JPH11231566A - 画像形成用トナーに用いる重合体及び画像形成用トナー - Google Patents

画像形成用トナーに用いる重合体及び画像形成用トナー

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JPH11231566A
JPH11231566A JP3168498A JP3168498A JPH11231566A JP H11231566 A JPH11231566 A JP H11231566A JP 3168498 A JP3168498 A JP 3168498A JP 3168498 A JP3168498 A JP 3168498A JP H11231566 A JPH11231566 A JP H11231566A
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JP
Japan
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group
toner
meth
methyl
acrylate
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Pending
Application number
JP3168498A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Naoyuki Amaya
直之 天谷
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NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
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Publication date
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Publication of JPH11231566A publication Critical patent/JPH11231566A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーに含有させたとき、トナーの粒子凝集
を抑え、画像形成における画質の向上を図ることができ
るとともに、耐久性に優れた画像形成用トナーに用いる
重合体及び画像形成用トナーを提供する。 【解決手段】 画像形成用トナーに用いる重合体は、ポ
リシロキサン基を含有するグラフト共重合体セグメント
Aとポリシロキサン基を含有しない重合体セグメントB
とからなるA−B型ブロック共重合体より形成される。
セグメントAは、ポリシロキサン基及び片末端にビニル
基を有する単量体又はポリシロキサン基及び両末端にビ
ニル基を有する単量体と、ビニル系単量体とから形成さ
れる。セグメントBはビニル系単量体から形成される。
画像形成用トナーは、トナーの原体となる樹脂粒子に上
記A−B型ブロック共重合体を含有するものである。樹
脂粒子としては、平均粒径が0.5〜25μmのビニル
系樹脂粒子が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真、静電
記録、静電印刷等に用いられる画像形成用トナーに用い
る重合体及び画像形成用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像形成用トナーを用いる一つの代表的
用途として電子写真が挙げられる。特に、この電子写真
システムにおいては、経時変化の抑制、高画質、高耐久
化のためのトナーの小粒径化、シャープな粒径分布、充
分な着色力及び均一な帯電性能を持った現像剤が要求さ
れている。
【0003】そこで、特開平4−296870号公報に
おいては、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(D
p)の比が1.00以上1.20以下の範囲であり、D
vが1〜10μmである染料により着色されたトナーを
含フッ素シリコーンオイルで処理することが提案されて
いる。
【0004】また、特開昭61−18965号公報で
は、小粒径で粒子径分布の狭いトナーの粒子上に、着色
剤や特性付与物質を付着させてコア−シェル構造として
いるものが提案されている。
【0005】さらに、特公昭51−14895号公報に
おいては、着色顔料及び帯電制御剤を内部に含有する核
体粒子を懸濁重合法により形成することが提案されてい
る。また、特開昭61−273557号公報では、正荷
電性トナーと、そのトナーより摩擦帯電性が高く、粒径
3μm以下の正荷電性ケイ酸微粉末と、そのトナーより
低摩擦帯電性で前記ケイ酸微粉末より大きく、かつ前記
トナーより小さい粒径を有するマイクロディスパーザー
とからなる正荷電性現像剤が提案されている。
【0006】加えて、特開平6−321966号公報で
は、トナー用分散剤として2〜12量体のポリシロキサ
ンと、アセチレン誘導体とからなる組成物が提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−296870号公報に記載のトナーでは、環境条件
によって物性が変化しやすく、経時的に解像度等の画質
が低下するという問題があった。特開昭61−1896
5号公報に記載のトナーでは、トナー粒子や特性付与物
質の物性により、電気的特性及び耐久性に劣るという問
題があった。さらに、特公昭51−14895公報に記
載のトナー粒子では、帯電制御剤の物性等により、帯電
劣化及び経時的な物性の低下を起こし易いという問題が
あった。
【0008】また、特開昭61−273557号公報に
記載の正荷電性現像剤では、経時的な物性の低下を起こ
し易いという問題があった。しかも、特開平6−321
966号公報に記載のトナーでは、所定のトナー用分散
剤が配合されているものの、トナー粒子が凝集しやす
く、充分な粒子安定性が確保されていない等の問題があ
った。このように、従来の画像形成用トナーには、上記
問題点に加え、トナーを付着させる必要のない他の基材
に対する離型性やクリーニング性も不充分であり、更な
る改良が求められている。
【0009】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、トナーに含有させたとき、トナーの粒子
凝集を抑え、電気的特性を維持して画像形成における画
質の向上を図ることができるとともに、経時変化が起こ
り難く、耐久性に優れた画像形成用トナーに用いる重合
体及び画像形成用トナーを提供することにある。その他
の目的とするところは、他の基材に対する離型性やクリ
ーニング性を発揮できる画像形成用トナーに用いる重合
体及び画像形成用トナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究した結果、下記の特定構造の
ブロック共重合体をトナーに含有させることにより達成
できることを見い出した。
【0011】すなわち、第1の発明の画像形成用トナー
に用いる重合体は、下記一般式(1)又は(2)で示さ
れる単量体の一種又は二種以上とビニル系単量体の一種
又は二種以上とから形成されるポリシロキサン基含有グ
ラフト共重合体セグメントAと、ビニル系単量体の一種
又は二種以上から形成されるポリシロキサン基を含有し
ない重合体セグメントBとからなるA−B型ブロック共
重合体とよりなるものである。
【0012】
【化5】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
基、エチル基、フェニル基又は
【0013】
【化6】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、R4 はメチル
基、エチル基、水酸基、又はフェニル基、nは1以上の
整数、Qは1〜10の整数である。〕
【0014】
【化7】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
基、エチル基、フェニル基又は
【0015】
【化8】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、nは1以上の
整数、Qは1〜10の整数である。〕第2の発明の画像
形成用トナーは、トナーの原体となる樹脂粒子に第1の
発明のA−B型ブロック共重合体を含有するものであ
る。
【0016】第3の発明の画像形成用トナーは、第2の
発明において、前記樹脂粒子は、平均粒径が0.5〜2
5μmのビニル系樹脂粒子である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて詳細に説明する。画像形成用トナーに用いる重合体
は、下記一般式(1)又は(2)で示される単量体の一
種又は二種以上とビニル系単量体の一種又は二種以上と
から形成されるポリシロキサン基含有グラフト共重合体
セグメントAと、ビニル系単量体の一種又は二種以上か
ら形成されるポリシロキサン基を含有しない重合体セグ
メントBとからなるA−B型ブロック共重合体とより形
成される。
【0018】
【化9】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
基、エチル基、フェニル基又は
【0019】
【化10】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、R4 はメチル
基、エチル基、水酸基、又はフェニル基、nは1以上の
整数、Qは1〜10の整数である。〕
【0020】
【化11】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
基、エチル基、フェニル基又は
【0021】
【化12】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、nは1以上の
整数、Qは1〜10の整数である。〕 前記ポリシロキサン基を含有するグラフト共重合体セグ
