JPH11226544A - ゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備 - Google Patents
ゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備Info
- Publication number
- JPH11226544A JPH11226544A JP10037709A JP3770998A JPH11226544A JP H11226544 A JPH11226544 A JP H11226544A JP 10037709 A JP10037709 A JP 10037709A JP 3770998 A JP3770998 A JP 3770998A JP H11226544 A JPH11226544 A JP H11226544A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten slag
- ash
- furnace
- lead
- slag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶融スラグ中の鉛含有濃度を低下させ、且
つ冷却された最終スラグからの鉛溶出値を低くするゴミ
処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備の提
供。 【解決手段】ゴミ処理施設で発生した焼却灰、集塵灰等
の灰を還元性雰囲気で溶融処理して溶融スラグにする灰
処理用電気溶融炉Ａの溶融スラグ排出口２の後段に、溶
融スラグ排出口２から排出される溶融スラグを酸化雰囲
気で溶融スラグ中の鉛を酸化鉛にする酸化雰囲気精製炉
Ｂを配置した灰溶融処理における溶融スラグ処理設備。
つ冷却された最終スラグからの鉛溶出値を低くするゴミ
処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備の提
供。 【解決手段】ゴミ処理施設で発生した焼却灰、集塵灰等
の灰を還元性雰囲気で溶融処理して溶融スラグにする灰
処理用電気溶融炉Ａの溶融スラグ排出口２の後段に、溶
融スラグ排出口２から排出される溶融スラグを酸化雰囲
気で溶融スラグ中の鉛を酸化鉛にする酸化雰囲気精製炉
Ｂを配置した灰溶融処理における溶融スラグ処理設備。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ処理施設で発
生した焼却灰、集塵灰等の灰の溶融処理において、最終
スラグからの鉛を低減させるための溶融スラグ処理設備
に関する。
生した焼却灰、集塵灰等の灰の溶融処理において、最終
スラグからの鉛を低減させるための溶融スラグ処理設備
に関する。
【０００２】
【従来の技術】都市ごみ等の廃棄物は、焼却施設で焼却
処分され、発生した焼却灰や飛灰を主体とする灰は溶融
処理し、無害化処理した後、埋め立て等の最終処分が行
われている。溶融炉としては、アーク炉、電気抵抗炉、
プラズマ炉等の灰処理用電気溶融炉が使用される。
処分され、発生した焼却灰や飛灰を主体とする灰は溶融
処理し、無害化処理した後、埋め立て等の最終処分が行
われている。溶融炉としては、アーク炉、電気抵抗炉、
プラズマ炉等の灰処理用電気溶融炉が使用される。
【０００３】これらの電気溶融炉は、溶融スラグ、溶融
塩類、溶融メタルと接触する炉壁、炉底は成形耐火物で
内張りされ、外側を鉄皮で構成し、炉壁には溶融スラグ
排出口、及び炉底に近いレベルに溶融メタル排出口が設
けらている（特開平７−４２９２４号公報、特開平８−
６１６２７号公報、特開平８−２６１４４０号公報参
照）。
塩類、溶融メタルと接触する炉壁、炉底は成形耐火物で
内張りされ、外側を鉄皮で構成し、炉壁には溶融スラグ
排出口、及び炉底に近いレベルに溶融メタル排出口が設
けらている（特開平７−４２９２４号公報、特開平８−
６１６２７号公報、特開平８−２６１４４０号公報参
照）。
【０００４】電気溶融炉内に投入された灰は、電気抵抗
加熱により溶融された溶融スラグ上を浮遊しながら溶融
スラグから熱を受けて溶融され、溶融塩類、溶融スラ
グ、溶融メタルが形成され、溶融スラグは溶融スラグ排
出口から排出され、溶融メタルは溶融メタル排出口から
排出される。鉛等の低沸点物質は蒸気になって揮散し、
排気口から排気される。
加熱により溶融された溶融スラグ上を浮遊しながら溶融
スラグから熱を受けて溶融され、溶融塩類、溶融スラ
グ、溶融メタルが形成され、溶融スラグは溶融スラグ排
出口から排出され、溶融メタルは溶融メタル排出口から
排出される。鉛等の低沸点物質は蒸気になって揮散し、
排気口から排気される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】溶融スラグ排出口から
排出され冷却された最終スラグ中には、鉛等の重金属が
含まれているが、スラグからの鉛の溶出は、環境に悪影
響を与えるなど、安全性の点で問題がある。そのため、
灰処理用電気溶融炉で発生する再資源化を目的とするス
ラグは、鉛の溶出に関して厳しい管理が必要となる。
排出され冷却された最終スラグ中には、鉛等の重金属が
含まれているが、スラグからの鉛の溶出は、環境に悪影
響を与えるなど、安全性の点で問題がある。そのため、
灰処理用電気溶融炉で発生する再資源化を目的とするス
ラグは、鉛の溶出に関して厳しい管理が必要となる。
【０００６】本発明は、溶融スラグ中の鉛含有濃度を低
下させ、且つ冷却された最終スラグからの鉛溶出値を低
くするゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処
理設備を提供するものである。
下させ、且つ冷却された最終スラグからの鉛溶出値を低
くするゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処
理設備を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のゴミ処理施設の
灰溶融処理における溶融スラグ処理設備は、ゴミ処理施
設で発生した焼却灰、集塵灰等の灰を還元性雰囲気で溶
融処理して溶融スラグにする灰処理用電気溶融炉の溶融
スラグ排出口の後段に、溶融スラグ排出口から排出され
る溶融スラグを酸化雰囲気で保持し溶融スラグ中の鉛を
酸化鉛にする酸化雰囲気精製炉を配置したことを特徴と
する。
灰溶融処理における溶融スラグ処理設備は、ゴミ処理施
設で発生した焼却灰、集塵灰等の灰を還元性雰囲気で溶
融処理して溶融スラグにする灰処理用電気溶融炉の溶融
スラグ排出口の後段に、溶融スラグ排出口から排出され
る溶融スラグを酸化雰囲気で保持し溶融スラグ中の鉛を
酸化鉛にする酸化雰囲気精製炉を配置したことを特徴と
する。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は本発明の灰処理用電気溶融
炉の溶融スラグ処理設備の全体図である。
炉の溶融スラグ処理設備の全体図である。
【０００９】本実施例では、灰を溶融処理する灰処理用
電気溶融炉Ａとして電気抵抗溶融炉を使用するもので、
炉壁１は、水冷ジャケット式の水冷鉄皮構造で形成され
ている。炉壁１の下方には溶融した溶融スラグを排出す
るための溶融スラグ排出口２を設ける。
電気溶融炉Ａとして電気抵抗溶融炉を使用するもので、
炉壁１は、水冷ジャケット式の水冷鉄皮構造で形成され
ている。炉壁１の下方には溶融した溶融スラグを排出す
るための溶融スラグ排出口２を設ける。
【００１０】炉壁１の上部にはフード３が形成され、フ
ード３には炉内で発生した排ガスを排出する排気口４を
設ける。また、フード３を貫通して炉内には昇降自在の
上部電極５が設けられ、炉底部には下部電極６が設けら
れ、それぞれの電極は絶縁材により炉体から絶縁されて
いる。
ード３には炉内で発生した排ガスを排出する排気口４を
設ける。また、フード３を貫通して炉内には昇降自在の
上部電極５が設けられ、炉底部には下部電極６が設けら
れ、それぞれの電極は絶縁材により炉体から絶縁されて
いる。
【００１１】フード３には、灰処理用電気溶融炉Ａ内を
還元性雰囲気にするために、還元性ガスを吹き込む還元
性ガス吹込口７が設けられている。なお、還元性雰囲気
とするには、還元性ガスの吹き込みに代えてコークス等
の炭素を添加してもよい。
還元性雰囲気にするために、還元性ガスを吹き込む還元
性ガス吹込口７が設けられている。なお、還元性雰囲気
とするには、還元性ガスの吹き込みに代えてコークス等
の炭素を添加してもよい。
【００１２】さらに、本実施例では、供給された灰が排
ガスに同伴されないようにするため、上部電極５まわり
を間隔をおいて取り囲む形状の灰供給シュート８がフー
ド３を貫通し炉内へ延設し、供給された灰が排ガスに同
伴されないようにして、溶融スラグの熱により灰を溶解
していく。
ガスに同伴されないようにするため、上部電極５まわり
を間隔をおいて取り囲む形状の灰供給シュート８がフー
ド３を貫通し炉内へ延設し、供給された灰が排ガスに同
伴されないようにして、溶融スラグの熱により灰を溶解
していく。
【００１３】溶融スラグ排出口２は受樋９により排出さ
れた溶融スラグを酸化雰囲気精製炉Ｂへ接続され排出さ
れた溶融スラグを酸化雰囲気精製炉Ｂへ送る。受樋９は
排気口１０を有する受樋カバー１１で覆われている。
れた溶融スラグを酸化雰囲気精製炉Ｂへ接続され排出さ
れた溶融スラグを酸化雰囲気精製炉Ｂへ送る。受樋９は
排気口１０を有する受樋カバー１１で覆われている。
【００１４】酸化雰囲気精製炉Ｂは、天井部に鉛を酸化
するための空気を取り入れる空気取入口１２及び酸化雰
囲気精製炉Ｂで発生する灰ガスを排出する排気口１３が
設けられている。
するための空気を取り入れる空気取入口１２及び酸化雰
囲気精製炉Ｂで発生する灰ガスを排出する排気口１３が
設けられている。
【００１５】炉内には天井部を貫通して上部電極１４が
昇降自在に設けられ、炉底部には下部電極１５が設けら
れ、それぞれの電極１４，１５は絶縁材により炉体から
絶縁されている。なお、酸化雰囲気精製炉Ｂは、電気抵
抗加熱に限定されるものではなく、他の加熱形式の炉で
もよい。
昇降自在に設けられ、炉底部には下部電極１５が設けら
れ、それぞれの電極１４，１５は絶縁材により炉体から
絶縁されている。なお、酸化雰囲気精製炉Ｂは、電気抵
抗加熱に限定されるものではなく、他の加熱形式の炉で
もよい。
【００１６】以上の構成において、灰処理用電気溶融炉
Ａ内に還元性ガス吹込口７から還元性ガス、例えばＣＯ
ガスを吹き込んで炉内をＣＯガス濃度約１０００ｐｐｍ
以上の還元性雰囲気にし、灰を灰供給シュート８へ投入
して堆積させ、溶融スラグ湯面全域に灰を広げるととも
に、溶融スラグの熱により灰を溶解していく。還元性雰
囲気で灰を溶融処理することにより鉛化合物は還元され
て鉛となり、一部は溶融スラグにより加熱されガス化
し、排気口４から排出される。
Ａ内に還元性ガス吹込口７から還元性ガス、例えばＣＯ
ガスを吹き込んで炉内をＣＯガス濃度約１０００ｐｐｍ
以上の還元性雰囲気にし、灰を灰供給シュート８へ投入
して堆積させ、溶融スラグ湯面全域に灰を広げるととも
に、溶融スラグの熱により灰を溶解していく。還元性雰
囲気で灰を溶融処理することにより鉛化合物は還元され
て鉛となり、一部は溶融スラグにより加熱されガス化
し、排気口４から排出される。
【００１７】灰処理用電気溶融炉Ａで生成した溶融スラ
グは、溶融スラグ排出口２から排出され、受樋９を流れ
て酸化雰囲気精製炉Ｂに投入される。酸化雰囲気精製炉
Ｂ内では、空気が空気取入口１２から炉内に取り入れら
れ、溶融スラグ中の鉛は、空気により酸化されて、溶出
しにくい酸化鉛となり、その後、酸化雰囲気精製炉Ｂか
ら排出して冷却する。
グは、溶融スラグ排出口２から排出され、受樋９を流れ
て酸化雰囲気精製炉Ｂに投入される。酸化雰囲気精製炉
Ｂ内では、空気が空気取入口１２から炉内に取り入れら
れ、溶融スラグ中の鉛は、空気により酸化されて、溶出
しにくい酸化鉛となり、その後、酸化雰囲気精製炉Ｂか
ら排出して冷却する。
【００１８】本発明の溶融スラグ処理設備により、冷却
された最終スラグからの鉛含有濃度は１５０ｍｇ／リッ
トル、鉛溶出値を０．０１ｍｇ／リットル以下に低減さ
せることができた。
された最終スラグからの鉛含有濃度は１５０ｍｇ／リッ
トル、鉛溶出値を０．０１ｍｇ／リットル以下に低減さ
せることができた。
【００１９】
【発明の効果】本発明により還元雰囲気中での溶融処理
により灰中に含まれる鉛化合物は、大部分蒸気になって
排ガス値して揮散し、酸化雰囲気処理によりスラグ中に
残留した鉛が溶出しにくい酸化鉛となり、冷却された最
終スラグの鉛含有濃度と鉛溶出値を低くすることができ
る。
により灰中に含まれる鉛化合物は、大部分蒸気になって
排ガス値して揮散し、酸化雰囲気処理によりスラグ中に
残留した鉛が溶出しにくい酸化鉛となり、冷却された最
終スラグの鉛含有濃度と鉛溶出値を低くすることができ
る。
【００２０】また、本発明により灰処理用電気溶融炉に
酸化雰囲気精製炉を付加し、雰囲気を調整するだけで、
容易に最終スラグからの鉛溶出を低減できる。
酸化雰囲気精製炉を付加し、雰囲気を調整するだけで、
容易に最終スラグからの鉛溶出を低減できる。
【図１】本発明の灰処理用電気溶融炉の溶融スラグ処理
設備の全体図である。
設備の全体図である。
１：炉壁 ２：溶融スラグ排出口 ３：フード ４：排気口 ５：上部電極 ６：下部電極 ７：還元性ガス吹込口 ８：灰供給シュート ９：受樋 １０：排気口 １１：受樋カバー １２：空気取入口 １３：排気口 １４：上部電極 １５：下部電極 Ａ：灰処理用電気溶融炉 Ｂ：酸化雰囲気精製炉
フロントページの続き (72)発明者 小佐野 秀実 北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製 鐵株式会社エンジニアリング事業本部内
Claims (1)
- 【請求項１】 ゴミ処理施設で発生した焼却灰、集塵灰
等の灰を還元性雰囲気中で溶融処理して溶融スラグにす
る灰処理用電気溶融炉の溶融スラグ排出口の後段に、酸
化雰囲気精製炉を配置したことを特徴とするゴミ処理施
設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10037709A JPH11226544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | ゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10037709A JPH11226544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | ゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11226544A true JPH11226544A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12505061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10037709A Withdrawn JPH11226544A (ja) | 1998-02-19 | 1998-02-19 | ゴミ処理施設の灰溶融処理における溶融スラグ処理設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11226544A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020534156A (ja) * | 2017-09-22 | 2020-11-26 | ユーロプラズマ | 粉末状物質のガラス化のためのプロセスおよび装置 |
-
1998
- 1998-02-19 JP JP10037709A patent/JPH11226544A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020534156A (ja) * | 2017-09-22 | 2020-11-26 | ユーロプラズマ | 粉末状物質のガラス化のためのプロセスおよび装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |