JPH11226916A - パーティクルボード及びその製造方法 - Google Patents

パーティクルボード及びその製造方法

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Publication number
JPH11226916A
JPH11226916A JP4899798A JP4899798A JPH11226916A JP H11226916 A JPH11226916 A JP H11226916A JP 4899798 A JP4899798 A JP 4899798A JP 4899798 A JP4899798 A JP 4899798A JP H11226916 A JPH11226916 A JP H11226916A
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JP
Japan
Prior art keywords
wood
particle board
resin
adhesive
wood chips
Prior art date
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Application number
JP4899798A
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English (en)
Inventor
Hajime Masafuda
肇 正札
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Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dantani Plywood Co Ltd filed Critical Dantani Plywood Co Ltd
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Publication of JPH11226916A publication Critical patent/JPH11226916A/ja
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  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルムアルデヒドの放出量が少ないパーティ
クルボードを生産性良く得る。 【解決手段】 表層用の木片にノボラック型フェノール
樹脂にヘキサメチレンテトラミンを添加した接着剤を、
芯層用の木片にメチレンジフェニルジイソシアネート樹
脂からなる接着剤をそれぞれ塗付してフォーミングした
後、板状に熱圧締成形することにより、通常の方法で製
造されるパーティクルボードとほぼ同等の熱圧締時間で
よく生産性が低下することがない。また、ホルムアルデ
ヒドの放出がほとんどない(JIS A5908のE0
に合格)ので、このパーティクルボードを家具用や建築
部材用として使用しても目やのどに痛みをおぼえたり臭
気により気分を害する恐れがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーティクルボード
とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーティクルボードは小片に細分化した
木片に尿素樹脂系、尿素・メラミン共縮合樹脂系、メラ
ミン樹脂系の熱硬化性樹脂を塗付した後、攪拌し、フォ
ーミングして両側より板状に熱圧締成形して製造されて
おり、品質が均一で、また、原料となる木片は木質廃材
を主原料としているから安価で、家具用や建築部材用と
して普及している。
【0003】接着剤は接着性能の向上及び熱圧締時間の
短縮等のため、上記の熱硬化性樹脂とホルムアルデヒド
との縮合、付加反応により生成されているが、この接着
剤を用いたパーティクルボードを家具用や建築部材用と
して使用する際、使用箇所や使用条件等によりホルムア
ルデヒドが遊離して放出され、目やのどに痛みをおぼえ
たり臭気により気分を害する恐れがあった。
【0004】そこで、メチレンジフェニルジイソシアネ
ート樹脂、pH10以上のアルカリ性フェノール樹脂等
の使用が試みられたが、メチレンジフェニルジイソシア
ネート樹脂では金属と良く接着する性質上、ホットプレ
スの熱盤への付着の問題があり、アルカリ性フェノール
樹脂では塗付後の木片の保存時間が短くなったり熱圧締
時間を延長する必要があるなど生産性が低下する問題が
あった。
【0005】とくにアルカリ性フェノール樹脂ではボー
ド表面に水が触れた時、赤いシミ(アルカリ汚染とい
う)が発生して商品価値を損なう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ホル
ムアルデヒドの放出量が少ないパーティクルボードを生
産性良く得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
パーティクルボードは、表層用の木片にノボラック型フ
ェノール樹脂にヘキサメチレンテトラミンを添加した接
着剤を、芯層用の木片にメチレンジフェニルジイソシア
ネート樹脂からなる接着剤を使用したことを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項2記載のパーティクルボー
ドの製造方法は、表層用の木片にノボラック型フェノー
ル樹脂にヘキサメチレンテトラミンを添加した接着剤
を、芯層用の木片にメチレンジフェニルジイソシアネー
ト樹脂からなる接着剤をそれぞれ塗付してフォーミング
した後、板状に熱圧締成形することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】木片は通常の手段によって製材工
場や合板工場から出た木質廃材等を破砕機で破砕してふ
るい分けし、表層用の微粒子状の木片と芯層用の厚さ
0.2〜0.8mm程度、長さ5〜20mm程度の木片
を得る。これらは予め乾燥しておく。
【0009】ノボラック型フェノール樹脂にヘキサメチ
レンテトラミンを添加した接着剤は表層用の木片に対し
て10〜15%(乾燥重量を基準)程度で、15%以上
では得られるボードの表面が硬くなりすぎて鋸による裁
断に支障をきたし、またコストアップとなり実用的では
なく、10%以下ではボードとしての十分な強度が得ら
れない。
【0010】ヘキサメチレンテトラミンはノボラック型
フェノール樹脂に対して0.5〜3重量部程度添加す
る。0.5重量部以下では熱圧時間を長くしないと実用
上十分なボードの強度が得られなく、3重量部以上で熱
圧時間に関わりなく実用上十分なボードの強度が得られ
ない。
【0011】メチレンジフェニルジイソシアネート樹脂
からなる接着剤は芯層用の木片に対して3〜10%(乾
燥重量を基準)程度を塗付する。10%以上ではコスト
がかかり、また大量に発生するガスのため熱圧時の操作
が困難であり、3%以下では少量すぎて木片に均一に塗
付することが困難で、結果としてボードの強度の低下と
強度のパラツキが大きくなる。
【0012】上記の接着剤には必要に応じてペンタクロ
ール・フェノール(PCP)等の防除剤、パラフィン・
ワックス等の耐水剤、有機系耐火剤等を添加させること
もできる。これらの接着剤を木片の落下時にスプレー噴
霧してフォーミングする。
【0013】このフォーミングマットをホットプレスに
挿入して熱圧締成形する。熱圧締条件としては、温度1
80〜210℃、圧力20〜35kg/cm2 、時間1
0〜20秒/mm(ボード厚1mmあたり)と範囲で行
う。
【0014】表層用接着剤のフェノール樹脂をノボラッ
ク型とするのは、メチレン結合を主体とすることから樹
脂塗布後の木片の保存期間が十分維持でき、またアルカ
リ汚染が発生しないことによる。
【0015】表層用接着剤のフェノール樹脂にヘキサメ
チレンテトラミンを添加するのは、ノボラック型フェノ
ール樹脂はメチレン結合が主体であり、硬化反応の活性
が乏しいので、熱圧時にヘキサメチレンが分解して発生
するホルムアルデヒドによりホットプレスでの硬化を促
進するからであり、その結果、十分なボードの強度を得
ながら生産性の低下がない。
【0016】表層用接着剤として使用するフェノール樹
脂はベンゼン環を構成する炭素と、尿素樹脂やメラミン
樹脂はアミノ基を構成する窒素とそれぞれホルムアルデ
ヒドとが縮合、付加するが、窒素より炭素の方が結合力
が強いためホルムアルデヒドの遊離、放出が少ない。
【0017】また、ノボラック型フェノール樹脂は本質
的に水溶性はないが、乳化により水系として実用上水溶
性と同様に使えるものが市販されている。
【0018】
【実施例】(本発明)通常の手段によって木質廃材を破
砕してふるい分けし、表層用の微粒子木片と芯層用の厚
さ0.2〜0.8mm程度、長さ5〜20mm程度の木
片を得た。表層用木片にノボラック型フェノール樹脂1
00重量部にヘキサメチレンテトラミンを1重量部添加
した接着剤を12%(絶乾チップ量に対する接着剤乾量
の割合)、芯層用木片にメチレンジフェニルジイソシア
ネート樹脂接着剤を5%(同上)塗付した後、表層用木
片、つづいて芯層用木片、最後に再び表層用木片をフォ
ーミングし、ホットプレスに挿入して180℃、30k
g/cm2 、4分の条件で熱圧成形して15mm厚のパ
ーティクルボードを得た。
【0019】(比較例1)木片は上記と同様のものを用
いた。表層用木片にノボラック型フェノール樹脂接着剤
を12%(同上)、芯層用木片にメチレンジフェニルジ
イソシアネート樹脂接着剤を5%(同上)塗付した後、
表層用木片、つづいて芯層用木片、最後に再び表層用木
片をフォーミングし、本発明の方法と同条件で熱圧締成
形して求めるパーティクルボードを得た。
【0020】(比較例2)木片は上記と同様のものを用
いた。表層用木片にpH10のアルカリ性フェノール樹
脂接着剤を12%(同上)、芯層用木片にメチレンジフ
ェニルジイソシアネート樹脂接着剤を5%(同上)塗付
した後、表層用木片、つづいて芯層用木片、最後に再び
表層用木片をフォーミングし、本発明の方法と同条件で
熱圧締成形して求めるパーティクルボードを得た。
【0021】これらのパーティクルボードについて、J
IS A5908に基づく常態曲げ強度、湿潤(A)曲
げ強度、ホルムアルデヒド放出量試験で計測したとこ
ろ、本発明ではそれぞれ22.3kg/cm2 、13.
3kg/cm2 、0.3、比較例1ではそれぞれ8.3
kg/cm2 、4.0kg/cm2 、0.2、比較例2
ではそれぞれ10.8kg/cm2 、3.6kg/cm
2 、0.4であった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、通常の方法で製造され
るパーティクルボードとほぼ同等の熱圧締時間でよく生
産性が低下することがない。また、ホルムアルデヒドの
放出がほとんどない(JIS A5908のE0に合
格)ので、このパーティクルボードを家具用や建築部材
用として使用しても目やのどに痛みをおぼえたり臭気に
より気分を害する恐れがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表層用の木片にノボラック型フェノール
    樹脂にヘキサメチレンテトラミンを添加した接着剤を、
    芯層用の木片にメチレンジフェニルジイソシアネート樹
    脂からなる接着剤を使用したことを特徴とするパーティ
    クルボード。
  2. 【請求項2】 表層用の木片にノボラック型フェノール
    樹脂にヘキサメチレンテトラミンを添加した接着剤を、
    芯層用の木片にメチレンジフェニルジイソシアネート樹
    脂からなる接着剤をそれぞれ塗付してフォーミングした
    後、板状に熱圧締成形することを特徴とするパーティク
    ルボードの製造方法。
JP4899798A 1998-02-13 1998-02-13 パーティクルボード及びその製造方法 Pending JPH11226916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104097247A (zh) * 2014-07-23 2014-10-15 浙江农林大学 一种自清洁环保竹碎料板及其制备方法

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