JPH11229862A - 内燃機関 - Google Patents
内燃機関Info
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- JPH11229862A JPH11229862A JP10031023A JP3102398A JPH11229862A JP H11229862 A JPH11229862 A JP H11229862A JP 10031023 A JP10031023 A JP 10031023A JP 3102398 A JP3102398 A JP 3102398A JP H11229862 A JPH11229862 A JP H11229862A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Abstract
制御を正確に行う。 【解決手段】 温度制御手段により、温度センサ21で
検出されたNOx 触媒19の実触媒温度と予め設定された
目標触媒温度との偏差に基づいて空燃比及び点火時期を
補正することでNOx 触媒19の温度を目標触媒温度に収
束させるようにし、この時、空燃比もしくは点火時期の
うち一方を補正し、その後他方を補正してNOx 触媒19
の温度を目標触媒温度に収束させるよう制御したので、
制御が発散することがなく、機関の出力変化の影響を最
小限に抑えて触媒の温度を速やかに且つ正確に制御し、
運転者に違和感を与えることなくNOx 触媒19の温度制
御を正確に行い、NOx 触媒19の熱劣化を抑制する。
Description
理論空燃比よりも燃料希薄側に制御して燃費特性を改善
した内燃機関に関する。
は、酸素過剰雰囲気中ではNOx を触媒上に吸蔵させるこ
とにより排気中のNOx を浄化し、酸素濃度が低下すると
付着したNOx を放出する機能を有していることが知られ
ている。つまり、NOx 触媒は、酸素濃度過剰雰囲気で
は、排気中のNOx を酸化させて硝酸塩を生成し、これに
よりNOx を吸蔵する一方、酸素濃度が低下した雰囲気で
は、NOx 触媒に吸蔵した硝酸塩と排気中のCOとを反応さ
せて炭酸塩を生成し、これによりNOx を放出させるよう
になっている。
分(S成分)が含まれており、このようなイオウ成分も
排気中に含まれている。NOx 触媒では、酸素濃度過剰雰
囲気で、NOx の吸蔵とともにイオウ成分も吸蔵する。つ
まり、イオウ成分は燃焼し、更にNOx 触媒上で酸化され
てSO3 になる。そして、このSO3 の一部はNOx 触媒上で
さらにNOx 用の吸蔵剤と反応して硫酸塩となってNOx 触
媒に吸蔵する。
が付着することになるが、硫酸塩は硝酸塩よりも塩とし
ての安定度が高く、酸素濃度が低下した雰囲気になって
もその一部しか分解されないため、NOx 触媒に残留する
硫酸塩の量は時間とともに増加する。これにより、NOx
触媒の吸蔵能力が時間とともに低下し、NOx 触媒として
の性能が悪化することになる(S被毒)。
塩は、温度が高くなると分解する性質を有している。こ
のため、例えば、特開平7-217474号公報に示されている
ように、NOx 触媒に一定量以上のイオウ成分(SOx )が
付着したときに、排気の空燃比を酸素濃度低下雰囲気に
して多量のHCやCOを発生させ、且つ、空燃比とともに点
火時期を制御してNOx 触媒の温度を高温にし、SOx を放
出するようにしている(Sパージ運転)。
NOx 触媒の温度を高温にしてSパージ運転を実行してい
るが、Sパージ運転のためにはNOx 触媒の温度は所定以
上の高温にする必要がある。一方で、NOx 触媒には耐熱
温度があり、高温になり過ぎると耐熱温度を越えて熱劣
化が生じてしまう。このため、Sパージ運転中は、NOx
触媒の温度を所定以上の高温と耐熱温度との範囲内に維
持させる必要がある。この時、機関の出力への影響は避
ける必要がある。
で、機関の出力の影響を最小限に抑えて触媒の温度制御
が速やかに且つ正確に行える内燃機関を提供することを
目的とする。
本発明では、温度制御手段により、温度検出手段で検出
された実触媒温度と予め設定された目標触媒温度との偏
差に基づいて空燃比及び点火時期を補正することで触媒
の温度を目標触媒温度に収束するよう制御する。この
時、空燃比もしくは点火時期のうち一方を補正し、その
後他方を補正して触媒の温度を目標触媒温度に収束させ
るよう制御することで、空燃比と点火時期を同時に操作
することによる制御の発散がなく、機関の出力の影響を
