JPH11232938A - 通信用ケーブルとそれに使用するノイズフィルタテープ - Google Patents

通信用ケーブルとそれに使用するノイズフィルタテープ

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JPH11232938A
JPH11232938A JP5138098A JP5138098A JPH11232938A JP H11232938 A JPH11232938 A JP H11232938A JP 5138098 A JP5138098 A JP 5138098A JP 5138098 A JP5138098 A JP 5138098A JP H11232938 A JPH11232938 A JP H11232938A
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憲一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、電磁ノイズおよび静電ノイズ
を抑制することができる通信用ケーブルを提供する。 【解決手段】 信号線2と、同信号線2の周りに内部絶
縁体3を介して設けられたシールド層4と、同シールド
層4上に形成された外部絶縁体6とを有する通信用ケー
ブル1において、シールド層4と外部絶縁体6との間
に、プラスチックテープを基材とし、同基材の一方の面
に静電ノイズフィルタ5bの機能を有し、他方の面に電
磁ノイズフィルタ5cの機能を有するノイズフィルタテ
ープ5を、その一方の面側の静電ノイズフィルタ5bを
シールド層4に電気的に接するように巻回する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁ノイズ対策お
よび静電ノイズ対策を施した通信用ケーブルと、同通信
用ケーブル中に使用されるノイズフィルタテープに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】音声情報や映像情報などのアナログ信号
やディジタル信号を伝送する場合、一般的には外来電磁
ノイズ対策を施した通信用ケーブルや静電ノイズ対策を
施した通信用ケーブルを使用している。
【0003】ケーブル内部の芯線と絶縁被覆材などのこ
すれ合いによって生ずる静電ノイズ対策を持つものとし
ては、ケーブル内のシールド材の内側に、例えばカーボ
ンを含有した導電性ビニル材やカーボンテープを配置し
たケーブルがある。
【0004】ケーブルへ誘導される外来電磁ノイズ対策
を持つものとしては、ケーブルの外周に、例えばフェラ
イトコアを嵌着したケーブルが知られている。また、ケ
ーブル自体からの自己ノイズ放出を抑制する手段とし
て、ケーブルの内部に独立した複数の、例えば二重のシ
ールド層を設け、外側のシールド層をアースに接続し
て、そのシールド性を向上させる方法も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁ノイズ
および静電ノイズの双方をともに抑制しようとすると、
従来では、上述したようなノイズ対策手法を個別的に適
宜組み合わせることになるが、これによると、通信用ケ
ーブルの構成が複雑化し、汎用性のあるケーブルには適
用できず、また、ケーブルの価格が高くなってしまうと
いう課題があった。
【0006】さらには、ノイズ対策手法を個別的に組み
合わせたとしても、ノイズ抑制の効果は期待される程度
のものではない。また、市場では取り扱いの容易なケー
ブルが求められているのに対して、配線のつどアースに
接続することが要求されることから、その取り回しなど
が複雑になってしまうという、取り扱い上の不便さも指
摘されている。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的は、電磁ノイズ対策および
静電ノイズ対策の双方を簡単な構成で可能とした通信用
ケーブルを提供しようとするものである。
【0008】また、本発明の他の目的は、1枚のテープ
状でありながら、静電ノイズフィルタ機能と、電磁ノイ
ズフィルタ機能とを兼ね備えたノイズフィルタテープを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、信号線と、同信号線の周りに内部絶縁体
を介して設けられたシールド層と、同シールド層上に形
成された外部絶縁体とを有する通信用ケーブルにおい
て、上記シールド層と上記外部絶縁体との間には、プラ
スチックテープを基材とし、同基材の一方の面に静電ノ
イズフィルタの機能を有し、他方の面に電磁ノイズフィ
ルタの機能を有するノイズフィルタテープが、その一方
の面の静電ノイズフィルタ側を上記シールド層に電気的
に接するように巻回されていることを特徴としている。
【0010】この場合、好ましくは、基材の一方の面に
形成される静電ノイズフィルタは導電性処理層から構成
され、また、他方の面に形成される電磁ノイズフィルタ
は酸化鉄系処理層から構成される。
【0011】導電性処理層は、例えばカーボンを基材テ
ープに塗布することにより形成でき、また、酸化鉄系処
理層は、酸化鉄系の材料である例えばコバルト系材料を
基材テープに塗布もしくは蒸着することにより形成する
ことができる。
【0012】本発明によれば、導電性処理層がシールド
層に接しているため、その導電性によりケーブルの内部
で発生した静電ノイズが抑制される。また、例えば蛍光
灯などの外部からの電磁系ノイズは酸化鉄系処理層に渦
電流を発生させ、その熱損失により信号線への侵入が抑
制される。
【0013】また、本発明によれば、シールド層上にノ
イズフィルタテープを巻回するだけの作業でよく、した
がって、製造が容易でありコスト的にも有利である。ま
た、グレードの低い通信ケーブルでも簡単に静電ノイズ
対策および電磁ノイズ対策を施すことができるばかりで
なく、取り立ててアースをとる必要もないため、簡易接
続性に適したケーブルを提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の技術的思想をより
よく理解するうえで、図面を参照しながら、その好適な
実施例について説明する。
【0015】図1は本発明に係る通信用ケーブル1の部
分展開図である。これによると、この通信用ケーブル1
は信号線2と、この信号線2を被覆した内部絶縁体3
と、この内部絶縁体3の周りに設けられた例えば金属の
編線からなるシールド層4と、このシールド層4上に巻
回されたノイズフィルタテープ5と、このノイズフィル
タテープ5上に形成された外部絶縁体(シース)6とに
より構成されている。
【0016】この実施例において、信号線2は絶縁体2
aで被覆された芯線導体2bからなり、図1にはその2
線が撚線として示されているが、単線であってもよい。
なお、単線の場合には、絶縁体2aもしくは内部絶縁体
3の一方を省略することができる。また、図1のような
2線の場合には、芯線導体2bに絶縁体2aが設けられ
ているため、内部絶縁体3側を省略してもよい。
【0017】図2の断面図に示されているように、ノイ
ズフィルタテープ5は、薄肉で柔軟性に富んだ所定幅の
プラスチックテープからなる基材5aを備え、この基材
5aの一方の面には、静電ノイズフィルタとして機能す
る導電性処理層5bが設けられている。この実施例にお
いて、導電性処理層5bは、カーボン粉末を含有した導
電性樹脂を所定厚さに塗布することにより形成されてい
る。
【0018】また、基材5aの他方の面には、電磁ノイ
ズフィルタとして機能する酸化鉄系処理層5cが設けら
れている。この実施例において、酸化鉄系処理層5cに
はコバルト系材料が用いられている。
【0019】第3図には、このノイズフィルタテープ5
を備えた通信用ケーブル1の拡大断面図が示されている
が、このノイズフィルタテープ5は、導電性処理層5b
側がシールド層4と電気的に接し、酸化鉄系処理層5c
が外側となるようにシールド層4上に巻回される。
【0020】この構成によれば、ノイズフィルタテープ
5の導電性処理層5bがシールド層4に電気的に接して
いるので、ケーブルの内部で発生した静電ノイズが抑制
される。また、例えば蛍光灯などからの外来電磁ノイズ
は、ノイズフィルタテープ5の酸化鉄系処理層5cに渦
電流を発生し、その熱損失により信号への進入が抑制さ
れる。
【0021】次に、本発明に係る通信用ケーブルの耐ノ
イズ性能について述べる。試料1として、図1に示した
本発明に係るノイズフィルタテープ5を有する通信用ケ
ーブル1を用意した。このノイズフィルタテープ5の全
体厚みは13μmで、その内酸化鉄系処理層(コバルト
系材料)の厚みは3〜5μmである。
【0022】これと比較する試料2として、図1に示し
た本発明に係る通信用ケーブル1からノイズフィルタテ
ープ5を除去したいわゆるノイズ未対策の通信用ケーブ
ルAを用い、また、比較試料3として、試料2の通信用
ケーブルAにフェライトコアをケーブルの外周に嵌着し
た通信用ケーブルBを用いた。
【0023】そして、これらの各試料1〜3の通信用ケ
ーブルの近傍に、広帯域のノイズ発生器を配置し、同ノ
イズ発生器より1kHz〜30MHzの範囲でノイズを
与えて、各通信用ケーブルに対するノイズ混入レベルを
スペクトラムアナライザーで測定した。
【0024】その結果、試料1(本発明品)のノイズ混
入レベルは22dBmであった。これに対して、試料2
(ノイズ未対策品)のノイズ混入レベルは29dBm、
また、試料3(フェライトコア装着品)のノイズ混入レ
ベルは22dBmであった。
【0025】これより、試料1の本発明品は、試料3の
フェライトコア装着品と同じく、試料2のノイズ未対策
品に比べてノイズフィルタ効果が−7dBm改善されて
いることが確認された。
【0026】すなわち、本発明によれば、性能的にフェ
ライトコアによるノイズフィルタ効果を有するケーブル
と同等でありながら、生産性もよく、外観的にもスマー
トであり、しかも殊更アースをとる必要がないなど取り
扱い性の優れた通信用ケーブルを提供することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一方の面に静電ノイズフィルタの機能を有し、他方の面
に電磁ノイズフィルタの機能を有するノイズフィルタテ
ープをケーブル内に配設するというきわめて簡単な構成
により、静電ノイズおよび電磁ノイズの双方をともに低
減し得る通信用ケーブルを低コストで提供することがで
きる。
【0028】また、本発明によれば、上述したノイズフ
ィルタテープをケーブル内のシールド層に巻回するだけ
でよく、したがって、既存のグレードの低いケーブルに
も簡単に適用できるという効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通信用ケーブルの部分展開図。
【図2】本発明に係るノイズフィルタテープの部分拡大
断面図。
【図3】本発明に係る通信用ケーブルの断面図。
【符号の説明】
1 通信用ケーブル 2 信号線 3 内部絶縁体 4 シールド層 5 ノイズフィルタテープ 5a プラスチックテープ基材 5b 導電性処理層 5c 酸化鉄系処理層 6 外部絶縁体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線と、同信号線の周りに内部絶縁体
    を介して設けられたシールド層と、同シールド層上に形
    成された外部絶縁体とを有する通信用ケーブルにおい
    て、 上記シールド層と上記外部絶縁体との間には、プラスチ
    ックテープを基材とし、同基材の一方の面に静電ノイズ
    フィルタの機能を有し、他方の面に電磁ノイズフィルタ
    の機能を有するノイズフィルタテープが、その一方の面
    の静電ノイズフィルタ側を上記シールド層に電気的に接
    するように巻回されていることを特徴とする通信用ケー
    ブル。
  2. 【請求項2】 上記基材の一方の面に形成される静電ノ
    イズフィルタが導電性処理層からなり、他方の面に形成
    される電磁ノイズフィルタが酸化鉄系処理層からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の通信用ケーブル。
  3. 【請求項3】 プラスチックテープを基材とし、同基材
    の一方の面に静電ノイズフィルタの機能を有し、他方の
    面に電磁ノイズフィルタの機能を有することを特徴とす
    る通信用ケーブル用ノイズフィルタテープ。
  4. 【請求項4】 上記基材の一方の面に形成される静電ノ
    イズフィルタが導電性処理層からなり、他方の面に形成
    される電磁ノイズフィルタが酸化鉄系処理層からなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の通信用ケーブル用ノイ
    ズフィルタテープ。
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