JPH11224094A - カラオケ採点装置 - Google Patents

カラオケ採点装置

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JPH11224094A
JPH11224094A JP10027548A JP2754898A JPH11224094A JP H11224094 A JPH11224094 A JP H11224094A JP 10027548 A JP10027548 A JP 10027548A JP 2754898 A JP2754898 A JP 2754898A JP H11224094 A JPH11224094 A JP H11224094A
Authority
JP
Japan
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pitch
signal
level
data
audio signal
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Application number
JP10027548A
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English (en)
Inventor
Yasuo Yoshioka
靖雄 吉岡
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 模範となる音声とマイクから入力される歌唱
者の音声との近似度を、より精度よく自動的に判定でき
るようなカラオケ採点装置を提供する。 【解決手段】 LD101において再生された模範歌唱
の音声信号は、レベル検出部A103およびピッチ検出
部A104に供給され、レベル検出部A103において
検出された信号レベルデータおよびピッチ検出部A10
4において検出されたピッチデータがバッファA102
に格納される。また、利用者の音声はマイク201から
入力されて、音声信号がレベル検出部B203およびピ
ッチ検出部B204に供給され、レベル検出部B203
において検出された信号レベルデータおよび、ピッチ検
出部B204において検出されたピッチデータはバッフ
ァB202に格納される。そして、比較判定部300
は、それぞれの系統において格納されたデータを読み出
し、レベル信号から歌うタイミングを、ピッチデータか
らピッチずれの判定を行い、比較結果を採点データとし
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラオケにおい
て、模範となる音声と歌唱者の音声とを比較して、自動
的に歌唱力を採点するカラオケ採点装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラオケ装置において、歌唱
者の音声をマイクから入力して、入力された音声信号か
ら歌唱力を自動的に評価する技術が提案されている。例
えば、特開昭60−260984号には、入力された音
声信号と模範となる音声信号から、それぞれのピッチを
検出して比較し、合致している回数に基づいて採点する
という技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に歌唱し
たときは、歌い出しでは不安定な音声信号が入力された
り、マイクがノイズを拾うなど、ピッチ検出には誤動作
を伴うのが通常である。特開昭60−260984号に
開示された発明では、このような誤動作が生じた場合を
考慮していないため、実際は模範歌唱とほぼ変わりなく
歌唱した場合でも低い評価となってしまう場合がある。
逆に、人間が評価したならば低く採点するような歌唱で
も、高い評価となってしまう場合もある。例えば歌い出
しのタイミングがずれたような場合でも、ピッチの合致
している回数が多ければ高く評価される。このように、
従来は、模範となる音声とマイクから入力される歌唱者
の音声との近似度を精度よく判定することはできなかっ
た。
【0004】本発明は、上述した問題を解決するために
なされたものであり、模範となる音声とマイクから入力
される歌唱者の音声との近似度を、より精度よく自動的
に判定できるようなカラオケ採点装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、入力された音声信号か
ら、一定の間隔で音高情報を検出する音高情報検出手段
と、前記音高情報検出手段によって検出された各音高情
報から、所定期間毎に該所定期間の音高の代表値を算出
する代表音高算出手段と、前記代表音高算出手段によっ
て算出された各代表値を用いて、前記入力された音声信
号についての音高に関する評価を行う音高評価手段とを
具備することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、入力される音声信
号から、信号レベルを一定の間隔で検出するレベル検出
手段と、前記レベル検出手段によって検出された各信号
レベルから、各々の発音の有無を示す発音データを作成
する発音データ作成手段と、前記各発音データを用い
て、前記入力された音声信号についての発音タイミング
に関する評価を行うタイミング評価手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、入力された音声信
号から、一定の間隔で音高情報を検出する音高情報検出
手段と、前記音高情報検出手段によって検出された各音
高情報から、所定期間毎に該所定期間の音高の代表値を
算出する代表音高算出手段と、前記代表音高算出手段に
よって算出された各代表値を用いて、前記入力された音
声信号についての音高に関する評価を行う音高評価手段
と、入力される音声信号から、信号レベルを一定の間隔
で検出するレベル検出手段と、前記レベル検出手段によ
って検出された各信号レベルから、各々の発音の有無を
示す発音データを作成する発音データ作成手段と、前記
各発音データを用いて、前記入力された音声信号につい
ての発音タイミングに関する評価を行うタイミング評価
手段と、前記音高評価手段における評価結果と前記タイ
ミング評価手段における評価結果とを用いて、総合的な
判定を行う総合判定手段とを具備することを特徴とす
る。
【0008】請求項4の発明は、請求項1または3記載
の発明において、前記代表音高算出手段は、前記所定期
間における各音高情報の度数分布に基づいて代表値を算
出することを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1または3記載
の発明において、前記音声信号は、模範となる音声信号
および採点の対象となる音声信号であり、前記音高評価
手段は、前記模範となる音声信号と前記採点の対象とな
る音声信号のそれぞれから検出される前記各代表値を比
較して評価することを特徴とする。
【0010】請求項6の発明は、請求項2または3記載
の発明において、前記音声信号は、模範となる音声信号
および採点の対象となる音声信号であり、前記タイミン
グ評価手段は、前記模範となる音声信号と前記採点の対
象となる音声信号のそれぞれから検出される前記各発音
データを比較して評価することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。 1.実施形態の構成 図1は、実施形態にかかるカラオケ採点装置の概略構成
を示すブロック図である。実施形態は、本発明を適用し
たカラオケ装置であり、採点の基準となる例えば歌手が
歌唱した模範歌唱と、採点の対象となるカラオケ利用者
の歌唱とを入力して、どの程度近似しているか数値で表
すことができるようになっている。すなわち、模範歌唱
が入力される入力系統(A系統100)と、カラオケ利
用者の歌唱が入力される入力系統(B系統200)があ
り、それぞれの系統から入力された音声信号が比較判定
部300に供給されて、採点された数値が出力されるよ
うに構成されている。なお、各部を制御するCPU、C
PUが制御に用いるプログラムを記憶したROM、デー
タの読み書きに用いるRAM等は図示を省略している。
【0012】A系統100は、LD(レーザーディス
ク)101と、バッファA102、レベル検出部A10
3、およびピッチ検出部A104から構成される。LD
101には、模範歌唱が記録されているディスクの他、
模範歌唱を音声信号として再生出力する機構も備えてい
る。なお、模範歌唱が記録されているディスクには、模
範歌唱の他、カラオケ伴奏用データが記録されている場
合があるが、この図では、A系統から入力される信号
は、模範歌唱のみの音声信号を示す。レベル検出部A1
03は、入力された音声信号から信号レベルを検出する
ものであり、検出された信号レベルは、歌うタイミング
を判定するために用いられる。ピッチ検出部A104
は、入力された音声信号からピッチデータを検出するも
のであり、検出されたピッチデータは、ピッチずれの判
定に用いられる。バッファA102は、レベル検出部A
103およびピッチ検出部A104から出力されるデー
タを一時格納するものである。
【0013】また、B系統200は、マイク201と、
バッファB202と、レベル検出部B203と、ピッチ
検出部B204とから構成される。マイク201は、カ
ラオケ利用者の歌唱を音声信号として入力するためのも
のである。バッファB202、レベル検出部B203、
ピッチ検出部B204は、A系統と同様のものである。
【0014】比較判定部300は、バッファA102お
よびバッファB202からデータを読み出して、以下に
説明するように模範歌唱とマイク入力歌唱とを比較判定
するためのものである。
【0015】2.実施形態の動作 以下、上記構成を有する実施形態の動作について説明す
る。 2−1.全体動作 カラオケ伴奏データを再生してカラオケ曲の演奏が始ま
り、歌唱区間に到達すると、カラオケ利用者は歌唱を始
める。このとき、利用者の音声はマイク201から入力
されて、音声信号がレベル検出部B203およびピッチ
検出部B204に供給される。そして、レベル検出部B
203において検出された信号レベルデータ、およびピ
ッチ検出部B204において検出されたピッチデータ
は、バッファB202に格納される。
【0016】また、同様にカラオケの伴奏に合わせて再
生された模範歌唱の音声信号もLD101からレベル検
出部A103およびピッチ検出部A104に供給され
る。そして、レベル検出部A103において検出された
信号レベルデータおよび、ピッチ検出部A104におい
て検出されたピッチデータがバッファA102に格納さ
れる。なお、模範歌唱は、カラオケ利用者には聞こえな
いようにしてもよい。レベル検出部A103、B203
およびピッチ検出部A104、B204は、5ms(ミ
リセカンド:1/1000秒)間隔で検出する。すなわ
ち、5msを検出の基本周期とする。なお、5msに限
らず他の値でもよく、値が小さい程、模範歌唱とマイク
入力歌唱とを精度よく比較することができる。比較判定
部300は、それぞれの系統において格納されたデータ
を読み出し、レベル信号から歌うタイミングを、ピッチ
データからピッチずれの判定を行い、比較結果を採点デ
ータとして出力する。
【0017】2−2.比較判定部300の動作 2−2−1.歌うタイミングの判定 図2は、歌うタイミングの判定を説明するための図であ
る。ここでは、レベル信号にしきい値を設定して、しき
い値以上であれば、「音声あり」として音声データ”
1”を生成する。また、しきい値未満であれば、「音声
なし」として音声データ”0”を生成する。比較判定部
300は、バッファA102から読み出される模範歌唱
の音声の有無を示す信号と、バッファB202から読み
出されるマイク入力歌唱との音声の有無を示す信号と
を、検出時順に比較することで歌うタイミングを判定す
る。なお、しきい値は、マイクの感度や、模範歌唱の録
音レベルなどに応じて、A系統100とB系統200の
それぞれに独立して設定できるようにする。
【0018】図2に示したデータ列は、上段がA系統1
00から入力される模範歌唱、下段がB系統200から
入力されるマイク入力歌唱の音声の有無を示している。
そして各検出時における両系統のデータを時系列で比較
して、データが一致していない検出時には、不一致フラ
グXをたてる。図示した例では、t2、t3、t13、
t14、t17の5ケ所の検出時で不一致が生じ、不一
致フラグXがたてられている。採点においては、不一致
フラグXの個数をカウントすることによって判定する。
【0019】2−2−2.ピッチずれの判定 次に、ピッチずれの判定について説明する。一般に、人
間の声は数百ms程度の短い時間では極端にピッチが変
化しないという特徴がある。従って、短時間の間でピッ
チが大きく変化しているところは誤動作によって検出さ
れた可能性が高い。そこで、200msを1の判定単位
として(以下、フレームとする)、5msの基本周期で
検出したピッチデータの度数分布に基づいて、そのフレ
ームの平均ピッチを求める。そして、フレーム毎に模範
歌唱とマイク歌唱との平均ピッチを比較することによっ
てピッチずれを検出する。なお、フレームの単位は20
0msに限らず、他の値であってもかまわない。
【0020】図3は、平均ピッチ算出の概念を説明する
図である。例えば、マイク201から音声信号が入力さ
れると、5msの基本周期でピッチが検出されたピッチ
データがバッファB202に格納される。図3(1)
は、入力された音声信号のピッチデータを示すグラフで
ある。比較判定部300は、バッファB202から1フ
レーム分のピッチデータを順次読み出して図3(2)に
示すようなヒストグラムを作成する。ヒストグラムの階
級幅を、階級値から±200セント程度に設定する。階
級幅は、1フレーム内で一般にピッチが変化しうると考
えられる範囲であれば、これに限らず他の値であっても
かまわない。
【0021】図3(1)のサークルMに示す部分は、短
時間にピッチが極端に変化しており、誤動作によって検
出されたと考えられる。この場合、人間が直接音声を聞
いたのであれば、ピッチ2pの音にしか聞こえず、ピッ
チずれを起こしてるとは感じない。5msの基本周期で
検出した模範歌唱とマイク歌唱のピッチを逐一比較して
も、実際に人間が聞いた歌唱としての類似度は判定でき
ない場合がある。しかし、装置が検出したピッチでも、
フレーム全体としてみると階級値2pの頻度が突出して
いるので、このフレームの平均ピッチを2pとして判定
すれば、人間の感覚により近い採点を行うことができ
る。そこで比較判定部300は、図示したヒストグラム
では階級値2pの度数が最大であるので、このフレーム
の平均ピッチが2pであると判定し、誤動作により検出
された階級値1p、3p、4pのピッチデータは無視す
る。
【0022】ここで、比較判定部300における平均ピ
ッチ算出処理について説明する。まず、階級値の決定の
方法について説明する。読み出したピッチデータを、平
均値(後述する)から±200セント[cent]ごとに分
類(nとする)し、分類毎の度数(Count(n)とする)を
カウントして、図3(2)に示したヒストグラムを作成
する。分類nは、最初に作成されるものから順に1、
2、3、…とする。また、各分類のピッチ平均値(Ave
(n)とする)がヒストグラムの階級値となる。ここで
は、ピッチデータは[Hz](ヘルツ)を単位とする値とす
ると、読み出したピッチデータ(PDとする)よりも20
0セント高いピッチは、PD×2200/1200[Hz]と、200
セント低いピッチは、PD×2-200/1200[Hz]と表すこと
ができる。なお、n、Ave(n)、Count(n)を示す各データ
は、RAMに記憶される。ここで、図4は、RAMに記
憶されている分類n、ピッチ平均値Ave(n)、度数Count
(n)の関係を例示した図である。
【0023】次に、図5は、平均ピッチ算出処理を示す
フローチャートである。まず、n、Ave(n)、Count(n)を
示す各データをクリアする(S1)。すなわち、他のフ
レームの検出動作にかかるデータがRAMに記憶されて
いる場合は、全て消去する。この時点では、分類は作成
されていない状態となる。次に、バッファB202から
ピッチデータを読み出す(S2)。ピッチデータの読み
出しは、5msの基本周期で検出したデータ毎に行われ
る。そして、今までに記憶された平均値と読み出したピ
ッチデータとを比較し、ピッチデータPDがいずれかの分
類nに分類されるか否かの判定を行う(S3)。すべて
のAve(n)を参照して、Ave(n)×2-200/1200≦PD≦Ave
(n)×2200/1200であれば、ピッチデータPDは、その分
類nに属することになる。
【0024】ステップS3の判定において、いずれにも
分類されないと判定された場合(NO)は、新しい分類
データの作成を行う(S4)。初めてピッチデータPDを
読み出した場合の処理であれば、ここで初めて分類n=1
が作成される。そして、例えばピッチデータPD=300[Hz]
であれば、Ave(1)=300として記憶され、分類1の度数はC
ount(1)=1として記憶される。
【0025】一方、ステップS3の判定においていずれ
かに分類されると判定された場合(YES)は、その分
類の度数を1インクリメントする(S5)。そして、そ
の分類の平均値を算出して更新する(S6)。ここで、
ステップS3、S5、S6について、図4に示した例を
用いて具体的に説明する。今回のピッチデータPDの読み
出しが二回目以降の読み出しであり、PD=290[Hz]であっ
たとすると、300×2-200/1200≦290≦300×2200/1200
となるので、ステップS3では分類1に属すると判定さ
れる。そして、分類1の度数Count(1)を1インクリメン
トし、Count(1)=14+1=15となる(S6)。次に、分類1
の平均値Ave(1)を算出して、算出された値をAve(1)とし
て新たに記憶する。平均値は次式で求めることができ
る。 Ave(n)=(Ave(n)×Count(n)+PD)/(Count(n)+1) この例では、Ave(1)=(300×14+290)/(14+1)=299.3とな
る。
【0026】このようにしてデータが更新されると(S
4、S6)、次に1フレーム分のピッチデータPDの読み
出しが終了したか否かが判定される(S7)。1フレー
ム分の読み出しが終了していないと判定された場合(N
O)は、ステップS2に戻って、次の検出時のピッチデ
ータPDの読み出しを行う。また、1フレーム分の読み出
しが終了したと判定された場合(YES)は、最大度数
(Count(n)が最大)である分類nの平均値Ave(n)を、そ
のフレームの平均ピッチ数として出力する(S8)。例
えば、ステップ8において、各Ave(n)、Count(n)の値
が、図4に示したようになっていた場合は、分類1の度
数Count(1)=15が最大値となっている。そこで、Ave(1)=
300[Hz]が出力される。
【0027】平均値データが出力されると(S8)、処
理はステップS1に戻り、次のフレームのピッチデータ
PDを読み出す。同様の処理が、同時にA系統100(模
範歌唱)についても行われており、同じフレームの平均
ピッチを示す値が出力されている。
【0028】2−2−3.比較判定 次に、上述のようにして算出した結果に基づいて、具体
的にどのように採点結果を出力するか説明する。なお、
この採点方法は例示であり、他の方法を用いてもかまわ
ない。
【0029】(1)タイミングの判定 xを模範歌唱とマイク入力の歌唱の音声データが異なる
カウント数(Xフラグの数)として、yを模範歌唱の音
声データが”1”である場合のカウント数とする。な
お、ここでカウント数とは、曲の頭から終わりまでの総
カウント数を指すものとする。そして、歌うタイミング
に関する得点は、100点を満点とすると、次式で表す
ことができる。 100−(x/y)×A
【0030】仮に、模範歌唱とマイク入力の歌唱が全く
同じタイミングで歌い終えた場合は、x/y=0となっ
て得点は100点となり、タイミングがずれた回数が多
い程x/yは大きくなって得点は低くなる。また、Aは
定数であり、Aの値が大きければ大きい程、ずれた回数
(x)の値が強調されて、高得点を出すことが困難とな
るので、初心者の場合はAの値を小さくして、上級者の
場合はAの値を大きくするようにしてもよい。
【0031】(2)ピッチずれの判定 模範歌唱とマイク入力歌唱のピッチずれの判定は、フレ
ーム毎の減点ポイントを求めることによって行う。例え
ば、ピッチずれが100セント以上なら減点ポイントを
1点とし、ピッチずれが200セント以上なら減点ポイ
ントを2点などとする。それら減点ポイントの合計ポイ
ントをzとすると、ピッチずれに関する得点は、100
点を満点とした場合に、次式で表すことができる。 100−z×B ここでBは定数であり、Bの値が大きい程ピッチずれ回
数が強調されて高得点を出すことが困難となる。
【0032】(3)総合判定 以上のように、タイミングのずれ、およびピッチのずれ
のそれぞれの観点から得点を求めるとともに、あるい
は、これらに代えて、総合得点を次式を用いて算出す
る。 100−(x/y)×A−z×B ここで、定数A,Bについては、タイミングとピッチの
どちらを重視するかによって配分する。
【0033】2−3.出力形態 1曲分の歌唱が終了し、比較判定部300から上述のよ
うな採点結果が出力されると、カラオケ装置は、例えば
ディスプレイに採点結果を数値で表示したり、採点に応
じた画像を表示して利用者に採点結果を通知する。ま
た、ディスプレイ表示に限らず、音で通知したり、採点
結果を表示する専用の表示装置を設けてもよい。
【0034】以上のように、人間の歌唱を録音した模範
歌唱の音声信号と、マイクから入力される音声信号と
を、検出時毎のレベルの有無からタイミングを比較し、
フレーム毎の平均ピッチをもとにピッチずれを比較する
ので、従来の採点機に比較してより精度よく採点するこ
とが可能となる。
【0035】3.変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。
【0036】上記実施形態では、1曲の歌唱が終了して
から最終的な得点を算出して表示するが、フレーム毎に
模範歌唱とマイク入力歌唱とのずれを表示するようにし
てもよい。この場合に、マイク入力歌唱のピッチが模範
歌唱のピッチからずれるとキャラクタが舌を出し、さら
にずれると青い顔色になったりひっくりかえったりする
ようにする。逆にピッチがずれない期間が長く続いたと
きはキャラクタに後光が差すようにする。このような状
況に応じて出力する画像データを、予め複数用意して記
憶しておき、フレームごとの判定結果に応じた画像デー
タを読み出して、ディスプレイに画像として出力するこ
とができるようにすればよい。
【0037】また、マイク入力歌唱の信号レベル、模範
歌唱の信号レベルのそれぞれについて、レベルが基準値
よりも低い場合は画面を真っ黒に表示して、レベルが一
定以上であれば、ピッチに応じて画面の色を変えていく
ようにしてもよい。また、いずれかの歌唱についての画
面を選択できたり、両方の歌唱について画面を分割して
比較できるようにすれば、ユーザーはリアルタイムに歌
っている状態および模範歌唱との違いを把握することが
でき、また、画面表示に変化を持たせることで、より楽
しみながら実力を把握することができる。なお、ピッチ
レベルだけを抽出して同様の処理を行ってもよい。
【0038】実施形態では、歌い終えてから得点が表示
されるものとしているが、ユーザーが任意の時点に得点
を表示できるようにしてもよい。例えば、リモコン操作
によって得点を表示したり非表示にしたりできるように
する。この場合、得点表示ボタンを設けた有線あるいは
赤外線等を利用した無線のリモコンを用いる。そして、
得点表示ボタンを押したときは、特定のコマンドが発生
するようになっており、CPUは画面に得点を表示する
処理を行う。なお、得点計算は、フレーム毎に行ってい
るものとし、下手に歌うとどんどん点数が悪くなるよう
にする。このようにすれば、ユーザーは必要な時にその
時点の得点を知ることができる。
【0039】また、実施形態では、模範歌唱は音声信号
として入力されるものとしたが、予めピッチデータとレ
ベルデータを作成しておいて、バッファA102に直接
供給してもよい。例えば、周知のMIDI規格に基づく
データであれば、ノートオンメッセージに含まれる、音
の強さを示すベロシティからレベルデータを作成する。
また、ノートオンメッセージに含まれる、音高を示すノ
ートナンバーからピッチデータを作成する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
模範となる音声とマイクから入力される歌唱者の音声と
の近似度を、より精度よく自動的に判定できるようなカ
ラオケ採点装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】 歌うタイミングの判定を説明するための図で
ある。
【図3】 平均ピッチ算出の概念を説明する図である。
【図4】 分類、ピッチ平均値、度数の関係を例示した
図である。
【図5】 平均ピッチ算出処理を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100……A系統、 101……LD、 102……バッファA、 103……レベル検出部A(レベル検出手段)、 104……ピッチ検出部A(音高情報検出手段)、 200……B系統、 201……マイク、 202……バッファB、 203……レベル検出部B(レベル検出手段)、 204……ピッチ検出部B(音高情報検出手段)、 300……比較判定部(代表音高算出手段、音高評価手
段、発音データ作成手段、タイミング評価手段総合判定
手段)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声信号から、一定の間隔で
    音高情報を検出する音高情報検出手段と、 前記音高情報検出手段によって検出された各音高情報か
    ら、所定期間毎に該所定期間の音高の代表値を算出する
    代表音高算出手段と、 前記代表音高算出手段によって算出された各代表値を用
    いて、前記入力された音声信号についての音高に関する
    評価を行う音高評価手段とを具備することを特徴とする
    カラオケ採点装置。
  2. 【請求項2】 入力される音声信号から、信号レベルを
    一定の間隔で検出するレベル検出手段と、 前記レベル検出手段によって検出された各信号レベルか
    ら、各々の発音の有無を示す発音データを作成する発音
    データ作成手段と、 前記各発音データを用いて、前記入力された音声信号に
    ついての発音タイミングに関する評価を行うタイミング
    評価手段とを具備することを特徴とするカラオケ採点装
    置。
  3. 【請求項3】 入力された音声信号から、一定の間隔で
    音高情報を検出する音高情報検出手段と、 前記音高情報検出手段によって検出された各音高情報か
    ら、所定期間毎に該所定期間の音高の代表値を算出する
    代表音高算出手段と、 前記代表音高算出手段によって算出された各代表値を用
    いて、前記入力された音声信号についての音高に関する
    評価を行う音高評価手段と、 入力される音声信号から、信号レベルを一定の間隔で検
    出するレベル検出手段と、 前記レベル検出手段によって検出された各信号レベルか
    ら、各々の発音の有無を示す発音データを作成する発音
    データ作成手段と、 前記各発音データを用いて、前記入力された音声信号に
    ついての発音タイミングに関する評価を行うタイミング
    評価手段と、 前記音高評価手段における評価結果と前記タイミング評
    価手段における評価結果とを用いて、総合的な判定を行
    う総合判定手段とを具備することを特徴とするカラオケ
    採点装置。
  4. 【請求項4】 前記代表音高算出手段は、前記所定期間
    における各音高情報の度数分布に基づいて代表値を算出
    することを特徴とする請求項1または3記載のカラオケ
    採点装置。
  5. 【請求項5】 前記音声信号は、模範となる音声信号お
    よび採点の対象となる音声信号であり、 前記音高評価手段は、前記模範となる音声信号と前記採
    点の対象となる音声信号のそれぞれから検出される前記
    各代表値を比較して評価することを特徴とする請求項1
    または3記載のカラオケ採点装置。
  6. 【請求項6】 前記音声信号は、模範となる音声信号お
    よび採点の対象となる音声信号であり、 前記タイミング評価手段は、前記模範となる音声信号と
    前記採点の対象となる音声信号のそれぞれから検出され
    る前記各発音データを比較して評価することを特徴とす
    る請求項2または3記載のカラオケ採点装置。
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