JPH07183154A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JPH07183154A
JPH07183154A JP34637793A JP34637793A JPH07183154A JP H07183154 A JPH07183154 A JP H07183154A JP 34637793 A JP34637793 A JP 34637793A JP 34637793 A JP34637793 A JP 34637793A JP H07183154 A JPH07183154 A JP H07183154A
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JP
Japan
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electronic component
ridge
outer peripheral
internal electrode
curvature
Prior art date
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Pending
Application number
JP34637793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Hosokawa
孝夫 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輸送や実装の工程で割れや欠けなどが発生せ
ず、しかも、湿度などの影響による不良発生率の低い電
子部品を提供する。 【構成】 セラミック1中に埋設された複数の内部電極
2が交互に対向端部側に引き出された構造を有する電子
部品素子3の稜線部に、曲率半径が、各内部電極2の外
周端部から電子部品素子3の端面までの平面距離D0
りも小さい丸みを付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品に関し、詳
しくは、セラミック中に埋設された複数の内部電極が交
互に対向端部側に引き出された構造を有する電子部品素
子に、内部電極と導通する外部電極を形成してなる電子
部品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図2
は、代表的なチップ型電子部品の一つである積層セラミ
ックコンデンサを示す図である。この積層セラミックコ
ンデンサは、セラミック21中に複数の内部電極22を
埋設するとともに、これを交互に対向端部側に引き出し
てなるコンデンサ素子(電子部品素子)23に、上記対
向端部側に引き出された内部電極22と導通する外部電
極24を配設することにより形成されている。
【0003】そして、このような積層セラミックコンデ
ンサにおいては、通常、輸送時や実装時の振動などによ
って角が欠けたり割れたりすることを防止するために、
図2に示すように、コンデンサ素子23の稜線部に丸み
(R)が付与されている。
【0004】例えば、長さ2.0mm×幅1.25mm×厚
み1.25mmの積層セラミックコンデンサの場合、コン
デンサ素子の稜線部に曲率半径が100〜150μm程
度のRがつけられている。
【0005】ところで、近年、電子部品の小型化が進
み、積層セラミックコンデンサにおいても、小型、大容
量を達成するために、内部電極22の積層枚数を増やす
とともに、各内部電極22の対向端部側に引き出されて
いない外周端部から、コンデンサ素子23の端面までの
平面距離D0(図2(b),(c))を小さくすることが行
われている。
【0006】例えば、長さ1.6mm×幅0.8mm×厚み
0.8mmの積層セラミックコンデンサの場合、内部電極
の積層数が70層以上で、内部電極の外周端部からコン
デンサ素子の端面までの平面距離が100μm以下のも
のが製造されるようになっており、さらに小型、大容量
化が図られたものがある。
【0007】しかし、このような状況にもかかわらず、
積層セラミックコンデンサを構成するコンデンサ素子の
稜線部に形成される丸みの程度(すなわち稜線部の曲率
半径)は、従来の小型化がそれほど進行していない積層
セラミックコンデンサの場合とほぼ同様である。
【0008】ところが、図3に示すように、コンデンサ
素子23の寸法に対して、稜線部の曲率半径が大きくな
ると、内部電極22の外周端部から、コンデンサ素子2
3の丸みを帯びた稜線部までの距離D1が小さくなり、
耐湿負荷試験などにおける湿度などの影響による不良が
発生しやすいという問題点がある。
【0009】特に、内部電極として、NiやCuなどの
卑金属を用いている場合には、それらが酸化性を有した
ものであることから、耐湿試験、耐湿負荷試験などの湿
度が影響する試験において不良が検出されることが多
い。
【0010】また、外部電極24が形成されるコンデン
サ素子23の対向端部側についてみると、通常、コンデ
ンサ素子23に形成される丸みが大きい場合(図2
(c))には、丸みのないものに比較して、稜線部におけ
る外部電極24の塗布厚T1が大きくなるものの、その
他の外部電極24の塗布領域に比べるとその塗布厚T1
はかなり薄くなる。
【0011】そのため、曲率半径の大きい丸みがつけら
れた稜線部においては、外部電極24によるシール効果
を期待することができず、それだけ、絶縁不良や耐圧不
良などの不良発生率が高くなり、信頼性が低くなるとい
う問題点がある。特に、丸みを形成する領域が大きい場
合には、内部電極22の外周端部に外部電極24の厚み
の薄い部分が対向することになって、より不良発生が多
発するという問題点がある。
【0012】上記問題点は、積層セラミックコンデンサ
の場合に限らず、セラミック中に埋設された複数の内部
電極を交互に対向端部側に引き出した構造を有する電子
部品素子に内部電極と導通する外部電極を形成してなる
電子部品全般に当てはまるものである。
【0013】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、輸送や実装の工程で欠けや割れなどが発生しにく
く、かつ、湿度などの影響による不良発生率の低い電子
部品を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の電子部品は、セラミック中に埋設された
複数の内部電極が交互に対向端部側に引き出された構造
を有する電子部品素子に、前記内部電極と導通する外部
電極を形成してなる電子部品において、電子部品素子の
稜線部が丸みを有しており、かつ、稜線部の丸みの曲率
半径が、各内部電極の前記対向端部側に引き出されてい
ない外周端部から電子部品素子の端面までの平面距離よ
りも小さいことを特徴とする。
【0015】
【作用】電子部品素子の稜線部に、曲率半径が内部電極
の外周端部から電子部品素子の端面までの平面距離より
も小さい丸みが付与されているため、輸送や実装の工程
における稜線部の欠けや割れの発生を抑制することがで
きるようになるとともに、内部電極の外周端部と電子部
品素子の丸みを帯びた稜線部との間に、外部雰囲気中の
湿度などの影響を受けないだけの大きさの距離を確保す
ることが可能になり、耐湿負荷試験などにおける湿度な
どの影響による不良の発生を防止することができるよう
になる。
【0016】また、内部電極が引き出された電子部品素
子の対向端部側においては、稜線部に電子部品の大きさ
に対応した適度な丸みが付与されているため、稜線部に
おいて外部電極の塗布厚を大きくすることが可能にな
る。したがって、外部電極のシール効果により耐湿性を
向上させて信頼性を高めることが可能になる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。図1は、この発明の一実施例にかかる電子部品を
示す断面図である。
【0018】この実施例では、電子部品として、チップ
型の積層セラミックコンデンサを例にとって説明する。
【0019】図1に示すように、この実施例の積層セラ
ミックコンデンサは、セラミック1中に複数の内部電極
2を埋設するとともに、これを交互に対向端部側に引き
出してなるコンデンサ素子(電子部品素子)3に、上記
対向端部側に引き出された内部電極2と導通する外部電
極4を配設することにより形成されている。
【0020】そして、この積層セラミックコンデンサに
おいては、コンデンサ素子3の稜線部(角部)に、その
曲率半径が、各内部電極2の前記対向端部側に引き出さ
れていない外周端部からコンデンサ素子3の端面までの
平面距離D0よりも小さい丸みが付与されている。
【0021】なお、この実施例においては、各内部電極
2の外周端部からコンデンサ素子3の端面までの平面距
離D0を約100μmとして、稜線部の曲率半径を25,
50,75,100,150,200μmと変化させた
各種の積層セラミックコンデンサを製造し、信頼性テス
トを行ってその不良発生率を調べた。なお、信頼性テス
トは耐湿負荷試験により行い、その条件を75℃、95
%RH、2W×V、1000時間とした。その結果を表
1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、稜線部の曲率半径が、内部電極
2の外周端部からコンデンサ素子3の端面までの平面距
離D0より大きい場合、不良発生率が高くなっているこ
とがわかる。これに対して、曲率半径が、内部電極2の
外周端部からコンデンサ素子3の端面までの平面距離D
0より小さい場合、不良発生率が低くなっていることが
わかる。
【0024】このように、コンデンサ素子3の稜線部
に、曲率半径が内部電極2の外周端部からコンデンサ素
子3の端面までの平面距離D0よりも小さい丸みを付与
することにより、積層セラミックコンデンサが、輸送や
実装の工程で欠けたり割れたりすることを防止すること
が可能になるとともに、内部電極2の外周端部とコンデ
ンサ素子3の丸みを帯びた稜線部との間に、外部雰囲気
中の湿度などの影響を受けないだけの大きさの距離D1
を確保することが可能になり、耐湿性を向上させて不良
発生率を低下させることができる。
【0025】また、コンデンサ素子3の稜線部に適度な
丸みが付与されているため、稜線部における外部電極4
の塗布厚T1を大きくすることが可能になり、外部電極
4のシール効果により耐湿性を向上させることができ
る。
【0026】なお、上記実施例では、積層セラミックコ
ンデンサを例にとって説明したが、この発明はこれに限
られるものではなく、LC複合部品、インダクタなど、
セラミック中に内部電極が埋設された構造を有する種々
の電子部品に適用することが可能であり、その場合にも
同様の効果を得ることができる。
【0027】また、この発明は、もちろん限定はしない
が、内部電極として、ニッケルや銅などの卑金属を用い
た電子部品に適用した場合に特に有効である。
【0028】さらに、この発明は、内部電極の外周端部
から電子部品素子の端面までの平面距離が100μm以
下の小型の電子部品に適用した場合に特に有意義であ
る。
【0029】この発明は、さらにその他の点においても
上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範
囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能で
ある。
【0030】
【発明の効果】上述のように、この発明の電子部品は、
セラミック中に埋設された複数の内部電極が交互に対向
端部側に引き出された構造を有する電子部品素子の稜線
部に、曲率半径が、各内部電極の外周端部から電子部品
素子の端面までの平面距離よりも小さい丸みを付与する
ようにしているので、輸送や実装の工程における欠けや
割れの発生を防止することができるとともに、内部電極
の外周端部と電子部品素子の丸みを帯びた稜線部との間
に、外部雰囲気中の湿度などの影響を受けないだけの大
きさの距離を確保することが可能になり、耐湿負荷試験
などにおける湿度などの影響による不良の発生を防止す
ることができる。
【0031】また、稜線部に適度な丸みが付与されてい
るため、稜線部における外部電極の塗布厚を大きくする
ことが可能になり、外部電極のシール効果により耐湿性
を向上させることが可能になる。
【0032】さらに、この発明により、上述のように電
子部品の品質を確保することが可能になるとともに、電
子部品を設計する上での一つの基準が確立され、大量生
産後における不良発生を効率よく防止することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる電子部品を示す断
面図である。
【図2】従来の電子部品を示す図であり、(a)は斜視
図、(b)は側面断面図、(c)は正面断面図である。
【図3】従来の他の電子部品の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 セラミック 2 内部電極 3 コンデンサ素子(電子部品素子) 4 外部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック中に埋設された複数の内部電
    極が交互に対向端部側に引き出された構造を有する電子
    部品素子に、前記内部電極と導通する外部電極を形成し
    てなる電子部品において、 電子部品素子の稜線部が丸みを有しており、かつ、稜線
    部の丸みの曲率半径が、各内部電極の前記対向端部側に
    引き出されていない外周端部から電子部品素子の端面ま
    での平面距離よりも小さいことを特徴とする電子部品。
JP34637793A 1993-12-22 1993-12-22 電子部品 Pending JPH07183154A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030318