JPH11233374A - 積層型電子部品 - Google Patents

積層型電子部品

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JPH11233374A
JPH11233374A JP10048618A JP4861898A JPH11233374A JP H11233374 A JPH11233374 A JP H11233374A JP 10048618 A JP10048618 A JP 10048618A JP 4861898 A JP4861898 A JP 4861898A JP H11233374 A JPH11233374 A JP H11233374A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrode
thickness
electronic component
external electrode
ceramic capacitor
Prior art date
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Pending
Application number
JP10048618A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Maruoka
岡 正 人 丸
Yasushi Ueno
野 靖 司 上
Yoshinori Hasegawa
佳 紀 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子の厚みが1.2mmを超える大型の積層
型電子部品において、外部電極の厚みを十分に確保する
ことができる積層型電子部品を得る。 【解決手段】 積層型電子部品の一例としての積層型セ
ラミックコンデンサ10は、誘電体層14と内部電極1
6とを積層した素子12を含む。素子12の対向端面に
交互に引き出された内部電極16に接続されるように、
外部電極18を形成する。素子12のエッジ部に、曲率
半径rの曲面を形成する。素子12の厚みをx、素子1
2の表面から最外層の内部電極16までの距離をgとし
たとき、x>1.2mm、r/x≧0.04、r<gの
関係を満たすようにする。特に、0.04≦r/x≦
0.10であることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は積層型電子部品に
関し、特にたとえば、積層型セラミックコンデンサなど
の積層型電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、積層型電子部品の一例としての
積層型セラミックコンデンサの一例を示す斜視図であ
る。積層型セラミックコンデンサ10は、積層型の素子
12を含む。素子12は、図2に示すように、複数の誘
電体層14と、誘電体層14上に形成された内部電極1
6とを含む。これらの内部電極16は、交互に積層体1
2の対向する端部に引き出される。そして、これらの誘
電体層14が積層され、焼成されて、素子12が形成さ
れる。内部電極16の引き出された素子12の対向端部
には、外部電極18が形成される。そして、これらの内
部電極16と外部電極18とが、電気的に接続される。
したがって、2つの外部電極18間に、静電容量が形成
される。
【0003】このような積層型セラミックコンデンサ1
0を形成するためには、図3に示すように、複数のセラ
ミックグリーンシート20が準備される。これらのセラ
ミックグリーンシート20上に、内部電極16となるべ
き電極材料22が印刷される。これらの電極材料22
は、セラミックグリーンシート20の両端側に交互に引
き出されるように印刷される。そして、これらのセラミ
ックグリーンシート20を積層し、圧着したのち、焼成
することによって、素子12が形成される。さらに、素
子12の内部電極16が引き出された端部がたとえば電
極ペースト中に浸漬され、素子12の端部に外部電極1
8となる電極ペースト層が形成される。そして、これを
焼き付けることにより、外部電極18が形成される。
【0004】この積層型セラミックコンデンサ10で
は、外部電極18の形成された素子12端部のエッジ部
分が、図4に示すように、直角形状であると、このエッ
ジ部分が割れたり欠けたりしやすいため、たとえばバレ
ル研磨などによってエッジ部分を研磨し、エッジ部分に
曲面を形成している。このように、素子12のエッジ部
分を曲面にすることにより、素子12の端部の割れや欠
けを防止することができ、積層型セラミックコンデンサ
10の信頼性を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チップ
サイズが小さいときには特に問題はないが、チップサイ
ズが大きくなると、素子のエッジ部分に付着する電極ペ
ーストの厚みが小さくなる。そのため、電極ペーストを
焼き付けて形成された外部電極は、素子のエッジ部分で
薄くなり、大気中の水分が素子内部に浸入しやすくな
り、特性の劣化につながる場合がある。また、通常、外
部電極の表面には、半田付け性を良好にするために、ニ
ッケルめっきや錫めっきなどが行われるが、このとき、
めっき液が外部電極の薄い部分からしみ込む恐れがあ
る。めっき液は酸性であるため、内部電極や素子のセラ
ミックに悪影響を及ぼし、特性の劣化につながる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、特
に素子の厚みが1.2mmを超える大型の積層型電子部
品において、外部電極の厚みを十分に確保することがで
きる積層型電子部品を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、内部電極を
有する積層型の素子と、素子の外面に形成される外部電
極とを含み、素子の厚みをxとしたときx>1.2mm
である積層型電子部品において、素子の表面から最外層
の内部電極までの距離をgとしたとき、外部電極の形成
された素子のエッジ部分に、r/x≧0.04で、かつ
r<gとなるような曲率半径rの曲面が形成されている
ことを特徴とする、積層型電子部品である。この積層型
電子部品において、素子の厚みxと、素子のエッジ部分
の曲面の曲率半径rとが、0.04≦r/x≦0.10
の範囲にある素子を用いることが望ましい。また、素子
の厚みxと、素子の表面から最外層の内部電極までの距
離gとが、g/x≦0.05の関係にある素子を用いる
ことが好ましい。
【0008】素子の厚みをxとしたときx>1.2mm
である積層型電子部品は、素子の表面から最外層の内部
電極までの距離をgとしたとき、外部電極の形成された
素子のエッジ部分に、r/x≧0.04で、かつr<g
となるような曲率半径rの曲面を形成することにより、
素子のエッジ部分における外部電極の厚みを十分に確保
することができる。特に、rとxとの関係が、0.04
≦r/x≦0.10の範囲にある素子を用いることによ
り、耐湿性の良好な積層型電子部品が得られることがわ
かった。また、上述のような積層型電子部品は、素子の
厚みxと、素子の表面から最外層の内部電極までの距離
gとが、g/x≦0.05の関係にある素子を用いるこ
とにより、耐湿性などの効果が大きいことがわかった。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】積層型電子部品の一例として、図
1および図5に示す積層型セラミックコンデンサ10
を、その製造方法に基づいて説明する。図3を用いて説
明したように、複数のセラミックグリーンシート20が
準備される。これらのセラミックグリーンシート20上
に、内部電極16となるべき電極材料22が印刷され
る。これらの電極材料22は、セラミックグリーンシー
ト20の両端側に交互に引き出されるように印刷され
る。そして、これらのセラミックグリーンシート20を
積層し、圧着したのち、焼成することによって、素子1
2が形成される。
【0011】得られた素子12は、たとえばバレル研磨
などの方法により、そのエッジ部に曲面が形成される。
素子12の研磨量は、たとえばバレル研磨を行う時間に
よって調整される。ここで、素子12の厚みをxとした
とき、x>1.2mmである大型の積層型セラミックコ
ンデンサ10について、この発明が適用される。そし
て、素子12の表面から最外層の内部電極16までの距
離をgとしたとき、外部電極18の形成された素子12
のエッジ部分に、r/x≧0.04で、かつr<gとな
るような曲率半径rの曲面が形成される。さらに、素子
12の内部電極16が引き出された端部が電極ペースト
中に浸漬され、素子12の端部に外部電極18となる電
極ペースト層が形成される。そして、これを焼き付ける
ことにより、外部電極18が形成される。
【0012】ここで、r/x≧0.04の範囲となるよ
うに、素子12のエッジ部に曲面を形成することによ
り、この部分に付着する電極ペーストの量が多くなり、
形成された外部電極18の厚みを大きくすることができ
る。したがって、外部電極18形成部から素子12内に
水分が浸入せず、耐湿性が良好となる。さらに、外部電
極18にめっき処理を行う場合においても、めっき液が
素子12内に浸入することを防ぐことができ、特性の劣
化を防止することができる。また、r<gとするのは、
最外層の内部電極16が、素子12のエッジ部に形成さ
れた曲面部分に露出しないようにするためである。
【0013】なお、素子12の厚みxと、素子12のエ
ッジ部分の曲面の曲率半径rとが、0.04≦r/x≦
0.10の範囲とすることが望ましい。これは、r/x
>0.10の範囲では、素子12のエッジ部に形成され
る曲面の曲率半径が大きくなりすぎ、最外層の内部電極
16と外部電極18との間の距離zが近くなりすぎるた
めである。また、素子12の厚みxと、素子12の表面
から最外層の内部電極16までの距離gとが、g/x≦
0.05の関係にある素子12において、上述のような
耐湿性の効果が顕著となる。
【0014】
【実施例】素子12のエッジ部の曲率半径rを変えて、
積層型セラミックコンデンサ10を製造した。素子12
のサイズは、3.2mm×2.5mm×2.0mmであ
る。つまり、素子12の厚みxは2.0mmである。こ
れらの積層型セラミックコンデンサ10について、耐湿
負荷試験および高温負荷試験を行い、その結果を表1に
示した。耐湿負荷試験は、温度70℃、湿度95%の雰
囲気において、16Vの電圧を2000時間印加した。
また、高温負荷試験は、125℃の雰囲気において、3
2Vの電圧を2000時間印加した。これらの負荷を与
えたのち、積層型セラミックコンデンサ10の絶縁抵抗
を測定した。このような試験を、表1に示す曲率半径を
有する積層型セラミックコンデンサ10について100
0個ずつ行い、そのうちのいくつが絶縁不良を生じたか
について調査した。そして、その結果を表1に示した。
また、素子12の断面を光学顕微鏡で観察し、素子12
のエッジ部に形成した曲面部に形成された外部電極18
の厚みを測定し、その平均値を表1に示した。なお、外
部電極18の厚みについては、それぞれの曲率半径を有
する積層型セラミックコンデンサ10を100個ずつサ
ンプリングし、その平均値を示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1からわかるように、r/x<0.04
の範囲では、耐湿試験において、絶縁不良を生じた積層
型セラミックコンデンサ10が見られた。これは、素子
12のエッジ部における外部電極18の厚みが小さく、
素子12内に水分が浸入したものと考えられる。それに
対して、r/x≧0.04の範囲では、素子12のエッ
ジ部における外部電極18の厚みが大きく、良好なシー
ル性を得ることができる。ただし、r/x>0.10の
範囲では、耐湿試験および高温試験ともに、絶縁不良が
見られた。これは、曲率半径rが大きくなることによ
り、最外層の内部電極16と、それに対向する外部電極
18部分との間の距離zが小さくなったためであると考
えられる。
【0017】このように、r/x≧0.04の範囲にお
いて、厚い外部電極を得ることができる。特に、0.0
4≦r/x≦0.10の範囲において、耐湿負荷および
高温負荷に対して特性の劣化の少ない積層型セラミック
コンデンサ10を得ることができる。したがって、この
ような耐湿性の優れた積層型セラミックコンデンサ10
であれば、外部電極18にニッケルめっきや錫めっきを
行う場合においても、素子12内へのめっき液の浸入が
少なく、めっき液による特性の劣化を防ぐことができ
る。
【0018】なお、この発明は、積層型セラミックコン
デンサに限らず、他の積層型電子部品にも適用可能であ
る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、厚みが1.2mmを
超える大型の積層型電子部品において、外部電極の厚み
を十分に確保することができ、外部電極から積層部に水
分などが浸入せず、耐湿性を向上させることができる。
また、半田付け性をよくするために、外部電極にめっき
を施す場合にも、めっき液が素子の内部に浸入すること
を防ぐことができ、不良品を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の積層型電子部品の一例としての積層
型セラミックコンデンサを示す斜視図である。
【図2】図1に示す積層型セラミックコンデンサの断面
図解図である。
【図3】図1および図2に示す積層型セラミックコンデ
ンサを製造する工程を説明するための図解図である。
【図4】積層型セラミックコンデンサの一方の外部電極
付近を示す図解図である。
【図5】素子のエッジ部分に曲面部を形成した積層型セ
ラミックコンデンサの一方の外部電極付近を示す図解図
である。
【符号の説明】
10 積層型セラミックコンデンサ 12 素子 14 誘電体層 16 内部電極 18 外部電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部電極を有する積層型の素子と、前記
    素子の外面に形成される外部電極とを含み、前記素子の
    厚みをxとしたときx>1.2mmである積層型電子部
    品において、 前記素子の表面から最外層の前記内部電極までの距離を
    gとしたとき、前記外部電極の形成された前記素子のエ
    ッジ部分に、r/x≧0.04で、かつr<gとなるよ
    うな曲率半径rの曲面が形成されていることを特徴とす
    る、積層型電子部品。
  2. 【請求項2】 前記素子の厚みxと、前記素子のエッジ
    部分の曲面の曲率半径rとが、0.04≦r/x≦0.
    10の範囲にある前記素子を用いた、請求項1に記載の
    積層型電子部品。
  3. 【請求項3】 前記素子の厚みxと、前記素子の表面か
    ら最外層の前記内部電極までの距離gとが、g/x≦
    0.05の関係にある前記素子を用いた、請求項1また
    は請求項2に記載の積層型電子部品。
JP10048618A 1998-02-12 1998-02-12 積層型電子部品 Pending JPH11233374A (ja)

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JP (1) JPH11233374A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7113389B2 (en) * 2004-07-07 2006-09-26 Tdk Corporation Surface mounted electronic component
JP2011165935A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Tdk Corp 積層電子部品
JP2018137285A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 Tdk株式会社 電子部品

Cited By (3)

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