JP2593447Y2 - ノイズレス接地線 - Google Patents

ノイズレス接地線

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JP2593447Y2
JP2593447Y2 JP1992079602U JP7960292U JP2593447Y2 JP 2593447 Y2 JP2593447 Y2 JP 2593447Y2 JP 1992079602 U JP1992079602 U JP 1992079602U JP 7960292 U JP7960292 U JP 7960292U JP 2593447 Y2 JP2593447 Y2 JP 2593447Y2
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JP
Japan
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noiseless
wire
cable
partial discharge
ground wire
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JP1992079602U
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JPH0643937U (ja
Inventor
清 辺見
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ケーブルの絶縁特性の
試験を行うような場合に、その測定回路を構成する接地
線に対し外来雑音の防止効果を与えたノイズレス接地線
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気ケーブルの絶縁特性を測定する試験
項目に部分放電の測定がある。この部分放電測定は、電
気ケーブルの絶縁体が絶縁劣化し、その内部で部分放電
が生じている場合にこれを検出するための試験である。
図3に、このような従来の部分放電検出回路結線図を示
す。図において、試験の対象となる資料ケーブル1には
高圧トランスから成る電源2が接続されている。また、
この資料ケーブル1には、カップリングコンデンサ3と
検出抵抗4とが電源2に対し並列に接続されている。こ
のような回路で電源2から資料ケーブル1に試験用電圧
を印加すると、検出抵抗4の両端に部分放電信号が現れ
る。これをリード線5を用いて測定器6に導く。測定器
6では、この部分放電信号を解析して、資料ケーブル1
の絶縁劣化の程度を調べる。なお、このような測定を行
なう場合、安全性を確保するために回路は接地線8を介
して接地される。
【0003】ところで、このような部分放電信号は通常
極めて微弱な信号で、矢印7に示すように各種の外来ノ
イズが浸入するとその検出が困難になる。従って、通常
このような測定回路は図示しないシールドルームの中に
収容するようにしていた。しかしながら、このような回
路に飛び込む外来ノイズは、外から直接飛び込むものだ
けでなく各種の原因で発生する。例えば、測定回路を構
成する部品の相互間の静電結合によって、回路の各部に
高周波電流が流れる経路が構成される。このような電流
が、静電誘導や電磁誘導によって測定器6へ入力する信
号に紛れ込む。これらの外来ノイズの対策のために、従
来測定器6の配置や、その他の回路の構成等を工夫する
ことが行われていたが、測定精度の向上のために、更に
厳しい外来ノイズ遮断の要求がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上の点に着
目してなされたもので、特にこの種の測定回路に設けら
れた接地線において誘導されるノイズの減少を図ったノ
イズレス接地線を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のノイズレス接地
線は、素線毎に絶縁を施した平形導体を積層したケーブ
ル芯と、このケーブル芯の外周に順に被覆された磁気シ
ールドテープと、保護被覆とを設けたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】この接地線は、素線毎に絶縁を施した平形導体
によって、導体の表面積を十分大きくし、表皮作用によ
り高周波雑音を流れ易くする。これによって、接地線の
両端に現れる高周波雑音電圧のレベルを低くし、部分放
電信号等の測定を容易にする。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本考案のノイズレス接地線実施例を示す
断面図である。図において、このノイズレス接地線は、
まず中心に素線毎に絶縁を施した平形導体11を配置し
ている。この平形導体11は銅やアルミニウムの板から
構成される。なお、これらの平形導体11は、予めエナ
メル被覆や紙巻き絶縁を施したもので、全体として絶縁
体12によって断面が円形に仕上げられている。このよ
うなケーブル芯の外周には、磁気シールドテープ13が
被覆されている。この被覆方法は巻き付けによってもよ
いし、また縦添えによってもよい。この実施例における
磁気シールドテープ13の構成は、2枚のポリエステル
フィルムの間に磁性粉末を挟み込んだもので、例えば株
式会社リケンが商品名アモリックシートとして市販して
いるようなものを使用する。
【0008】また、磁気シールドテープ13の外周に
は、ポリエステルテープの押え巻き14が施され、その
外側には金属シース15を被覆している。この金属シー
ス15は、例えば鉄のコルゲートシースやインターロッ
ク構造のものを採用する。こうしてケーブルを十分に機
械的に保護した後、その外周にプラスチックシース16
を施す。このプラスチックシース16は、例えば塩化ビ
ニル樹脂等から構成する。
【0009】上記のような構成の本考案のノイズレス接
地線は、例えば図3に示すようなケーブルの部分放電測
定の測定回路を接地する接地線8として使用する。従来
の測定回路において、各種の誘導により発生する外来ノ
イズには、この接地線8が原因となる雑音が非常に多い
ことが分かっている。特に、資料ケーブル1には大きな
充電電流がこの接地線8を介して流れる。従って、比較
的太い導線を必要とする。しかしながら、本考案者等の
実験によれば、従来の接地線では、このような充電電流
と共に流れる高周波雑音電流に対し接地線の接地抵抗が
高いため、接地線の両端に高周波雑音電圧が生じ、これ
が測定器6の側に流れ込むといった問題を生じていた。
本考案のノイズレス接地線は、図1に示したように、そ
の導体にそれぞれ素線絶縁を施した平形導体11を使用
する。従って、その表面積は非常に大きく、いわゆる表
皮作用によって高周波雑音電流に対するインピーダンス
を十分に低くしている。もちろん、平形導体により大電
流による使用も可能にしている。
【0010】図2に、ケーブルのインピーダンスと周波
数との関係を本考案の接地線と従来の接地線とで比較し
たグラフを示した。図に示すように、従来の接地線は曲
線Aのように周波数が高くなるとインピーダンスが次第
に増加する傾向にある。しかしながら、本考案のノイズ
レス接地線は、図の曲線Bのように、周波数が高くなっ
ても、そのインピーダンスが比較的低い状態に保たれ
る。部分放電信号は、特にこのグラフに示す高周波領域
にあるため、接地線の両端に現れる高周波雑音電圧を十
分低く抑えることによってノイズレス化を図ることがで
きる。
【0011】なお、本考案のノイズレス接地線は、上記
のようなケーブル芯の外側を磁気シールドテープ13等
によって覆い、磁気遮蔽を行っている。これによって、
接地線から放射される高周波雑音による電磁波が測定器
6に達することのないように遮蔽を行なっている。ま
た、プラスチックシース16等による絶縁性の保護被覆
を施すことによって、ケーブルの遮蔽体の多点接地によ
る雑音増加も防止している。
【0012】本考案は以上の実施例に限定されない。上
記実施例におけるケーブル芯の構造は上記の例に限られ
ることはない。更に多数の平形導体を使用してもよい
し、またその断面形状も同様の効果を有する各種の構成
に変更して差し支えない。また、磁気シールドの方法や
その外側に設ける保護被覆の構成は、押え巻きや防食等
を考慮した従来のケーブルに採用されている各種の構造
にして差し支えない。
【0013】
【考案の効果】以上説明した考案のノイズレス接地線
は、素線毎に絶縁を施した平形導体を積層してケーブル
芯に磁気シールドや保護被覆を施した構成としたため、
接地線の両端に発生する高周波雑音電圧を十分低くす
る。また、接地線から放射される高周波雑音を遮断する
ようにしたので、部分放電検出測定の感度を上げること
ができ、従来より精密な試験を行なうことができるよう
になる。また、この種のノイズレス接地線は、各種の精
密機器等の接地線に採用し、接地線に流れる高周波によ
る雑音障害、電波障害を軽減することができ、広く応用
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のノイズレス接地線実施例を示す横断面
図である。
【図2】接地線の周波数とインピーダンスとの関係を表
わすグラフである。
【図3】部分放電検出回路の結線図である。
【符号の説明】
11 平形導体 12 絶縁体 13 磁気シールドテープ 14 押え巻き 15 金属シース 16 プラスチックシース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線毎に絶縁を施した平形導体を積層し
    たケーブル芯と、 このケーブル芯の外周に順に被覆された磁気シールドテ
    ープと、保護被覆とを設けたことを特徴とするノイズレ
    ス接地線。
JP1992079602U 1992-11-18 1992-11-18 ノイズレス接地線 Expired - Lifetime JP2593447Y2 (ja)

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JP1992079602U JP2593447Y2 (ja) 1992-11-18 1992-11-18 ノイズレス接地線

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JPH0643937U JPH0643937U (ja) 1994-06-10
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