JPH11225837A - システム家具 - Google Patents

システム家具

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Publication number
JPH11225837A
JPH11225837A JP10035739A JP3573998A JPH11225837A JP H11225837 A JPH11225837 A JP H11225837A JP 10035739 A JP10035739 A JP 10035739A JP 3573998 A JP3573998 A JP 3573998A JP H11225837 A JPH11225837 A JP H11225837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
wiring
equipment
system furniture
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP10035739A
Other languages
English (en)
Inventor
Motonori Yoshida
元紀 吉田
Saburo Sanada
三郎 左奈田
Masayoshi Ishii
正義 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
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  • Legs For Furniture In General (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多種類の居室機能の組み合わせを可能とするこ
とにより、一空間に多くの居室機能を集約する居住空間
に対して特に好適なシステム家具を提供する。 【解決手段】家具を形成する複数個の本体ユニットのう
ち少なくとも一つを給排水用、電気・通信用その他の配
管又は配線が接続する設備ユニットとし、本体ユニット
を載置する台輪ユニット7の枠板材に開口部75を形成
し、設備ユニットに接続する配管又は配線を台輪ユニッ
ト7の内側から床面沿いに延設し、隣接する他の本体ユ
ニットの下側を経由して、壁面等に設けられた配管又は
配線の取り出し口に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム家具に関
する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるシステム家具は、多種類のユニ
ットの自由な組合せが可能で、また、色や細部形状など
のインテリア構成要素が統一的にデザインされたことを
特徴としている。システム家具の組み立て・設置は、通
常、収納部や作業台となる複数個の本体ユニットを床面
上に水平に定置した台輪ユニットの上に載置し、それら
を専用の連結具を用いて連結・固定し、さらに扉や棚板
等の付属部品を各所に取り付けるようにして行われる。
【0003】ところで、従来のシステム家具は、衣類収
納や書棚などを中心としたリビング・寝室用システム家
具、台所の流し台や調理台を中心に戸棚や引き出しを組
み合わせたシステムキッチン、洗面台を中心に小物収納
部などを組み合わせた洗面用システム家具、靴入れを中
心に傘立てその他の収納部を組み合わせた玄関用システ
ム家具など、主に住戸内の居室機能ごとに別々のシステ
ムを構成するようにして開発されていた。したがって、
例えばキッチン用と寝室用とのように居室機能を異にす
るシステムの間では本体ユニットや付属部品の互換性が
なく、またデザインの統一も別々に計画されるのが一般
的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシステム家具
は、前記のようにそれぞれの居室機能ごとに別々のシス
テム構成がなされていたため、比較的規模の大きい住戸
向きの大型高級家具として普及してきた。しかし、それ
ゆえに高価であり、また、小規模で部屋数の少ない住戸
では設置スペースの制約から、システム構成を充分に生
かすような組み合わせが困難であった。
【0005】特にワンルーム・マンションのような住戸
では、一つの狭い空間内に玄関からキッチン、リビン
グ、寝室まで多様な居室機能が詰め込まれることが多
い。本来ならばこのような住戸にこそ、家具としての諸
機能がコンパクトに集約され、かつデザインも統一され
たシステム家具が最も求められることとなる。しかし、
従来はその要望に応え得るような多種類の居室機能の組
み合わせを可能とするシステム家具が提供されてこなか
った。
【0006】本発明は、前記事情に鑑み、ワンルーム・
マンションのような小規模住戸における利用を想定して
なされたもので、一つの空間に多種類の居室機能を自由
に組み合わせて構成しうる多機能集約型のシステム家具
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のシステム家具は、家具を形成する複数個の
本体ユニットを、床面上に定置した台輪ユニットの上に
載置することにより構成されるシステム家具において、
前記本体ユニットのうち少なくとも一つが、給排水用、
給排気用、電気・通信用その他の配管又は配線に接続さ
れる設備ユニットとされ、この設備ユニットに接続する
前記配管又は配線が、前記台輪ユニットの内に延設さ
れ、隣接する他の本体ユニットの下側を経由して、壁面
又は床面に設けられた配管又は配線の取り出し口に接続
されてなるものである。
【0008】そして、前記台輪ユニットは、前板、左右
の側板及び後板からなる枠板材が平面視矩形の枠状に形
成され、左右の側板又は後板の少なくとも一方には設備
ユニットに接続する配管又は配線を経由させるための開
口部が設けられてなるものである。
【0009】また、前記システム家具において、設備ユ
ニットに接続する配管又は配線の一部が、この設備ユニ
ットの天板上に延設され、隣接する他の本体ユニットの
天板上を経由して、壁面又は天井面に設けられた配管又
は配線の取り出し口に接続されるとともに、前記設備ユ
ニットを含む本体ユニットの天板の前部には、本体ユニ
ットと天井面との間を遮蔽する幕板ユニットが取り付け
られてなるものである。
【0010】また、前記システム家具における少なくと
も一つの設備ユニットが、給排水管が接続する流し台を
備えたキッチンユニット、ガス配管が接続する調理台を
備えたキッチンユニット、排気ダクトが接続する換気扇
を備えたキッチンユニット、給排水管が接続する洗面台
を備えた洗面ユニット、給水管が接続する洗濯機用の水
栓及び排水管が接続する防水パンを備えた洗濯機収納ユ
ニット、電気配線用ケーブルが接続するコンセント又は
通信配線用ケーブルが接続する接続端子を備えた音響映
像機器収納ユニット、電気配線用ケーブルが接続するコ
ンセント又は通信配線用ケーブルが接続する接続端子を
備えたパーソナルコンピュータ収納ユニットのいずれか
であるものとしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0012】図1は、ワンルーム・マンションの一つの
住戸1内に設置した本発明のシステム家具2の構成例を
平面図により示している。
【0013】この住戸1は、四隅に柱形11が形成され
た細長い矩形の平面形状を有し、戸境壁となる壁面1
2、13が該矩形の長手方向に設けられている。また、
該矩形の短手方向が間口方向となり、一方には玄関14
が設けられ、他方には窓15が設けられている。そして
玄関14の脇には、浴槽、便器、簡易洗面台を備えた三
点式のユニットバス16が設置され、ユニットバス16
と外壁17との間にはパイプスペース18が設けられて
いる。
【0014】一方の壁面12の内側には、壁面12の幅
一杯にわたって本発明のシステム家具2が設置されてい
る。このシステム家具2は、個々の家具を形成する複数
個の本体ユニット3が壁面12沿いに一列に配置され連
結されたもので、本体ユニット3は窓側から、書棚ユニ
ット31、音響映像機器収納ユニット32、パーソナル
コンピュータ収納ユニット33、クロゼットユニット大
34、クロゼットユニット小35、キッチンユニット3
6、洗面ユニット37、洗濯機収納ユニット38、玄関
収納ユニット39、の順に並んでいる。そして、一連の
配列の両端には、窓15側の壁面及び玄関14側の壁面
との隙間を塞ぐための板材であるサイドフィラー41、
42が取り付けられている。
【0015】各本体ユニット3(31〜39)は、両隅
の柱形11に近接する書棚ユニット31及び玄関収納ユ
ニット39を除いて同一の奥行き寸法を有し、前面を同
一平面に揃えて配置されている。また、各本体ユニット
3の幅は、一定の単位寸法Uを基準としたモデュールに
従って設定され、棚板、扉その他の付属部品のシステム
化が図られている。この実施の形態では、書棚ユニット
31の幅が1.5U、音響映像機器収納ユニット32、
パーソナルコンピュータ収納ユニット33、クロゼット
ユニット大34、洗面ユニット37及び洗濯機収納ユニ
ット38の幅が3U、キッチンユニット36の幅が8
U、クロゼットユニット小35、及び玄関収納ユニット
39の幅が2Uとなされている。
【0016】図2は、前記システム家具2を正面から見
た状態である。以下、図1及び図2を参照しつつ各本体
ユニット3の機能、形状について概説し、併せて各本体
ユニット3に接続する配管及び配線について説明する。
【0017】書棚ユニット31は、他の本体ユニット3
2、33、…よりも奥行きが浅く、前面が開放され、左
右両側の側板の間には複数枚の棚板が着脱自在に取り付
けられている。
【0018】音響映像機器収納ユニット32は、テレビ
やオーデオセット等の音響映像機器を接続して載置する
ためのもので、左右の側板の間に複数枚の棚板が取り付
けられるとともに、下部にはビデオテープやコンパクト
ディスク等を収納するための引き出しが取り付けられ、
上部には下端を手前に開く目隠し扉が吊られている。さ
らに背板の内側には、電気配線用ケーブルが接続するコ
ンセント51及び通信配線用ケーブルが接続する接続端
子52が取り付けられ、前記音響映像機器の接続コード
を容易につなぐことができるようになされている。
【0019】パーソナルコンピュータ収納ユニット33
は、パーソナルコンピュータの本体、ディスプレイ、プ
リンタその他の周辺機器を載置し、正面に座ってそれら
の操作を行うためのもので、左右の側板の間に複数枚の
棚板が取り付けられ、そのうちの1枚が前方に張り出し
作業テーブルとして使用できるようになされている。こ
のパーソナルコンピュータ収納ユニット33の背板の内
側にも電気配線用ケーブルが接続するコンセント51及
び通信配線用ケーブルが接続する接続端子52が取り付
けられ、パーソナルコンピュータ等の接続コードを容易
につなぐことができるようになされている。
【0020】クロゼットユニット大34は、内側に衣類
を掛けるためのハンガーパイプ、小物収納棚、引き出し
等が取り付けられ、前面には両開きの扉が取り付けられ
ている。クロゼットユニット小35には、ハンガーパイ
プと片開きの扉が取り付けられている。
【0021】キッチンユニット36は、流し台361、
調理台362及び冷蔵庫設置台363が一体化されたも
のである。流し台361と調理台362の下部は扉付き
の収納スペースとなされている。流し台361の上方に
は扉付きの吊り戸棚が取り付けられ、流し台361と調
理台362との前面には左右両側に開く2枚のフォール
ディングドアが取り付けられている。流し台361には
温冷混合水栓61が取り付けられて温水用及び冷水用の
給水管が接続し、シンクの排水口62には排水管が接続
し、調理台362にはガス管が接続している。吊り戸棚
の下面には照明器具53が取り付けられている。また、
調理台362の上方には換気扇54が設置され、キッチ
ンユニット36の上部から排気ダクトが接続している。
冷蔵庫の電源を取るためのコンセント51、及び照明器
具53や換気扇54を操作するためのスイッチパネル5
5が適所に取り付けられ、これらコンセント51やスイ
ッチパネル55には電気配線用のケーブルが接続してい
る。
【0022】洗面ユニット37は、中央に洗面台371
が設けられ、洗面台371の上方には化粧用の鏡板、鏡
板の両側には小物収納棚が取り付けられている。洗面台
371の下部には収納庫が設けられ、収納庫の前面には
両開きの扉が取り付けられている。洗面台371には、
温冷混合水栓61が取り付けられて温水用及び冷水用の
給水管が接続し、洗面台371の排水口には排水管が接
続している。また、鏡板の上方には照明器具53が取り
付けられ、この照明器具53のスイッチパネル55には
電気配線用のケーブルが接続している。
【0023】洗濯機収納ユニット38は、底部に防水パ
ン381が取り付けられて洗濯機を載置できるようにな
されている。左右の側板の間の中央よりやや上の位置に
は、洗剤や洗濯用小物を整理するための棚板が取り付け
られている。また、前面には巻き上げ式のスクリーンが
取り付けられ、不使用時には前面を遮蔽できるようにな
されている。洗濯機の高さよりやや高い位置には洗濯機
に給水するための水栓63が設置されて給水管が接続
し、防水パン381の排水口64には排水管が接続して
いる。また、棚板の下側には洗濯機用電源となるアース
端子付きのコンセント51が取り付けられ、これに電気
配線用のケーブルが接続している。
【0024】玄関収納ユニット39は、書棚ユニット3
1と同様に、他の本体ユニット32、33、…よりも奥
行きが浅いものである。左右の側板の間には靴を収納す
るための棚板、傘立て、小物収納引き出しなどが取り付
けられ、また前面には両開きの扉が取り付けられてい
る。
【0025】前記の各本体ユニット3は、いずれも床面
上に定置された複数個の台輪ユニット7の上に載置さ
れ、隣り合う側板同士が互いに専用のボルトで連結され
て固定されている。また、本体ユニット3の高さはすべ
て揃えられ、本体ユニット3の天板の前部には本体ユニ
ット3と天井面との間の空隙を遮蔽する複数枚の幕板ユ
ニット8が壁面12の幅一杯にわたって取り付けられて
いる。台輪ユニット7及び幕板ユニット8の幅も、前記
本体ユニット3と同じ単位寸法Uを基準としたモデュー
ルに従って設定されている。
【0026】ところで、前記本体ユニット3のうち音響
映像機器収納ユニット32、パーソナルコンピュータ収
納ユニット33、キッチンユニット36、洗面ユニット
37、及び洗濯機収納ユニット38は、それぞれの機能
上の必要から、通常は給排水用の配管や電気用の配線な
どに接続された状態で使用される。この点で、書棚ユニ
ット31、クロゼットユニット大34、クロゼットユニ
ット小35、玄関収納ユニット39のように単なる収納
用として使用される本体ユニットとは性格を異にする。
そのため本明細書においては、これら各種配管又は配線
に接続されるタイプの本体ユニットを特に設備ユニット
と総称するものとする。
【0027】本発明のシステム家具2の特徴は、これら
の設備ユニットが他の本体ユニットと共通のモデュール
に従ってシステム構成の中に組み込まれ、設備ユニット
に接続する配管又は配線が前記台輪ユニット7の内側と
幕板ユニット8の背後のスペースを利用して配置される
点にある。以下、この点について図3を参照しつつ説明
する。
【0028】図3は、前記システム家具2の配列の一部
を上下方向に分解して配管及び配線の状態を示すもの
で、ここでは特に機能の集中するキッチンユニット36
の部分を例示している。ただし、簡明のためフォールデ
ィングドアは図示していない。
【0029】前記のように、このキッチンユニット36
には、流し台361の温冷混合水栓61に温水用及び冷
水用の給水管91、91が接続し、シンクの排水口62
に排水管92が接続し、調理台362に対してガス管9
3が接続する。換気扇54には排気ダクト94が接続す
る。また、冷蔵庫用のコンセント51、及び照明器具5
3、換気扇54等のスイッチパネル55に対しては電気
配線用のケーブル95が接続する。
【0030】給水管91、排水管92、ガス管93は、
キッチンユニット36の下側からそれぞれの接続用端部
を上方に立ち上げて、キッチンユニット36の本体内に
組み込まれる。そして、これらは、キッチンユニット3
6の下側、すなわちキッチンユニット36が載置される
台輪ユニット7の内側から図示右側方向に延設され、隣
接する他の台輪ユニット7の内側を床面沿いに経由し
て、住戸1の壁面に設けられた配管の取り出し口に接続
される。
【0031】台輪ユニット7は、前板71、左右の側板
72、73、後板74からなる4枚の枠板材が平面視矩
形の枠状に接合されたものである。そして、左右の側板
72、73の床面に接する側には切欠状の開口部75が
形成され、給水管91、排水管92、ガス管93はこの
開口部75をくぐり抜けるようにして延設される。
【0032】電気配線用のケーブル95についても同様
に、キッチンユニット36が載置される台輪ユニット7
の内側から図示左側の開口部75をくぐり抜けるように
して延設され、住戸1の壁面に設けられた配線の取り出
