JPH11227521A - 建設機械の作業灯装置 - Google Patents

建設機械の作業灯装置

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JPH11227521A
JPH11227521A JP10044229A JP4422998A JPH11227521A JP H11227521 A JPH11227521 A JP H11227521A JP 10044229 A JP10044229 A JP 10044229A JP 4422998 A JP4422998 A JP 4422998A JP H11227521 A JPH11227521 A JP H11227521A
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誠治 小島
Takeshi Kakegawa
毅 掛川
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の運転室の天井に設けられる複数の
作業灯を、簡単な操作で、同時に適正な照明が可能な位
置に容易に調整できるようにする。 【解決手段】 運転室4の天井4aに作業灯20a,2
0bを取り付けるに当って、天井4aに車幅方向に所定
の間隔を置いて、一対の支持台板23を固着して設け、
これら各支持台板23にブラケット25を固定して設
け、ブラケット25,25間に複数の取付孔22を設け
た取付部材21が連結され、任意の取付孔22に作業灯
20a,20bを取り付けられる。取付部材21の両端
には曲成部21aが形成されており、この曲成部21a
がボルト31,ナット32によりブラケット25の鉛直
板部25bに固定される。従って、ボルト31をゆるめ
ると、取付部材21はボルト31を回動支点Pとして上
下方向に回動し、所定の角度となった時にボルト31を
締め付けることによりその角度状態で固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械において、夜間作業やトンネル内等のように暗
所で作業する際に、作業領域を照明するために装着され
る建設機械の作業灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の代表的なものとして油圧ショ
ベルがあるが、この油圧ショベルは図8及び図9に示し
た構成となっている。即ち、同図において、1は下部走
行体を示し、この下部走行体1上には上部旋回体2が旋
回可能に装着されている。上部旋回体2には、フロント
作業機構3及び運転室4が設置されており、また運転室
4の後部位置にはエンジン,油圧ポンプ,作動油タン
ク,バッテリ等の機械を収納する機械室5が設けられ
る。フロント作業機構3は上部旋回体2に運転室4と並
ぶ位置に配置されており、この上部旋回体2に俯仰動作
可能に設けたブーム3aと、このブーム3aの先端に上
下方向に回動可能に連結したアーム3bとを有し、アー
ム3bの先端部には、フロントアタッチメントが着脱可
能に連結される。フロントアタッチメントとしては、図
示したように、バケット3cが取り付けられるが、バケ
ット3cだけでなく、作業の種類等に応じて種々の部材
が交換可能に装着される。
【0003】油圧ショベルは、夜間やトンネル内等暗所
で作業することもあるから、その作業時に作業領域を照
明するために照明装置を備えている。この照明装置とし
ては、運転室4の天井に設けた作業灯からなり、図9に
おいて、符号6a,6bで示したように、作業灯は車幅
方向の左右両端近傍位置に一対設けられる(なお、以下
の説明では、これら2個の作業灯を総称する場合には、
符号6を用いる)。作業灯6a,6bは作業領域を効率
的に照明するためのものであり、照明範囲をできるだけ
広くするために、両作業灯6a,6bの装着位置をでき
るだけ離すと共に、特にフロント作業機構3側に位置す
る作業灯6bは天井4aの端部にできるだけ近い位置に
配置する必要がある。
【0004】ところで、フロントアタッチメントとして
のバケット3cには種々のサイズがあり、またバケット
以外にも種々構造のフロントアタッチメントを装着する
ことができる。例えば、法面バケットは通常の土砂を掘
削するためのバケットより幅が広いものである。また、
狭い場所で上部旋回体2を旋回させるに当っては、フロ
ント作業機構3が周囲の構築物と衝突しないようにする
ために、図10に示したように、フロント作業機構3に
おけるブーム3aをほぼ鉛直状態に立てて、アーム3b
をブーム3a側に折り畳むようになし、この状態で、バ
ケット3cをアーム3b側に引き寄せる姿勢とする。こ
れが最小旋回半径状態であり、この最小旋回半径状態に
すると、バケット3cがフロント作業機構3側の作業灯
6bに近接することになり、前述した法面バケットのよ
うに幅の広いフロントアタッチメントを用いると、作業
灯6bの取付位置によっては、最小旋回半径状態にした
時に、バケットが作業灯6bと衝突して破損させるおそ
れがある。
【0005】前述したように、フロントアタッチメント
が作業灯6bと衝突するのを避けるためには、この作業
灯6bを運転室4の中央部に近い位置に設置することが
考えられる。ただし、照明が最も必要な箇所はフロント
作業機構3が作動している部位であり、この部位を照明
するのは作業灯6bであるから、この作業灯6bがフロ
ント作業機構3の位置から遠くなると、作業範囲を十分
に照明できないことになる。
【0006】以上のことから、運転室4の天井におい
て、少なくとも上部旋回体2に取り付けたフロント作業
機構3に近い側に配置した作業灯6bを位置調整可能と
なし、このフロント作業機構3に取り付けたフロントア
タッチメントのサイズ等によって適宜作業灯6bの位置
を調整できるようにするのが好ましい。また、作業環境
や作業の種類等、作業の状況によっては、照明光量を大
きくするために、作業灯6は2個だけでなく、3個以上
装着することもできるようにするのが望ましい場合もあ
る。以上の点を考慮して、作業灯6を所望の位置に複数
装着できる構成としたものが、特開平9−164873
号公報に示されている。
【0007】この公知の作業灯装置は、図11に示した
ように、運転室4の天井4aに、左右一対からなる取付
座10を設け、これら両取付座10,10にはブラケッ
ト11を連結して設け、このブラケット11を取付部材
12の両端を溶接等の手段で固着するように構成する。
取付部材12はほぼく字状に曲成されており、この取付
部材12の下方側の部位12aにブラケット11が固着
されており、上側の部位12bには、長さ方向に複数の
取付孔13(図9参照)が穿設されている。これら複数
設けた取付孔13のうちの任意の取付孔に作業灯6を装
着できるようになっている。作業灯6を固定的に保持す
るために、作業灯6には連結部14が連結して設けら
れ、また取付部材12の取付孔13の部位には支持板1
5がボルト16により固定して設けられる。そして、取
付部材12における任意の取付孔13の位置に支持板1
5を固定した上で、作業灯6に連結した連結部14をボ
ルト17でこの支持板15に連結することにより、作業
灯6の装着が行われる。
【0008】ところで、油圧ショベルを一つの作業現場
から他の作業現場に移送する際に、通常は、トレーラに
搭載して輸送することになる。輸送中に一般道路を通行
するに当っては、ガード等の構築物の下を通過したり、
トンネルを通過する等に車両の高さが制限される。トレ
ーラに載置した状態では、油圧ショベルの運転室4が最
も高い位置となるが、作業灯6が運転室4の天井4aか
ら突出した状態になっていると、この作業灯6の高さ分
だけ車両の高さが高くなり、制限された高さ寸法を越え
る場合がある。前述したように、作業灯6に連結した連
結部14は、直接取付部材12に連結するのではなく、
支持板15を介して連結されているから、連結部14と
支持板15とを連結するボルト17を緩めて、作業灯6
を下方に傾けてボルト17を再度締め付けるようにすれ
ば、天井4aより低くすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、作業
灯を取付部材に設けた任意の取付孔に支持板を用いて取
り付けることによって、2乃至それ以上設けられる作業
灯を、それぞれ最適な位置に取り付けることができるよ
うになるという優れた特徴があるが、この従来技術には
なお問題点がない訳ではない。
【0010】輸送の点から、作業灯を傾けるためにボル
トを緩めたり、締め付けたりするが、作業灯は高所に設
けられているから、上部旋回体を所定角度旋回させて、
下部走行体を構成する履帯の上に乗ってこの作業を行
う。輸送時に作業灯を下方に傾ける際には、この作業灯
が天井の高さより低くすれば良く、格別厳格な角度制御
を行う必要がないので、その作業には格別の困難は伴わ
ない。しかしながら、作業現場に搬入した後に、作業灯
を作業範囲を適正に照明できる位置に復帰させる際に
は、その角度を正確に調整しなければならず、しかも照
明むらが発生しないようにするには、2乃至それ以上設
けられている作業灯は全て同じ角度にする必要がある。
作業灯は高所に設けられている関係から、手探りの状態
で、しかも複数の作業灯を個別的に、しかも正確に角度
調整しなければならない。この作業灯相互間の角度調整
は困難であり、作業を行う者は無理な姿勢で長時間の作
業が強いられることになる等というように、複数の作業
灯の相対位置関係の調整作業の作業性が悪いという問題
点がある。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、建設機械の運転室の
天井に設けられる複数の作業灯を、簡単な操作で、同時
に適正な照明が可能な位置に容易に調整できるようにす
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、建設機械の運転室に作業領域を照明
する作業灯を装着した建設機械の作業灯装置であって、
前記運転室の天井には車幅方向に所定の間隔を置いて一
対の支持部を設け、これら両支持部間には長手方向に複
数の取付孔を穿設した取付部材を上下方向に回動可能に
連結し、この取付部材の取付孔に作業灯を着脱可能に取
り付ける構成としたことをその特徴とするものである。
【0013】ここで、支持部は天井の車幅方向における
左右両側近傍に設けたブラケットから構成することがで
き、また取付部材の両端を略90°曲成して、この曲成
部をブラケットにボルトで止着するように構成すると、
取付部材をボルトの位置を回動中心として上下方向に回
動可能となり、所望の角度状態となった時にボルトを締
め付けることによりその角度状態で固定できる。輸送時
には作業灯を下方に傾けるが、取付部材を下方に傾け
て、作業灯の高さ位置が運転室の天井の上面の高さを越
えない位置となった時に、この位置で取付部材を固定的
に保持するストッパ手段を設けると、ボルトを緩めたま
まにすることができるのでより好ましい。さらに、作業
灯は取付部材に固定的に取り付けても良いが、略水平方
向に回動可能に取り付ける構成とすると、照明範囲を広
くしたり、また掘削箇所等に集中的に強力な照明光で照
明することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、建設機械の作業
範囲を照明する作業灯装置を、前述した図8に示した油
圧ショベルに装着したものとして、以下にその具体的な
構成について説明する。なお、前述した従来技術と同一
または均等な部材については、同一の符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0015】まず、図1に示したように、運転室4の天
井4aには、作業灯装置を構成する作業灯20a,20
b(以下の説明において、作業灯を総称する場合には、
符号20を用いる)が設けられ、この2つの作業灯20
a,20bにより運転室4の前方における掘削等の作業
が行われる所定範囲に照明光を照射できるようになって
いる。これら作業灯20a,20bを固定するために、
天井4aにおける車幅方向のほぼ全長にわたって取付部
材21が設けられており、この取付部材21には、その
長手方向に向けて多数の取付孔22を穿設して、これら
の取付孔22のいずれかに作業灯20a,20bを装着
できるようになっている。ここで、取付部材21は幅の
狭い長尺の板体から構成され、その長手方向における両
端近傍の部位は略90°曲成された曲成部21a,21
aとなっている。
【0016】図2乃至図4において、23は支持台板を
示し、この支持台板23は概略台形状の板体を、その斜
辺の部位が下方を向くようにしてコ字状に折り曲げてな
るものであって、これにより水平部23aの両側に脚部
23b,23bが連設される構成としたものである。そ
して、この支持台板23は、その脚部23bを天井4a
の左右の両端近傍の部位の傾斜している部位に立設させ
て、溶接等の手段で固着するように構成している。そし
て、支持台板23における水平部23aにはボルト挿通
孔24が穿設されている。
【0017】また、25はブラケットを示し、このブラ
ケット25は板体を部分的に略90°曲成してなるもの
であり、水平板部25aと、折り曲げることにより形成
された鉛直板部25bとを有するものである。さらに、
水平板部25aには前方に張り出した延在部25cが連
設されており、この延在部25cの張り出し方向は水平
板部25aの前方に張り出すと共に、鉛直板部25bを
越えて内向きにも張り出している。ここで、この延在部
25cは後述するストッパ手段の一部を構成している。
また、ブラケット25には、その水平板部25aと鉛直
板部25bとに、それぞれボルト挿通孔26,27が穿
設されている。
【0018】ブラケット25は、その水平板部25aを
支持台板23の水平部23aに当接させて、ボルト挿通
孔24,26を一致させた状態で、ボルト28とナット
29とで止着することによって、支持台板23に固定的
に保持され、これら支持台板23とブラケット25とで
支持部が構成される。そして、ブラケット25を支持台
板23に固定した状態で、両側のブラケット25,25
間に掛け渡すようにして取付部材21が取り付けられ
る。この取付部材21を取り付けるために、取付部材2
1の両端に設けた曲成部21aにはボルト挿通孔30が
穿設されており、これら両曲成部21aを両ブラケット
25の鉛直板部25bに当接させ、かつボルト挿通孔3
0を鉛直板部25bのボルト挿通孔27と一致させた状
態で、ボルト31を鉛直板部25b側から挿入して、ナ
ット32を螺合させて締め付けることによって、取付部
材21はブラケット25に連結した状態に固定されるこ
とになる。
【0019】このようにして、運転室4の天井4aに取
付部材21が固定的に保持されるようになっており、作
業灯20a,20bはこの取付部材21に着脱可能に取
り付けられるようになっている。このために、作業灯2
0の下面にねじ杆33が垂設されており、このねじ杆3
3は取付部材21に穿設した取付孔22に挿通可能にな
っている。そして、このねじ杆33を取付孔22に挿通
させた状態で、下方からナット34を螺合させて締め付
けることによって、作業灯20は取付部材21の任意の
取付孔22の位置に固定されることになる。
【0020】作業灯20が取り付けられる取付部材21
を両端のブラケット25,25に連結するためにボルト
31,31が用いられるが、これら両ボルト31の軸線
は一致した位置に設けられる。これによって、ボルト3
1を緩めた状態では、作業灯20は、図3に回動支点P
を中心として上下方向に傾けることができることにな
る。この結果、図3に実線で示したように、取付部材2
1に取り付けた作業灯20を前方に向くように所定の角
度だけ立てた状態に保持することによって、所定の作業
範囲を照明する作動状態と、同図に仮想線で示したよう
に、作業灯20を下方に向けて、運転室4の天井4aよ
り突出しない退避状態との間に変位させることができる
ことになる。
【0021】ここで、作業灯20を作動状態に保持する
に当って、その角度が一定に保たれるように構成とな
し、作動位置と退避位置との2つの位置に変位できるよ
うに構成することもできるが、作業状況等に応じて照明
範囲を変えるために、作動状態において、任意の角度状
態で固定できるようにするのが好ましい。例えば、フロ
ント作業機構3を操作して土砂を掘削する際に、深い位
置まで掘削する場合には作業灯20はできるだけ下方に
向けて、掘削箇所に照明光を集中させる。一方、広い範
囲にわたって浅く掘削する場合には、照明範囲はできる
だけ広くしなければならず、このためには作業灯20を
ある程度立てた状態にするのが好ましい。作業灯21を
取り付けた取付部材21はブラケット25にボルト31
を用いて連結し、かつこのボルト31が取付部材21の
回動支点Pとなっているから、ボルト31を緩めて取付
部材21の角度調整を行った上で、ボルト31を締め付
けることにより作業灯21による照明光の照射方向を制
御できることになる。
【0022】これに対して、作業灯20を退避状態とす
るのは、主に輸送の関係であり、天井4aから突出せ
ず、しかもこの退避状態で安定的に保持できるようにな
っておれば良い。従って、ボルト31を緩めて作業灯2
0が退避状態になるまで取付部材21を傾けた後に、ボ
ルト31を再び締め付ければ退避状態で安定的に保持で
きるようになる。このように構成しても良いが、退避状
態と作動状態との間の移行を簡単な操作で行うようにす
るためには、ボルト31を締め付けなくても、取付部材
21を退避状態で固定的に保持するためにストッパ手段
を設ける。このストッパ手段の一例としては、図5及び
図6に示した構成とすることができる。
【0023】これらの図から明らかなように、取付部材
21における曲成部21aの後方側に略コ字状のストッ
パ保持枠35が連設されており、このストッパ保持枠3
5にはストッパピン36が装着されている。ストッパピ
ン36はピン作動部36aを有し、このピン作動部36
aの基端部は大径となったばね受け部36b及びガイド
部36cが順次連設されている。ストッパ保持枠35の
ブラケット25と対面する側の側面にはピン挿通孔35
aが穿設されており、またストッパ保持枠35の他側の
側面とストッパピン36のばね受け部36bとの間には
ばね37が弾装されており、このばね37によりストッ
パピン36はそのピン作動部36aがピン挿通孔35a
から突出する方向に付勢されている。
【0024】また、ブラケット25には延在部25cが
形成されており、この延在部25cは取付部材21の回
動ストローク端位置を規制するストッパ壁として機能す
るようになっており、ブラケット25の鉛直板部25b
には切り欠き部38が形成されている。取付部材21が
作動状態になっている時には、ストッパピン36のピン
作動部36aはブラケット25の鉛直板部25bの壁面
と当接しており、図5に仮想線で示したように、退避状
態にまで回動させると、取付部材21の端面の一部がス
トッパ壁として機能するブラケット25の延在部25c
に当接する。そして、この時にはストッパピン36のピ
ン作動部36aが切り欠き部38に対面して、図6に仮
想線で示したように、ばね37の作用によってピン作動
部36aが突出する状態になる。この結果、取付部材2
1はこの退避状態で固定的に保持される。また、ストッ
パピン36のピン作動部36aをばね37に抗する方向
に押動すると、このストッパピン36を切り欠き38か
ら脱出させることができ、これにより取付部材21は回
動可能な状態に復帰する。
【0025】ここで、このストッパ手段は取付部材21
の両端側に設けるようにすると、退避状態で極めて安定
した状態に保持できる。しかしながら、例えば取付部材
21の剛性が高い場合には、ストッパピン36はこの取
付部材21の片側にのみ設けるようにしても、格別不安
定になることはない。ただし、取付部材21の安定性を
向上させるために、ブラケット25の延在部25cは両
側に設けるように構成するのが好ましい。
【0026】以上のように構成することによって、所望
の個数の作業灯20を任意の位置に取り付けることによ
って、作業状況に応じて最も適切な範囲で、所望の照度
による照明を行うことができる。通常は、図1に示した
作業灯20a,20bというように、運転室4の左右両
側の位置に2個設けるが、照明むらの防止等を図るため
には、これら2個の作業灯20a,20bはほぼ同じ角
度となっているのが望ましい。既に説明したように、輸
送時には作業灯20a,20bが運転室4の天井4aか
ら突出しない退避状態にする。また、作動状態であって
も、作業状況等に応じて作業灯20a,20bの角度を
調整する必要がある。
【0027】まず、作業灯20a,20bを作動状態か
ら退避状態に移行させるには、取付部材21をブラケッ
ト25に連結しているボルト31を緩めることによっ
て、取付部材21の固定を解除する。そして、このボル
ト31の位置である回動支点Pを中心として取付部材2
1を下方に傾ける。この結果、取付部材21の端面がブ
ラケット25の延在部25cに当接すると共に、ストッ
パピン36が鉛直板部25bに形成した切り欠き38に
係合する。従って、取付部材21はブラケット25にお
ける延在部25cと切り欠き38とにより規制されるこ
とになり、ボルト31を緩めたままでも、作業灯20
a,20bが取り付けられている取付部材21がみだり
に移動する等というように、不安定な状態はならない。
而して、作業灯20a,20bを退避状態にするのは、
油圧ショベルをトレーラ等に積載して輸送するためであ
り、この輸送時には油圧ショベルは振動するが、取付部
材21には格別過大な力が作用する訳ではないので、ブ
ラケット25の延在部25cに当接させ、かつストッパ
ピン36を切り欠き38に係合させるだけの簡単なスト
ッパ機構で取付部材21を安定的に保持できる。
【0028】トレーラ等に積載して所定の作業現場に油
圧ショベルが搬入され、この油圧ショベルを降車させた
後に、作業灯20a,20bを作動状態に復帰させる。
このためには、ストッパピン36におけるピン作動部3
6aの先端をばね37に抗する方向に押動することによ
って、このストッパピン36を切り欠き38から脱着さ
せることができる。そして、取付部材21を所望の角度
回動させることによって、作業灯20a,20bの角度
を任意に調整できる。しかも、退避状態ではボルト31
を締め直していなことから、この作業灯20a,20b
を作動状態にするための作業が簡略化される。
【0029】作業の状況等に応じて作業灯20a,20
bの角度を調整する。この調整は個々の作業灯単位で行
うのではなく、取付部材21を回動支点Pを中心として
回動させることにより行うものであり、2個の作業灯2
0a,20bの角度を同時に調整できるために、その作
業性が良好となる。また、2個の作業灯20a,20b
の相互の角度がずれると照明むら等が発生するので望ま
しくはないが、作業灯20a,20bは同時に連動して
傾くことになり、角度調整時に作業灯20a,20bの
相互間の角度が変化するおそれはない。つまり、退避状
態から作動状態となるように、また作業状況等に応じて
照明すべき範囲等を変えるようにするために作業灯20
a,20bの角度を調整する際には、取付部材21を回
動操作するだけの操作で、個々の作業灯20a,20b
を独立に動かすものではないことから、操作が容易にな
り、かつ相対位置関係の調整する必要がないことから、
この調整操作は著しく簡単になる。勿論、取付部材21
には3個以上の作業灯20をも取り付けることができる
が、作業灯20の取り付け個数が増えれば増えるほど、
その角度調整の操作性が向上する。
【0030】ここで、3個の作業灯20を取り付ける場
合においては、作業灯20の下部にねじ杆33が垂設さ
れており、このねじ杆33を取付部材21の取付孔22
に挿通させて、ナット34を締着することにより固定す
るものであるから、作業灯20は水平方向に任意の角度
の状態で固定することによって、照明光の照射方向を変
えることができる。例えば、図7に示したように、作業
灯20c〜20eの3個を取り付けるようになし、両端
近傍に取り付けた作業灯20c,20eを所定角度外向
きになるようにして配置すると共に、中央の作業灯20
dを真直ぐ前方を向けるように配置することができる。
これによって、広い範囲にわたって照明を行うことがで
きるようになり、作業範囲全体を隈なく照明できるよう
になる。油圧ショベルは適宜の方向に走行させたり、旋
回させたりしながら作業を行うために、広い範囲を照明
できることは、作業の安全確保等の点で有利となる。一
方、両端近傍の作業灯20c,20eを内向きに配置し
た場合には、運転室4の前方位置、即ちフロント作業機
構3により掘削等の作業を行っている箇所を高い照度
で、集中的に照明することができるようになる。この結
果、土砂の掘削等といった作業効率が著しく向上する。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、運転室
の天井に車幅方向に所定の間隔を置いた位置に一対の支
持部を設け、これら両支持部間には、長手方向に複数の
取付孔を穿設した取付部材を上下方向に回動可能に連結
して設けて、この取付部材の任意の取付孔に複数の作業
灯を取り付ける構成としたので、建設機械の運転室の天
井に設けられる複数の作業灯を、簡単な操作で、同時に
適正な照明が可能な位置に容易に調整できる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業灯装置における一具体例を装着し
た油圧ショベルを、そのフロント作業機構のブーム及び
アームを省略して示す平面図である。
【図2】運転室の作業灯装置を装着した部位の拡大正面
図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】作業灯の固定機構の構成を示す要部分解斜視図
である。
【図5】図4の組み立て状態の平面図である。
【図6】ストッパ手段を構成するストッパピンを、その
作動と共に示す構成説明図である。
【図7】作業灯を3箇所設けた場合における各作業灯の
配置例を示す図1と同様の図である。
【図8】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図
である。
【図9】従来技術の作業灯装置を装着した油圧ショベル
のフロント作業機構を省略した平面図である。
【図10】フロント作業機構を最小旋回半径の状態にし
て示す油圧ショベルの外観図である。
【図11】従来技術における作業灯の取り付け構造の側
面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回
体 3 フロント作業機構 4 運転室 4a 天井 20,20a
〜20e 作業灯 21 取付部材 21a 曲成
部 22 取付孔 23 支持台
板 25 ブラケット 25a 水平
板部 25b 鉛直板部 25c 延在
部 31 ボルト 33 ねじ杆 35 ストッパ保持枠 36 ストッ
パピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の運転室に作業領域を照明する
    作業灯を装着した建設機械の作業灯装置において、前記
    運転室の天井には車幅方向に所定の間隔を置いて一対の
    支持部を設け、これら両支持部間には長手方向に複数の
    取付孔を穿設した取付部材を上下方向に回動可能に連結
    し、この取付部材の取付孔に作業灯を着脱可能に取り付
    ける構成としたことを特徴とする建設機械の作業灯装
    置。
  2. 【請求項2】 前記支持部は前記天井の左右両側近傍に
    設けたブラケットから構成し、また前記取付部材の両端
    を略90°曲成して、この曲成部を前記ブラケットにボ
    ルトで止着するようになし、この取付部材をボルトの位
    置を回動中心として任意の角度傾けた状態で固定可能な
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の
    作業灯装置。
  3. 【請求項3】 前記取付部材を下方に傾けて、この取付
    部材に取り付けた作業灯の高さが前記運転室の天井の上
    面の高さを越えない位置となった時に、この位置で取付
    部材を固定的に保持するストッパ手段を設ける構成とし
    たことを特徴とする請求項1記載の建設機械の作業灯装
    置。
  4. 【請求項4】 前記取付部材に前記作業灯を略水平方向
    に回動可能に取り付ける構成としたことを特徴とする請
    求項3記載の建設機械の作業灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015005509A1 (ko) * 2013-07-10 2015-01-15 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계용 운전실
CN104654161A (zh) * 2013-11-20 2015-05-27 丹阳市中远车灯有限公司 汽车探照灯
KR20160097856A (ko) * 2015-02-10 2016-08-18 대동공업주식회사 틸팅 조정이 가능한 트랙터용 사이드 작업등

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