JPH11226415A - 排気ガス浄化用触媒及び排気ガス浄化方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒及び排気ガス浄化方法

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JPH11226415A
JPH11226415A JP10037080A JP3708098A JPH11226415A JP H11226415 A JPH11226415 A JP H11226415A JP 10037080 A JP10037080 A JP 10037080A JP 3708098 A JP3708098 A JP 3708098A JP H11226415 A JPH11226415 A JP H11226415A
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JP
Japan
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exhaust gas
catalyst
catalyst layer
gas purifying
component
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JP10037080A
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Junichi Mine
純一 峰
Hiroshi Akama
弘 赤間
Masanori Kamikubo
真紀 上久保
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の触媒では十分な浄化能力を示すことが
できなかった低温度領域及び低HC/NOx 比において
もNOx 浄化性能を向上させることができ、かつ高温水
熱条件下においても触媒劣化を抑制することができる排
気ガス浄化用触媒及び排気ガス浄化方法を提供する。 【解決手段】 排気ガス浄化用触媒は、白金(Pt)、
パラジウム(Pd)及びロジウム(Rh)から成る群よ
り選ばれた1種以上の成分と、アルカリ金属、アルカリ
土類金属及び希土類金属から成る群より選ばれた1種以
上の成分とを含む第1触媒層と、コバルト(Co)成分
を含有するβゼオライトを含む第2層と、銅(Cu)及
び/又はコバルト(Co)成分を含有するゼオライトを
含む第3触媒層とから成り、第1触媒層の上に第2触媒
層が、第2触媒層の上に第3触媒層が位置するものであ
る。また好適には、かかる排気ガス浄化用触媒を、排気
ガスの空燃比が14.7以上、酸素濃度が5%以上で、
かつHC/NOx 比が10以下である内燃機関に用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガス浄化用触
媒及び排気ガス浄化方法に関し、特に酸素を過剰に含む
排気ガス中の窒素酸化物(NOx )を高効率で浄化する
排気ガス浄化触媒及び排気ガス浄化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車エンジン排気ガスのよう
に、酸化成分と還元成分がほぼ等しく含まれる排気ガス
を浄化するための触媒としては、通常三元触媒が広く用
いられている。これは、白金(Pt),パラジウム(P
d),ロジウム(Rh)等の貴金属成分やセリア(C
e)成分等の各種金属成分を担持した活性アルミナを主
成分とする触媒であり、排気ガス中の有害成分である炭
化水素(HC)類、一酸化炭素(CO)及びNOx を浄
化することができる。
【0003】一方近年は、燃費向上、二酸化炭素の排出
量削減の観点から、理論空燃比より高い空燃比でも運転
することができるリーン・バーンエンジンが注目されて
いる。このようなエンジンの排気ガス(以下、「リーン
排気ガス」と称す)は、理論空燃比近傍で運転する従来
エンジンの排気ガス(以下、「ストイキ排気ガス」と称
す)に比較して、酸素含有率が高く、従来の三元触媒で
はNOx の浄化が不十分となる。そこで、リーン排気ガ
ス中のNOx を高効率で浄化できる新触媒が望まれてい
る。
【0004】各種の金属成分をY型、L型、モルデナイ
ト、MFIゼオライト等のゼオライトに担持したゼオラ
イト系触媒は、リーン排気ガス中においてHC類の共存
下、NOx を比較的効率良く浄化できる能力を有してい
る。かかる金属成分としては、銅(Cu)、コバルト
(Co)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)
等の遷移金属成分や白金(Pt)等の貴金属成分も有効
であることが認められているが、特にCuを担持したC
u−ゼオライト系触媒が、高流速ガス条件下でも比較的
優れたNOx 浄化性能を示すため、自動車のような小型
移動発生源や定置型の自家発電用エンジン等の排気ガス
浄化への適用に期待が掛けられている。
【0005】しかし、金属成分を担持したゼオライト系
触媒には以下の問題点があった。即ち、従来のゼオライ
ト系触媒は、NOx を比較的効率良く浄化できる温度範
囲が狭く、特に150℃〜300℃の比較的低い温度領
域では充分なNOx 浄化能力が得られず、また、排気ガ
ス中にHC類が比較的少ない条件下、特に、NO x とH
C類が反応してNOx を窒素に転化するのに必要なHC
類量とNOx 量との比率(HC/NOx 比)が5〜6以
下となる条件下では、NOx 浄化能力が急激に低下して
しまう。一方、水蒸気を含む高温(600℃以上)の条
件(水熱条件)下では、極めて触媒劣化が大きいという
根本的な問題点があるため、リーン・バーン自動車から
の排気ガス浄化用触媒としては実用化に至っていないの
が現状である。
【0006】従って、上記低温度領域でのNOx 浄化能
力を向上させるため、例えばCu−ゼオライト系触媒層
の下層に貴金属触媒層を設けることにより、貴金属触媒
層での反応熱を利用し、より低温から上層のCu−ゼオ
ライト系触媒を作動させることが提案されている(特開
平1−127044号、特開平5−68888号)。
【0007】しかし、この場合には、下層の貴金属触媒
層における酸化反応熱のために、触媒劣化が大きくなっ
たり、さらには、貴金属触媒層の強い酸化活性のために
HCが優先的に酸化消費されるので、NOx 浄化率の低
下を招き、この影響は、Cu−ゼオライト系触媒層に貴
金属成分を共存させる場合(特開平1−31074号、
特開平5−168939号)には特に大きく発現する。
【0008】また、Pt系触媒を用いた場合には、20
0〜250℃の比較的低温域でもNOx を転化すること
ができるが、N2 への転化のみでなく、N2 Oの生成も
無視できず、環境への悪影響から、使用が困難な状況に
ある。
【0009】従って、Cu−ゼオライト系触媒やPt系
触媒等の従来の触媒においては、HC/NOx 比が低い
排気ガス条件では、NOx 浄化性能が不十分となり、そ
のため、還元剤となるHC類、アルコール類等を触媒入
り口に二次的に供給する浄化方法も提案されている。
【0010】しかし、この場合、還元剤のタンクを車載
したり、燃料を還元剤に直接利用しなければならず、前
者の場合にはタンクの搭載場所や重量増の問題点、後者
の場合にはエンジンの燃費が犠牲になるという問題点が
生ずる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜9記載の発
明の目的は、従来の触媒では十分な浄化能力を示すこと
ができなかった低温度領域及び低HC/NOx 比におい
てもNOx 浄化性能を向上させることができ、かつ高温
水熱条件下においても触媒劣化を抑制することができる
排気ガス浄化用触媒を提供するにある。
【0012】また請求項10記載の説明の目的は、本発
明の排気ガス浄化用触媒のそのNO x 浄化作用が特に有
効に発現できる排気ガス浄化用触媒の浄化方法を提供す
るにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の排気ガス
浄化用触媒は、白金(Pt)、パラジウム(Pd)及び
ロジウム(Rh)から成る群より選ばれた1種以上の成
分と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属
から成る群より選ばれた1種以上の成分とを含む第1触
媒層と、コバルト(Co)成分を含有するβゼオライト
を含む第2触媒層と、銅(Cu)及び/又はコバルト
(Co)成分を含有するゼオライトを含む第3触媒層と
から成り、第1触媒層の上に第2触媒層が、第2触媒層
の上に第3触媒層が位置することを特徴とする。
【0014】請求項2記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1記載の排気ガス浄化用触媒において、第1触媒層
が含有するアルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類
金属が、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、
カリウム(K)、バリウム(Ba)、ランタン(L
a)、ストロンチウム(Sr)、セシウム(Cs)、セ
リウム(Ce)であることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1又は2記載の排気ガス浄化用触媒において、第1
触媒層が含有するアルカリ金属、アルカリ土類金属及び
希土類金属から成る群より選ばれた1種以上の成分の含
有量が、排気ガス浄化用触媒1Lあたり0.1モルを超
えて0.6モル以下の範囲であることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜3いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、第2触媒層中のCo成分の含有量が、排気ガス浄
化用触媒1Lあたり0.1モルを超えて0.6モル以下
の範囲であることを特徴とする。
【0017】請求項5記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜4いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、第2触媒層中の、Co成分を含有するβゼオライ
トのシリカ/アルミナ比が、20〜150であることを
特徴とする。
【0018】請求項6記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項5記載の排気ガス浄化用触媒において、第2触媒層
中のCo成分を含有するβゼオライトの量が、排気ガス
浄化用触媒1Lあたり20〜100gであることを特徴
とする。
【0019】請求項7記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項1〜6いずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒にお
いて、第3触媒層中のCu及び/又はCo成分を含有す
るゼオライトが、シリカ/アルミナ比が20〜80のM
FIゼオライト及び/又はβゼオライトであることを特
徴とする。
【0020】請求項8記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項7項記載の排気ガス浄化用触媒において、第3触媒
層中のCu及び/又はCo成分の量が、排気ガス浄化用
触媒1Lあたり0.05〜0.5モルの範囲であること
を特徴とする。
【0021】請求項9記載の排気ガス浄化用触媒は、請
求項8項記載の排気ガス浄化用触媒において、第3触媒
層中のCu及び/又はCo成分を含有するゼオライトの
量が、排気ガス浄化用触媒1Lあたり120g〜300
gであることを特徴とする。
【0022】請求項10記載の排気ガス浄化方法は、請
求項1〜9のいずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒
を、排気ガスの空燃比(A/F)が14.7以上、酸素
濃度が5%以上で、かつ窒素酸化物と炭化水素が反応し
て窒素酸化物を窒素に転化するのに必要な炭化水素量と
窒素酸化物量の比率(=HC/NOx 比)が10以下の
内燃機関に用いることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の排気ガス浄化用触媒は3
層構造から成り、最下層となる第1触媒層は、Pt、P
d及びRhから成る群より選ばれた1種以上の成分と、
アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属から成
る群より選ばれた1種以上の成分とを含む。
【0024】前記Pt、Pd及びRhから成る群より選
ばれる1種以上の貴金属成分は、例えばPtとRh、P
dとRh、Pdのみ等の種々の組み合わせが可能であ
る。第1触媒層中にかかる貴金属成分を含有させること
により、酸化力を与え、リーン雰囲気で余分な還元ガス
成分を除去することにより、NOx 吸収作用を促進する
ことができる。
【0025】当該貴金属の含有量は、NOx 吸収能と三
元触媒性能が十分に得られれば特に限定されないが、
0.1gより少ないと十分な三元性能が得られず、10
gより多く使用しても有意な特性向上はみられない点か
ら、本発明の排気ガス浄化用触媒1Lあたり0.1〜1
0gが好ましい。
【0026】また上記第1触媒層中には、アルカリ金
属、アルカリ土類金属及び希土類金属成分を本発明の排
気ガス浄化用触媒1Lあたり0.1モルを超えて0.6
モル以下の範囲で含有することが好ましい。アルカリ金
属としてはカリウム、リチウム、ナトリウムが、特にナ
トリウムが、アルカリ土類金属としてはバリウム、スト
ロンチウム、カルシウム、マグネシウムが、希土類金属
としては、Y,La,Cs,Ce,Pr,Nd,Pm,
Smが、特にCs,Ceを用いることが好適である。
【0027】その量は、本発明の排気ガス浄化用触媒1
Lあたり0.1モル以下だとNOx吸収量が不十分とな
り、0.6モルを超えると上記貴金属の効果が打ち消さ
れるため、0.1モルを超えて0.6モル以下であるこ
とが好ましい。
【0028】本発明の第1触媒は、ハニカム状で使用す
るのが好ましい。このハニカム材料としては、一般にコ
ーディエライト質のものが広く用いられているが、これ
に限定されるものではなく、金属材料からなるハニカム
担体も有効であり、また触媒粉末そのものでハニカム状
に成形することもできる。車には、触媒の形状をハニカ
ム状とすることにより、触媒と排気ガスとの接触面積が
大きくなり、圧力損失も抑えられるため、振動があり、
かく限られた空間内で多量の排気ガスを処理することが
要求される自動車用触媒として用いる場合に極めて有利
となる。
【0029】かかる第1触媒層は、貴金属成分と、アル
カリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属から成る群
より選ばれた1種以上の成分とを共存させることによ
り、NOx を酸化して、より反応性の高いNOx 種に転
換する機能を有し、後述する第3触媒層のNOx 還元材
の低温活性を促進させる。
【0030】本発明の排気ガス浄化用触媒は更に、前記
第1触媒層の上に、Co成分を含有するβゼオライトを
含む第2触媒層を有する。
【0031】かかるCo成分を含有するβゼオライトの
シリカ/アルミナ比は20〜150が好ましく、シリカ
/アルミナ比がこの範囲より小さいとゼオライト骨格が
不安定になり、一方シリカ/アルミナ比がこの範囲より
大きいとHC類を保持する力が弱くなり、第3触媒層の
NOx 還元材が作動開始する温度までHC類を蓄えるこ
とができなくなる。
【0032】担持されるCo成分により、HC類の吸収
脱離効率及び転化しやすいHCへの改質効果によりHC
類をNOx 還元に、より効率的に使用することが可能と
なる。その量は、排気ガス浄化用触媒触媒1Lあたり
0.01モルを超えて0.1モル以下の範囲で含有され
ることが好ましい。この範囲内であると、Co成分の熱
によるシンタリングも抑制され、耐久後もHC改質効果
を維持できるからである。
【0033】即ちCoを担持したゼオライトは、排気ガ
スが低温度領域にある時にHC類を効率よくトラップ
し、NOx 還元材が作動する温度域になるとHC類を供
給してNOx の還元を促進するのである。従ってこのよ
うな点から、その量は、排気ガス浄化用触媒1Lあたり
20〜100gが好ましい。
【0034】また、第1触媒層及び第2触媒層は、高温
水熱条件下で劣化した第3触媒層のNOx 酸化能及びH
C類吸着とその改質作用を補うため、触媒全体として高
温水熱条件による触媒劣化を抑えることができる。
【0035】本発明の排気ガス浄化用触媒は更に、前記
第2触媒層の上に、Cu及び/又はCo成分を含有する
ゼオライトを含む第3触媒を有する。
【0036】NOx 還元材及びHC吸着材を含むCu及
び/又はCo成分を含有するゼオライトとしては、MF
I型ゼオライト、Y型ゼオライト、モルデナイト、フェ
リエライト、β型ゼオライト等を用いることができる
が、特にMFI型ゼオライトが耐熱性の点で好ましい。
【0037】またCu及び/又はCo成分と含有するゼ
オライトのシリカ/アルミナ比は20〜80が好まし
く、シリカ/アルミナ比がこの範囲より小さいとゼオラ
イト骨格が不安定になると同時にイオン交換で担持され
る活性成分(Cu及び/又はCo)の量が過剰となり分
散性が低下して活性点1点あたりの活性が急激に低下す
るとともに、活性点同士の凝集が起こりやすく、いわゆ
るシリタリングによる劣化が進みやすくなり、一方シリ
カ/アルミナ比がこの範囲より大きい活性点の数が少な
すぎて十分な活性が得られない。
【0038】担持されるCu及び/又はCo成分は、リ
ーン排気ガス中のNOx 浄化機能を示す活性点としての
機能を有し、その量は、排気ガス用触媒触媒1Lあたり
0.05〜0.5モル範囲で含有されることが好まし
い。この範囲内であると、熱によるシンタリングもおこ
りにくいからである。
【0039】かかるCu及び/又はCo成分担持ゼオラ
イトの全コート量は、排気ガス浄化用触媒1Lあたり1
20〜300gが好ましい。コート量がこの範囲より少
ないと高SV下での活性が不十分となり、逆にこの範囲
より多すぎると、第1層、第2層への反応分子の拡散を
妨げたり、圧力損失が大きくなるなどの悪影響が生じ
る。
【0040】かかる第3層は、排気ガスが低温度領域に
ある時にHC類を効率よくトラップし、NOx 還元材が
作動する温度域になるとHC類を供給してNOx の還元
を促進する。
【0041】本発明の排気ガス浄化用触媒は、上記3層
から成り、その組み合わせ方は、NOx 還元材及びHC
吸着材を含む第3触媒層を最表面に、貴金属成分を含む
第1触媒層を最下層に配置し、NOx 還元材層と貴金属
触媒層との間にHC類の吸着特性に優れた第2触媒層を
その間に配置する。このような触媒層の配置とすること
により、第1触媒層が早期に活性化し、あたたまること
により、第2触媒層に吸着したHCの脱離を促進し、第
3触媒層のNOx 還元剤と反応を促進する。
【0042】本発明で用いる各種ゼオライトは、水熱処
理、再合成等によって結晶性を高めることより安定化
し、耐熱性、耐久性の高い触媒が得られるので、水熱処
理や再合成等を行って用いることが好ましい。
【0043】本発明に用いる触媒調整用金属原料化合物
としては、無機酸塩、炭酸塩、アンモニウム塩、有機酸
塩、ハロゲン化物、酸化物、ナトリウム塩、アンミン錯
化合物等を組み合わせて使用することができるが、特に
水溶性の塩を使用することが触媒性能を向上させる観点
から好ましい。貴金属の担持法としては特殊な方法に限
定されず、成分の著しい偏在を伴わない限り、公知の蒸
発乾固法、沈殿法、含浸法、イオン交換法等の種々の方
法を用いることがでる。特にゼオライトへの担持には、
金属の分散性確保の点からイオン交換法が好ましい。
【0044】イオン交換法、含浸法による場合、金属原
料は溶液で用いることが多いため、その溶液に酸あるい
は塩基を添加して、pHを調節することもできる。pH
を調節することにより、更に、金属担持状態も制御で
き、耐熱性を確保できる。
【0045】このようにして得られる本発明に用いる触
媒を各々粉砕してスラリーとし、触媒担体にコートし
て、400〜900℃の温度で焼成することにより、本
発明の排気ガス浄化用触媒を得ることができる。
【0046】本発明の排気ガス浄化用触媒は、多層構造
であるため、ハニカム形状で用いることが好ましく、こ
の場合触媒担体としては、公知の触媒担体の中から適宜
選択して使用することができ、例えば耐火性材料からな
るモノリス構造を有するハニカム担体やメタル担体等が
挙げられ、これらの担体に本発明のゼオライト系触媒を
塗布して用いる。この触媒担体の形状は、特に制限され
ないが、通常はハニカム形状で使用することが好まし
く、このハニカム材料としては、一般に例えばセラミッ
ク等のコージェライト質のものが多く用いられるが、フ
ェライト系ステンレス等の金属材料からなるハニカムを
用いることも可能であり、更には触媒粉末そのものをハ
ニカム形状に成形しても良い。触媒の形状をハニカム状
とすることにより、触媒と排気ガスの接触面積が大きく
なり、圧力損失も抑えられるため、振動がありかつ限ら
れた空間内で多量の排気ガスを処理することが要求され
る自動車用触媒等として用いるのに好適である。
【0047】本発明の排気ガス浄化用触媒は、その使用
条件を特に限定されないが、高効率の浄化性能を発現さ
せるために、特に、空燃比(A/F)が14.7以上の
リーン条件で運転される内燃機関の排気系に本発明の排
気ガス浄化用触媒を設置し、酸素濃度が5%以上で、か
つ窒素酸化物と炭化水素が反応して窒素酸化物を窒素に
転化するのに必要な炭化水素量と窒素酸化物量の比率
(=HC/NOx 比)が10以下の排気ガスを流通、接
触させることが好ましい。これは、酸素濃度が低く、炭
化水素量が多すぎると、触媒表面上へのコーキングが起
こりやすく、触媒劣化が促進されるからであり、従っ
て、前記排気ガス条件の範囲で使用することにより触媒
が長時間の使用にも十分に耐えられ、高い浄化性能を維
持できるのである。
【0048】
〔実施例1〕
(1) 第1触媒層の形成 ジニトロジアンミン白金水溶液中に活性アルミナ粉末を
添加して良く攪拌した後、乾燥器中120℃で8時間乾
燥し、次いで空気気流中500℃で2時間焼成し、Pt
が約1.0重量%担持されたPt−活性アルミナ粉末を
得た。この触媒粉末に硝酸酸性アルミナゾル及び水を磁
性ボールミルポット中で加え、約20分間混合・粉砕し
て、Pt−活性アルミナのスラリーを得た。アルミナゾ
ルの添加量は5重量%とした。このようにして得られた
スラリーを、1平方インチ断面当たり約400個の流路
を持つコージェライト質ハニカム担体1.0Lに塗布
し、150℃で熱風乾燥した後、500℃で1時間焼成
して、コート量約35g/Lのハニカム触媒を得た。
【0049】該ハニカム触媒を、酢酸カルシウム、酢酸
バリウム及び硝酸ランタンを含む混合水溶液に浸漬した
後、120℃で乾燥し、次いで500℃で1時間焼成し
て、Ca,Ba及びLaを得られた上記ハニカム触媒中
1Lあたりそれぞれ0.1モル、0.15モル及び0.
1モル含有した第1触媒層をコートしたハニカム触媒A
1を得た。
【0050】(2) 第2触媒層の形成 濃度0.17モル/Lの酢酸コバルト水溶液の中にSi
2 /Al2 3 モル比が約42のNH4 型βゼオライ
ト粉末を添加して良く攪拌し、次いで濾過することによ
り固液を分離した。前記攪拌・濾過操作を3回繰り返す
ことにより、Coをイオン交換担持したβゼオライト触
媒ケーキを得た。このケーキを乾燥器中、120℃で2
4時間以上乾燥し、次いで電気炉を用い、大気雰囲気下
600℃で4時間焼成することにより、Coが4重量%
担持されたCo−βゼオライト触媒粉末を得た。この触
媒粉末にアルミナゾル及び水を加え、磁製ボールミルポ
ットに入れ、約20分間混合粉砕してコバルト担持βゼ
オライトのスラリーを得た。アルミナゾルの添加量はA
2 3 として8重量%とした。このスラリーを上記
(1)で得られたハニカム触媒A1にコーティングし、
150℃の熱風乾燥した後、500℃で1時間焼成し
て、コート量が約55g/Lで、コバルトを0.04モ
ル担持した第2触媒層を有するハニカム触媒A2を得
た。
【0051】(3) 第3触媒層の形成 濃度0.17モル/Lの硝酸銅及び硝酸コバルト混合水
溶液(Cu:Co=8.2)中に、SiO2 /Al2
3 モル比が約35のNH4 型MFIゼオライトの粉末を
添加して良く攪拌し、次いで濾過することにより固液を
分離した。上記攪拌・濾過操作を3回繰り返すことによ
り、Cu及びCoをイオン交換担持したMFIゼオライ
ト触媒ケーキを得た。この触媒ケーキを乾燥器中、12
0℃で24時間以上乾燥し、次いで電気炉を用い、大気
雰囲気下600℃で4時間焼成することにより、Cuを
3.9重量%、Coを0.8重量%担持したCu−Co
−MFIゼオライト触媒粉末を得た。
【0052】かかる触媒粉末をアルミナゾル及び水と混
合し、磁性ボールミルポット中で20分間粉砕してスラ
リーとした。このスラリーを上記ハニカム触媒A2にコ
ーティングし、乾燥器中120℃で8時間乾燥し、次い
で空気気流中450℃で1時間焼成することにより、本
発明の排気ガス浄化用触媒1を得た。該第3触媒層のコ
ート量は約200g/Lであった。
【0053】〔実施例2〕第3触媒層中のMFIゼオラ
イト粉末を、SiO2 /Al2 3 モル比が約42のN
4 型βゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にし
て、本発明の排気ガス浄化用触媒2を得た。
【0054】〔実施例3〕第1触媒層中のPt(1.0
重量%)をPd−Rh(1.2重量%−0.2重量%)
に代えた以外は実施例1と同様にして、本発明の排気ガ
ス浄化用触媒3を得た。
【0055】〔実施例4〕第1触媒層中のCa0.1モ
ル、Ba0.15モル、La0.1モルを、Mg0.0
1モル、Ba0.1モル、K0.01モルに代えた以外
は実施例1と同様にして、本発明の排気ガス浄化用触媒
4を得た。
【0056】〔実施例5〕第1触媒層中のCa0.1モ
ル、Ba0.15モル、La0.1モルを、Ba0.2
モル、Sr0.05モル、Cs0.04モル、Ce0.
29モルに代えた以外は実施例1と同様にして、本発明
の排気ガス浄化用触媒5を得た。
【0057】〔実施例6〕第3触媒層のコート量を13
0g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、本発明
の排気ガス浄化用触媒6を得た。
【0058】〔実施例7〕第3触媒層のコート量を28
0g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、本発明
の排気ガス浄化用触媒7を得た。
【0059】〔実施例8〕第2触媒層のコート量を25
g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、本発明の
排気ガス浄化用触媒8を得た。
【0060】〔実施例9〕第2触媒層のコート量を96
g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、本発明の
排気ガス浄化用触媒9を得た。
【0061】〔実施例10〕第3触媒層中のMFIゼオ
ライトを、SiO2 /Al2 3 モル比が約24のH型
MFIゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にし
て、本発明の排気ガス浄化用触媒10を得た。
【0062】〔実施例11〕第3触媒層中のMFIゼオ
ライトを、SiO2 /Al2 3 モル比が約76のH型
MFIゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にし
て、本発明の排気ガス浄化用触媒11を得た。
【0063】〔実施例12〕第2触媒層中のβゼオライ
トへのコバルト担持量を0.01モルに代えた以外は実
施例1と同様にして、本発明の排気ガス浄化用触媒12
を得た。
【0064】〔実施例13〕第2触媒層中のβゼオライ
トへのコバルト担持量を0.1モルに代えた以外は実施
例1と同様にして、本発明の排気ガス浄化用触媒13を
得た。
【0065】〔比較例1〕第2触媒層を設けずに第1触
媒層の上に直接第3触媒層をコーティングした以外は実
施例1と同様にして、排気ガス浄化用触媒(1)を得
た。
【0066】〔比較例2〕第2触媒層中のβゼオライト
をγアルミナに代えた以外は実施例1と同様にして、排
気ガス浄化用触媒(2)を得た。
【0067】〔比較例3〕Mg0.01モル、Ba0.
1モル、K0.01モルを、Mg0.03モル、Ba
0.04モル、K0.01モルに代えた以外は実施例4
と同様にして、排気ガス浄化用触媒(3)を得た。
【0068】〔比較例4〕Ba0.2モル、Sr0.0
5モル、Cs0.04モル、Ce0.29モルを、Ba
0.3モル、Sr0.02モル、Cs0.3モル、Ce
0.01モルに代えた以外は実施例5と同様にして、排
気ガス浄化用触媒(4)を得た。
【0069】〔比較例5〕第3触媒層のコート量を10
0g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、排気ガ
ス浄化用触媒(5)を得た。
【0070】〔比較例6〕第3触媒層のコート量を32
0g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、排気ガ
ス浄化用触媒(6)を得た。
【0071】〔比較例7〕第2触媒層のコート量を17
g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、排気ガス
浄化用触媒(7)を得た。
【0072】〔比較例8〕第2触媒層のコート量を11
5g/Lに代えた以外は実施例1と同様にして、排気ガ
ス浄化用触媒(8)を得た。
【0073】〔比較例9〕第3触媒層中のMFIゼオラ
イトを、SiO2 /Al2 3 モル比が約17のH型M
FIゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にして排
気ガス浄化用触媒(9)を得た。
【0074】〔比較例10〕第3触媒層中のMFIゼオ
ライトを、SiO2 /Al2 3 モル比が約82のH型
MFIゼオライトに代えた以外は実施例1と同様にし
て、排気ガス浄化用触媒(10)を得た。
【0075】〔比較例11〕第2触媒層中のコバルト担
持量を0.005モルに代えた以外は実施例1と同様に
して、排気ガス浄化用触媒(11)を得た。
【0076】〔比較例12〕第2触媒層中のコバルト担
持量を0.12モルに代えた以外は実施例1と同様にし
て、排気ガス浄化用触媒(12)を得た。
【0077】上記実施例1〜13及び比較例1〜12で
得られた排気ガス浄化用触媒の組成を表1〜表3に示
す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】試験例 上記実施例1〜13及び比較例1〜12で得られた排気
ガス浄化用触媒の触媒性能を以下に示す方法により評価
した。
【0082】触媒性能試験例1 各排気ガス浄化用触媒を、4気筒2.5Lディーゼルエ
ンジンが設置されたエンジンダイナモ装置の排気系に組
み込み、630℃×30時間の急速耐久処理を行った。
次いで、4気筒2.5Lディーゼルエンジンが設置され
たエンジンダイナモ装置の排気系に、耐久処理を行った
後の前記排気ガス浄化用触媒を組み込み、触媒入口温度
を100℃〜500℃まで昇温する時のNOx 転化性能
を測定した。前記100℃〜500℃までの昇温速度を
約30℃/分とし、排気ガス中の平均HC/NOx 比を
2.8、ガス空間速度を45000h-1とした。
【0083】上記エンジンダイナモ装置は、エンジンマ
ニホールドと触媒との間に設けたノズルから軽油を注入
することにより、排気ガス中のHC/NOx 比を変化さ
せることができるものである。
【0084】NOx 転化性能は、触媒入口及び出口NO
x 濃度を、HORIBA製作所製MEXA−6000S
Hにより同時に測定し、以下の式により決定した。
【0085】
【数1】
【0086】得られた100℃〜500℃昇温中の平均
NOx 浄化活性評価を表4に示す。
【0087】
【表4】
【0088】実施例の触媒は比較例の触媒に比べて明ら
かにNOx 浄化率が高く、実施例のものは、低温域での
HC類を効率良くトラップし、かつ昇温過程でHCを高
効率で利用しているために、優れたNOx 浄化効率を示
すと考えられる。
【0089】また、アルカリ金属、アルカリ土類金属及
び希土類金属の担持量やゼオライトのシリカ/アルミナ
比が本発明の範囲を外れると、それぞれ第1層及び第3
層の上記機能が低減し、特に、第3層ゼオライトのシリ
カ/アルミナ比は触媒性能への影響が大きいことがわか
る。更に、第2層と第3層のコート量も、触媒性能への
影響が大きいことが明確となる。
【0090】触媒性能試験例2 上記試験例1において、実施例2の触媒を用い、ライト
オフ−ライトオンの繰り返しを10回、エンジン排気ガ
ス中のHC/NOx 比を2.0〜15.0の範囲で変化
させて行った後の各ライトオフ−ライトオンテストでの
HC/NOx 比に対するNOx 平均転化率(100〜5
00℃の昇温・降温試験を各HC/NOで10回くり返
しその時の各NOx 転化率を求め、その平均NOx 転化
率)を求めた。各々のNOx 転化率は、上記数1の式に
より決定した。
【0091】その結果を図1に示す。図1は、横軸にH
C/NOx 比を、縦軸にNOx の平均転化率を示す。本
発明の触媒は、HC/NOx 比が10以上の条件となる
とNOx 転化率が急激に低下しており、むしろ適度なH
C量で十分高いNOx 転化率が得られることが分かる。
【0092】触媒性能試験例3 試験例1において、実施例2の触媒を用い、ライトオフ
−ライトオンの繰り返しを10回、エンジン排気ガス組
成中の酸素濃度を2%〜10%の範囲で変化させて行っ
た後の各ライトオフ−ライトオンテストでの酸素濃度に
対するNOx 平均転化率を求めた。NOx 転化率は、上
記数1の式により決定した。(各酸素濃度で10回くり
返し昇温・降温試験を行った。)
【0093】その結果を図2に示す。図2は、横軸に酸
素濃度を、縦軸にNOx の平均転化率を示す。酸素濃度
が5%以下でライトオフ−ライトオンテストを繰り返し
た場合には、NOx 転化性能が十分得られないことが良
く分かる。従って、本発明の排気ガス浄化用触媒は酸素
濃度が5%以上の比較的酸素量の多い条件下で高性能を
発揮する。
【0094】
【発明の効果】請求項1〜9いずれかの項記載の排気ガ
ス浄化用触媒は、150℃以下の低温度領域を含み、か
つ低いHC/NOx 比条件下においても排気ガス浄化、
特にNOx の浄化が高効率で実施できるため、環境汚染
が少なく、経済性(燃費)に優れた自動車を提供するこ
とができる。
【0095】また、請求項10記載の排気ガス浄化方法
は、上記本発明の排気ガス浄化用触媒の、低温度領域及
び低HC/NOx 比条件下においてもNOx 浄化作用
を、特に効率良く発現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の排気ガス浄化用触媒の、NO
x 浄化率と排気ガス中のHC/NOx 比との関係の一例
を示す線図である。
【図2】図2は、本発明の排気ガス浄化用触媒の、NO
x 浄化率と排気ガス中のO2 濃度との関係の一例を示す
線図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金(Pt)、パラジウム(Pd)及び
    ロジウム(Rh)から成る群より選ばれた1種以上の成
    分と、アルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類金属
    から成る群より選ばれた1種以上の成分とを含む第1触
    媒層と、コバルト(Co)成分を含有するβゼオライト
    を含む第2触媒層と、銅(Cu)及び/又はコバルト
    (Co)成分を含有するゼオライトを含む第3触媒層と
    から成り、第1触媒層の上に第2触媒層が、第2触媒層
    の上に第3触媒層が位置することを特徴とする排気ガス
    浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 第1触媒層が含有するアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属及び希土類金属は、マグネシウム(M
    g)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、バリウム
    (Ba)、ランタン(La)、ストロンチウム(S
    r)、セシウム(Cs)、セリウム(Ce)であること
    を特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 第1触媒層が含有するアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属及び希土類金属から成る群より選ばれた
    1種以上の成分の含有量は、排気ガス浄化用触媒1Lあ
    たり0.1モルを超えて0.6モル以下の範囲であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の排気ガス浄化用触
    媒。
  4. 【請求項4】 第2触媒層中のCo成分の含有量は、排
    気ガス浄化用触媒1Lあたり0.1モルを超えて0.6
    モル以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜3い
    ずれかの項記載の排気ガス浄化用触媒。
  5. 【請求項5】 第2触媒層中の、Co成分を含有するβ
    ゼオライトのシリカ/アルミナ比は、20〜150であ
    ることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項記載の排
    気ガス浄化用触媒。
  6. 【請求項6】 第2触媒層中のCo成分を含有するβゼ
    オライトの量は、排気ガス浄化用触媒1Lあたり20〜
    100gであることを特徴とする請求項5記載の排気ガ
    ス浄化用触媒。
  7. 【請求項7】 第3触媒層中のCu及び/又はCo成分
    を含有するゼオライトは、シリカ/アルミナ比が20〜
    80のMFIゼオライト及び/又はβゼオライトである
    ことを特徴とする請求項1〜6いずれかの項記載の排気
    ガス浄化用触媒。
  8. 【請求項8】 第3触媒層中のCu及び/又はCo成分
    の量は、排気ガス浄化用触媒1Lあたり0.05〜0.
    5モルの範囲であることを特徴とする請求項7記載の排
    気ガス浄化用触媒。
  9. 【請求項9】 第3触媒層中のCu及び/又はCo成分
    を含有するゼオライトの量は、排気ガス浄化用触媒1L
    あたり120g〜300gであることを特徴とする請求
    項8記載の排気ガス浄化用触媒。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかの項記載の排
    気ガス浄化用触媒を、排気ガスの空燃比(A/F)が1
    4.7以上、酸素濃度が5%以上で、かつ窒素酸化物と
    炭化水素が反応して窒素酸化物を窒素に転化するのに必
    要な炭化水素量と窒素酸化物量の比率(=HC/NOx
    比)が10以下の内燃機関に用いることを特徴とする排
    気ガス浄化方法。
JP10037080A 1998-02-19 1998-02-19 排気ガス浄化用触媒及び排気ガス浄化方法 Withdrawn JPH11226415A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8734743B2 (en) 2010-06-10 2014-05-27 Basf Se NOx storage catalyst with improved hydrocarbon conversion activity
JP2014166623A (ja) * 2013-01-31 2014-09-11 Daihatsu Motor Co Ltd 排ガス浄化用触媒
CZ305861B6 (cs) * 2014-06-27 2016-04-13 Ústav fyzikální chemie J. Heyrovského AV ČR, v. v. i. Katalyzátor pro selektivní katalytickou redukci oxidů dusíku, způsob jeho výroby a použití
EP3403722A1 (en) 2010-06-10 2018-11-21 Basf Se Nox storage catalyst with improved hydrocarbon conversion activity

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