JPH11228372A - 化粧品又は皮膚科学的光防御組成物の光防御効果の改善のための多糖類の使用 - Google Patents

化粧品又は皮膚科学的光防御組成物の光防御効果の改善のための多糖類の使用

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JPH11228372A
JPH11228372A JP10334663A JP33466398A JPH11228372A JP H11228372 A JPH11228372 A JP H11228372A JP 10334663 A JP10334663 A JP 10334663A JP 33466398 A JP33466398 A JP 33466398A JP H11228372 A JPH11228372 A JP H11228372A
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cosmetic
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JP10334663A
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Heinrich Dr Gers-Barlag
ハインリヒ・ゲルス−バルラーク
Rainer Kroepke
ライナー・クレプケ
Oliver Dr Scheel
オリフアー・シエール
Jens Nielsen
イエンス・ニールセン
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Beiersdorf AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧品又は皮膚科学的光防御組成物の光防御
効果の改善法。 【解決手段】 少なくとも1種類の通常のUVフィルタ
ー物質を含んでなる、化粧品又は皮膚科学的調製物の光
防御因子を増加させるための、多糖類の使用方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光防御調製物、な
かでも化粧品及び皮膚科学的光防御組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に対する太陽光線の紫外線部の損傷
効果は一般的に知られている。290nm未満の波長
(UVC領域)をもつ光線は地球大気中のオゾン層によ
り吸収されるが、290nmと320nmの間の領域、
UVB領域の光線は紅斑、軽い日焼け又は種々の重症度
の熱傷すら引き起こす。
【0003】日光の最大紅斑活性は308nm付近の比
較的狭い領域にある。
【0004】UVB光線を防止ための多数の化合物が知
られている;それらは通常、3−ベンジリデンカンファ
ー、4−アミノ安息香酸、ケイ皮酸、サリチル酸、ベン
ゾフェノン及び更に2−フェニルベンズイミダゾールの
誘導体である。
【0005】およそ320nmとおよそ400nmの間
の領域、UVA領域に対しては、その領域の光線もまた
損傷を引き起こす可能性があるので、有効なフィルター
物質を所有することもまた重要である。例えば、UVA
光線は結合組織の弾性及び膠原繊維に損傷をもたらし、
それが皮膚の早期老化を引き起こすことが発見され、そ
してそれが多数の光線毒性反応及び光線アレルギー反応
の一因とみなされている。UVB光線の損傷作用はUV
A光線により増強される可能性がある。
【0006】従って、UVA領域の光線を防止ために、
それらの光線安定性が不適切な、ジベンゾイルメタンの
ある種の誘導体[Int.J.Cosm.Science 10,53(1988)]が
使用されている。
【0007】しかし、UV光線はまた光化学反応に導く
可能性があり、その際その光化学反応生成物が皮膚の代
謝に介入する。このような光化学反応生成物は主とし
て、フリーラジカル化合物、例えばヒドロキシフリーラ
ジカルである。皮膚自体において形成される未確証のフ
リーラジカルの光化学生成物もまた、それらの高い反応
性のために、調節されない二次的反応を示す可能性があ
る。しかし、UV照射中には、寿命の短いエポキシド及
び多数のその他の物質と同様に、1重項酸素、非ラジカ
ルの励起状態の酸素分子、が形成される可能性もある。
1重項酸素は例えば、通常の3重項酸素(フリーラジカ
ルの基底状態)とは、その増加した反応性により区別さ
れる。しかし、励起した、反応性の(フリーラジカル
の)3重項状態の酸素分子もまた存在する。
【0008】これらの反応を抑制するために、化粧品又
は皮膚科学的調製物中に抗酸化剤及び/又はフリーラジ
カル捕捉剤を追加して組み入れることができる。
【0009】既知で、好適な光防御物質は、ジベンゾイ
ルメタン誘導体、例えば構造
【0010】
【化1】 を特徴とし、Merck社により、Eusolex(R)8020の商品名
で販売されている、5−イソプロピルジベンゾイルメタ
ン(CAS番号63250−25−9)、並びにまた、
構造
【0011】
【化2】 を特徴とし、Givaudan社によりParsol(R)1789の商品名
で販売されている、4−(tert−ブチル)−4’−
メトキシジベンゾイルメタン(CAS番号70356−
09−1)、である。しかし、固体として存在するその
他の物質と組み合わせる場合、それらの使用濃度は制約
される。従って、より高い光防御率を達成する際には、
ある種の調製の困難が存在する。
【0012】もう一つの好適な光防御フィルター物質
は、構造
【0013】
【化3】 を特徴とし、Merck社によりEusolex(R)6300の商品名で
販売されている、4−メチルベンジリデンカンファーで
ある。4−メチルベンジリデンカンファーは、通常の条
件下で固体であり、それ自体、良好なUVフィルター特
性の著しい、極めて好適な光防御フィルター物質であ
る。しかし、その他の固体物質と組み合わせると、その
使用濃度もまた制約される。従って、ここでもまた、よ
り高い光防御率の達成には、ある種の調製の困難が存在
する。
【0014】その他のベンジリデンカンファー誘導体、
例えば構造
【0015】
【化4】 を特徴とし、Induchem社によりUnisol(R)S22の商品名で
販売されている、ベンジリデンカンファーもまた、好適
な光防御フィルター物質である。しかし、固体形態のそ
の他の物質と組み合わせる場合は、その使用濃度もまた
制約される。従って、ここでもまた、より高い光防御率
の達成においてある種の調製の困難が存在する。
【0016】もう一つの好適なUVフィルターは、4,
4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,4,6−
トリイルトリイミノ)トリス安息香酸・トリス(2−エ
チルヘキシル)、同義語:2,4,6−トリス[アニリ
ノ(p−カルボ−2’エチル−1’−ヘキシルオキ
シ)]−1,3,5−トリアジンである。
【0017】
【化5】 このUVBフィルター物質はBASF Aktiengesellschaft
社からUVINUL(R)T150の商品名で販売されており、良好
なUV吸収性が著しい。一方で、種々の著者が、構造
【0018】
【化6】 をもつその他のUVフィルター物質につき記載してい
る。
【0019】4,4’,4”−(1,3,5−トリアジ
ン−2,4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸
・トリス(2−エチルヘキシル)の主要な欠点は、脂質
に対するその低い溶解度である。このUVBフィルター
に対する既知の溶媒は、本フィルターの、最大で約15
重量%を溶媒することができ、それは、溶解された、従
って活性なUVフィルター物質の約1〜1.5重量%に
相当する。従って、ここでもまた、高い光防御率を達成
するのに、ある種の調製の困難が存在する。
【0020】化粧品又は皮膚科学的光防御調製物中への
取り込みが少なくともある種の問題をもつ、固体形態の
その他のUVフィルター物質もまた知られている。例え
ば、欧州特許出願公開第570 838号明細書は、そ
の化学構造が、一般式
【0021】
【化7】 [式中、Rは、場合によっては1種又は数種のC1〜C4
−アルキル基で置換されている、分枝又は非分枝のC1
〜C18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル基で
あり、Xは、酸素原子又はNH基であり、R1は、場合
によっては1種又は数種のC1〜C4−アルキル基、ある
いは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又は
【0022】
【化8】 [ここで、Aは、場合によっては1種又は数種のC1
4−アルキル基で置換されている分枝又は非分枝のC1
〜C18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル又は
アリール基であり、R3は、水素原子又はメチル基であ
り、nは、1ないし10の数である]の基、で置換され
ている、分枝又は非分枝のC1〜C18−アルキル基、C5
〜C12−シクロアルキル基であり、R2は、XがNH基
である時は、場合によっては1種又は数種のC1〜C4
アルキル基で置換されている、分枝又は非分枝のC1
18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル基であ
りそして、Xが酸素原子である時は、場合によっては1
種又は数種のC1〜C4−アルキル基、あるいは水素原
子、アルカリ金属原子、アンモニウム基又は、式
【0023】
【化9】 [ここで、Aは、場合によっては1種又は数種のC1
4−アルキル基で置換されている分枝又は非分枝のC1
〜C18−アルキル基、C5〜C12−シクロアルキル又は
アリール基であり、R3は、水素原子又はメチル基であ
り、nは、1ないし10の数である]の基、で置換され
ている、分枝又は非分枝のC1〜C18−アルキル基、C5
〜C12−シクロアルキル基である]により示される、s
−トリアジン誘導体につき記載している。
【0024】たとえ原則的には、一定の制限された溶解
度(従って、伝統的な標準に従うと、化粧品又は皮膚科
学的調製物中への低い取り込み性)に対して、ある程度
のUV防止を達成することができても、もう一つの問
題、再結晶の問題が持ち上がる可能性がある。溶解度の
低い物質の場合には、これは、温度の変動の結果として
であれ、その他の影響の結果としてであれ、比較的早急
に発生する。しかし、UVフィルターのような調製物の
必須成分の、調節されない再結晶は、与えられた調製物
の特性及び、特に、所望される光防御性に対して、極め
て不都合な作用を有する。
【0025】化粧品又は皮膚科学的光防御調製物中への
取り込みが、少なくともある種の問題をもつその他のU
Vフィルター物質もまた知られている。例えば、欧州特
許出願公開第775 698号明細書は、その化学構造
が、一般式
【0026】
【化10】 [式中、R1、R2及びA1は広範囲の有機基を表す]に
より示されるビスレゾルシニルトリアジン誘導体につき
記載している。
【0027】好適なビスレゾルシニルトリアジン誘導体
は例えば、以下の化合物:
【0028】
【化11】 [式中、R3は水素原子又は、1ないし10個の炭素原
子をもつ、分枝又は非分枝のアルキル基である]、なか
でも以下の構造:
【0029】
【化12】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキ
シルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4
−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、であ
る。
【0030】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0031】
【化13】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(3−スルホナ
ト)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]
フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,
5−トリアジン、ナトリウム塩、である。
【0032】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0033】
【化14】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(3−(2−プロ
ポキシ)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキ
シ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジンである。
【0034】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0035】
【化15】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキ
シルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−[4
−(2−メトキシエチルカルボキシル)フェニルアミ
ノ]−1,3,5−トリアジンである。
【0036】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0037】
【化16】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(3−(2−プロ
ポキシ)−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキ
シ]フェニル}−6−[4−(2−エチルカルボキシ
ル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジンであ
る。
【0038】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0039】
【化17】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキ
シルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(1
−メチルピロル−2−イル)−1,3,5−トリアジン
である。
【0040】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0041】
【化18】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−トリス(トリメチ
ルシロキシシリルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェ
ニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−
トリアジンである。
【0042】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0043】
【化19】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(2”−メチルプ
ロペニルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンで
ある。
【0044】もう一つの好適な化合物は、以下の構造:
【0045】
【化20】 を特徴とする、2,4−ビス{[4−(1’,1’,
1’,3’,5’,5’,5’−ヘプタメチルシロキシ
−2”−メチルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−ト
リアジンである。
【0046】たとえ原則的には、ビスレゾルシニルトリ
アジン誘導体により、一定の制限された溶解度(及び従
って、伝統的な標準に従うと、化粧品又は皮膚科学的調
製物中への低い取り込み性)に対して、ある程度のUV
防止を達成することができても、もう一つの問題、再結
晶の問題が持ち上がる可能性がある。溶解度の低い物質
の場合には、これは、たとえ温度の変動の結果としてで
あれその他の影響の結果としてであれ、比較的早急に発
生する。しかし、UVフィルターのような調製物の必須
成分の、調節されない再結晶は、一定の調製物の特性及
び、特に、所望される光防御性に対して、極めて不都合
な作用を有する。
【0047】もう一つの好適なUVフィルターは、化学
構造式
【0048】
【化21】 を特徴とする、2,2’−メチレンビス(6−(2H−
ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェノール)である。
【0049】しかし、この物質の場合にも、本物質は微
可溶性であるので、大量を使用する時にはある種の調製
の不都合が存在する。したがって、本物質を使用する際
には、高い光防御率を達成することは困難である。
【0050】それらの幾つかが前述されている、化粧品
及び皮膚科学的光防御調製物のための光防御物質として
使用される化合物は、既に述べたように、良好な光防御
効果についてそれ自体注目に値する。しかし、それら
は、このような調製物中にそれらを満足な方法で取り込
むことが時々困難であるという欠点をもつ。
【0051】概括的には、光防御フィルター物質の光線
吸収挙動は極めてよく知られており、そして文書化され
ている。特に、大部分の先進国は、ドキュメンテーショ
ンについて比較的厳密な標準を課する、このような物質
の使用のための実用的なリストを有している。完成した
調製物中の物質の濃度に対して、皮膚内又は皮膚自体の
表面内における物質との相互反応が測定不能をもたらす
可能性があるので、その吸収値がせいぜい指針となり得
る。更に、通常、フィルター物質がどんなに均一にそし
てどのくらいの層の厚さで皮膚の角質層中及びその上に
分布されるかを、予測することは困難である。
【0052】光防御率(LPF、しばしば日光防止率に
対してSPFとしても知られている)は、防御されない
皮膚の場合にもたらされるであろうものと同等の紅斑反
応が生じるまでに、光防御物質により保護された皮膚が
どのくらい長く露出できるかを示す(すなわち、LPF
=10に対しては、防御されない皮膚に比較して10倍
長い)。
【0053】ともかく、一方で消費者は、−特に、大衆
の興味の中心になってきた「オゾン層の穴」についての
論争のために、業者からの光防御率に関する信頼できる
情報を期待し、そして他方では、消費者による、より高
いそして実質的に高い光防御率を望む傾向が存在する。
【0054】
【発明が解決しようとする課題】光防御フィルター物質
は通常、高価であり、そして、大部分の光防御フィルタ
ー物質はまた、比較的高濃度で、化粧品又は皮膚科学的
調製物中へ取り込むことが困難でもあるので、本発明の
目的は、簡単で安価な方法で、異常に低濃度の通常の光
防御フィルター物質において、しかし許容できるか又は
高くすらあるLPF値を達成する調製物を得ることであ
った。
【0055】
【課題を解決するための手段】従って、少なくとも1種
類の通常のUVフィルター物質を含んでなる化粧品又は
皮膚科学的調製物の、光防御効果を改善する、特に光防
御率を増加させるための多糖類の使用が、従来技術の欠
点を改善するであろうことは驚くべきことで、当業者に
予知できないことであった。
【0056】水溶性でありそして/又は水膨潤性であり
そして/又は水の補助によりゲル化可能な多糖類を使用
することが好適である。ヒアルロン酸、キトサン及び更
に水溶性でありそして/又は水膨潤性でありそして/又
は水の補助によりゲル化可能なその他の多糖類、例え
ば、SOLABIA S.A.社からFucogel(R)の名の下に入手可能
な、ケミカル・アブストラクトの登録番号178463
−23−5に記載されている多糖類の、フコースを多量
に含む製品、を使用することが特に好適である。後者は
以下のような構造要素を特徴とする。
【0057】
【化22】 ヒアルロン酸は構造
【0058】
【化23】 を特徴としている。
【0059】ヒアルロン酸が、使用される多糖類又はそ
れらの1種類である場合、30,000と8,000,
000の間の分子量をもつもの、なかでも500,00
0と1,500,000の間の分子量をもつものを選択
することが好適である。
【0060】キトサンは以下の構造式:
【0061】
【化24】 [ここで、nは約2,000までの値であり、そしてX
はアセチル基又は水素のどちらかである]を特徴とす
る。キトサンは構造式
【0062】
【化25】 を特徴とする、キチンの脱アセチル化及び部分的脱重合
化(加水分解)により形成される。
【0063】キチンは節足動物(例えば昆虫、蟹、蜘
蛛)の外骨格(exoskeleton)['o citwn=外皮のギリ
シャ語]の必須成分であり、そしてその他の生物(例え
ば軟体動物、藻類、真菌)の支持組織中にも認められ
る。
【0064】キトサンは毛髪手入れ用品中に知られる原
料である。それは、基礎としているキチンよりも高度
に、増粘剤又は安定剤として適切であり、ポリマーの膜
の粘性及び撥水性を改善する。従来技術に対する多数の
引用文献の代表は:H.P.Fiedler,“Lexikon der Hilfss
toffe fuer Pharmazie, Kosmetik und angrenzende Geb
iete" [Lexicon of auxiliaries for pharmacy, cosmet
ics and related fields],third edition 1989, Editio
Cantor,Aulendorf,p.293,key word“chitosan"であ
る。
【0065】本発明に従うと、>60%、特には>80
%の脱アセチル化度をもつキトサンが好ましい。これら
のうちで、それらの1%濃度の水溶液が4,500〜
5,500mPas[ブルックフィールド(Brookfiel
d)、スピンドル5、10rpm]の粘度をもつものが
特に好ましい。
【0066】キトサンが、使用される多糖類又はそれら
の内の1種類である場合、3,000と2,000,0
00の間の分子量をもつもの、なかでも10,000と
500,000の間の分子量をもつものを選択すること
が好適である。
【0067】本発明に従う化粧品又は皮膚科学的光防御
調製物は、0.1ないし20重量%、好適には0.5な
いし10重量%、非常に特に好ましくは1ないし5重量
%の多糖類を含んでなる。
【0068】これらの顔料自体はUVA又はUVB領域
で著しい吸収性をもたないので、本発明の範疇内の多糖
類が光防御因子の増加をもたらすことは驚くべきことで
あった。
【0069】なかでも、本発明の範疇内の多糖類は、本
発明に従う光防御調製物中の少なくとも1種類のUVフ
ィルターを、トリアジン誘導体の群から、なかでも − 4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸・トリス
(2−エチルヘキシル)、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキ
シフェニル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−スルホナト)−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−
6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、ナトリウム塩、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−[4−(2−
メトキシエチルカルボキシル)フェニルアミノ]−1,
3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−[4−(2−エチルカルボキシル)フェニル
アミノ]−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(1−メチル
ピロル−2−イル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−トリス(トリメチルシロキシ
シリルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6
−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、 − 2,4−ビス{[4−(2”−メチルプロペニルオ
キシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メト
キシフェニル)−1,3,5−トリアジン、及び − 2,4−ビス{[4−(1’,1’,1’,3’,
5’,5’,5’−ヘプタメチルシロキシ−2”−メチ
ルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
の群から選択する時に、光防御率の増加をもたらすこと
は驚くべきことであった。
【0070】本発明の範疇内の多糖類は、本発明に従う
光防御調製物中の少なくとも1種類のUVフィルター
が、2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)フェノール)である場合に、光防御率の
増加をもたらすことは更に驚くべきことであった。
【0071】新規の調製物のポリオール、なかでもプロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、グリセロー
ル、しかしまたポリオキシエチレン及びポリオキシブチ
レン(PEG)の含量を低く維持することが特に好適で
あり、そして、独立した独創的活性を特徴としている。
したがって、本発明に従う調製物は好適には、最大で3
重量%、好ましくは2重量%、特に好ましくは1重量%
のポリオールを含んでなり、そして非常に特に好ましく
は、ポリオールを全く含まない。
【0072】本発明に従って調製される化粧品及び皮膚
科学的調製物は好適には、強制的ではないが、非水溶性
か又は水に微可溶性の、金属酸化物及び/又はその他の
金属化合物を基礎にして、X線無定形でそして/又は無
定形でない、無機顔料、なかでもチタン酸化物(TiO
2)、亜鉛酸化物(ZnO)、鉄酸化物(例えばFe2
3)、ジルコニウム酸化物(ZrO2)、ケイ素酸化物
(SiO2)、マンガン酸化物(例えばMnO)、アル
ミニウム酸化物(Al23)又はセリウム酸化物(例え
ばCe23)、対応する金属の混合酸化物及びこのよう
な酸化物の混合物、を含んでなる。顔料は特に好ましく
は、TiO2を基礎にしたものである。
【0073】本発明に従うと、無機顔料は疎水性形態で
存在する、すなわち、それらが水を弾く表面処理を施さ
れている場合に、好都合である。この表面処理は、それ
自体既知の方法により薄い疎水性の層を顔料に与えるこ
とを伴う可能性がある。
【0074】このような処理は例えば、 nTiO2 + m(RO)3Si-R’ → nTiO2
(表面) に従う反応により、疎水性の表面層を生成することを伴
う。ここで、n及びmは所望のように使用される化学量
論的パラメーターであり、R及びR’は所望の有機基で
ある。例えば、ドイツ特許出願公開第33 14 74
2号明細書と同様に調製された疎水化顔料が好適であ
る。
【0075】好適なTiO2顔料は、例えば、Degussa社
から商品名T 805として入手できる。
【0076】X線無定形の酸化物顔料は、X線回折実験
において全く、又は認識可能な結晶構造を示さない、金
属酸化物又は半金属酸化物である。このような顔料はし
ばしば炎色反応により、例えばハロゲン化金属又は半金
属を水素及び空気(又は純粋な酸素)とともに炎中で反
応させることにより得ることができる。
【0077】化粧品又は皮膚科学的生薬中にしばしば使
用される既知のX線無定形酸化物の顔料は、Aerosil(R)
タイプのケイ素酸化物(CAS番号7631−86−
9)である。DEGUSSA社から入手できるAerosils(R)は小
さい粉末度(例えば5と40nmの間)を特徴として、
その粒子は非常に均一なサイズをもつ球状粒子であると
見なされている。肉眼的にはAerosil(R)はさらさらの白
色粉末とみなされる。本発明の目的に対して、X線無定
形二酸化ケイ素の顔料が特に好適であり、そしてこれら
のうちで、Aerosil(R)タイプのものが好ましい。
【0078】好適なAerosil(R)製品は例えば、Aerosil
(R) OX50、Aerosil(R) 130、Aerosil (R) 150、Aerosil
(R) 200、Aerosil(R) 300、Aerosil(R) 380、Aerosil
(R) MOX80、Aerosil(R) MOX 170、Aerosil(R) COK 84、
Aerosil(R) R 202、Aerosil(R)R 805、Aerosil(R) R 81
2、Aerosil(R) R 972、Aerosil(R) R 974、Aerosil(R)R
976である。
【0079】本発明に従う化粧品又は皮膚科学的光防御
調製物は、0.1ないし20重量%、好適には0.5な
いし10重量%、非常に特に好ましくは1ないし5重量
%のX線無定形酸化物の顔料を含んでなる。
【0080】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中
の、無機顔料、特に疎水性無機微細顔料の総量は好適に
は、調製物の総重量を基にして0.1〜30重量%、好
ましくは0.1〜10.0重量%、特には0.5〜6.
0重量%の範囲から選ばれる。
【0081】本発明に従う化粧品及び/又は皮膚科学的
光防御調製物は通常の組成をもつことができ、化粧品的
及び/又は皮膚科学的光防御のために、そして更に皮膚
及び/又は毛髪の処置、手入れ及び洗浄のために、そし
て装飾化粧品におけるメークアップ製品として、使用す
ることができる。
【0082】本発明に従って調製される化粧品及び皮膚
科学的調製物は、使用のためには、化粧品として通常の
方法で適量を皮膚及び/又は毛髪に適用される。
【0083】特に好ましい化粧品及び皮膚科学的調製物
は日焼け止め組成物の形態にあるものである。これらは
好適には更に、少なくとも1種類の更なるUVAフィル
ター及び/又は少なくとも1種類の更なるUVBフィル
ター及び/又は少なくとも1種類の無機顔料、好ましく
は無機微細顔料、を含んでなることができる。
【0084】本発明に従って調製される化粧品及び皮膚
科学的調製物は、このような調製物中に通常使用される
ような化粧品補助剤、例えば保存剤、殺バクテリア剤、
香料、気泡抑制剤、染料、着色作用をもつ顔料、増粘
剤、加湿剤及び/又保湿剤、脂肪、油、ワックス又は、
アルコール、ポリオール、ポリマー、気泡安定剤、電解
質、有機溶媒又はシリコーン誘導体、のような、化粧品
又は皮膚科学的調製物のその他の通常の成分、を含んで
なることができる。
【0085】抗酸化剤を更に含有することは一般的に好
ましい。本発明に従って使用することができる好ましい
抗酸化剤は、化粧品的及び/又は皮膚科学的使用に適宜
な又は通常のすべての抗酸化剤である。
【0086】抗酸化剤は好適には、非常に少量の許容投
与量(例えばpmolからμmol/kg)の、アミノ
酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプト
ファン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウ
ロカニン酸)及びそれらの誘導体、D,L−カルノシ
ン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそれらの誘導
体(例えばアンセリン)のようなペプチド、カロテノイ
ド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、リ
コペン)及びそれらの誘導体、クロロゲン酸及びその誘
導体、リポ酸及びその誘導体(例えばジヒドロリポ
酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及
びその他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチ
オン、システイン、シスチン、シスタミン並びに、それ
らのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロ
ピル、アミル、ブチル及びラウリル、パルミトイル、オ
レイル、γ−リノレイル、コレステリル及びグリセリル
エステル)及びそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウ
リル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピ
オン酸及びその誘導体(エステル、エーテル、ペプチ
ド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)及びス
ルホキシイミン化合物(例えばブチオニン−スルホキシ
イミン、ホモシステイン−スルホキシイミン、ブチオニ
ン−スルホン、ペンタ−、ヘキサ−及びヘプタ−チオニ
ン−スルホキシイミン)、並びに更に、(金属)キレー
ト化剤(例えばα−ヒドロキシ−脂肪酸、パルミチン
酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸
(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁
酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDT
A、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそ
れらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、リノール酸、オ
レイン酸)、葉酸及びその誘導体、ユビキノン及びユビ
キノール及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体
(例えばパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビ
ルMg、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導
体(例えば酢酸ビタミンE)、ビタミンA及び誘導体
(パルミチン酸ビタミンA、)及び、ベンゾイン樹脂の
安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びその誘導体、α−
グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシ
トール、カルノシン、ブチル化ヒドロキシトルエン、ブ
チル化ヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク樹
脂酸、ノルジヒドログアヤレチン酸、トリヒドロキシブ
チロフェノン、尿酸及びその誘導体、マンノース及びそ
の誘導体、亜鉛及びその誘導体(例えばZnO、ZnS
4)、セレン及びその誘導体(例えばセレン・メチオ
ニン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えば酸化ス
チルベン、酸化トランス−スチルベン)並びに、本発明
に従って適宜な、前記の活性成分の誘導体(塩、エステ
ル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプ
チド及び脂質)からなる群から選ばれる。
【0087】調製物中の前記の抗酸化剤(1種又は数種
の化合物)の量は好ましくは、調製物の総重量を基にし
て0.001ないし30重量%、特に好ましくは0.0
5〜20重量%、特には1〜10重量%である。
【0088】ビタミンE及び/又はその誘導体が抗酸化
剤もしくは抗酸化剤類である場合には、調製物の総重量
を基にして0.001〜10重量%の範囲からそれらの
それぞれの濃度を選ぶことが好適である。
【0089】ビタミンAもしくはビタミンA誘導体、又
はカロテンもしくはそれらの誘導体が抗酸化剤もしくは
抗酸化剤類である場合には、調製物の総重量を基にして
0.001〜10重量%の範囲からそれらのそれぞれの
濃度を選ぶことが好適である。
【0090】脂質相は好適には、下記の物質群: − 鉱油及び鉱物ワックス; − カプリン酸又はカプリル酸のトリグリセリドのよう
な油、及び更にヒマシ油のような天然油; − 脂肪、ワックス及びその他の天然の及び合成の脂肪
物質、好ましくは低C数のアルコール、例えばイソプロ
パノール、プロピレングリコール又はグリセロールと、
脂肪酸のエステル、あるいは低C数のアルカン酸と又は
脂肪酸と、脂肪アルコールのエステル; − 安息香酸アルキル; − ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、ジフェニルポリシロキサン及びそれらの混合形態の
ようなシリコーン油から選ぶことができる。
【0091】本発明の目的のためのエマルション、オレ
オゲル又はヒドロ分散物もしくは脂質分散物の油相は好
適には、3ないし30個の炭素原子の鎖長をもつ、飽和
及び/又は不飽和の、分枝及び/又は非分枝のアルカン
カルボン酸と、3ないし30個の炭素原子の鎖長をも
つ、飽和及び/又は不飽和の、分枝及び/又は非分枝の
アルコールとのエステルの群から、あるいは、芳香族カ
ルボン酸と、3ないし30個の炭素原子の鎖長をもつ飽
和及び/又は不飽和の、分枝及び/又は非分枝のアルコ
ールとのエステルの群、から選ばれる。このようなエス
テルの油は順次、好適には、ミリスチン酸イソプロピ
ル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロ
ピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチ
ル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、
ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、
イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキ
シル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2
−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシ
ル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン
酸エルシル、エルカ酸エルシル及び更に、合成、半合成
及び天然の、このようなエステルの混合物、例えばジョ
ジョバ油、からなる群から選ぶことができる。
【0092】更に油相は好適には、分枝及び非分枝の炭
化水素類及び炭化水素ワックス、シリコーン油、ジアル
キルエーテルの群、飽和又は不飽和の、分枝又は非分枝
のアルコール、及びまた脂肪酸トリグリセリド、特に8
ないし24個の、特には12〜18個の炭素原子の鎖長
をもつ、飽和及び/又は不飽和の、分枝及び/又は非分
枝のアルカンカルボン酸のトリグリセリルエステルの
群、から選ぶことができる。該脂肪酸トリグリセリドは
好適には、例えば合成、半合成及び天然の油、例えば、
オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナツ油、ナタネ
油、アーモンド油、ヤシ油、ココナツ油、ヤシの芯油及
び多数の類似のタイプの油の群から選ぶことができる。
【0093】このような油及びワックス成分のあらゆる
所望の混合物が、本発明の目的に対して好適である。あ
る場合には、油相の唯一の脂質成分として、ワックス、
例えばパルミチン酸セチルを使用することも好適である
可能性がある。
【0094】油相は好適には、イソステアリン酸2−エ
チルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イ
ソトリデシル、イソエイコサン、ココア酸2−エチルヘ
キシル、安息香酸C12-15−アルキル、カプリル酸−カ
プリン酸トリグリセリド及びジカプリリルエーテルから
なる群から選ばれる。
【0095】特に好適な混合物は、安息香酸C12-15
アルキル及びイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混
合物、安息香酸C12-15−アルキル及びイソノナン酸イ
ソトリデシルの混合物、並びにまた安息香酸C12-15
アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシル及びイ
ソノナン酸イソトリデシルの混合物、である。
【0096】炭化水素のうちでは、パラフィン油、スク
アラン及びスクアレンが、本発明の目的に対して好適で
ある。
【0097】このシリコーン油もしくはシリコーン油類
のみならず、追加的な量のその他の油相成分を使用する
ことが好ましいが、油相は好適には更に、環状又は線状
シリコーン油を含有するかあるいは独占的にこのような
油からなることができる。
【0098】シクロメチコン(オクタメチルシクロテト
ラシロキサン)は好適には、本発明に従って使用するこ
とができるシリコーン油として使用される。しかし、そ
の他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシ
ロキサン、ポリジメチルシロキサン及びポリ(メチルフ
ェニルシロキサン)もまた、本発明の目的のために好適
である。
【0099】その他の特に好適な混合物は、シクロメチ
コン及びイソノナン酸イソトリデシル、並びにシクロメ
チコン及びイソステアリン酸2−エチルヘキシル、を含
んでなる。
【0100】適当な場合には、本発明に従う調製物の水
相は好都合には、 − それぞれ単独で又は組み合わせて使用される、低C
数のアルコール、ジオール又はポリオール、及びそれら
のエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノー
ル、プロピレングリコール、グリセロール、エチレング
リコール、エチレングリコールモノエチルもしくはモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モ
ノエチルもしくはモノブチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルもしくはモノエチルエーテル及び類似
の製品、更に、低C数のアルコール、例えばエタノー
ル、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール及び
グリセロール、並びに特に、好適には二酸化ケイ素、ケ
イ酸アルミニウム、多糖類及びそれらの誘導体、例えば
ヒアルロン酸、キサンタンゴム及びヒドロキシプロピル
メチルセルロースからなる群から、特に好適にはポリア
クリラート、好ましくは、カーボポール群、例えばタイ
プ980、981、1382、2984及び5984の
カーボポールからのポリアクリラートからなる群から選
ぶことができる、1種又は数種の増粘剤、を含んでな
る。
【0101】本発明に従うと、LPFは、脂質相及び/
又は水相中に通常のUVAフィルター及び/又はUVB
フィルターを含んでなる化粧品又は皮膚科学的調製物中
への多糖類の使用により有意に増加される。
【0102】なかでも、LPFは、UVB領域のUV光
線を吸収する物質を含んでなる化粧品又は皮膚科学的調
製物中への多糖類の使用により有意に増加され、このよ
うなフィルター物質の総量は、調製物の総重量を基にし
て例えば、0.1重量%ないし30重量%、好ましくは
0.5ないし20重量%、特には3ないし15重量%で
ある。
【0103】このようなUVBフィルターは油溶性でも
水溶性でもよい。好適な油溶性UVBフィルター物質
は、例えば: − 3−ベンジリデンカンファー誘導体、好ましくは3
−(4−メチルベンジリデン)カンファー及び3−ベン
ジリデンカンファー; − 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメ
チルアミノ)安息香酸・2−エチルヘキシル及び4−
(ジメチルアミノ)安息香酸アミル; − 2,4,6−トリアニリノ(p−カルボ−2’−エ
チル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジ
ン; − ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メト
キシベンザルマロン酸・ジ(2−エチルヘキシル); − ケイ皮酸のエステル、好ましくは4−メトキシケイ
皮酸・2−エチルヘキシル及び4−メトキシ−ケイ皮酸
イソペンチル; − ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン及び2,2’
−ジヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、であ
る。
【0104】好適な水溶性のUVBフィルター物質は、
例えば: − 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸
の塩、例えばそのナトリウム、カリウム又はそのトリエ
タノールアンモニウム塩、及びスルホン酸自体; − 3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、
例えば、4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)
ベンゼンスルホン酸、2−メチル−5−(2−オキソ−
3−ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸及びそれ
らの塩、である。
【0105】本発明の目的のために追加的に使用するこ
とができる前記のUVBフィルターのリストはもちろん
制限することは意図されていない。
【0106】なかでも、LPFは、UVA領域のUV光
線を吸収する物質を含んでなる化粧品又は皮膚科学的調
製物中への多糖類の使用により有意に増加され、このよ
うなフィルター物質の総量は、調製物の総重量を基にし
て、例えば、0.1重量%ないし30重量%、好ましく
は0.5ないし10重量%、特には1ないし6重量%で
ある。
【0107】本発明に従う調製物中への、ポリマーと結
合した(polymer-bound)又はポリマー性のUVフィル
ター物質、なかでも国際公開第92/20690号パン
フレットに記載されたものを使用することもまた非常に
好適である可能性がある。
【0108】なかでも、LPFは、ポリマーの結合した
(polymer-bound)又はポリマー性のUVフィルター物
質を含んでなる化粧品又は皮膚科学的調製物中への多糖
類の使用により有意に増加され、このようなフィルター
物質の総量は、調製物の総重量を基にして、例えば、
0.1重量%ないし30重量%、好ましくは0.5ない
し20重量%、特には3ないし15重量%である。
【0109】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
水溶性UVフィルター物質の総量は好適には、調製物の
総重量を基にして0.1〜10.0重量%、好ましくは
0.5〜6.0重量%の範囲から選ばれる。
【0110】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸又は
その塩の総量は好適には、本物質の存在が所望される場
合には、調製物の総重量を基にして、0.1〜10.0
重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の範囲から選
ばれる。
【0111】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−ス
ルホン酸又はその塩の総量は好適には、本物質の存在が
所望される場合には、調製物の総重量を基にして、0.
1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%
の範囲から選ばれる。
【0112】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)ベンゼン
スルホン酸又はその塩の総量は好適には、本物質の存在
が所望される場合には、調製物の総重量を基にして、
0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重
量%の範囲から選ばれる。
【0113】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチ
ル)ベンゼンスルホン酸又はその塩の総量は好適には、
本物質の存在が所望される場合には、調製物の総重量を
基にして、0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5
〜6.0重量%の範囲から選ばれる。
【0114】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
ベンゼン−1,4−ジ(2−オキソ−3−ボルニリデン
メチル)−10−スルホン酸又はその塩の総量は好適に
は、本物質の存在が所望される場合には、調製物の総重
量を基にして、0.1〜10.0重量%、好ましくは
0.5〜6.0重量%の範囲から選ばれる。
【0115】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,4,
6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸・トリス(2
−エチルヘキシル)の総量は好適には、本物質の存在が
所望される場合には、調製物の総重量を基にして、0.
1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%
の範囲から選ばれる。
【0116】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイ
ルメタンの総量は好適には、本物質の存在が所望される
場合には、調製物の総重量を基にして、0.1〜10.
0重量%、好ましくは0.5〜6.0重量%の範囲から
選ばれる。
【0117】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
4−メチルベンジリデンカンファーの総量は好適には、
本物質の存在が所望される場合には、調製物の総重量を
基にして、0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5
〜6.0重量%の範囲から選ばれる。
【0118】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
p−メトキシケイ皮酸・2−エチルヘキシルの総量は好
適には、本物質の存在が所望される場合には、調製物の
総重量を基にして、0.1〜15.0重量%、好ましく
は0.5〜7.5重量%の範囲から選ばれる。
【0119】本発明に従って好適に使用できるもう一つ
の追加的光防御フィルター物質はBASF社からUVINUL(R)
N 539の商品名で販売され、以下の構造:
【0120】
【化26】 を特徴とする2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル
酸エチルヘキシル(オクトクリレン)である。
【0121】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチルヘキ
シルの総量は好適には、本物質の存在が所望される場合
には、調製物の総重量を基にして、0.1〜15.0重
量%、好ましくは0.5〜10.0重量%の範囲から選
ばれる。
【0122】本発明に従うと、ある環境においてはま
た、化粧品又は皮膚科学的調製物中に、その他のUVA
及び/又はUVBフィルター、例えば、サリチル酸4−
イソプロピルベンジル、サリチル酸2−エチルヘキシル
(=サリチル酸オクチル)、及びサリチル酸ホモメンチ
ルのようなある種のサリチル酸誘導体を取り込むことも
また好都合である可能性がある。
【0123】完成した化粧品又は皮膚科学的調製物中の
1種又は数種のサリチル酸誘導体の総量は好適には、調
製物の総重量を基にして、0.1〜15.0重量%、好
ましくは0.5〜8.0重量%の範囲から選ばれる。サ
リチル酸エチルヘキシルが選ばれる場合、その総量を、
0.1〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.5重量
%の範囲から選ぶことが好適である。サリチル酸ホモメ
ンチルが選ばれる場合、その総量を0.1〜10.0重
量%、好ましくは0.5〜5.0重量%の範囲から選ぶ
ことが好適である。
【0124】UVフィルター物質の総量が例えば、調製
物の総重量を基にして0.1重量%ないし30重量%、
好ましくは0.5ないし10重量%、特には1ないし6
重量%である、個々の物質であれ、又はそれらのどんな
混合物であれ、前記のUVフィルター物質のいずれかを
含んでなる化粧品又は皮膚科学的調製物のLPFは、多
糖類の使用により、本発明に従って有意に増加される。
【0125】以下の実施例は本発明を制限することなし
に、具体的に示す役目をする。特記されない限り、すべ
ての量、割合及び百分率は、重量に基づき、そして調製
物の総量又は総重量に基づいている。
【0126】
【実施例】
本発明の特徴と主要な態様を以下に示す。 1. 少なくとも1種類の通常のUVフィルター物質を
含んでなる化粧品又は皮膚科学的調製物の、光防御効果
を改善するため、なかでも光防御率を増加させるため
の、多糖類の使用。 2. 化粧品又は皮膚科学的光防御調製物が0.1ない
し20重量%の多糖類を含んでなることを特徴とする、
第1項記載の使用。 3. 化粧品又は皮膚科学的光防御調製物が0.5ない
し10重量%の多糖類を含んでなることを特徴とする、
第1項記載の使用。 4. 化粧品又は皮膚科学的光防御調製物が1ないし5
重量%の多糖類を含んでなることを特徴とする、第1項
記載の使用。 5. 1種又は数種の多糖類及び、トリアジン誘導体の
群から選ばれる少なくとも1種類のUVフィルター物質
を含んでなる、化粧品又は皮膚科学的光防御調製物。 6. トリアジン誘導体が群、 − 4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸・トリス
(2−エチルヘキシル)、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキ
シフェニル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−スルホナト)−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−
6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、ナトリウム塩、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−[4−(2−
メトキシエチルカルボキシル)フェニルアミノ]−1,
3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
ル}−6−[4−(2−エチルカルボキシル)フェニル
アミノ]−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(1−メチル
ピロル−2−イル)−1,3,5−トリアジン、−
2,4−ビス{[4−トリス(トリメチルシロキシシリ
ルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2”−メチルプロペニルオ
キシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メト
キシフェニル)−1,3,5−トリアジン、及び − 2,4−ビス{[4−(1’,1’,1’,3’,
5’,5’,5’−ヘプタメチルシロキシ−2”−メチ
ルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
から選ばれることを特徴とする、第5項記載の調製物。 7. 1種又は数種の多糖類及び、2,2’−メチレン
ビス(6ー(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノー
ル)を含んでなる、化粧品又は皮膚科学的光防御調製
物。 8. 多糖類(又は複数の多糖類)が水溶性でありそし
て/又は水膨潤性でありそして/又は水の補助によりゲ
ル化可能であることを特徴とする、第1項記載の使用あ
るいは、第5項又は第8項のいずれかに記載の調製物。 9. 多糖類(又は複数の多糖類)が、ヒアルロン酸、
キトサン及び、ケミカル・アブストラクトの登録番号1
78463−23−5の項に記載されている製品、から
なる群から選ばれることを特徴とする、第1項記載の使
用あるいは、第5項又は第8項のいずれかに記載の調製
物。 10. 化粧品又は皮膚科学的光防御調製物が、0.1
ないし20重量%、好適には0.5ないし10重量%、
非常に特に好ましくは1ないし5重量%の多糖類を含ん
でなることを特徴とする、第1項記載の使用あるいは、
第5項又は第8項のいずれかに記載の調製物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー・クレプケ ドイツ・デー−22869シエネフエルト・ア ハテルンデイーク23 (72)発明者 オリフアー・シエール ドイツ・デー−40489デユツセルドルフ・ イムグローセンビンケル18 (72)発明者 イエンス・ニールセン ドイツ・デー−24558ヘンステツト−ウル ツブルク・アドラーホルスト20デー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類の通常のUVフィルタ
    ー物質を含んでなる化粧品又は皮膚科学的調製物の、光
    防御効果を改善するため、なかでも光防御率を増加させ
    るための、多糖類の使用方法。
  2. 【請求項2】 1種又は数種の多糖類及び、トリアジン
    誘導体の群から選ばれる少なくとも1種類のUVフィル
    ター物質を含んでなる、化粧品又は皮膚科学的光防御調
    製物。
  3. 【請求項3】 トリアジン誘導体が群、 − 4,4’,4”−(1,3,5−トリアジン−2,
    4,6−トリイルトリイミノ)トリス安息香酸・トリス
    (2−エチルヘキシル)、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
    シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキ
    シフェニル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−スルホナト)−2−ヒ
    ドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−
    6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
    ン、ナトリウム塩、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
    2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
    ル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−ト
    リアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
    シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−[4−(2−
    メトキシエチルカルボキシル)フェニルアミノ]−1,
    3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロポキシ)−
    2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニ
    ル}−6−[4−(2−エチルカルボキシル)フェニル
    アミノ]−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキ
    シ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(1−メチル
    ピロル−2−イル)−1,3,5−トリアジン、 − 2,4−ビス{[4−トリス(トリメチルシロキシ
    シリルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6
    −(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジ
    ン、 − 2,4−ビス{[4−(2”−メチルプロペニルオ
    キシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メト
    キシフェニル)−1,3,5−トリアジン及び − 2,4−ビス{[4−(1’,1’,1’,3’,
    5’,5’,5’−ヘプタメチルシロキシ−2”−メチ
    ルプロポキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−
    (4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、
    から選ばれることを特徴とする、請求項2記載の調製
    物。
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