JPH11225486A - パルス電源 - Google Patents
パルス電源Info
- Publication number
- JPH11225486A JPH11225486A JP2411898A JP2411898A JPH11225486A JP H11225486 A JPH11225486 A JP H11225486A JP 2411898 A JP2411898 A JP 2411898A JP 2411898 A JP2411898 A JP 2411898A JP H11225486 A JPH11225486 A JP H11225486A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capacitor
- pulse
- diode
- current
- kickback
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 負荷装置からパルス発生回路へのキックバッ
ク電流でコンデンサを充電する回生方式では、キックバ
ック電流発生に対するタイミング制御のために、電流・
電圧センサや半導体スイッチを必要とする。 【解決手段】 充電器2から得る高圧直流でコンデンサ
C0が初期充電され、半導体スイッチSWのオン制御で
コンデンサから可飽和リアクトルL1を通してパルス性
の放電電流を得、この放電電流を磁気パルス圧縮回路で
パルス圧縮して負荷装置に狭幅のパルス電流を供給す
る。コンデンサと充電器の出力端の間に抵抗Rを設け、
キックバック電流でコンデンサが初期充電とは逆極性に
充電されたときに充電器の出力段のダイオードDを通し
て抵抗でキックバックエネルギーを消費させる。
ク電流でコンデンサを充電する回生方式では、キックバ
ック電流発生に対するタイミング制御のために、電流・
電圧センサや半導体スイッチを必要とする。 【解決手段】 充電器2から得る高圧直流でコンデンサ
C0が初期充電され、半導体スイッチSWのオン制御で
コンデンサから可飽和リアクトルL1を通してパルス性
の放電電流を得、この放電電流を磁気パルス圧縮回路で
パルス圧縮して負荷装置に狭幅のパルス電流を供給す
る。コンデンサと充電器の出力端の間に抵抗Rを設け、
キックバック電流でコンデンサが初期充電とは逆極性に
充電されたときに充電器の出力段のダイオードDを通し
て抵抗でキックバックエネルギーを消費させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体スイ
ッチを用いたパルス発生回路と磁気圧縮回路を組み合わ
せて狭幅で大電流のパルスを高い繰り返しで発生するパ
ルス電源に係り、特にパルス電流を供給したときの負荷
側からのキックバックエネルギーの処理に関する。
ッチを用いたパルス発生回路と磁気圧縮回路を組み合わ
せて狭幅で大電流のパルスを高い繰り返しで発生するパ
ルス電源に係り、特にパルス電流を供給したときの負荷
側からのキックバックエネルギーの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】図3にパルス電源の構成例を示す。パル
ス発生回路1は、電力用の初段コンデンサC0を設け、
このコンデンサC0を充電器2により初期充電してお
き、半導体スイッチSWのオン制御でコンデンサC0か
ら昇圧・磁気パルス圧縮回路3の入力段パルストランス
PTにパルス電流を供給する。
ス発生回路1は、電力用の初段コンデンサC0を設け、
このコンデンサC0を充電器2により初期充電してお
き、半導体スイッチSWのオン制御でコンデンサC0か
ら昇圧・磁気パルス圧縮回路3の入力段パルストランス
PTにパルス電流を供給する。
【0003】昇圧・磁気パルス圧縮回路3は、パルスト
ランスPTで昇圧したパルス電流I0でコンデンサC1を
高圧充電し、このコンデンサC1の充電電圧で可飽和リ
アクトルT2が磁気スイッチ動作することによりコンデ
ンサC1からコンデンサC2への狭幅のパルス電流I1を
発生させてコンデンサC2を高圧充電し、さらにコンデ
ンサC2の充電電圧で可飽和リアクトルT3が磁気スイッ
チ動作することによりコンデンサC2からエキシマレー
ザなどの負荷装置4に狭幅・高電圧のパルス電流を供給
する。
ランスPTで昇圧したパルス電流I0でコンデンサC1を
高圧充電し、このコンデンサC1の充電電圧で可飽和リ
アクトルT2が磁気スイッチ動作することによりコンデ
ンサC1からコンデンサC2への狭幅のパルス電流I1を
発生させてコンデンサC2を高圧充電し、さらにコンデ
ンサC2の充電電圧で可飽和リアクトルT3が磁気スイッ
チ動作することによりコンデンサC2からエキシマレー
ザなどの負荷装置4に狭幅・高電圧のパルス電流を供給
する。
【0004】このような構成のパルス電源において、負
荷装置4になる放電負荷は、与えられたパルス電力を全
て消費することなく、一部のエネルギーがパルス電源に
戻ってくる。この戻ってくるエネルギーのことをキック
バックエネルギーと称しているが、このキックバックエ
ネルギーは回路要素で熱となって消費される。
荷装置4になる放電負荷は、与えられたパルス電力を全
て消費することなく、一部のエネルギーがパルス電源に
戻ってくる。この戻ってくるエネルギーのことをキック
バックエネルギーと称しているが、このキックバックエ
ネルギーは回路要素で熱となって消費される。
【0005】このとき、負荷に高い繰り返しでパルスを
供給すると、回路要素が発熱し、その冷却装置が必要に
なる。また、可飽和リアクトルの消磁で不安定動作にな
る問題がある。
供給すると、回路要素が発熱し、その冷却装置が必要に
なる。また、可飽和リアクトルの消磁で不安定動作にな
る問題がある。
【0006】そこで、キックバックエネルギーを初段の
コンデンサC0に回生しておき,次の充電サイクルに充
電エネルギーの一部として利用する回生形が実用化され
ている。
コンデンサC0に回生しておき,次の充電サイクルに充
電エネルギーの一部として利用する回生形が実用化され
ている。
【0007】ここで、キックバック電流の方向は、初段
コンデンサから最初のパルスを発生するに必要な充電方
向とは逆向きになる。したがって、回生するためにはキ
ックバック電圧を反転させる必要がある。
コンデンサから最初のパルスを発生するに必要な充電方
向とは逆向きになる。したがって、回生するためにはキ
ックバック電圧を反転させる必要がある。
【0008】また、パルス発生回路1に使用する半導体
スイッチSWは、大きなスナバコンデンサを不要にする
ゲートターンオフ(GTO)サイリスタなどを用い、キ
ックバック電圧で強制的にターンオフしないようにして
いる。
スイッチSWは、大きなスナバコンデンサを不要にする
ゲートターンオフ(GTO)サイリスタなどを用い、キ
ックバック電圧で強制的にターンオフしないようにして
いる。
【0009】これら事情を考慮し、従来のパルス発生回
路は、図4の(a)〜(c)に示すような構成にされ
る。同図の(a)〜(c)における半導体スイッチSW
にはIGBTを用い、可飽和リアクトルL1はコンデン
サC0の放電に際してのスイッチのターンオン損失を低
減するための磁気アシスト用に設けられる。また、ダイ
オードD1は、半導体スイッチSWの逆電圧保護用であ
る。
路は、図4の(a)〜(c)に示すような構成にされ
る。同図の(a)〜(c)における半導体スイッチSW
にはIGBTを用い、可飽和リアクトルL1はコンデン
サC0の放電に際してのスイッチのターンオン損失を低
減するための磁気アシスト用に設けられる。また、ダイ
オードD1は、半導体スイッチSWの逆電圧保護用であ
る。
【0010】同図の(a)では、半導体スイッチSWの
オンによりコンデンサC0の放電をした後、パルストラ
ンスPTからのキックバック電流で半導体スイッチSW
を経てコンデンサC0を逆極性に充電する。この充電に
より、コンデンサC0からダイオードD0を通してリアク
トルL0に流す振動電流を発生させ、コンデンサC0を初
期充電時の極性に反転充電することでキックバックエネ
ルギーの回生を得る。
オンによりコンデンサC0の放電をした後、パルストラ
ンスPTからのキックバック電流で半導体スイッチSW
を経てコンデンサC0を逆極性に充電する。この充電に
より、コンデンサC0からダイオードD0を通してリアク
トルL0に流す振動電流を発生させ、コンデンサC0を初
期充電時の極性に反転充電することでキックバックエネ
ルギーの回生を得る。
【0011】同図の(b)では、(a)の回路にダイオ
ードD2を追加し、コンデンサC0が逆極性に充電された
電荷がパルストランスPT側に漏れるのを防止する。
ードD2を追加し、コンデンサC0が逆極性に充電された
電荷がパルストランスPT側に漏れるのを防止する。
【0012】同図の(c)では、キックバック電流で逆
