JPH11224482A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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Publication number
JPH11224482A
JPH11224482A JP2288098A JP2288098A JPH11224482A JP H11224482 A JPH11224482 A JP H11224482A JP 2288098 A JP2288098 A JP 2288098A JP 2288098 A JP2288098 A JP 2288098A JP H11224482 A JPH11224482 A JP H11224482A
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JP
Japan
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recording medium
head
recording
traverse
damper
Prior art date
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Pending
Application number
JP2288098A
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English (en)
Inventor
Benichi Miyazaki
弁一 宮崎
Tadashi Maeoka
正 前岡
Masayuki Shinoda
雅之 篠田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生装置に使用されるトラバース機構に
おいて、温度や振動等の環境変化に対してより多くのマ
ージン確保が可能とする調整機構を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ガイドシャフト6の外側端部6ao、6
bo及び内側端部6biに各々±Z方向に高さ調整可能
な調整手段40、50及び60を設ける。記録媒体に対
してヘッド5の任意の位置でラジアル方向及びタンジェ
ンシャル方向に最良に調整でき、より多くのシステムの
マージン確保が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する円盤状記
憶媒体あるいは直線上に移動するカード状記憶媒体から
情報を再生、または録再する記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、記録媒体に記録したり記録媒体か
ら再生するヘッドとして、光ビームを照射するヘッド
を、回転する円盤状記憶媒体(以下、ディスクと略す)
の半径方向に駆動制御するトラバース機構を有する記録
再生装置は、コンピュータ周辺機器(CD−ROM、光
磁気ディスク、相変化ディスク等)、AV機器(CD、
ビデオCD(V−CD)、ビデオディスク、DVD(デ
ジタル・ブァーサタイル・ディスク:Digital Versatil
e Disk)等)等の情報記憶再生装置の基幹部品として注
目されている。また、直線上に移動するカード状記憶媒
体にその移動方法と異なる方向(例えばその直行方向)
にヘッドを駆動する記録再生装置も種々提案されてい
る。特に、情報記憶再生装置の軽薄短小化にあわせ、記
録再生装置もより小型化、軽量化が求められ、かつ、信
頼性や組立性も重視されてきている。
【0003】以下、図面を参照しながら、従来の記録再
生装置について説明する。図10は従来の記録再生装置
を示す構成斜視図で、一部分断面斜視図を示している。
図10において、1002はシャーシであって、板金プ
レスによるものである。シャーシ1002上にはターン
テーブル1004が回転軸に圧入されたスピンドルモー
タ1003が設けられている。ターンテーブル1004
にディスク(図示せず)を載置してスピンドルモータ1
003により回転する。
【0004】ヘッド1005はメインシャフト1006
a、サブシャフト1006bからなる一対のガイドシャ
フト1006にディスクの半径方向に移動可能にガイド
され、スピンドルモータ1003によって回転したディ
スクに光ビームを照射し情報を記録再生する。メインシ
ャフト1006aはディスク内周側端部近傍において支
点となるように固定部1020で固定され、またサブシ
ャフト1006bも同様にディスク内周側端部近傍にお
いて支点となるように固定部1022で固定されてお
り、両方とも外周側端部近傍において上下方向に摺動自
在に固定されている。
【0005】すなわち図10のサブシャフト外周側端部
の断面に示すように、ガイドシャフト1006とシャー
シ1002との間にはバネ1014が設けられ、ガイド
シャフト1006を上方向に押し上げている。この力に
抗するように、バネ1014近傍でガイドシャフト10
06の上方から調整ネジ1015がネジ先端で当接して
いる。調整ネジ1015はシャーシ1002にネジ10
16で固定されたシャフト受け1011に螺合して支え
られている。調整ネジ1015を回転させると調整ネジ
1015はシャーシ1002に対して相対的に上下し、
バネ1014で調整ネジ1015に押しつけられている
ガイドシャフト1006は、ディスク内周側を支点に外
周側でシャーシ1002に対して上下に微動する。
【0006】1007はリードスクリューであって、円
柱状の表面に螺旋溝1007aを有し、ガイドシャフト
1006に略平行になるよう、スピンドルモータ100
3に近い方の端部1007bを固定部1020のスラス
ト軸受け部1020bで回転自在に軸支され、もう一方
の端部1007bは軸受け部1024に挿入され回転自
在に軸支され、かつ端部1007cに大ギヤ1007d
が固定されている。1008はトラバースモータで、そ
のシャフトには小ギヤ1008aが固定され、小ギヤ1
008aと大ギヤ1007dが係合するように、トラバ
ースモータ1008はシャーシ302に固定されてい
る。
【0007】リードスクリュー1007の螺旋溝100
7aにはヘッド1005に設けられたナット1009が
係合している。リードスクリュー1007はトラバース
モータ1008により回転し、これより螺旋溝1007
aに沿ってナット1009がリードスクリュー1007
に平行に送られ、これに伴いヘッド1005が載置され
たディスクの径方向に移動する。
【0008】1030はフレキシブルプリント基板(以
下、フレキと略す)で、周知のように非常に柔軟な薄膜
接続線で、ヘッド1005に信号を供給するものであ
る。すなわち、フレキ1030を「U」の字状にして、
その一端をヘッド1005のサブシャフト1006b側
の側面に固定してヘッド1005内の電子回路(図示せ
ず)に接続され、もう一端を対向するシャーシ1002
の側面内側に設けられたコネクター1032に接続さ
れ、これによりヘッド制御回路(図示せず)からヘッド
1005に信号が供給される。また、フレキ1030が
柔軟なため、ヘッド1005のディスクの径方向移動の
抵抗とはならない。
【0009】1002aはダンパ取付部で、シャーシ1
002側面から折り曲げ加工されたもので、3カ所有
り、特にスピンドルモータ1003、トラバースモータ
1008の各近傍に1カ所ずつ設けられている。このダ
ンパ取付部は、円盤状の記録媒体としての光ディスクの
投影範囲内に形成されている。例えば、直径120mm
のDVDが搭載可能な記録再生装置を例にとると、スピ
ンドルモータの中心から直径120mm以内の範囲内に
形成されている。これらのダンパ取付部1002aにダ
ンパ(図示せず)を介して情報記憶再生装置のフレーム
(図示せず)や外装(図示せず)等に固定される。
【0010】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、スピンド
ルモータ1003を回転させて、ターンテーブル100
4に載置されたディスクを回転させる。続いて、トラバ
ースモータ1008によりリードスクリュー1007を
回転させる。これにより、リードスクリュー1007の
螺旋溝1007aと係合するナット1009は、リード
スクリュー1007の軸方向に送られる。これに伴いナ
ット1009が固定され、かつガイドシャフト1006
によりディスク半径方向に摺動自在にガイドされたヘッ
ド1005は、ディスク半径方向に送られる。これによ
り、ヘッド1005を任意のディスクのトラックの近傍
に移動して、トラック上の情報を読み出す、または書き
込むことができる。
【0011】周知のように、ディスクは通常合成樹脂で
できており、ターンテーブルに載置したときに若干の反
りを有してしまう。またヘッド1005は光軸の傾き調
整残差を持っており、スピンドルモータ1003は軸の
倒れを有しており、またシャーシ1002は反りを持っ
ている。この反り、軸の倒れ、調整残差により、理想的
なディスク面の法線とヘッド1005の再生信号の最良
点は傾きを持つ。この傾きは再生信号の時間軸方向の変
動成分ジッタと相関を持っており、ジッタはこの傾きが
大きくなるほど増えてゆき、その増え方もこの傾きが大
きくなるほど増大していく。よって、システムのマージ
ンを確保するため、ヘッド1005の再生信号の最良点
のディスクに対する傾きをできるだけ小さくする必要が
ある。
【0012】調整ネジ1015はシャーシ1002にネ
ジ1016で固定されたシャフト受け1011に螺合さ
れており、回転すると調整ネジ1015の先端はシャー
シ1002に対する高さが変わる。ガイドシャフト10
06はディスク外周側端部でバネ1014により上方向
に押し上げられて、調整ネジ1015に対して押圧され
ている。よって、調整ネジ1015の先端の高さが変化
すると、その先端に当接しているガイドシャフト100
6の高さが変化する。ガイドシャフト1006の一端は
ディスク内周側で固定されているので、その固定端を支
点にガイドシャフト1006は上下方向回動し、ディス
クに対する傾きを変化させる。この傾きを調整するチル
ト調整機構により、ヘッド1005とディスクの相対的
な傾きを調整し、この記録再生装置に要求される性能、
特性(スペック)に対する余裕である「システムのマー
ジン」の確保をすることが可能となる。
【0013】なお、今後簡単のため、記録媒体に垂直な
方向をフォーカス方向と呼び、ディスクの半径方向をラ
ジアル方向と呼び、この2方向に垂直な方向をタンジェ
ンシャル方向と呼ぶことにする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような一対のガイドシャフト1006がメイン・サブ
とも内径側で固定されているような従来の記録再生装置
では、ディスクのタンジェルシャル方向におけるヘッド
の位置規制が精度良くできないため、DVDのような高
記録密度の光ディスクでは精度良くトラッキングできな
いという課題がある。そのため、サブシャフトの内径側
を外径側と同様な構成で微調しなければならないが、載
置するディスクの下に隠れてしまい、細かい調整が非常
に困難であるという課題を有していた。
【0015】次に、ヘッド1005と接続される信号数
が多く、そのためヘッド制御回路・ヘッド1005間の
信号供給用フレキ1030の幅を大きくしなければなら
ないが、フレキ1030がヘッド1005側面から供給
しているので、シャーシ1002の高さがこのフレキ1
030の幅に規制され、記録再生装置の高さ小さくでき
ないという課題を有していた。
【0016】また、シャーシ1002がプレスによって
曲げ加工をしているので、側面が4カ所で分断されてお
り、全体の剛性が弱く、かつ携帯可能な情報記憶再生装
置ではディスクの載置の際に記録再生装置、特にトラバ
ース機構が露出してしまう。これらは、剛性の点、耐防
塵の点でこのような携帯可能な情報記憶再生装置に使用
する記録再生装置では、ふさわしくないという課題があ
った。
【0017】また、特に携帯可能な情報記録再生装置、
例えば、ポータブルCDプレーヤのようにディスク自身
を一般ユーザが自分で装着する情報記録再生装置では、
ディスク装着時にはトラバース機構が露出した状態とな
る。さらに、トラバース機構をダンパを介して保持する
ため、トラバース機構と外観部品とは一定の隙間(1〜
1.5mm程度)を設ける必要がある。そのため、その
隙間から基本的には内蔵部品であるべきダンパが一般ユ
ーザの目に触れることになり、そこで外観部品としての
見栄えが要求される。例えば、外観部品と同系統の色で
着色し外観的に目立たない工夫をしている。一方、各ダ
ンパにかかるトラバース機構の重量を均一にすることが
困難な場合が多い。そのため、支持重量の違いが大きな
部分は、材料を変更したりして特性確保を図っていた。
従って、外観状の要求事項(外観部品としての見栄え)
と特性確保の両立が困難であるという課題を有してい
た。
【0018】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、記録媒体に対してヘッドをラジアル方向とタンジェ
ンシャル方向の2方向に任意に調整可能な記録再生装置
を提供することを目的とする。また、本発明は、フレキ
シブルプリント基板がトラバース機構に引っかかたりす
せずに、安定にヘッドのラジアル方向送りが可能で、し
かも小型薄型化が可能な記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0019】さらに、本発明は、剛性や耐震特性の確保
と防塵を図り、しかも小型薄型化が可能な記録再生装置
を提供することを目的とする。また、本発明は、外観状
の要求事項(外観部品としての美感ある見栄え)と特性
確保の両立を可能とする記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の記録再生装置は、ヘッドの軸受部に挿入さ
れ、ヘッドを情報トラックの直交方向に移動自在に案内
する2本のガイドシャフトの端部の4カ所の内3カ所を
前記記録媒体の垂直方向に調整可能な調整手段を有して
いる。
【0021】この構成によって、記録媒体に対してヘッ
ドをラジアル方向及びタンジェンシャル方向の両方向に
任意に調整可能になり、従来より温度や輸送等の環境変
化に対応する能力(いわゆるシステムのマージン)が向
上した記録再生装置が得られる。この目的を達成するた
めに本発明の記録再生装置は、厚み方向が記録媒体に垂
直な方向で、かつU字状に屈曲した状態で一端をヘッド
の記録媒体の反対側の面に仰角を有して取付けられ、他
端がトラバースシャーシに取付られたフレキシブルプリ
ント基板を有している。
【0022】この構成によって、フレキシブルプリント
基板の高さをトラバースシャーシの高さを共有もしくは
非常に接近して構成しても、フレキシブルプリント基板
が仰角を有して取り付けられているので、そのフレキシ
ブル性によりU字状部分が記録媒体側に変位させられ、
その結果フレキシブルプリント基板がトラバースシャー
シに挟まれたりすることなく駆動でき、信頼性が高く安
定にヘッドのラジアル方向送りが可能で、しかも小型薄
型化が可能な記録再生装置が得られる。
【0023】この目的を達成するために本発明の記録再
生装置は、駆動手段やディスクモータを搭載し、かつ周
囲が繋がった周囲壁部を有した箱状のプレス成形で形成
されたトラバースシャーシを有している。この構成によ
って、例えば、小型・薄型のため板厚の薄く(例えば、
1mm)しかも薄型化のためヘッドと高さを共有し中央
部に大きな穴が開いたプレスの板金であっても、側面が
周囲壁部により繋がった形状のため剛性が高く、外部振
動にも強く、しかも側面からの埃もシャットアウトでき
るため、剛性や耐震特性の確保と防塵を図り、しかも小
型薄型化が可能な記録再生装置が得られる。
【0024】この目的を達成するために本発明の記録再
生装置は、トラバースシャーシの記録媒体の投影範囲内
に形成された第1のダンパ取付部に取り付けられた第1
のダンパと、トラバースシャーシの記録媒体の投影範囲
外に形成された第2のダンパ取付部に取り付けられた第
2のダンパを有している。この構成によって、第1のダ
ンパは外観部品としての色等を配慮した同一材料かつ同
一形状とし、第2のダンパをトラバース機構の支持重量
のアンバランスを調整するため第1のダンパと異なる材
料にしてしかも第1のダンパの色等を変更して組込時に
容易に識別可能にすることができ、外観状の要求事項
(外観部品としての見栄え)と特性確保の両立を可能と
する記録再生装置が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、記録媒体の情報トラックに情報を記録したりまたは
記録媒体の情報トラックから情報を再生するヘッドと、
ヘッドを情報トラックの直交方向に駆動する駆動手段
と、ヘッドの軸受部に挿入され、ヘッドを情報トラック
の直交方向に移動自在に案内する2本のガイドシャフト
と、2本のガイドシャフトの端部の4カ所の内3カ所を
記録媒体の垂直方向に調整可能な調整手段を備えたこと
を特徴ととしたものであり、記録媒体に対してヘッドを
ラジアル方向及びタンジェンシャル方向の両方向に任意
に調整可能になり、従来より温度や輸送等の環境変化に
対応する能力(いわゆるシステムのマージン)が向上す
るという作用を有する。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、調整手段は、ガイドシャフトの記録媒体の外側端部
2カ所を記録媒体側から調整可能とし、ガイドシャフト
の記録媒体の内側端部1カ所を記録媒体と反対側から調
整可能としたことを特徴としたものであり、記録媒体の
外側を記録または再生可能とするためラジアル方向に移
動可能に構成するとヘッドがラジアル方向に幅が必要な
ため、上記外側端部2ヶ所は記録媒体の投影範囲外に構
成され、上記内側端部1カ所は記録媒体の投影範囲内に
構成され、従って、記録媒体を装着して信号を再生しな
がら調整しても、外側端部2カ所は記録媒体がないの
で、調整が最も容易な上側調整が可能で、また、内側端
部1カ所も記録媒体とトラバース機構の隙間に調整治具
等を挿入する必要が無く、十分スペースのとれた下側か
ら調整治具等が挿入可能であるという作用を有する。
【0027】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、ヘッドの軸受部は、一端に2カ所の円筒状のメイン
軸受部と、他端にメイン軸受部まわりの回転を規制する
サブ軸受部とを有し、調整手段は、サブ軸受部が挿入さ
れたガイドシャフトの内側端部を記録媒体と反対側から
調整可能としたことを特徴としたものであり、2カ所の
円筒状のメイン軸受部が挿入されたガイドシャフトの内
側端部を高さ基準として調整することになり、駆動手段
との連結機構の精度確保やヘッドの基準高さ確保等が容
易になるという作用を有する。
【0028】請求項4に記載の発明は、記録媒体の情報
トラックに情報を記録したりまたは記録媒体の情報トラ
ックから情報を再生するヘッドと、ヘッドを情報トラッ
クの直交方向に駆動する駆動手段と、記録媒体を載置し
て回転駆動するディスクモータや駆動手段を搭載するト
ラバースシャーシと、厚み方向が記録媒体に垂直な方向
で、かつU字状に屈曲した状態で一端をヘッドの記録媒
体の反対側の面に仰角を有して取付けられ、他端がトラ
バースシャーシに取付られたフレキシブルプリント基板
を備えたことを特徴としたものであり、フレキシブルプ
リント基板の高さをトラバースシャーシの高さと共有も
しくは非常に接近して構成しても、フレキシブルプリン
ト基板が仰角を有して取り付けられているので、そのフ
レキシブル性によりU字状部分が記録媒体側に変位させ
られ、その結果フレキシブルプリント基板がトラバース
シャーシに挟まれたりすることなく駆動でき、信頼性が
高く安定にヘッドのラジアル方向送りが可能で、しかも
小型薄型化が可能な記録再生装置が得られるという作用
を有する。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、フレキシブルプリント基板は、少なくともヘッド側
の端部に補強板を有し、補強板の記録媒体側の面からフ
レキシブルプリント部が延在するように取り付けられた
ことを特徴としたものであり、フレキシブルプリント基
板の高さをトラバースシャーシの高さと共有もしくは非
常に接近して構成しても、補強板の記録媒体側の面から
フレキシブルプリント部が延在しているので、さらにト
ラバースシャーシとの隙間確保ができ、その結果さらに
フレキシブルプリント部がトラバースシャーシに挟まれ
たりすることなく駆動でき、より信頼性を高くできると
いう作用を有する。
【0030】請求項6に記載の発明は、記録媒体の情報
トラックに情報を記録したりまたは記録媒体の情報トラ
ックから情報を再生するヘッドと、ヘッドを情報トラッ
クの直交方向に駆動する駆動手段と、記録媒体を載置し
て回転駆動するディスクモータと、駆動手段やディスク
モータを搭載し、かつ周囲が繋がった周囲壁部を有した
箱状のプレス成形で形成されたトラバースシャーシとを
備えたことを特徴としたものであり、例えば、小型・薄
型のため板厚の薄く(例えば、1mm)しかも薄型化の
ためヘッドと高さを共有し中央部に大きな穴が開いたプ
レスの板金であっても、側面が周囲壁部により繋がった
形状のため剛性が高く、外部振動にも強く、しかも側面
からの埃もシャットアウトできるため、剛性や耐震特性
の確保と防塵を図り、しかも小型薄型化が可能な記録再
生装置が得られるという作用を有する。
【0031】請求項7に記載の発明は、請求項6におい
て、周囲が繋がった周囲壁部を有した箱状のプレス成形
で形成され、周囲壁部をトラバースシャーシの周囲壁部
と接合するように取り付けたトラバースカバーを備えた
ことを特徴としたものであり、トラバースシャーシの周
囲壁部とトラバースカバーの周囲壁部を接合するように
取り付けることにより、いずれも側面が繋がった形状の
ため相乗効果的に剛性が高くなり、外部振動にもさらに
強くなり、また単に上下から接合して取り付けるだけで
記録または再生動作のためカバー不可能なヘッドとディ
スクモータを除いて完全に覆うことができ非常に防塵性
に優れているという作用を有する。
【0032】請求項8に記載の発明は、円盤状をした記
録媒体の情報トラックに情報を記録したりまたは記録媒
体の情報トラックから情報を再生するヘッドと、ヘッド
を情報トラックの直交方向に駆動する駆動手段と、記録
媒体を載置して回転駆動するディスクモータと、駆動手
段やディスクモータを搭載したトラバースシャーシと、
トラバースシャーシの記録媒体の投影範囲内に形成され
た第1のダンパ取付部に取り付けられた第1のダンパ
と、トラバースシャーシの記録媒体の投影範囲外に形成
された第2のダンパ取付部に取り付けられた第2のダン
パとを備えたことを特徴としたものであり、第1のダン
パは外観部品としての色等を配慮した同一材料かつ同一
形状とし、第2のダンパをトラバース機構の支持重量の
アンバランスを調整するため第1のダンパと異なる材料
にしてしかも第1のダンパの色等を変更して組込時に容
易に識別可能にすることができ、外観状の要求事項(外
観部品としての見栄え)と特性確保の両立を可能とする
記録再生装置が得られるという作用を有する。
【0033】請求項9に記載の発明は、請求項8におい
て、第1のダンパは3ヶ有し、第2のダンパは1ケ有す
ることを特徴としたものであり、力学的には物を支える
には3点で十分であるとされているが、実際の振動には
ローリング成分が含まれたもの等複雑な挙動を示すた
め、4点支持の方が実際の種々の振動に対して安定な支
持形態であり、記録媒体の投影範囲内には質量の大きな
ディスクモータ及びヘッドが存在しており、従ってその
投影範囲内に構成した3ヶの第1のダンパで基本的にト
ラバースシャーシを支持し、この支持のアンバランス調
整およびローリング力等に対して安定されるために補助
的に第2のダンパで支持することにより、ローリング成
分等を含む実際の複雑な種々の振動にも安定な支持が可
能であるという作用を有する。
【0034】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図9、図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1の記録再
生装置の主要部を示す構成斜視図であり、図示X方向は
ラジアル方向であり、同Y方向はタンジェンシャル方向
であり、同Z方向はフォーカス方向である。
【0035】図1において、2はトラバースシャーシ
で、図2のトラバースシャーシ単体の斜視図を示すよう
にプレス加工の板金で形成され、基準面部2aに後述す
るディスクモータ3やヘッド5をX方向に移動自在に支
持するガイドシャフト6等が取付可能に構成されてい
る。また、トラバースシャーシ2はその基準面部2aの
周囲を絞り加工により周囲が繋がった状態のままで周囲
壁部2bを構成し、図2で示すように全体として基準面
部2aと周囲壁部2bとは共に凸凹はあるが、基本的に
曲げ加工のようにいわゆる縁切りされて分断された箇所
は無く、全体として周囲が繋がっており、この全体が繋
がった形状を便宜的に箱状と表現している。また、トラ
バースシャーシ2には、記録媒体(図示せず)としての
光ディスク、例えばDVDの投影範囲内すなわち直径1
20mmの範囲内にある第1のダンパ取付部2c及び記
録媒体の投影範囲外すなわち直径120mmの範囲外に
ある第2のダンパ取付部2dが周囲壁部2bから外に突
出するように構成されている。この第1のダンパ取付部
2cは、後述するディスクモータ3、トラバースモータ
8及び調整手段60の各近傍に形成し、第2のダンパ取
付部2dは調整手段50の近傍に形成している。また、
トラバースシャーシ2には、基準面部2aの中央に後述
するヘッド5の移動奇跡に相当する部分にヘッド穴2f
が形成されている。
【0036】3はディスクモータで、その回転軸にター
ンテーブル4が圧入されており、ターンテーブル4に記
録媒体を載置してディスクモータ3により回転可能な構
成になっている。5はヘッドで、記録媒体として、例え
ば、再生専用のDVDの情報トラックから情報を再生し
たり、あるいは、例えば、記録再生可能なDVD−RA
Mの情報トラックに情報を記録したりする。ヘッド5に
は、X方向に移動可能なように軸受部としてメイン軸受
部5a及びサブ軸受部5bを有している。メイン軸受部
5aは2ヶの円筒状の軸受を有し、サブ軸受部5bはメ
イン軸受部5b回りの回転を規制可能な形状として例え
ばコの字状の軸受を有している。
【0037】なお、メイン軸受5a及びサブ軸受5bの
軸受材料は、オイルが内部に充填されたいわゆるメタル
軸受でもよいし、ヘッドの基材そのもの(例えば、アル
ミニウム)をそのまま軸受形状にしてもよい。また、図
3に示すように、ヘッド5の底面5cはトラバースシャ
ーシ2の底面2hと一致させている。これは、トラバー
スシャーシ2の厚みとヘッド5の厚みを同程度とし、装
置の薄型化を図るためである。
【0038】6はヘッド5の摺動移動を案内するよう略
平行に構成された2本のガイドシャフトで、その一方
の、ヘッド5のメイン軸受部5aに挿入されるガイドシ
ャフトをメインシャフト6aと呼び、もう一方の、ヘッ
ド5のサブ軸受部5bに挿入されるガイドシャフトをサ
ブシャフト6bと呼ぶことにする。この一対のガイドシ
ャフト6によって、ヘッド5はX方向に移動可能にガイ
ドされる。
【0039】7はリードスクリューで、円柱状の表面に
螺旋溝7aを有し、ガイドシャフト6に略平行になるよ
う、ディスクモータ3に近い方(+X側)の端部すなわ
ち内側端部7bを固定部材20のスラスト軸受け部20
bで回転自在に軸支され、もう一方(−X側)の端部す
なわち外側端部7cはスクリュー軸受部材(図示せず)
に挿入され回転自在に軸支されている。また、外側端部
7cにはスクリュー軸受部材より内側すなわち+X側に
大ギヤ7dが固定されている。
【0040】8は駆動手段としてのトラバースモータ
で、そのモータ軸には小ギヤ(図示せず)が固定され、
このトラバースモータ8の小ギヤと大ギヤ7dが係合す
るように、トラバースモータ8はトラバースシャーシ2
に固定されている。詳しくは、トラバースモータ2がネ
ジ止め等によりチルトネジ固定板42に固定され、この
チルトネジ固定板もネジ止め等によりトラバースシャー
シ2に固定されている。また、トラバースモータ8の後
端(−X側端部)が極端な衝撃等が加わっても、モータ
軸等が変形しないように、トラバースシャーシ2に当て
部2gを設けており、この当て部2gはトラバースモー
タ8の後端と一定隙間(1mm程度)形成されているた
め、極端な衝撃が加わってもこれ以上変位しないように
してモータ軸の変形、偏芯等不具合が発生しないように
している。
【0041】9はナットで、ヘッド5にネジ止め等で固
定され、ばね等の付勢手段(図示せず)によってリード
スクリュー7に押圧してリードスクリュー7の螺旋溝7
aに係合している。従って、リードスクリュー7は駆動
手段としてのトラバースモータ8により回転し、これよ
り螺旋溝7aに沿ってナット9がリードスクリュー7に
平行に送られ、これに伴いヘッド5が載置された記録媒
体の半径方向(±X方向)に移動する。
【0042】次に、ヘッド5への信号供給について、図
1及び図3,図4を用いて説明する。30はフレキシブ
ルプリント基板(以下、フレキと略す)で、周知のよう
にポリイミド等の薄く柔軟な合成樹脂のベースに銅箔信
号線を接着してその上から保護層を構成した、非常に柔
軟な薄膜接続線で、ヘッド5に信号を供給するものであ
る。図3、図4はこの部分の断面図であって、図3はヘ
ッド5が最も内側に移動した状態を示し、また、図4は
ヘッド5が図4の位置から少し移動した状態(従来の記
録再生装置において、トラバースシャーシ2とフレキ3
0が引っかかたり巻き込んだりしやすかった位置)を示
す。このようにフレキ30の厚み方向をZ方向にし、そ
の幅方向をY方向にした状態で、「U」の字状にして、
その一端に形成された補強板30aの部分をヘッド5の
−Z側の傾斜面に図3、図4に示すように仰角を有して
ネジ31でネジ止め固定され、ヘッド5内の電子回路
(図示せず)に接続される。もう一端は、トラバースシ
ャーシ2に固定され+Z側に構成された固定P板32に
接続され、これによりヘッド制御回路(図示せず)から
ヘッド5に信号が供給される。
【0043】このように構成された本実施の形態のフレ
キ30の特徴を明快にするため、この位置に従来のフレ
キの取付方法を適用した場合を図11に示す。この従来
技術では、フレキ2030は補強板2030aの部分で
ヘッド2005の−Z側の水平面にネジ2031でネジ
止めされているが、フレキ2030が柔軟なため、ヘッ
ド5が−X側に位置する時に、垂れ下がりが発生(特
に、−Z方向を重力方向として使用した場合に顕著に発
生)し、図11のようにトラバースシャーシ2との間に
フレキ2030の一部分2030b部分が噛み込んでし
まう。
【0044】これに対して、本実施の形態によれば図
3、図4に示すように仮に垂れ下がっても、補強板30
aを仰角を有して取り付けているので、トラバースシャ
ーシ2に対してフレキ30を+Z側に離間させることが
できる。なお、我々の実験によると、仰角(図中の記号
α)は、α=0度で10回に1回程度−X方向の移動で
噛み込みが発生していたが、α=約3.5度でも噛み込
みが全く無くなり、非常に大きな効果があった。また、
フレキ30が柔軟なため、ヘッド5の±X方向移動の抵
抗とはならない。
【0045】なお、フレキ30のポリイミド等のベース
側を「U」字状の外側になるように構成することで、フ
レキ30が仮にトラバースシャーシ2の端部やトラバー
スカバー80(後述)に摩擦しても、ベース側が当接す
るので銅箔面にはダメージが生じない。また、図3にお
いて、補強板30aは仰角αを有して固定しているの
で、上述したフレキ30の挟み込み対策と併せて、補強
板30aとトラバースシャーシ2との間隔の余裕にもな
り、ヘッド5がX方向に移動時に補強板30aとトラバ
ースシャーシ2とがぶつかることもない。
【0046】次にガイドシャフト6の固定について、図
1及び図5、図6を用いて説明する。図1において、2
0は固定部材で、メイン軸受部5a(+Y)側のメイン
シャフト6aの+X側端部すなわち内側端部6aiにお
いて支点となるように所望の高さに固定し、リードスク
リュー7の+X側端部すなわち内側端部7bをスラスト
軸受け部20bで回転自在に軸支している。
【0047】このように固定部材20により、メインシ
ャフト6aとリードスクリュー7の各内周側端部間距離
を決めているので、その位置決め精度は固定部材20の
部品バラツキ内に押さえ込むことができる。図1におい
て、40及び50は調整手段で、各々、ガイドシャフト
6の−X側端部すなわち外側端部6ao、6boにおい
て±Z方向に調整可能に形態で固定されている。図5に
この調整手段40、50の原理を説明するための部分断
面図を示す。図5において、カッコ「( )」付きで図
番を併記しているものは、カッコの外が調整手段40に
関するもの、カッコの中が調整手段50に関するもので
ある。図5に示すように、ガイドシャフト6の外側端部
6ao、6boを−Z側からコイルバネ44、54で支
持し、+Z側から調整ネジ41、51(通称、「虫ネ
ジ」と呼ばれる六角穴付きネジ)の底面を押し当てて支
持しており、この調整ネジ41、51を時計方向及び反
時計方向に回転することにより、図中±Z方向に調整可
能になっている。また、トラバースシャーシ2にネジ止
め等で固定された固定部材43、53は、凹部43a、
53aでコイルバネ44、54をガイドし、その端面4
3b、53bで−Z側のガイドシャフト6のストッパを
構成して、すなわち、−Z側の調整限界を規定してい
る。また、トラバースシャーシ2にネジ止め等で固定さ
れた調整ネジ固定板42、52のネジ穴42a、52a
に調整ネジ41、51が螺合し、調整ネジ41,51の
係合凹部41a、51a(本実施の形態では、六角穴)
に調整治具(同、六角レンチ等)を係合させて±Z方向
に調整する。また、調整ネジ固定板42、52の内面4
2b、52bで+Z側のガイドシャフト6のストッパを
構成し、すなわち、+Z側の調整限界を規定している。
【0048】図1において、60は調整手段で、サブシ
ャフト6bの+X側端部すなわち内側端部6biにおい
て±Z方向に調整可能な形態で固定されている。図6に
この調整手段の原理を説明するための部分断面図を示
す。図6に示すように、サブシャフト6bの内側端部6
biを+Z側から板バネで支持し、−Z側から調整ネジ
61(調整ネジ41、51と同じく、通称「虫ネジ」と
呼ばれる六角穴付きネジ)の底面を押し当てて支持して
おり、この調整ネジ61を時計方向及び反時計方向に回
転することにより、図中±Z方向に調整可能になってい
る。また、固定部材63は、ネジ64で板バネ62の端
部62aと共にトラバースシャーシ2にネジ止め固定さ
れている。この板バネ62のもう一方の端部62bでサ
ブシャフト6bの内側端部6biを押圧している。ま
た、固定部材63の端面63a及び端面63bで各々−
Z側及び+Z側のサブシャフト6bのストッパを構成
し、−Z側及び+Z側の調整限界を規定している。ま
た、トラバースシャーシ2に形成されたネジ穴2iに調
整ネジ61が螺合し、調整ネジ61の係合凹部61a
(本実施の形態では、六角穴)に調整治具(同、六角レ
ンチ等)を係合させて±Z方向に調整する。
【0049】次に、本実施の形態の記録再生装置の耐振
に対する構成を説明する。トラバースシャーシ2はヘッ
ド5やディスクモータ3等を搭載するための基本となる
基台であるため、トラバースシャーシ2の振動特性(固
有振動特性)は、フォーカスサーボやトラッキングサー
ボ等の各種サーボに対して安定に動作するための非常に
重要な特性の一つである。特に、記録媒体の振動への影
響の関係で、この振動特性はディスクモータ3近傍すな
わちガイドシャフト6の内側端部6ai、6bi近傍で
重要である。本実施の形態では、サブシャフト6bの内
側端部6biの−Z側に調整ネジ61を構成することに
より、ヘッド5をトラバースシャーシ2に対して剛体支
持しており、+Z側に調整ネジを構成する場合に比べて
トラバースシャーシ2の固有振動特性の確保が容易であ
る。具体的には、+Z側の場合に比べ、トラバースシャ
ーシ2の固有振動数を高くすることができる。
【0050】図1において、70は第1のダンパで、合
成ゴムで作られており、トラバースシャーシ2の第1の
ダンパ取付部2cに溝部70aをはめ込むように取り付
けられ、ディスクモータ3やヘッド5等の部品がすべて
搭載された状態のトラバースシャーシ2の荷重を基本的
にこの3つの第1のダンパ70で支持する。71は第2
のダンパで、第1のダンパ70よりやや柔らかい合成ゴ
ムででき、トラバースシャーシ2の第2のダンパ取付部
2dに溝部71aをはめ込むように取り付けられる。基
本的に3つの第1のダンパ70がトラバースシャーシ2
(正確には、トラバースユニット(後述))を支持して
いるが、この第2のダンパ71の付加により、ローリン
グ成分等を含んだ、実際に発生する複雑な種々の振動に
も安定に動作する。また、第2のダンパ71は第1のダ
ンパ70のアンバランス分を調整する役目も果たしてい
る。具体的には、第2のダンパ71が無いと、トラバー
スシャーシ2の外側(−X側)のX軸回りの自由度があ
る程度あるため、X軸回りのローリング成分を含む振動
に対して振れ回りを起こす。X軸回りのローリング振動
に対して、特に外側(−X側)で振れ回りを抑圧する役
目を果たしている。また、ヘッド5及びガイドシャフト
6等が質量が大きいため、第2のダンパ71が無いと、
トラバースモータ8近傍及び調整手段60近傍の第1の
ダンパ70はディスクモータ3近傍のそれに比べて支持
荷重が大きくなるため、この第2のダンパ71でその支
持荷重の一部を分担して支持系のアンバランスを無くし
ている。
【0051】また、トラバースシャーシ2は、第1のダ
ンパ70、第2のダンパ71を介して、記憶再生装置の
フレーム(図示せず)や外装(図示せず)等に固定され
る。具体的には、第1、第2のダンパ70、71の貫通
孔70b、貫通孔71bを円柱状または円筒状のボス等
を貫通させた状態で±Z方向の両方から挟み込んで固定
される。なお、本実施の形態では、第1のダンパ70及
び第2のダンパ71は同一金型から成形可能なように同
一形状とし、材料変更のみで特性を変えている。もちろ
ん、別々の金型は必要にはなるが第1のダンパと第2の
ダンパの形状を変えて特性を変えてもよいし、形状と材
料の両方を変えて変更してもよい。また後述する第1の
ダンパ70及び第2のダンパ71の色に関しても、成型
時に着色剤を混ぜることで素材色を変えることができ
る。
【0052】次に、剛性、防塵について説明する。図7
にトラバースカバー単体の斜視図を示す。図7に示すよ
うに、80はトラバースカバーで、プレス加工の板金形
成さで黒色塗装されており、その基準面部80dがトラ
バースシャーシ2の+Z側から覆うように取り付けられ
(図1参照)、種々の部品の保護や防塵の役目等を果た
す。その基準面部80dの周囲を絞り加工により周囲が
繋がった状態のままで周囲壁部80eを構成し、図7に
おいて詳細が明らかなように全体として基準面部80d
と周囲壁部80eとは共に凸凹はあるが、基本的に曲げ
加工のようにいわゆる縁切りされて分断された箇所は無
く、全体として周囲が繋がっている(この全体が繋がっ
た形状を便宜的に箱状と表現する)。また、トラバース
カバー80には、基準面部80dの中央にヘッド5の移
動軌跡に相当する部分及びターンテーブル4に相当する
部分に開口孔80aが形成されている。このトラバース
カバー80には爪係合部80bが形成されており、トラ
バースベース2の爪部2eに+Z側から弾性的に押し込
んで係止し固定できる(いわゆる、「パッチン止め」)
構成になっており、基本的にこの爪係合部80bのみで
固定できる構成となっている。この爪係合部80bは、
あらゆる方向の振動等に対して外れないように周囲壁部
80eに合計5カ所設けている。さらに、極端な落下衝
撃等でも外れないように、トラバースカバー80にはネ
ジ止め孔部80cを4カ所形成し、トラバースシャーシ
2のネジ孔2jにネジ止め固定できるようにしている。
【0053】なお、上述の説明では、トラバースカバー
80を黒色塗装したが、必ずしもこれに限らず、他の色
でも構わない。望ましくは、ダークグレー等の暗い色が
良い。以上、詳述したように、トラバースシャーシ2に
ディスクモータ3やヘッド5等を取り付け、トラバース
カバー80を取り付けた状態のユニットを、以下、便宜
上、トラバースユニットと呼ぶことにする。
【0054】次に、見栄えについて説明する。図8にト
ラバースユニットを情報記憶再生装置の本体に実装した
状態の平面図を示す。図8に示すように、90は本体外
装で、情報記憶再生装置の本体はトラバースユニットを
第1のダンパ70、第2のダンパ71を介して支持する
ため、このダンパ特性を確保するため、±X方向、±Y
方向及び±Z方向に一定の隙間(通常、1mm〜2.5
mm程度)を設ける必要がある。そのため、本体外装9
0もトラバースユニット(具体的には、トラバースカバ
ー80)と隙間90aを設けて取り付けられている。そ
の結果、第1のダンパ70の一部が、隙間90aから使
用者の目に触れるため目立たない色にする処理等の、い
わゆる外観部品として実装する必要がある。すなわち、
例えば、トラバースカバー80を塗装等により黒色処理
した場合、第1のダンパは同じ黒色の素材色にする等の
対応が必要である。
【0055】逆に、第2のダンパ71は、記録媒体(本
実施の形態では、直径120mmのDVD、CD等)の
投影範囲外(直径120mmの範囲外)にあるため、本
体外装91で完全に覆うことができるため、外観部品と
して美感を備える機能は必ずしも必要ではなく、例え
ば、前述の例にあわせればトラバースカバー80と同色
にする必要がない。仮に第1のダンパ70がトラバース
カバー80と同色でないとしても、第2のダンパ71は
第1のダンパ70と異なる素材色にすることで第1のダ
ンパ70と区別でき、記録再生装置の製造時に間違えて
取り付けてしまうことが回避できる。
【0056】以上のように構成された記録再生装置につ
いて、以下その動作について説明する。まず、ディスク
モータ3を回転させて、ターンテーブル4に載置された
記録媒体を回転させる。続いて、駆動手段としてのトラ
バースモータ8によりリードスクリュー7を回転させ
る。これにより、リードスクリュー7の螺旋溝7aと係
合するナット9は、リードスクリュー7の軸方向に送ら
れる。これに伴いナット9が固定され、かつガイドシャ
フト6により±X方向に摺動自在にガイドされたヘッド
5は、±X方向に送られる。これにより、ヘッド5を記
録媒体の任意の情報トラックの近傍に移動して、情報ト
ラック上の情報を読み出す、または情報トラックに情報
を書き込むことができる。
【0057】周知のように、DVD等の記録媒体は通常
合成樹脂(ポリカーボネート基材が最も一般的)ででき
ており、ターンテーブル4に載置したときに若干の反り
を有してしまう。またヘッド5は光軸の傾き調整残差を
持っており、ディスクモータ3は軸の倒れを有してお
り、またトラバースシャーシ2は反りを持っている。こ
の反り、軸の倒れ、調整残差により、記録媒体の法線に
対してヘッド5を再生信号の最良点が傾きを持つ。この
傾きは再生信号の時間軸方向の変動成分ジッタと相関を
持っており、ジッタはこの傾きが大きくなるほど増えて
ゆき、その増え方もこの傾きが大きくなるほど増大して
いく。よって、この記録再生装置に要求される性能、特
性(スペック)に対する余裕である「システムのマージ
ン」を確保するため、ヘッド5の再生信号の最良点の記
録媒体に対する傾きをできるだけ小さくする必要があ
る。
【0058】そこで、記録媒体の法線に対してヘッド5
の再生信号の最良点を調整するには、±X方向(ラジア
ル方向)の傾き調整には調整手段40及び50によりガ
イドシャフト6の各々外側端部6ao、6boを±Z方
向に移動させて行い、±Y方向(タンジェンシャル方
向)の傾き調整には調整手段50及び60によりサブシ
ャフト6bの外側端部6bo、内側端部6biを±Z方
向に移動させて行うことができる。従って、メインシャ
フト6aの外側端部6aoとサブシャフト6bの外側端
部6bo、内側端部6biの3点で±Z方向に調整可能
なため、ヘッド5の任意の位置で再生信号の最良点調整
が可能であり、ヘッド5の任意の位置でシステムのマー
ジンの確保をすることが可能となる。
【0059】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、ヘッド5を±X方向に移動自在に案内する2本のガ
イドシャフト6の端部の4カ所の内3カ所(メインシャ
フト6aの外側端部6aoとサブシャフト6bの外側端
部6bo、内側端部6bi)に記録媒体の垂直方向(±
Z方向)に調整可能な調整手段40、50、60を設け
ることにより、記録媒体に対してヘッド5をラジアル方
向(±X方向)及びタンジェンシャル方向(±Y方向)
の両方向に任意に調整可能になり、従来より温度や輸送
等の環境変化に対応する能力(すなわちシステムのマー
ジン)を向上できる。
【0060】また、本実施の形態によれば、調整手段
を、ガイドシャフト6の外側端部6ao、6boの2カ
所を記録媒体側から調整可能とし、サブシャフト6bの
内側端部6biの1カ所を記録媒体と反対側から調整可
能とすることにより、記録媒体の外側を記録または再生
可能とするためラジアル方向(±X方向)に移動可能に
構成するとヘッド5がラジアル方向に幅が必要なため、
外側端部6ao、6boの2ヶ所は記録媒体の投影範囲
外に構成され、内側端部6biの1カ所は記録媒体の投
影範囲内に構成される。従って、製造の調整時に、記録
媒体マスター(反りが一般の記録媒体に比し非常に少な
い)を装着して信号を再生しながら調整しても、外側端
部6ao、6boの2カ所は記録媒体がないので、調整
が最も容易な上側からの調整が可能となる。また、内側
端部6biの1カ所も記録媒体とトラバースユニットの
細い隙間に調整治具等を挿入する必要がなく、充分スペ
ースのある下側から調整治具等が挿入可能である。
【0061】さらに、ヘッド5の一端に2カ所の円筒状
のメイン軸受部5aを有し、他端にメイン軸受部5aま
わりの回転を規制するサブ軸受部5bを有し、サブ軸受
部5bが挿入されたサブシャフト6bの内側端部6bi
を記録媒体と反対側から調整可能とすることにより、2
カ所の円筒状のメイン軸受部5aが挿入されたメインシ
ャフト6aの内側端部6aiを高さ基準として調整する
ことになり、駆動手段(トラバースモータ)8との連結
機構の精度確保やヘッド5の基準高さ確保等が容易にで
きる。
【0062】また、厚み方向が記録媒体に垂直な方向
(Z方向)で、かつU字状に屈曲した状態で一端をヘッ
ド5の記録媒体の反対側(−Z側)の面に仰角αを有し
て取付けられ、他端がトラバースシャーシ2に取付られ
たフレキ30を設けることにより、フレキ30のZ方向
高さをトラバースシャーシ2のZ方向高さと共有もしく
は非常に接近して構成しても、フレキ30が仰角αを有
して取り付けられているので、その柔軟性によりU字状
部分が記録媒体側に変位させられ、その結果フレキ30
がトラバースシャーシ2に挟まれたりすることなく駆動
でき、信頼性が高く安定にヘッド5のラジアル方向(±
X方向)送りが可能で、しかも小型薄型化が可能な記録
再生装置が得られる。
【0063】また、フレキ30は、少なくともヘッド5
側の端部に補強板30aを有し、補強板30aの記録媒
体側の面からフレキシブルプリント部が延在するように
取り付けられることにより、フレキ30のZ方向高さを
トラバースシャーシ2のZ方向高さと共有もしくは非常
に接近して構成しても、補強板30aの記録媒体側の面
からフレキシブルプリント部が延在しているので、さら
にトラバースシャーシ2との隙間確保ができ、その結果
さらにフレキシブルプリント部がトラバースシャーシ2
に挟まれたりすることなく駆動でき、より信頼性を高く
できる。
【0064】また、駆動手段(トラバースモータ)8や
ディスクモータ3を搭載し、かつ周囲が繋がった周囲壁
部2bを有した箱状のプレス成形で形成されたトラバー
スシャーシ2を設けることにより、例えば、小型・薄型
のため板厚の薄く(例えば、1mm程度)しかも薄型化
のためヘッド5と高さを共有し中央部に大きな孔2fが
開いたプレスの板金であっても、側面が周囲壁部2bに
より繋がった形状のため剛性が高く、外部振動にも強
く、しかも側面からの埃もシャットアウトできるため、
剛性や耐震特性の確保と防塵を図り、しかも小型薄型化
が可能な記録再生装置が得られる。
【0065】また、さらに、周囲が繋がった周囲壁部8
0eを有した箱状のプレス成形で形成され、周囲壁部8
0eをトラバースシャーシ2の周囲壁部2bと接合する
ように取り付けたトラバースカバー80を設けることに
より、トラバースシャーシ2の周囲壁部2bとトラバー
スカバー80の周囲壁部80eを接合するように取り付
けて、いずれも側面が繋がった形状のため相乗効果的に
剛性が高くなり、外部振動にもさらに強くなる。また単
に上下から接合して取り付けるだけで、記録または再生
動作のため遮蔽のできないヘッド5の移動部分とターン
テーブル4を除いて、完全に覆うことができ非常に防塵
性に優れたものとすることができる。
【0066】また、トラバースシャーシ2の記録媒体の
投影範囲内に形成された第1のダンパ取付部2cに取り
付けられた第1のダンパ70と、トラバースシャーシ2
の記録媒体の投影範囲外に形成された第2のダンパ取付
部2dに取り付けられた第2のダンパ71を設けること
により、第1のダンパ70は外観部品としての色等を配
慮した同一材料かつ同一形状とし、第2のダンパ71を
トラバースユニットの支持重量のアンバランスを調整す
るため第1のダンパ70と異なる材料にしてしかも第1
のダンパ70の色等を変更して組込時に容易に識別可能
にすることができ、外観状の要求事項(外観部品として
の見栄え)と特性確保の両立を図ることができる。
【0067】また、第1のダンパ70を3ヶ、第2のダ
ンパ71を1ケ4点支持の構成を有することにより、ロ
ーリング成分等が含まれた複雑な挙動を示す実際の振動
に対して安定な支持ができる。特に、記録媒体の投影範
囲内には質量の大きなディスクモータ3及びヘッド5が
存在しており、従ってその投影範囲内に構成した3ヶの
第1のダンパ70で基本的にトラバースユニットを支持
し、この支持のアンバランス調整およびローリング力等
に対して安定されるために補助的に第2のダンパ71で
支持することにより、ローリング成分等を含む実際の複
雑な種々の振動にも安定な支持が可能となる。
【0068】(実施の形態2)図9は本発明の実施の形
態2の記録再生装置のトラバースカバー単体の斜視図で
ある。図7に示した実施の形態1のトラバースカバーと
異なるのは以下の点のみであり、その他の構成及び動作
は実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
【0069】図9において、実施の形態1との違いは、
ネジ止め孔部80cを完全に無くし、爪係合部80bの
みでトラバースベース2に固定するようにしている点
で、以上のように本実施の形態によれば、ネジ止めが完
全に無くなり、単にトラバースカバー80をトラバース
ベース2に+Z側から弾性的(パッチン的)に押し込む
だけで取り付けることができる。
【0070】なお、実施の形態2の説明では、爪係合部
のみとしたが、逆にネジ止めのみとしてもよい。なお、
上述した実施の形態1、2において、トラバースシャー
シに対しディスクモータを固定し、ヘッドをガイドシャ
フトに従って摺動する構成を示したが、トラバースシャ
ーシに対しヘッドを固定し、スピンドルモータをガイド
シャフトに従って摺動する構成にしても、同様の効果が
得られる。
【0071】また、上述した実施の形態1,2におい
て、光ビームによって記録再生を行う光ディスクあるい
は光磁気ディスクを例示して説明したが、必ずしもこれ
に限るものでなく、磁気ヘッドによって記録再生する記
録再生装置でも同様である。特に垂直磁化による記録再
生装置では、磁気ヘッドの当たりやその角度によって磁
化特性が悪化しやすいので、本発明は有効である。
【0072】また、上述した説明では、光ディスク、磁
気ディスク等のディスクを回転させ、光ヘッド、磁気ヘ
ッド等のヘッドを略径方向に走査させて情報を再生ある
いは録再する記録再生装置に関して説明を行ったが、保
持手段上に載置され直線上に移動するカード状記憶媒体
に、その移動方向とは異なる方向(例えば略直角方向)
に光ヘッド、磁気ヘッド等の読み取り手段であるヘッド
を、ガイド手段、送り手段によって走査させて情報を再
生あるいは録再する記録再生装置に関しても上述した構
成をすることで、同様の効果を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明は、ヘッドの軸受部
に挿入され、ヘッドを情報トラックの直交方向に移動自
在に案内する2本のガイドシャフトの端部の4カ所の内
3カ所を記録媒体の垂直方向に調整可能な調整手段を有
することにより、記録媒体に対してヘッドをラジアル方
向及びタンジェンシャル方向の両方向に任意に調整可能
になり、従来より温度や輸送等の環境変化に対応する能
力(いわゆるシステムのマージン)が向上するという優
れた効果が得られる。
【0074】また、本発明は、厚み方向が記録媒体に垂
直な方向で、かつU字状に屈曲した状態で一端をヘッド
の記録媒体の反対側の面に仰角を有して取付けられ、他
端がトラバースシャーシに取付られたフレキシブルプリ
ント基板を有することにより、フレキシブルプリント基
板の高さをトラバースシャーシの高さを共有もしくは非
常に接近して構成しても、フレキシブルプリント基板が
仰角を有して取り付けられているので、そのフレキシブ
ル性によりU字状部分が記録媒体側に変位させられ、そ
の結果フレキシブルプリント基板がトラバースシャーシ
に挟まれたりすることなく駆動でき、信頼性が高く安定
にヘッドのラジアル方向送りが可能で、しかも小型薄型
化が可能な記録再生装置が得られるという優れた効果が
得られる。
【0075】また、本発明によれば、駆動手段やディス
クモータを搭載し、かつ周囲が繋がった周囲壁部を有し
た箱状のプレス成形で形成されたトラバースシャーシを
有することにより、例えば、小型・薄型のため板厚の薄
く(例えば、1mm)しかも薄型化のためヘッドと高さ
