JPH11224597A - ディスプレイパネル用基板の製造方法 - Google Patents
ディスプレイパネル用基板の製造方法Info
- Publication number
- JPH11224597A JPH11224597A JP2303398A JP2303398A JPH11224597A JP H11224597 A JPH11224597 A JP H11224597A JP 2303398 A JP2303398 A JP 2303398A JP 2303398 A JP2303398 A JP 2303398A JP H11224597 A JPH11224597 A JP H11224597A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- material liquid
- partition
- display panel
- fine pattern
- mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
有するディスプレイパネル用基板を簡便な方法で安価に
得る。 【解決手段】 樹脂成形法により、マスター金型を用い
て微細パターン50が転写された樹脂型11を得、この
樹脂型11に隔壁材料液12を流し込んでプレス機Pに
よりヒートプレスして硬化させ、その上に接着剤13を
塗布し、さらにその上にガラス基板14をのせ、隔壁材
料液12の硬化物とガラス基板14を接着させ、得られ
た接着物を焼成して、樹脂型11の微細パターン50を
反転・転写した微細パターン60の隔壁2を有するディ
スプレイパネル用基板10を得る。
Description
レイパネルを初めとする各種のディスプレイパネルに使
用される微細隔壁を備えたディスプレイパネル用基板の
製造方法に関する。
プラズマディスプレイパネルの基本的構造は、例えば、
図3に示すとおりである。即ち、前面パネルAと背面パ
ネルBとを、両パネルにそれぞれ形成したストライプ状
電極A1、B1が互いに対向するように重ね合わせ、そ
の交点におけるストライプ状又は格子状の隔壁C内で放
電を起こすことにより、発光させるものである。
に、画面のコントラストを作るために設けられているも
のであり、非常に微細なものである。例えば、ストライ
プ状のものにあっては、幅約20〜30μm、高さ約1
50〜200μmで、100μm程度の間隔でパネル全
面にわたって形成されることが要求されている。そし
て、このような微細寸法の隔壁Cの内部には、蛍光体が
塗布され、Ne、Xe等の不活性ガスが封入されてい
る。よって、複雑でかつ鮮明な画像を得るという観点か
ら当然に隔壁Cに要求されるファインパターン化ととも
に、蛍光体の塗布量を一定にし、前面パネルAと密着し
て不活性ガスの漏出を防止する観点等からも、隔壁Cの
寸法精度が高いことが要求される。
して、スクリーン印刷法やサンドブラスト法が採用され
ている。スクリーン印刷法は、ガラス基板上に、ガラス
ペーストを印刷し、乾燥する操作を、毎回スクリーンの
位置合わせをして10回程度繰り返すもので、所謂重ね
刷りにより隔壁を形成する方法である。また、サンドブ
ラスト法は、ガラスペーストをガラス基板の全面に塗布
したのち、フォトレジストで被覆し、露光、現像し、そ
の後、レジストパターンで被覆されてない部分をサンド
ブラストして、隔壁を形成するものである。
印刷法による隔壁の形成方法においては、毎回のスクリ
ーンの位置合わせと、スクリーンの歪みとが、ファイン
パターン化、大画面化を困難にしている。また、従来の
サンドブラスト法による隔壁の形成方法においては、ブ
ラスト深さが不均一になり易いことが、やはりファイン
パターン化、大画面化を困難にしている。さらに、上記
いずれの方法においても、隔壁を形成する工程が繁雑で
あり、隔壁の寸法精度を高めようとすれば長時間を要す
るため、それが製造コストを上昇させる要因ともなって
いる。
で寸法精度の高い隔壁を形成することができて、ファイ
ンパターン化、大画面化に十分対応し得るディスプレイ
パネル用基板を経済的に製造し得る方法を提供すること
にある。
成するために、請求項1として、樹脂成形により微細パ
ターンが形成された樹脂型を得る第1工程と、前記樹脂
型の微細パターン形成型面に隔壁材料液を供給して硬化
させる第2工程と、前記隔壁材料液の硬化物にガラス基
板を接着剤により接着させる第3工程と、前記隔壁材料
液の硬化物と前記ガラス基板の接着物から前記樹脂型を
取り除く第4工程と、前記隔壁材料液の硬化物とガラス
基板の接着物を焼成する第5工程を具備することを特徴
とするディスプレイパネル用基板の製造方法を提供す
る。
求項2として、微細パターン形成型面に隔壁材料液を流
し込んだのち、それを押圧しながら硬化させる第2工程
である請求項1記載のディスプレイパネル用基板の製造
方法を提供する。
めに、請求項3として、微細パターンが形成された金型
面に隔壁材料液を供給して硬化させる第1工程と、前記
隔壁材料液の硬化物にガラス基板を接着剤により接着さ
せる第2工程と、前記金型から前記隔壁材料液の硬化物
と前記ガラス基板の接着物を離型する第3工程と、前記
隔壁材料液の硬化物とガラス基板の接着物を焼成する第
4工程を具備することを特徴とするディスプレイパネル
用基板の製造方法を提供する。
めに、請求項4として、金型面に隔壁材料液を流し込ん
だのち、それを押圧しながら硬化させる第1工程である
請求項3記載のディスプレイパネル用基板の製造方法を
提供する。
るために、請求項5として、ディスプレイパネル用基板
がプラズマディスプレイパネル用の基板である請求項1
〜4記載のディスプレイパネル用基板の製造方法を提供
する。
発明で使用する「隔壁材料液」とは、ディスプレイパネ
ル用基板の微細隔壁を形成する材料で、材料自体が液状
であるもののほかに、材料を含む溶液状、分散液状、ゾ
ル状、ペースト状のもの等を含み、型面に流し込む等し
て供給されるだけの流動性を有することを意味し、供給
後に常温において又は加熱により硬化する性質を有する
ものを意味する。硬化の程度は、第3工程におけるガラ
ス基板との接着剤による接着、第4工程における樹脂型
の取り除き、及び第5工程における焼成を円滑に容易に
行える程度のものである(請求項3では第2〜4工程に
相当する)。すなわち、硬化は、樹脂型を取り除きでき
る程度の完全硬化のほかに、保形性を有する程度の半硬
化を含む概念である。
をもって先に発明して特許出願した発明(特願平9−2
11003号)について、さらに研究を進めてこれを発
展して完成されたものである。すなわち、本発明者ら
は、先に、射出成形により所望の微細パターンが形成さ
れた樹脂型の微細パターン形成型面に隔壁材料液を流し
込み、該隔壁材料液の上にガラス基板を重ねて置いて押
圧しながら該隔壁材料液を硬化させ、しかる後樹脂型を
取り除くことにより、ディスプレイパネル用基板を製造
する方法を特許出願した。
物とガラス基板の接着を十分に行う必要があり、また、
樹脂型の取り除きを円滑に行う必要があることを見出
し、その改善についてさらに研究を進めた。即ち、先発
明は、隔壁材料液をガラス基板で密閉して硬化接着させ
ているので、硬化させるのに十分な時間を必要とするも
のであった。しかも、隔壁材料液は側面の開放部分から
硬化しはじめるが内部は極めて硬化し難いために、離型
時において、硬化し難い部分が型面に残留するおそれを
生じていた。その改善に基づくと、樹脂型の微細パター
ン形成型面で隔壁材料液を開放状態でまず硬化させる
と、短時間で、且つ、全体を均一に硬化させることがで
き、常に円滑に樹脂型の取り除きを行なうことができ、
離型時に型への残留も防止可能となる。これらの硬化物
とガラス基板を接着剤で接着すれば、ガラス基板への接
着性が高めることができ、得られた硬化物とガラス基板
の接着剤よる接着物を焼成すれば、常に円滑に所期のデ
ィスプレイパネル用基板が得られることを知見したので
ある。
のディスプレイパネル用基板の製造方法について説明す
る。図1(a)〜(c)は、請求項1、2記載の製造方
法を説明するための概略正面図であり、図2は、実施例
におけるディスプレイパネル用基板作成手順を説明する
ための概略正面図である。
基板の製造方法について説明する。第1工程において、
樹脂成形により、図1(a)に示すような所望の微細パ
ターン50が形成された樹脂型11を得る。この樹脂型
11の微細パターン50は目的とするディスプレイパネ
ル用基板10の隔壁2を形成するためのものであり、前
記隔壁2のパターンとは凹凸反転像をなすものである。
また、この樹脂型11の微細パターン50は、ストライ
プ状又は格子状のものであり、その寸法の一例を挙げる
と、ストライプ状のもので、幅20〜60μm、深さ1
50〜200μm、間隔160μm程度のものである。
術を選択することができる。使用する樹脂は射出成形が
できるものであれば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、塩化
ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、メタクリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可
塑性樹脂のいずれも使用することができる。この射出成
形で使用する金型21は樹脂型11の製造用のマスター
金型となるものであり、例えばNC加工で型面を微細加
工することにより、目的とする樹脂型11の微細パター
ン50に対応させることができる。
に、まず、樹脂型11の微細パターン50の形成型面に
液状の隔壁材料液12を流し込む。この隔壁材料液12
は硬化終了後に第5工程の焼成を経て、図1(c)に示
すディスプレイパネル用基板10の隔壁2となるもので
ある。この流し込み方法としては、隔壁材料液12をキ
ャスティングする方法のほか、刷毛塗り等の方法を適用
することができる。このように隔壁材料液12を流し込
むことにより、隔壁材料液12は樹脂型11の微細パタ
ーン50をそのまま精緻に反転した状態で転写できるも
のであり、この転写は硬化により完了する。
は、上記のとおり「液状」であり、常温又は加熱下にお
いて、それ単独で又は硬化剤、触媒、その他の硬化に資
する成分との併用により「硬化」するものであり、第5
工程の焼成を経て好適に隔壁2を形成するものであれば
特に制限されるものではない。ただし、成形型として樹
脂型を使用するため、樹脂を熱変形させないよう、従来
のガラスペーストに比べるとより低温で加熱硬化できる
ものであることが必要となる。同様に、隔壁材料液12
の成分中に溶剤を包含するときには、溶剤と樹脂型との
相性を考慮する必要がある。このような隔壁材料液12
の例としては、常温又は加熱下において架橋反応が進行
し、セラミックス様の膜を形成する無機のケイ素含有ポ
リマーのほか、セラミックス粉末、アルミナセメントの
ようなセメント、水ガラス類等を含有する無機系バイン
ダーも使用することができる。また、この隔壁材料液1
2は隔壁2となるものであるので、ディスプレイパネル
のコントラストを得る上で有利になるように、必要に応
じて黒色等の暗色系の着色剤を配合することができる。
は、ケイ素含有ポリマーを形成する商品名 HEATL
ESS GLASSのGS−600シリーズ(ホーマー
テクノロジー社製)、ペルヒドロポリシラザンのような
ポリシラザン類、例えば商品名東燃ポリシラザン(東燃
社製)、無機バインダーである商品名 レッドプルーフ
のMR−100シリーズ(熱研社製)等を挙げることが
できる。
液12を流し込んだのち、隔壁材料液12を押圧しなが
ら硬化させる。この硬化処理に際しては、一般に、ヒー
トプレス機等の周知の加熱加圧手段を用いることができ
る。ヒートプレス等を用いる場合、均一な押圧状態を確
保するため、熱伝導性のよいクッション材を介在させる
ことができる。また、この硬化処理の処理条件は、使用
した隔壁材料液12の性質に応じて適宜選択される。硬
化温度の選択に際しては、樹脂型11の軟化点も考慮す
る。例えば、樹脂型11の材料としてポリプロピレンを
使用した場合には、ポリプロピレンの軟化点である14
0〜160℃未満の温度で加熱硬化させることが必要と
なる。この硬化処理により、樹脂型11の微細パターン
50はそのまま精緻に反転した状態で隔壁材料液12の
硬化物に転写される。
に、隔壁材料液12の硬化物にガラス基板14を接着剤
13により接着させる。このガラス基板14は、図1
(b)、(c)に示すように、そのまま背面のガラス基
板4とすることができるものである。隔壁材料液12に
ガラス基板14を接着剤13により接着させる方法は、
特に制限する必要はなく任意の方法を適用できるが、例
えば、接着剤13を、隔壁材料液12の硬化物の上面或
いはガラス基板14の一方の面のいずれか、又はこの両
方の面に、キャスティング法、刷毛塗り法等の方法によ
り塗布する方法が適用できる。この接着処理に際し、必
要に応じて、加熱および/または加圧手段によって加熱
および/または加圧することもできる。また、接着のた
めの温度、圧力、保持時間等の接着条件は用いる接着剤
13の種類に応じて適宜設定することができる。
隔壁材料液12の硬化物とガラス基板14を接着し、次
の第4工程における樹脂型の取り除きを常に円滑に行な
うことができるものであって、かつ第5工程の焼成によ
り分解除去され、又は無機物化されて焼成後の隔壁材料
液12の硬化物等と一体化され、焼成後の隔壁材料液1
2の硬化物とガラス基板14が強固に固着されるもので
あれば、特に制限されるものではない。このような接着
剤13の例としては、シアノアクリレート系接着剤、紫
外線硬化ウレタン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、無
機接着剤等が挙げられる。中でも、シアノアクリレート
系接着剤が好ましく用いられる。
に、樹脂型11の微細パターン形成型面において嵌合し
た形で形成されている隔壁材料液12の硬化物にガラス
基板14を接着剤13により接着させた接着物から、樹
脂型11を剥離し、取り除く。このとき、樹脂型11は
柔軟性があるために容易に曲げることができるので、こ
の剥離作業を円滑になすことができる。また、剥離性を
考慮すると、上記第2工程において、隔壁材料液12を
微細パターン50の凹凸形状に保持でき、かつ接着剤1
3によりガラス基板14と接着し得る程度の固さに硬化
させ、剥離後に再度硬化させて硬化を完了させてもよ
い。
物にガラス基板14を接着剤13により接着させた接着
物を焼成する。この焼成により、使用した接着剤13が
分解除去され、又は無機物化されて焼成後の隔壁材料液
12の硬化物等と一体化され、焼成後の隔壁材料液12
の硬化物とガラス基板14が強固に固着され、図1
(c)に示すような、樹脂型11の微細パターン50が
精緻に反転・転写された微細パターン60を有する隔壁
2と、それを支持するガラス基板4からなるディスプレ
イパネル用基板10を得ることができる。この際、焼成
