シリコン半導体基板を用いる
場合、1nm〜1.5nmとすることが好ましいが、こ
れに限定するものではない。
【0030】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法においては、シリコン酸化膜を形成する
前の雰囲気を、湿式ガスに基づくシリコン酸化膜の形成
の前の不所望のシリコン酸化膜の形成を抑制するため
に、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の不活性
ガス雰囲気、あるいは減圧雰囲気とすることが望まし
い。
【0031】尚、本発明の第1若しくは第2の態様に係
る絶縁膜の形成方法においては、シリコン酸化膜の形成
が完了したときの雰囲気温度を、シリコン層の表面から
シリコン原子が脱離しない雰囲気温度範囲内とし、ある
いは又、500゜C以下、好ましくは450゜C以下と
する。ここで、シリコン層の表面にシリコン酸化膜の形
成を開始する際の雰囲気温度と、シリコン酸化膜の形成
が完了したときの雰囲気温度とを同じとしてもよいし、
シリコン酸化膜の形成が完了したときの雰囲気温度をシ
リコン層の表面にシリコン酸化膜の形成を開始する際の
雰囲気温度よりも高い温度としてもよい。後者の場合、
雰囲気温度を段階的に上昇させてもよいし、連続的に上
昇させてもよい。
【0032】通常、シリコン層にシリコン酸化膜を形成
する前に、NH4OH/H22水溶液で洗浄し更にHC
l/H22水溶液で洗浄するというRCA洗浄によりシ
リコン層の表面を洗浄し、その表面から微粒子や金属不
純物を除去した後、フッ化水素酸水溶液及び純水による
シリコン層の表面洗浄を行う。ところが、その後、シリ
コン層が大気に曝されると、シリコン層の表面が汚染さ
れ、水分や有機物がシリコン層の表面に付着し、あるい
は又、シリコン層表面のSi原子が水酸基(OH)と結
合する虞がある(例えば、文献 "Highly-reliable Gate
Oxide Formation for Giga-Scale LSIs by using Clos
ed Wet Cleaning System and Wet Oxidation with Ultr
a-Dry Unloading", J. Yugami, et al., International
Electron Device Meeting Technical Digest 95, pp 8
55-858 参照)。このような場合、そのままの状態でシ
リコン酸化膜の形成を開始すると、形成されたシリコン
酸化膜中に水分や有機物、あるいは又、Si−OHが取
り込まれ、形成されたシリコン酸化膜の特性低下あるい
は欠陥部分の発生の原因となり得る。尚、欠陥部分と
は、シリコンダングリングボンド(Si・)やSi−H
結合といった欠陥が含まれるシリコン酸化膜の部分、あ
るいは又、Si−O−Si結合が応力によって圧縮され
若しくはSi−O−Si結合の角度が厚い若しくはバル
クのシリコン酸化膜中のSi−O−Si結合の角度と異
なるといったSi−O−Si結合が含まれたシリコン酸
化膜の部分を意味する。それ故、このような問題の発生
を回避するために、本発明の第1若しくは第2の態様に
係る絶縁膜の形成方法においては、シリコン酸化膜を形
成する前に、シリコン層表面を洗浄する工程を含み、表
面洗浄後のシリコン層を大気に曝すことなく(即ち、例
えば、シリコン層表面の洗浄からシリコン酸化膜の形成
開始までの雰囲気を不活性ガス雰囲気若しくは真空雰囲
気とし)、シリコン酸化膜の形成を行うことが好まし
い。これによって、大部分が水素で終端され、極一部が
フッ素で終端された表面を有するシリコン層にシリコン
酸化膜を形成することができ、形成されたシリコン酸化
膜の特性低下あるいは欠陥部分の発生を防止することが
できる。
【0033】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法においては、誘電体層を、物理的気相成
長法(真空蒸着法、分子線蒸着法、レーザアブレーショ
ンによるPLD(Physical Laser Deposition)法、各
種のスパッタ法を含む)、化学的気相成長法(MOCV
D法や、液相でソース原料の搬送及び混合を行い気化室
で急激に減圧してソース原料を気化させるフラッシュC
VD法を含む各種のCVD法)、又は、化学的液相成長
法(ゾル−ゲル法やMOD(Metal Organic Depositio
n)法、LSMCD(Liquid Source Chemical Depositi
on)法を含む)にて形成することができる。
【0034】誘電体層を構成する材料としては、Ta2
5、Si34、あるいは又、BaTiO3、SrTiO
3、(Ba,Sr)TiO3といったペロブスカイト構造
や擬ペロブスカイト構造を有する材料を挙げることがで
きる。
【0035】あるいは又、誘電体層を構成する材料とし
て、PbTiO3、ペロブスカイト型構造を有するPb
ZrO3とPbTiO3の固溶体であるチタン酸ジルコン
酸鉛[PZT,Pb(Zr1-y,Tiy)O3(但し、0
<y<1)]、PZTにLaを添加した金属酸化物であ
るPLZT、あるいはPZTにNbを添加した金属酸化
物であるPNZTといったPZT系化合物を挙げること
ができる。
【0036】更には、誘電体層を構成する材料として、
Bi系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料を挙げ
ることもできる。Bi系層状構造ペロブスカイト型の強
誘電体材料は、所謂不定比化合物に属し、金属元素、ア
ニオン(O等)元素の両サイトにおける組成ずれに対す
る寛容性がある。また、化学量論的組成からやや外れた
ところで最適な電気的特性を示すことも珍しくない。B
i系層状構造ペロブスカイト型の強誘電体材料は、例え
ば、一般式(Bi222+(Am-1m3m+12-で表す
