JPH1122864A - 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート - Google Patents

絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート

Info

Publication number
JPH1122864A
JPH1122864A JP9181585A JP18158597A JPH1122864A JP H1122864 A JPH1122864 A JP H1122864A JP 9181585 A JP9181585 A JP 9181585A JP 18158597 A JP18158597 A JP 18158597A JP H1122864 A JPH1122864 A JP H1122864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
columnar object
insulating
insulating sheet
fixing
fastening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9181585A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakamatsu
篤志 中松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KII SEISAN KK
Original Assignee
KII SEISAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KII SEISAN KK filed Critical KII SEISAN KK
Priority to JP9181585A priority Critical patent/JPH1122864A/ja
Publication of JPH1122864A publication Critical patent/JPH1122864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コスト、取付コストおよびメインテナン
スコストを含むトータルコストを低く抑えられる、絶縁
固定方法、絶縁固定構造および絶縁シートを提供する。 【解決手段】 絶縁シート1の端部1a、1bは、噛み
合わせ可能なように、それぞれ凸部、凹部を有した形状
をしている。また、装着後の円形パイプPと絶縁シート
1との摺動を抑止するために、円形パイプPと接する側
の面1dは、反対側の面1cより、摩擦係数が大きくな
るように、面1dは、表面処理されている。この絶縁シ
ート1を円形パイプPに巻きつけた後、Uボルトによっ
て、絶縁シート1を介して円形パイプPを固定面上に締
め付け固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は柱状物体を締め付け
金具によって固定面上に固定し、前記柱状物体との間を
直接又は間接的に絶縁する絶縁固定方法、絶縁固定構造
および絶縁シート、例えば、各種配管、棒材等を、U字
状金物(Uボルト)によって構築物上に絶縁固定する絶
縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】金属製の水道管、ガス管などの柱状物体
を構築物等に固定する場合、構築物と柱状物体との間の
電気絶縁性の確保は、腐食防止等を図る上で、重要な対
策のひとつである。構築物等への固定は、締め付け金具
を用いて行うことが一般的であり、柱状物体と構築物と
の直接の電気絶縁性の確保もさることながら、柱状物体
と締め付け金具との直接の電気絶縁性の確保も行う必要
がある。
【0003】以下に、柱状物体を円形パイプとし、締め
付け金具をUボルトとした場合を例として、従来の絶縁
固定方法および絶縁固定構造を説明する。
【0004】図9は、従来の電気絶縁Uボルトを用いた
絶縁固定構造示す正面図、図10は図9のA−A’面に
おける断面図である。このUボルト101は、断面円形
の金属製Uボルト本体102の内周に溝103が形成さ
れ、この溝103に断面凸字形状の合成樹脂製U字型絶
縁部材104の突出部104aが嵌め込み固定されたも
のである。ボルト本体102の両端には、ねじ部102
aが設けられており、ねじ部102aを、絶縁パッド1
07を備えた補強支持板108を介して、固定ブラケッ
ト105に設けられた取付孔106に挿通し、ナット1
09を締めることにより、円形パイプPは固定される。
円形パイプPは絶縁部材104および絶縁パッド107
