JPH11230278A - 多軸トランスミッション - Google Patents

多軸トランスミッション

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Publication number
JPH11230278A
JPH11230278A JP10046232A JP4623298A JPH11230278A JP H11230278 A JPH11230278 A JP H11230278A JP 10046232 A JP10046232 A JP 10046232A JP 4623298 A JP4623298 A JP 4623298A JP H11230278 A JPH11230278 A JP H11230278A
Authority
JP
Japan
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gear
clutch
power
shaft
output shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP10046232A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kuze
隆 久世
Masaaki Kuma
雅昭 九間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP10046232A priority Critical patent/JPH11230278A/ja
Publication of JPH11230278A publication Critical patent/JPH11230278A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/093Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears with two or more countershafts
    • F16H2003/0936Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears with two or more countershafts with multiple countershafts comprising only two idle gears and one gear fixed to the countershaft

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軸数を増加させずに、最小限のクラッチパッ
クを追加することにより、コストアップを極力抑えて多
段化を可能にした多軸トランスミッションのギヤトレー
ンを提供する。 【解決手段】 変速クラッチパックを有する入力軸1
と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ以上の
中間軸9、16 と、出力軸23A、とを含む多軸式トランス
ミッションであつて、出力軸につながる中間軸との間
を、出力軸と中間軸を直結にする第1動力伝達手段100
と、出力軸と中間軸を選択的に直結にするクラッチ25
を有する第2動力伝達手段200で連結し、入力軸または
中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接
続によって、第1動力伝達手段を経由した変速動力の出
力と、入力軸または中間軸の少なくとも1つ以上の変速
クラッチパックの接続と、第2動力伝達手段のクラッチ
との接続によって、第2動力伝達手段を経由した変速動
力の出力とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多軸トランスミッ
ションに係わり、特に、建設機械、産業機械等に用いる
多軸トランスミッションで、ベーストランスミッション
の出力軸にクラッチパックを追加する簡単な構成変更手
段で多段化を可能とした多軸トランスミッションのギヤ
トレーンに関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールローダやグレーダ等の建設機械
分野では車両の大きさや作業内容により、いろいろな変
速段のトランスミッションが要求されている。しかし、
これらの要求に対応したトランスミッションを個別に設
計、製造することは、ミッションの種類が増加するとと
もに、部品数も増加しコスト上問題である。従って、従
来から、或るベーストランスミッションを一部変更する
ことにより、個別に設計、製造する煩雑さを少しでも回
避している。
【0003】例えば、その第1例として、図7に示す前
進4段−後進3段のベーストランスミッションの出力軸
にHi、Loクラッチを追加して図8に示す前進8段−
後進6段のトランスミッションにしたものがある。先
ず、前進4段−後進3段のベーストランスミッションつ
いて図7により説明る。図7において、入力軸31には
第31ギヤ32と第32ギヤ33が一体に設けられてい
る。第31中間軸34には、FLクラッチ35およびF
Hクラッチ36と、FLクラッチ35およびFHクラッ
チ36と一体の第33ギヤ37が設けられ、また、FL
クラッチ35の入力側の第34ギヤ38、およびFHク
ラッチ36の入力側の第35ギヤ39がそれぞれ回転自
在に設けられている。そして、第34ギヤ38が第31
ギヤ32と、第35ギヤ39が第32ギヤ33と、それ
ぞれ噛み合っている。第32中間軸40には、第36ギ
ヤ41と、Rクラッチ42および第32クラッチ43
と、Rクラッチ42および第32クラッチ43と一体の
第37ギヤ44が設けられ、また、Rクラッチ42の入
力側の第38ギヤ45および第32クラッチ43の出力
側の第39ギヤ46がそれぞれ回転自在に設けられてい
る。そして、第37ギヤ44が第33ギヤ37と、第3
8ギヤ45が第31ギヤ32と、それぞれ噛み合ってい
る。第33中間軸47には、第40ギヤ48と、第31
クラッチ49および第33クラッチ50と、第31クラ
ッチ49および第33クラッチ50と一体の第41ギヤ
51が設けられ、また、第31クラッチ49および第3
3クラッチ50の入力側の第42ギヤ52および第43
ギヤ53がそれぞれ回転自在に設けられている。そし
て、第41ギヤ51が第39ギヤ46と、第42ギヤ5
2が第36ギヤ41と、第43ギヤ53が第37ギヤ4
4と、それぞれ噛み合っている。出力軸54には第44
ギヤ55が一体に設けられ、第40ギヤ48と噛み合っ
ている。
【0004】次に、前進4段−後進3段のベーストラン
スミッションの作動について説明する。前進1段はFL
クラッチ35と第31クラッチ49作動させることによ
り、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ
38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ4
1−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第44ギヤ55
を通って出力軸54に伝達される。前進2段はFLクラ
ッチ35と第32クラッチ43を作動させることによ
り、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ
38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ4
6−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第44ギヤ55
を通って出力軸54に伝達される。前進3段はFHクラ
ッチ36と第31クラッチ49を作動させることによ
り、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ
39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ4
1−第42ギヤ52−第40ギヤ48−第44ギヤ55
を通って出力軸54に伝達される。前進4段はFHクラ
ッチ36と第32クラッチ43を作動させることによ
り、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ
39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ4
6−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第44ギヤ55
を通って出力軸54に伝達される。後進1段はRクラッ
チ42と第31クラッチ49を作動させることにより、
入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45
−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第40ギヤ48−
第44ギヤ55を通って出力軸54に伝達される。後進
2段はRクラッチ42と第32クラッチ43を作動させ
ることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−
第38ギヤ45−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第
40ギヤ48−第44ギヤ55を通って出力軸54に伝
達される。後進3段はRクラッチ42と第33クラッチ
50を作動させることにより、入力軸31の動力は、第
31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギヤ44−第4
3ギヤ53−第40ギヤ48−第44ギヤ55を通って
出力軸54に伝達される。
【0005】次に、前進4段−後進3段のベーストラン
スミッションから変換された前進8段−後進6段のトラ
ンスミッションについて図8により説明する。図8にお
いて、図7と異なるところは、第33中間軸47Aに第
45ギヤ56が一体に設けられ、出力軸54AにHiク
ラッチ57、およびLoクラッチ58が一体に設けら
れ、また、Hiクラッチ57、およびLoクラッチ58
の入力側の第46ギヤ59と第47ギヤ60がそれぞれ
回転自在に設けられ、第44ギヤ55は廃止されてい
る。そして、第46ギヤ59が第40ギヤ48と、第4
7ギヤ60が第45ギヤ56と、それぞれ噛み合ってい
る。
【0006】次に、前進8段−後進6段のトランスミッ
ションの作動について説明する。前進1段はFLクラッ
チ35と第31クラッチ49とLoクラッチ58を作動
させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ3
2−第34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44
−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第45ギヤ56−
第47ギヤ60−を通って出力軸54Aに伝達される。
前進2段はFLクラッチ35と第32クラッチ43とL
oクラッチ58を作動させることにより、入力軸31の
動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第33ギヤ
37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ5
1−第45ギヤ56−第47ギヤ60−を通って出力軸
54Aに伝達される。前進3段はFHクラッチ36と第
31クラッチ49とLoクラッチ58を作動させること
により、入力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35
ギヤ39−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギ
ヤ41−第42ギヤ52−第45ギヤ56−第47ギヤ
60を通って出力軸54Aに伝達される。前進4段はF
Hクラッチ36と第32クラッチ43とLoクラッチ5
8を作動させることにより、入力軸31の動力は、第3
2ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第37
ギヤ44−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第45ギ
ヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達さ
れる。前進5段はFLクラッチ35と第31クラッチ4
9とHiクラッチ57を作動させることにより、入力軸
31の動力は、第31ギヤ32−第34ギヤ38−第3
3ギヤ37−第37ギヤ44−第36ギヤ41−第42
ギヤ52−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出
力軸54Aに伝達される。前進6段はFLクラッチ35
と第32クラッチ43とHiクラッチ57を作動させる
ことにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第
34ギヤ38−第33ギヤ37−第37ギヤ44−第3
9ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ48−第46
ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達される。前進7段
はFHクラッチ36と第31クラッチ49とHiクラッ
チ57を作動させることにより、入力軸31の動力は、
第32ギヤ33−第35ギヤ39−第33ギヤ37−第
