JPH11226807A - チャック、ジョウ、及びジョウ作動用のウエッジプランジャ - Google Patents

チャック、ジョウ、及びジョウ作動用のウエッジプランジャ

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JPH11226807A
JPH11226807A JP4897298A JP4897298A JPH11226807A JP H11226807 A JPH11226807 A JP H11226807A JP 4897298 A JP4897298 A JP 4897298A JP 4897298 A JP4897298 A JP 4897298A JP H11226807 A JPH11226807 A JP H11226807A
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JP
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wedge
jaw
groove
chuck
vertical member
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Hidekatsu Toyano
秀勝 鳥屋野
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエッジプランジャの張り出し部分の変形破
損を防止でき、かつ楔作用部の加工時間を低減できるチ
ャックの提供。 【構成】 ジョウ10のウエッジ部18が補強縦部材1
7の片側だけにあり、また、ウエッジプランジャ30の
ウエッジ溝35が前記ウエッジ部18を受け入れる1つ
の張り出し部材36を有する相補形状となっていること
から、ウエッジ部18、ウエッジ溝35に形成され、噛
み合って楔作用を生じる傾斜面19、20、37、38
の数を少なくできて、加工時間を短縮でき、加工が容易
であり、安価になる。張り出し部分36の外方変形が受
け面45で支持されるので、張り出し部分36の破損が
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウエッジプランジャ
の軸線方向移動で、複数のジョウをチャックボディの半
径方向内、外方に移動させるチャックに関し、特に、ジ
ョウによるワーク把握時にウエッジプランジャのウエッ
ジ溝を形成する張り出し部分の外方変形をチャックボデ
ィの中心孔で支持するようにした構造のチャックに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来上記のようなチャック構造は、特許
第2560114号で知られている。これによれば、チ
ャックボデイの中心孔に軸方向前後するウエッジプラン
ジャが複数のウエッジ溝を備えており、それらのウエッ
ジ溝は、夫々プランジャの半径方向に延びる半径方向空
間とその空間と直交する横方向空間から成る断面逆T字
形の溝形状に形成され、一方、チャックボディのジョウ
案内溝に半径方向移動自在に案内されるジョウは、その
背面から後方へ、補強縦部材とこれと直交する両側一対
のウエッジ部とから成る断面T字状の突設部を設け、前
記逆T字状のウエッジ溝に前記ジョウのウエッジ部を噛
合させ、その補強縦部材の一部を前記ジョウ案内溝の溝
底部に形成した収容溝に収容し、ウエッジ溝を形成する
左右一対の張り出し部分近傍外周面が前記ボデイ中心孔
内面で対向していて、ジョウによるワーク把握時に生じ
る、前記張り出し部分の外方変形を前記収容溝近傍のボ
デイ中心孔部分で支持するようになっている。そして、
上記ウエッジプランジャのウエッジ溝は、前記ジョウ背
面の補強縦部材左右のウエッジ部下面との間で摺接して
楔作用を起こすように、前記半径方向空間を挟んで横方
向空間左右に設けてある溝下面と、この溝下面に対して
半径方向外側に位置して、ジョウ背面の補強縦部材左右
のウエッジ部上面との間で摺接して楔作用を起こす溝上
面とから構成され、この溝上面は、前記補強縦部材が入
り込む半径方向空間の左右両側の張り出し部材の下面で
構成され、前記ウエッジプランジャのウエッジ溝の溝
上、下面とジョウのウエッジ部上、下面は、対応する面
の係合によりウエッジプランジャの軸線方向移動で楔作
用を生じさせてジョウを半径方向外、内方へ円滑に移動
させるために、通常研磨加工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来チャッ
クでは、プランジャの張り出し部分の外周面をチャック
ボディの中心孔で支持することで、ジョウでワークを把
握した時に発生する曲げモーメントの作用を阻止して、
ウエッジ溝を形成する張り出し部材が外方へ変形して破
損することを防止し得る効果がある。しかし、各ウエッ
ジ溝においては半径方向空間の左右に、ジョウの補強縦
部材の左右両側に突出する一対のウエッジ部と摺接する
溝上面、下面の組がそれぞれ設けてあり、また、ジョウ
においても、補強縦部材の左右に、ウエッジ部上下面が
それぞれ形成されており、これらの多くの溝上面、下
面、ウエッジ部上下面は前述のように高精度に研磨加工
されるので、加工時間、加工費用がかさむ問題があっ
た。この発明の課題は、ウエッジプランジャのウエッジ
溝を形成する張り出し部材の変形破損を防止できるチャ
ックであって、前記楔作用部の加工時間を低減できるチ
ャック、および、ジョウ、ウエッジプランジャを提供す
ることにある。また、本願の別の課題は、ジョウを半径
方向に円滑に移動できる前記チャックを得ることに有
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本
願では、複数の半径方向のジョウ案内溝をチャックボデ
ィに設け、それらのジョウ案内溝に夫々ジョウを半径方
向移動自在に案内し、各ジョウのウエッジ部と、前記チ
ャックボディ中心孔に軸線方向摺動自在に設けた一つの
ウエッジプランジャに前記ウエッジ部と対応して設けた
ウエッジ溝とを互いに噛み合わせて、ウエッジプランジ
ャの軸線方向前後動により、各ジョウを半径方向内外に
開閉するチャックであって、前記ジョウがその背面から
後方へ補強縦部材とこれと直交する前記ウエッジ部とを
備えており、補強縦部材の一部を、前記ジョウ案内溝の
溝底部にチャックボディの中心側から半径方向に一定長
さで形成した収容溝に収容し、ウエッジ溝を形成する張
り出し部分近傍外周面が前記チャックボデイ中心孔内面
と対向しているチャックにおいて、前記ジョウ背面の補
強縦部材をジョウの幅中心より幅方向一方側に変位して
設け、その補強縦部材の下端にはジョウの幅中心に向け
て補強縦部材の片側にのみウエッジ部を設け、ウエッジ
プランジャの各ウエッジ溝は、案内底面との間で前記片
側のウエッジ部と互補形状を成すようにウエッジ溝を形
成する1つの張り出し部分のみを備え、補強縦部材の収
容溝を補強縦部材の変位に対応した位置に設けたことを
特徴とする(請求項1)。この構成では、補強縦部材の
幅方向一方側にのみウエッジ部を設け、ウエッジプラン
ジャのウエッジ溝が前記ウエッジ部と相補形状を為すよ
うに1つの張り出し部分のみを備えているから、楔作用
を生じさせる溝上下面とこれに対するウエッジ部上下面
とを、1つのジョウに対して、各1対ずつ設ければよ
く、高精度な加工部分を少なくでき、安価なチャックを
提供できる。
【0005】ウエッジ部の幅中心が、ジョウの幅中心と
ほぼ一致していると好ましい(請求項2)。この場合、
ジョウの幅方向ほぼ中心でジョウを半径方向に移動させ
る力が働くことにより、幅方向に偏った位置でジョウと
ウエッジプランジャをかみ合わせた場合に比べて、ジョ
ウをより円滑に半径方向に移動できる。
【0006】具体的には,収容溝の半径方向内側縁のチ
ャックボディ中心孔部分が、ジョウによる把握物把握時
に生じる張り出し部分の外方への変形を受ける受け面と
なって(請求項3)、ウエッジ溝を形成する張り出し部
分近傍外周面が前記ボデイ中心孔内面と対向している。
さらに好適には、収容溝の側壁が、ウエッジ溝の側壁よ
り補強縦部材側に入り込んでいる(請求項4)。さらに
具体的には、補強縦部材とウエッジ部とが形成する後方
突出部が、断面L字状に形成されている(請求項5)。
またウエッジ溝の側方が、ウエッジプランジャ外周縁ま
で達する開放空間となっている(請求項6)。
【0007】又、本願のジョウは、自体の背面から後方
へ、補強縦部材とこれと直交するウエッジ部とを備えて
おり、チャックボディ中心孔に軸方向前後摺動可能にし
たウエッジプランジャのウエッジ溝に係合すると共に、
補強縦部材の一部がチャックボデイに形成された半径方
向のジョウ案内溝の溝底部に形成された収容溝に収容さ
れ、ウエッジ溝を形成する張り出し部分近傍外周面が前
記ボデイ中心孔内面と対向するようにチャックに装着さ
れるチャックのジョウにおいて、前記ジョウ背面の補強
縦部材をジョウの幅中心より幅方向一方側に変位して設
け、その補強縦部材の下端にはジョウの幅中心に向けて
補強縦部材の片側にのみウエッジ部を設けたことを特徴
とする(請求項7)。
【0008】また、本願のウエッジプランジャは、請求
項7のジョウのウエッジ部と係合するウエッジ溝を備
え、チャックボデイの中心孔に軸方向前後方向に摺動案
内されるウエッジプランジャであって、ジョウのウエッ
ジ部上面に作用する1つの案内下面とジョウのウエッジ
部下面に作用する1つの案内底面とを半径方向に対向し
て前記ウエッジ溝を形成すると共に、そのウエッジ溝の
側方部分を開放空間に形成して成る(請求項8)。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜3において、チャックボデ
ィ1はその中心に、軸方向前後に延びるチャック中心孔
(プランジャ摺動孔)2を備えている。また、円周方向
に等角度間隔で複数のジョウ案内溝3がチャック中心側
から半径方向外方に向けて開口するように、放射方向に
形成されている。ジョウ案内溝3は、幅広溝部4とその
軸方向前後の幅狭溝部5、6とから十文字形状を成し、
軸方向前方に開放している。ジョウ案内溝3の溝底部7
には、半径方向外方寄りに所定の肉圧を残した状態で、
プランジャ孔2に向けてその中心側を開口している収容
溝8が形成されている。収容溝8は、ジョウ案内溝3の
幅方向中心線L1に対して、後述のジョウ10の補強縦
部材17の変位量Lと対応して片側に偏った位置に形成
され、ジョウ背面11aに形成されている補強縦部材1
7の一部を収容する空間を提供する。収容溝8の溝幅
は、できるだけ補強縦部材17の幅に近く形成される。
【0010】次にジョウ10を説明する。ジョウ(ここ
ではマスタジョウ)10は、ジョウ本体部11とジョウ
本体部11の背面11aの、チャック中心寄り部分(半
径方向内方部分)から後方に一体に突設される後方突出
部12とを備えている。マスタジョウ本体部11は、幅
方向両側に前記ジョウ案内溝3の幅広溝部4に案内され
る幅広部13を備え、その前後は幅狭溝部5、6に案内
される幅狭部14、15となっている。軸方向前側の幅
狭部14にはトップジョウ50をマスタジョウ10に取
り付けるためのT溝16が形成されている。後方突出部
12は、ジョウの幅方向中心C1より一方方向に所定量
L変位した(偏った)位置に、チャック半径方向に延設
され、ウエッジ部18を補強する補強縦部材17と、そ
の補強縦部材17の下端に設けられ、補強縦部材17に
直交してジョウ10の幅中心C1に向けて補強縦部材1
7の片側にのみ突出したウエッジ部18から構成され、
図5、6に示すように後方から見ると、その断面形状
は、L字型(ここでは逆L字)を成している。この実施
形態では、ウエッジ部18の幅中心が、ジョウ10の幅
中心C1に一致している。補強縦部材17のジョウ本体
部10との結合部(根本部)の寸法S1(図4)は、補
強縦部材17の厚み(幅)S2(図6)より大きくして
あり、ジョウ10のウエッジ部18とウエッジプランジ
ャ30のウエッジ溝35との噛み合いにより生じる大き
な曲げ負荷に耐えるようにしてある。ウエッジ部18の
上下面19、20は、ウエッジプランジャ30のウエッ
ジ溝35の上下の案内面37、38と噛み合って楔作用
を生じる軸方向前下がりの傾斜面に形成され、これらの
上下面19、20は、研磨加工が施されて高精度に仕上
げられている。ウエッジ部18の根元部には、一方の幅
広部13の下端近くの側面から所定深さで逃げ孔21が
設けてある。この逃げ孔21は、ウエッジプランジャ3
0が前進するときに、ウエッジプランジャ30の前端部
とジョウ10とが干渉することを防止する。
【0011】プランジャ摺動孔2には、ウエッジプラン
ジャ30が軸方向前後に摺動自在に案内されている。ウ
エッジプランジャ30の中心孔31に、チャックボデイ
1の前面に固着したパイロットブッシュ32が遊嵌され
ている。ウエッジプランジャ30の後端にはドロースク
リュ33がリテーナ34を介して取り付けられている。
ドロースクリュ33は図示しないドローパイプを介して
主軸後端に設けた回転シリンダに連結されている。ウエ
ッジプランジャ30は、前記各ジョウ案内溝3と対応す
る位置に、夫々ウエッジ溝35を有する。各ウエッジ溝
35は、ジョウ10のウエッジ部18と相補形状となる
ように1つの張り出し部分36を備えており、その張り
出し部分36の下面が、ジョウ10のウエッジ部上面
(傾斜面)19に作用する、軸方向前下がりの傾斜した
案内下面37となっている。この案内下面37と平行
に、半径方向に前記ジョウ10のウエッジ部18を収容
する空間を挟んで対向する1つの案内底面38が、前記
案内下面37の幅に対応してこれより少しばかり広く形
成されている。案内底面38よりわずかに低い逃げ面3
9が案内底面38に連続しており、ウエッジプランジャ
30外周縁まで延びていて、張り出し部分36とウエッ
ジ溝35の側方部分を開放空間Qに形成している。前記
1つの案内底面38は、前記ジョウ10のウエッジ部下
面(傾斜面)20に作用する傾斜面となっている。これ
らの案内下面37、案内底面38は、研磨加工によっ
て、高精度に仕上げられている。案内下面37と案内底
面38とは、半径方向の側壁40でつながっており、ウ
エッジ溝35にウエッジ部18をかみ合わせた状態で、
チャックボデイ1に組込んだときに、側壁40よりジョ
ウ10の幅方向中心C1側に前記収容溝8の溝側面8a
が位置しており、収容溝8の張り出し部材36外周36
aと対向摺接するチャック中心孔部分が、ジョウ10の
ウエッジ部18とウエッジプランジャ30のウエッジ溝
35との噛み合いにより生じる曲げモーメントMで外方
に変形しようとするときに、これを支持して、圧縮荷重
として受ける受け面45となっている。
【0012】上記構成では、ジョウ10のウエッジ部1
8が補強縦部材17の片側だけにあること、及び、ウエ
ッジプランジャ30のウエッジ溝35が前記ウエッジ部
18を受け入れる相補形状となっていることから、それ
ら各ウエッジ部18、ウエッジ溝35に形成され、互い
に噛み合って、ウエッジプランジャの軸方向移動をジョ
ウの半径方向移動に変換する楔作用を生じる傾斜面1
9、20、37、38の数(面積)を少なく(小さく)
できて、それらの加工時間を従来に比べて短縮でき、加
工が容易であり、安価になる。また、ウエッジ溝35の
側方が開放空間となっていることから、ウエッジ溝35
を加工するときの、工具の出入りが容易となる(両側に
一対のウエッジ溝を有する従来では、工具の出入りが制
限される)。
【0013】ウエッジプランジャ30を軸方向後方に移
動すると、ウエッジ溝35の案内下面37がジョウ10
のウエッジ部18の上面19に作用して楔作用を生じ、
各ジョウ10を半径方向内方へ同時に移動して、ワーク
外径を把握する。この実施形態では、各ジョウ10にお
いて、夫々1つのウエッジ部18とウエッジ溝35の噛
み合いによる楔作用による半径方向内側に向く力の伝達
が、ジョウ10の幅方向中心で行われていることから、
ジョウ10に偏った引き込み力を生じさせることなく、
ジョウ10を案内するジョウ案内溝3に対してジョウ1
0を極めて円滑に移動させることができる。楔作用によ
る半径方向内側に向く力は、ウエッジ部18を押圧する
分力(面圧負荷)と、補強縦部材17を曲げようとする
分力(曲げ負荷)とに分かれて荷担される。曲げ負荷
は、ジョウ10背面の補強縦部材17で受けられるの
で、ジョウ強度が高められる。張り出し部分36は、設
定されている面圧負荷を超えるまでは変形することな
く、その反力を受けるようになっているが、ジョウ把握
力を増そうとすると、その反力が増大し、ウエッジ部1
8を介して張り出し部分36に対する図示のモーメント
Mを生じ、張り出し部分36が外方に弾性変形するが、
張り出し部分36外周36aがチャックボディ側の受け
面45で支持されるので、張り出し部分36が曲げモー
メントMで破損することが防止される。
【0014】この実施態様では、張り出し部分の外周ほ
ぼ全体を、受け面で支持するようにしてあるので、張り
出し部分の変形が確実に支持されて大きな曲げモーメン
トに耐えることができるものであり、チャック把握力を
極めて大きくできるものであるが、張り出し部分が曲げ
モーメントを受けたときのウエッジプランジャの破損
は、受け面が全くない場合には、側壁40と張り出し部
分36の案内下面37との結合隅部Rから45度外方に
向かう破損線LNに沿って破損し易いので、図9に示す
ように、その破損する部分の外周面の一部をプランジャ
摺動孔内面の受け面45で受けるようになっていても、
ウエッジプランジャ30の破損部分T(図9における破
損線LNより張り出し部材側部分)の破損の防止に効果
がある。
【0015】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、ウエッ
ジプランジャのウエッジ溝を形成する張り出し部分の外
側がチャック中心孔と対向するように構成されているか
ら、張り出し部分に生じる外向きの曲げがチャックボデ
イ側の剛性を利用して阻止でき、その結果、張り出し部
分の破損を防止できてウエッジプランジャを補強できる
効果がある上に、ジョウの背面の補強縦部材から幅方向
片側にウエッジ部を設け、ウエッジプランジャのウエッ
ジ溝を、前記片側に突出したウエッジ部を収容できるよ
うに、1つの張り出し部材のみを備えた構成としたの
で、ウエッジ部、ウエッジ溝に形成される、互いに摺接
して、ウエッジプランジャの軸方向移動をジョウの半径
方向移動に変換する楔作用を生じる案内面の数(面積)
を少なく(小さく)できて、それらの加工時間を従来に
比べて短縮でき、安価なチャックを提供できる。また、
ウエッジ部の幅中心が、ジョウ幅中心とほぼ一致してい
るので、ジョウの幅方向ほぼ中心でジョウを半径方向に
移動させる力が働くことにより、幅方向に偏った位置で
ジョウとウエッジプランジャをかみ合わせた場合に比べ
て、ジョウをより円滑に半径方向に移動できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願チャックの断面図である。
【図2】本願チャックの斜視図である。
【図3】チャックボデイの正面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】ジョウ背面図である。
【図6】ジョウの斜視図である。
【図7】ウエッジプランジャの正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】他の実施形態である。
【符号の説明】
1 チャックボディ 2 チャックボディ中心孔 3 ジョウ案内溝 8 収容溝 10 ジョウ 12 後方突出部 17 補強縦部材 18 ウエッジ部 19 ウエッジ部上面 20 ウエッジ部下面 30 ウエッジプランジャ 35 ウエッジ溝 36 張り出し部分 37 案内下面 38 案内底面 40 ウエッジ溝の側壁 45 受け面 C1 ジョウの幅中心 Q 開放空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半径方向のジョウ案内溝をチャッ
    クボディに設け、それらのジョウ案内溝に夫々ジョウを
    半径方向移動自在に案内し、各ジョウのウエッジ部と、
    前記チャックボディ中心孔に軸線方向摺動自在に設けた
    一つのウエッジプランジャに前記ウエッジ部と対応して
    設けたウエッジ溝とを互いに噛み合わせて、ウエッジプ
    ランジャの軸線方向前後動により、各ジョウを半径方向
    内外に開閉するチャックであって、前記ジョウがその背
    面から後方へ補強縦部材とこれと直交する前記ウエッジ
    部とを備えており、補強縦部材の一部を、前記ジョウ案
    内溝の溝底部にチャックボディの中心側から半径方向に
    一定長さで形成した収容溝に収容し、ウエッジ溝を形成
    する張り出し部分近傍外周面が前記チャックボデイ中心
    孔内面と対向しているチャックにおいて、前記ジョウ背
    面の補強縦部材をジョウの幅中心より幅方向一方側に変
    位して設け、その補強縦部材の下端にはジョウの幅中心
    に向けて補強縦部材の片側にのみウエッジ部を設け、ウ
    エッジプランジャの各ウエッジ溝は、案内底面との間で
    前記片側のウエッジ部と互補形状を成すようにウエッジ
    溝を形成する1つの張り出し部分のみを備え、補強縦部
    材の収容溝を補強縦部材の変位に対応した位置に設けた
    ことを特徴とするチャック。
  2. 【請求項2】 ウエッジ部の幅中心が、ジョウの幅中心
    とほぼ一致している請求項1記載のチャック。
  3. 【請求項3】 収容溝の半径方向内側縁のチャックボデ
    イ中心孔部分が、ジョウによる把握物把握時に生じる張
    り出し部分の外方への変形を受ける受け面となっている
    請求項1または2記載のチャック。
  4. 【請求項4】 収容溝の側壁が、ウエッジ溝の側壁より
    補強縦部材側に入り込んでいる請求項3記載のチャッ
    ク。
  5. 【請求項5】 補強縦部材とウエッジ部とが形成する後
    方突出部が、断面L字状に形成されている請求項1から
    4のいずれかに記載のチャック。
  6. 【請求項6】 ウエッジ溝の側方が、ウエッジプランジ
    ャ外周縁まで開放空間となっている請求項1から5のい
    ずれかに記載のチャック。
  7. 【請求項7】 自体の背面から後方へ、補強縦部材とこ
    れと直交するウエッジ部とを備えており、チャックボデ
    ィ中心孔に軸方向前後摺動可能にしたウエッジプランジ
    ャのウエッジ溝に係合すると共に、補強縦部材の一部が
    チャックボデイに形成された半径方向のジョウ案内溝の
    溝底部に形成された収容溝に収容され、ウエッジ溝を形
    成する張り出し部分近傍外周面が前記ボデイ中心孔内面
    と対向するようにチャックに装着されるチャックのジョ
    ウにおいて、前記ジョウ背面の補強縦部材をジョウの幅
    中心より幅方向一方側に変位して設け、その補強縦部材
    の下端にはジョウの幅中心に向けて補強縦部材の片側に
    のみウエッジ部を設けたことを特徴とするチャックのジ
    ョウ。
  8. 【請求項8】 請求項7のジョウのウエッジ部と係合す
    るウエッジ溝を備え、チャックボデイの中心孔に軸方向
    前後方向に摺動案内されるウエッジプランジャであっ
    て、ジョウのウエッジ部上面に作用する1つの案内下面
    とジョウのウエッジ部下面に作用する1つの案内底面と
    を半径方向に対向して前記ウエッジ溝を形成すると共
    に、そのウエッジ溝の側方部分を開放空間に形成して成
    るジョウ作動用のウエッジプランジャ。
JP4897298A 1998-02-13 1998-02-13 チャック、ジョウ、及びジョウ作動用のウエッジプランジャ Pending JPH11226807A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104889689A (zh) * 2015-05-28 2015-09-09 哈尔滨电机厂有限责任公司 加工水电机组超大长宽比的磁极加强键的工艺方法
JP6411619B1 (ja) * 2017-12-01 2018-10-24 株式会社北川鉄工所 チャック及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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