ことができる。ここで、「A」は、Bi、Pb、Ba、
Sr、Ca、Na、K、Cd等の金属から構成された群
から選択された1種類の金属を表し、「B」は、Ti、
Nb、Ta、W、Mo、Fe、Co、Crから成る群か
ら選択された1種類、若しくは複数種の任意の比率によ
る組み合わせを表す。また、mは1以上の整数である。
【0037】あるいは又、Bi系層状構造ペロブスカイ
ト型の強誘電体材料として、 BiX(Sr,Ca,Ba)Y(TaZ,Nb1-Z2d (1) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、0
≦Z≦1.0、8.0≦d≦10.0)で表される結晶
相を主たる結晶相として含んでいる材料を挙げることも
できる。尚、「(Sr,Ca,Ba)」は、Sr、Ca
及びBaから構成された群から選択された1種類の元素
を意味する。あるいは又、強誘電体材料として、 BiXSrYTa2d (2) (但し、1.7≦X≦2.5、0.6≦Y≦1.2、
8.0≦d≦10.0)で表される結晶相を主たる結晶
相として含んでいる材料を挙げることもできる。これら
の場合、式(1)若しくは式(2)で表される結晶相を
主たる結晶相として85%以上含んでいることが一層好
ましい。尚、例えば、式(2)中、(BiX,Sr1-X
の意味は、結晶構造における本来Biが占めるサイトを
Srが占め、このときのBiとSrの割合がX:(1−
X)であることを意味する。また、(SrY,Bi1-Y
の意味は、結晶構造における本来Srが占めるサイトを
Biが占め、このときのSrとBiの割合がY:(1−
Y)であることを意味する。式(1)若しくは式(2)
で表される結晶相を主たる結晶相として含む強誘電体材
料には、Biの酸化物、TaやNbの酸化物、Bi、T
aやNbの複合酸化物が若干含まれている場合もあり得
る。ここで、式(1)で表される強誘電体材料の組成を
化学量論的組成で表せば、例えば、Bi2SrTa
29、Bi2SrNb29、Bi2BaTa29、Bi2
SrTaNbO9等を挙げることができる。あるいは
又、強誘電体材料として、Bi4SrTi415、Bi4
Ti312、Bi2PbTa29等を例示することもでき
るが、これらの場合においても、各金属元素の比率は、
結晶構造が変化しない程度に変化させ得る。
【0038】本発明の第1若しくは第2の態様に係る絶
縁膜の形成方法において、シリコン層とは、シリコン半
導体基板等の基板そのものだけでなく、基板の上に形成
されたエピタキシャルシリコン層(選択エピタキシャル
成長法にて形成されたエピタキシャルシリコン層を含
む)、多結晶シリコン層、あるいは非晶質シリコン層、
所謂張り合わせ法やSIMOX法に基づき製造されたS
OI構造におけるシリコン層、更には、基板やこれらの
層に半導体素子や半導体素子の構成要素が形成されたも
の等、シリコン酸化膜を形成すべきシリコン層を意味す
る。シリコン半導体基板の作製方法は、CZ法、MCZ
法、DLCZ法、FZ法等、如何なる方法であってもよ
いし、また、予め高温の水素アニール処理を行い結晶欠
陥を除去したものでもよい。
【0039】本発明の絶縁膜の形成方法は、例えばMO
S型トランジスタのゲート絶縁膜、トップゲート型若し
くはボトムゲート型薄膜トランジスタのゲート絶縁膜の
形成、フラッシュメモリのトンネル絶縁膜の形成等、各
種半導体装置における絶縁膜の形成に適用することがで
きる。
【0040】本発明においては、シリコン層の表面から
シリコン原子が脱離しない雰囲気温度にて、あるいは、
湿式ガスがシリコン層表面で結露しない温度以上、50
0゜C以下の雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた酸化法
によってシリコン層の表面にシリコン酸化膜を形成する
ので、シリコン酸化膜の形成レートを低くすることがで
きる結果、均一な極薄のシリコン酸化膜を形成すること
ができる。しかも、シリコン層の表面に凹凸(荒れ)が
生じることを防止し得る。また、シリコン原子の酸化
は、シリコン層の最表面からではなく、1層内部のシリ
コン原子から始まる。即ち、所謂バックボンドから始ま
り、所謂レイヤー・バイ・レイヤー(Layer-By-Layer)
酸化となる。従って、シリコン層とシリコン酸化膜との
間の界面の平滑性が原子レベルで保たれるので、最終的
に形成されるシリコン酸化膜の特性は優れたものとな
る。しかも、湿式ガスを用いた酸化法によってシリコン
層の表面にシリコン酸化膜を形成するので、最終的に形
成されるシリコン酸化膜中にドライ酸化膜が含まれず、
優れた特性を有するシリコン酸化膜を形成することがで
きる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0042】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1及び第2の態様に係る誘電体膜の形成方法に関す
る。実施の形態1においては、シリコン酸化膜を形成す
るための1つの処理室を備えたシリコン酸化膜形成装置
を用い、シリコン酸化膜の形成をバッチ式にて行う。具
体的には、実施の形態1においては、図1に示す縦型方
式のシリコン酸化膜形成装置を用いる。尚、図1に示す
シリコン酸化膜形成装置の構造は、例えば塩化水素ガス
を燃焼室30に導入できる点を除き、図12に示した従
来のシリコン酸化膜形成装置と実質的に同じ構造を有す
る。また、実施の形態1においては、シリコン層をシリ
コン半導体基板から構成した。形成された絶縁膜はゲー
ト絶縁膜として機能する。実施の形態1においては、湿
式ガスを用いた酸化法としてパイロジェニック酸化法を
採用した。更には、シリコン酸化膜を形成した後、形成
されたシリコン酸化膜に対して、ハロゲン元素を含有す
る不活性ガス雰囲気(塩化水素ガスを含む窒素ガス雰囲
気)中で熱処理(炉アニール処理)を施す。また、誘電
体層をTa25から構成し、かかる誘電体層をCVD法
にてシリコン酸化膜の上に形成する。以下、図3〜図6
を参照して、実施の形態1の誘電体膜の形成方法を説明
する。
【0043】[工程−100]先ず、リンをドープした
直径8インチのN型シリコンウエハ(CZ法にて作製)
であるシリコン半導体基板40に、公知の方法でLOC
OS構造を有する素子分離領域41を形成し、次いでウ
エルイオン注入、チャネルストップイオン注入、閾値調
整イオン注入を行う。尚、素子分離領域はトレンチ構造
を有していてもよいし、LOCOS構造とトレンチ構造
との組み合わせであってもよい。その後、RCA洗浄に
よりシリコン半導体基板40の表面の微粒子や金属不純
物を除去し、次いで、0.1%フッ化水素酸水溶液及び
純水によりシリコン半導体基板40の表面洗浄を行い、
シリコン半導体基板40の表面を露出させる(図3の
(A)参照)。尚、シリコン半導体基板40の表面は大
半が水素で終端しており、極一部がフッ素で終端されて
いる。
【0044】[工程−110]次に、複数のシリコン半
導体基板40を、図1に示したシリコン酸化膜形成装置
の基板搬入出部20に図示しない扉から搬入し、石英ボ
ート24に載置する(図4の(A)参照)。尚、配管3
3、燃焼室30、配管31、ガス流路11及びガス導入
部12を介して処理室10へ窒素ガスを導入し、処理室
10内を窒素ガス等の不活性ガス雰囲気とし(減圧雰囲
気であってもよい)、且つ、均熱管16を介してヒータ
14によって処理室10内の雰囲気温度を400゜Cに
保持する。尚、この状態においては、シャッター15は
閉じておく。
【0045】[工程−120]そして、基板搬入出部2
0へのシリコン半導体基板40の搬入が完了した後、図
示しない扉を閉め、基板搬入出部20にガス導入部21
から窒素ガスを導入し、ガス排気部22から排出し、基
板搬入出部20内を窒素ガス雰囲気とする。尚、基板搬
入出部20内の酸素ガス濃度をモニターし、酸素ガス濃
度が例えば100ppm以下となったならば、基板搬入
出部20内が十分に窒素ガス雰囲気となったと判断す
る。その後、シャッター15を開き(図4の(B)参
照)、エレベータ機構23を作動させて石英ボート24
を上昇させ(上昇速度:250mm/分)、シリコン半
導体基板40を石英製の二重管構造の処理室10内に搬
入する(図5の(A)参照)。エレベータ機構23が最
上昇位置に辿り着くと、石英ボート24の基部によって
処理室10と基板搬入出部20との間は連通しなくな
る。処理室10内の雰囲気温度はヒータ14によって4
00゜Cに保持されているので、即ち、シリコン層の表
面からシリコン原子が脱離しない雰囲気温度に処理室1
0内が保持されているので、シリコン半導体基板40の
表面に荒れが発生することを抑制することができる。
【0046】[工程−130]次いで、処理室10への
窒素ガスの導入を中止し、シリコン層の表面からシリコ
ン原子が脱離しない雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた
酸化法によってシリコン層の表面にシリコン酸化膜の形
成を開始する。あるいは又、湿式ガスがシリコン層表面
で結露しない温度以上、500゜C以下の雰囲気温度に
て、湿式ガスを用いた酸化法によってシリコン層の表面
にシリコン酸化膜の形成を開始する。そして、シリコン
層(実施の形態1においては、シリコン半導体基板4
0)の表面からシリコン原子が脱離しない温度範囲内に
雰囲気温度を保持した状態で(実施の形態1において
は、具体的には、雰囲気温度を400゜Cに設定)、湿
式ガスを用いた酸化法によってシリコン層の表面にシリ
コン酸化膜42を形成する。実施の形態1においては、
配管32,33を介して燃焼室30内に酸素ガス及び水
素ガスを供給し、燃焼室30内で生成した水蒸気を配管
31、ガス流路11及びガス導入部12を介して処理室
10内に導入し、パイロジェニック酸化法によってシリ
コン半導体基板40の表面に厚さ1.2nmのシリコン
酸化膜42を形成する(図3の(B)及び図5の(B)
参照)。雰囲気温度400゜Cにてパイロジェニック酸
化法に基づきシリコン酸化膜を形成したときの酸化時間
とシリコン酸化膜の膜厚の関係を、図7に示す。このシ
リコン酸化膜の厚さはSiO2の数分子層に相当する厚
さであり、シリコン半導体基板の表面のステップを考慮
しても、保護膜として機能するのに十分な厚さである。
尚、湿式ガス中には、例えば濃度0.1容量%の塩化水
素ガスが含有されていてもよい。
【0047】[工程−140]その後、処理室10内へ
の湿式ガスの導入を中止し、不活性ガス(窒素ガス)
を、配管33、燃焼室30、配管31、ガス流路11及
びガス導入部12を介して処理室10内に導入しなが
ら、シリコン酸化膜形成装置の処理室10内の雰囲気温
度を、均熱管16を介してヒータ14によって850゜
Cまで昇温する(図6の(A)参照)。昇温速度を10
゜C/分とした。[工程−130]にてシリコン層の表
面には保護膜としても機能するシリコン酸化膜が既に形
成されているので、この[工程−140]において、シ
リコン層(シリコン半導体基板40)の表面に荒れが発
生することはない。尚、不活性ガス中には、例えば濃度
0.1容量%の塩化水素ガスが含有されていてもよい。
処理室10内の雰囲気温度が850゜Cにて安定した
後、塩化水素ガスを0.1容量%含有する窒素ガス(流
量:10SLM)をガス導入部12から処理室10内に
導入し、30分間、熱処理を行う(図3の(C)及び図
6の(B)参照)。以上により、シリコン半導体基板4
0の表面におけるシリコン酸化膜42の形成が完了す
る。以降、処理室10内を窒素ガス雰囲気とし、エレベ
ータ機構23を動作させて石英ボート24を下降させ、
次いで、基板搬入出部20からシリコン半導体基板40
を搬出する。
【0048】[工程−150]次いで、シリコン半導体
