JPH11225842A - 車両用座席のリクライニング装置 - Google Patents

車両用座席のリクライニング装置

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JPH11225842A
JPH11225842A JP3578598A JP3578598A JPH11225842A JP H11225842 A JPH11225842 A JP H11225842A JP 3578598 A JP3578598 A JP 3578598A JP 3578598 A JP3578598 A JP 3578598A JP H11225842 A JPH11225842 A JP H11225842A
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seat
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Yuichi Kubota
勇一 久保田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】組立工数とコストを低減し、保守性・操作性を
向上する車両用座席のリクライニング装置を提供する。 【解決手段】アクチュエータ60に連動して、操作レバ
ー47が揺動し、ロック用のシリンダ41内の弁を開閉
する。アクチュエータにより背ずりを拘束状態と拘束解
除状態とし、背ずりを所望の姿勢に傾動可能、かつ、所
望の姿勢に拘束する。背ずりをほぼ垂直姿勢に付勢して
おけば、背ずりがリクライニング姿勢から垂直姿勢に起
立し、これにより、座席10の前後に隣接する座席10
に干渉しないで、座席10を反転可能とする。さらに、
車両単位で、全部の座席10に係るアクチュエータが自
動的に駆動するように構成すれば、座席ごとに背ずりを
垂直姿勢に起立操作することなく、全部の座席に係る背
ずりを一括して起立操作可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に座席を配設
し、座席の座部に背ずりを略垂直姿勢とリクライニング
姿勢とに傾動可能に支持し、操作レバーを駆動してロッ
ク用のシリンダを拘束解除操作するようにした車両用座
席のリクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】座席のリクライニング装置は、例えば、
肘掛けに設けられたリクライニングボタンを操作して、
肘掛けからロック用のシリンダ側へ取り回されたレリー
ズワイヤによってロック用のシリンダの弁を開き、ロッ
ク用のシリンダの拘束が解除され、背ずりを傾動可能状
態にしている。
【0003】また、車両は終着駅に到着すると、車両の
座席を180度反転して新たな進行方向へ向けるように
している。座席を反転する際には、背ずりを限定された
シートピッチのなかで回転させるためにリクライニング
姿勢から略垂直姿勢に起立させて回転軌跡の半径を小さ
くして前後に隣接する座席と干渉しないようにしてい
る。座席を反転させるべく、車両フロアに固定した脚台
に設けられるペダルを踏むと、反転ロックが解除される
とともに、他のレリーズワイヤによってロック用のシリ
ンダの弁が開き、ロック用のシリンダの拘束が解除さ
れ、付勢力により背ずりが略垂直姿勢に復帰するように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、リクライニングボタンの操作スト
ロークが少なく、少ないストロークのリクライニングボ
タンの動きを、レリーズワイヤを介してロック用のシリ
ンダ側へ伝える構成であるため、レリーズワイヤでのス
トロークのロスを小さく抑えるべく、レリーズワイヤ等
の加工精度や組立精度を高くする必要があり、コストが
嵩む要因になる。
【0005】また、リクライニング用のレリーズワイヤ
と、反転用のレリーズワイヤとの2本のレリーズワイヤ
が必要になり、部品点数が多くなり、レリーズワイヤの
取り回し作業などの組立工数も多くなり、この点からも
コストが嵩む。三人掛けの座席にあっては、6本ものレ
リーズワイヤが必要になる。
【0006】さらに、レリーズワイヤが長めであるた
め、レリーズワイヤの全長の変化が生じ易く、全長の変
化が大きくなると、リクライニング機能が損なわれ、購
買先にてレリーズワイヤの保守作業を行う場合が少なか
らず発生し、保守性がよくない。
【0007】さらに、ペダル側のレリーズワイヤは、固
定される脚台と、反転する座席とに取り回されているた
め、座席の反転時にそのレリーズワイヤが挟まれて切断
されないよう、レリーズワイヤの配索作業には十分配慮
して行う必要があり、作業性が良くない。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、組立工数を削減し
て、コストを低減し、保守性を良くし、操作性を向上す
ることができるようにした車両用座席のリクライニング
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車両に座席(10)を配設し、座席(10)の座
部(11)に背ずり(11a)を略垂直姿勢とリクライ
ニング姿勢とに傾動可能に支持し、操作レバー(47)
を駆動してロック用のシリンダ(41)を拘束解除操作
するようにした車両用座席(10)のリクライニング装
置であって、前記ロック用のシリンダ(41)の本体
は、前記座部(11)と背ずり(11a)との一方に連
結されており、前記ロック用のシリンダ(41)のピス
トンロッド(43)は、前記座部(11)と背ずり(1
1a)との他方に連結されており、前記操作レバー(4
7)は、ロック用のシリンダ(41)内の弁を閉じて、
背ずり(11a)が傾動不能状態になる拘束位置と、ロ
ック用のシリンダ(41)内の弁を開いて、背ずり(1
1a)が傾動可能状態になる拘束解除位置とに揺動可能
に前記ピストンロッド(43)に支持されており、前記
操作レバー(47)は、前記拘束位置に揺動する方向へ
付勢されており、前記操作レバー(47)は、アクチュ
エータ(60)に連動することを特徴とする車両用座席
(10)のリクライニング装置。
【0010】[2]車両に座席(10)を配設し、座席
(10)の座部(11)に背ずり(11a)を略垂直姿
勢とリクライニング姿勢とに傾動可能に支持し、操作レ
バー(47)を駆動してロック用のシリンダ(41)を
拘束解除操作するようにした車両用座席(10)のリク
ライニング装置であって、前記ロック用のシリンダ(4
1)の本体は、前記座部(11)と背ずり(11a)と
の一方に連結されており、前記ロック用のシリンダ(4
1)のピストンロッド(43)は、前記座部(11)と
背ずり(11a)との他方に連結されており、前記操作
レバー(47)は、ロック用のシリンダ(41)内の弁
を閉じて、背ずり(11a)が傾動不能状態になる拘束
位置と、ロック用のシリンダ(41)内の弁を開いて、
背ずり(11a)が傾動可能状態になる拘束解除位置と
に揺動可能に前記ピストンロッド(43)に支持されて
おり、前記操作レバー(47)は、前記拘束位置に揺動
する方向へ付勢されており、前記操作レバー(47)
は、アクチュエータ(60)に連動し、前記操作レバー
(47)を制御するための制御機構(50)は、制御用
のレバー(51)および制御用のワイヤ(53)から成
り、前記制御用のレバー(51)は、前記略垂直姿勢で
は前記制御用のワイヤ(53)の張り力を前記操作レバ
ー(47)に伝え、付勢力に抗して前記操作レバー(4
7)を前記拘束解除位置に揺動して背ずり(11a)を
傾動可能状態にし、かつ、背ずり(11a)が前記略垂
直姿勢からリクライニング姿勢に傾動して前記ロック用
のシリンダの本体に前記ピストンロッド(43)が相対
的に出没した際に、前記制御用のワイヤ(53)の張り
力を前記操作レバー(47)に伝えないで、付勢力によ
り前記操作レバー(47)を前記拘束位置へ揺動して背
ずり(11a)を拘束状態にすることを特徴とする車両
用座席のリクライニング装置。
【0011】[3]前記アクチュエータ(60)の動力
を前記操作レバー(47)に伝達するための動力伝達機
構は、アクチュエータ(60)により巻取かつ巻戻され
るワイヤ部材(31)であり、前記ワイヤ部材(31)
の先端部は、前記操作レバー(47)に連結されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の車両用座
席(10)のリクライニング装置。
【0012】[4]前記アクチュエータ(60)の動力
を前記操作レバー(47)に伝達するための動力伝達機
構は、アクチュエータ(60)により駆動されるカム部
材であり、前記カム部材は、前記操作レバー(47)に
連結されていることを特徴とする[1]または[2]に
記載の車両用座席(10)のリクライニング装置。
【0013】次に、前記各項に記載された発明の作用を
説明する。本発明の一の構成では、操作レバー(47)
がアクチュエータ(60)に連動し、操作レバー(4
7)が揺動して、ロック用のシリンダ(41)内の弁を
開いて、背ずり(11a)が傾動可能になる。それによ
り、背ずり(11a)をリクライニング姿勢に傾動する
ことができる。また、背ずり(11a)を略垂直姿勢に
付勢しておけば、背ずり(11a)がリクライニング姿
勢から略垂直姿勢に起立する。それにより、座席(1
0)の前後に隣接する座席(10)に干渉しないで、座
席(10)を反転することができる。さらに、車両単位
で、全部の座席(10)に係るアクチュエータ(60)
が自動的に駆動するように構成すれば、座席(10)毎
に背ずり(11a)を略垂直姿勢に起立操作することな
く、全部の座席(10)に係る背ずり(11a)を一括
して起立操作することができる。
【0014】さらに、アクチュエータ(60)を操作レ
バー(47)の近傍に配すれば、長めのレリーズワイヤ
をアクチュエータ(60)側から操作レバー(47)側
へ配索する必要がなく、組立工数を削減することがで
き、またレリーズワイヤの全長の変化に起因するリクラ
イニング機能の喪失を防止することができる。
【0015】また、本発明の別の構成では、例えば、座
席(10)が反転する際に、操作レバー(47)を揺動
して、ロック用のシリンダ(41)内の弁を開いて、背
ずり(11a)が傾動可能になってリクライニング姿勢
から略垂直姿勢に起立する。それにより、座席(10)
の前後に隣接する座席(10)に干渉しないで、座席
(10)を反転することができる。
【0016】背ずり(11a)が略垂直姿勢にあると
き、制御用のワイヤ(53)の張り力が、操作レバー
(47)に伝わっていて、付勢力に抗して操作レバー
(47)が拘束解除位置に揺動して背ずり(11a)が
傾動可能状態になっている。このとき、ロック用のシリ
ンダ(41)の本体とピストンロッド(43)とは座部
(11)と背ずり(11a)とにそれぞれ連結されてお
り、背ずり(11a)がガタつくことがない。
【0017】着座者が背ずり(11a)に凭れかかる
と、凭れかかる力で背ずり(11a)が略垂直姿勢から
リクライニング姿勢に傾動して、ロック用のシリンダ
(41)が連動する。ロック用のシリンダ(41)の本
体に前記ピストンロッド(43)が相対的に出没する
と、制御用のワイヤ(53)の張り力が操作レバー(4
7)に伝わらなくなり、付勢力により操作レバー(4
7)が拘束位置へ揺動して背ずり(11a)が拘束状態
になる。それにより、背ずり(11a)が傾動不能にリ
クライニング姿勢に拘束される。
【0018】さらに、本発明の別の構成では、アクチュ
エータ(60)の動きは、ワイヤ部材(31)を介して
操作レバー(47)に伝わり、操作レバー(47)が揺
動して、ロック用のシリンダ(41)内の弁を開くと、
背ずり(11a)が傾動可能になる。アクチュエータ
(60)を操作レバー(47)のできるだけ近傍に配置
すれば、ワイヤ部材(31)を短めにすることができ、
ワイヤ部材(31)の全長の変化が少なくなり、アクチ
ュエータ(60)の動きを的確に操作レバー(47)に
伝えることができ、操作レバー(47)を確実に揺動操
作することができる。
【0019】さらに、本発明の別の構成では、アクチュ
エータ(60)の動きは、カム部材を介して操作レバー
(47)に伝わり、操作レバー(47)が揺動して、ロ
ック用のシリンダ(41)内の弁を開くと、背ずり(1
1a)が傾動可能になる。カム部材を用いることによ
り、アクチュエータ(60)の動きを大きな損失なく操
作レバー(47)に伝えることができ、操作レバー(4
7)を確実に揺動操作することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の各種
実施の形態を説明する。図1〜図4は、本発明の第1実
施の形態を示している。図2および図3に示すように、
例えば、列車に3人掛けの座席10が連設されており、
座席10の座部11が180度回転可能に基台13に支
持されている。本実施例に係る車両用座席のリクライニ
ング装置は、例えば、終着駅などにおいて、それら多数
の座席10を一斉に180度回転させて、新たな進行方
向にそれぞれ向けるようにしたものである。
【0021】座席10は、3席分を有する座部11に別
々に起倒可能な背ずり11aを設け、各背ずり11aに
は後ろの席の着座者が使用するための収納式のテーブル
Tが装備されている。各座部11は肘掛け部15により
仕切られており、肘掛け部15の前端部には支持ブラケ
ット(図示省略)を介してリクライニング用の操作ノブ
16が設けられている。基台13には回転座板12を介
して座部11が支持されている。
【0022】回転座板12を各反転位置で拘束するため
の図示省略したロック機構が備えられている。ロック機
構をロック解除するための足踏みペダル21が、基台1
3の脚部側に枢支されている。
【0023】図1および図4に示すように、肘掛け部1
5内には、操作ノブ16の動作を検知するための検知ス
イッチ18が設けられている。検知スイッチ18の検出
信号により、後述のアクチュエータ60が始動する。
【0024】背ずり11aは略垂直姿勢とリクライニン
グ姿勢とに傾動可能に座部11に支持され、支持された
部位には、背ずり11aと一体的に傾動可能な連結アー
ム11bが固設されている。連結アーム11bには、リ
クライニング装置40を構成するガススプリング部材で
あるロック用のシリンダ41のシリンダ本体42の一端
部が連結されている。シリンダ本体42の他端部から出
没可能なピストンロッド43が先端ブラケット46を介
して座部11側に連結されている。
【0025】ピストンロッド43のロッド中心部にはピ
ン44がロッド軸方向に出没可能に支持され、ピン44
の一端部には図示省略したバルブが形成されている。バ
ルブは、シリンダ本体42内の図示省略した2つの室を
つなぐ油の通路を遮断して、背ずり11aを傾動不能に
拘束した拘束状態と、油の通路を連通した拘束解除状態
とにするものである。背ずり11aはシリンダ本体42
内の図示省略したガスにより、略垂直姿勢に復帰する方
向へ付勢されている。
【0026】ロック用のシリンダ41のピストンロッド
43には連結ブラケット37が固設され、先端ブラケッ
ト46には、ピン44を押し込んで没入させた拘束解除
位置と、ピン44を押し込まないで突出させた拘束位置
とに揺動可能に、操作レバー47が支持されている。操
作レバー47の揺動端部には、ワイヤ部材31の先端部
が連結されている。連結ブラケット37には電動モータ
であるアクチュエータ60が固定され、アクチュエータ
60のプーリに動力伝達部材であるワイヤ部材31が巻
き付けられている。
【0027】アクチュエータ60は、肘掛け部15側の
操作ノブ16が操作される毎に、正転と反転とを交互に
繰り返して、ワイヤ部材31を繰り込み、あるいは繰り
出すように制御されている。操作レバー47は、繰り込
まれるワイヤ部材31に引かれてピン44側へ揺動し、
ピン44を押し込み、また、繰り出されるワイヤ部材3
1の引き力がなくなると、ピン44によって押し返され
る。
【0028】操作レバー47がピンを押し込むと、ピン
44がピストンロッド43側に没入し、バルブ(図示省
略)が油の通路を連通して、背ずり11aを拘束状態か
ら拘束解除状態にするように構成されている。
【0029】同じく足踏みペダル21を操作すると、そ
の操作を検出してアクチュエータ60が正転し、ワイヤ
部材31が繰り込まれ、操作レバー47が揺動し、ピン
44がピストンロッド43側に没入し、バルブが開い
て、背ずり11aを拘束解除状態にするように構成され
ている。また、アクチュエータ60は車両に設けられる
操作盤によって駆動制御されている。
【0030】次に作用を説明する。座部11を支持する
回転座板12が180度回転して背ずり11aが反対方
向を向いた反転した位置をとることができる。各反転位
置では、基台13は図示省略したロック機構により当該
位置に拘束されている。また、各反転位置では、アクチ
ュエータ60がワイヤ部材31を繰り込んでおらず、操
作レバー37がピン44を押し込まず、ピン44がピス
トンロッド43側に没入しないで、バルブ(図示省略)
は拘束状態にある。
【0031】座席10を反転させる際に、足踏みペダル
21を踏んで図示省略したロック機構による拘束を解除
する。前後して、足踏みペダル21の踏み動作を検出し
て、アクチュエータ60が回転し、ワイヤ部材31が繰
り込まれ、ワイヤ部材31に引かれて、操作レバー47
が揺動し、操作レバー47がピン44を押し込んで、ピ