し口に接続される。
【0033】また、排気ダクト94は、キッチンユニッ
ト36の天板を貫通して換気扇54に接続する。この排
気ダクト94は、隣接する洗面ユニット37、洗濯機収
納ユニット38等の天板上を経由して図示右側方向に延
設され、住戸1の壁面に設けられた屋外排気口に接続さ
れる。そして、キッチンユニット36その他の本体ユニ
ット3の天板の前面には前記した幕板ユニット8が取り
付けられ、室内から排気ダクト94が見えないようにな
されている。
【0034】こうして、キッチンユニット36に接続す
る配管や配線は、台輪ユニット7の内側と本体ユニット
3の天板上に配置され、所定の方向に延設される。同様
に、音響映像機器収納ユニット32、パーソナルコンピ
ュータ収納ユニット33、洗面ユニット37、洗濯機収
納ユニット38等の設備ユニットに接続する配管や配線
についても、台輪ユニット7の内側又は本体ユニット3
の天板上のスペースに配置、延設される。このとき、一
部の配管や配線が、複数個の設備ユニットの間で共用さ
れることもある。このように、台輪ユニット7の内側及
び本体ユニット3の天板上に配管や配線の延設スペース
を確保することにより、多種類の設備ユニットを自由に
組み合わせて設置することが可能になる。キッチンユニ
ット36のように多くの配管が接続する設備ユニットに
対して、住戸1内に設けられた主配管の取り出し口が多
少離れている場合でも、容易に配管を延設して接続する
ことができる。台輪ユニット7の高さを適当な寸法とす
れば、例えば勾配の必要な配管でも充分に設置可能とな
る。居住後に配管や配線の点検・管理を行うのも容易で
ある。
【0035】これらの設備ユニットは、他の本体ユニッ
トと共通のモデュール及び共通のデザイン構成要素を備
えるものとしてシステム家具2の全体構成の中に組み込
まれる。配管や配線は台輪ユニット7の内側又は幕板ユ
ニット8の背後に配置されるので、室内の美観を損なう
こともない。また、居住後に本体ユニット3の配列を変
更するなどして設備ユニットの位置を移動させるのも簡
単である。こうして、システム家具一般の長所であるデ
ザインの統一感を確保しながら、多様な機能を自由にか
つコンパクトに組み合わせることのできるシステム家具
2が得られる。
【0036】なお、本発明のシステム家具2は、各種配
管又は配線に接続される本体ユニットを特に設備ユニッ
トと位置づけて、システム家具2の全体構成の中に組み
込んだものである。したがって、本体ユニット3の形状
や配列、あるいは配管や配線の種類が図1乃至図3に例
示した範囲に限定されるものではない。
【0037】続いて、台輪ユニット7の実施の形態につ
いて説明する。図4に例示した台輪ユニット7は、特に
配管や配線の作業性に配慮したものである。この台輪ユ
ニット7の外形は、平面視矩形に接合された4枚の枠板
材、すなわち前板71、左右の側板72、73、後板7
4により形成されている。枠板材は、いずれも充分な強
度を有する圧縮成形材等からなり、幅方向を起立させて
接合されている。左右の側板72、73及び後板74に
は、配管96や配線97を経由させるための切欠状の開
口部75が形成されている。一つの枠板材にはそれぞれ
4か所づつの開口部75が形成され、うち2か所は上向
きに開放し、他の2か所は下向きに開放するようになさ
れている。また、枠板材の一つの縁部に並ぶ開口部75
は一方が深く、他方が浅く形成され、枠板材の上下方向
には深い開口部と浅い開口部が対向するようになされて
いる。
【0038】台輪ユニット7の隅角部の内側には、台輪
ユニット7を床面に水平に定置するためのレベル調整器
具76が取り付けられている。レベル調整器具76は、
隣接する枠板材にネジ止め固定された雌ねじ部761
と、この雌ねじ部761に螺入された雄ねじ部762と
からなり、雄ねじ部762の下端には床面に接する台板
が設けられるとともに、雄ねじ部762の上端にはドラ
イバに適合する溝が形成されている。そして、この雄ね
じ部762をドライバ等を用いて下方に出し入れするこ
とにより台輪ユニット7の四隅の高さを調整することが
できるようになされている。
【0039】システム家具2の本体ユニット3に下側か
ら接続する各種配管96及び配線97は、この台輪ユニ
ット7の内側に収容されることになる。そして、左右の
側板72、73に形成された開口部75のいずれかを経
由して隣接する台輪ユニットの方向に床面沿いに延設さ
れる。壁面や床面に設けられた配管96等の取り出し口
が家具の背後に位置する場合には、後板に形成された開
口部75を経由して台輪ユニット7の背面方向に延設さ
れる。
【0040】配管96や配線97の設置作業は、この台
輪ユニット7の形態を生かして以下のように実施する。
すなわち、床面上に台輪ユニット7よりも先に配管96
等を施工した場合には、下向きに開放した開口部がそれ
らの配管96等を跨ぐようにして台輪ユニット7を定置
する。反対に、台輪ユニット7を床面上に定置した後に
配管96等を施工する場合には、上向きに開放した開口
部に配管96等を納めるようにする。また、収容する配
管96等が多い場合には、径の太い配管等が深い開口部
を経由し、径の細い配管等が浅い開口部を経由するよう
にして開口部75を使い分けることもできる。さらに、
太い配管や細い配管の位置関係等に応じ、台輪ユニット
7を反転させて使用することができるようにもなされて
いる。このように、1種類の台輪ユニット7でも、多様
な配管パターンに対応することができる。
【0041】例示した台輪ユニット7の形態はあくまで
一例であるので、その形状は、配管96等を自由に経由
させることができる限り異なるものであってもよい。例
えば、開口部の数を増減させたり、その形状を丸穴状あ
るいは長穴状としたりしてもよい。また、レベル調整器
具が、異なる形状を有するものや他の機構を利用するも
のであっても差し支えない。
【0042】
【発明の効果】本発明のシステム家具は、設備ユニット
が他の本体ユニットと共通のモデュールに従ってシステ
ム構成の中に組み込まれるとともに、設備ユニットに接
続する配管又は配線が前記台輪ユニットの内側と幕板ユ
ニットの背後を利用して配置されるものである。
【0043】台輪ユニットの内側と幕板ユニットの背後
に配管・配線用のスペースが確保されるので、設備ユニ
ットと住戸内に設けられた各種の主配管の取り出し口が
多少離れている場合でも、容易に配管等を延設すること
ができる。設備ユニットに接続する配管等の台輪ユニッ
トの高さを適当な寸法とすれば配管の自由度も充分に確
保される。そのため、住戸内に主配管の取り出し口を設
ける際、その位置を予め厳密に定めておく必要がなくな
る。
【0044】また、配管や配線が前記の配管・配線用の
スペース内に収容されるので、居住後に配管や配線の点
検・管理を行ったり、設備ユニットの位置を移動して配
管や配線を配置しなおしたりするのも容易である。
【0045】そして、各種の機能を有する設備ユニット
が、他の本体ユニットと共通のモデュールに従ってシス
テム構成の中に組み込まれるので、システム構成全体と
しての配列・組合せの自由度が高まり、一つの空間に多
様な居室機能をコンパクトにかつ自由に集約することが
可能になる。同時に、デザイン構成要素を統一して美観
に優れた室内空間をつくることができる。さらに、棚板
や扉などの付属部品も共通化されることになるので、生
産コストや流通コストを下げることもできる。
【0046】また、前記台輪ユニットは、前板、左右の
側板及び後板からなる枠板材が平面視矩形の枠状に接合
されて形成され、左右の側板又は後板には配管又は配線
を経由させるための開口部が設けられるので、安定性や
強度を失うことなく、配管や配線の作業性を向上させ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム家具の実施の形態を示す平面
図である。
【図2】前記システム家具の実施の形態を示す正面図で
ある。
【図3】前記システム家具の実施の形態における配管及
び配線の設置状態を示す部分斜視図である。
【図4】前記システム家具の台輪ユニットの実施の形態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 システム家具 3 本体ユニット 32 音響映像機器収納ユニット 33 パーソナルコンピュータ収納ユニット 36 キッチンユニット 361 流し台 362 調理台 37 洗面ユニット 371 洗面台 38 洗濯機収納ユニット 381 防水パン 51 コンセント 52 接続端子 54 換気扇 63 洗濯機用の水栓 7 台輪ユニット 71 前板 72、73 側板 74 後板 75 開口部 8 幕板ユニット 91 給水管 92 排水管 93 ガス配管 94 排気ダクト 95 電気配線用ケーブル 96 配管 97 配線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家具を形成する複数個の本体ユニット
    を、床面上に定置した台輪ユニットの上に載置すること
    により構成されるシステム家具において、 前記本体ユニットのうち少なくとも一つが、給排水用、
    給排気用、電気・通信用その他の配管又は配線に接続さ
    れる設備ユニットとされ、 この設備ユニットに接続する前記配管又は配線が、前記
    台輪ユニット内に延設され、隣接する他の本体ユニット
    の下側を経由して、壁面又は床面に設けられた配管又は
    配線の取り出し口に接続されてなることを特徴とするシ
    ステム家具。
  2. 【請求項2】 台輪ユニットは、前板、左右の側板及び
    後板からなる枠板材が平面視矩形の枠状に形成され、左
    右の側板又は後板の少なくとも一方には設備ユニットに
    接続する配管又は配線を経由させるための開口部が設け
    られてなることを特徴とする、請求項1に記載のシステ
    ム家具。
  3. 【請求項3】 設備ユニットに接続する配管又は配線の
    一部が、この設備ユニットの天板上に延設され、隣接す
    る他の本体ユニットの天板上を経由して、壁面又は天井
    面に設けられた配管又は配線の取り出し口に接続される
    とともに、 前記設備ユニットを含む本体ユニットの天板の前部に
    は、本体ユニットと天井面との間を遮蔽する幕板ユニッ
    トが取り付けられてなることを特徴とする、請求項1又
    は請求項2に記載のシステム家具。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの設備ユニットは、給排
    水管が接続する流し台を備えたキッチンユニットであ
    る、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシステム
    家具。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの設備ユニットは、ガス
    配管が接続する調理台を備えたキッチンユニットであ
    る、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシステム
    家具。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つの設備ユニットは、排気
    ダクトが接続する換気扇を備えたキッチンユニットであ
    る、請求項1、請求項2又は請求項3に記載のシステム
    家具。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの設備ユニットは、給排
    水管が接続する洗面台を備えた洗面ユニットである、請
    求項1、請求項2又は請求項3に記載のシステム家具。
  8. 【請求項8】 少なくとも一つの設備ユニットは、給水
    管が接続する洗濯機用の水栓及び排水管が接続する防水
    パンを備えた洗濯機収納ユニットである、請求項1、請
    求項2又は請求項3に記載のシステム家具。
  9. 【請求項9】 少なくとも一つの設備ユニットは、電気
    配線用ケーブルが接続するコンセント又は通信配線用ケ
    ーブルが接続する接続端子を備えた音響映像機器収納ユ
    ニットである、請求項1、請求項2又は請求項3に記載
    のシステム家具。
  10. 【請求項10】 少なくとも一つの設備ユニットは、電
    気配線用ケーブルが接続するコンセント又は通信配線用
    ケーブルが接続する接続端子を備えたパーソナルコンピ
    ュータ収納ユニットである、請求項1、請求項2又は請
    求項3に記載のシステム家具。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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