37ギヤ44−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第4
0ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝
達される。前進8段はFHクラッチ36と第32クラッ
チ43とHiクラッチ57を作動させることにより、入
力軸31の動力は、第32ギヤ33−第35ギヤ39−
第33ギヤ37−第37ギヤ44−第39ギヤ46−第
41ギヤ51−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通っ
て出力軸54Aに伝達される。後進1段はRクラッチ4
2と第31クラッチ49とLoクラッチ58を作動させ
ることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−
第38ギヤ45−第36ギヤ41−第42ギヤ52−第
45ギヤ56−第47ギヤ60を通って出力軸54Aに
伝達される。後進2段はRクラッチ42と第32クラッ
チ43とLoクラッチ58を作動させることにより、入
力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−
第39ギヤ46−第41ギヤ51−第45ギヤ56−第
47ギヤ60を通って出力軸54Aに伝達される。後進
3段はRクラッチ42と第33クラッチ50とLoクラ
ッチ58を作動させることにより、入力軸31の動力
は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギヤ44
−第43ギヤ53−第45ギヤ56−第47ギヤ60を
通って出力軸54Aに伝達される。後進4段はRクラッ
チ42と第31クラッチ49とHiクラッチ57を作動
させることにより、入力軸31の動力は、第31ギヤ3
2−第38ギヤ45−第36ギヤ41−第42ギヤ52
−第40ギヤ48−第46ギヤ59を通って出力軸54
Aに伝達される。後進5段はRクラッチ42と第32ク
ラッチ43とHiクラッチ57を作動させることによ
り、入力軸31の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ
45−第39ギヤ46−第41ギヤ51−第40ギヤ4
8−第46ギヤ59を通って出力軸54Aに伝達され
る。後進6段はRクラッチ42と第33クラッチ50と
Hiクラッチ57を作動させることにより、入力軸31
の動力は、第31ギヤ32−第38ギヤ45−第37ギ
ヤ44−第43ギヤ53−第40ギヤ48−第46ギヤ
59を通って出力軸54Aに伝達される。
【0007】また、第2例として、ベーストランスミッ
ションに中間軸を1軸追加して、この軸上にHiクラッ
チとLoクラッチを設けたものもある。
【0008】また、第3例として、ベーストランスミッ
ションの出力軸上にHi、Lo切り換えのメカ切換ギヤ
を設けたものもある。
【0009】また、第4例として、他の軸を延長して、
その軸上にクラッチパックを設けた案もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
例では以下のような問題点がある。第1例においては、
全速度段ともトランスファギヤから動力を伝達するた
め、多段化のためにHi、Loの2セットのクラッチパ
ックが必要で、コストアップが大きい。第2例において
は、中間軸を1軸追加し、更にHi、Loの2セットの
クラッチパックが必要で、外観形状も大きくなり、コス
トアップが更に大きい。第3例においては、走行中はH
i、Loの切換が不可能であり、性能上問題である。第
4例においては、他の軸の軸長が長くなるため、外径お
よび、それを支持する軸受を大きくする必要があり、重
量が増加するだけでなく、従来のギヤ、クラッチパック
等が使用できないし、また、クラッチ圧油および潤滑油
用の穴を軸に設けるのが困難であるという問題がある。
【0011】本発明は上記従来の問題点に着目し、特
に、建設機械、産業機械等に用いる多軸トランスミッシ
ョンで、ベーストランスミッションに対して、軸数を増
加させずに、最小限のクラッチパックを追加することに
より、コストアップを極力抑えて多段化を可能にした多
軸トランスミッションのギヤトレーンを提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明に係わる多軸トランスミッシ
ョンの第1発明は、変速クラッチパックを有する入力軸
と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ以上の
中間軸と、出力軸とを含む多軸式トランスミッションで
あつて、出力軸と出力軸につながる中間軸との間を、出
力軸と中間軸を直結にする第1動力伝達手段と、出力軸
と中間軸を選択的に直結にするクラッチを有する第2動
力伝達手段で連結し、入力軸または中間軸の少なくとも
1つ以上の変速クラッチパックの接続によって、第1動
力伝達手段を経由した変速動力の出力と、入力軸または
中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックの接
続と、第2動力伝達手段のクラッチとの接続によって、
第2動力伝達手段を経由した変速動力の出力とを有する
構成としたものである。上記により、入力軸または中間
軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックを接続す
ることにより、出力軸と中間軸を直結にする第1動力伝
達手段を経由して変速動力を出力し、また、入力軸また
は中間軸の少なくとも1つ以上の変速クラッチパックを
接続するとともに、第2動力伝達手段のクラッチを接続
することにより、第2動力伝達手段を経由した変速動力
を出力する。したがって、1個のクラッチパックを設け
る簡単な構成により、第2動力伝達手段を経由した前進
2段、後進1段の追加ができ、またクラッチパックを出
力軸上に設けることにより、ケース、ギヤ、外観形状を
ベーストランスミッションと共通に使用することができ
コストが安い。
【0013】第2発明は、第1発明の構成において、前
記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯
車と、出力軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯
車との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達
手段を出力軸にクラッチを介して選択的に結合するよう
にした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸の変速
クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車との噛み
合わせからなる構成としている。上記により、第1動力
伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸に直結にした動力
出力歯車から出力軸に直結にした動力入力歯車を経由さ
せて、変速動力を出力軸に出力する。また、第2動力伝
達手段は、出力軸に隣接する中間軸の変速クラッチパッ
クに動力を入力する動力入力歯車から出力軸にクラッチ
を介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を経
由させて、変速動力を出力軸に出力する。したがって、
前記と同様に、1個のクラッチパックを設ける簡単な構
成により、第2動力伝達手段を経由した前進2段、後進
1段の追加ができる。
【0014】第3発明は、第1発明の構成において、前
記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯
車と、出力軸につながる中間軸の変速クラッチパックに
動力を入力する動力入力歯車との噛み合わせからなる構
成とし、前記第2動力伝達手段を出力軸にクラッチを介
して選択的に結合するようにした動力入力歯車と、出力
軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯車との噛み
合わせからなる構成としている。上記により、第1動力
伝達手段は、出力軸に隣接する中間軸の変速クラッチパ
ックの動力を入力する動力入力歯車から出力軸に直結に
した動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に出
力する。また、第2動力伝達手段は、出力軸に隣接する
中間軸に直結にした動力出力歯車から出力軸にクラッチ
を介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を経
由させて、変速動力を出力軸に出力する。したがって、
前記と同様に、1個のクラッチパックを設ける簡単な構
成により、第2動力伝達手段を経由した前進2段、後進
1段の追加ができる。
【0015】第4発明は、第1発明の構成において、前
記第1動力伝達手段を、出力軸に直結にした動力入力歯
車と、出力軸につながる中間軸に直結にした動力出力歯
車との噛み合わせからなる構成とし、前記第2動力伝達
手段を出力軸にクラッチを介して選択的に結合するよう
にした動力入力歯車と、出力軸につながる中間軸の変速
クラッチパックに動力を入力する動力入力歯車に付設し
た第2動力入力歯車との噛み合わせからなる構成として
いる。上記により、第1動力伝達手段は、出力軸に隣接
する中間軸に直結にした動力出力歯車から出力軸に直結
にした動力入力歯車を経由させて、変速動力を出力軸に
出力する。また、第2動力伝達手段は、出力軸に隣接す
る中間軸の変速クラッチパックに動力を入力する動力入
力歯車に付設した第2動力入力歯車から出力軸にクラッ
チを介して選択的に結合するようにした動力入力歯車を
経由させて、変速動力を出力軸に出力する。上記構成に
よれば、付設したギヤにより最終ギヤ比の調整ができる
ので、最適な減速比の選択が容易である。
【0016】第5発明は、第2発明あるいは第4発明の
いずれかの構成において、入力軸に前進高速用クラッチ
パックと後進用クラッチパックを設け、第1中間軸に前
進低速用クラッチパックと一つの速度用クラッチパック
を設け、第2中間軸に二つの速度用クラッチパックを設
け、および、第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝
達手段および第2動力伝達手段を設けた前進8段・後進
6の多軸式トランスミッションの構成としている。上記
により、前進高速用クラッチパック、後進用クラッチパ
ック、あるいは、前進低速用クラッチパックのいずれか
と、一つの速度用クラッチパック、第2中間軸の二つの
速度用クラッチパックとを適宜組み合わせるとともに、
第1動力伝達手段および第2動力伝達手段のいずれかを
経由して変速動力を出力軸に出力することにより、前進
8段・後進6の多軸式トランスミッションが得られる。
第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝達手段および
第2動力伝達手段を設けた簡単な構成で、容易に前進8
段・後進6の多軸式トランスミッションが得られる。
【0017】第6発明は、第2発明あるいは第4発明の
いずれかの構成において、入力軸に前進低速用クラッチ
パックと後進用クラッチパックを設け、第1中間軸に前
進高速用クラッチパックと一つの低速用クラッチパック
を設け、第2中間軸に二つの速度用クラッチパックを設
け、および、第2中間軸と出力軸との間に、第1動力伝
達手段および第2動力伝達手段を設けた前進8段・後進
6の多軸式トランスミッションの構成としている。第5
発明と同様な、作用効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態および実施例】以下に、本発明に係
わる多軸トランスミッションのギヤトレーンの実施例を
図1乃至図5により説明する。図1は前進6段−後進3
段のベーストランスミッションのギヤトレーンを示し、
図2は前進8段−後進4段のトランスミッションのギヤ
トレーンを示す。この第1実施例の前進8段−後進4段
のトランスミッションは、前進6段−後進3段のベース
トランスミッションから前進8段−後進4段のトランス
ミッションに変換するものである。図1において、入力
軸1には、入力軸1に固着された第1ギヤ2と、前進低
速用クラッチパックであるFLクラッチ3および後進用
クラッチパックであるRクラッチ4とが設けられ、ま
た、FLクラッチ3の出力側の第2ギヤ5およびRクラ
ッチ4の出力側の第3ギヤ6がそれぞれ回転自在に設け
られている。アイドル軸7はケースCAに固定され、第
4ギヤ8が回転自在に設けられている。そして、第4ギ
ヤ8が第3ギヤ6と噛み合っている。第1中間軸9に
は、第1中間軸9に固着された第5ギヤ10と、前進高
速用クラッチパックであるFHクラッチ11および第1
クラッチ12と、FHクラッチ11および第1クラッチ
12用の一体の第6ギヤ13が設けられ、また、FHク
ラッチ11の入力側の第7ギヤ14と第1クラッチ12
の出力側の第8ギヤ15がそれぞれ回転自在に設けられ
ている。そして、第5ギヤ10が第4ギヤ8と、第6ギ
ヤ13が第2ギヤ5と、第7ギヤ14が第1ギヤ2と、
それぞれ噛み合っている。なお、上記において、入力軸
1にFLクラッチ3および後進用クラッチパックを、第
1中間軸9にFHクラッチ11および第1クラッチ12
を配設したが、入力軸1にFHクラッチ11および後進
用クラッチパックを、第1中間軸9にFLクラッチ3お
よび第1クラッチ12を配設しても良く、また、他の組
み合わせでも良い。第2中間軸16には、第2中間軸1
6に固着された第9ギヤ17と、第2クラッチ18およ
び第3クラッチ19と、第2クラッチ18および第3ク
ラッチ19用の一体の第10ギヤ20とが設けられ、ま
た、第2クラッチ18の入力側の第11ギヤ21と第3
クラッチ19の入力側の第12ギヤ22がそれぞれ回転
自在に設けられている。そして、第10ギヤ20が第8
ギヤ15と、第11ギヤ21が第5ギヤ10と、第12
ギヤ22が第6ギヤ13と、それぞれ噛み合っている。
出力軸23には、出力軸23に固着された第13ギヤ2
4が設けられ、第9ギヤ17と噛み合っている。
【0019】次に、前進6段−後進3段のベーストラン
スミッションの作動について説明する。前進1段はFL
クラッチ3と第1クラッチ12を作動させることによ
り、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第
8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギ
ヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進2段はF
Hクラッチ11と第1クラッチ12を作動させることに
より、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−
第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13
ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進3段は
FLクラッチ3と第2クラッチ18を作動させることに
より、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−
第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13
ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進4段は
FHクラッチ11と第2クラッチ18を作動させること
により、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14
−第5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第1
3ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。前進5段
はFLクラッチ3と第3クラッチ19を作動させること
により、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13
−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通
って出力軸23に伝達される。前進6段はFHクラッチ
11と第3クラッチ19を作動させることにより、入力
軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第6ギヤ1
3−第12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を
通って出力軸23に伝達される。後進1段はRクラッチ
4と第1クラッチ12を作動させることにより、入力軸
1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−
第8ギヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13
ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。後進2段は
Rクラッチ4と第2クラッチ18を作動させることによ
り、入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5
ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ
24を通って出力軸23に伝達される。後進3段はRク
ラッチ4と第3クラッチ19を作動させることにより、
入力軸1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ
10−第6ギヤ13−第12ギヤ22−第9ギヤ17−
第13ギヤ24を通って出力軸23に伝達される。
【0020】次に、前記前進6段−後進3段のベースト
ランスミッションから変換された前進8段−後進4段の
トランスミッションの第1実施例について図2により説
明する。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミ
ッションと同一部品には同一符号を付して説明は省略す
る。図2において、前進6段−後進3段と同様に、出力
軸23Aに直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車2
4)と、出力軸23Aにつながる中間軸16に直結にし
た第9ギヤ17(動力出力歯車17)との噛み合わせか
らなる第1動力伝達装置100を有している。また、前
進6段−後進3段に追加して、第2動力伝達装置200
を出力軸23Aに有し、第2動力伝達装置200は、出
力軸23Aにクラッチ25を介して選択的に結合するよ
うにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力
軸23Aにつながる中間軸16の第2クラッチ18(変
速クラッチパック18)に動力を入力する第11ギヤ2
1との噛み合わせからなる構成としている。図2におい
て、図1と異なるところは、第2中間軸16上の第3ク
ラッチ19を第4クラッチ19Aとして使用し、出力軸
23Aには第3クラッチ25が新たに設けられ、また、
第3クラッチ25の入力側の第14ギヤ26が出力軸2
3Aに回転自在に設けられている。そして、第14ギヤ
26が第11ギヤ21と噛み合って構成されている。
【0021】次に、前進8段−後進4段のトランスミッ
ションの作動について説明する。前進1段はFLクラッ
チ3と第1クラッチ12を作動させることにより、入力
軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第8ギヤ1
5−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を
通って出力軸23Aに伝達される。前進2段はFHクラ
ッチ11と第1クラッチ12を作動させることにより、
入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第8ギ
ヤ15−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ2
4を通って出力軸23Aに伝達される。前進3段はFL
クラッチ3と第2クラッチ18を作動させることによ
り、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第
5ギヤ10−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギ
ヤ24を通って出力軸23Aに伝達される。前進4段は
FLクラッチ3と第3クラッチ25を作動させることに
より、入力軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−
第5ギヤ10−第11ギヤ21−第14ギヤ26を通っ
て出力軸23Aに伝達される。前進5段はFHクラッチ
11と第2クラッチ18を作動させることにより、入力
軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギヤ1
0−第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を
通って出力軸23Aに伝達される。前進6段はFHクラ
ッチ11と第3クラッチ25を作動させることにより、
入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第7ギヤ14−第5ギ
ヤ10−第11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力
軸23Aに伝達される。前進7段はFLクラッチ3と第
4クラッチ19Aを作動させることにより、入力軸1の
動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第12ギヤ22−
第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸23Aに
伝達される。前進8段はFHクラッチ11と第4クラッ
チ19Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、
第1ギヤ2−第7ギヤ14−第6ギヤ13−第12ギヤ
22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って出力軸2
3Aに伝達される。後進1段はRクラッチ4と第1 クラ
ッチ12を作動させることにより、入力軸1の動力は、
第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第8ギヤ15
−第10ギヤ20−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通
って出力軸23Aに伝達される。後進2段はRクラッチ
4と第2クラッチ18を作動させることにより、入力軸
1の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−
第11ギヤ21−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通っ
て出力軸23Aに伝達される。後進3段はRクラッチ4
と第3クラッチ25を作動させることにより、入力軸1
の動力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第
11ギヤ21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに
伝達される。後進4段はRクラッチ4と第4クラッチ1
9Aを作動させることにより、入力軸1の動力は、第3
ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第6ギヤ13−第
12ギヤ22−第9ギヤ17−第13ギヤ24を通って
出力軸23Aに伝達される。
【0022】このような第1実施例によれば、出力軸2
3A上に1個のクラッチパック25を追加することによ
り、軸数を増加させずに、また、外観形状を変えずに簡
単に前進6段−後進3段のトランスミッションから前進
8段−後進4段のトランスミッションに変換できるの
で、設計、製造コストが安い。また、外観形状が変わら
ないので、従来構造の同クラスのトランスミッションに
較べて外観形状が小さくできる。
【0023】次に、第2実施例では、前進6段−後進3
段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段
のトランスミッションに変換する例を図3により説明す
る。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッシ
ョンと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。
図3において、第1実施例と同様に、出力軸23Aに直
結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力
軸23Aにつながる中間軸16に直結にした第9ギヤ1
7(動力出力歯車17)との噛み合わせからなる第1動
力伝達装置100を有している。また、前進6段−後進
3段に追加して、第2動力伝達装置200Aを出力軸2
3Aに有し、第2動力伝達装置200Aは、出力軸23
Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした
第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23A
につながる中間軸16の第2クラッチ18(変速クラッ
チパック18)に動力を入力する第11ギヤ21(動力
入力歯車21)に付設した第15ギヤ27(第2動力入
力歯車27)との噛み合わせからなる構成としている。
図3において、図2と異なるところは、第11ギヤ21
に第15ギヤ27を一体に付設し、第15ギヤ27が第
14ギヤ26と噛み合わせたものである。作動について
は、第1実施例が、第11ギヤ21−第14ギヤ26を
通って出力軸23Aに伝達されるのに対して、第2実施
例は、第11ギヤ21−第15ギヤ27−第14ギヤ2
6を通って出力軸23Aに伝達されるのが異なるため、
詳細な説明は省略する。
【0024】このような第2実施例によれば、第1実施
例の第14ギヤ26と新たに付設した第15ギヤ27と
により最終ギヤ比の調整ができるので、最適な減速比の
選択が容易である。
【0025】次に、第3実施例では、前進6段−後進3
段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段
のトランスミッションに変換する例を図4により説明す
る。図4において、第1実施例と同様に、第1動力伝達
装置100と第2動力伝達装置200を有している。第
3実施例では、第2動力伝達装置200は、出力軸23
Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした
第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23A
につながる中間軸16の第4クラッチ19A(変速クラ
ッチパック19A)に動力を入力する第12ギヤ22
(動力入力歯車22)との噛み合わせからなる構成とし
ている。図4において、前記図2と異なるところは、図
2では、第11ギヤ21に第3クラッチ25の入力側の
第14ギヤ26が噛み合っていたのを、図4では第12
ギヤ22に第3クラッチ25の入力側の第14ギヤ26
を噛み合わせたものである。作動については、第3クラ
ッチ25を作動させたとき、第1実施例が第11ギヤ2
1−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達される
のに対して、第3実施例は、第12ギヤ22−第14ギ
ヤ26を通って出力軸23Aに伝達されるのが異なるた
め、詳細な説明は省略する。
【0026】このような第3実施例によれば、第3クラ
ッチ25の設置場所の自由度が増えて好都合である。
【0027】次に、第4実施例では、前進6段−後進3
段のベーストランスミッションから前進8段−後進4段
のトランスミッションに変換する例を図5により説明す
る。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッシ
ョンと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。
図5において、第2実施例と同様に、出力軸23Aに直
結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、出力
軸23Aにつながる中間軸16に直結にした第9ギヤ1
7(動力出力歯車17)との噛み合わせからなる第1動
力伝達装置100を有している。また、前進6段−後進
3段に追加して、第2動力伝達装置200Aを出力軸2
3Aに有し、第2動力伝達装置200Aは、出力軸23
Aにクラッチ25を介して選択的に結合するようにした
第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力軸23A
につながる中間軸16の第4クラッチ19A(変速クラ
ッチパック19A)に動力を入力する第12ギヤ22
(動力入力歯車22)に付設した第15ギヤ27(第2
動力入力歯車27)との噛み合わせとの噛み合わせから
なる構成としている。図5において、図2と異なるとこ
ろは、第12ギヤ22に第15ギヤ27を一体に付設
し、第15ギヤ27が第14ギヤ26と噛み合わせたも
のである。作動については、第1実施例が、第11ギヤ
21−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達され
るのに対して、第4実施例は、第12ギヤ22−第15
ギヤ27−第14ギヤ26を通って出力軸23Aに伝達
されるのが異なるため、詳細な説明は省略する。
【0028】このような第4実施例によれば、第2実施
例と同様に、第1実施例の第14ギヤ26と新たに付設
した第15ギヤ27とにより最終ギヤ比の調整ができる
ので、最適な減速比の選択が容易である。
【0029】次に、第5実施例では、前進6段−後進3
段のベーストランスミッションから前進4段−後進2段
のトランスミッションに変換する例を図6により説明す
る。なお、前進6段−後進3段のベーストランスミッシ
ョンと同一部品には同一符号を付して説明は省略する。
図6において、出力軸23Bには第1動力伝達装置10
0Aを有し、第1動力伝達装置100Aは出力軸23B
に直結にした第13ギヤ24(動力入力歯車24)と、
出力軸23Bにつながる中間軸9の第1クラッチ12
(変速クラッチパック12)に動力を入力する第8ギヤ
15(動力入力歯車15)との噛み合わせからなる構成
としている。また、第2動力伝達装置200Bを出力軸
23Bに有し、第2動力伝達装置200Bは、出力軸2
3Bに第2クラッチ25Aを介して選択的に結合するよ
うにした第14ギヤ26(動力入力歯車26)と、出力
軸23Bにつながる中間軸9に直結にした第5ギヤ10
との噛み合わせからなる構成としている。図6におい
て、前記図1と異なるところは、第2中間軸16をAs
s’yで廃止して、出力軸23Bに第2クラッチ25A
を設け、また、第2クラッチ25Aの入力側の第14ギ
ヤ26が回転自在に設けられている。そして、第13ギ
ヤ24が第8ギヤ15と、第14ギヤ26が第5ギヤ1
0と、それぞれ噛み合っている。
【0030】次に、前進4段−後進2段のトランスミッ
ションの作動について説明する。前進1段はFLクラッ
チ3と第1クラッチ12を作動させることにより、入力
軸1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第8ギヤ1
5−第13ギヤ24を通って出力軸23Bに伝達され
る。前進2段はFHクラッチ11と第1クラッチ12を
作動させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2
−第7ギヤ14−第8ギヤ15−第13ギヤ24を通っ
て出力軸23Bに伝達される。前進3段はFLクラッチ
3と第2クラッチ25A作動させることにより、入力軸
1の動力は、第2ギヤ5−第6ギヤ13−第5ギヤ10
−第14ギヤ26を通って出力軸23Bに伝達される。
前進4段はFHクラッチ3と第2クラッチ25Aを作動
させることにより、入力軸1の動力は、第1ギヤ2−第
7ギヤ14−第5ギヤ10−第14ギヤ26を通って出
力軸23Bに伝達される。後進1段はRクラッチ4と第
1 クラッチ12を作動させることにより、入力軸1の動
力は、第3ギヤ6−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第8ギ
ヤ15−第13ギヤ24を通って出力軸23Bに伝達さ
れる。後進2段はRクラッチ4と第2クラッチ25Aを
作動させることにより、入力軸1の動力は、第3ギヤ6
−第4ギヤ8−第5ギヤ10−第14ギヤ26を通って
出力軸23Bに伝達される。
【0031】このような第5実施例によれば、軸数を一
本減らし、また、外観形状を小さくして簡単に前進6段
−後進3段のトランスミッションから前進4段−後進2
段のトランスミッションに変換できるので、設計、製造
コストが安い。また、外観形状を小さくできるので、従
来構造の同クラスのトランスミッションに較べて外観形
状が小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンのギヤトレーンを示す図である。
【図2】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンから変換された前進8段−後進4段のトランスミッシ
ョンの第1実施例のギヤトレーンを示す図である。
【図3】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンから変換された前進8段−後進4段のトランスミッシ
ョンの第2実施例のギヤトレーンを示す図である。
【図4】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンから変換された前進8段−後進4段のトランスミッシ
ョンの第3実施例のギヤトレーンを示す図である。
【図5】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンから変換された前進8段−後進4段のトランスミッシ
ョンの第4実施例のギヤトレーンを示す図である。
【図6】前進6段−後進3段のベーストランスミッショ
ンから変換された前進4段−後進2段のトランスミッシ
ョンの第5実施例のギヤトレーンを示す図である。
【図7】従来の前進4段−後進3段のベーストランスミ
ッションの例のギヤトレーンを示す図である。
【図8】従来の前進4段−後進3段のベーストランスミ
ッションから変換された前進8段−後進6段のトランス
ミッションの例のギヤトレーンを示す図である。
【符号の説明】
1 入力軸 7 アイドル軸 9 第1中間軸 16 第2中間軸 23、23A、23B 出力軸 3 FL(前進低速)クラッチパック 4 R(後進)クラッチパック 11 FH(前進高速)クラッチパック 12 第1クラッチパック 18、25A 第2クラッチパック 19、25 第3クラッチパック 19A 第4クラッチパック 2、5、6、10、13、14、15、17、20、2
1、22、24、26、27 ギヤ 100、100A 第1動力伝達装置 200、200A、200B 第2動力伝達装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速クラッチパックを有する入力軸
    (1)と、変速クラッチパックを有する少なくとも1つ
    以上の中間軸(9、16)と、出力軸(23A、23
    B)とを含む多軸式トランスミッションであつて、出力
    軸(23A、23B)と出力軸(23A、23B)につ
    ながる中間軸(9、16)との間を、出力軸(23A、
    23B)と中間軸(9、16)を直結にする第1動力伝
    達手段(100、100A)と、出力軸(23A、23
    B)と中間軸(9、16)を選択的に直結にするクラッ
    チ(25、25A)を有する第2動力伝達手段(20
    0、200A、200B)で連結し、入力軸(1)また
    は中間軸(9、16)の少なくとも1つ以上の変速クラ
    ッチパックの接続によって、第1動力伝達手段(10
    0、100A)を経由した変速動力の出力と、入力軸
    (1)または中間軸(9、16)の少なくとも1つ以上
    の変速クラッチパックの接続と、第2動力伝達手段(2
    00、200A、200B)のクラッチ(25、25
    A)との接続によって、第2動力伝達手段(200、2
    00A、200B)を経由した変速動力の出力とを有す
    ることを特微とする多軸式トランスミッション。
  2. 【請求項2】前記第1動力伝達手段(100)を、出力
    軸(23A)に直結にした動力入力歯車(24)と、出
    力軸(23A)につながる中間軸(16)に直結にした
    動力出力歯車(17)との噛み合わせからなる構成と
    し、前記第2動力伝達手段(200)を出力軸(23
    A)にクラッチ(25)を介して選択的に結合するよう
    にした動力入力歯車(26)と、出力軸(23A)につ
    ながる中間軸(16)の変速クラッチパック(18また
    は19A)に動力を入力する動力入力歯車(21または
    22)との噛み合わせからなる構成とした、請求項1記
    載の多軸式トランスミッション。
  3. 【請求項3】前記第1動力伝達手段(100A)を、出
    力軸(23B)に直結にした動力入力歯車(24)と、
    出力軸(23B)につながる中間軸(9)の変速クラッ
    チパック(11または12)に動力を入力する動力入力
    歯車(15)との噛み合わせからなる構成とし、前記第
    2動力伝達手段(200B)を出力軸(23B)にクラ
    ッチ(25A)を介して選択的に結合するようにした動
    力入力歯車(26)と、出力軸(23B)につながる中
    間軸(9)に直結にした動力出力歯車(10)との噛み
    合わせからなる構成とした、請求項1記載の多軸式トラ
    ンスミッション。
  4. 【請求項4】前記第1動力伝達手段(100)を、出力
    軸(23A)に直結にした動力入力歯車(24)と、出
    力軸(23A)につながる中間軸(16)に直結にした
    動力出力歯車(17)との噛み合わせからなる構成と
    し、前記第2動力伝達手段(200A)を出力軸(23
    A)にクラッチ(25)を介して選択的に結合するよう
    にした動力入力歯車(26)と、出力軸(23A)につ
    ながる中間軸(16)の変速クラッチパック(18また
    は19A)に動力を入力する動力入力歯車(21または
    22)に付設した第2動力入力歯車(27)との噛み合
    わせからなる構成とした、請求項1記載の多軸式トラン
    スミッション。
  5. 【請求項5】入力軸(1)に前進高速用クラッチパック
    (11)と後進用クラッチパック(4)を設け、第1中
    間軸(9)に前進低速用クラッチパック(3)と一つの
    速度用クラッチパック(12)を設け、第2中間軸(1
    6)に二つの速度用クラッチパック(18、19A)を
    設け、および、第2中間軸(16)と出力軸(23、2
    3A、)との間に、第1動力伝達手段(100)および
    第2動力伝達手段(200、200A)を設けたことを
    特徴とする請求項2または請求項4記載のいずれかの前
    進8段・後進6の多軸式トランスミッション。
  6. 【請求項6】入力軸(1)に前進低速用クラッチパック
    (3)と後進用クラッチパック(4)を設け、第1中間
    軸(9)に前進高速用クラッチパック(11)と一つの
    低速用クラッチパック(12)を設け、第2中間軸(1
    6)に二つの速度用クラッチパック(18、19A)を
    設け、および、第2中間軸(16)と出力軸(23、2
    3A、)との間に、第1動力伝達手段(100)および
    第2動力伝達手段(200、200A)を設けたことを
    特徴とする請求項2または請求項4記載のいずれかの前
    進8段・後進6の多軸式トランスミッション。
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