ン44がピストンロッド43側に没入するようになり、
図示省略したバルブが開いて、拘束解除状態になり、シ
リンダ本体42内のガスの付勢力により、ピストンロッ
ド43が突出して、背ずり11aがリクライニング姿勢
から略垂直姿勢に復帰する。それにより、座席10を反
転する際に、背ずり11aが、前後の座席に干渉しない
で邪魔にならない。
【0032】背ずり11aがリクライニング姿勢から略
垂直姿勢に復帰すると、背ずり11aの略垂直姿勢を検
出して、アクチュエータ60が逆転する。それにより、
ワイヤ部材31が繰り出されて、操作レバー47が揺動
してピン44を押し込まないようになり、ピン44がピ
ストンロッド43側から突出して、バルブが閉じて拘束
状態に復帰する。
【0033】背ずり11aを略垂直姿勢から所望のリク
ライニング姿勢へ傾動するには、操作ノブ16を操作す
ればよい。操作ノブ16の動作を検出すると、アクチュ
エータ60を正転して、ワイヤ31を繰り込み、操作レ
バー47を揺動させてピン44を押し込み、ピン44を
ピストンロッド43側に没入させて、バルブが開いて拘
束解除状態になる。
【0034】それにより、背ずり11aが起立姿勢から
リクライニング姿勢に傾動可能になる。背ずり11aが
所望のリクライニング姿勢に傾動したならば、操作ノブ
16を再び操作し、アクチュエータ60を反転させれば
良い。それにより、ワイヤ31が繰り出されて、操作レ
バー47を揺動させ、ピン44がピストンロッド43側
から突出して、バルブが閉じて拘束状態に復帰する。そ
れにより、背ずり11aが所望のリクライニング姿勢に
拘束される。すなわち、操作ノブ16が操作される毎
に、アクチュエータ60は、正転と反転とを交互に繰り
返して、背ずり11aを拘束状態と拘束解除状態とにす
る。
【0035】次に、本発明の第2実施の形態について説
明する。図5〜図7は、本発明の第2実施の形態を示し
ている。なお、本第2実施の形態に係る構成が前述の第
1実施の形態に係る構成と重複する場合には、その重複
する構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】ピストンロッド43の先端ブラケット46
には連結軸48を同心にして制御用のレバー51が揺動
可能に支持されている。制御用のレバー51の揺動端部
には連結ロッド52を介してケーブルである制御用のワ
イヤ53が接続されている。制御用のワイヤ53はシリ
ンダ本体42に沿って後方へ延ばされ、制御用のワイヤ
53の後端部にはバランスばね54が連結されている。
バランスばね54は支持ブラケット55を介してシリン
ダ本体42に連結されている。
【0037】バランスばね54の付勢力並びに連結ロッ
ド52および制御用のワイヤ53の全長は、背ずり11
aが略垂直姿勢にあるときには、バランスばね54の付
勢力が制御用のレバー51を介して操作レバー47に伝
わり、操作レバー47がピン44を押し込んで没入さ
せ、かつ、背ずり11aが略垂直姿勢からリクライニン
グ姿勢に傾動してシリンダ本体42にピストンロッド4
3が相対的に出没した際に、連結ロッド52〜バランス
ばね54が全体的に弛んでバランスばね54の付勢力が
制御用のレバー51を介して操作レバー47に伝わらな
いで、操作レバー47がピン44を押し込まないで突出
するようになるよう設定されている。
【0038】背ずり11aがリクライニング姿勢から略
垂直姿勢に復帰した状態では、バランスばね54の付勢
力が制御用のレバー51を介して操作レバー47に伝わ
り、操作レバー47がピン44を押し込んで没入させた
ままで、バルブは開いたままの拘束解除状態にある。
【0039】背ずり11aが略垂直姿勢にあるとき、着
座者が背ずり11aに凭れかかると、凭れ力により背ず
り11aが略垂直姿勢からリクライニング姿勢へ傾動し
ていき、それに応じて、シリンダ本体42にピストンロ
ッド43が相対的に没入していく。
【0040】背ずり11aが略垂直姿勢からリクライニ
ング姿勢へ傾動すると、シリンダ本体42にピストンロ
ッド43が相対的に没入してシリンダ本体42が大きく
前進し、連結ロッド52〜バランスばね54が全体的に
弛むようになり、ついには、バランスばね54の付勢力
が制御用のレバー51を介して操作レバー47に伝わら
なくなる。それにより、操作レバー47がピン44を押
し込まないでピン44は突出し、バルブは閉じて拘束状
態になり、背ずり11aが傾動不能にリクライニング姿
勢を拘束される。
【0041】リクライニング姿勢においては、操作ノブ
16の操作を検出して、アクチュエータ60が始動し、
ワイヤ部材31を繰り込み、操作レバー47を揺動さ
せ、ピン44をピストンロッド43側に没入させ、バル
ブを開いて、背ずり11aを拘束状態から拘束解除状態
にして、図6に示すように、フリーリクライニング位置
からフルリクライニング位置までの間で角度調節するこ
とができる。
【0042】なお、前記実施の形態においては、アクチ
ュエータ60として電動モータを用いたものを示した
が、これに限らず、駆動シリンダその他の動力源を用い
ても良い。また、動力伝達機構として、ワイヤ部材31
を用いたものを示したが、主動節としてのカム部材を設
け、従動節である操作レバー47にアクチュエータ60
の動きを伝達しても良い。さらに、本発明の上述した内
容に限定するものではなく、座席単位だけでなく、車両
単位で全部の座席に係るアクチュエータが自動的に駆動
するように構成しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明した本発明の一の構成では、ア
クチュエータに連動して、操作レバーが揺動し、ロック
用のシリンダ内の弁が開閉するようにしたので、アクチ
ュエータにより、背ずりを拘束状態と拘束解除状態とに
して、背ずりを所望の姿勢に傾動可能に、かつ所望の姿
勢に拘束可能になる。また、背ずりを略垂直姿勢に付勢
しておけば、背ずりがリクライニング姿勢から略垂直姿
勢に起立し、それにより、座席の前後に隣接する座席に
干渉しないで、座席を反転することができる。車両単位
で、全部の座席に係るアクチュエータが自動的に駆動す
るように構成すれば、座席毎に背ずりを略垂直姿勢に起
立操作することなく、全部の座席に係る背ずりを一括し
て起立操作することができ、操作性が向上する。さら
に、アクチュエータを操作レバーの近傍に配すれば、動
力伝達部材として、長めのレリーズワイヤをアクチュエ
ータ側から操作レバー側へ配索する必要がなく、組立工
数を削減し、リクライニング機能の喪失を防止し、保守
性を良くすることができる。
【0044】また、本発明の別の構成では、背ずりが略
垂直姿勢にあるとき、制御用のワイヤの張り力が、操作
レバーに伝わっていて、付勢力に抗して操作レバーが拘
束解除位置に揺動して背ずりが傾動可能状態になってお
り、ロック用のシリンダの本体とピストンロッドとは座
部と背ずりとにそれぞれ連結されており、背ずりがガタ
つくことがない。また、着座者が背ずりに凭れかかる
と、凭れかかる力で背ずりが略垂直姿勢からリクライニ
ング姿勢に傾動して、ロック用のシリンダが連動し、ロ
ック用のシリンダの本体に前記ピストンロッドが相対的
に出没すると、制御用のワイヤの張り力が操作レバーに
伝わらなくなり、付勢力により操作レバーが拘束位置へ
揺動して背ずりが拘束状態になり、背ずりが傾動不能に
リクライニング姿勢に拘束される。
【0045】さらに、本発明の別の構成では、アクチュ
エータを操作レバーのできるだけ近傍に配置すれば、ワ
イヤ部材を短めにすることができ、ワイヤ部材の全長の
変化が少なくなり、アクチュエータの動きを的確に操作
レバーに伝えることができ、操作レバーを確実に揺動操
作することができる。
【0046】さらに、本発明の別の構成では、カム部材
を用いることにより、アクチュエータの動きを大きな損
失なく操作レバーに伝えることができ、操作レバーを確
実に揺動操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す車両用座席のリ
クライニング装置の取付状態の側面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態を示す車両用座席の側
面図である。
【図3】本発明の第1実施の形態を示す車両用座席の正
面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態を示す車両用座席のリ
クライニング装置の要部側面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態を示す車両用座席のリ
クライニング装置の取付状態の側面図である。
【図6】本発明の第2実施の形態を示す車両用座席の側
面図である。
【図7】本発明の第2実施の形態を示す車両用座席のリ
クライニング装置の要部側面図である。
【符号の説明】
10…座席 11…座部 11a…背ずり 11b…連結アーム 12…回転座板 13…基台 15…肘掛け部 16…操作ノブ 18…検知スイッチ 21…足踏みペダル 31…ワイヤ部材 36…先端ブラケット 37…連結ブラケット 40…リクライニング装置 41…ロック用のシリンダ 42…シリンダ本体 43…ピストンロッド 44…ピン 46…先端ブラケット 47…操作レバー 48…連結軸 49…係止部材 51…制御用のレバー 52…連結ロッド 53…制御用のワイヤ 54…バランスばね 59…被掛止部材 60…アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に座席を配設し、座席の座部に背ずり
    を略垂直姿勢とリクライニング姿勢とに傾動可能に支持
    し、操作レバーを駆動してロック用のシリンダを拘束解
    除操作するようにした車両用座席のリクライニング装置
    であって、 前記ロック用のシリンダの本体は、前記座部と背ずりと
    の一方に連結されており、 前記ロック用のシリンダのピストンロッドは、前記座部
    と背ずりとの他方に連結されており、 前記操作レバーは、ロック用のシリンダ内の弁を閉じ
    て、背ずりが傾動不能状態になる拘束位置と、ロック用
    のシリンダ内の弁を開いて、背ずりが傾動可能状態にな
    る拘束解除位置とに揺動可能に前記ピストンロッドに支
    持されており、 前記操作レバーは、前記拘束位置に揺動する方向へ付勢
    されており、 前記操作レバーは、アクチュエータに連動することを特
    徴とする車両用座席のリクライニング装置。
  2. 【請求項2】車両に座席を配設し、座席の座部に背ずり
    を略垂直姿勢とリクライニング姿勢とに傾動可能に支持
    し、操作レバーを駆動してロック用のシリンダを拘束解
    除操作するようにした車両用座席のリクライニング装置
    であって、 前記ロック用のシリンダの本体は、前記座部と背ずりと
    の一方に連結されており、 前記ロック用のシリンダのピストンロッドは、前記座部
    と背ずりとの他方に連結されており、 前記操作レバーは、ロック用のシリンダ内の弁を閉じ
    て、背ずりが傾動不能状態になる拘束位置と、ロック用
    のシリンダ内の弁を開いて、背ずりが傾動可能状態にな
    る拘束解除位置とに揺動可能に前記ピストンロッドに支
    持されており、 前記操作レバーは、前記拘束位置に揺動する方向へ付勢
    されており、 前記操作レバーは、アクチュエータに連動し、 前記操作レバーを制御するための制御機構は、制御用の
    レバーおよび制御用のワイヤから成り、 前記制御用のレバーは、前記略垂直姿勢では前記制御用
    のワイヤの張り力を前記操作レバーに伝え、付勢力に抗
    して前記操作レバーを前記拘束解除位置に揺動して背ず
    りを傾動可能状態にし、かつ、背ずりが前記略垂直姿勢
    からリクライニング姿勢に傾動して前記ロック用のシリ
    ンダの本体に前記ピストンロッドが相対的に出没した際
    に、前記制御用のワイヤの張り力を前記操作レバーに伝
    えないで、付勢力により前記操作レバーを前記拘束位置
    へ揺動して背ずりを拘束状態にすることを特徴とする車
    両用座席のリクライニング装置。
  3. 【請求項3】前記アクチュエータの動力を前記操作レバ
    ーに伝達するための動力伝達機構は、アクチュエータに
    より巻取かつ巻戻されるワイヤ部材であり、 前記ワイヤ部材の先端部は、前記操作レバーに連結され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両
    用座席のリクライニング装置。
  4. 【請求項4】前記アクチュエータの動力を前記操作レバ
    ーに伝達するための動力伝達機構は、アクチュエータに
    より駆動されるカム部材であり、 前記カム部材は、前記操作レバーに連結されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の車両用座席のリ
    クライニング装置。
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