JPH112307A - 車両用無段変速機 - Google Patents

車両用無段変速機

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JPH112307A
JPH112307A JP9151927A JP15192797A JPH112307A JP H112307 A JPH112307 A JP H112307A JP 9151927 A JP9151927 A JP 9151927A JP 15192797 A JP15192797 A JP 15192797A JP H112307 A JPH112307 A JP H112307A
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JP
Japan
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power
transmission
planetary gear
continuously variable
hydraulic
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Application number
JP9151927A
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English (en)
Inventor
Masahiro Imamura
正広 今村
Yorinori Kumagai
頼範 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/095,287 priority patent/US5928098A/en
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Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H47/00Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing
    • F16H47/02Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type
    • F16H47/04Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the volumetric type the mechanical gearing being of the type with members having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H37/00Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
    • F16H37/02Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
    • F16H37/06Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
    • F16H37/08Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
    • F16H37/0833Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths
    • F16H37/084Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts, i.e. with two or more internal power paths at least one power path being a continuously variable transmission, i.e. CVT
    • F16H2037/0866Power split variators with distributing differentials, with the output of the CVT connected or connectable to the output shaft
    • F16H2037/0873Power split variators with distributing differentials, with the output of the CVT connected or connectable to the output shaft with switching, e.g. to change ranges

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Abstract

(57)【要約】 【課題】原動機からの動力が動力分割機構で分割されて
油圧式無段変速装置ならびに動力を機械的に伝達する伝
動手段に伝達され、油圧式無段変速装置および伝動手段
からの動力が集合して出力される車両用無段変速機で、
車両の最高速性能および燃費性能の両方を満足し得るよ
うにする。 【解決手段】動力分割機構21 が、入力部材71 に入力
された動力を変速して第1および第2出力部材81 ,1
1 に分割可能であり、油圧ポンプ15および固定部材
35間に、入力部材71 からの動力が動力分割機構21
のみを介して伝動手段4に機械的に伝達されて最小変速
比を達成すべく油圧ポンプ15の回転を制止し得る制止
手段30が設けられ、入力部材71 および伝動手段4間
に、入力部材71 からの動力が伝動手段4に直接かつ機
械的に伝達されて前記最小変速比よりも大きな変速比を
達成すべく入力部材71 および伝動手段4を直結し得る
直結手段31が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧式無段変速装
置と、動力を機械的に伝達する伝動手段とに、原動機か
らの動力が動力分割機構で分割されて伝達され、油圧式
無段変速装置および伝動手段からの動力が集合して出力
されるようにした車両用無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる変速機は、たとえば特開平
8−74965号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる無段
変速機は、無段変速性に優れた油圧を介しての動力伝達
と、伝動効率に優れた機械的な動力伝達とにより、原動
機からの動力を無段階に変速して駆動輪側に伝達するこ
とが可能であるが、クルーズ走行中の高速定常運転時等
において燃費性能が要求されるときには、伝動効率が優
れているとは言い難い油圧式無段変速装置による動力伝
達を無効とし、機械的な動力伝達のみで動力を伝達する
ことが望ましい。そこで、最小変速比を達成するときに
は油圧式無段変速装置による動力伝達を無効とするため
に油圧式無段変速装置における油圧ポンプの作動を強制
的に停止させ、油圧式無段変速装置での駆動ロスを無く
して動力分割機構および伝動手段による機械的な動力伝
達で燃費性能を向上することが考えられる。
【0004】ところが、最高速度を得ようとする変速比
(最小変速比よりも大きな変速比)を、上述の動力分割
機構および伝動手段による機械的な動力伝達のみで達成
しようとすると、原動機出力、車両重量および走行抵抗
等の車両性能によっては駆動力が不足し、最高速度を得
られなくなる可能性があり、また油圧式無段変速装置で
最高速度を得ようとすると、最高速達成に適した変速比
を確保することは可能となるものの、油圧式無段変速装
置の伝動効率が優れているとは言い難いので駆動力がや
はり不足して最高速が得られなくなる可能性がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、車両の最高速性能および燃費性能の両方を満
足し得るようにした車両用無段変速機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、原動機からの動力が入力さ
れる入力部材ならびに第1および第2出力部材を備え、
前記入力部材に入力された動力を分割して第1および第
2出力部材から出力可能な動力分割機構と;第1出力部
材に連結される油圧ポンプと、該油圧ポンプとともに油
圧閉回路を構成する油圧モータとを備え、油圧ポンプお
よび油圧モータの少なくとも一方が容量可変型に構成さ
れる油圧式無段変速装置と;動力を機械的に伝達するこ
とを可能として第2出力部材に連結される伝動手段と;
を含み、前記油圧モータおよび伝動手段からの動力を集
合して出力する車両用無段変速機において、前記動力分
割機構が、前記入力部材に入力された動力を変速して第
1および第2出力部材に分割可能に構成され、前記油圧
ポンプおよび固定部材間に、入力部材からの動力が動力
分割機構のみを介して伝動手段に機械的に伝達されて最
小変速比を達成すべく前記油圧ポンプの回転を制止し得
る制止手段が設けられ、前記入力部材および伝動手段間
に、前記入力部材からの動力が前記伝動手段に直接かつ
機械的に伝達されて前記最小変速比よりも大きな変速比
を達成すべく前記入力部材および伝動手段を直結し得る
直結手段が設けられることを特徴とする。
【0007】このような構成によれば、油圧ポンプの制
止に伴って動力分割機構および伝動手段による機械的な
動力伝達で最小変速比を達成することにより、原動機を
低回転として最小変速比を得ることが可能であり、油圧
式無段変速装置の停止により静粛性を確保することが可