基板40を図2に示す公知のCVD装置のチャンバー3
4内に搬入し、基板載置ステージ35に載置する。基板
載置ステージ35内にはヒータ(図示せず)が配設され
ており、シリコン半導体基板40を所望の温度に加熱す
ることができる。チャンバー34内部の上方には、チャ
ンバー34内でのCVD原料ガスの流れを均一化するた
めのガス流分配器(シャワー)36が配設されている。
また、チャンバー34の下部には、チャンバー34内の
ガスを排気するための排気部37が設けられている。C
VD装置には、更に、CVD原料を収納する原料収納容
器39が備えられており、原料収納容器39は配管38
を介してガス流分配器36に接続されている。原料収納
容器39内の原料は図示しないヒータによって加熱され
ガス状態となり、窒素ガスによって同伴されてチャンバ
ー34内に導入される。
【0049】シリコン半導体基板40が所望の温度に達
した後、以下の表1に例示する成膜条件にて高誘電体材
料であるTa25から成る誘電体層43をシリコン酸化
膜42の上に成膜する(図3の(D)参照)。その後、
乾燥O3雰囲気(温度:450゜C)中で15分間の熱
処理を行い、Ta25から成る誘電体層43から炭素成
分を除去する。
【0050】
【表1】Ta25のCVD成膜条件 ソースガス:Ta(OC255/O2/N2=0.05s
ccm/500sccm/1SLM ガス圧 :65Pa 成膜温度 :480゜C 成膜時間 :1分 膜厚 :10nm
【0051】以上によって、膜厚1.2nmのシリコン
酸化膜42(比誘電率:3.8)と膜厚10nmのTa
25から成る誘電体層43(比誘電率:25)から成る
絶縁膜をシリコン層(実施の形態1においてはシリコン
半導体基板40)の表面に形成することができる。この
絶縁膜の酸化膜換算の実効膜厚は約2.7nmである。
ここで、酸化膜換算の実効膜厚とは、シリコン酸化膜と
誘電体層とが積層された絶縁膜の膜厚を、比誘電率3.
8のシリコン酸化膜の膜厚に換算した膜厚であり、誘電
体層の比誘電率をε、誘電体層の膜厚をTd、シリコン
酸化膜の膜厚をTsとしたとき、酸化膜換算の実効膜厚
effは、以下の式で求めることができる。 Teff=(3.8/ε)×Td+Ts
【0052】以降、例えば、厚さ0.1μmのTiN膜
をスパッタ法にて全面に成膜した後、TiN膜をフォト
リソグラフィ技術及びエッチング技術に基づきパターニ
ングし、ゲート電極を形成する。そして、LDD構造を
形成するためのイオン注入、ゲート電極側面へのサイド
ウオールの形成、シリコン半導体基板へのイオン注入に
よるソース/ドレイン領域の形成、層間絶縁層の形成、
配線層の形成を経て、MOS型FETを作製することが
できる。
【0053】尚、MOCVD原料として、ペンタエトキ
シタンタル[Ta(OC255]以外にも、TaC
5、Ta(OCH35、Ta(N(CH325、Ta
(OC25X(N(CH32Y(但し、X+Y=
5)、あるいは、Ta(OCH3X(N(CH32Y
(但し、X+Y=5)を挙げることができる。
【0054】誘電体層を(Ba,Sr)TiO3から構
成する場合には、原料として、Ba(OCH32、Sr
(OCH32及びTi(O−iC373を用い、これ
らの原料の混合物をスピンコート法(3000rpm,
20秒)にてシリコン酸化膜上に成膜し、250゜C、
7分間の乾燥後、400〜800゜C、1時間の焼成を
行うゾル−ゲル法にて、絶縁膜を得ることができる。
【0055】誘電体層をPZTから構成する場合のスパ
ッタ条件を以下の表2に例示する。また、PZTあるい
はPLZTから成る誘電体層をパルスレーザアブレーシ
ョン法にて成膜する場合の条件を以下の表3に例示す
る。尚、ターゲットをPLZTに交換すれば、PLZT
から成る誘電体層を成膜することができる。また、PZ
TやPLZTを、反応性スパッタ法、電子ビーム蒸着
法、又はMOCVD法にて成膜してもよい。
【0056】
【表2】スパッタ法による成膜 ターゲット :PZT プロセスガス :Ar/O2=90体積%/10体積% 圧力 :4Pa パワー :50W 成膜温度 :500゜C
【0057】
【表3】パルスレーザアブレーション法による成膜 ターゲット :PZT 使用レーザ :KrFエキシマレーザ(波長248n
m、パルス幅25n秒、3Hz) 出力エネルギー:400mJ(1.1J/cm2) 成膜温度 :550〜600゜C 酸素濃度 :40〜120Pa
【0058】誘電体層をBi2SrTa29から構成
し、パルスレーザアブレーション法にて成膜する場合の
条件を以下の表4に例示する。更には、MOCVD法、
ゾル−ゲル法、あるいは又、RFスパッタ法にて成膜す
る場合の条件を以下の表5、表6、表7及び表8に例示
する。尚、表6中、「thd」は、テトラメチルヘプタ
ンジオンの略である。
【0059】
【表4】パルスレーザアブレーション法による成膜 ターゲット:Bi2SrTa29 使用レーザ:KrFエキシマレーザ(波長248nm、
パルス幅25n秒、5Hz) 成膜温度 :500゜C 酸素濃度 :3Pa
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】 MOCVD法による成膜 ソース材料 :Sr(thd)2 Bi(C653 Ta(O−iC374(thd) 成膜温度 :500〜700゜C プロセスガス:Ar/O2=1000/1000cm3
【0062】
【表7】 ゾル−ゲル法による成膜 原料:Bi(CH3(CH23CH(C25)COO)3 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Bi(OOc)3] Sr(CH3(CH23CH(C25)COO)2 [ビスマス・2エチルヘキサン酸,Sr(OOc)2] Ta(OEt)5 [タンタル・エトキシド] スピンコート条件:3000rpm×20秒 乾燥:250゜C×7分 焼成:400〜800゜C×1時間(必要に応じてRTA処理を加える)
【0063】
【表8】RFスパッタ法による成膜 ターゲット:Bi2SrTa29セラミックターゲット RFパワー:1.2W〜2.0W/ターゲット1cm2 雰囲気圧力:0.2〜1.3Pa 成膜温度 :室温〜600゜C プロセスガス:Ar/O2の流量比=2/1〜9/1
【0064】(実施の形態2)実施の形態2において
は、シリコン酸化膜の形成を枚葉式にて行う。実施の形
態2の実施に適した横型方式のシリコン酸化膜形成装置
の一例の模式図を、図8に示す。このシリコン酸化膜形
成装置は、処理室50と、シリコン層を加熱するための
加熱手段である抵抗加熱ヒータ51とを備えている。処
理室50は石英炉心管から成り、シリコン層にシリコン
酸化膜を形成するためにその内部にシリコン層(具体的
には、例えばシリコン半導体基板)を収納する。加熱手
段である抵抗加熱ヒータ51は、処理室50の外側に配
設されており、且つ、シリコン層の表面と略平行に配設
されている。シリコン層(例えばシリコン半導体基板4
0)は、ウエハ台52に載置され、処理室50の一端に
設けられたゲートバルブ53を介して、処理室50内に
搬入出される。シリコン酸化膜形成装置には、処理室5
0へ水蒸気及び/又はガスを導入するためのガス導入部
54と、処理室50から水蒸気及び/又はガスを排気す
るガス排気部55が更に備えられている。シリコン層
(具体的には、例えばシリコン半導体基板)の温度は、
図示しない熱電対によって測定することができる。尚、
実施の形態1と同様に、燃焼室30に供給された水素ガ
スを酸素ガスと、燃焼室30内で高温にて混合し、燃焼
させることによって、水蒸気を生成させる。かかる水蒸
気は、配管31及びガス導入部54を介して処理室50
内に導入される。
【0065】あるいは又、図9に模式図を示す形式の横
型方式のシリコン酸化膜形成装置を用いることもでき
る。この図9に示した横型方式のシリコン酸化膜形成装
置においては、加熱手段は、赤外線若しくは可視光を発
する複数のランプ51Aから構成されている。また、図
示しないパイロメータによってシリコン半導体基板の温
度を測定する。その他の構造は、基本的には、図8に示
したシリコン酸化膜形成装置と同様とすることができる
ので、詳細な説明は省略する。
【0066】以下、実施の形態2の誘電体膜の形成方法
を説明する。
【0067】[工程−200]先ず、シリコン半導体基
板に、実施の形態1と同様の方法で、素子分離領域等を
形成した後、RCA洗浄によりシリコン半導体基板の表
面の微粒子や金属不純物を除去し、次いで、0.1%フ
ッ化水素酸水溶液及び純水によりシリコン半導体基板の
表面洗浄を行い、シリコン半導体基板の表面を露出させ
る。
【0068】[工程−210]次に、ウエハ台52に載
置されたシリコン半導体基板40を、図8若しくは図9
に示したシリコン酸化膜形成装置のゲートバルブ53を
開いて、処理室50内に搬入した後、ゲートバルブ53
を閉じる。このとき、処理室50内の雰囲気を、加熱手
段によって400゜C程度に加熱された不活性ガス雰囲
気としておく。処理室50内の雰囲気をこのような条件
とすることによって、シリコン半導体基板40の表面に
荒れが発生することを抑制することができる。
【0069】[工程−220]次いで、シリコン層(実
施の形態2においては、シリコン半導体基板40)の表
面からシリコン原子が脱離しない温度に雰囲気を保持し
た状態で(実施の形態2においては、具体的には、雰囲
気温度を400゜Cに設定)、湿式ガスを用いた酸化法
によってシリコン層の表面にシリコン酸化膜42を形成
する。実施の形態2においては、具体的には、燃焼室3
0内で生成した水蒸気を配管31及びガス導入部54を
介して処理室50内に導入し、パイロジェニック酸化法
によってシリコン半導体基板40の表面に厚さ1.2n
mのシリコン酸化膜を形成する。尚、湿式ガス中には、
例えば濃度0.1容量%の塩化水素ガスが含有されてい
てもよい。
【0070】[工程−230]その後、処理室50内へ
の湿式ガスの導入を中止し、処理室50内の雰囲気温度
を加熱手段によって850゜Cまで昇温する。尚、不活
性ガス中には、例えば濃度0.1容量%の塩化水素ガス
が含有されていてもよい。そして、850゜Cに処理室
50内の雰囲気温度が達した後、この温度に雰囲気を保
持した状態にて、塩化水素ガスを0.1容量%含有する
窒素ガスをガス導入部54から処理室50内に導入し、
5分間、熱処理を行う。
【0071】以上により、シリコン半導体基板40の表
面におけるシリコン酸化膜42の形成が完了するので、
以降、処理室50内を窒素ガス等の不活性ガス雰囲気と
し、ゲートバルブ53を開き、ウエハ台52に載置され
たシリコン半導体基板40を処理室50から搬出する。
その後、実施の形態1の[工程−150]と同様にし
て、シリコン酸化膜の上に誘電体層を成膜する。尚、熱
処理は、燃焼室30を備えていないことを除き、図1に
示したシリコン酸化膜形成装置と略同じ構造を有する熱
処理装置を用いてバッチ式にて行うこともできる。
【0072】以上、本発明を好ましい実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定され
るものではない。実施の形態にて説明した各種の条件や
シリコン酸化膜形成装置の構造は例示であり、適宜変更
することができる。シリコン酸化膜の成膜は、パイロジ
ェニック酸化法だけでなく、純水の加熱により発生した
水蒸気による酸化法、酸素ガス又は不活性ガスによって
加熱純水をバブリングすることで発生した水蒸気による
酸化法、あるいはこれらの酸化法を併用した方法とする
ことができる。
【0073】あるいは又、触媒を用いて水素ガスと酸素
ガスとを反応させて水蒸気を生成させる装置を用いるこ
ともできる。この場合、触媒として、例えばNiO等の
Ni系触媒、PtやPtO2等のPt系触媒、PdやP
dO等のPd系触媒、Ir系触媒、RuやRuO2等の
Ru系触媒、AgやAg2O等のAg系触媒、Au系触
媒、CuO等のCu系触媒、MnO2等のMn系触媒、
Co34等のCo系触媒を挙げることができる。触媒を
用いて水素ガスと酸素ガスとを反応させて水蒸気を生成
させる装置の内部に、例えばNi系触媒を充填し、かか
る触媒を装置の内部に配設されたヒータによって所望の
温度に加熱する。これによって、水素ガスと酸素ガスと
が反応し、水蒸気が生成する。
【0074】あるいは又、水素ガスと酸素ガスに電磁波
を照射することによって水蒸気を生成させる装置を用い
ることもできる。この場合、電磁波として、例えば周波
数2.45GHzのマイクロ波を用いることができる。
場合によっては、酸素ガスの代わりに、酸化窒素系ガス
(例えば、NOガスやN2Oガス、NO2)を用いること
もできる。酸素ガスを用いる場合SiO2が形成され
る。一方、NOガス又はN2Oガス、NO2を用いる場
合、シリコン酸化膜の組成はSiOXYとなる。尚、場
合によっては、酸素ガスや酸化窒素系ガスを、窒素、ア
ルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等の
不活性ガスで希釈してもよい。
【0075】マイクロ波放電によって生成した酸素プラ
ズマにおいては、基底状態O2(X3Σg-)は電子の衝
突によって励起状態O2(A3Σu+)又はO2(B3Σ
-)に励起され、それぞれ、以下の式のように酸素原
子に解離する。
【0076】
【化1】 O2(X3Σg-)+ e → O2(A3Σu+)+ e 式(3−1) O2(A3Σu+)+ e → O(3P)+O(3P)+ e 式(3−2) O2(X3Σg-)+ e → O2(B3Σu-)+ e 式(3−3) O2(B3Σu-)+ e → O(3P)+O(1D)+ e 式(3−4)
【0077】従って、酸素プラズマ中には励起酸素分子
と酸素原子が存在し、これらが反応種となる。ここに水
素H2を導入すると、以下のようなプラズマが生成す
る。
【0078】
【化2】H2 + e → 2H 式(4)
【0079】そして、酸素プラズマの内、例えば式(3
−2)で生成した酸素プラズマと式(4)で生成した水
素プラズマが反応して、水蒸気が生成する。そして、加
熱されたシリコン層の表面は、かかる水蒸気によって酸
化され、シリコン層の表面にシリコン酸化膜が形成され
る。
【0080】
【化3】2H + O(3P) → H2O 式(5)
【0081】水素ガスと酸素ガスに電磁波を照射するこ
とによって水蒸気を生成させる装置の概念図を図10に
示す。この装置は、処理室60と、燃焼室30と、水蒸
気生成装置70から構成されている。水蒸気生成装置7
0は、石英製の水蒸気生成室71、マイクロ波導波管7
2、及びマイクロ波導波管72に取り付けられたマグネ
トロン73から構成されている。マグネトロン73にお
いては、周波数2.45GHzのマイクロ波が生成す
る。かかるマイクロ波は、マイクロ波導波管72を介し
て、水蒸気生成室71に導入される。水蒸気生成室71
には、配管74,75を経由して水素ガス及び酸素ガス
が導入される。水蒸気生成室71に導入された水素ガス
及び酸素ガスに対してマイクロ波(電磁波)が照射され
る。これによって、式(3−1)〜式(3−4)、及び
式(4)に示した反応が進行し、酸素プラズマ及び水素
プラズマが生成され、式(5)に示した反応の結果、水
蒸気が生成する。水蒸気生成室71の外側にはヒータ7
7が配設され、水蒸気生成室71の内部は所望の温度
(例えば、200〜300゜C)に保持される。水蒸気
生成室71にて生成した水蒸気は、配管78から処理室
60内に導入される。尚、配管78の外側には、配管7
8内での水蒸気の結露を防止するためにヒータ79を配
設し、例えば配管78内を200〜300゜Cに保持す
ることが好ましい。また、不活性ガス(例えば窒素ガ
ス)を水蒸気生成室71に導入するための配管76が、
水蒸気生成室71に設けられている。処理室60内に
は、石英ボート61、及び加熱用ランプから成るヒータ
62が備えられており、処理室60内の雰囲気温度を所
望の温度とすることができる。尚、処理室60内の水蒸
気やガスはガス排気部63から系外に排気される。シリ
コン酸化膜の形成条件を、以下の表9に例示する。
【0082】
【表9】 マイクロ波電力 :10kWマイクロ波周波数:2.4
5GHz 酸素ガス流量 :10SLM 水素ガス流量 :0.2SLM 窒素ガス流量 :10SLM
【0083】発明の実施の形態においては、専らシリコ
ン半導体基板の表面に誘電体膜を形成したが、半導体装
置の製造工程においてシリコン半導体基板表面に形成さ
れた選択エピタキシャル成長法にて形成されたエピタキ
シャルシリコン層、基板の上に形成された絶縁層の上に
成膜された多結晶シリコン層あるいは非晶質シリコン層
等の表面に誘電体膜を形成することもできる。あるいは
又、SOI構造におけるシリコン層の表面に誘電体膜を
形成してもよいし、半導体素子や半導体素子の構成要素
が形成された基板やこれらの上に成膜されたシリコン層
の表面に誘電体膜を形成してもよい。更には、半導体素
子や半導体素子の構成要素が形成された基板やこれらの
上に成膜された下地絶縁層の上に形成されたシリコン層
の表面に誘電体膜を形成してもよい。シリコン酸化膜形
成後の熱処理は必須ではなく、場合によっては省略する
ことができる。
【0084】あるいは又、発明の実施の形態において
は、0.1%フッ化水素酸水溶液及び純水によりシリコ
ン半導体基板40の表面洗浄を行った後、シリコン半導
体基板40をシリコン酸化膜形成装置に搬入したが、シ
リコン半導体基板40の表面洗浄からシリコン酸化膜形
成装置への搬入までの雰囲気を、不活性ガス(例えば窒
素ガス)雰囲気としてもよい。尚、このような雰囲気
は、例えば、シリコン半導体基板の表面洗浄装置の雰囲
気を不活性ガス雰囲気とし、且つ、不活性ガスが充填さ
れた搬送用ボックス内にシリコン半導体基板40を納め
てシリコン酸化膜形成装置の基板搬入出部20や処理室
50に搬入する方法や、図11に模式図を示すように、
表面洗浄装置、シリコン酸化膜形成装置、搬送路、ロー
ダー及びアンローダーから構成されたクラスターツール
装置を用い、シリコン半導体基板の表面洗浄装置からシ
リコン酸化膜形成装置の基板搬入出部20あるいは処理
室50までを搬送路で結び、かかる表面洗浄装置及び搬
送路の雰囲気を不活性ガス雰囲気とする方法によって達
成することができる。
【0085】あるいは又、0.1%フッ化水素酸水溶液
及び純水によりシリコン層の表面洗浄を行う代わりに、
表10に例示する条件にて、無水フッ化水素ガスを用い
た気相洗浄法によってシリコン層の表面洗浄を行っても
よい。尚、パーティクルの発生防止のためにメタノール
を添加する。あるいは又、表11に例示する条件にて、
塩化水素ガスを用いた気相洗浄法によってシリコン層の
表面洗浄を行ってもよい。尚、シリコン層の表面洗浄開
始前あるいは表面洗浄完了後における表面洗浄装置内の
雰囲気や搬送路等内の雰囲気は、不活性ガス雰囲気とし
てもよいし、例えば1.3×10-1Pa(10-3Torr)
程度の真空雰囲気としてもよい。尚、搬送路等内の雰囲
気を真空雰囲気とする場合には、シリコン層を搬入する
際のシリコン酸化膜形成装置の基板搬入出部20あるい
は処理室50の雰囲気を例えば1.3×10-1Pa(1
-3Torr)程度の真空雰囲気としておき、シリコン層の
搬入完了後、基板搬入出部20あるいは処理室50の雰
囲気を大気圧の不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気と
すればよい。これにより、シリコン酸化膜の形成前に水
素やフッ素で終端されたシリコン層の表面を汚染等の無
い状態に保つことができる結果、形成されたシリコン酸
化膜中に水分や有機物、あるいは又、Si−OHが取り
込まれ、形成されたシリコン酸化膜の特性が低下しある
いは欠陥部分が発生することを、効果的に防ぐことがで
きる。
【0086】
【表10】 無水フッ化水素ガス:300sccm メタノール蒸気 :80sccm 窒素ガス :1000sccm 圧力 :0.3Pa 温度 :60゜C
【0087】
【表11】 塩化水素ガス/窒素ガス:1容量% 温度 :800゜C
【0088】
【発明の効果】本発明の誘電体膜の形成方法において
は、シリコン酸化膜の形成レートを低くすることができ
る結果、均一な極薄のシリコン酸化膜を形成することが
でき、しかも、シリコン層の表面に凹凸(荒れ)が生じ
ることを防止し得る。また、シリコン層とシリコン酸化
膜との間の界面の平滑性が原子レベルで保たれるので、
最終的に形成されるシリコン酸化膜の特性は優れたもの
となる。しかも、湿式ガスを用いた酸化法によってシリ
コン層の表面にシリコン酸化膜を形成するので、最終的
に形成されるシリコン酸化膜中にドライ酸化膜が含まれ
ず、優れた特性を有するシリコン酸化膜を形成すること
ができる。その結果、かかるシリコン半導体基板の上に
形成された誘電体層との積層構造を有する誘電体膜の膜
質の向上を図ることができる。また、シリコン酸化膜の
上に誘電体層を形成することによって、例えばゲート閾
値電圧Vthの変動の原因となる界面準位等ができ難い、
長期信頼性に優れ、且つ、リーク電流の少ない、実効膜
厚が極薄のゲート絶縁膜の形成が可能となり、優れた特
性を有する半導体装置の製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の実施に適した縦型方式の
シリコン酸化膜形成装置の模式図である。
【図2】本発明の実施に適したCVD装置の模式図であ
る。
【図3】発明の実施の形態1のシリコン酸化膜の形成方
法を説明するためのシリコン半導体基板等の模式的な一
部断面図である。
【図4】発明の実施の形態1におけるシリコン酸化膜の
形成方法を説明するためのシリコン酸化膜形成装置等の
模式的な断面図である。
【図5】図4に引き続き、発明の実施の形態1における
シリコン酸化膜の形成方法を説明するためのシリコン酸
化膜形成装置等の模式的な断面図である。
【図6】図5に引き続き、発明の実施の形態1における
シリコン酸化膜の形成方法を説明するためのシリコン酸
化膜形成装置等の模式的な断面図である。
【図7】温度400゜Cにてパイロジェニック酸化法に
基づきシリコン酸化膜を形成する場合の酸化時間とシリ
コン酸化膜の膜厚の関係を示すグラフである。
【図8】発明の実施の形態2の実施に適した横型方式の
シリコン酸化膜形成装置の模式図である。
【図9】図8に示した装置とは若干構造の異なる、発明
の実施の形態2の実施に適した横型方式のシリコン酸化
膜形成装置の模式図である。
【図10】水素ガスと酸素ガスに電磁波を照射すること
によって水蒸気を生成させる装置の概念図である。
【図11】クラスターツール装置の模式図である。
【図12】従来の縦型方式のシリコン酸化膜形成装置
(熱酸化炉)の模式的な断面図である。
【図13】従来のシリコン酸化膜の形成方法を説明する
ためのシリコン酸化膜形成装置等の模式的な断面図であ
る。
【図14】図13に引き続き、従来のシリコン酸化膜の
形成方法を説明するためのシリコン酸化膜形成装置等の
模式的な断面図である。
【図15】図14に引き続き、従来のシリコン酸化膜の
形成方法を説明するためのシリコン酸化膜形成装置等の
模式的な断面図である。
【符号の説明】
10・・・処理室、11・・・ガス流路、12・・・ガ
ス導入部、13・・・ガス排気部、14・・・ヒータ、
15・・・シャッター、16・・・均熱管、20・・・
基板搬入出部、21・・・ガス導入部、22・・・ガス
排気部、23・・・エレベータ機構、24・・・石英ボ