最小限に抑えて触媒の温度を速やかに且つ正確に制御す
ることができる。
施形態例を説明する。本実施形態例は、内燃機関とし
て、燃焼室内に燃料を直接噴射するようにした多気筒型
筒内噴射内燃機関を例に挙げて説明してある。図1には
本発明の一実施形態例に係る内燃機関の概略構成、図2
には燃料噴射制御マップを示してある。
ば、燃料を直接燃焼室に噴射する筒内噴射型直列4気筒
ガソリンエンジン(筒内噴射エンジン)1が適用され
る。筒内噴射エンジン1は、燃焼室や吸気装置及び排気
ガス再循環装置(EGR装置)等が筒内噴射専用に設計
されている。
は各気筒毎に点火プラグ3が取り付けられると共に、各
気筒毎に電磁式の燃料噴射弁4が取り付けられている。
燃焼室5内には燃料噴射弁4の噴射口が開口し、燃料噴
射弁4から噴射される燃料が燃焼室5内に直接噴射され
るようになっている。筒内噴射エンジン1のシリンダ6
にはピストン7が上下方向に摺動自在に支持され、ピス
トン7の頂面には半球状に窪んだキャビティ8が形成さ
れている。キャビティ8により、吸気流に通常のタンブ
ル流とは逆の逆タンブル流を発生させるようになってい
る。
ポート9及び排気ポート10が形成され、吸気ポート9
は吸気弁11の駆動によって開閉され、排気ポート10
は排気弁12の駆動によって開閉される。排気ポート1
0には大径の排気ガス再循環ポート(EGRポート)1
3が分岐している。
吸気管14には図示しないサージタンク、エアクリー
ナ、スロットルボデー等が接続されている。一方、排気
ポート10には排気管15が接続され、排気管15には
触媒16及び図示しないマフラーが備えられている。ま
た、EGRポート13は大径のEGRパイプ17を介し
て吸気管14側に接続され、EGRパイプ17にはステ
ッパモータ式のEGR弁18が設けられている。
触媒上に吸蔵させることにより排気中のNOx を浄化し、
酸素濃度が低下すると付着したNOx を放出する機能を有
したNOx 触媒19と、理論空燃比の雰囲気でCO,HC 及び
NOx を浄化可能な三元機能を有した三元触媒20とを備
えている。NOx 触媒19の温度はNOx 触媒19の下流に
取り付けた温度センサ21によってNOx 触媒19下流の
排気温度を検出することにより代表する。NOx 触媒19
の後流側の排気中のNOx の濃度がNOx センサ22により
検出される。尚、触媒16の構成は、配置や機能等は上
記実施形態例に限定されるものではない。
が設けられ、このECU23には、入出力装置、制御プ
ログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処
理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。EC
U23によって筒内噴射エンジン1の総合的な制御が実
施される。各種センサ類の検出情報はECU23に入力
され、ECU23は各種センサ類の検出情報に基づい
て、燃料噴射モードや燃料噴射量を始めとして点火時期
やEGRガスの導入量等を決定し、燃料噴射弁4や点火
プラグ3、EGR弁18等を駆動制御する。
ート9から燃焼室5内に流入した吸気流が逆タンブル流
を形成し、圧縮行程の中期以降に燃料を噴射して逆タン
ブル流を利用しながら燃焼室5の頂部中央に配設された
点火プラグ3の近傍のみに少量の燃料を集め、点火プラ
グ3から離隔した部分で極めてリーンな空燃比状態とす
る。点火プラグ3の近傍のみを理論空燃比又はリッチな
空燃比とすることで、安定した層状燃焼(層状超リーン
燃焼)を実現しながら燃料消費を抑制する。
には、インジェクタ8からの燃料を吸気行程に噴射する
ことにより燃焼室1全体に均質化し、予混合燃焼を行
う。もちろん、理論空燃比もしくはリッチ空燃比による
方がリーン空燃比によるよりも高出力が得られるため、
この際にも、燃料の霧化及び気化が十分に行なわれるよ
うなタイミングで燃料噴射を行ない、効率よく高出力を
得るようにしている。
た運転中の負荷Peと機関回転速度Neとに基づき、図2の
燃料噴射マップから現在の燃料噴射領域を検索して燃料
噴射モードを決定する。これにより、各燃料噴射モード
での目標空燃比に応じた燃料噴射量が決定され、この燃
料噴射量に応じて燃料噴射弁4が駆動制御されると共
に、点火プラグ3が駆動制御される。また、同時にEG
R弁18の開閉制御も実施される。
域では、燃料噴射領域は図2中の後期噴射リーンモード
(圧縮リーンモード)が選択される。圧縮リーンモード
では、層状超リーン燃焼によるリーン運転を実現し燃費
を向上させるため、圧縮行程中(特に圧縮行程後半)に
燃料噴射を行う。
領域は図2中の前期噴射リーンモード(吸気リーンモー
ド)、あるいはストイキオフィードバックモードが選択
される。吸気リーンモードでは、予混合燃焼によるリー
ン運転を実現し緩加速による出力を得るため、吸気行程
中(特に吸気行程前半)に燃料噴射を行う。ストイキオ
フィードバックモードでは、予混合燃焼によるストイキ
オ運転(理論空燃比運転)を実現し吸気リーンモードよ
り出力を向上させるため、吸気行程中に燃料噴射を行
う。
は、燃料噴射領域は図2中のオープンループモードが選
択される。オープンループモードでは、予混合燃焼によ
るリッチ運転を実現しストイキオフィードバックモード
より出力を向上させる。更に、惰性走行や停止に移行す
る走行でスロットル弁が略全閉状態にされてアイドル状
態にされた領域では、燃料噴射領域は図2中の燃料カッ
トモードとなり、燃焼室5内への燃料の供給が停止され
る。
気中ではNOx を触媒上に吸蔵させることにより排気中の
NOx を浄化する機能を有している。つまり、NOx 触媒1
9は、圧縮リーンモードや吸気リーンモードにおける層
状超リーン燃焼運転時のような酸素濃度過剰雰囲気で
は、排気中のNOx が酸化されて硝酸塩が生成され、これ
によりNOx が吸蔵され、排気の浄化が行われる。
度が低下すると付着したNOx を放出する機能を有してい
る。つまり、酸素濃度が低下した雰囲気では、NOx 触媒
19に吸蔵した硝酸塩と排気中のCOとが反応して炭酸塩
が生成され、これによりNOxが放出される。従って、NO
x 触媒19へのNOx の吸蔵が進むと、追加の燃料噴射を
行う等して酸素濃度を低下させてNOx 触媒19からNOx
を放出させ、NOx 触媒19の機能を維持するようにして
いる。
ウ成分(SOx )も排気中に存在し、NOx 触媒19では、
酸素濃度過剰雰囲気で、NOx の吸蔵とともにSOx も吸蔵
する。つまり、イオウ成分は燃焼し、更にNOx 触媒19
上で酸化されてSO3 になる。そして、このSO3 の一部は
NOx 触媒19上でさらにNOx 用の吸蔵剤と反応して硫酸
塩となってNOx 触媒19に吸蔵する。
ると付着したSOx を放出する機能を有している。つま
り、酸素濃度が低下した雰囲気では、NOx 触媒19に吸
蔵した硫酸塩の一部と排気中のCOとが反応して炭酸塩が
生成されてSO3 が離脱され、離脱されたSO3 は、排気中
のHCやCOにより還元される。
安定度が高く、酸素濃度が低下した雰囲気になってもそ
の一部しか分解されないため、NOx 触媒19に残留する
硫酸塩の量は時間とともに増加する。これにより、NOx
触媒19の吸蔵能力が時間とともに低下し、NOx 触媒1
9としての性能が悪化することになる(S被毒)。
オウ成分(SOx )が付着してNOx 触媒19が劣化したと
判定されたときには、追加燃料の投入等により、排気の
空燃比を酸素濃度低下雰囲気にして多量のHCやCOを発生
させ、吸蔵したSOx を放出するようにしている(Sパー
ジ運転)。
燃料噴射(圧縮行程や吸気行程での燃料噴射)における
燃料噴射弁4の駆動とは別に、機関の出力に影響しにく
いタイミング(膨張行程の末期)で燃料噴射弁4を駆動
して追加燃料を噴射し、この追加燃料を燃焼させること
によりNOx 触媒19に多量のHCやCOを供給し、SO3 を還
元させると共にNOx 触媒19の温度を高温にし、吸蔵し
たSOx を放出する。
料を直接噴射する筒内噴射エンジン1であるため、膨張
行程で追加燃料を噴射するようにしているが、混合気の
空燃比をリッチ側に制御して通常運転よりも多めに供給
しNOx 触媒19に多量のHCやCOを供給するようにしても
よい。
は、全運転モードの燃料噴射弁4の駆動時間の積算値か
ら求められる総燃料噴射量に基づいてNOx 触媒19に吸
蔵されるSOx の量を推定するものとなっている。尚、車
両の走行距離に基づいてNOx触媒19に吸蔵されるSOx
の量を推定するものとして構成してもよい。更に、NO x
センサ22によりNOx 触媒19の下流のNOx 濃度の変化
を検出することによりNOx 触媒19の劣化を判定しても
よい。更に、NOx 触媒19に吸蔵されるSOx の量を直接
検出できるセンサ等を用いてNOx 触媒19の劣化を判定
してもよい。
ジ運転が開始されると、温度制御手段によってNOx 触媒
19の温度を速やかに所定の温度状態に制御し、NOx 触
媒19の温度を所定以上の高温と耐熱温度との範囲内に
維持するようにしている。
図7に基づいて説明する。図3には温度制御手段のブロ
ック構成、図4、図5には温度制御の状況を表すフロー
チャート、図6には温度偏差の状況に対する補正値の関
係、図7には温度制御の運転状況の経時変化を表すグラ
フを示してある。
出手段としての温度センサ21で検出された温度を負荷
・回転速度によるマップで与えられた補正値で補正した
実触媒温度(実温度T1)と予め設定された目標触媒温度
(目標温度T2)との温度偏差の状況に基づいて空燃比
(AF)及び点火時期を補正することでNOx 触媒19の
温度を目標温度T2に収束させる温度制御手段31が備え
られている。本実施形態例では、主燃料の噴射に対する
AF、即ち、メインAFに対して補正を行っている。ま
た、主燃料噴射と追加燃料噴射を合わせた全体のAF
(トータルAF)はSOx 放出量を左右するので、最もSO
x が放出されやすい値に固定する。そして、温度制御手
段31にはSパージ運転の情報が入力される。
度T2との偏差に対してメインAF及び点火時期を補正す
る過渡補正部32と、実温度T1と目標温度T2との偏差の
変化状況に対してメインAF及び点火時期を補正する定
常補正部33とが備えられている。Sパージ運転が開始
されてから所定時間の間は過渡補正部32が選択されて
NOx 触媒19の温度制御が実行され、所定時間を経過し
た後は定常補正部33が選択されてNOx 触媒19の温度
制御が実行される。
には、メインAFもしくは点火時期のうちどちらか一方
を補正し、その後どちらか他方を補正してNOx 触媒19
の実温度T1を目標温度T2に収束させる機能が備えられて
いる。具体的には、目標温度T2はSパージ運転によりNO
x 触媒19からSOx を放出できる所定の温度に設定さ
れ、実温度T1が目標温度T2より低い場合に点火時期の補
正を実行し、実温度T1が目標温度T2以上となった場合に
メインAFの補正を実行してNOx 触媒19の温度制御が
実行される。
は、実温度T1が目標温度T2より低い場合にメインAFの
補正を実行し、実温度T1が目標温度T2以上となった場合
に点火時期の補正を実行して、上述とは逆の状態で行っ
てもよい。また、目標温度T2を基準とせずに実温度T1と
目標温度T2との偏差にしきい値を設け、このしきい値を
基準としてメインAFと点火時期の補正の切替えを行う
ようにする等してもよい。
況を具体的に説明する。
9の劣化が判定されると、主燃料噴射における燃料噴射
弁4の駆動とは別に、膨張行程で燃料噴射弁4を駆動し
て追加燃料を噴射し(図7中Pの時点)、この追加燃料
を燃焼させることによりNOx触媒19に多量のHCやCOを
供給し、NOx 触媒19を高温にし、吸蔵したSOx を放出
する。この際に、温度制御手段31によってNOx 触媒1
9の温度制御が実行される。
ジ運転が実行され、ステップS2で実温度T1が目標温度
T2よりも低いか否かが判断される。ステップS2で実温
度T1が目標温度T2よりも低いと判断された場合、ステッ
プS3で点火時期の補正による過渡補正が実行され、ス
テップS2で実温度T1が目標温度T2以上であると判断さ
れた場合、ステップS4でメインAFの補正による過渡
補正が実行される。ステップS3、ステップS4で過渡
補正が実行された後、ステップS5でSパージ運転が開
始してから所定時間Q(図7参照)が経過したか否かが
判断され、所定時間Qが経過するまで過渡補正が実行さ
れる。つまり、Sパージ運転が開始されてから所定時間
の間は過渡補正部32が選択されてNOx 触媒19の温度
制御が実行される。
補正(図7中PからQに至る状態)について説明する。
過渡補正時における点火時期及びAFは、実温度T1と目
標温度T2との偏差(偏差=目標温度T2−実温度T1)に対
するテーブル値を、Sパージ運転における点火時期及び
AFのベースマップ値(Sパージ運転用に通常運転とは
別設定)に加算することで設定される。
よりも低い場合、偏差がその割合によって大・中・小と
なり、この領域では点火時期の補正だけが実行され、偏
差に対するテーブル値として、例えば、-30,-20,-10 と
設定される。尚−は遅角側である。このテーブル値をベ
ースマップ値に加算し、点火時期を設定する。偏差に応
じて遅角量を変更する(偏差が大きいほど遅角量を大き
くする)ことで、排気の温度を偏差に応じて上昇させて
NOx 触媒19を昇温させる。この時のNOx 触媒19の温