メントA中には、ポリシロキサン基が低表面張力を有す
るため、選択的にトナーの表面に配向して、初期からの
トナーの粒子凝集を抑えるとともに、トナーを付着させ
ようとするもの以外の基材に対する離型性やクリーニン
グ性を発現する。さらに、ポリシロキサン基を含有しな
い重合体セグメントBは、トナーの表面及び画像形成時
の被塗物となる基材に対する密着性や親和性を考慮した
ビニル系単量体を選択して用いることにより、A−B型
ブロック共重合体が脱離しにくくなる。このため、トナ
ーの粒子凝集の抑制、離型性やクリーニング性の長期持
続性を発現することが可能となる。
【0022】次に、グラフト共重合体セグメントAを構
成するポリシロキサン基含有単量体について説明する。
例えば、片末端基にビニル基を有する前記一般式(1)
で表される単量体を用いた場合、片末端のみが固定化さ
れることによって、一方の末端基であるポリシロキサン
基部分が塗膜表面を自由に動くことができ、低表面張力
を持続的に発現することができる。
【0023】また、両末端基にビニル基を有する前記一
般式(2)で表される単量体を用いた場合、一般式
(1)で表される単量体より両末端基が固定される分、
塗膜表面を自由に動くことができにくくなり、低表面張
力による性能が若干低下するが、一方で塗膜強度が高く
なる傾向がある。
【0024】さらに、一般式(1)および(2)で表さ
れる単量体を併用した場合は、それぞれの単量体の効果
がバランスよく発現される傾向にあるが、この発明の目
的を達成するには、ポリシロキサン含有単量体の仕込量
に対して一般式(1)の割合が25重量%以上であるこ
とが好ましい。
【0025】このグラフト共重合体セグメントAを形成
する単量体の一般式(1)又は(2)におけるR2 ,R
3 ,R4 は、上記で規定した置換基の中で同一であって
も、異なっていてもよい。また、ポリシロキサン基の機
能を効果的に発揮させるためには、グラフト共重合体セ
グメントAにポリシロキサン基を有する部分が枝状に結
合されていることが好ましい。
【0026】一般式(1)で示されるポリシロキサン基
含有単量体は、市販品として入手することができる。例
えば、商品名サイラプレーンFM0711,FM0721,FM0725〔チ
ッソ(株)製〕等がこの化合物に相当する。
【0027】ポリシロキサン基を含有するグラフト共重
合体セグメントA中に占める一般式(1)又は(2)で
表される単量体より形成されるポリシロキサンの含有量
は特に制限されないが、この発明の目的を達成するに
は、10重量%以上であることが好ましい。また、グラ
フト共重合体セグメントA中に占めるポリシロキサン基
が85重量%を越えると、高い重合転化率が得られにく
くなる。このため、グラフト共重合体セグメントA中に
占めるポリシロキサン基含有量単量体の好ましい範囲
は、10〜85重量%である。さらに好ましい範囲は、
20〜70重量%である。
【0028】また、グラフト共重合体セグメントAのポ
リシロキサン基の分子量が数平均分子量で300以下で
はポリシロキサン基に由来する性能が得られなくなる傾
向にある。一方、数平均分子量が50000を越えると
ポリシロキサン基の導入が困難となる傾向にある。従っ
て、その数平均分子量は500〜40000が好まし
く、1000〜20000がさらに好ましい。
【0029】また、A−B型ブロック共重合体中の一方
の成分であるグラフト共重合体セグメントAを形成する
ビニル系単量体(以下、この単量体を密着性付与成分−
1と称する)及びA−B型ブロック共重合体の他方の成
分であるポリシロキサン基を含有しない重合体セグメン
トBを形成するビニル系単量体(以下、この単量体を密
着性付与成分−2と称する)は、必要に応じて適宜選択
される。
【0030】密着性付与成分−1と密着性付与成分−2
を種々選択することによって、トナーの表面及び画像形
成時の被塗物となる基材に対する密着性や親和性を発現
させ、ポリシロキサン基により初期からのトナーの粒子
凝集を抑えるとともに、他の基材に対する離型性やクリ
ーニング性を長時間にわたって保持することができる。
密着性付与成分−1および密着性付与成分−2として
は、製造の容易さ、ポリシロキサン基の導入のしやすさ
を考慮して以下に示すビニル系単量体を用いることがで
きる。なお、密着性付与成分1及び2には、同種のビニ
ル系単量体を用いても、異なるビニル系単量体を用いて
もよい。
【0031】具体的には例えば、(メタ)アクリル酸メ
チル〔以下、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステ
ルを総称して(メタ)アクリル酸エステルと略記す
る。〕、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸−n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピルな
どの低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アク
リル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル
酸−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸
−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステ
アリル等の高級(メタ)アクリレート;酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等の低級脂肪酸ビニルエステル;酪酸
ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の高級脂
肪酸ビニルエステル;スチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチル
スチレン、p−エチルスチレン、2,4ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレ
ン、p−ノニルスチレン、p−デシルスチレン、p−ド
デシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニル
スチレン、p−クロロスチレン、3,4ジクロロスチレ
ン等のスチレン類、ビニルトルエン、ビニルピロリドン
等の芳香族ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、
ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水
酸基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリルアミド、ジ
メチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アク
リルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド等のアミド
基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸
基含有ビニル系単量体;ブタジエン;塩化ビニル;塩化
ビニリデン;(メタ)アクリルニトリル;フマル酸ジブ
チル;無水マレイン酸;ドデシル無水マレイン酸;ドデ
シル無水コハク酸;(メタ)アクリル酸グリシジル;
(メタ)アリルグリシジルエーテル;(メタ)アクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸等のラジカル重合性不飽和
カルボン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機ア
ミン塩;スチレンスルホン酸のようなスルホン酸基を有
するラジカル重合性不飽和単量体、及びそれらのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒドロ
キシ−3−メタクリルオキシプロピルアンモニウムクロ
ライドのような(メタ)アクリル酸から誘導される四級
アンモニウム塩、(メタ)アクリル酸ジエチルアミンエ
ステルのような三級アミン基を有するアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステル、及びそれらの四級アンモニウ
ム塩並びに(メタ)アクリロニトリルが好適に用いられ
る。
【0032】さらに、基材への密着性やポリシロキサン
基含有単量体との共重合性を考慮すると、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ルなどの低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)ア
クリル酸−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウ
リル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級(メタ)
アクリレート;スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、p−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレン、p
−ノニルスチレン、p−デシルスチレン、p−ドデシル
スチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレ
ン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン等
のスチレン類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ジエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニ
ル系単量体などが好ましい。
【0033】グラフト共重合体セグメントA中の密着性
付与成分−1の割合は、15〜90重量%の範囲が好ま
しく、30〜80重量%の範囲がさらに好ましい。この
密着性付与成分−1の割合が、90重量%を越えるとポ
リシロキサン基に基づく性能が低下し、15重量%未満
ではポリシロキサンのグラフト共重合体セグメントAへ
の転化率が低下する傾向にある。
【0034】ポリシロキサン基を含有しない重合体セグ
メントB中に於いて、その組成は特に限定されるもので
はないが、トナーの成分との密着性を考慮することが好
ましい。例えば、トナーの成分と同様若しくは類似の単
量体組成とすることが好ましい。
【0035】ポリシロキサン基を含有するグラフト共重
合体セグメントAと、重合体セグメントBとの比率は、
重量比で25/75〜90/10であることが好まし
く、35/65〜75/25であることがさらに好まし
い。グラフト共重合体セグメントAが25重量%未満で
は、ポリシロキサン基由来の性能が充分に発現されず、
90重量%を越えるとブロック型の共重合体の効果が減
少し、トナーの表面及び画像形成時の基材に対する密着
性や親和性及びトナーの粒子凝集を抑える効果が低下す
る傾向にある。
【0036】また、グラフト共重合体セグメントA中の
密着性付与成分−1とポリシロキサン基を含有しない重
合体セグメントB中の密着性付与成分−2との割合は、
重量比で5/95〜80/20が好ましく、10/90
〜70/30がさらに好ましい。この重量比が80/2
0を越えると、ポリシロキサン基に基づくトナーの粒子
凝集を抑えるとともに他の基材に対する離型性やクリー
ニング性が低下し、重量比が5/95未満ではポリシロ
キサンの重合体部分への転化率が低下する。
【0037】次に、A−B型ブロック共重合体の合成
は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、エマルショ
ン重合法等の常法に従って行われる。例えば、溶液重合
法の場合、ポリメリックペルオキシドを重合開始剤とし
て二段階の重合を行うことによって所望のA−B型ブロ
ック共重合体が得られる。この重合方法は、公知の製造
プロセス(例えば、特公平5−41668号公報、特公
平5−59942号公報、特公平8−26160号公報
に記載)により製造される。
【0038】上記A−B型ブロック共重合体の製造時に
用いられるポリメリックペルオキシドとは、1分子中に
2個以上のペルオキシ結合を有する化合物である。ポリ
メリックペルオキシドとしては、特公平5−41668
号公報記載の各種ポリメリックペルオキシドの一種又は
二種以上を使用することができる。
【0039】そのようなポリメリックペルオキシドとし
ては、例えば、下記一般式(3)〜(5)で示されるも
のが挙げられる。
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】 (式中、nは2〜20の整数である。) 前記A−B型ブロック共重合体の合成方法をさらに詳細
に説明する。まず、第一工程としてポリメリックペルオ
キシドを重合開始剤として用い、ポリシロキサン基含有
単量体と密着性付与成分−1を構成する単量体を溶液中
で重合することにより、連鎖中にペルオキシ結合及び含
有ポリシロキサン基を含有する共重合体が得られる。次
に、第二工程として、第一工程で得られた溶液中に密着
性付与成分−2を構成する単量体を加えて重合を行う
と、ペルオキシ結合及びポリシロキサン基を含有する共
重合体中のペルオキシ結合において開裂することによ
り、効率よくA−B型ブロック共重合体が得られる。
【0043】なお、上記のような二段階重合において、
第一工程のポリシロキサン基含有単量体と密着性付与成
分−1を構成する単量体を第二工程に、そして第二工程
の密着性付与成分−2を構成する単量体を第一工程に用
いてもよい。
【0044】ブロック共重合体の製造時の第一工程で用
いるポリメリックペルオキシドの量は、第一工程で用い
る単量体100重量部に対して通常0.5〜20重量部
であり、そのときの温度は40〜130℃、重合時間は
2〜12時間程度である。また、第二工程での重合温度
は通常40〜140℃、重合時間は3〜15時間程度で
ある。
【0045】この重合法で使用する有機溶剤としては、
例えばメチルアルコール、エチルアルコ−ル、プロピル
アルコール、2−プロピルアルコール、1−ブチルアル
コール、2−ブチルアルコール、2−メチル−1−プロ
パノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタ
ノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、シクロ
ペンタノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、
シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、セロソルブアセテート、アセトン、2−ブタノ
ン、3−メチル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−
ペンタノン、2−メチル−3−ペンタノン、3−メチル
−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2,
4−ジメチル−3−ペンタノン、4,4−ジメチル−2
−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、シク
ロペンタノン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3
−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−メチル−3−ヘキ
サノン、5−メチル−2−ヘキサノン、5−メチル−3
−ヘキサノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、トリメチル酢酸メ
チル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸ペン
チル、酢酸イソアミル、プロピオン酸メチル、プロピオ
ン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチ
ル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸−tert
−ブチル、プロピオン酸イソブチル、酪酸メチル、酪酸
エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、イソ酪酸メ
チル、イソ酪酸エチル、2−メチル−酪酸メチル、カプ
ロン酸メチル、ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、
キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、イソヘキサン、
イソヘキセン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、ノ
ナン、イソノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ト
リデカン、イソパラフィン系溶剤(日本油脂(株)製:
NAS−3,NAS−4,NAS−5H)、ホルムアミ
ド、アセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、メ
チルクロロホルム、ヘキサフルオロイソプロパノール、
(メタ)パラキシレンヘキサフロライド等があげられ
る。これらの溶剤は、一種又は二種以上が適宜選択して
使用される。
【0046】これらの中で特に、A−B型ブロック共重
合体を溶解又は、分散させるのに良好な溶媒として、エ
チルアルコ−ル、プロピルアルコール、2−プロピルア
ルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコー
ル、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−
プロパノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、
セロソルブアセテート、アセトン、2−ブタノン、3−
メチル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノ
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸イソプロピル、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、エ
チルベンゼン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン、
イソヘキサン、イソヘキセン、ヘプタン、オクタン、イ
ソパラフィン系溶剤(日本油脂(株)製:NAS−3,
NAS−4,NAS−5H)、アセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフランなどが挙げられる。有機溶剤の
使用量は、A−B型ブロック共重合体の濃度が5〜70
重量%、特に10〜50重量%の範囲になるように設定
することが好ましい。
【0047】このようにして得られたA−B型ブロック
共重合体は、トナー粒子に含有され、実質上その表面に
被覆される。その場合の被覆方法としては、直接ブロッ
ク共重合体と混合撹拌する方法、ブロック共重合体を溶
剤に溶解し、そこにトナーの粒子を添加した後、トナー
の粒子を濾過する方法や、スプレー塗布するなどの方法
がある。ここで用いられる溶剤としては、前記ブロック
共重合体の合成に用いた溶媒が使用でき、好ましい溶剤
に関しても同様である。
【0048】また、用いられるA−B型ブロック共重合
体は、トナー粒子(樹脂粒子)に対し好ましくは0.0
1〜50重量%で、さらに好ましくは0.05〜35重
量%、特に好ましくは0.1〜25重量%である。0.
01重量%未満では、トナーの表面に性能を発揮するに
充分な量のブロック共重合体を付着させることができ
ず、50重量%を越えると定着性を低下させる傾向とな
る。そして、溶液として用いる場合は、その溶液濃度
は、0.01〜50重量%、好ましくは0.02〜30
重量%、さらに好ましくは0.05〜20重量%であ
る。0.01重量%未満では、トナーの表面に性能を発
揮するに充分な量のブロック共重合体を付着させること
ができず、50重量%を越えると重合体量が多すぎるた
めトナーがブロッキングしてしまう。
【0049】前記トナーとは、一般にトナーと呼ばれる
物全てを含み、特に限定されるものではないが、例えば
トナーの原体となる樹脂粒子のみ、さらにそれに所定の
添加物が加えられている組成物をいう。
【0050】トナーの原体となる樹脂粒子としては、付
加重合及び縮合重合より得られる樹脂が挙げられ、例え
ばラジカル重合よりビニル系単量体から形成されるビニ
ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂が
挙げられる。また、その平均粒径は好ましくは0.5〜
25μm、さらに好ましくは1〜15μmである。さら
に、トナーの原体となる樹脂粒子への添加物として、着
色剤、磁性粉、低軟化点物質、荷電制御剤やその他必要
な添加剤を含んでも良い。
【0051】樹脂粒子の中で、ビニル系樹脂について述
べる。このビニル系樹脂粒子を得る方法は特に限定され
るものではないが、乳化重合法、懸濁重合法等により直
接得る方法と、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、
溶液重合法、塊重合法等の方法により重合した後、機械
的に粉砕する方法や、スプレードライヤーで微粒化する
方法等がある。中でも、懸濁重合法、乳化重合法又は分
散重合法を使用する方法が好ましい方法として挙げられ
る。
【0052】このビニル系樹脂粒子を形成する単量体と
しては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸−n−プロピ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどの低級アルキ
ル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸フェニル、((メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等の高級(メ
タ)アクリレート;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等
の低級脂肪酸ビニルエステル;酪酸ビニル、カプロン酸
ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ラウリル酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル等の高級脂肪酸ビニルエステ
ル;スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−ヘ
キシルスチレン、p−オクチルスチレン、p−ノニルス
チレン、p−デシルスチレン、p−ドデシルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−ク
ロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン
類、ビニルトルエン、ビニルピロリドン等の芳香族ビニ
ル系単量体;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ジエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニ
ル系単量体;(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メト
キシメチル(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有ビ
ニル系単量体;(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロ
トン酸、フマル酸、マレイン酸等のカルボン酸基含有ビ
ニル系単量体;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデ
ン;(メタ)アクリルニトリル;フマル酸ジブチル;無
水マレイン酸;ドデシル無水マレイン酸;ドデシル無水
コハク酸;(メタ)アクリル酸グリシジル;(メタ)ア
リルグリシジルエーテル;スチレンスルホン酸のような
スルホン酸基を有するラジカル重合性不飽和単量体、
(メタ)アクリル酸ジエチルアミンエステルのような三
級アミン基を有するアルコールの(メタ)アクリル酸エ
ステル、(メタ)アクリロニトリル、が好ましい物とし
て挙げられ、さらに好ましくは、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピルなどの
低級アルキル(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル
酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)ア
クリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル等の高級(メタ)アクリレー
ト;スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−ヘ
キシルスチレン、p−オクチルスチレン、p−ノニルス
チレン、p−デシルスチレン、p−ドデシルスチレン、
p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−ク
ロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン
類;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビニル系単量体
が挙げられる。これらの単量体は単独若しくは混合して
用いることができるが、特にスチレン系単量体を単独又
は他の単量体と混合して用いることが好ましい。
【0053】これらの単量体から形成される好ましい樹
脂を例示すると、例えばスチレン−メタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸プロピル
共重合体、スチレン−アクリル酸プロピル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体、スチレン−
アクリル酸−n−ブチル共重合体、o−メチルスチレン
−メタクリル酸メチル共重合体、o−メチルスチレン−
アクリル酸メチル共重合体、o−メチルスチレン−メタ
クリル酸エチル共重合体、o−メチルスチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、o−メチルスチレン−メタクリル
酸プロピル共重合体、o−メチルスチレン−アクリル酸
プロピル共重合体、o−メチルスチレン−メタクリル酸
n−ブチル共重合体、o−メチルスチレン−アクリル酸
n−ブチル共重合体、p−メチルスチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、p−メチルスチレン−アクリル酸メ
チル共重合体、p−メチルスチレン−メタクリル酸エチ
ル共重合体、p−メチルスチレン−アクリル酸エチル共
重合体、p−メチルスチレン−メタクリル酸プロピル共
重合体、p−メチルスチレン−アクリル酸プロピル共重
合体、p−メチルスチレン−メタクリル酸−n−ブチル
共重合体、p−メチルスチレン−アクリル酸n−ブチル
共重合体、p−エチルスチレン−メタクリル酸メチル共
重合体、p−エチルスチレン−アクリル酸メチル共重合
体、p−エチルスチレン−メタクリル酸エチル共重合
体、p−エチルスチレン−アクリル酸エチル共重合体、
p−エチルスチレン−メタクリル酸プロピル共重合体、
p−エチルスチレン−アクリル酸プロピル共重合体、p
−エチルスチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体、
p−エチルスチレン−アクリル酸n−ブチル共重合体等
が挙げられる。その組成比は、スチレン系単量体/その
他のビニル系単量体は、重量比で5/95〜90/10
が好ましく、35/65〜85/15がさらに好まし
い。着色剤としては、特に限定されるものではないが、
例えば、カーボンブラック、鉄黒、藍染SOT染料ブラ
ック1、藍染SOT染料ブラック4、藍染SOT染料ブ
ラック6、藍染SOT染料ブラック8、オイルカラーブ
ラックHBB、オイルカラーブラック#803、オイル
カラーブラックEB、オイルカラーブラックEX、カヤ
ロンポリエステルブラックEX−SF300、C.I.
ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、
C.I.ベーシックレッド1、C.I.アシッドレッド
1、C.I.モーダンレッド30、C.I.ソルベント
レッド5、C.I.ソルベントレッド16、C.I.ソ
ルベントレッド17、C.I.ソルベントレッド18、
C.I.ソルベントレッド19、C.I.ソルベントレ
ッド22、C.I.ソルベントレッド23、C.I.ソ
ルベントレッド143、C.I.ソルベントレッド14
5、C.I.ソルベントレッド146、C.I.ソルベ
ントレッド149、C.I.ソルベントレッド150、
C.I.ソルベントレッド151、C.I.ソルベント
レッド157、C.I.ソルベントレッド158、カド
ミウムレッド、パーメネントレッド4R、ウォッチング
レッドカルシウム塩、藍染SOT染料スカーレット1、
藍染SOT染料レッド1、藍染SOT染料レッド2、藍
染SOT染料レッド3、スーダン染料レッド290、ス
ーダン染料レッド380、スーダン染料レッド460、
スーダン染料ブルー670、ダイアレジンレッドCG、
ダイアレジンレッドS、ダイアレジンレッドHS、ダイ
アレジンレッドA、ダイアレジンレッドK、ダイアレジ
ンレッドH5B、オイルカラースカーレット#308、
オイルカラーレッド5B、スミプラストレッドFB、ス
ミプラストレッド3B、カヤセットレッドB、ブリリア
ントカーミン3B、C.I.ダイレクトブルー1、C.
I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブル
ー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダン
ブルー7、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビ
クトリアブルーレーキ、C.I.ソルベントブルー2
2、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベン
トブルー78、C.I.ソルベントブルー83、C.
I.ソルベントブルー84、C.I.ソルベントブルー
85、C.I.ソルベントブルー86、C.I.ソルベ
ントブルー191、C.I.ソルベントブルー194、
C.I.ソルベントブルー195、フタロシアニンブル
ー、ファーストスカイブルー、藍染SOT染料ブルー
1、藍染SOT染料ブルー2、ダイアレジンブルーJ、
ダイアレジンブルーG、ダイアレジンブルーN、ダイア
レジンブルーK、ダイアレジンブルーP、ダイアレジン
ブルーH3G、ダイアレジンブルー4G、オイルカラー
ブルーBOS、オイルカラーブルーIIN、スミプラス
トブルーGP、スミプラストブルーOR、カヤセットブ
ルーA2R、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.
ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン
6、黄鉛、ダイレクトグリーン6、C.I.ソルベント
グリーン24、C.I.ソルベントグリーン25、ピグ
メントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイ
ナルイエローグリーンG、藍染SOT染料グリーン1、
藍染SOT染料グリーン2、藍染SOT染料グリーン
3、ダイアレジングリーンC、オイルカラーグリーンB
G、オイルカラーグリーン#502、C.I.ソルベン
トイエロー6、C.I.ソルベントイエロー9、C.
I.ソルベントイエロー17、C.I.ソルベントイエ
ロー31、C.I.ソルベントイエロー35、C.I.
ソルベントイエロー100、C.I.ソルベントイエロ
ー102、C.I.ソルベントイエロー103、C.
I.ソルベントイエロー105、カドミウムイエロー、
ミネラルファーストイエロー、ネーブルイエロー、ナフ
トールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイ
エローNCG、藍染SOT染料イエロー1、藍染SOT
染料イエロー3、藍染SOT染料イエロー4、スーダン
染料イエロー146、スーダン染料イエロー150、ダ
イアレジンイエロー3G、ダイアレジンイエローF、ダ
イアレジンイエローH2G、ダイアレジンイエローH
G、ダイアレジンイエローHC、ダイアレジンイエロー
HL、オイルカラーイエロー3G、オイルカラーイエロ
ーCG−S、オイルカラーイエロー#105、スミプラ
ストイエローFL7G、スミプラストイエローGC、タ
ートラジンレーキ、C.I.ソルベントオレンジ2、
C.I.ソルベントオレンジ7、C.I.ソルベントオ
レンジ13、C.I.ソルベントオレンジ14、C.
I.ソルベントオレンジ66、モリブデンオレンジ、パ
ーメネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、藍
染SOT染料オレンジ1、藍染SOT染料オレンジ2、
藍染SOT染料オレンジ3、スーダン染料オレンジ22
0、ダイアレジンオレンジHS、ダイアレジンオレンジ
G、オイルカラーオレンジPS、オイルカラーオレンジ
PR、オイルカラーオレンジ#201、C.I.ソルベ
ントバイオレット31、C.I.ソルベントバイオレッ
ト32、C.I.ソルベントバイオレット33、C.
I.ソルベントバイオレット37、ファストバイオレッ
トB、メチルバイオレットレーキ、紺青、藍染SOT染
料バイオレット1、ダイアレジンバイオレットD、キナ
クリドン、ローダミンレーキ、C.I.ソルベントブラ
ウン3、C.I.ソルベントブラウン9、藍染SOT染
料ブラウン2、ダイアレジンブラウンA、オイルカラー
ブラウンGR、オイルカラーブラウン#416等が挙げ
られる。これらの着色剤の中でも、油溶性の着色剤が好
ましい。これら着色剤の使用量としては、樹脂粒子10
0重量部に対し0.1〜50重量部が好ましく、1〜2
0重量部がさらに好ましい。
【0054】磁性粉としては、特に限定されるものでは
ないが、例えば、鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性
金属粉末やマグネタイト、フェライト等が挙げられる。
低軟化点物質としては、特に限定されるものではない
が、例えば、パラフィンワックス、ポリオレフィンワッ
クス、フィッシャートロピッシュワックス、アミドワク
ス、高級脂肪酸、脂肪酸金属塩、高級アルコール、エス
テルワックス等が挙げられる。その使用量としては、樹
脂粒子100重量部に対し1〜35重量部が好ましく、
5〜25重量部がさらに好ましい。
【0055】荷電制御剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、ニグロシン系染料、アジン系染
料、トリフェニルメタン系染料、四級アンモニウム塩、
グアニジン誘導体、イミダゾール誘導体、アミン系化合
物、含金属サリチル酸系化合物、含金属ジカルボン酸系
化合物、含金属フタロシアニン系化合物、含金属モノア
ゾ系染料化合物、ジアルキル錫化合物、尿素誘導体、ス
チレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸
共重合体等が挙げられる。その添加量としては、樹脂粒
子100重量部に対し0.05〜35重量部が好まし
く、0.2〜20重量部がさらに好ましい。
【0056】その他の添加剤としては、酸化チタン、酸
化アルミニウム、カーボンブラック、フッ化カーボン、
疎水性シリカ、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、等の微粒子、チタン
酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、
酸化クロム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、硫酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、フッ化ビニリデ
ン、ポリテロラフルオロエチレンが挙げられる。その添
加量としては、樹脂粒子100重量部に対し0.05〜
35重量部が好ましく、0.2〜20重量部がさらに好
ましい。
【0057】これらのトナーの原体となる樹脂粒子への
前記添加剤の添加方法としては、従来の一般的処方によ
り行うことができ、特に限定されない。例えば、これら
添加剤の存在下で樹脂粒子の形成又は重合を行う方法、
樹脂粒子と添加剤を機械的に混合する方法、溶媒中に樹
脂粒子と添加剤を分散させてスプレー乾燥させる方法、
溶媒中に添加剤を溶解させ、そこへ樹脂粒子を分散させ
て濾過又は遠心分離する方法等が挙げられる。
【0058】以上の実施形態により発揮される効果につ
いて説明する。 ・ 実施形態の画像形成用トナーに用いる重合体又は画
像形成用トナーによれば、重合体をトナーに含有させた
とき、ポリシロキサン基含有グラフト共重合体セグメン
トAは、ポリシロキサン基が低表面張力を有するため、
選択的に表面に配向する。このため、トナー粒子同士の
凝集を抑えることができるとともに、電気的特性を維持
して画像形成における画質の向上を図ることができる。
【0059】・ 実施形態の画像形成用トナーに用いる
重合体又は画像形成用トナーによれば、重合体をトナー
に含有させたとき、表面に位置するグラフト共重合体セ
グメントAは、そのポリシロキサン基が低接着性と低表
面張力を有する。このため、画像形成時にトナーを付着
させようとするもの以外の基材に対する離型性やクリー
ニング性を発揮することができる。
【0060】・ 実施形態の画像形成用トナーに用いる
重合体又は画像形成用トナーによれば、ポリシロキサン
基を含有しない重合体セグメントBとして画像形性時の
被塗物となる基材に対する密着性や親和性を有するビニ
ル系単量体により、A−B型ブロック共重合体が基材か
ら脱離しにくくなる。このため、画像形成用重合体をト
ナーに含有させたとき、トナーの経時変化が起こり難
く、耐久性に優れている。従って、トナーの粒子凝集の
抑制、他の基材に対する離型性、クリーニング性等の特
性を長期にわたって持続させることができる。
【0061】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて、前記実施
形態を更に具体的に説明する。 (実施例1) 1)ペルオキシ結合含有共重合体の合成 温度計、攪拌機及び還流冷却器を備えた反応器に、2−
ブタノンを57g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら7
0℃に加熱した。それに、2−ブタノン57gと、メタ
クリル酸−t−ブチル56gと下記(6)に示すポリシ
ロキサン含有単量体(数平均分子量=10000)24
gと、下記(3)に示すポリマーパーオキサイド6gと
からなる混合液を2時間かけて仕込み、さらに4時間重
合反応を行った。
【0062】
【化16】
【0063】
【化17】 次に、エバポレーターを用いて重合体溶液から2−ブタ
ノンを常温で減圧除去した。そして得られた重合体の固
体を粉砕した。さらに、得られた粉体のうち20gを前
記反応槽に仕込んだ。それにn−ヘキサン300gを加
えて室温で20時間攪拌し、未反応のポリシロキサン含
有単量体を抽出する操作を行った。
【0064】分別して取り出した微粉末は、NMR(核
磁気共鳴スペクトル)分析の結果、メタクリル酸−t−
ブチルとポリシロキサン基含有単量体の重量比率が約7
5/25からなる重合体であることが判明した。また、
この微粉末は活性酸素量が0.14%であり、ペルオキ
シ結合を有することが示された。GPC(ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー)で測定したポリスチレン
換算の数平均分子量は25000であった。
【0065】2)A−B型ブロック共重合体の合成 前記1)で得た、未反応ポリシロキサンを除去したペル
オキシ結合含有共重合体の微粉末14g、メタクリル酸
−t−ブチル7g、トルエン29g混合溶解後、窒素置
換したアンプル中に仕込んだ。そして、これを攪拌しな
がら70℃で4時間、さらに80℃で4時間反応させ
て、A−B型ブロック共重合体を合成した。得られた重
合体溶液は無色透明であった。GC(ガスクロマトグラ
フィー)による残存メタクリル酸−t−ブチルの測定か
ら、重合転化率が98%であることが明らかとなった。
【0066】得られた重合体溶液をメタノール中で再沈
して充分に精製、乾燥した後、得られた重合体をボール
ミルで粉砕し、微粒子粉体とした。この粉体についてN
MR分析を行った結果、メタクリル酸−t−ブチルとポ
リシロキサン基含有単量体の重量比が約82/17であ
ることが示された。これらの結果から、得られた重合体
は、ポリメタクリル酸−t−ブチルにポリシロキサンが
枝状にグラフトした共重合体セグメントAと、ポリメタ
クリル酸−t−ブチルから形成された重合体セグメント
BとからなるA−B型ブロック共重合体であり、両重合
体部分の重量比が約67/33であることが明らかとな
った。
【0067】3)トナーの調製 スチレン/n−ブチルメタクリレート(重量比で8/
2)共重合体100重量部、酸化チタン0.3重量部及
びオイルカラーブラック#803 3重量部の割合でそ
れぞれ配合されている平均粒径7.3μmのトナー10
0重量部に対し、前記2)で得られたA−B型ブロック
共重合体3重量部を添加し、ヘンシェルミキサーを用い
撹拌することにより目的とするトナーを得た。 (実施例2)実施例1の(A)において、式(6)で示
される単量体の仕込量を24gの代わりに、16gと
し、下記式(7)で示される単量体(数平均分子量=5
000)16gを仕込む他は、すべて実施例1と同じ方
法でA−B型ブロック共重合体を合成した。
【0068】
【化18】 ペルオキシ結合含有共重合体の合成において、未反応ポ
リシロキサンを除去後に分析を行った結果、ペルオキシ
結合含有共重合体におけるメタクリル酸−t−ブチルと
ポリシロキサン基含有単量体の重量比率は約75/25
であった。
【0069】また、活性酸素量は0.14%、数平均分
子量は37000であった。さらに、A−B型ブロック
共重合体の合成において、A−B型ブロック共重合体の
合成後に分析した結果から、ポリメタクリル酸−t−ブ
チルにポリシロキサンが枝状にグラフトした共重合体セ
グメントAと、ポリメタクリル酸−t−ブチルから形成
された重合体セグメントBとよりなるA−B型ブロック
共重合体であり、セグメントAとセグメントBの両重合
体部分の重量比の約67/33であることが明らかとな
った。また、A−B型ブロック共重合体の数平均分子量
は47000であった。
【0070】次に、スチレン/n−ブチルアクリレート
(重量比で85/15)共重合体100重量部、シリカ
0.3重量部及びオイルカラーブラック#803 3重
量部の割合でそれぞれ配合されている平均粒径8.1μ
mのトナー100重量部に対し、得られたA−B型ブロ
ック共重合体3重量部を添加し、ヘンシェルミキサーを
用い撹拌することにより目的のトナーを得た。 (実施例3) (A)ペルオキシ結合含有共重合体の合成 実施例1と同じ反応器に、トルエンを400g仕込み、
窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。それに、
トルエン170g、メタクリル酸メチル160g、メタ
クリル酸−n−ブチル180g、メタクリル酸−2−ヒ
ドロキシエチル60g、前記式(3)に示すポリマーパ
ーオキサイド30gからなる混合液を2時間かけて仕込
み、さらに4時間重合反応を行った。
【0071】この重合転化率は96%であり、得られた
重合体の数平均分子量は14000であった。 (B)A−B型ブロック共重合体の合成 前記(A)で得た重合体溶液50gを前記と同じ反応装
置に仕込んだ。これに窒素ガスを吹き込みながら、式
(7)で示される単量体(数平均分子量=10000)
18g、メタクリル酸−t−ブチル6g、メタクリル酸
−n−ブチル6g、トルエン45gの組成の混合物を3
0分かけて仕込み、さらに70℃で3時間重合反応を行
った。反応終了後、重合体の含有量は39.2%であっ
た。得られた重合体溶液をメタノール中で再沈して充分
に精製、乾燥した後、得られた重合体をボールミルで粉
砕し、微粒子粉体とした。 (C)トナーの調製 スチレン/n−ブチルメタクリレート(重量比で8/
2)共重合体100重量部、酸化チタン0.3重量部及
びオイルカラーブラック#803 3重量部の割合でそ
れぞれ配合されている平均粒径7.3μmのトナー10
0重量部に対し、前記A−B型ブロック共重合体3重量
部を添加し、ヘンシェルミキサーを用い撹拌することに
より目的のトナーを得た。 (実施例4)実施例3の(B)の前記式(7)で示され
るポリシロキサン含有単量体を数平均分子量5000の
ものに変える以外は、実施例3と同じ条件によってA−
B型ブロック共重合体を合成し、同様にして目的のトナ
ーを得た。 (実施例5)実施例3の(B)の前記式(7)で示され
るポリシロキサン含有単量体を数平均分子量50000
のものに変える以外は、実施例3と同じ条件によってA
−B型ブロック共重合体を合成し、同様にして目的のト
ナーを得た。 (実施例6)実施例3の(B)のポリシロキサン含有単
量体18gを数平均分子量10000の前記式(7)で
示される単量体9gおよび前記化学式(6)で示される
単量体9gに変える以外は、実施例3と同じ条件によっ
てA−B型ブロック共重合体を合成し、同様にして目的
のトナーを得た。 (実施例7) (A)ペルオキシ結合含有重合体の合成 実施例1と同じ反応装置に、2−ブタノンを170g仕
込み、窒素ガスを吹き込みながら70℃に加熱した。そ
れに、2−ブタノン185gと、メタクリル酸−t−ブ
チル80gと前記式(7)に示すポリシロキサン含有単
量体(数平均分子量=10000)80gと、前記式
(3)に示すポリマーパーオキサイド15gとからなる
混合液を2時間かけて仕込み、さらに4時間重合反応を
行った。次に、実施例1と同じ操作により、未反応ポリ
シロキサンを除去し、ペルオキシ結合含有重合体の微粉
末を得た。分別して取り出した微粉末は、NMR分析の
結果、メタクリル酸−t−ブチルとポリシロキサン基含
有単量体の重量比率が約55/45からなる重合体であ
った。 (B)A−B型ブロック共重合体の合成 前記(A)で得た、未反応ポリシロキサンを除去した微
粉末54gをトルエンに溶解させて40重量%に調整し
た。この重合体溶液を上記(A)と同じ反応装置に仕込
み、窒素を吹き込みながら70℃で、メタクリル酸−t
−ブチル27g、メタクリル酸−n−ブチル27g、ト
ルエン54gの混合物を30分かけて仕込んだ。これを
70℃で5時間、80℃で3時間加熱し、重合反応を行
った。得られた重合体について、重合転化率を測定した
結果、重合転化率は97%、重合体中のポリシロキサン
基含有単量体の含有率は51%であった。 (C)トナーの調製 スチレン/n−ブチルメタクリレート(重量比で8/
2)共重合体100重量部、酸化チタン0.3重量部及
びオイルカラーブラック#803 3重量部の割合でそ
れぞれ配合されている平均粒径7.3μmのトナー10
0重量部に対し、前記A−B型ブロック共重合体3重量
部を添加し、ヘンシェルミキサーを用い撹拌することに
より目的のトナーを得た。 (実施例8)実施例7の(A)のポリシロキサンを前記
式(6)で示されるポリシロキサン40g及び前記式
(7)で示されるポリシロキサン40gに変える以外
は、実施例7と同じ条件によってA−B型ブロック共重
合体を合成し、同様な操作により目的のトナーを得た。 (実施例9)実施例1のトルエンをイソプロピルアルコ
ール(以下IPAと略す)に代えて重合し、IPAで1
5%濃度となる様に希釈して、トナー100重量部に対
し得られたA−B型ブロック共重合体溶液200重量部
を添加し、撹拌後濾過して乾燥した。そして、ボールミ
ルで処理することにより目的のトナーを得た。 (実施例10)実施例2のトルエンをIPAに代えて重
合し、IPAで10%濃度となる様に希釈して、トナー
100重量部に対し得られたA−B型ブロック共重合体
溶液200重量部を添加し、撹拌後濾過して乾燥した。
そして、ボールミルで処理することにより目的のトナー
を得た。 (実施例11)実施例3のトルエンをIPAに代えて重
合し、IPAで5%濃度となる様に希釈して、トナー1
00重量部に対し得られたA−B型ブロック共重合体溶
液200重量部を添加し、撹拌後濾過して乾燥した。そ
して、ボールミルで処理することにより目的のトナーを
得た。 (実施例12)実施例5のトルエンをIPAに代えて重
合し、IPAで1%濃度となる様に希釈して、トナー1
00重量部に対し得られたA−B型ブロック共重合体溶
液200重量部を添加し、撹拌後濾過して乾燥した。そ
して、ボールミルで処理することにより目的のトナーを
得た。 (実施例13)実施例7のトルエンをIPAに代えて重
合し、IPAで10%濃度となる様に希釈して、トナー
100重量部に対し得られたA−B型ブロック共重合体
溶液200重量部を添加し、撹拌後濾過して乾燥した。
そして、ボールミルで処理することにより目的のトナー
を得た。 (実施例14)実施例3に於いて、トナー100重量部
に対し、得られたA−B型ブロック共重合体5重量部を
添加し、ヘンシェルミキサーを用いて撹拌することによ
り目的とするトナーを得た。 (実施例15)実施例3において、トナー100重量部
に対し、前記A−B型ブロック共重合体0.2重量部を
添加し、ヘンシェルミキサーを用いて撹拌することによ
り目的とするトナーを得た。 (比較例1、シリコーン単独の化合物を用いた場合)反
応硬化型シリコーンゴムとしてKE45S(信越化学工
業(株)製)を実施例1のブロック共重合体の代わりに
用いて、実施例1と同様な操作によりトナーを調製し
た。 (比較例2、A−B型ブロック共重合体ではなく、シリ
コーンを側鎖に有するグラフト共重合体を用いた場合)
温度計、攪拌機及び還流冷却器を備えた反応器に、2−
ブタノンを57g仕込み、窒素ガスを吹き込みながら6
5℃に加熱した。それに、2−ブタノン57gと、メタ
クリル酸メチル48gと前記(6)に示すポリシロキサ
ン含有単量体(数平均分子量=10000)32gと、
パーブチルピバレート1gとからなる混合液を2時間か
けて仕込んだ。そして、8時間重合反応を行ってポリシ
ロキサン基含有グラフト共重合体を得た。
【0072】得られたグラフト共重合体の固形分は4
0.5wt%であった。得られた重合体溶液をメタノー
ル中で再沈して充分に精製、乾燥した後、得られた重合
体をボールミルで粉砕し、微粒子粉体とした。実施例1
と同様な操作によりトナーを調製した。 (比較例3、シリコーンを有さない重合体を用いた場
合)比較例2で用いたグラフト共重合体を分子量約50
000のポリメタクリル酸メチルに代えて同様にトナー
を調製した。
【0073】以上の実施例1〜15及び比較例5により
得られたトナーを、条件A(温度5℃、湿度10%で6
ヶ月間保存)ないし条件B(温度35℃、湿度85%で
6ヶ月間保存)で保存した後、それぞれ条件C(温度5
℃、湿度10%)ないし条件D温(度35℃、湿度85
%)で、市販の電子複写機を用いて複写作業を行った。
その結果を表1に示す。
【0074】
【表1】 ここでいう初期とは、製造直後のトナーを用いたことを
いう。画像の濃度、画像の汚れ、画像の解像度を総合的
に判断し、以下のランク付けをした。
【0075】 ◎:全てにおいて非常に良好 ○:かなり良好であるが、一部において通常の範囲で良
好 △:全てにおいて通常の範囲で良好 □:ほぼ通常の範囲で良好だが、一部に不具合が見られ
る ×:かなりの部分において不具合が見られる 上記表の結果から、実施例1〜15は、条件A、Bのい
ずれにおいても経時変化が起こり難く、安定した画質を
保持することは明らかである。これに対して比較例1〜
3では、条件Bにおいて著しい経時変化が起こり、使用
に耐えない物であることが明らかとなった。
【0076】なお、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記グラフト共重合体セグメントAを形成するビニ
ル系単量体と重合体セグメントBを形成するビニル系単
量体として、同一の単量体を含有するように構成した請
求項1に記載の画像形成用トナーに用いる重合体。
【0077】このように構成した場合、A−B型ブロッ
ク共重合体を効率良く得ることができ、第1の発明の効
果を効果的に発揮させることができる。 ・ 前記グラフト共重合体セグメントAのポリシロキサ
ン基の部分の数平均分子量が500〜4000である請
求項1に記載の画像形成用トナーに用いる重合体。
【0078】このように構成した場合、ポリシロキサン
基に由来する低表面張力、低接着性等の機能を有効に発
揮させることができる。 ・ 前記A−B型ブロック共重合体は、重合開始剤とし
てポリメリックペルオキシドを用いた二段階の重合方法
により得られたものである請求項1に記載の画像形成用
トナーに用いる重合体。
【0079】このように構成した場合、目的とするA−
B型ブロック共重合体を効率良く、しかも確実に得るこ
とができる。
【0080】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。第1の発明の画像形
成用トナーに用いる重合体及び第2の発明の画像形成用
トナーによれば、重合体をトナーに含有させたとき、ト
ナーの粒子凝集を抑え、電気的特性を維持して画像形成
における画質の向上を図ることができる。しかも、画像
形成用トナーの経時的変化を抑制して、耐久性を向上さ
せることができる。加えて、画像形成用トナーの付着不
要な基材に対する離型性やクリーニング性を発揮するこ
とができる。
【0081】第3の発明の画像形成用トナーによれば、
第2の発明の効果に加え、画像を形成したときの画質を
より確実に向上させることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)又は(2)で表される
    単量体の一種又は二種以上とビニル系単量体の一種又は
    二種以上とから形成されるポリシロキサン基を含有する
    グラフト共重合体セグメントAと、ビニル系単量体の一
    種又は二種以上から形成されるポリシロキサン基を含有
    しない重合体セグメントBとからなるA−B型ブロック
    共重合体よりなる画像形成用トナーに用いる重合体。 【化1】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
    基、エチル基、フェニル基又は 【化2】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
    P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
    は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
    は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、R4 はメチル
    基、エチル基、水酸基、又はフェニル基、nは1以上の
    整数、Qは1〜10の整数である。〕 【化3】 〔式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 はメチル
    基、エチル基、フェニル基又は 【化4】 (式中、R5 は水素原子、フェニル基、又はC
    P 2P+1、R6 はメチル基、エチル基、フェニル基、m
    は1以上の整数、Pは1〜10の整数である。)、R3
    は水素原子、フェニル基又はCQ 2Q+1、nは1以上の
    整数、Qは1〜10の整数である。〕
  2. 【請求項2】 トナーの原体となる樹脂粒子に請求項1
    に記載のA−B型ブロック共重合体を含有する画像形成
    用トナー。
  3. 【請求項3】 前記樹脂粒子は、平均粒径が0.5〜2
    5μmのビニル系樹脂粒子である請求項2に記載の画像
    形成用トナー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100667802B1 (ko) * 2004-06-30 2007-01-11 삼성전자주식회사 폴리실록산 모이어티를 함유하는 양친매성 공중합체를포함하는 습식 토너 조성물
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