極性に充電されたコンデンサC0からダイオードD1と可
飽和リアクトルL1を経て振動電流を発生させる。
極性に充電されたコンデンサC0からダイオードD1と可
飽和リアクトルL1を経て振動電流を発生させる。
【0013】なお、磁気圧縮回路3は、入力段パルスト
ランスに代えて可飽和トランスとするなど、磁気圧縮の
ための種々の回路が提案されている。
ランスに代えて可飽和トランスとするなど、磁気圧縮の
ための種々の回路が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のパルス電源にお
いて、昇圧・磁気パルス圧縮回路3からのキックバック
電圧は、負荷の状態により大きさが変化する。この電圧
変化は、キックバック電圧が初段のコンデンサC0に戻
ってくる時間変化を起こす。また、負荷に供給するエネ
ルギー量も負荷の出力に応じて変化するため、これによ
る時間ずれも起きる。
いて、昇圧・磁気パルス圧縮回路3からのキックバック
電圧は、負荷の状態により大きさが変化する。この電圧
変化は、キックバック電圧が初段のコンデンサC0に戻
ってくる時間変化を起こす。また、負荷に供給するエネ
ルギー量も負荷の出力に応じて変化するため、これによ
る時間ずれも起きる。
【0015】このような時間変化に対するキックバック
エネルギーの確実な回生には、半導体スイッチSWは、
キックバック電圧が反転している期間にタイミングを見
計らってターンオフ制御することが必要となり、キック
バックエネルギーの検出のための電圧・電流センサを必
要とする。
エネルギーの確実な回生には、半導体スイッチSWは、
キックバック電圧が反転している期間にタイミングを見
計らってターンオフ制御することが必要となり、キック
バックエネルギーの検出のための電圧・電流センサを必
要とする。
【0016】このようなセンサを不要にするものとし
て、図5に示すように、キックバック電流による初段コ
ンデンサの充電とその電圧反転を一対の半導体スイッチ
のオン・オフ制御で行うものがある。
て、図5に示すように、キックバック電流による初段コ
ンデンサの充電とその電圧反転を一対の半導体スイッチ
のオン・オフ制御で行うものがある。
【0017】同図の(a)では、スイッチSW0を追加
し、これをスイッチSWとコンプリメンタリー制御を行
い、スイッチSW0のオンでコンデンサC0を初期充電
し、スイッチSWのオンでパルス発生とキックバック電
流路を形成し、スイッチSW0のオンでキックバック電
圧反転を得る。これにより、キックバックエネルギーが
戻ってくる時間変化に影響されることなく、スイッチS
W0の制御でタイミングを調整できる。
し、これをスイッチSWとコンプリメンタリー制御を行
い、スイッチSW0のオンでコンデンサC0を初期充電
し、スイッチSWのオンでパルス発生とキックバック電
流路を形成し、スイッチSW0のオンでキックバック電
圧反転を得る。これにより、キックバックエネルギーが
戻ってくる時間変化に影響されることなく、スイッチS
W0の制御でタイミングを調整できる。
【0018】同図の(b)では、(a)の構成で、リア
クトルL0と可飽和リアクトルL1を共用化して1つにま
とめた可飽和リアクトルL2とする。リアクトルL2の磁
化方向は、充電電流及びキックバック電流が流れる方向
に対しては低インピーダンスになるよう磁化される。
クトルL0と可飽和リアクトルL1を共用化して1つにま
とめた可飽和リアクトルL2とする。リアクトルL2の磁
化方向は、充電電流及びキックバック電流が流れる方向
に対しては低インピーダンスになるよう磁化される。
【0019】この構成において、コンデンサC0の初期
充電はスイッチSW0のオン制御でリアクトルL2を経て
なされ、パルス発生とキックバック電流による充電はス
イッチSWのオン制御でなされ、キックバック電圧の反
転はダイオードD0とリアクトルL2を介してスイッチS
W0のオン制御でなされる。
充電はスイッチSW0のオン制御でリアクトルL2を経て
なされ、パルス発生とキックバック電流による充電はス
イッチSWのオン制御でなされ、キックバック電圧の反
転はダイオードD0とリアクトルL2を介してスイッチS
W0のオン制御でなされる。
【0020】これらの構成では、センサを不要にしてキ
ックバックエネルギーを回生できるが、スイッチの制御
回路も含めて回路構成が複雑になる。
ックバックエネルギーを回生できるが、スイッチの制御
回路も含めて回路構成が複雑になる。
【0021】本発明の目的は、回路構成を簡単にしなが
らキックバックエネルギーを確実に処理できるパルス電
源を提供することにある。
らキックバックエネルギーを確実に処理できるパルス電
源を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、キックバック
エネルギーを抵抗で消費させ、従来のタイミング制御の
ためのセンサや半導体スイッチを不要にしながらキック
バックエネルギーを確実に処理できるようにしたもの
で、以下の構成を特徴とする。
エネルギーを抵抗で消費させ、従来のタイミング制御の
ためのセンサや半導体スイッチを不要にしながらキック
バックエネルギーを確実に処理できるようにしたもの
で、以下の構成を特徴とする。
【0023】充電器から得る高圧直流でコンデンサが初
期充電され、半導体スイッチのオン制御で前記コンデン
サから可飽和リアクトルを通してパルス性の放電電流を
得、この放電電流を磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮し
て負荷装置に狭幅のパルス電流を供給するパルス電源に
おいて、前記コンデンサに並列にダイオードと抵抗の直
列回路を設け、前記ダイオードは、前記負荷装置からの
キックバックエネルギーで前記コンデンサが初期充電と
は逆極性に充電されたときに導通して前記抵抗にキック
バックエネルギーを消費させる極性にしたことを特徴と
する。
期充電され、半導体スイッチのオン制御で前記コンデン
サから可飽和リアクトルを通してパルス性の放電電流を
得、この放電電流を磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮し
て負荷装置に狭幅のパルス電流を供給するパルス電源に
おいて、前記コンデンサに並列にダイオードと抵抗の直
列回路を設け、前記ダイオードは、前記負荷装置からの
キックバックエネルギーで前記コンデンサが初期充電と
は逆極性に充電されたときに導通して前記抵抗にキック
バックエネルギーを消費させる極性にしたことを特徴と
する。
【0024】前記ダイオードは、前記充電器の出力段を
構成する整流回路のダイオードとする構成、又はキック
バックエネルギーを放電する専用のダイオードとする構
成を特徴とする。
構成する整流回路のダイオードとする構成、又はキック
バックエネルギーを放電する専用のダイオードとする構
成を特徴とする。
【0025】前記コンデンサの逆極性の充電電圧に対し
て前記半導体スイッチを保護する第2のダイオードを設
けた構成、又は前記可飽和リアクトルの電圧時間積を前
記コンデンサがキックバックエネルギーを放電する時間
以上に大きくした構成を特徴とする。
て前記半導体スイッチを保護する第2のダイオードを設
けた構成、又は前記可飽和リアクトルの電圧時間積を前
記コンデンサがキックバックエネルギーを放電する時間
以上に大きくした構成を特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
要部回路図である。同図が図4の(a)と異なる部分
は、ダイオードD0とリアクトルL0を省き、充電器2か
らコンデンサC0への初期充電電流路に抵抗Rを設けた
点にある。
要部回路図である。同図が図4の(a)と異なる部分
は、ダイオードD0とリアクトルL0を省き、充電器2か
らコンデンサC0への初期充電電流路に抵抗Rを設けた
点にある。
【0027】充電器2は、インバータINVにより電圧
制御した交流出力をトランスTrを介して取り出し、出
力段になるダイオードDをブリッジ接続した全波整流回
路から直流出力を得る構成の場合である。
制御した交流出力をトランスTrを介して取り出し、出
力段になるダイオードDをブリッジ接続した全波整流回
路から直流出力を得る構成の場合である。
【0028】本実施形態において、コンデンサC0は充
電器2の直流出力を抵抗Rを通して初期充電される。そ
の後、スイッチSWのオン制御でコンデンサC0から負
荷4側にパルス性の放電を行い、負荷4に狭幅のパルス
電流を供給する。
電器2の直流出力を抵抗Rを通して初期充電される。そ
の後、スイッチSWのオン制御でコンデンサC0から負
荷4側にパルス性の放電を行い、負荷4に狭幅のパルス
電流を供給する。
【0029】このとき、負荷4で消費しきれなかったキ
ックバックエネルギーがスイッチSWを通してコンデン