を共有し中央部に大きな孔が開いたプレスの板金であっ
ても、側面が周囲壁部により繋がった形状のため剛性が
高く、外部振動にも強く、しかも側面からの埃もシャッ
トアウトできるため、剛性や耐震特性の確保と防塵を図
り、しかも小型薄型化が可能な記録再生装置が得られる
という優れた効果が得られる。
【0076】さらに、本発明は、トラバースシャーシの
記録媒体の投影範囲内に形成された第1のダンパ取付部
に取り付けられた第1のダンパと、トラバースシャーシ
の記録媒体の投影範囲外に形成された第2のダンパ取付
部に取り付けられた第2のダンパを有することにより、
第1のダンパは外観部品としての色等を配慮した同一材
料かつ同一形状とし、第2のダンパをトラバース機構の
支持重量のアンバランスを調整するため第1のダンパと
異なる材料にしてしかも第1のダンパの色等を変更して
組込時に容易に識別可能にすることができ、外観状の要
求事項(外観部品としての見栄え)と特性確保の両立を
可能とする記録再生装置が得られるという優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における記録再生装置の
主要部を示す構成斜視図
【図2】同、トラバースシャーシ単体の斜視図
【図3】同、ヘッドが最内周側に位置する場合の部分断
面図
【図4】同、フレキシブルプリント基板が引っかかりや
すい位置の部分断面図
【図5】同、ガイドシャフトの外側端部を調整する調整
手段の部分断面図
【図6】同、ガイドシャフトの内側端部を調整する調整
手段の部分断面図
【図7】同、トラバースカバー単体の斜視図
【図8】同、情報記憶再生装置の本体に実装した状態の
平面図
【図9】本発明の実施の形態2におけるトラバースカバ
ー単体の斜視図
【図10】従来の記録再生装置の主要部の構成斜視図
【図11】従来のフレキシブルプリント基板の取り付け
を示す概略断面図
【符号の説明】
2 トラバースシャーシ 2a 基準面部 2b 周囲壁部 2c 第1のダンパ取付部 2d 第2のダンパ取付部 2e 爪部 2f ヘッド孔 2g 当て部 2h 底面 2j ネジ孔 3 ディスクモータ 4 ターンテーブル 5 ヘッド 5a メイン軸受部 5b サブ軸受部 5c 底面 6 ガイドシャフト 6a メインシャフト 6ai 内側端部 6ao 外側端部 6b サブシャフト 6bi 内側端部 6bo 外側端部 7 リードスクリュー 7a 螺旋溝 7b 内側端部 7c 外側端部 8 トラバースモータ 9 ナット 30 フレキシブルプリント基板 30a 補強板 31 ネジ 32 固定P板 40、50 調整手段 41、51 調整ネジ 41a、51a 係合凹部 42、52 調整ネジ固定板 42a、52a ネジ穴 42b、52b 内面 43、53 固定部材 43a、53a 凹部 43b、53b 端面 44、54 コイルバネ 60 調整手段 61 調整ネジ 61a 係合凹部 62 板バネ 62a、62b 端部 63 固定部材 63a、63b 端面 64 ネジ 70 第1のダンパ 70a,71a 端部 70b、71b 貫通孔 71 第2のダンパ 80 トラバースカバー 80a 開口孔 80b 爪係合部 80d 基準面部 80e 周囲壁部 α 仰角

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の情報トラックに情報を記録し
    たりまたは前記記録媒体の情報トラックから情報を再生
    するヘッドと、前記ヘッドを前記情報トラックの直交方
    向に駆動する駆動手段と、前記ヘッドの軸受部に挿入さ
    れ、前記ヘッドを前記情報トラックの直交方向に移動自
    在に案内する2本のガイドシャフトと、前記2本のガイ
    ドシャフトの端部の4カ所の内3カ所を前記記録媒体の
    垂直方向に調整可能な調整手段を備えたことを特徴とす
    る記録再生装置。
  2. 【請求項2】 調整手段は、ガイドシャフトの記録媒体
    の外側端部2カ所を前記記録媒体側から調整可能とし、
    前記ガイドシャフトの前記記録媒体の内側端部1カ所を
    記録媒体と反対側から調整可能としたことを特徴とする
    請求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ヘッドの軸受部は、一端に2カ所の円筒
    状のメイン軸受部と、他端に前記主軸側軸受部まわりの
    回転を規制するサブ軸受部とを有し、調整手段は、前記
    サブ軸受部が挿入されたガイドシャフトの前記記録媒体
    の内側端部を記録媒体と反対側から調整可能としたこと
    を特徴とする請求項2記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 記録媒体の情報トラックに情報を記録し
    たりまたは前記記録媒体の情報トラックから情報を再生
    するヘッドと、前記ヘッドを前記情報トラックの直交方
    向に駆動する駆動手段と、前記記録媒体を載置して回転
    駆動するディスクモータと前記駆動手段とを搭載するト
    ラバースシャーシと、厚み方向が前記記録媒体に垂直な
    方向で、かつU字状に屈曲した状態で一端を前記ヘッド
    の前記記録媒体の反対側の面に仰角を有して取付けら
    れ、他端が前記トラバースシャーシに取付られたフレキ
    シブルプリント基板を備えたことを特徴とする記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】 フレキシブルプリント基板は、少なくと
    もヘッド側の端部に補強板を有し、前記補強板の記録媒
    体側の面からフレキシブルプリント部が延在するように
    取り付けられたことを特徴とする請求項4記載の記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体の情報トラックに情報を記録し
    たりまたは前記記録媒体の情報トラックから情報を再生
    するヘッドと、前記ヘッドを前記情報トラックの直交方
    向に駆動する駆動手段と、前記記録媒体を載置して回転
    駆動するディスクモータと、前記駆動手段と前記ディス
    クモータとを搭載し、かつ周囲が繋がった周囲壁部を有
    した箱状のプレス成形で形成されたトラバースシャーシ
    とを備えたことを特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】 周囲が繋がった周囲壁部を有した箱状の
    プレス成形で形成され、前記周囲壁部をトラバースシャ
    ーシの周囲壁部と接合するように取り付けるトラバース
    カバーを備えたことを特徴とする請求項6記載の記録再
    生装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体の情報トラックに情報を記録し
    たりまたは前記記録媒体の情報トラックから情報を再生
    するヘッドと、前記ヘッドを前記情報トラックの直交方
    向に駆動する駆動手段と、前記記録媒体を載置して回転
    駆動するディスクモータと、前記駆動手段と前記ディス
    クモータとを搭載したトラバースシャーシと、前記トラ
    バースシャーシの前記記録媒体の投影範囲内に形成され
    た第1のダンパ取付部に取り付けられた第1のダンパ
    と、前記トラバースシャーシの前記記録媒体の投影範囲
    外に形成された第2のダンパ取付部に取り付けられた第
    2のダンパとを備えたことを特徴とする記録再生装置。
  9. 【請求項9】 第1のダンパは3ヶ有し、第2のダンパ
    は1ケ有することを特徴とする請求項8記載の記録再生
    装置。
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