度、点火時期、AFの状況は、図7中のPからRに至る
状態となっている。
越えた場合、偏差がその割合によって−大・−中・−小
となり、この領域ではAFの補正だけが実行され、偏差
に対するテーブル値として、例えば、0,−1,−2と
なる。尚、−は燃料リッチ側である。このテーブル値を
ベースマップ値に加算しメインAFを設定する。偏差に
応じてメインAFを変更する(マイナス側に偏差が大き
いほどメインAFをリッチ側にする)ことで、本実施形
態例では主燃料噴射(メイン)と追加燃料噴射(サブ)
を合わせた全体のAF(トータルAF)を一定としてい
るので、主燃料噴射のAF(メインAF)をリッチにす
ることにより追加燃料噴射量は減少することになり、NO
x 触媒19を降温させる。この時のNOx 触媒19の温
度、点火時期、メインAFの状況は、図7中のRからQ
に至る状態となっている。
補正は、実温度T1と目標温度T2との偏差を直接補正値に
反映させているため、偏差に比例して補正値が変更され
るようになり(比例制御)、短時間で実温度T1を目標温
度T2に収束させることができる。また、偏差によって実
温度T1が目標温度T2よりも低い場合、点火時期の補正に
よってNOx 触媒19を昇温させ、実温度T1が目標温度T2
を越えた場合、メインAFの補正によってNOx 触媒19
を降温させるようにしているので、点火時期とメインA
Fを同時に操作することによる制御の発散もなく、筒内
噴射エンジン1の出力変化を最小限に抑えてNOx 触媒1
9の温度制御が速やかに行える。
ら所定時間Qが経過したと判断された場合、図5に示す
ように、ステップS6で実温度T1が目標温度T2よりも低
いか否かが判断される。ステップS6で実温度T1が目標
温度T2よりも低いと判断された場合、ステップS7で点
火時期の補正による定常補正が実行され、ステップS6
で実温度T1が目標温度T2以上であると判断された場合、
ステップS8でメインAFの補正による定常補正が実行
される。ステップS7、ステップS8で定常補正が実行
された後、ステップS9でSパージ運転の終了が判断さ
れ、Sパージ運転が終了するまで定常補正が実行され
る。つまり、Sパージ運転が開始されてから所定時間が
経過した後は定常補正部33が選択されてNOx 触媒19
の温度制御が実行される。
補正(図7中Q以降の状態)について説明する。定常補
正における点火時期及びメインAFは、前回の補正値に
対し実温度T1と目標温度T2との偏差(偏差=目標温度T2
−実温度T1)に対するテーブル値を積算した補正値を、
Sパージ運転における点火時期及びメインAFのベース
マップ値(Sパージ運転用に通常とは別設定)に加算す
ることで設定される。
AFの補正は、偏差を積算した値に対するテーブル値
を、Sパージ運転における点火時期及びAFのベースマ
ップ値に加算して設定することも可能である。
示ように、実温度T1が目標温度T2よりも低い場合、偏差
がその割合によって大・中・小となり、この領域では点
火時期の補正値だけが設定される。偏差に対するテーブ
ル値として、例えば、-30,-20,-10 と設定される。尚、
−は遅角側である。偏差に対するテーブル値を前回めで
の補正値に加算して求めた補正値をベースマップ値に加
算して遅角量を変更する(偏差が大きいほど遅角量を大
きくする)ことで、排気の温度を偏差に応じて上昇させ
てNOx 触媒19を昇温させる。この時のNOx 触媒19の
温度、点火時期、メインAFの状況は、図7中のQから
Gに至る状態となっている。
図6に示ように、実温度T1が目標温度T2を越えた場合、
偏差がその割合によって−大・−中・−小となり、この
領域ではメインAFの補正値だけが設定されるようにな
っている。偏差に対するテーブル値としては、例えば、
0,−1,−2と設定される。尚、−は燃料リッチ側で
ある。偏差に対するテーブル値を前回までの補正値に加
算して求めた補正値をベースマップ値に加算してメイン
AFを変更する(マイナス側に偏差が大きいほどメイン
AFをリッチ側にする)ことで、本実施形態例ではトー
タルAFを一定としているので、主燃料噴射のAF(メ
インAF)をリッチにすることにより追加燃料噴射量は
減少することになり、NOx 触媒19を降温させる。この
時のNOx触媒19の温度、点火時期、メインAFの状況
は、図7中のG以降の状態となっている。
補正は、実温度T1と目標温度T2との偏差に対するテーブ
ル値を積算したものが反映されているため、実温度T1と
目標温度T2の定常偏差をなくすことができ、正確に実温
度T1を目標温度T2に収束させることができる。また、偏
差によって実温度T1が目標温度T2よりも低い場合、点火
時期の補正によってNOx 触媒19を昇温させ、実温度T1
が目標温度T2を越えた場合、メインAFの補正によって
NOx 触媒19を降温させるようにしているので、点火時
期とメインAFを同時に操作することによる制御の発散
もなく、筒内噴射エンジン1の出力変化を最小限に抑え
てNOx 触媒19の温度制御が正確に行える。
された場合、それに応じて吸入空気量の補正も適宜実行
される。この場合、吸入空気量の補正は、過渡補正及び
定常補正のそれぞれで点火時期及びメインAFの補正値
が加味されて、予め設定された吸入空気量のマップ値が
補正されるようになっている。
開始時期からの時間に応じて過渡補正と定常補正を切り
替えるようにしたが、NOx 触媒19の実温度T1に応じて
過渡補正と定常補正を切り替えるようにしてもよい。ま
た、切り替えを行わずに過渡補正と定常補正を同時に実
行するようにしてもよい。
AFの補正は徐々に開始したり徐々に終了させるように
することも可能である。
るメインAFと点火時期の補正の切り替えとせず、メイ
ンAFと点火時期の補正値にそれぞれ上限値、下限値を
設定し、まずメインAFと点火時期のいずれかによる補
正を行い、その補正値が上限値もしくは下限値に達した
場合にもう一方による補正に切り替える。この際、好ま
しくは、まずメインAFによる補正を行い、メインAF
による補正が上限値もしくは下限値に達したとき点火時
期による補正に切り替える。これは、メインAFによる
補正の方が点火時期による補正より、補正値に対する温
度変化が大きく制御性がよいと共に、点火時期の補正に
よる遅角量が大きい場合には燃焼が不安定になりやすく
ドライバビリティへの影響が大きいためである。更に、
メインAFに続き点火時期も補正値が上限値もしくは下
限値に達した場合は、トータルAFを変更する。
射は行わず圧縮行程もしくは吸気行程のみに燃料を噴射
し、単に全体のAF(ベースマップ値はリッチ)に対す
る補正としてもよい。
(P)、定常補正は積分制御(I)に相当するものであ
り、ここでは比例制御と積分制御を用いたPI制御とな
っているが、応答性を重視する場合には更に積分制御を
加えてPID制御としてもよい。また、応答性より安定
性を重視する場合は定常補正(積分制御)のみとしても
よい。
をNOx 触媒19の直下流に取り付けているが、追加燃料
噴射による触媒温度制御を行う場合にNOx 触媒19の上
流に他の触媒が装着されている場合には、温度センサ2
1をNOx 触媒19の直上流に取付けることが好ましい。
サ(高温センサ)を用いて排気温度を検出して代表する
場合、温度センサの取付け位置としては触媒下流より触
媒上流の方が好ましい。これは、触媒下流に取り付けた
場合は、触媒を温めた排気が触媒下流に流れてきてから
温度センサが排気温度を検出するので、触媒温度に対し
て温度センサの検出値に遅れが生じるためであり、例え
ば、温度センサで触媒温度が耐熱温度に到達したことを
検知したときには、すでに触媒自体は耐熱温度を越えて
いる可能性がある。それに対し、触媒上流に取り付けた
場合には、触媒上流の排気温度から触媒温度の上昇を前
もって察知できるので、触媒が耐熱温度を越えるのを容
易に防ぐことができ、フィードフォワード的な制御も可
能である。
行う場合は、触媒上でCO、HC等の可燃物質が反応して触
媒温度を上昇させるため、触媒上流の排気温度に対して
触媒温度はかなり高くなり、触媒上流の排気温度では触
媒温度を代表できない。そのため、本実施形態例のよう
に、追加燃料噴射により触媒の温度制御を行い、且つ、
この触媒の上流に他の触媒がない場合には、温度センサ
は温度を測りたい触媒の直下流に取り付けるのが好まし
い。
媒Aとする)の上流に他の触媒(触媒Bとする)が装着
されている場合には、追加燃料噴射を行うと上流の触媒
B上でCO、HC等の可燃物質が反応して触媒Bの温度を上
昇させる。そして、ここで暖められた排気により下流の
触媒Aが暖められるので、触媒Aの上流の排気温度と触
媒Aの温度の差は小さい。そのため、前述したように、
追加燃料噴射による触媒Aの温度制御を行う場合に触媒
Aの上流に他の触媒Bが装着されている場合には温度セ
ンサを触媒Aの直上流に取り付けた方が、制御遅れがな
く精度よく触媒Aの温度を制御できる。