サC0を図示のように、逆極性に充電する。この充電と
共にコンデンサC0から充電器2のダイオードDを通し
て抵抗Rに放電電流が流れ、キックバックエネルギーは
抵抗Rにより熱として消費される。
ックバックエネルギーがスイッチSWを通してコンデン
サC0を図示のように、逆極性に充電する。この充電と
共にコンデンサC0から充電器2のダイオードDを通し
て抵抗Rに放電電流が流れ、キックバックエネルギーは
抵抗Rにより熱として消費される。
【0030】抵抗Rによるキックバックエネルギーの消
費は、コンデンサC0との時定数で決まる時間を必要と
する。このことから、消費時間が負荷4への繰り返し周
期より十分に短くなるよう抵抗Rの抵抗値が決定され
る。
費は、コンデンサC0との時定数で決まる時間を必要と
する。このことから、消費時間が負荷4への繰り返し周
期より十分に短くなるよう抵抗Rの抵抗値が決定され
る。
【0031】したがって、本実施形態によれば、キック
バックエネルギーは抵抗Rで完全に消費される。このこ
とから、キックバック電流の発生をセンサで検出するこ
となく、また、従来のタイミング制御を必要とするスイ
ッチSW0を設けることなく、キックバックエネルギー
を処理できる。
バックエネルギーは抵抗Rで完全に消費される。このこ
とから、キックバック電流の発生をセンサで検出するこ
となく、また、従来のタイミング制御を必要とするスイ
ッチSW0を設けることなく、キックバックエネルギー
を処理できる。
【0032】そして、キックバックエネルギーによる発
熱部分は、抵抗Rのみになり、その風冷や冷却液による
冷却装置を設けるに場合には抵抗R部分のみを冷却する
ことで済み、冷却構造が簡単になる。
熱部分は、抵抗Rのみになり、その風冷や冷却液による
冷却装置を設けるに場合には抵抗R部分のみを冷却する
ことで済み、冷却構造が簡単になる。
【0033】図2の(a)〜(c)は、本発明の他の実
施形態を示す要部回路図である。図1では充電器2のダ
イオードDを利用して抵抗Rへの放電電流路を形成する
のに対して、図2の(a)ではキックバックエネルギー
放電のための専用のダイオードD4を充電器2の出力端
に並列に設け、コンデンサC0からのキックバックエネ
ルギーの放電をダイオードD4を通して抵抗Rに流す。
施形態を示す要部回路図である。図1では充電器2のダ
イオードDを利用して抵抗Rへの放電電流路を形成する
のに対して、図2の(a)ではキックバックエネルギー
放電のための専用のダイオードD4を充電器2の出力端
に並列に設け、コンデンサC0からのキックバックエネ
ルギーの放電をダイオードD4を通して抵抗Rに流す。
【0034】図1の構成では、コンデンサC0からのキ
ックバックエネルギーの放電電流が急峻で大電流になる
とき、充電器2のダイオードDはこの放電電流以上の電
流容量をもつものを必要とする。これに対して、図2の
(a)の構成では、充電器2のダイオードDの電流容量
にはコンデンサC0の初期充電電流に耐える比較的小容
量のもので済み、ダイオードD4のみを大電流容量のも
のとすることができ、装置のコストダウンを図ることが
できる。
ックバックエネルギーの放電電流が急峻で大電流になる
とき、充電器2のダイオードDはこの放電電流以上の電
流容量をもつものを必要とする。これに対して、図2の
(a)の構成では、充電器2のダイオードDの電流容量
にはコンデンサC0の初期充電電流に耐える比較的小容
量のもので済み、ダイオードD4のみを大電流容量のも
のとすることができ、装置のコストダウンを図ることが
できる。
【0035】図2の(b)は、同図の(a)の構成にダ
イオードD5を追加したものである。この構成は、スイ
ッチSWを逆耐圧から保護するためのダイオードD5を
設けるものである。すなわち、コンデンサC0がキック
バックエネルギーで逆極性に充電され、ダイオードD4
から抵抗Rへの放電電流が発生したとき、可飽和リアク
トルL1が飽和しているとコンデンサC0→スイッチSW
→トランスPT→可飽和リアクトルL1の経路で電流路
が形成される。この電流路によりスイッチSWにコンデ
ンサC0の逆電圧が印加され、この電圧以上にスイッチ
SWに逆耐圧が要求されるのをダイオードD5で保護す
る。
イオードD5を追加したものである。この構成は、スイ
ッチSWを逆耐圧から保護するためのダイオードD5を
設けるものである。すなわち、コンデンサC0がキック
バックエネルギーで逆極性に充電され、ダイオードD4
から抵抗Rへの放電電流が発生したとき、可飽和リアク
トルL1が飽和しているとコンデンサC0→スイッチSW
→トランスPT→可飽和リアクトルL1の経路で電流路
が形成される。この電流路によりスイッチSWにコンデ
ンサC0の逆電圧が印加され、この電圧以上にスイッチ
SWに逆耐圧が要求されるのをダイオードD5で保護す
る。
【0036】これにより、スイッチSWには逆耐圧の低
い素子を使用することができ、構成を簡単にしてコスト
ダウンを図ることができる。
い素子を使用することができ、構成を簡単にしてコスト
ダウンを図ることができる。
【0037】図2の(c)は、同図の(a)の構成にダ
イオードD6を追加し、可飽和リアクトルL1に代えて可
飽和リアクトルL2としたものである。
イオードD6を追加し、可飽和リアクトルL1に代えて可
飽和リアクトルL2としたものである。
【0038】ダイオードD6は、スイッチSWに逆電圧
が印加されたときに導通する極性にされ、スイッチSW
をその逆耐圧が低いものを使用しながら逆電圧から保護
する。
が印加されたときに導通する極性にされ、スイッチSW
をその逆耐圧が低いものを使用しながら逆電圧から保護
する。
【0039】この構成では、キックバックエネルギーで
コンデンサC0が逆極性に充電されたとき、スイッチS
Wに放電電流が流れるのを可飽和リアクトルL2で阻止
する。すなわち、可飽和リアクトルL2は、その電圧時
間積をキックバックエネルギーで実際に発生する電圧時
間積よりも大きくすることでその飽和を抑止し、逆電流
の発生を阻止する。
コンデンサC0が逆極性に充電されたとき、スイッチS
Wに放電電流が流れるのを可飽和リアクトルL2で阻止
する。すなわち、可飽和リアクトルL2は、その電圧時
間積をキックバックエネルギーで実際に発生する電圧時
間積よりも大きくすることでその飽和を抑止し、逆電流
の発生を阻止する。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、キック
バックエネルギーを抵抗で消費させるようにしたため、
従来のタイミング制御のためのセンサや半導体スイッチ
を不要にしながらキックバックエネルギーを確実に処理
できる効果がある。
バックエネルギーを抵抗で消費させるようにしたため、
従来のタイミング制御のためのセンサや半導体スイッチ
を不要にしながらキックバックエネルギーを確実に処理
できる効果がある。
【図1】本発明の実施形態を示す要部回路図。
【図2】本発明の他の実施形態を示す要部回路図。
【図3】パルス電源の回路例。
【図4】従来のパルス発生回路図。
【図5】従来のパルス発生回路図。
1…パルス発生回路 2…充電器 3…昇圧・磁気パルス圧縮回路 4…負荷装置 SW、SW0…半導体スイッチ L1、L2、T1、T2…可飽和リアクトル L0…リアクトル C0…コンデンサ D、D1〜D6…ダイオード PT…パルストランス R…抵抗
Claims (3)
- 【請求項1】 充電器から得る高圧直流でコンデンサが
初期充電され、半導体スイッチのオン制御で前記コンデ
ンサから可飽和リアクトルを通してパルス性の放電電流
を得、この放電電流を磁気パルス圧縮回路でパルス圧縮
して負荷装置に狭幅のパルス電流を供給するパルス電源
において、 前記コンデンサに並列にダイオードと抵抗の直列回路を
設け、 前記ダイオードは、前記負荷装置からのキックバックエ
ネルギーで前記コンデンサが初期充電とは逆極性に充電
されたときに導通して前記抵抗にキックバックエネルギ
ーを消費させる極性にしたことを特徴とするパルス電
源。 - 【請求項2】 前記ダイオードは、前記充電器の出力段
を構成する整流回路のダイオードとする構成、又はキッ
クバックエネルギーを放電する専用のダイオードとする
構成を特徴とする請求項1に記載のパルス電源。 - 【請求項3】 前記コンデンサの逆極性の充電電圧に対
して前記半導体スイッチを保護する第2のダイオードを
設けた構成、又は前記可飽和リアクトルの電圧時間積を
前記コンデンサがキックバックエネルギーを放電する時
間以上に大きくした構成を特徴とする請求項1又は2に
記載のパルス電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411898A JPH11225486A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | パルス電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2411898A JPH11225486A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | パルス電源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11225486A true JPH11225486A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12129413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2411898A Pending JPH11225486A (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | パルス電源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11225486A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100717365B1 (ko) | 2005-10-19 | 2007-05-10 | 정규점 | 펄스파워시스템 |
JP2018072863A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | ニチコン株式会社 | パルス電源装置 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP2411898A patent/JPH11225486A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100717365B1 (ko) | 2005-10-19 | 2007-05-10 | 정규점 | 펄스파워시스템 |
JP2018072863A (ja) * | 2016-10-24 | 2018-05-10 | ニチコン株式会社 | パルス電源装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR880013303A (ko) | 과전압 보호를 할 수 있는 전류원 변환장치 | |
JPH11225486A (ja) | パルス電源 | |
US4249223A (en) | High voltage DC contactor with solid state arc quenching | |
JPH11145793A (ja) | パルス電源 | |
JP2004087645A (ja) | パルス電源装置 | |
JP3603531B2 (ja) | パルス電源 | |
JPH01153220A (ja) | 放電加工用電源装置 | |
JP4013634B2 (ja) | パルス電源装置 | |
JP2000224863A (ja) | インバータ装置 | |
JP3794112B2 (ja) | パルス電源並びに異常検出方法 | |
JP2002289950A (ja) | パルスレーザ電源 | |
JP2007104797A (ja) | パルス電源装置 | |
JP3187757B2 (ja) | スイッチング手段の駆動回路 | |
JPH1056771A (ja) | ゲート駆動回路 | |
JP2001036173A (ja) | パルス電源装置 | |
JPH06261535A (ja) | ドライブ回路 | |
JP2800029B2 (ja) | 高電圧パルス発生回路 | |
JP2771028B2 (ja) | パルスレーザ装置 | |
JP3122317B2 (ja) | スナバエネルギ回生装置 | |
JPH04349677A (ja) | パルスレーザ電源 | |
JP3490889B2 (ja) | 電源制御回路 | |
JP2003133619A (ja) | ピーキングコンデンサの電圧クランプ方法、およびパルス電源装置 | |
JPS6355828A (ja) | 有極リレ−の駆動回路 | |
JPH0417572A (ja) | インバータ放電装置 | |
JP2004166339A (ja) | 無停電電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |