JP3394784B2 - 部分放電試験器の空間ノイズ除去構造 - Google Patents

部分放電試験器の空間ノイズ除去構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、部分放電試験器に関
し、より詳しくは、空間ノイズ除去構造に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】従来、トランス,フォトカプラ,コンデ
ンサなど電子,通信および音響機器等で使用されている
電子部品や電子ケーブル類の絶縁性、いわゆる“安全な
電気絶縁”を保障するための手段として、図3に示すよ
うに、素子の絶縁部の両端に高電圧を印加し、端子間の
リーク電流により絶縁性を判定する絶縁耐圧試験が行わ
れている。 【0003】しかし、図4に示すように、これら絶縁部
品の内部にボイドやクラックが存在していると、高電圧
を印加した際に、ボイドおよびクラックの両端で僅かな
放電、すなわち、部分放電が発生する。そして、長時間
に渡りこの部分放電が素子に発生していると、絶縁部が
徐々に劣化し、最終的には絶縁破壊に至る可能性があ
る。 【0004】そこで、短時間、電圧を印加しその部分放
電を定量的に測定する部分放電試験を導入すれば、将
来、絶縁劣化を生じる可能性のある電子部品を判定する
ことができる。しかもこの部分放電試験は、非破壊試験
であるため、近年、各方面で利用されつつある。また、
国際規格においても製品の規格に部分放電試験を採用す
る動きが見られる。 【0005】上記した部分放電試験とは、素子内にボイ
ドが存在している絶縁部品の等価回路を図5のように仮
定すると以下のとおりである。すなわち、素子の両端に
電圧を印加した場合、ボイドによって発生した静電容量
C3によって極めて微小な放電(部分放電)が発生して
電圧降下が生じ、それにより素子間にも僅かな電圧降下
が生じる。この電圧降下を測定するようにしたものが部
分放電試験の原理である(図6参照)。 【0006】上記したように、部分放電試験は、絶縁耐
圧試験に比べて低電圧で試験が行えるため、素子の絶縁
部を劣化させることなく、信頼性を判定することができ
る。また、非破壊試験であるため、今後広範囲で利用さ
れていくことが考えられる試験方法である。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た部分放電試験においては、素子における両端子間の僅
かな電圧降下を測定しなければならないため、高い測定
精度が必要とされるにもかかわらず、外来ノイズの影響
を非常に受けやすいという欠点があった。特に、電源ラ
イン上の電源ノイズや、周囲の装置から発生される空間
ノイズの影響を受けやすく、場合によってはそのような
影響を受けて誤判定を起こす可能性もあった。 【0008】したがって、部分放電試験を行うには、こ
れらの外来ノイズを完全に除去できなければ正確な判定
をすることができないという課題があった。前述した電
源ノイズなどは、例えばラインフィルタなどを回路内に
組み込むことにより(図1参照)除去することが可能で
あるが、部分放電試験器の周囲の装置などから発生され
る空間ノイズや静電気などについては、部分放電を測定
する装置上の金属部にノイズを乗せてしまうため、電源
ラインに施すような対策では、ノイズを完全に除去する
ことができず、したがって、部分放電試験を正確に実施
することが困難であった。 【0009】この発明は以上の事情を考慮してなされた
もので、空間ノイズを排除して正確な部分放電試験を行
うことのできる部分放電試験器の空間ノイズ除去構造を
提供するものである。 【0010】 【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
電子,通信および音響機器で使用されている部品類につ
いて安全な電気絶縁を保障するための試験方法として採
用される部分放電試験器において、部分放電測定部の近
傍周囲を、導電材料の金網からなる箱体で覆い、箱体の
外部および内部表面をそれぞれ絶縁膜で被覆し、かつ該
箱体を接地することにより、周辺機器から発生する電磁
ノイズによる部分放電試験器の誤動作を防止することを
特徴とする部分放電試験器の空間ノイズ除去構造を提供
するものである。 【0011】この発明は、部分放電試験における空間ノ
イズ等の影響を除去するために、試験器の測定部にアル
ミなどの導体でシールドを施し、空間ノイズ等をそのシ
ールドに吸収させることにより、部分放電試験を正確に
行うことを主たる目的としている。 【0012】 【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
詳述する。なお、これによってこの発明は限定されるも
のではない。図1は部分放電試験器の概略構成を示した
ものである。同図において、10は部分放電試験器本体
であり、この本体10には、部分放電試験における判定
を行うための測定部11が内蔵され、この測定部11は
ラインフィルタ12を介して電源と接続される。13お
よび14はインジケータであり、部分放電試験の判定結
果がOKの場合には13が点灯し、また、NOの場合に
は14が点灯するよう構成されている。 【0013】図2は測定部11の詳細を示したものであ
る。同図において20は供試体となる絶縁部品、21は
測定端子である。測定端子21には電圧が印加され、手
が直接触れられないようアクリル系樹脂などの絶縁材料
で被覆されている。22はサンプル設置部を含む測定部
11の近傍周囲を取り囲むようにして設けられた導体か
らなる箱体であり、その導体とは金網を用いて構成する
ものである。 【0014】この箱体22は、グラウンドにおとす(接
地)ことにより、シールドが施されることになり、それ
により空間ノイズの影響を受けることなく部分放電試験
を実施することができるものであり、それにより正確な
判定結果を得ることができる。 【0015】なお、23は箱体22外部および内部表面
にそれぞれ被覆された絶縁膜であり、安全性を補うため
のものである。この絶縁膜23は耐圧性能を有する樹
脂、例えばアクリル系樹脂やポリウレタン樹脂などが使
用できる。なお、この発明は、今後導入されてくると思
われるすべての部分放電試験に例外なく適用することが
できるものである。 【0016】 【発明の効果】この発明によれば、従来、外来ノイズの
影響を非常に受けやすかった部分放電試験器にシールド
を施すことにより、誤判定を撲滅させることができ、そ
れにより部分放電試験において正確な測定を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例に係る部分放電試験器の構
成を示す説明図である。 【図2】実施例に係る空間ノイズ除去構造を示す説明図
である。 【図3】従来例における絶縁耐圧試験を示す説明図であ
る。 【図4】従来例における部分放電を示す説明図である。 【図5】図4の等価回路図である。 【図6】従来例における部分放電試験の原理を示す説明
図である。 【符号の説明】 10 部分放電試験器 11 測定部 12 ラインフィルタ 13,14 インジケータ 20 絶縁部品 21 測定端子 22 箱体 23 絶縁膜
フロントページの続き (72)発明者 田辺 恭二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 庄野 弘晃 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−212782(JP,A) 特開 昭56−168172(JP,A) 特開 昭59−111070(JP,A) 特開 昭57−10298(JP,A) 特開 昭57−60900(JP,A) 実開 昭61−15798(JP,U) 実開 昭57−57645(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00 G01R 31/12 - 31/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 電子,通信および音響機器で使用されて
    いる部品類について安全な電気絶縁を保障するための試
    験方法として採用される部分放電試験器において、 部分放電測定部の近傍周囲を、導電材料の金網からなる
    箱体で覆い、箱体の外部および内部表面をそれぞれ絶縁
    膜で被覆し、かつ該箱体を接地することにより、周辺機
    器から発生する電磁ノイズによる部分放電試験器の誤動
    作を防止することを特徴とする部分放電試験器の空間ノ
    イズ除去構造。
JP00666192A 1992-01-17 1992-01-17 部分放電試験器の空間ノイズ除去構造 Expired - Fee Related JP3394784B2 (ja)

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