JPH0643937U - ノイズレス接地線 - Google Patents

ノイズレス接地線

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JPH0643937U
JPH0643937U JP7960292U JP7960292U JPH0643937U JP H0643937 U JPH0643937 U JP H0643937U JP 7960292 U JP7960292 U JP 7960292U JP 7960292 U JP7960292 U JP 7960292U JP H0643937 U JPH0643937 U JP H0643937U
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清 辺見
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昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部分放電測定回路等に設けられた接地線にお
いて誘導されるノイズの減少を図る。 【構成】 素線毎に絶縁体12によって絶縁を施した平
形導体11によって、導体の表面積を十分大きくし、表
皮作用により高周波雑音を流れ易くする。これによっ
て、接地線の両端に現れる高周波雑音電圧のレベルを低
くし、部分放電信号等の測定を容易にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ケーブルの絶縁特性の試験を行うような場合に、その測定回路を構 成する接地線に対し外来雑音の防止効果を与えたノイズレス接地線に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気ケーブルの絶縁特性を測定する試験項目に部分放電の測定がある。この部 分放電測定は、電気ケーブルの絶縁体が絶縁劣化し、その内部で部分放電が生じ ている場合にこれを検出するための試験である。 図3に、このような従来の部分放電検出回路結線図を示す。 図において、試験の対象となる資料ケーブル1には高圧トランスから成る電源 2が接続されている。また、この資料ケーブル1には、カップリングコンデンサ 3と検出抵抗4とが電源2に対し並列に接続されている。このような回路で電源 2から資料ケーブル1に試験用電圧を印加すると、検出抵抗4の両端に部分放電 信号が現れる。これをリード線5を用いて測定器6に導く。測定器6では、この 部分放電信号を解析して、資料ケーブル1の絶縁劣化の程度を調べる。 なお、このような測定を行なう場合、安全性を確保するために回路は接地線8 を介して接地される。
【0003】 ところで、このような部分放電信号は通常極めて微弱な信号で、矢印7に示す ように各種の外来ノイズが浸入するとその検出が困難になる。従って、通常この ような測定回路は図示しないシールドルームの中に収容するようにしていた。 しかしながら、このような回路に飛び込む外来ノイズは、外から直接飛び込む ものだけでなく各種の原因で発生する。例えば、測定回路を構成する部品の相互 間の静電結合によって、回路の各部に高周波電流が流れる経路が構成される。こ のような電流が、静電誘導や電磁誘導によって測定器6へ入力する信号に紛れ込 む。これらの外来ノイズの対策のために、従来測定器6の配置や、その他の回路 の構成等を工夫することが行われていたが、測定精度の向上のために、更に厳し い外来ノイズ遮断の要求がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の点に着目してなされたもので、特にこの種の測定回路に設けら れた接地線において誘導されるノイズの減少を図ったノイズレス接地線を提供す ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案のノイズレス接地線は、素線毎に絶縁を施した平形導体を積層したケー ブル芯と、このケーブル芯の外周に順に被覆された磁気シールドテープと、保護 被覆とを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
この接地線は、素線毎に絶縁を施した平形導体によって、導体の表面積を十分 大きくし、表皮作用により高周波雑音を流れ易くする。これによって、接地線の 両端に現れる高周波雑音電圧のレベルを低くし、部分放電信号等の測定を容易に する。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を図の実施例を用いて詳細に説明する。 図1は本考案のノイズレス接地線実施例を示す断面図である。 図において、このノイズレス接地線は、まず中心に素線毎に絶縁を施した平形 導体11を配置している。この平形導体11は銅やアルミニウムの板から構成さ れる。なお、これらの平形導体11は、予めエナメル被覆や紙巻き絶縁を施した もので、全体として絶縁体12によって断面が円形に仕上げられている。 このようなケーブル芯の外周には、磁気シールドテープ13が被覆されている 。この被覆方法は巻き付けによってもよいし、また縦添えによってもよい。この 実施例における磁気シールドテープ13の構成は、2枚のポリエステルフィルム の間に磁性粉末を挟み込んだもので、例えば株式会社リケンが商品名アモリック シートとして市販しているようなものを使用する。
【0008】 また、磁気シールドテープ13の外周には、ポリエステルテープの押え巻き1 4が施され、その外側には金属シース15を被覆している。この金属シース15 は、例えば鉄のコルゲートシースやインターロック構造のものを採用する。こう してケーブルを十分に機械的に保護した後、その外周にプラスチックシース16 を施す。このプラスチックシース16は、例えば塩化ビニル樹脂等から構成する 。
【0009】 上記のような構成の本考案のノイズレス接地線は、例えば図3に示すようなケ ーブルの部分放電測定の測定回路を接地する接地線8として使用する。 従来の測定回路において、各種の誘導により発生する外来ノイズには、この接 地線8が原因となる雑音が非常に多いことが分かっている。特に、資料ケーブル 1には大きな充電電流がこの接地線8を介して流れる。従って、比較的太い導線 を必要とする。しかしながら、本考案者等の実験によれば、従来の接地線では、 このような充電電流と共に流れる高周波雑音電流に対し接地線の接地抵抗が高い ため、接地線の両端に高周波雑音電圧が生じ、これが測定器6の側に流れ込むと いった問題を生じていた。 本考案のノイズレス接地線は、図1に示したように、その導体にそれぞれ素線 絶縁を施した平形導体11を使用する。従って、その表面積は非常に大きく、い わゆる表皮作用によって高周波雑音電流に対するインピーダンスを十分に低くし ている。もちろん、平形導体により大電流による使用も可能にしている。
【0010】 図2に、ケーブルのインピーダンスと周波数との関係を本考案の接地線と従来 の接地線とで比較したグラフを示した。 図に示すように、従来の接地線は曲線Aのように周波数が高くなるとインピー ダンスが次第に増加する傾向にある。 しかしながら、本考案のノイズレス接地線は、図の曲線Bのように、周波数が 高くなっても、そのインピーダンスが比較的低い状態に保たれる。部分放電信号 は、特にこのグラフに示す高周波領域にあるため、接地線の両端に現れる高周波 雑音電圧を十分低く抑えることによってノイズレス化を図ることができる。
【0011】 なお、本考案のノイズレス接地線は、上記のようなケーブル芯の外側を磁気シ ールドテープ13等によって覆い、磁気遮蔽を行っている。これによって、接地 線から放射される高周波雑音による電磁波が測定器6に達することのないように 遮蔽を行なっている。また、プラスチックシース16等による絶縁性の保護被覆 を施すことによって、ケーブルの遮蔽体の多点接地による雑音増加も防止してい る。
【0012】 本考案は以上の実施例に限定されない。上記実施例におけるケーブル芯の構造 は上記の例に限られることはない。更に多数の平形導体を使用してもよいし、ま たその断面形状も同様の効果を有する各種の構成に変更して差し支えない。また 、磁気シールドの方法やその外側に設ける保護被覆の構成は、押え巻きや防食等 を考慮した従来のケーブルに採用されている各種の構造にして差し支えない。
【0013】
【考案の効果】
以上説明した考案のノイズレス接地線は、素線毎に絶縁を施した平形導体を積 層してケーブル芯に磁気シールドや保護被覆を施した構成としたため、接地線の 両端に発生する高周波雑音電圧を十分低くする。また、接地線から放射される高 周波雑音を遮断するようにしたので、部分放電検出測定の感度を上げることがで き、従来より精密な試験を行なうことができるようになる。また、この種のノイ ズレス接地線は、各種の精密機器等の接地線に採用し、接地線に流れる高周波に よる雑音障害、電波障害を軽減することができ、広く応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のノイズレス接地線実施例を示す横断面
図である。
【図2】接地線の周波数とインピーダンスとの関係を表
わすグラフである。
【図3】部分放電検出回路の結線図である。
【符号の説明】
11 平形導体 12 絶縁体 13 磁気シールドテープ 14 押え巻き 15 金属シース 16 プラスチックシース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素線毎に絶縁を施した平形導体を積層し
    たケーブル芯と、 このケーブル芯の外周に順に被覆された磁気シールドテ
    ープと、保護被覆とを設けたことを特徴とするノイズレ
    ス接地線。
JP1992079602U 1992-11-18 1992-11-18 ノイズレス接地線 Expired - Lifetime JP2593447Y2 (ja)

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JPH0643937U true JPH0643937U (ja) 1994-06-10
JP2593447Y2 JP2593447Y2 (ja) 1999-04-12

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