により保持されており、金属製Uボルト本体102およ
び固定ブラケット105に直接接触することはない。
【0005】また、図9、図10の従来例の溝103を
廃し、絶縁部材104の替わりに、ねじ部102aを除
くボルト本体102全体を絶縁シートで被覆加工したも
のもある。
【0006】上記とは別に、製造時の加工コストを低減
するために、加工時における絶縁対策をいっさい廃止
し、円形パイプPを構築物等に固定する現場において、
Uボルト101で固定しようとする位置に、粘着性の絶
縁テープを円形パイプPに巻きつけて、絶縁部材104
およぴ/または絶縁パッド107の替わりとして用いる
場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9お
よび図10で示した従来例においては、ボルト本体10
2に溝103を形成するためには機械加工が不可欠であ
り、製造コストが高くなる。ボルト本体102全体を絶
縁シートで被覆加工する場合も、同様に、製造コストが
高くなる。
【0008】また、粘着性の絶縁テープを現場において
円形パイプPに巻きつける場合は、製造時の加工コスト
は低減できるが、温度差等による伸縮により円形パイプ
Pは主として長手方向に摺動するため、絶縁テープは磨
滅してしまうため、メインテナンスコストの増大を招い
てしまう。その上、円形パイプPの口径が大きい場合に
は、絶縁テープを巻く手間もかかってしまい、取付コス
トも増加してしまう。
【0009】本発明はこのような従来の絶縁固定方法お
よび絶縁固定構造のトータルコストが大きくなっている
という課題を考慮し、製造コスト、取付コストおよびメ
インテナンスコストを含むトータルコストを低く抑えら
れる、絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シートを
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の本発明は、柱状物体を締め付け金具に
よって固定面上に固定し、前記柱状物体との間を直接又
は間接的に絶縁する絶縁固定方法において、前記柱状物
体と接する側の面全体が前記柱状物体の外周面の少なく
とも一部と実質上同じ形状である絶縁性で帯状の絶縁シ
ートを用意し、前記柱状物体に前記絶縁シートを巻きつ
けた後、前記締め付け金具によって前記絶縁シートを介
して前記柱状物体を締め付け固定することを特徴とする
絶縁固定方法である。
【0011】請求項2の本発明は、柱状物体を二又状の
締め付け金具によって固定面上に固定し、前記柱状物体
と前記固定面との間を直接又は間接的に絶縁する絶縁固
定方法において、前記柱状物体と接する側の面の一部が
前記柱状物体の上半部の外周面と実質上同じ形状であ
り、前記面と反対側の面が両端部を除き前記締め付け金
具の二又部に沿う形状であり、前記両端部に前記二又部
を形成する足部がそれぞれ挿入可能な孔を有する絶縁性
で帯状の絶縁シートを用意し、前記孔にそれぞれの前記
足部を挿入することによって、前記二又部に前記絶縁シ
ートを嵌合させた後、前記二又部に前記絶縁シートを介
して前記柱状物体を挟み込んで締め付け固定することを
特徴とする絶縁固定方法である。
【0012】請求項4の本発明は、柱状物体を固定面上
に締め付け固定する締め付け金具と、前記柱状物体と前
記締め付け金具および/または前記固定面との間を絶縁
し、前記柱状物体と接する側の面全体が前記柱状物体の
外周面の少なくとも一部と実質上同じ形状である帯状の
絶縁シートとを備え、前記締め付け金具は、前記絶縁シ
ートが前記柱状物体に巻きついた状態で、前記絶縁シー
トを介して前記柱状物体を締め付け固定していることを
特徴とする絶縁固定構造である。
【0013】請求項6の本発明は、柱状物体を固定面上
に締め付け固定する二又状の締め付け金具と、前記柱状
物体と前記締め付け金具との間を絶縁し、前記柱状物体
と接する側の面の一部が前記柱状物体の上半部の外周面
と実質上同じ形状であり、前記面と反対側の面が両端部
を除き前記締め付け金具の二又部に沿う形状であり、前
記両端部に前記二又部を形成する足部がそれぞれ挿入可
能な孔を有する帯状の絶縁シートとを備え、前記締め付
け金具は、前記孔にそれぞれの前記足部を挿入し、前記
二又部に前記絶縁シートを嵌合させ、前記絶縁シートを
介して前記柱状物体を挟み込んで、前記柱状物体を締め
付け固定していることを特徴とする絶縁固定構造であ
る。
【0014】請求項13の本発明は、柱状物体の外周の
一部を覆うための帯状の絶縁シートにおいて、前記柱状
物体と接する側の面全体が前記柱状物体の外周面の少な
くとも一部と実質上同じ形状であり、前記柱状物体と接
する側の面は、その裏面と摩擦係数が違い、一方の端部
は少なくともひとつの凸部を有した形状であり、もう一
方の端部は少なくともひとつの凹部を有した形状であ
り、前記端部同士が噛み合わせ可能であることを特徴と
する絶縁シートである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0016】(第一の実施の形態)まず、本発明の第一
の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明す
る。本実施の形態は、本発明の柱状物体を円形パイプと
し、締め付け金具をUボルトとした場合の絶縁固定方
法、絶縁固定構造および絶縁シートに関するものであ
る。図1は本発明の第一の実施の形態における絶縁シー
トを示す全体斜視図、図2は本発明の第一の実施の形態
における絶縁シートを成形加工する前の帯板状態を示す
平面図、図3は本発明の第一の実施の形態における絶縁
固定構造を示す正面図である。
【0017】絶縁シート1は、電気絶縁材料例えばPT
FE(通称テフロン)で形成されている帯板3を、円形
パイプPの外周部の形状に合わせて切り出し、曲げ加工
したものである。すなわち、絶縁シート1は、図2の長
さL1が円形パイプPの外周長さと実質的に等しいか、
若干短めになるように、帯板3から切り出して成形加工
したものである。装着後のパイプ軸方向のずれを防止す
るために、絶縁シート1の端部1a、1bは、噛み合わ
せ可能なように、それぞれ凸部、凹部を有した形状をし
ている。また、装着後の円形パイプPと絶縁シート1と
の摺動を抑止するために、円形パイプPと接する側の面
1dは、反対側の面1cより、摩擦係数が大きくなるよ
うに、面1dは、金属ナトリウムにより表面処理されて
いる。
【0018】次に、本実施の形態における絶縁固定方法
を図3を参照して説明する。本絶縁固定方法は、図3に
示す固定ブラケット5に円形パイプPを固定する場合の
絶縁固定方法である。
【0019】まず、円形パイプPを固定ブラケット5上
に補強支持板8を介して位置決め仮置きし、絶縁シート
1を弾性変形させることによって拡がった両端部1a、
1b間の隙間を介して、絶縁シート1を円形パイプPに
巻きつける。補強支持板8のボルト孔8aを、固定ブラ
ケット5のボルト孔5aに合致させる。Uボルト本体2
の二又部に円形パイプPを挟み込んで、両側のねじ部2
aをボルト孔8a、5aの順に挿通させた後、ナット9
を螺着して締めることによって、円形パイプPは固定ブ
ラケット5に固着され、絶縁シート1も円形パイプPと
Uボルト本体2および補強支持板8の間に固定される。
【0020】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、絶縁性の帯板に簡単な加工を施すだけで確実な絶
縁が行えるため、締め付け金具は電気絶縁を考慮してい
ない廉価なものがそのまま使用できると共に、現場での
取付も簡単に行える。さらに、絶縁シートの厚みを上げ
れば耐久性を向上さすことができ、たとえ磨耗したとし
ても絶縁シートのみを簡単に取り替えることで対処でき
る。従って、本実施の形態は、トータルコストを低く抑
えられる絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート
を提供することができる。
【0021】なお、上記説明では、絶縁シート1の面1
dは、金属ナトリウムにより表面処理されているとした
が、これに限らず、反対側の面1cより、摩擦係数が大
きくなるような物質の塗着、または単に面1dの表面を
紙ヤスリ等で粗すだけでも良い。また、上記説明とは逆
に、温度差等による円形パイプPの伸縮量が大きいた
め、円形パイプPを摺動さす必要が有る場合は、面1
c、1dのいずれかあるいは両方に、摩擦係数が小さく
なるような物質を塗着しても良い。
【0022】また、絶縁シート1の長さL1は、円形パ
イプPの外周長さと実質的に等しいか、若干短めになる
ように構成されているとして説明したが、これに限るも
のではなく、少なくとも、Uボルト本体2および補強支
持板8が円形パイプPと直接接触しないように構成され
ておりさえすれば良い。例えば、絶縁シート1は円形パ
イプP外周の上半円部のみを覆うように構成され、補強
支持板8と円形パイプPの間には従来例で説明した絶縁
パッド107のようなものを配置するとしても良い。
【0023】さらに、本発明の絶縁シートは、上述した
第一の実施の形態においては、絶縁性の帯板を成形加工
するとして説明したが、これに限らず、例えば、固定さ
れる円形パイプの外径と実質的に同じ内径を有する絶縁
性材料からなる円管を輪切りにしたものから加工すると
しても良い。
【0024】なお、本発明の柱状物体と締め付け金具
は、上述した第一の実施の形態においては、それぞれ円
形パイプとUボルトであるとして説明したが、これに限
るものではない。例えば、柱状物体を四角柱状の物体と
し、締め付け金具を門型の金具とし、絶縁シートを口型
に成形加工しても良い。
【0025】(第二の実施の形態)次に、本発明の第二
の実施の形態を図4、図5を参照して説明する。本実施
の形態は、本発明の柱状物体を円形パイプとし、締め付
け金具をUボルトとした場合の絶縁固定方法、絶縁固定
構造および絶縁シートに関するものである。図4は本発
明の第二の実施の形態における絶縁固定構造を示す正面
図、図5は本発明の第二の実施の形態における絶縁シー
トを成形加工する前の帯板状態を示す平面図である。
【0026】絶縁シート11は、電気絶縁材料例えばP
TFE(通称テフロン)で形成されている帯板13を、
円形パイプPの外周部の形状に合わせて切り出し、曲げ
加工したものである。図4に示す如く、絶縁シート11
の両端部11aは、ボルト孔11bが開けられており、
11aの中央よりに入れられた切れ目11cの位置で折
り曲げられ、中央部11d付近のみが円形パイプPの外
周部に接するように曲げ加工されている。絶縁シート1
1の長さL2、ボルト孔11bの間隔、切れ目11cの
位置等は、円形パイプPの外径、Uボルト12の寸法に
よって決まる。絶縁パッド14は、同じく電気絶縁材料
例えばPTFE(通称テフロン)で形成されており、両
端付近にボルト孔14aを有している。
【0027】次に、本実施の形態における絶縁固定方法
を図4を参照して説明する。本絶縁固定方法は、図4に
示す固定ブラケット15に円形パイプPを固定する場合
の絶縁固定方法である。
【0028】まず、前もって、Uボルト本体12のねじ
部12aにそれぞれ絶縁シート11のボルト孔11bを
挿入しておく。円形パイプPを固定ブラケット15上に
補強支持板18および絶縁パッド14を介して位置決め
仮置きし、補強支持板8のボルト孔18aおよび絶縁パ
ッド14のボルト孔14aを、固定ブラケット15のボ
ルト孔15aに合致させる。Uボルト本体12の二又部
に、絶縁シート11を介して、円形パイプPを挟み込ん
で、両側のねじ部12aをボルト孔14a、18a、1
5aの順に挿通させた後、ナット19を螺着して締める
ことによって、円形パイプPは固定ブラケット15に固
着され、絶縁シート11および絶縁パッド14も円形パ
イプPとUボルト本体12または補強支持板18の間に
固定される。
【0029】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、絶縁性の帯板に簡単な加工を施すだけで確実な絶
縁が行えるため、締め付け金具は電気絶縁を考慮してい
ない廉価なものがそのまま使用できると共に、現場での
取付も簡単に行える。さらに、絶縁シートおよび絶縁パ
ッドの厚みを上げれば耐久性を向上さすことができ、た
とえ磨耗したとしても絶縁シートおよび/または絶縁パ
ッドのみを簡単に取り替えることで対処できる。従っ
て、本実施の形態は、トータルコストを低く抑えられる
絶縁固定方法および絶縁固定構造を提供することができ
る。
【0030】なお、上記説明では、絶縁シート11およ
び絶縁パッド14の円形パイプPと接する面の摩擦係数
については特に触れなかったが、第一の実施の形態と同
様に、反対側の面より、摩擦係数が大きくなるような物
質の塗布、または表面を紙ヤスリで粗す等を行い、装着
後の円形パイプPと絶縁シート11および絶縁パッド1
4との摺動を抑止する構成としても良い。また、第一の
実施の形態と同様の理由により、摩擦係数が小さくなる
ような物質を塗布する構成としても良い。
【0031】また、補強支持板18を廃し、替わりに絶
縁パッド14の厚みを増すなどして強度を上げることに
よって、絶縁パッドに補強支持板を兼ねさせても良い。
【0032】また、本発明の柱状物体と締め付け金具
は、上述した第二の実施の形態においても、それぞれ円
形パイプとUボルトであるとして説明したが、これに限
るものではない。例えば、柱状物体を四角柱状の物体と
し、締め付け金具を門型の金具とし、絶縁シートの中央
部をΠ型に成形加工しても良い。
【0033】(第三の実施の形態)次に、本発明の第三
の実施の形態を図6〜図8を参照して説明する。本実施
の形態は、上述した第二の実施の形態の絶縁シートを、
Uボルトと接する面がUボルトの外周面の一部と密着す
るように成形したものである。したがって、本実施の形
態において、第二の実施の形態と同様の物については、
同一符号を付与し、説明を省略する。図6は本発明の第
三の実施の形態における絶縁固定構造を示す正面図、図
7は図6のB−B’面における断面図、図8は本発明の
第三の実施の形態における絶縁シートを円形パイプの外
周形状に合わせて成形加工する前の帯板状態を示す平面
図である。
【0034】絶縁シート21は、電気絶縁材料例えばP
TFE(通称テフロン)で形成されている帯板23の片
面にUボルト12の外周面の一部と同じ形状の溝21e
を掘り、円形パイプPの外周部の形状に合わせて切り出
し、曲げ加工したものである。溝21eを掘るため、帯
板23の必要最小厚みは第二の実施の形態のものに比べ
て厚くなっている。図6に示す如く、絶縁シート21の
両端部21aは、ボルト孔21bが開けられており、2
1aの中央よりに入れられた切れ目21cの位置で折り
曲げられ、中央部21d付近のみが円形パイプPの外周
部に接するように曲げ加工されている。さらに、図7に
示す断面形状の溝21eが、図8に示す如く、両方の切
れ目21c間に形成されている。絶縁シート21の長さ
L3、ボルト孔21bの間隔、切れ目21cの位置等
は、円形パイプPの外径、Uボルト12の寸法によって
決まる。絶縁パッド14の構成および本実施の形態にお
ける絶縁固定方法については、第二の実施の形態と同様
であるため、説明は省略する。
【0035】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、第二の実施の形態に比して、溝21eの加工に関
係する分だけ、製造コストが増加するが、Uボルトと絶
縁シートの密着性を、著しく増加さすことができる。
【0036】なお、本実施の形態において、絶縁シート
21の必要最小厚みは、溝21eを掘るため、第二の実
施の形態のものに比べて厚くなっているとして説明した
が、第二の実施の形態並の厚みとして、断面を成形加工
することによって、溝を形成するとしても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明は、製造コスト、取付コストおよびメインテ
ナンスコストを含むトータルコストを低く抑えられる、
絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シートを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における絶縁シート
を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態における絶縁シート
を成形加工する前の帯板状態を示す平面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における絶縁固定構
造を示す正面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態における絶縁固定構
造を示す正面図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態における絶縁シート
を成形加工する前の帯板状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態における絶縁固定構
造を示す正面図である。
【図7】図6のB−B’面における断面図である。
【図8】本発明の第三の実施の形態における絶縁シート
を円形パイプの外周形状に合わせて成形加工する前の帯
板状態を示す平面図である。
【図9】従来の電気絶縁Uボルトを用いた絶縁固定構造
示す正面図である。
【図10】図9のA−A’面における断面図である。
【符号の説明】
1、11、21 絶縁シート 1a、1b、11a、21a、21b 絶縁シート端部 11b、21b ボルト孔 11c、21c 切れ目 2、12 Uボルト本体 21e 溝

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状物体を締め付け金具によって固定面
    上に固定し、前記柱状物体との間を直接又は間接的に絶
    縁する絶縁固定方法において、前記柱状物体と接する側
    の面全体が前記柱状物体の外周面の少なくとも一部と実
    質上同じ形状である絶縁性で帯状の絶縁シートを用意
    し、前記柱状物体に前記絶縁シートを巻きつけた後、前
    記締め付け金具によって前記絶縁シートを介して前記柱
    状物体を締め付け固定することを特徴とする絶縁固定方
    法。
  2. 【請求項2】 柱状物体を二又状の締め付け金具によっ
    て固定面上に固定し、前記柱状物体と前記固定面との間
    を直接又は間接的に絶縁する絶縁固定方法において、前
    記柱状物体と接する側の面の一部が前記柱状物体の上半
    部の外周面と実質上同じ形状であり、前記面と反対側の
    面が両端部を除き前記締め付け金具の二又部に沿う形状
    であり、前記両端部に前記二又部を形成する足部がそれ
    ぞれ挿入可能な孔を有する絶縁性で帯状の絶縁シートを
    用意し、前記孔にそれぞれの前記足部を挿入することに
    よって、前記二又部に前記絶縁シートを嵌合させた後、
    前記二又部に前記絶縁シートを介して前記柱状物体を挟
    み込んで締め付け固定することを特徴とする絶縁固定方
    法。
  3. 【請求項3】 前記足部がそれぞれ挿入可能な別の孔を
    有する絶縁性で帯板状の絶縁パッドを用意し、前記二又
    部に前記絶縁シートを介して前記柱状物体を挟み込んだ
    状態で、前記別の孔にそれぞれの前記足部を挿入した
    後、前記柱状物体を締め付け固定することを特徴とする
    請求項2に記載の絶縁固定方法。
  4. 【請求項4】 柱状物体を固定面上に締め付け固定する
    締め付け金具と、前記柱状物体と前記締め付け金具およ
    び/または前記固定面との間を絶縁し、前記柱状物体と
    接する側の面全体が前記柱状物体の外周面の少なくとも
    一部と実質上同じ形状である帯状の絶縁シートとを備
    え、前記締め付け金具は、前記絶縁シートが前記柱状物
    体に巻きついた状態で、前記絶縁シートを介して前記柱
    状物体を締め付け固定していることを特徴とする絶縁固
    定構造。
  5. 【請求項5】 前記絶縁シートの一方の端部は少なくと
    もひとつの凸部を有した形状であり、もう一方の端部は
    少なくともひとつの凹部を有した形状であり、前記端部
    同士が噛み合わせ可能であることを特徴とする請求項4
    に記載の絶縁固定構造。
  6. 【請求項6】 柱状物体を固定面上に締め付け固定する
    二又状の締め付け金具と、前記柱状物体と前記締め付け
    金具との間を絶縁し、前記柱状物体と接する側の面の一
    部が前記柱状物体の上半部の外周面と実質上同じ形状で
    あり、前記面と反対側の面が両端部を除き前記締め付け
    金具の二又部に沿う形状であり、前記両端部に前記二又
    部を形成する足部がそれぞれ挿入可能な孔を有する帯状
    の絶縁シートとを備え、前記締め付け金具は、前記孔に
    それぞれの前記足部を挿入し、前記二又部に前記絶縁シ
    ートを嵌合させ、前記絶縁シートを介して前記柱状物体
    を挟み込んで、前記柱状物体を締め付け固定しているこ
    とを特徴とする絶縁固定構造。
  7. 【請求項7】 前記足部がそれぞれ挿入可能な別の孔を
    有する帯板状の絶縁パッドを備え、前記締め付け金具
    は、前記二又部に前記絶縁シートを介して前記柱状物体
    を挟み込んで、前記別の孔にそれぞれの前記足部を挿入
    して、前記柱状物体を締め付け固定することを特徴とす
    る請求項6に記載の絶縁固定構造。
  8. 【請求項8】 前記反対側の面は、その両端部を除き、
    前記締め付け金具の外周面の一部と実質上密着するよう
    に成形されていることを特徴とする請求項6または7に
    記載の絶縁固定構造。
  9. 【請求項9】 前記絶縁シートおよび/または前記絶縁
    パッドの前記柱状物体と接する側の面は、その裏面と摩
    擦係数が違うことを特徴とする請求項4〜8のいずれか
    に記載の絶縁固定構造。
  10. 【請求項10】 前記絶縁シートおよび/または前記絶
    縁パッドは、帯状の絶縁性材料の少なくとも片面に、前
    記絶縁性材料の摩擦係数と異なる摩擦係数を有する材料
    が塗着されたものであることを特徴とする請求項9に記
    載の絶縁固定構造。
  11. 【請求項11】 前記絶縁シートおよび/または前記絶
    縁パッドは、PTFEを主材料とすることを特徴とする
    請求項4〜10のいずれかに記載の絶縁固定構造。
  12. 【請求項12】 前記柱状物体は円筒状であり、前記締
    め付け金具はU字状金具であることを特徴とする請求項
    4〜11のいずれかに記載の絶縁固定構造。
  13. 【請求項13】 柱状物体の外周の一部を覆うための帯
    状の絶縁シートにおいて、前記柱状物体と接する側の面
    全体が前記柱状物体の外周面の少なくとも一部と実質上
    同じ形状であり、前記柱状物体と接する側の面は、その
    裏面と摩擦係数が違い、一方の端部は少なくともひとつ
    の凸部を有した形状であり、もう一方の端部は少なくと
    もひとつの凹部を有した形状であり、前記端部同士が噛
    み合わせ可能であることを特徴とする絶縁シート。
  14. 【請求項14】 帯状の絶縁性材料の少なくとも片面
    に、前記絶縁性材料の摩擦係数と異なる摩擦係数を有す
    る材料が塗着されたことを特徴とする請求項13に記載
    の絶縁シート。
  15. 【請求項15】 PTFEを主材料とすることを特徴と
    する請求項13または14に記載の絶縁シート。
JP9181585A 1997-07-07 1997-07-07 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート Pending JPH1122864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181585A JPH1122864A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9181585A JPH1122864A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1122864A true JPH1122864A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16103390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9181585A Pending JPH1122864A (ja) 1997-07-07 1997-07-07 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1122864A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057737A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Access Holdings Co Ltd 配管支持具
JP2017061945A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 日本ピラー工業株式会社 配管固定構造体
JP2022097412A (ja) * 2020-12-18 2022-06-30 株式会社新来島どっく ガス燃料船二重管構造及び同構造の製作方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012057737A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Access Holdings Co Ltd 配管支持具
JP2017061945A (ja) * 2015-09-24 2017-03-30 日本ピラー工業株式会社 配管固定構造体
JP2022097412A (ja) * 2020-12-18 2022-06-30 株式会社新来島どっく ガス燃料船二重管構造及び同構造の製作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1122864A (ja) 絶縁固定方法、絶縁固定構造および絶縁シート
JPH0429195B2 (ja)
KR101941822B1 (ko) 지지 애자
KR200180499Y1 (ko) 파이프 고정장치
JP3127687B2 (ja) ハーネスサポート
RU2396647C2 (ru) Антенна
KR200142369Y1 (ko) 건축용 배관덕트의 배관지지장치
JPH0331844Y2 (ja)
JPH1054498A (ja) 配管接合部断熱材ユニットおよびその施工方法
KR20000021596U (ko) 동파이프 체결용 방식성 유볼트
JPS6347342Y2 (ja)
JP4175695B2 (ja) 長尺体支持具
JPH0786395B2 (ja) ダクト接続装置
JPS6345805Y2 (ja)
JPS6126702Y2 (ja)
JPS641764Y2 (ja)
JPH0796050A (ja) スプリンクラー配管及びスプリンクラー配管の施工方法
JPH0127383Y2 (ja)
JPH09322363A (ja) バスダクトの接続部
JP2011179824A (ja) 電流センサの取付固定構造
JPH11270776A (ja) 配管カバー
JP2535288Y2 (ja) 電池固定装置
JP3846714B2 (ja) 空気調和機及び押し込み固定金具
JPS6314387Y2 (ja)
JPS5828428Y2 (ja) 電力ケ−ブル接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306