JPH11227624A - 車両の緊急操舵装置 - Google Patents

車両の緊急操舵装置

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JPH11227624A
JPH11227624A JP10050176A JP5017698A JPH11227624A JP H11227624 A JPH11227624 A JP H11227624A JP 10050176 A JP10050176 A JP 10050176A JP 5017698 A JP5017698 A JP 5017698A JP H11227624 A JPH11227624 A JP H11227624A
Authority
JP
Japan
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vehicle
steering
driver
abs
brake system
Prior art date
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Pending
Application number
JP10050176A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Harada
義久 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP10050176A priority Critical patent/JPH11227624A/ja
Publication of JPH11227624A publication Critical patent/JPH11227624A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンチロックブレーキシステム(ABS)の
作動下で運転者の有効なハンドル操作が行われない場合
にも車両を所望の方向へ進行させることができる。 【解決手段】 CPU4はABS作動信号によりABS
の作動を検出するとともに、操舵角センサ6の出力信号
によりこの時の運転者の操舵意思を確認する。運転者の
操舵意思が確認されない場合には、CPU4はCCDカ
メラ1からの画像信号に基づき、車両が走行路から逸脱
しないような方向へ車両の操舵アクチュエータ10を駆
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の緊急操舵装置
に関し、特にアンチロックブレーキシステム(ABS)
を搭載した車両において好適に使用される緊急操舵装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】急ブレーキ時の車輪ロックを防止して車
両安定性と操舵性の確保を図ったABSが広く車両に装
備されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、急ブレーキ
時には往々にして運転者はパニック状態になり、ABS
の作動によってハンドル操作が可能であるにも係わら
ず、有効なハンドル操作が行われないために車両が所望
の方向へ進行しないという問題があった。
【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、ABSの作動下で運転者の有効なハンドル操
作が行われない場合にも車両を所望の方向へ進行させる
ことができる車両の緊急操舵装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、アンチロックブレーキシステムの作動
を検出する手段(4,ステップ101)と、運転者の操
舵意思を確認する手段(4,ステップ106)と、アン
チロックブレーキシステムの作動下で運転者の操舵意思
が確認されない場合に、車両の操舵機構を駆動して当該
車両を所定方向へ進行させる手段(4,10,ステップ
107)とを有している。ここで、「所定の方向」と
は、例えば走行路の左右のレーンから逸脱しないような
方向をいう。
【0006】本発明によれば、急ブレーキ時に運転者が
パニック状態になって有効な操舵がされない場合には、
車両の操舵機構が自動的に駆動されて車両が所定方向へ
進行させられ、これにより、例えば走行路からの車両の
逸脱等が回避される。
【0007】また、本発明は以下の構成をとることがで
きる。すなわち、アンチロックブレーキシステムの作動
を検出する手段(4,ステップ101)と、アンチロッ
クブレーキシステムの作動が検出されなくなった後も所
定時間アンチロックブレーキシステムが作動しているも
のと見なす手段(4,ステップ108)と、運転者の操
舵意思を確認する手段(4,ステップ106)と、アン
チロックブレーキシステムの作動下で運転者の操舵意思
が確認されない場合に、車両の操舵機構を駆動して当該
車両を所定方向へ進行させる手段(4,10,ステップ
107)とを有している。
【0008】上記構成によれば、運転者がパニック状態
のままブレーキを一時的に緩める等によりアンチロック
ブレーキシステムが作動しなくなっても、所定時間は車
両の操舵機構が自動的に駆動されて、走行路からの車両
の逸脱等が回避される。
【0009】本発明はさらに以下の構成をとることがで
きる。すなわち、アンチロックブレーキシステムの作動
を検出する手段(4,ステップ101)と、運転者の操
舵意思を確認する手段(4,ステップ106)と、車両
前方の障害物を検出する手段(4,ステップ109)
と、アンチロックブレーキシステムの作動下で運転者の
操舵意思が確認されない場合に、車両前方の障害物を回
避しつつ車両の操舵機構を駆動して当該車両を所定方向
へ進行させる手段(4,10,ステップ107,,ステ
ップ109,ステップ110,ステップ111)とを有
している。
【0010】上記構成によれば、アンチロックブレーキ
システムの作動下で車両操舵機構の自動駆動により当該
車両が所定方向へ進行させられている時に車両前方に障
害物が現れた場合には当面の障害物を回避するように操
舵機構が駆動されて障害物への衝突が回避される。
【0011】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)緊急操舵装置の
全体ハードウエア構成を図1に示す。図において、CC
Dカメラ1は車両前部に設けられて、車両前方の走行路
面画像を得る。CCDカメラ1の出力は画像前処理回路
2に入力し、ここでA/D変換されて画像データとして
ビデオメモリ3に記憶される。記憶された画像データは
適当なタイミングでCPU4に読み込まれ、走行路のレ
ーン(白線)認識等に使用される。
【0013】公知の車速センサ5と操舵角センサ6が設
けられ、これらセンサ5,6のパルス出力信号は入力処
理回路7で増幅および波形整形された後、カウンタ等で
デジタル値に変換されて、CPU4に読み込まれる。C
PU4には処理プログラムとデータを記憶するためのメ
モリ8が接続されるとともに、ABSからの作動信号が
入力している。処理プログラムによるデータ処理結果に
基づいて出力信号がCPU4から出力処理回路9へ与え
られ、ここでPWM(パルス幅変調)変換後、パワー増
幅されて操舵アクチュエータ10へ出力される。この操
舵アクチュエータ10は、本実施形態ではリヤホイール
を一定角度範囲で転向可能として、これを操舵するもの
である。なお、ハンドル又はフロントホイールを強制操
舵するようにしても良い。
【0014】図2にはCPU4における処理手順を示
し、この処理はABS制御と同一周期で連動させて例え
ば4ms周期で繰り返す。図において、ステップ101
ではABS作動信号によってABSの作動を確認し、A
BSが作動している場合にはステップ102でCCDカ
メラ1の画像データから走行路のレーン(白線)を認識
する。続くステップ103ではレーンの認識結果とCC
Dカメラ1のカメラ位置との関係から方向も含めた自車
位置を検出する。上記レーン認識と自車位置検出の方法
は例えば特開平8−261756号等に示された従来方
法が使用できる。
【0015】そしてステップ104で、上記レーン認識
結果と自車位置、さらに現在の操舵角と車速から一定時
間後の自車位置を予測し、走行路逸脱の有無を判定する
(ステップ105)。この判定の一例としては、路肩側
レーンから路肩端までは一般的に20cm以上の余裕が
あるから、0.1秒後の予測自車位置が路肩側レーンを
10cm越えることになった場合に走行路逸脱と判定す
る。一方、この走行路逸脱を中央側レーンについて行う
場合には、0.1秒後の予測自車位置が中央側レーンを
越える場合に走行路逸脱と判定する。
【0016】ステップ105で走行路逸脱と判定された
場合には、続くステップ106で運転者に操舵意思が有
るか否かを判定する。この判定は例えば、操舵角センサ
5の変化量(すなわち微分値)が一定時間(例えば1
秒)以上一定量以下になっていることにより行う。ステ
ップ106で操舵意思無しと判定された場合には、ステ
ップ107で車両をレーン内に戻すような出力信号を操
舵アクチュエータ10へ与える。
【0017】以上の処理を行うことにより、ABS作動
中に運転者がパニック等により適切な操舵を忘れても車
両が走行路から逸脱することが未然に防止される。
【0018】(第2実施形態)通常、運転者がブレーキ
を解除したり車速が零になるとABS作動信号は解除さ
れる。そこで、本実施形態では図3に示すように、第1
実施形態で説明したステップ101とステップ102の
間にオフタイマのステップ108を挿入する。これによ
り、運転者がパニック等により一時的にブレーキを緩め
た場合にもオフタイマで設定された時間だけステップ1
02以下の処理が持続されて、車両の走行路逸脱が防止
される。
【0019】(第3実施形態)本実施形態では図4に示
すように、第1実施形態で説明したステップ106の後
に障害物を検出するステップ109を挿入する。障害物
の検出はCCDカメラ1の画像データから行い、続くス
テップ110で障害物の有無を判断して、障害物が無い
場合には第1実施形態で説明したステップ107に進ん
で、車両をレーン内に戻すような出力信号を操舵アクチ
ュエータ10へ与える。ステップ110で障害物が存在
する場合には、ステップ111で当面の障害物を回避す
ることを優先し、そのための出力信号を操舵アクチュエ
ータ10へ与える。
【0020】本実施形態によれば、走行路からの逸脱を
防止する過程で障害物が現れた場合にはこれを迂回する
ように操舵がなされる。例えば、高速道路のように路肩
が広い道路を走行中に先行車両が事故を起こし、急ブレ
ーキをかけたことによりABSが作動すると、走行路か
らの逸脱防止とともに先行車両との衝突回避が行われ
る。すなわち、路肩スペースを利用して先行車両を回避
できる場合には、走行路からの逸脱量が一時的に大きく
なる方向であってもこの方向への操舵を行って当面の先
行車両との衝突を回避する。
【0021】(その他の実施形態)上記各実施形態では
走行路の認識をCCDカメラの画像処理により行った
が、走行路に埋設された磁気ネイルを車両搭載の磁気セ
ンサで検出するもの、あるいはGPSと地図データによ
るもの等が使用できる。
【0021】第3実施形態における障害物の検出を、レ
ーザレーダやミリ波レーダ等により行うようにしても良
い。
【0022】なお、上記CPUを作動させる処理プログ
ラムは媒体に記録された状態で提供することができる。
プログラムを記憶した媒体としては、例えばフレキシブ
ルディスク、CD−ROM、メモリカード等を用いるこ
とができる。媒体に記録されたプログラムはメモリにイ
ンストールされ、このプログラムを実行して、本緊急操
舵装置の構築に寄与する。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の車両の緊急操舵装
置によれば、ABSの作動下で運転者の有効なハンドル
操作が行われない場合にも車両を所望方向へ進行させる
ことができ、走行路からの逸脱や障害物との衝突を未然
に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】緊急操舵装置のハードウエア構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の第1実施形態における処理手順を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態における処理手順を示す
フローチャートである。
【図4】本発明の第3実施形態における処理手順を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…CCDカメラ、4…CPU、10…操舵アクチュエ
ータ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 113:00 137:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチロックブレーキシステムの作動を
    検出するABS作動検出手段と、運転者の操舵意思を確
    認する操舵意思確認手段と、アンチロックブレーキシス
    テムの作動下で運転者の操舵意思が確認されない場合
    に、車両の操舵機構を駆動して当該車両を所定方向へ進
    行させる操舵制御手段とを具備する車両の緊急操舵装
    置。
JP10050176A 1998-02-16 1998-02-16 車両の緊急操舵装置 Pending JPH11227624A (ja)

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