能となるとともに、伝動効率を向上して燃費性能の向上
を図ることが可能となる。また最小変速比よりも大きな
変速比を入力部材および伝動手段の直結による機械的な
動力伝達で達成することにより、駆動力が必要な領域で
十分な駆動力を得て最高速性能を満足することができ
る。
【0008】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明の構成に加えて、前記動力分割機構が第1
および第2遊星ギヤ機構を備え、第1サンギヤ、第1リ
ングギヤおよび第1キャリアを構成要素とする第1遊星
ギヤ機構において第1の構成要素が入力部材として原動
機側に連結され、第2サンギヤ、第2リングギヤおよび
第2キャリアを構成要素とする第2遊星ギヤ機構におい
て第1の構成要素が静止部材に連結され、第1遊星ギヤ
機構における第2の構成要素と第2遊星ギヤ機構におけ
る第2の構成要素とが相互に連結され、第1遊星ギヤ機
構における第3の構成要素ならびに第2遊星ギヤ機構に
おける第3の構成要素の一方が第1出力部材として油圧
ポンプに連結され、第1遊星ギヤ機構における第3の構
成要素ならびに第2遊星ギヤ機構における第3の構成要
素の他方が第2出力部材として伝動手段に連結される。
【0009】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、制止手段で油圧ポンプを制止したときに、第1遊
星ギヤ機構を構成する構成要素すなわち第1サンギヤ、
第1リングギヤおよび第1キャリアのうち、油圧ポンプ
に連結されて第1出力部材として機能する構成要素が制
止されることになり、原動機からの動力は、油圧式無段
変速装置による動力伝達が無効となっている状態で、構
成要素の1つが制止されている第1遊星ギヤ機構および
第2遊星ギヤ機構により変速されて伝動手段に伝達さ
れ、最小変速比を得ることが可能である。また第1遊星
ギヤ機構の構成要素すなわち第1サンギヤ、第1リング
ギヤおよび第1キャリアのうち、入力部材として機能す
る構成要素と伝動手段とを直結手段で連結したときに、
第1および第2遊星ギヤ機構、ならびに油圧式無段変速
装置を経由しないで入力部材から伝動手段に動力を機械
的に直接伝達するようにして、最小変速比よりも大きな
変速比を達成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図5は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は車両用無段変速機の構成を簡略化
して示す図、図2は油圧式無段変速装置の構成を簡略化
して示す断面図、図3はスロットル開度が低、中開度で
あるときの変速制御領域を示す図、図4はスロットル開
度が高開度であるときの変速制御領域を示す図、図5は
ロックアップブレーキおよびロックアップクラッチの作
動域を示す図である。
【0012】先ず図1において、原動機としてのエンジ
ンEから出力される動力はフライホィールFを介して無
段変速機T1 に入力され、該無段変速機T1 で変速され
た動力が動力集合軸1から出力される。
【0013】無段変速機T1 は、動力分割機構21 と、
油圧式無段変速装置3と、動力を機械的に伝達する伝動
手段としての伝動軸4とを備えるものであり、フライホ
ィールFを介してエンジンEから動力分割機構2に入力
される動力が、該動力分割機構21 で分割されて油圧式
無段変速装置3および伝動軸4に伝達され、油圧式無段
変速装置3および伝動軸4からの動力が動力集合軸1で
集合されることになる。
【0014】動力分割機構21 は、第1遊星ギヤ機構5
1 と、第2遊星ギヤ機構61 とを備える。第1遊星ギヤ
機構51 は、伝動軸4と同一軸線まわりに回転可能な第
1サンギヤ71 と、第1サンギヤ71 を同軸に囲繞する
第1リングギヤ81 と、第1サンギヤ71 および第1リ
ングギヤ81 に噛合する複数の第1遊星ギヤ101 …を
回転自在に保持する第1キャリア91 とを構成要素とし
て構成されるものであり、第1サンギヤ71 は入力部材
として機能すべくフライホィールFに連結され、第1リ
ングギヤ81 は油圧式無段変速装置3に動力を伝達する
ための第1出力部材として機能する。
【0015】第2遊星ギヤ機構61 は、伝動軸4と同一
軸線まわりに回転可能な第2サンギヤ111 と、第2サ
ンギヤ111 を同軸に囲繞する第2リングギヤ12
1 と、第2サンギヤ111 および第2リングギヤ121
に噛合する複数の第2遊星ギヤ141 …を回転自在に保
持する第2キャリア131 とを構成要素として構成され
るものであり、第2キャリア131 は第1遊星ギヤ機構
1 の第1キャリア91 に一体に連結され、第2サンギ
ヤ111 は第2出力部材として機能すべく伝動軸4に一
体に連結され、さらに第2リングギヤ121 は静止部材
として機能する油圧式無段変速装置3の制御盤17に連
結される。
【0016】図2において、油圧式無段変速装置3は、
油圧ポンプ15と、油圧モータ16と、油圧ポンプ15
および油圧モータ16を接続せしめて油圧閉回路を構成
するための制御盤17とを備える従来周知のものであ
り、油圧ポンプ15および油圧モータ16は伝動軸4と
同一軸線上に配設される。
【0017】油圧ポンプ15は、第1遊星ギヤ機構51
における第1出力部材としての第1リングギヤ81 に同
軸に連結されるとともに制御盤17の一面側油圧分配面
17aに回転摺動可能に接触せしめられるポンプシリン
ダ18と、該ポンプシリンダ18にその軸線を囲むよう
に設けられる環状配列の多数のシリンダ孔19…に摺動
自在に嵌合されるポンププランジャ20…と、各ポンプ
プランジャ20…の先端に首振り可能に付設されたシュ
ー21…を摺動可能に接触せしめるポンプ斜板22とを
備える。しかもポンプ斜板22は、ポンプシリンダ18
の軸線すなわち伝動軸4の軸線と直交するトラニオン軸
線Oのまわりに回動可能であり、ポンプ斜板22の傾斜
角度を変化させることにより、各ポンププランジャ20
…の往復動ストロークを変化させることができる。すな
わち油圧ポンプ15は可変容量型に構成される。
【0018】油圧モータ16は、動力集合軸1に同軸に
連結されるとともに制御盤17の他面側油圧分配面17
bに回転摺動可能に接触せしめられるモータシリンダ2
3と、該モータシリンダ23にその軸線を囲むように設
けられる環状配列の多数のシリンダ孔24…に摺動自在
に嵌合されるモータプランジャ25…と、各モータプラ
ンジャ25…の先端に付設されたシュー26…を摺動可
能に接触せしめるモータ斜板27とを備える。
【0019】前記制御盤17は、油圧ポンプ15および
油圧モータ16を収容するケーシング28に固着されて
おり、該制御盤17に、第2遊星ギヤ機構61 の第2リ
ングギヤ121 が連結される。
【0020】このような油圧式無段変速装置3では、ポ
ンプシリンダ18の1回転につき、ポンププランジャ2
0…がポンプ斜板22の傾き角度に応じたストロークで
シリンダ孔19…を1往復して吐出および吸入動作を行
ない、各シリンダ孔19…から吐出された油圧は制御盤
17内に設けられる油圧回路の高圧側を経てモータシリ
ンダ23の対応するシリンダ孔24…に作用してモータ
プランジャ25…を膨張作動せしめる。膨張作動したモ
ータプランジャ25がモータ斜板27を押圧すると、そ
の反力の回転方向成分がモータプランジャ25を介して
モータシリンダ23を回転させることになる。一方、膨
張作動を終えたモータプランジャ25はモータ斜板27
により収縮作動せしめられ、収縮作動によりシリンダ孔
24から排出される油圧は制御盤17内の油圧回路の低
圧側を経て、吸入作動を行なっているポンププランジャ
20のシリンダ孔19に吸入される。このようにして、
ポンプ斜板22の傾き角度に応じたトルクでモータシリ
ンダ23が回転作動し、その回転トルクが動力集合軸1
に伝達される。
【0021】油圧式無段変速装置3の油圧ポンプ15に
おけるポンプシリンダ18の回転は、該ポンプシリンダ
18に連結されている第1リングギヤ81 と、ミッショ
ンケース等の固定部材35との間に設けられている制止
手段としてのロックアップブレーキ30により制止可能
である。また伝動軸4と、動力伝達機構21 において入
力部材として機能する第1サンギヤ71 との間には、伝
動軸4および第1サンギヤ71 間を直結し得る直結手段
としてのロックアップクラッチ31が設けられる。
【0022】このような無段変速機T1 において、エン
ジンEのスロットル開度が低、中開度であるときには、
図3の斜線範囲で示すように変速制御領域が定められて
おり、極低速(Super・Low)から最小変速比であるオーバ
ードライブ(OD)までの全領域として変速比が定められ
る。またエンジンEのスロットル開度が高開度であると
きには、図4の斜線範囲で示すように変速制御領域が定
められており、低速(Low) から最小変速比よりも大きな
変速比であるトップ(Top) までの範囲に変速比が定めら
れている。
【0023】また油圧ポンプ15におけるポンプシリン
ダ18の回転をロックアップブレーキ30によって制止
するのは、図5において、オーバードライブ(OD)の線に
沿って太実線で示す領域として設定されており、さらに
伝動軸4および第1サンギヤ71 間をロックアップクラ
ッチ31で直結するのは、図5において、トップ(Top)
の線に沿って太実線で示す領域として設定される。
【0024】次にこの実施例の作用について説明する
と、クルーズ走行中等の高速定常運転時には、ロックア
ップブレーキ30により油圧ポンプ15の回転を制止す
る。そうすれば、動力分割機構21 において第1遊星ギ
ヤ機構51 を構成する第1サンギヤ71 、第1リングギ
ヤ81 および第1キャリア91 のうち、油圧ポンプ15
に連結されていて第1出力部材として機能する第1リン
グギヤ81 も制止されることになり、エンジンEからの
動力は、油圧式無段変速装置3による動力伝達が無効と
なっている状態で、第1リングギヤ81 が制止されてい
る第1遊星ギヤ機構51 および第2遊星ギヤ機構61
変速されて伝動軸4に伝達されることになり、最小変速
比であるオーバードライブ(OD)状態を得ることができ
る。したがって、エンジンEを低回転として最小変速比
を得ることが可能であり、油圧式無段変速装置3の停止
により静粛性を確保することが可能となるとともに、伝
動効率を向上し、燃費性能の向上を図ることが可能とな
る。
【0025】また高速道路を走行中に前走車を追い越す
ための加速を行なったり、最高速を得たりするような駆
動力が要求されるときには、動力分割機構21 において
入力部材として機能する第1サンギヤ71 および伝動軸
4間をロックアップクラッチ31により直結する。そう
すれば、第1および第2遊星ギヤ機構51 ,61 から成
る動力分割機構21 ならびに油圧式無段変速装置3を経
由しないで第1サンギヤ71 から伝動軸4に動力を機械
的に直接伝達するようにして、最小変速比よりも大きな
変速比であるトップ(Top) 状態を得ることが可能であ
り、駆動力が必要な領域で十分な駆動力を得て最高速性
能を満足することができる。
【0026】ところで、ロックアップブレーキ30によ
る油圧ポンプ15の制止は、たとえばスロットル開度が
低、中開度にある状態で、図5の,で示すように実
際の変速比がオーバードライブ(OD)状態となったときに
実行され、また図5ので示すように、ロックアップク
ラッチ31の接続解除により実際の変速比がオーバード
ライブ(OD)状態となったとき等に実行される。またロッ
クアップクラッチ31による第1サンギヤ71 および伝
動軸4の直結は、たとえばスロットル開度が高開度にあ
る状態で、図5の,で示すように、実際の変速比が
トップ(Top) 状態となったときに実行され、また図5の
で示すように、キックダウンによりロックアップブレ
ーキ30の制止を解除するのに伴って実際の変速比がト
ップ(Top) 状態となったときに実行される。
【0027】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
り、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号
を付す。
【0028】無段変速機T2 は、動力分割機構22 と、
油圧式無段変速装置3と、伝動軸4とを備えるものであ
り、動力分割機構22 は、第1遊星ギヤ機構52 と、第
2遊星ギヤ機構62 とで構成される。
【0029】第1遊星ギヤ機構52 は、伝動軸4と同一
軸線まわりに回転可能な第1サンギヤ72 と、第1サン
ギヤ72 を同軸に囲繞する第1リングギヤ82 と、第1
サンギヤ72 および第1リングギヤ82 に噛合する複数
の第1遊星ギヤ102 …を回転自在に保持する第1キャ
リア92 とを構成要素とするものであり、第1リングギ
ヤ82 は入力部材として機能すべくフライホィールFに
連結され、第1キャリア92 は油圧式無段変速装置3の
油圧ポンプ15に動力を伝達するための第1出力部材と
して機能する。
【0030】第2遊星ギヤ機構62 は、伝動軸4と同一
軸線まわりに回転可能な第2サンギヤ112 と、第2サ
ンギヤ112 を同軸に囲繞する第2リングギヤ12
2 と、第2サンギヤ112 および第2リングギヤ122
に噛合する複数の第2遊星ギヤ142 …を回転自在に保
持する第2キャリア132 とを構成要素とするものであ
り、第2サンギヤ112 は第1遊星ギヤ機構52 の第1
サンギヤ72 に一体に連結され、第2リングギヤ122
は第2出力部材として機能すべく伝動軸4に一体に連結
され、さらに第2キャリア132 は静止部材である油圧
式無段変速装置3の制御盤17に連結される。
【0031】また油圧式無段変速装置3の油圧ポンプ1
5を制止するためのロックアップブレーキ30が、該油
圧ポンプ15に連結されている第1キャリア92 と、固
定部材35との間に設けられており、伝動軸4と、動力
伝達機構22 において入力部材として機能する第1リン
グギヤ82 との間には、ロックアップクラッチ31が設
けられる。
【0032】この第2実施例によっても上記第1実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0033】図7は本発明の第3実施例を示すものであ
り、上記各実施例に対応する部分には同一の参照符号を
付す。
【0034】無段変速機T3 は、動力分割機構23 と、
油圧式無段変速装置3と、伝動軸4とを備えるものであ
り、動力分割機構23 は、第1遊星ギヤ機構53 と、第
2遊星ギヤ機構63 とで構成される。
【0035】第1遊星ギヤ機構53 は、伝動軸4と同一
軸線まわりに回転可能な第1サンギヤ73 と、第1サン
ギヤ73 を同軸に囲繞する第1リングギヤ83 と、第1
サンギヤ73 および第1リングギヤ83 に噛合する複数
の第1遊星ギヤ103 …を回転自在に保持する第1キャ
リア93 とを構成要素とするものであり、第1キャリア
3 は入力部材として機能すべくフライホィールFに連
結され、第1リングギヤ83 は第2出力部材として伝動
軸4に連結される。
【0036】第2遊星ギヤ機構63 は、伝動軸4と同一
軸線まわりに回転可能な第2サンギヤ113 と、第2サ
ンギヤ113 を同軸に囲繞する第2リングギヤ12
3 と、第2サンギヤ113 および第2リングギヤ123
に噛合する複数の第2遊星ギヤ143 …を回転自在に保
持する第2キャリア133 とを構成要素とするものであ
り、第2サンギヤ113 は第1遊星ギヤ機構53 の第1
サンギヤ73 に一体に連結され、第2キャリア133
第1出力部材として油圧式無段変速装置3の油圧ポンプ
15に連結され、第2リングギヤ123 は静止部材36
に連結される。
【0037】また油圧式無段変速装置3の油圧ポンプ1
5を制止するためのロックアップブレーキ30が、該油
圧ポンプ15に連結されている第2キャリア133 と、
固定部材35との間に設けられており、伝動軸4と、動
力伝達機構23 において入力部材として機能する第1キ
ャリア93 との間には、ロックアップクラッチ31が設
けられる。
【0038】この第3実施例によっても、上記第1およ
び第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0040】たとえば、原動機としてエンジンに代えて
電動モータを用いる場合にも本発明を適用可能である。
また上記実施例では、油圧式無段変速装置3において油
圧ポンプ15が容量可変型に構成されていたが、油圧ポ
ンプ15および油圧モータ16の少なくとも一方が容量
可変型に構成されていればよい。また上記実施例におけ
る油圧式無段変速装置3では、油圧ポンプ15および油
圧モータ16が同一軸線上に配置されているが、油圧ポ
ンプ15および油圧モータ16が相互に平行な二軸上に
配置される油圧式無段変速装置を用いることも可能であ
る。さらに上記実施例では、第1および第2遊星ギヤ機
構におけるキャリアに、サンギヤの外周およびリングギ
ヤの内周に噛合する遊星ギヤが回転自在に保持されてい
たが、サンギヤの外周に噛合する第1の遊星ギヤと、第
1の遊星ギヤおよびリングギヤの内周に噛合する第2の
遊星ギヤとがキャリアに回転自在に保持されていてもよ
く、そうすれば、ギヤ比の設定の自由度が増大する。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧ポン
プの制止に伴って動力分割機構から伝動軸に機械的に動
力を伝達して最小変速比を達成することにより、油圧式
無段変速装置の停止による静粛性の確保、伝動効率の向
上ならびに燃費性能の向上を図ることが可能となり、ま
た最小変速比よりも大きな変速比を入力部材および伝動
軸の直結による機械的な動力伝達で達成することによ
り、駆動力が必要な領域で十分な駆動力を得て最高速性
能を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用無段変速機の構成を簡略化
して示す図である。
【図2】油圧式無段変速装置の構成を簡略化して示す断
面図である。
【図3】スロットル開度が低、中開度であるときの変速
制御領域を示す図である。
【図4】スロットル開度が高開度であるときの変速制御
領域を示す図である。
【図5】ロックアップブレーキおよびロックアップクラ
ッチの作動域を示す図である。
【図6】第2実施例の車両用無段変速機の構成を簡略化
して示す図である。
【図7】第3実施例の車両用無段変速機の構成を簡略化
して示す図である。
【符号の説明】
1 ,22 ,23 ・・・動力分割機構 3・・・油圧式無段変速装置 4・・・伝動手段としての伝動軸 51 ,52 ,53 ・・・第1遊星ギヤ機構 61 ,62 ,63 ・・・第2遊星ギヤ機構 71 ・・・入力部材としての第1サンギヤ 72 ,73 ・・・第1サンギヤ 81 ・・・第1出力部材としての第1リングギヤ 82 ・・・入力部材としての第1リングギヤ 83 ・・・第2出力部材としての第1リングギヤ 91 ・・・第1キャリア 92 ・・・第1出力部材としての第1キャリア 93 ・・・入力部材としての第1キャリア 111 ・・・第2出力部材としての第2サンギヤ 112 ,113 ・・・第2サンギヤ 121 ,123 ・・・第2リングギヤ 122 ・・・第2出力部材としての第2リングギヤ 131 ,132 ・・・第2キャリア 133 ・・・第1出力部材としての第2キャリア 15・・・油圧ポンプ 17・・・静止部材としての制御盤 16・・・油圧モータ 30・・・制止手段としてのロックアップブレーキ 31・・・直結手段としてのロックアップクラッチ 35・・・固定部材 36・・・静止部材 E・・・原動機としてのエンジン T1 ,T2 ,T3 ・・・無段変速機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機(E)からの動力が入力される入
    力部材(71 ,82,93 )ならびに第1および第2出
    力部材(81 ,92 ,133 ;111 ,12 2 ,83
    を備え、前記入力部材(71 ,82 ,93 )に入力され
    た動力を分割して第1および第2出力部材(81
    2 ,133 ;111 ,122 ,83 )から出力可能な
    動力分割機構(21 ,22 ,23 )と;第1出力部材
    (81 ,92,133 )に連結される油圧ポンプ(1
    5)と、該油圧ポンプ(15)とともに油圧閉回路を構
    成する油圧モータ(16)とを備え、油圧ポンプ(1
    5)および油圧モータ(16)の少なくとも一方が容量
    可変型に構成される油圧式無段変速装置(3)と;動力
    を機械的に伝達することを可能として第2出力部材(1
    1,122 ,83 )に連結される伝動手段(4)と;
    を含み、前記油圧モータ(16)および伝動手段(4)
    からの動力を集合して出力する車両用無段変速機におい
    て、前記動力分割機構(21 〜23 )が、前記入力部材
    (71 ,82 ,93 )に入力された動力を変速して第1
    および第2出力部材(81 ,92 ,133 ;111 ,1
    2 ,83 )に分割可能に構成され、前記油圧ポンプ
    (15)および固定部材(35)間に、入力部材
    (71 ,82 ,93 )からの動力が動力分割機構
    (21 ,22 ,23 )のみを介して伝動手段(4)に機
    械的に伝達されて最小変速比を達成すべく前記油圧ポン
    プ(15)の回転を制止し得る制止手段(30)が設け
    られ、前記入力部材(71 ,82 ,93 )および伝動手
    段(4)間に、前記入力部材(71 ,82 ,93 )から
    の動力が前記伝動手段(4)に直接かつ機械的に伝達さ
    れて前記最小変速比よりも大きな変速比を達成すべく前
    記入力部材(71 ,82 ,93 )および伝動手段(4)
    を直結し得る直結手段(31)が設けられることを特徴
    とする車両用無段変速機。
  2. 【請求項2】 前記動力分割機構(21 〜23 )が第1
    および第2遊星ギヤ機構(51 ,52 ,53 ;61 ,6
    2 ,63 )を備え、第1サンギヤ(71 ,7 2
    3 )、第1リングギヤ(81 ,82 ,83 )および第
    1キャリア(91 ,92 ,93 )を構成要素とする第1
    遊星ギヤ機構(51 〜53 )において第1の構成要素
    (71 ,82 ,93 )が入力部材として原動機(E)側
    に連結され、第2サンギヤ(111 ,112 ,1
    3 )、第2リングギヤ(121 ,122 ,123 )お
    よび第2キャリア(131 ,132 ,133 )を構成要
    素とする第2遊星ギヤ機構(61 〜63 )において第1
    の構成要素(121 ,132 ,123 )が静止部材(1
    7,36)に連結され、第1遊星ギヤ機構(51
    3 )における第2の構成要素(91 ,72 ,73 )と
    第2遊星ギヤ機構(61 〜63 )における第2の構成要
    素(131 ,112 ,113 )とが相互に連結され、第
    1遊星ギヤ機構(51 〜53 )における第3の構成要素
    (81 ,92 ,83 )ならびに第2遊星ギヤ機構(61
    〜63 )における第3の構成要素(111 ,122 ,1
    3 )の一方(81 ,92 ,133 )が第1出力部材と
    して油圧ポンプ(15)に連結され、第1遊星ギヤ機構
    (51 〜53 )における第3の構成要素(81 ,92
    3 )ならびに第2遊星ギヤ機構(61 〜63 )におけ
    る第3の構成要素(111 ,122 ,133 )の他方
    (111 ,122 ,83 )が第2出力部材として伝動手
    段(4)に連結されることを特徴とする請求項1記載の
    車両用無段変速機。
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