ート、30・・・燃焼室、31,32,33,38・・
・配管、34・・・チャンバー、35・・・基板載置ス
テージ、36・・・ガス流分配器、37・・・排気部、
39・・・原料収納容器、40・・・シリコン半導体基
板、41・・・素子分離領域、42・・・シリコン酸化
膜、43・・・誘電体層、50・・・処理室、51・・
・抵抗加熱ヒータ、51A・・・ランプ、52・・・ウ
エハ台、53・・・ゲートバルブ、54・・・ガス導入
部、55・・・ガス排気部、60・・・処理室、61・
・・石英ボート、62・・・ヒータ、63・・・ガス排
気部、70・・・水蒸気生成装置、71・・・水蒸気生
成室、72・・・マイクロ波導波管、73・・・マグネ
トロン、74,75,76,78・・・配管、77,7
9・・・ヒータ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン層の表面に形成されたシリコン酸
    化膜、及び、その上に形成された誘電体層から成る絶縁
    膜の形成方法であって、 シリコン層の表面からシリコン原子が脱離しない雰囲気
    温度にて、湿式ガスを用いた酸化法によって該シリコン
    層の表面にシリコン酸化膜を形成することを特徴とする
    絶縁膜の形成方法。
  2. 【請求項2】シリコン層の表面からシリコン原子が脱離
    しない雰囲気温度は、シリコン層表面を終端している原
    子とシリコン原子との結合が切断されない温度であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形成方法。
  3. 【請求項3】シリコン層の表面からシリコン原子が脱離
    しない雰囲気温度は、該シリコン層表面のSi−H結合
    が切断されない温度であることを特徴とする請求項2に
    記載の絶縁膜の形成方法。
  4. 【請求項4】シリコン層の表面からシリコン原子が脱離
    しない雰囲気温度は、該シリコン層表面のSi−F結合
    が切断されない温度であることを特徴とする請求項2に
    記載の絶縁膜の形成方法。
  5. 【請求項5】シリコン層の表面に形成されたシリコン酸
    化膜、及び、その上に形成された誘電体層から成る絶縁
    膜の形成方法であって、 湿式ガスがシリコン層表面で結露しない温度以上、50
    0゜C以下の雰囲気温度にて、湿式ガスを用いた酸化法
    によってシリコン層の表面にシリコン酸化膜を形成する
    ことを特徴とする絶縁膜の形成方法。
  6. 【請求項6】湿式ガスを用いた酸化法は、パイロジェニ
    ック酸化法、純水の加熱により発生した水蒸気による酸
    化法、並びに、酸素ガス又は不活性ガスによって加熱純
    水をバブリングすることにより発生した水蒸気による酸
    化法の内の少なくとも1種の酸化法であることを特徴と
    する請求項1又は請求項5に記載の絶縁膜の形成方法。
  7. 【請求項7】湿式ガスにはハロゲン元素が含有されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の絶縁
    膜の形成方法。
  8. 【請求項8】ハロゲン元素は塩素であることを特徴とす
    る請求項7に記載の絶縁膜の形成方法。
  9. 【請求項9】塩素は塩化水素の形態であり、湿式ガス中
    に含有される塩化水素の濃度は0.02乃至10容量%
    であることを特徴とする請求項8に記載の絶縁膜の形成
    方法。
  10. 【請求項10】シリコン酸化膜を形成した後、形成され
    たシリコン酸化膜に熱処理を施すことを特徴とする請求
    項1又は請求項5に記載の絶縁膜の形成方法。
  11. 【請求項11】熱処理の雰囲気は、ハロゲン元素を含有
    する不活性ガス雰囲気であることを特徴とする請求項1
    0に記載の絶縁膜の形成方法。
  12. 【請求項12】ハロゲン元素は塩素であることを特徴と
    する請求項11に記載の絶縁膜の形成方法。
  13. 【請求項13】塩素は塩化水素の形態であり、不活性ガ
    ス中に含有される塩化水素の濃度は0.02乃至10容
    量%であることを特徴とする請求項12に記載の絶縁膜
    の形成方法。
  14. 【請求項14】熱処理は700乃至950゜Cの温度で
    行われることを特徴とする請求項10に記載の絶縁膜の
    形成方法。
  15. 【請求項15】熱処理は炉アニール処理であることを特
    徴とする請求項14に記載の絶縁膜の形成方法。
  16. 【請求項16】形成されたシリコン酸化膜に熱処理を施
    す際の雰囲気温度は、シリコン酸化膜の形成が完了した
    ときの雰囲気温度よりも高いことを特徴とする請求項1
    0に記載の絶縁膜の形成方法。
  17. 【請求項17】シリコン酸化膜を形成する前の雰囲気
    は、不活性ガス雰囲気又は減圧雰囲気であることを特徴
    とする請求項1又は請求項5に記載の絶縁膜の形成方
    法。
  18. 【請求項18】シリコン酸化膜を形成する前に、シリコ
    ン層表面を洗浄する工程を含み、表面洗浄後のシリコン
    層を大気に曝すことなく、シリコン酸化膜の形成を行う
    ことを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の絶縁膜
    の形成方法。
  19. 【請求項19】絶縁膜はゲート絶縁膜であることを特徴
    とする請求項1又は請求項5に記載の絶縁膜の形成方
    法。
  20. 【請求項20】誘電体層を、物理的気相成長法、化学的
    気相成長法、又は化学的液相成長法にて形成することを
    特徴とする請求項1又は請求項5に記載の絶縁膜の形成
    方法。
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