は、吸蔵型のNOx 触媒19を備えた内燃機関であれば、
混合気を吸気管に噴射するMPIエンジンやディーゼル
エンジン等様々な態様の内燃機関に適用することが可能
である。また、吸蔵型NOx 触媒のSパージ運転の温度制
御のみでなくNOx の吸蔵及び放出の際にNOx 触媒温度を
最も浄化効率の高い温度に制御する場合等にも適用でき
る。更に、吸蔵型NOx 触媒に限らず、他の触媒でも最も
浄化効率の高い温度に制御する場合等に適用できる。
り、温度検出手段で検出された実触媒温度と予め設定さ
れた目標触媒温度との偏差に基づいて空燃比及び点火時
期を補正することで触媒の温度を目標触媒温度に収束さ
せるようにし、この時、空燃比もしくは点火時期のうち
一方を補正し、その後他方を補正して触媒の温度を目標
触媒温度に収束させるよう制御したので、空燃比と点火
時期を同時に操作することによる制御の発散がなく、機
関の出力変化の影響を最小限に抑えて触媒の温度を速や
かに且つ正確に制御することができる。この結果、運転
者に違和感を与えることなく触媒の温度制御が正確に行
え、触媒の熱劣化を抑制することが可能となる。
成図。
表。
Claims (1)
- 【請求項1】 機関の排気通路に設けられた触媒と、前
記触媒の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出
手段で検出された実触媒温度と予め設定された目標触媒
温度との偏差の状況に基づいて空燃比及び点火時期を補
正することで前記触媒の温度を前記目標触媒温度に収束
させるよう制御する温度制御手段とを備え、前記温度制
御手段には、空燃比もしくは点火時期のうち一方を補正
し、その後他方を補正して前記触媒の温度を前記目標触
媒温度に収束させるよう制御する機能が備えられている
ことを特徴とする内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03102398A JP3334593B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03102398A JP3334593B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 内燃機関 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11229862A true JPH11229862A (ja) | 1999-08-24 |
JP3334593B2 JP3334593B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=12319930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03102398A Expired - Fee Related JP3334593B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3334593B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012063810A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Hitachi Ltd | 電源回路 |
JP2013130069A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Osaka Gas Co Ltd | エンジンシステム |
JP2014521884A (ja) * | 2011-08-15 | 2014-08-28 | ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング | 内燃機関を作動するための方法および装置 |
JP2019183672A (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-24 | スズキ株式会社 | 排気浄化装置 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP03102398A patent/JP3334593B2/ja not_active Expired - Fee Related
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