温度、焼成時間等の焼成条件は、使用した接着剤13の
種類、隔壁材料液12の種類等に応じて適宜設定するこ
とができる。
ネル用基板10は、常法に従い、アドレス用電極の取り
付けや、蛍光体の塗布等をすることにより、目的とする
プラズマディスプレイパネル等のディスプレイパネルを
得ることができる。
パネル用基板の製造方法について説明する。第1工程に
おいて、図1(a)に示すような所望の微細パターン5
0が形成された金型21を得る。この金型21は微細パ
ターン50が形成された型面を有するもので、隔壁2の
パターンとは凹凸反転像をなすものである。この意味で
金型21は樹脂型11と同一の微細パターン形成型面が
形成されており、樹脂型のマスター金型とは異なるもの
であって、樹脂型11と同様に直に隔壁2を形成するた
めに用いられる。金型21は、NC加工等によって形成
するが、平板上に金属線を一定方向に所定間隔をおいて
複数本配置して固定する構造も実施可能である(特願平
9ー232718号参照)。なお、第1工程では金型2
1が樹脂型11と異なるほかは同一であるので、請求項
1記載の製造方法の第2工程を実施できる。同様に、第
2工程および第4工程は請求項1記載の製造方法の第3
工程及び第5工程を実施できるので、第3工程のみを説
明する。
に、隔壁材料液12の硬化物が金型21の微細パターン
形成型面において嵌合した形で形成されているので、隔
壁材料液12の硬化物にガラス基板14を接着剤13に
より接着させた接着物から離型するに際しては、微細パ
ターン形成型面に振動を付与する手段、エアーを導入す
る手段、または微細パターン形成型面を加熱する手段等
の離型手段を適宜選択することが望ましい。前記振動を
付与する手段としては、隔壁材料液12の硬化物の凹凸
の先端部分に損傷を与えることなく、接着剤13の接着
物に影響を及ぼさない程度の振幅の短い微振動が望まし
い。また、前記エアーを導入する手段としては、金型2
1の微細パターン形成型面と隔壁材料液12の硬化物と
の嵌合部位に負圧を解除する程度のエアーを導入するこ
とで足り、金型21の微細パターン形成型面の外方から
のエアーベントを設ける構造で実施可能である。さら
に、前記加熱する手段としては、隔壁材料液12の硬化
物の硬化後に微細パターン形成型面を膨張することによ
って嵌合間隙に取り除きクリアランスを形成するもの
で、加熱温度が適宜選択可能である。前記各手段は、単
独で用いることが可能であるが、任意に組み合わせて併
用すれば効果的である。
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
なストライプ状の隔壁を有するプラズマディスプレイパ
ネル用基板を製造した。以下、図2をもとに実施例1を
説明する。まず、射出成形により、幅20μm、高さ1
50μm、間隔160μmの微細パターン50を有する
ポリプロピレン製の樹脂型11を製造し、これをヒート
プレス機Pの固定盤P1の上に置いた。次に、この樹脂
型11の微細パターン50の形成型面上に、隔壁材料液
12として商品名 HEATLESS GLASS(G
S−600−1;稀釈剤としてイソプロピルアルコール
を含有している;ホーマーテクノロジー社製)を刷毛塗
りにより塗布した。次に、ヒートプレス機Pの可動盤P
2を下降させ、上から約15g/cm2 の圧力を加えなが
ら、130℃で20〜30分間程度加熱保持し、HEA
TLESSGLASSを硬化させた。可動盤P2下面に
はHEATLESS GLASSが付着しないようにフ
ッ素樹脂加工がされている。次に、可動盤P2を上昇さ
せたのち、HEATLESS GLASSの硬化物の上
に、接着剤13としてALTECO社製の商品名 Zー
28を用い、刷毛塗りにより塗膜厚約10μmになるよ
う塗布し、その塗布面の上に基板となるガラス基板14
を置き、再度可動盤P2を下降させ、上から約1g/cm
2 の圧力を加えながら常温下で5分間保持して接着を完
了した。次に、再度可動盤P2を上昇させたのち、HE
ATLESS GLASSの硬化物にガラス基板14を
接着剤13により接着させた接着物から樹脂型11を剥
離し、取り除いた。最後に、上記樹脂型11を取り除い
た接着物を約550℃で30分間程度焼成し、図1
(c)に示すようなプラズマディスプレイパネル用基板
10を得た。このプラズマディスプレイパネル用基板1
0の表面を顕微鏡により観察したところ、樹脂型11の
微細パターン50がそのまま反転・転写された、幅20
μm、高さ150μm、間隔160μmの精緻な微細パ
ターン60の隔壁2が形成されていることを確認した。
ンが形成された隔壁材料液の硬化物を開放状態として短
時間で全体均一に硬化させたうえでガラス基板に接着剤
により接着したので、接着剤を介在して金型から硬化物
を容易に取り除くことができ、その後の焼成によって接
着剤を分解除去してガラス基板に微細パターンが形成さ
れた微細隔壁を強固に固着することができる。このた
め、本発明の製造方法を適用することにより、寸法精度
の高い微細パターンの微細隔壁を有する高品質のプラズ
マディスプレイパネル等に適用できるディスプレイパネ
ル用基板を安価に提供することができ、さらに、ファイ
ンパターン化、大画面化にも十分対応することができ
る。
脂型の柔軟性によって、樹脂型から微細パターンが形成
された隔壁材料液の硬化物を接着したガラス基板を容易
に取り除くことができる。
ば、金型から直接に隔壁材料液の硬化物に微細パターン
を形成したうえに、金型からの離型を促しているので、
製造コスト低減が図られ、接着剤を介在して金型から隔
壁材料液の硬化物を容易に取り除くことができる。
造方法を説明するための概略正面図である。
手順を説明するための概略正面図である。
略斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂成形により微細パターンが形成され
た樹脂型を得る第1工程と、前記樹脂型の微細パターン
形成型面に隔壁材料液を供給して硬化させる第2工程
と、前記隔壁材料液の硬化物にガラス基板を接着剤によ
り接着させる第3工程と、前記隔壁材料液の硬化物と前
記ガラス基板の接着物から前記樹脂型を取り除く第4工
程と、前記隔壁材料液の硬化物とガラス基板の接着物を
焼成する第5工程を具備することを特徴とするディスプ
レイパネル用基板の製造方法 - 【請求項2】 微細パターン形成型面に隔壁材料液を流
し込んだのち、それを押圧しながら硬化させる第2工程
である請求項1記載のディスプレイパネル用基板の製造
方法。 - 【請求項3】 微細パターンが形成された金型面に隔壁
材料液を供給して硬化させる第1工程と、前記隔壁材料
液の硬化物にガラス基板を接着剤により接着させる第2
工程と、前記金型から前記隔壁材料液の硬化物と前記ガ
ラス基板の接着物を離型する第3工程と、前記隔壁材料
液の硬化物とガラス基板の接着物を焼成する第4工程を
具備することを特徴とするディスプレイパネル用基板の
製造方法 - 【請求項4】 金型面に隔壁材料液を流し込んだのち、
それを押圧しながら硬化させる第1工程である請求項3
記載のディスプレイパネル用基板の製造方法。 - 【請求項5】 ディスプレイパネル用基板がプラズマデ
ィスプレイパネル用の基板である請求項1〜4記載のデ
ィスプレイパネル用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2303398A JP3980735B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ディスプレイパネル用基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2303398A JP3980735B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ディスプレイパネル用基板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11224597A true JPH11224597A (ja) | 1999-08-17 |
JP3980735B2 JP3980735B2 (ja) | 2007-09-26 |
Family
ID=12099170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2303398A Expired - Fee Related JP3980735B2 (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | ディスプレイパネル用基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3980735B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003515461A (ja) * | 1999-11-30 | 2003-05-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | マイクロ構造層の熱転写 |
JP2007523442A (ja) * | 2003-05-27 | 2007-08-16 | トムソン プラズマ エス アー エス | セメント分割隔壁を含むプラズマパネル |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP2303398A patent/JP3980735B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003515461A (ja) * | 1999-11-30 | 2003-05-07 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | マイクロ構造層の熱転写 |
JP2007523442A (ja) * | 2003-05-27 | 2007-08-16 | トムソン プラズマ エス アー エス | セメント分割隔壁を含むプラズマパネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3980735B2 (ja) | 2007-09-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI278694B (en) | Method for supporting a flexible substrate and method for manufacturing a flexible display | |
CN1230856C (zh) | 用可拉伸模具在基片上精密压制和对准结构的方法 | |
TW398017B (en) | Method for manufacturing flat plate with precise bulkhead, flat plate with precise bulkhead, method for manufacturing plasma display unit substrate and plasma display unit substrate and plasma display unit substrate | |
JP3660449B2 (ja) | 微細隔壁の形成方法 | |
JPH11135916A (ja) | 電極および電子回路パターンの印刷方法 | |
JP3239898B2 (ja) | 厚膜パターン形成方法 | |
JPH11224597A (ja) | ディスプレイパネル用基板の製造方法 | |
JP3367518B2 (ja) | 成形型とこれを用いたディスプレイパネルの隔壁形成方法 | |
JP2002170495A (ja) | 隔壁一体型合成樹脂背面基板 | |
JP2000021303A (ja) | ガス放電型平面表示装置及びその製造方法 | |
JP3949783B2 (ja) | ディスプレイパネル用基板の製造方法 | |
KR100383093B1 (ko) | 격벽제조용 플라스틱 필름 및 이를 이용한 플라즈마디스플레이 패널용 격벽 제조 방법 | |
JP3909725B2 (ja) | ディスプレイパネル用基板の製造方法 | |
JP3594761B2 (ja) | ディスプレイパネル用の材料基板 | |
JPH11306969A (ja) | ディスプレイパネル用基板の製造方法 | |
JPH08276445A (ja) | 高意匠プラスチック成形品の製造方法 | |
JPH0117849B2 (ja) | ||
JPH079573A (ja) | 装飾体又は表示体の製造方法 | |
JPH11329227A (ja) | 隔壁用型部材および隔壁製造方法 | |
JPH1191230A (ja) | 凹版オフセット印刷法を用いた微小パターン形成方法と該方法による微小パターン形成物及び液晶パネル用カラーフィルタ | |
KR100404892B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널용 격벽 제조방법 | |
JP3734337B2 (ja) | 面放電交流型プラズマディスプレイパネル | |
KR100396375B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널용 격벽 제조방법 | |
JP3563582B2 (ja) | プラズマディスプレーパネルの隔壁形成用フイルム | |
JP2006035779A (ja) | 成形型、成形方法、成形体、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060810 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060905 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20060928 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061204 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Effective date: 20070120 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070410 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070502 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070529 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20070628 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |