JPH1122251A - 膜材定着部構造および膜材定着方法 - Google Patents
膜材定着部構造および膜材定着方法Info
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- JPH1122251A JPH1122251A JP17615897A JP17615897A JPH1122251A JP H1122251 A JPH1122251 A JP H1122251A JP 17615897 A JP17615897 A JP 17615897A JP 17615897 A JP17615897 A JP 17615897A JP H1122251 A JPH1122251 A JP H1122251A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造材に対する膜材端部の定着が容易である
施工性に優れた膜材定着技術を提供することである。 【解決手段】 被掛止部が構成された膜材端部を構造材
に対して定着させる部分の構造であって、前記膜材端部
の被掛止部を掛止する掛止部材と、前記構造材に立設さ
せた固定片と、前記掛止部材と前記固定片との間隔が可
変であるよう、前記掛止部材を前記固定片に対して連結
する連結手段とを具備してなる膜材定着部構造。
施工性に優れた膜材定着技術を提供することである。 【解決手段】 被掛止部が構成された膜材端部を構造材
に対して定着させる部分の構造であって、前記膜材端部
の被掛止部を掛止する掛止部材と、前記構造材に立設さ
せた固定片と、前記掛止部材と前記固定片との間隔が可
変であるよう、前記掛止部材を前記固定片に対して連結
する連結手段とを具備してなる膜材定着部構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば構造物の屋
根を膜材から構成する際に、この膜材の端部を梁などの
構造材に対して定着させる技術に関する。
根を膜材から構成する際に、この膜材の端部を梁などの
構造材に対して定着させる技術に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、スポーツ施設や
レジャー施設などの構造物の屋根が、耐候性に優れた膜
材から構成されることが多い。これは、膜材を用いるこ
とで、構造物の内部に自然光を採り入れることが可能と
なり、しかも屋根を軽快で斬新な形状とすることができ
るからである。
レジャー施設などの構造物の屋根が、耐候性に優れた膜
材から構成されることが多い。これは、膜材を用いるこ
とで、構造物の内部に自然光を採り入れることが可能と
なり、しかも屋根を軽快で斬新な形状とすることができ
るからである。
【0003】さて、膜材を用いて構造物の屋根を構成す
る場合、重要なポイントとなるのが梁などの構造材に対
する膜材端部の定着である。ここで、従来、どのように
して膜材端部を構造材(特にH形鋼梁)に定着させてい
たかを、図16および図17を用いて説明する。なお、
図16は膜材端部の定着が完了した状態を示す斜視断面
図、図17は膜材定着部の断面図である。
る場合、重要なポイントとなるのが梁などの構造材に対
する膜材端部の定着である。ここで、従来、どのように
して膜材端部を構造材(特にH形鋼梁)に定着させてい
たかを、図16および図17を用いて説明する。なお、
図16は膜材端部の定着が完了した状態を示す斜視断面
図、図17は膜材定着部の断面図である。
【0004】これらの図から判るように、従来は、構造
材であるH形鋼梁50に対する膜材51の定着に、金属
製の定着プレート52と、この定着プレート52をH形
鋼梁50に固定するための多数のボルト・ナット連結体
53を用いていた。つまり、膜材51の端部に設けられ
た被掛止部51aをH形鋼梁50に固定される定着プレ
ート52で掛止することにより、膜材51の端部をH形
鋼梁50に定着させていた。
材であるH形鋼梁50に対する膜材51の定着に、金属
製の定着プレート52と、この定着プレート52をH形
鋼梁50に固定するための多数のボルト・ナット連結体
53を用いていた。つまり、膜材51の端部に設けられ
た被掛止部51aをH形鋼梁50に固定される定着プレ
ート52で掛止することにより、膜材51の端部をH形
鋼梁50に定着させていた。
【0005】なお、図17に示すごとく、H形鋼梁50
のフランジ50aと膜材51との間には、一層良好な膜
材定着状態を得るためにベースゴム54を介在させてい
る。また、こうした理由に加えて、定着プレート52の
エッジによる膜材51の損傷を防止するため、膜材51
と定着プレート52との間には、カバーゴム55を配し
ている。
のフランジ50aと膜材51との間には、一層良好な膜
材定着状態を得るためにベースゴム54を介在させてい
る。また、こうした理由に加えて、定着プレート52の
エッジによる膜材51の損傷を防止するため、膜材51
と定着プレート52との間には、カバーゴム55を配し
ている。
【0006】ところで、上記定着部構造には次のような
問題がある。すなわち、定着プレート52をボルト・ナ
ット連結体53によってH形鋼梁50に固定する作業
は、膜材51に引張力を加え、その端部つまり被掛止部
51aを規定の位置まで引き寄せた状態で行う必要があ
る。このため、定着プレート52の固定作業にかかわる
人員の他に、膜材51に引張力を加える人員が必要であ
るなど、多大な労力を要し、施工性が非常に悪い。
問題がある。すなわち、定着プレート52をボルト・ナ
ット連結体53によってH形鋼梁50に固定する作業
は、膜材51に引張力を加え、その端部つまり被掛止部
51aを規定の位置まで引き寄せた状態で行う必要があ
る。このため、定着プレート52の固定作業にかかわる
人員の他に、膜材51に引張力を加える人員が必要であ
るなど、多大な労力を要し、施工性が非常に悪い。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、構造材に対する膜材端部の定着が容易である施工
性に優れた膜材定着技術を提供することである。
題は、構造材に対する膜材端部の定着が容易である施工
性に優れた膜材定着技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、被掛止部
が構成された膜材端部を構造材に対して定着させる部分
の構造であって、前記膜材端部の被掛止部を掛止する掛
止部材と、前記構造材に立設させた固定片と、前記掛止
部材と前記固定片との間隔が可変であるよう、前記掛止
部材を前記固定片に対して連結する連結手段とを具備し
てなることを特徴とする膜材定着部構造によって解決さ
れる。
が構成された膜材端部を構造材に対して定着させる部分
の構造であって、前記膜材端部の被掛止部を掛止する掛
止部材と、前記構造材に立設させた固定片と、前記掛止
部材と前記固定片との間隔が可変であるよう、前記掛止
部材を前記固定片に対して連結する連結手段とを具備し
てなることを特徴とする膜材定着部構造によって解決さ
れる。
【0009】なお、この膜材定着部構造における連結手
段としては、ボルトとナットとを具備してなるものを挙
げることができ、この場合、前記ボルトは、掛止部材に
対して回転不能であるよう、この掛止部材に配設され、
かつ、前記ナットは、固定片に形成した貫通孔から突出
させた前記ボルトの軸部に螺着させられてなり、前記ナ
ットを締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近接させ
ることで、膜材に所定の張力が導入されるよう構成でき
る。
段としては、ボルトとナットとを具備してなるものを挙
げることができ、この場合、前記ボルトは、掛止部材に
対して回転不能であるよう、この掛止部材に配設され、
かつ、前記ナットは、固定片に形成した貫通孔から突出
させた前記ボルトの軸部に螺着させられてなり、前記ナ
ットを締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近接させ
ることで、膜材に所定の張力が導入されるよう構成でき
る。
【0010】また、ボルトは、頭部が正N角形状のもの
(Nは4以上の偶数)であって、かつ、掛止部材には、
前記ボルト頭部の互いに並行な辺同士の間隔に対応した
幅を有する部分と、前記ボルトの軸部径に対応した幅を
有する部分とからなる凹部が前記掛止部材自身の長手方
向に沿って形成されてなり、前記ボルト頭部の互いに並
行な辺同士の間隔に対応した幅を有する部分の凹部内に
前記ボルトの頭部側を位置させることで、前記ボルトを
前記掛止部材に対して回転不能に配設してなることが好
ましい。このように構成した場合、特に膜材定着部構造
の簡素化が図れる。
(Nは4以上の偶数)であって、かつ、掛止部材には、
前記ボルト頭部の互いに並行な辺同士の間隔に対応した
幅を有する部分と、前記ボルトの軸部径に対応した幅を
有する部分とからなる凹部が前記掛止部材自身の長手方
向に沿って形成されてなり、前記ボルト頭部の互いに並
行な辺同士の間隔に対応した幅を有する部分の凹部内に
前記ボルトの頭部側を位置させることで、前記ボルトを
前記掛止部材に対して回転不能に配設してなることが好
ましい。このように構成した場合、特に膜材定着部構造
の簡素化が図れる。
【0011】更に、掛止部材、固定片および連結手段を
被覆するための被覆材を前記掛止部材に対して取り付け
てなることが好ましい。例えば、被覆材の裏面に爪を形
成すると共に、掛止部材の一面、特にそれを構造材に配
置した際に天面となる面に、被覆材裏面の爪に対応した
凹部を形成しておけば、被覆材の取り付けが極めて容易
に行えるようになる。
被覆するための被覆材を前記掛止部材に対して取り付け
てなることが好ましい。例えば、被覆材の裏面に爪を形
成すると共に、掛止部材の一面、特にそれを構造材に配
置した際に天面となる面に、被覆材裏面の爪に対応した
凹部を形成しておけば、被覆材の取り付けが極めて容易
に行えるようになる。
【0012】また、上記の課題は、被掛止部が構成され
た膜材端部を、フランジを有する構造材に対して定着さ
せる部分の構造であって、前記構造材のフランジの端部
を挟持できる第1の凹部を有する掛止部材によって前記
膜材端部の被掛止部を掛止すると共に、前記膜材端部の
被掛止部を掛止した掛止部材を、この掛止部材の前記第
1の凹部に前記構造材のフランジを挟持させることによ
り、前記構造材に固定してなることを特徴とする膜材定
着部構造によって解決される。
た膜材端部を、フランジを有する構造材に対して定着さ
せる部分の構造であって、前記構造材のフランジの端部
を挟持できる第1の凹部を有する掛止部材によって前記
膜材端部の被掛止部を掛止すると共に、前記膜材端部の
被掛止部を掛止した掛止部材を、この掛止部材の前記第
1の凹部に前記構造材のフランジを挟持させることによ
り、前記構造材に固定してなることを特徴とする膜材定
着部構造によって解決される。
【0013】なお、この膜材定着部構造の掛止部材にお
いて、第1の凹部が形成された側と反対の側には、奥側
の幅が開口側の幅よりも大きな第2の凹部が前記掛止部
材自身の長手方向に沿って形成されてなることが好まし
い。この第2の凹部は、膜材端部を掛止した掛止部材を
構造材のフランジに嵌合させる際に、掛止部材に力を加
えるために用いられる治具(一端側が第2の凹部の断面
形状に対応した形状を有する治具)をこの掛止部材に対
して取り付けるためのものである。この第2の凹部と治
具とを併用することで、掛止部材を構造材のフランジに
嵌合させる作業が容易に行えるようになり、しかも治具
の取り付け、取り外しにも手間がかからない。
いて、第1の凹部が形成された側と反対の側には、奥側
の幅が開口側の幅よりも大きな第2の凹部が前記掛止部
材自身の長手方向に沿って形成されてなることが好まし
い。この第2の凹部は、膜材端部を掛止した掛止部材を
構造材のフランジに嵌合させる際に、掛止部材に力を加
えるために用いられる治具(一端側が第2の凹部の断面
形状に対応した形状を有する治具)をこの掛止部材に対
して取り付けるためのものである。この第2の凹部と治
具とを併用することで、掛止部材を構造材のフランジに
嵌合させる作業が容易に行えるようになり、しかも治具
の取り付け、取り外しにも手間がかからない。
【0014】更に、第2の凹部(あるいは掛止部材自
身)を被覆するための被覆材を掛止部材に対して取り付
けてなることが好ましい。例えば、被覆材の裏面、特に
掛止部材の第2の凹部に対応した位置に爪を形成してお
くことで、掛止部材に力を加えるために用いられる治具
を取り外した後に不要となる第2の凹部を被覆材の取り
付けに用いることができる。また、第2の凹部に対応す
る位置以外の位置に爪を形成してもよい。例えば、掛止
部材の天面に凹部を形成すると共に、被覆材裏面におけ
る掛止部材天面の凹部に対応した位置に爪を形成し、こ
の爪と掛止部材天面の凹部とを利用して、被覆材を掛止
部材に取り付けることもできる。
身)を被覆するための被覆材を掛止部材に対して取り付
けてなることが好ましい。例えば、被覆材の裏面、特に
掛止部材の第2の凹部に対応した位置に爪を形成してお
くことで、掛止部材に力を加えるために用いられる治具
を取り外した後に不要となる第2の凹部を被覆材の取り
付けに用いることができる。また、第2の凹部に対応す
る位置以外の位置に爪を形成してもよい。例えば、掛止
部材の天面に凹部を形成すると共に、被覆材裏面におけ
る掛止部材天面の凹部に対応した位置に爪を形成し、こ
の爪と掛止部材天面の凹部とを利用して、被覆材を掛止
部材に取り付けることもできる。
【0015】上記膜材定着部構造にあっては、掛止部材
に、この掛止部材自身の長手方向に沿って膜材端部の被
掛止部を内部に保持できる長溝を形成し、この長溝内に
前記膜材端部の被掛止部を位置させることで、前記膜材
端部の被掛止部が前記掛止部材に掛止されるよう構成で
きる。そして、膜材端部の被掛止部は、環状構造すなわ
ち袋状とした膜材の端部内に芯材を配置することにより
構成できる。
に、この掛止部材自身の長手方向に沿って膜材端部の被
掛止部を内部に保持できる長溝を形成し、この長溝内に
前記膜材端部の被掛止部を位置させることで、前記膜材
端部の被掛止部が前記掛止部材に掛止されるよう構成で
きる。そして、膜材端部の被掛止部は、環状構造すなわ
ち袋状とした膜材の端部内に芯材を配置することにより
構成できる。
【0016】なお、膜材端部が定着される構造材として
は、例えば、駐車場、駐輪場、休憩所、通路、停留所、
展示場などに架設される屋根を構成する梁、あるいはア
ーケードの屋根を構成する梁が挙げられる。また、上記
の課題は、被掛止部が構成された膜材端部を構造材に対
して定着させる方法であって、掛止部材に前記膜材端部
の被掛止部を掛止させる工程と、前記掛止部材に対して
回転不能であるよう、この掛止部材に配設されたボルト
を、前記構造材に立設させた固定片の貫通孔から突出さ
せる工程と、前記固定片の貫通孔から突出させた前記ボ
ルトの軸部にナットを螺着させる工程と、前記ナットを
締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近接させること
で、膜材に所定の張力を導入する工程とを具備すること
を特徴とする膜材定着方法によって解決される。
は、例えば、駐車場、駐輪場、休憩所、通路、停留所、
展示場などに架設される屋根を構成する梁、あるいはア
ーケードの屋根を構成する梁が挙げられる。また、上記
の課題は、被掛止部が構成された膜材端部を構造材に対
して定着させる方法であって、掛止部材に前記膜材端部
の被掛止部を掛止させる工程と、前記掛止部材に対して
回転不能であるよう、この掛止部材に配設されたボルト
を、前記構造材に立設させた固定片の貫通孔から突出さ
せる工程と、前記固定片の貫通孔から突出させた前記ボ
ルトの軸部にナットを螺着させる工程と、前記ナットを
締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近接させること
で、膜材に所定の張力を導入する工程とを具備すること
を特徴とする膜材定着方法によって解決される。
【0017】また、被掛止部が構成された膜材端部を、
フランジを有する構造材に対して定着させる方法であっ
て、掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工
程と、前記掛止部材における前記膜材端部の被掛止部を
掛止する側と反対の側に、治具の一端を取り付ける工程
と、前記治具の他端に引張力を加えて、膜材を伸長させ
る工程と、前記膜材を伸長させた状態で、前記掛止部材
における前記膜材端部の被掛止部を掛止する側と同じ側
に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟持できる凹
部に前記構造材のフランジ端部を挟持させる工程と、前
記掛止部材に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟
持できる凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持させた
後、前記治具を前記掛止部材から取り外す工程とを具備
することを特徴とする膜材定着方法によって解決され
る。
フランジを有する構造材に対して定着させる方法であっ
て、掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工
程と、前記掛止部材における前記膜材端部の被掛止部を
掛止する側と反対の側に、治具の一端を取り付ける工程
と、前記治具の他端に引張力を加えて、膜材を伸長させ
る工程と、前記膜材を伸長させた状態で、前記掛止部材
における前記膜材端部の被掛止部を掛止する側と同じ側
に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟持できる凹
部に前記構造材のフランジ端部を挟持させる工程と、前
記掛止部材に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟
持できる凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持させた
後、前記治具を前記掛止部材から取り外す工程とを具備
することを特徴とする膜材定着方法によって解決され
る。
【0018】すなわち、本発明では、被掛止部が構成さ
れた膜材端部の構造材に対する定着に、膜材端部の被掛
止部を掛止する掛止部材と、構造材に立設させた固定片
と、掛止部材と固定片との間隔が可変であるよう掛止部
材を固定片に対して連結する連結手段とを用いている。
言い換えれば、掛止部材によって膜材端部を掛止し、連
結手段を用いて、この掛止部材を固定片に連結した後、
掛止部材と固定片との間隔を調節することで、最終的な
膜材の定着状態が得られるようにした。したがって、膜
材端部を掛止する部材を構造材に取り付ける作業と、膜
材に張力を導入する作業とを同時に行う必要はなく、掛
止部材の取り付け作業完了後に膜材への張力導入作業を
実施できる。よって、施工性に優れ、最小限の人員で極
めて容易に膜材定着作業が行える。
れた膜材端部の構造材に対する定着に、膜材端部の被掛
止部を掛止する掛止部材と、構造材に立設させた固定片
と、掛止部材と固定片との間隔が可変であるよう掛止部
材を固定片に対して連結する連結手段とを用いている。
言い換えれば、掛止部材によって膜材端部を掛止し、連
結手段を用いて、この掛止部材を固定片に連結した後、
掛止部材と固定片との間隔を調節することで、最終的な
膜材の定着状態が得られるようにした。したがって、膜
材端部を掛止する部材を構造材に取り付ける作業と、膜
材に張力を導入する作業とを同時に行う必要はなく、掛
止部材の取り付け作業完了後に膜材への張力導入作業を
実施できる。よって、施工性に優れ、最小限の人員で極
めて容易に膜材定着作業が行える。
【0019】一方、構造材のフランジ断面に対応した凹
部(第1の凹部)を有する掛止部材を用いて、膜材を構
造材のフランジに定着させる場合には、膜材を伸長させ
た状態で掛止部材を構造材のフランジに嵌合させること
になる。つまり、膜材への張力導入作業と掛止部材を構
造材に取り付ける作業とは同時に行われる。しかし、こ
の作業は、従来のように多大な手間を必要とするもので
はなく、掛止部材に取り付けた治具を使用することで簡
単に行える。したがって、掛止部材の取り付け作業と膜
材への張力導入作業とを順に行う先の場合と同様、施工
性に優れ、最小限の人員で容易に膜材を構造材に定着さ
せることができる。
部(第1の凹部)を有する掛止部材を用いて、膜材を構
造材のフランジに定着させる場合には、膜材を伸長させ
た状態で掛止部材を構造材のフランジに嵌合させること
になる。つまり、膜材への張力導入作業と掛止部材を構
造材に取り付ける作業とは同時に行われる。しかし、こ
の作業は、従来のように多大な手間を必要とするもので
はなく、掛止部材に取り付けた治具を使用することで簡
単に行える。したがって、掛止部材の取り付け作業と膜
材への張力導入作業とを順に行う先の場合と同様、施工
性に優れ、最小限の人員で容易に膜材を構造材に定着さ
せることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下で本発明の第1実施形態とし
て説明する膜材定着部構造は、被掛止部が構成された膜
材端部を構造材に対して定着させる部分の構造に関し、
前記膜材端部の被掛止部を掛止する掛止部材と、前記構
造材に立設させた固定片と、前記掛止部材と前記固定片
との間隔が可変であるよう、前記掛止部材を前記固定片
に対して連結する連結手段とを備えている。特に、連結
手段はボルトとナットとを具備してなるものであって、
前記ボルトは、掛止部材に対して回転不能であるよう、
この掛止部材に配設され、かつ、前記ナットは、固定片
に形成した貫通孔から突出させた前記ボルトの軸部に螺
着してなり、前記ナットを締め込み、前記掛止部材を前
記固定片に近接させることで、膜材に所定の張力が導入
されるようになっている。また、ボルトは頭部が正N角
形状、例えば正六角形状であって、かつ、掛止部材に
は、前記ボルト頭部の互いに並行な辺同士の間隔に対応
した幅を有する部分と、前記ボルトの軸部径に対応した
幅を有する部分とからなる凹部が、前記掛止部材自身の
長手方向に沿って形成されてなり、前記ボルト頭部の互
いに並行な辺同士の間隔に対応した幅を有する部分の凹
部内に前記ボルトの頭部側を位置させることで、前記ボ
ルトを前記掛止部材に対して回転不能に配設している。
更に、掛止部材、固定片および連結手段を被覆するため
の被覆材が前記掛止部材には取り付けられている。ま
た、掛止部材には、この掛止部材自身の長手方向に沿っ
て膜材端部の被掛止部断面に対応した長溝が形成されて
なり、前記長溝内に前記膜材端部の被掛止部を位置させ
ることで、前記膜材端部の被掛止部が前記掛止部材に掛
止されるようにしている。そして、本実施形態では、膜
材端部の被掛止部を、環状構造すなわち袋状とした膜材
端部内に芯材を配置することにより構成している。な
お、本実施形態の膜材定着技術を用いて膜材端部が定着
される構造材は、駐車場、駐輪場、休憩所、通路、バス
停留所、展示場などに架設される屋根を構成する梁、あ
るいはアーケードの屋根を構成する梁である。
て説明する膜材定着部構造は、被掛止部が構成された膜
材端部を構造材に対して定着させる部分の構造に関し、
前記膜材端部の被掛止部を掛止する掛止部材と、前記構
造材に立設させた固定片と、前記掛止部材と前記固定片
との間隔が可変であるよう、前記掛止部材を前記固定片
に対して連結する連結手段とを備えている。特に、連結
手段はボルトとナットとを具備してなるものであって、
前記ボルトは、掛止部材に対して回転不能であるよう、
この掛止部材に配設され、かつ、前記ナットは、固定片
に形成した貫通孔から突出させた前記ボルトの軸部に螺
着してなり、前記ナットを締め込み、前記掛止部材を前
記固定片に近接させることで、膜材に所定の張力が導入
されるようになっている。また、ボルトは頭部が正N角
形状、例えば正六角形状であって、かつ、掛止部材に
は、前記ボルト頭部の互いに並行な辺同士の間隔に対応
した幅を有する部分と、前記ボルトの軸部径に対応した
幅を有する部分とからなる凹部が、前記掛止部材自身の
長手方向に沿って形成されてなり、前記ボルト頭部の互
いに並行な辺同士の間隔に対応した幅を有する部分の凹
部内に前記ボルトの頭部側を位置させることで、前記ボ
ルトを前記掛止部材に対して回転不能に配設している。
更に、掛止部材、固定片および連結手段を被覆するため
の被覆材が前記掛止部材には取り付けられている。ま
た、掛止部材には、この掛止部材自身の長手方向に沿っ
て膜材端部の被掛止部断面に対応した長溝が形成されて
なり、前記長溝内に前記膜材端部の被掛止部を位置させ
ることで、前記膜材端部の被掛止部が前記掛止部材に掛
止されるようにしている。そして、本実施形態では、膜
材端部の被掛止部を、環状構造すなわち袋状とした膜材
端部内に芯材を配置することにより構成している。な
お、本実施形態の膜材定着技術を用いて膜材端部が定着
される構造材は、駐車場、駐輪場、休憩所、通路、バス
停留所、展示場などに架設される屋根を構成する梁、あ
るいはアーケードの屋根を構成する梁である。
【0021】また、以下で本発明の第1実施形態として
説明する膜材定着方法は、被掛止部が構成された膜材端
部を構造材に対して定着させる方法に関し、掛止部材に
前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工程と、前記掛止
部材に対して回転不能であるよう、この掛止部材に配設
されたボルトを、前記構造材に立設させた固定片の貫通
孔から突出させる工程と、前記固定片の貫通孔から突出
させた前記ボルトの軸部にナットを螺着させる工程と、
前記ナットを締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近
接させることで、膜材に所定の張力を導入する工程とを
具備してなる。
説明する膜材定着方法は、被掛止部が構成された膜材端
部を構造材に対して定着させる方法に関し、掛止部材に
前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工程と、前記掛止
部材に対して回転不能であるよう、この掛止部材に配設
されたボルトを、前記構造材に立設させた固定片の貫通
孔から突出させる工程と、前記固定片の貫通孔から突出
させた前記ボルトの軸部にナットを螺着させる工程と、
前記ナットを締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近
接させることで、膜材に所定の張力を導入する工程とを
具備してなる。
【0022】以下、図1〜図9を用いて、本発明の第1
実施形態を具体的に説明する。なお、図1は膜材端部の
定着が完了した状態を示す斜視断面図、図2は膜材定着
部の断面図、図3は掛止部材の斜視立体図、図4は図2
におけるX−X線での断面図、図5は構造材の斜視立体
図、図6〜図9は、それぞれ膜材定着作業の一工程図で
ある。
実施形態を具体的に説明する。なお、図1は膜材端部の
定着が完了した状態を示す斜視断面図、図2は膜材定着
部の断面図、図3は掛止部材の斜視立体図、図4は図2
におけるX−X線での断面図、図5は構造材の斜視立体
図、図6〜図9は、それぞれ膜材定着作業の一工程図で
ある。
【0023】図1や図2から判るように、本実施形態の
膜材定着部構造は、膜材1の端部に構成した被掛止部1
aを掛止するファスナ(掛止部材)2と、構造材である
H形鋼梁3に立設させた固定片4と、ファスナ2を固定
片4に対して連結するボルト・ナット連結体(連結手
段)5とを備え、ファスナ2と固定片4との間隔が可変
であるよう構成されている。そして、ファスナ2には、
固定片4、ボルト・ナット連結体5、およびファスナ2
自身を被覆するための化粧材(被覆材)6が取り付けら
れている。
膜材定着部構造は、膜材1の端部に構成した被掛止部1
aを掛止するファスナ(掛止部材)2と、構造材である
H形鋼梁3に立設させた固定片4と、ファスナ2を固定
片4に対して連結するボルト・ナット連結体(連結手
段)5とを備え、ファスナ2と固定片4との間隔が可変
であるよう構成されている。そして、ファスナ2には、
固定片4、ボルト・ナット連結体5、およびファスナ2
自身を被覆するための化粧材(被覆材)6が取り付けら
れている。
【0024】続いて、上記構成要素それぞれを更に詳し
く説明する。本実施形態では、H形鋼梁3に定着される
膜材1として、ガラス繊維布に四フッ化エチエン樹脂を
コーティングしてなる耐候性に優れたものを用いてい
る。また、被掛止部1aについては、膜材1の端部を環
状構造つまり袋状とし、その中に直径が十数mm程度の
芯材、例えばポリエステルロープを配置することで構成
している。
く説明する。本実施形態では、H形鋼梁3に定着される
膜材1として、ガラス繊維布に四フッ化エチエン樹脂を
コーティングしてなる耐候性に優れたものを用いてい
る。また、被掛止部1aについては、膜材1の端部を環
状構造つまり袋状とし、その中に直径が十数mm程度の
芯材、例えばポリエステルロープを配置することで構成
している。
【0025】ファスナ2はアルミニウム合金製の押出材
であり、図3に示すごとく、それ自身の長手方向に沿っ
て、膜材1の被掛止部1aを内部に保持できる長溝7が
形成されている。この長溝7は膜材1の端部断面に対応
したものであって、開口側が狭く、奥側が円形状になっ
た略Ω形の断面形状を有している。したがって、長溝7
内に膜材1の被掛止部1aを位置させれば、被掛止部1
aをファスナ2で掛止した状態が得られ、膜材1に張力
が作用しても、その端部がファスナ2から抜け取れるこ
とはない。なお、長溝7の開口エッジ8a,8bのう
ち、膜材1で隠れる側の開口エッジ8aは、図2からも
判るように、開口エッジ8bと同じ高さに存在する。こ
れは、展張された膜材1の面を化粧材6の天面と同じ高
さに位置させるためである。
であり、図3に示すごとく、それ自身の長手方向に沿っ
て、膜材1の被掛止部1aを内部に保持できる長溝7が
形成されている。この長溝7は膜材1の端部断面に対応
したものであって、開口側が狭く、奥側が円形状になっ
た略Ω形の断面形状を有している。したがって、長溝7
内に膜材1の被掛止部1aを位置させれば、被掛止部1
aをファスナ2で掛止した状態が得られ、膜材1に張力
が作用しても、その端部がファスナ2から抜け取れるこ
とはない。なお、長溝7の開口エッジ8a,8bのう
ち、膜材1で隠れる側の開口エッジ8aは、図2からも
判るように、開口エッジ8bと同じ高さに存在する。こ
れは、展張された膜材1の面を化粧材6の天面と同じ高
さに位置させるためである。
【0026】また、ファスナ2には、ボルト・ナット連
結体5を構成するボルト9の頭部側形状に対応した凹部
10が形成されている。この凹部10も長溝7と同様、
ファスナ2自身の長手方向に沿ったもので、正六角形状
のボルト頭部9aの互いに並行な辺同士の間隔(図4に
おいてBで示し、以下、ボルト頭部寸法と呼ぶ)に対応
した幅、すなわちボルト頭部寸法Bよりも僅かに大きな
幅を有する部分(図3における幅D1 の部分)と、ボル
ト軸部9bの径(図4においてRで示す)に対応した
幅、すなわちボルト軸部径Rよりも僅かに大きな幅を有
する部分(図3における幅D2 の部分)とからなる。
結体5を構成するボルト9の頭部側形状に対応した凹部
10が形成されている。この凹部10も長溝7と同様、
ファスナ2自身の長手方向に沿ったもので、正六角形状
のボルト頭部9aの互いに並行な辺同士の間隔(図4に
おいてBで示し、以下、ボルト頭部寸法と呼ぶ)に対応
した幅、すなわちボルト頭部寸法Bよりも僅かに大きな
幅を有する部分(図3における幅D1 の部分)と、ボル
ト軸部9bの径(図4においてRで示す)に対応した
幅、すなわちボルト軸部径Rよりも僅かに大きな幅を有
する部分(図3における幅D2 の部分)とからなる。
【0027】更に、ファスナ2の天面(ファスナ2をH
形鋼梁3上に載置した際に上側となる面)には長溝7や
凹部10と同様、ファスナ2自身の長手方向に沿って、
一対の凹部11a,11bが形成されている。この凹部
11a,11bは、化粧材6の固定に用いられるもので
あって、奥側の幅が大きく、開口側の幅が小さな断面形
状を有する。これにより本実施形態では、化粧材6をそ
の裏面に形成した爪12a,12bを用いてファスナ2
に固定することが可能となっている。つまり、化粧材6
をファスナ2に載置して、上から力を加えることで、爪
12a,12bが凹部11a,11b内に押し込まれ、
爪12a,12bの先端に存在する返しは凹部11a,
11b内を掛止する。こうして、化粧材6はファスナ2
に固定される。
形鋼梁3上に載置した際に上側となる面)には長溝7や
凹部10と同様、ファスナ2自身の長手方向に沿って、
一対の凹部11a,11bが形成されている。この凹部
11a,11bは、化粧材6の固定に用いられるもので
あって、奥側の幅が大きく、開口側の幅が小さな断面形
状を有する。これにより本実施形態では、化粧材6をそ
の裏面に形成した爪12a,12bを用いてファスナ2
に固定することが可能となっている。つまり、化粧材6
をファスナ2に載置して、上から力を加えることで、爪
12a,12bが凹部11a,11b内に押し込まれ、
爪12a,12bの先端に存在する返しは凹部11a,
11b内を掛止する。こうして、化粧材6はファスナ2
に固定される。
【0028】ファスナ2が、ボルト・ナット連結体5に
よって連結される固定片4は、H形鋼梁3のフランジ面
に対して鉛直に取り付けられている。固定片4は、図5
から判るように、それ自身の高さ寸法と同じ程度の幅を
持った略正方形状のもので、1本のH形鋼梁3に所定の
間隔で複数個存在する。なお、本実施形態では、固定片
4を溶接によりH形鋼梁3に取り付けた。
よって連結される固定片4は、H形鋼梁3のフランジ面
に対して鉛直に取り付けられている。固定片4は、図5
から判るように、それ自身の高さ寸法と同じ程度の幅を
持った略正方形状のもので、1本のH形鋼梁3に所定の
間隔で複数個存在する。なお、本実施形態では、固定片
4を溶接によりH形鋼梁3に取り付けた。
【0029】固定片4には、その中心付近に貫通孔4a
が形成されている。この貫通孔4aは、ボルト・ナット
連結体5のボルト9を挿通させるためのものであり、貫
通孔4aを経て固定片4から突出するボルト軸部9bに
は、ボルト9と共にボルト・ナット連結体5を構成する
ナット13が螺着される。なお、固定片4とナット13
との間には、ワッシャ14を介在させている。
が形成されている。この貫通孔4aは、ボルト・ナット
連結体5のボルト9を挿通させるためのものであり、貫
通孔4aを経て固定片4から突出するボルト軸部9bに
は、ボルト9と共にボルト・ナット連結体5を構成する
ナット13が螺着される。なお、固定片4とナット13
との間には、ワッシャ14を介在させている。
【0030】上記構成の膜材定着部構造では、ボルト9
がファスナ2に対して回転不能となっている。更に詳し
く言えば、ファスナ2が有する凹部10の奥側部分の幅
D1は、上述したようにボルト9の頭部寸法Bよりも僅
かに大きい程度に設定されている。したがって、ボルト
9は、凹部10内をスムーズに移動することは可能であ
るが、ファスナ2に対して回転することはできない。こ
のため、ボルト9に螺着させたナット13を締め込んで
もボルト9が共回りすることはなく、ファスナ2は固定
片4に近接してゆく。その結果、膜材1には所定の張力
が導入される。
がファスナ2に対して回転不能となっている。更に詳し
く言えば、ファスナ2が有する凹部10の奥側部分の幅
D1は、上述したようにボルト9の頭部寸法Bよりも僅
かに大きい程度に設定されている。したがって、ボルト
9は、凹部10内をスムーズに移動することは可能であ
るが、ファスナ2に対して回転することはできない。こ
のため、ボルト9に螺着させたナット13を締め込んで
もボルト9が共回りすることはなく、ファスナ2は固定
片4に近接してゆく。その結果、膜材1には所定の張力
が導入される。
【0031】続いて、上記のごとく膜材端部を構造材に
定着させる方法、つまり本実施形態の膜材定着部構造を
得るまでの工程について、図6〜図9を用いて説明す
る。本実施形態の膜材定着部構造を得るには、まずファ
スナ2に膜材1の被掛止部1aを掛止させる。この状態
は、ファスナ2に形成された長溝7における左右いずれ
か一方の端部開口から、同じく被掛止部1aにおける左
右いずれか一方の端部を嵌挿し、膜材1を長溝7に沿っ
てスライドさせることによって得られる。
定着させる方法、つまり本実施形態の膜材定着部構造を
得るまでの工程について、図6〜図9を用いて説明す
る。本実施形態の膜材定着部構造を得るには、まずファ
スナ2に膜材1の被掛止部1aを掛止させる。この状態
は、ファスナ2に形成された長溝7における左右いずれ
か一方の端部開口から、同じく被掛止部1aにおける左
右いずれか一方の端部を嵌挿し、膜材1を長溝7に沿っ
てスライドさせることによって得られる。
【0032】また、膜材1をファスナ2で掛止する作業
と共に、ファスナ2にボルト9を配置する作業を行う。
このボルト9の配置も、ファスナ2に形成された凹部1
0における左右いずれか一方の端部開口から、ボルト9
の頭部側を嵌挿し、それを凹部10に沿って所定の位置
までスライドさせることによってなされる。この際、ボ
ルト9は、H形鋼梁3に立設させた固定片4の間隔に応
じて、複数本配置される。
と共に、ファスナ2にボルト9を配置する作業を行う。
このボルト9の配置も、ファスナ2に形成された凹部1
0における左右いずれか一方の端部開口から、ボルト9
の頭部側を嵌挿し、それを凹部10に沿って所定の位置
までスライドさせることによってなされる。この際、ボ
ルト9は、H形鋼梁3に立設させた固定片4の間隔に応
じて、複数本配置される。
【0033】膜材1の被掛止部1aをファスナ2に掛止
させ、更にボルト9をファスナ2に配置した状態は図6
に示すとおりである。この状態では、ボルト9はファス
ナ2に対して回転不能となっている。こうして、準備作
業が完了したならば、続いてファスナ2をH形鋼梁3の
固定片4に対して、ボルト・ナット連結体5を用いて連
結する。すなわち、まず膜材1の被掛止部1aを掛止し
た状態のファスナ2をH形鋼梁3のフランジ上に載置す
る。そして、ファスナ2に配置されたボルト9を、それ
ぞれに対応する固定片4の貫通孔4aから突出させ、図
7に示すごとく、この貫通孔4aから突出するボルト軸
部9bにナット13を螺着させる(図7に示す状態では
膜材1に張力は導入されておらず、膜材1は弛緩してい
る)。なお、ワッシャ14については、ナット13の螺
着に先行して、ボルト9に配しておく。
させ、更にボルト9をファスナ2に配置した状態は図6
に示すとおりである。この状態では、ボルト9はファス
ナ2に対して回転不能となっている。こうして、準備作
業が完了したならば、続いてファスナ2をH形鋼梁3の
固定片4に対して、ボルト・ナット連結体5を用いて連
結する。すなわち、まず膜材1の被掛止部1aを掛止し
た状態のファスナ2をH形鋼梁3のフランジ上に載置す
る。そして、ファスナ2に配置されたボルト9を、それ
ぞれに対応する固定片4の貫通孔4aから突出させ、図
7に示すごとく、この貫通孔4aから突出するボルト軸
部9bにナット13を螺着させる(図7に示す状態では
膜材1に張力は導入されておらず、膜材1は弛緩してい
る)。なお、ワッシャ14については、ナット13の螺
着に先行して、ボルト9に配しておく。
【0034】上記のごとく、ボルト9にナット13を螺
着させたならば、これに続いて、ナット13の締め込み
を行う。これによって、ファスナ2は、図8に矢印で示
す方向に変位して、固定片4に近接し、その結果、膜材
1に張力が導入される。ファスナ2を最終位置、つまり
ファスナ2自身が固定片4と接触する位置まで変位さ
せ、膜材1の展張が完了したならば、次いで、図9に示
すごとくファスナ2に化粧材6を取り付ける。すなわ
ち、ファスナ2の天面に設けた凹部11a,11bと、
化粧材6の裏面に形成した爪12a,12bとを用い
て、化粧材6をファスナ2に固定する。これによって、
図2に示した本実施形態の膜材定着部構造が得られる。
なお、膜材1のもう一方の側(図示していない側)の定
着については説明を省略したが、実際には本定着作業と
同様の工程で、本定着作業と同時もしくはそれに先行し
て行われる。
着させたならば、これに続いて、ナット13の締め込み
を行う。これによって、ファスナ2は、図8に矢印で示
す方向に変位して、固定片4に近接し、その結果、膜材
1に張力が導入される。ファスナ2を最終位置、つまり
ファスナ2自身が固定片4と接触する位置まで変位さ
せ、膜材1の展張が完了したならば、次いで、図9に示
すごとくファスナ2に化粧材6を取り付ける。すなわ
ち、ファスナ2の天面に設けた凹部11a,11bと、
化粧材6の裏面に形成した爪12a,12bとを用い
て、化粧材6をファスナ2に固定する。これによって、
図2に示した本実施形態の膜材定着部構造が得られる。
なお、膜材1のもう一方の側(図示していない側)の定
着については説明を省略したが、実際には本定着作業と
同様の工程で、本定着作業と同時もしくはそれに先行し
て行われる。
【0035】上述したごとく、本実施形態では、被掛止
部1aが構成された膜材端部のH形鋼梁3に対する定着
に、被掛止部1aを掛止するファスナ2と、H形鋼梁3
に立設させた固定片4と、ファスナ2と固定片4との間
隔が可変であるようファスナ2を固定片4に対して連結
するボルト・ナット連結体5とを用いている。つまりフ
ァスナ2によって膜材1の端部を掛止し、ボルト・ナッ
ト連結体5を用いて、このファスナ2を固定片4に連結
した後、ファスナ2と固定片4との間隔を調節すること
で、最終的な膜材1の定着状態を得ている。したがっ
て、膜材1の端部を掛止する部材であるファスナ2をH
形鋼梁3に取り付ける作業と、膜材1に張力を導入する
作業とを同時に行う必要はなく、ファスナ2の取り付け
作業完了後に膜材1への張力導入作業を実施できる。よ
って、施工性に優れ、最小限の人員で極めて容易に膜材
定着作業が行える。
部1aが構成された膜材端部のH形鋼梁3に対する定着
に、被掛止部1aを掛止するファスナ2と、H形鋼梁3
に立設させた固定片4と、ファスナ2と固定片4との間
隔が可変であるようファスナ2を固定片4に対して連結
するボルト・ナット連結体5とを用いている。つまりフ
ァスナ2によって膜材1の端部を掛止し、ボルト・ナッ
ト連結体5を用いて、このファスナ2を固定片4に連結
した後、ファスナ2と固定片4との間隔を調節すること
で、最終的な膜材1の定着状態を得ている。したがっ
て、膜材1の端部を掛止する部材であるファスナ2をH
形鋼梁3に取り付ける作業と、膜材1に張力を導入する
作業とを同時に行う必要はなく、ファスナ2の取り付け
作業完了後に膜材1への張力導入作業を実施できる。よ
って、施工性に優れ、最小限の人員で極めて容易に膜材
定着作業が行える。
【0036】また、本実施形態では、化粧材6によって
ファスナ2と固定片4との連結部分を完全に被覆してい
るから、膜材定着部の外観は良好であって、しかも雨水
などがボルト・ナット連結体5にかかることがないの
で、錆に起因した問題も起き難い。続いて、本発明の第
2実施形態を説明する。
ファスナ2と固定片4との連結部分を完全に被覆してい
るから、膜材定着部の外観は良好であって、しかも雨水
などがボルト・ナット連結体5にかかることがないの
で、錆に起因した問題も起き難い。続いて、本発明の第
2実施形態を説明する。
【0037】以下で本発明の第2実施形態として説明す
る膜材定着部構造は、特に小規模な構造物に好適なもの
である。言い換えれば、本実施形態の膜材定着技術を用
いて膜材が定着される構造材は、主として、駐車場、駐
輪場、休憩所、通路、バス停留所、展示場などに架設さ
れる屋根を構成する梁、あるいはアーケードなどの屋根
を構成する梁である。
る膜材定着部構造は、特に小規模な構造物に好適なもの
である。言い換えれば、本実施形態の膜材定着技術を用
いて膜材が定着される構造材は、主として、駐車場、駐
輪場、休憩所、通路、バス停留所、展示場などに架設さ
れる屋根を構成する梁、あるいはアーケードなどの屋根
を構成する梁である。
【0038】この第2実施形態の膜材定着部構造は、被
掛止部が構成された膜材端部を、フランジを有する構造
材に対して定着させる部分の構造に関し、前記構造材の
フランジの端部を挟持できる第1の凹部を有する掛止部
材によって前記膜材端部の被掛止部を掛止すると共に、
前記膜材端部の被掛止部を掛止した掛止部材を、この掛
止部材の前記第1の凹部に前記構造材のフランジを挟持
させることにより、前記構造材に固定してなることを特
徴とする。特に、本実施形態では、掛止部材における第
1の凹部が形成された側と反対の側に、奥側の幅が開口
側の幅よりも大きな第2の凹部を前記掛止部材自身の長
手方向に沿って形成している。また、第2の凹部を被覆
するための被覆材が掛止部材に取り付けられている。更
に、掛止部材には、この掛止部材自身の長手方向に沿っ
て膜材端部の被掛止部断面に対応した長溝が形成されて
なり、前記長溝内に前記膜材端部の被掛止部を位置させ
ることで、前記膜材端部の被掛止部が前記掛止部材に掛
止されるようにしている。そして、本実施形態では、膜
材端部の被掛止部を、環状構造すなわち袋状とした膜材
端部内に芯材を配置することにより構成している。
掛止部が構成された膜材端部を、フランジを有する構造
材に対して定着させる部分の構造に関し、前記構造材の
フランジの端部を挟持できる第1の凹部を有する掛止部
材によって前記膜材端部の被掛止部を掛止すると共に、
前記膜材端部の被掛止部を掛止した掛止部材を、この掛
止部材の前記第1の凹部に前記構造材のフランジを挟持
させることにより、前記構造材に固定してなることを特
徴とする。特に、本実施形態では、掛止部材における第
1の凹部が形成された側と反対の側に、奥側の幅が開口
側の幅よりも大きな第2の凹部を前記掛止部材自身の長
手方向に沿って形成している。また、第2の凹部を被覆
するための被覆材が掛止部材に取り付けられている。更
に、掛止部材には、この掛止部材自身の長手方向に沿っ
て膜材端部の被掛止部断面に対応した長溝が形成されて
なり、前記長溝内に前記膜材端部の被掛止部を位置させ
ることで、前記膜材端部の被掛止部が前記掛止部材に掛
止されるようにしている。そして、本実施形態では、膜
材端部の被掛止部を、環状構造すなわち袋状とした膜材
端部内に芯材を配置することにより構成している。
【0039】また、以下で本発明の第2実施形態として
説明する膜材定着方法は、被掛止部が構成された膜材端
部を、フランジを有する構造材に対して定着させる方法
に関し、掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させ
る工程と、前記掛止部材における前記膜材端部の被掛止
部を掛止する側と反対の側に、治具の一端を取り付ける
工程と、前記治具の他端に引張力を加えて、膜材を伸長
させる工程と、前記膜材を伸長させた状態で、前記掛止
部材における前記膜材端部の被掛止部を掛止する側と同
じ側に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟持でき
る凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持させる工程
と、前記掛止部材に形成した、前記構造材のフランジ端
部を挟持できる凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持
させた後、前記治具を前記掛止部材から取り外す工程と
を具備してなる。
説明する膜材定着方法は、被掛止部が構成された膜材端
部を、フランジを有する構造材に対して定着させる方法
に関し、掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させ
る工程と、前記掛止部材における前記膜材端部の被掛止
部を掛止する側と反対の側に、治具の一端を取り付ける
工程と、前記治具の他端に引張力を加えて、膜材を伸長
させる工程と、前記膜材を伸長させた状態で、前記掛止
部材における前記膜材端部の被掛止部を掛止する側と同
じ側に形成した、前記構造材のフランジ端部を挟持でき
る凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持させる工程
と、前記掛止部材に形成した、前記構造材のフランジ端
部を挟持できる凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持
させた後、前記治具を前記掛止部材から取り外す工程と
を具備してなる。
【0040】以下、図10〜図13を用いて、本発明の
第2実施形態を具体的に説明する。なお、図10は膜材
定着部の断面図、図11〜図13は、それぞれ膜材定着
作業の一工程図である。図10から判るように、本実施
形態の膜材定着部構造は、膜材21の端部に構成した被
掛止部21aを掛止するファスナ(掛止部材)22を用
いて得られる。すなわち、ファスナ22には、構造材で
あるH形鋼梁23のフランジ端部を挟持できるようフラ
ンジ断面に対応した凹部24(図10にあってはH形鋼
梁23のフランジに占有されている)が形成されてお
り、この凹部24にH形鋼梁23のフランジ端部を挟持
させることにより、膜材21の被掛止部21aを掛止し
たファスナ22をH形鋼梁23に固定している。そし
て、ファスナ22には、後述する治具のために形成した
凹部25を被覆する化粧材(被覆材)26が取り付けら
れている。
第2実施形態を具体的に説明する。なお、図10は膜材
定着部の断面図、図11〜図13は、それぞれ膜材定着
作業の一工程図である。図10から判るように、本実施
形態の膜材定着部構造は、膜材21の端部に構成した被
掛止部21aを掛止するファスナ(掛止部材)22を用
いて得られる。すなわち、ファスナ22には、構造材で
あるH形鋼梁23のフランジ端部を挟持できるようフラ
ンジ断面に対応した凹部24(図10にあってはH形鋼
梁23のフランジに占有されている)が形成されてお
り、この凹部24にH形鋼梁23のフランジ端部を挟持
させることにより、膜材21の被掛止部21aを掛止し
たファスナ22をH形鋼梁23に固定している。そし
て、ファスナ22には、後述する治具のために形成した
凹部25を被覆する化粧材(被覆材)26が取り付けら
れている。
【0041】なお、上記構成要素のうち、H形鋼梁23
に定着される膜材21は、第1実施形態で使用したもの
と同じである。つまり、ガラス繊維布に四フッ化エチエ
ン樹脂をコーティングして得られたものである。また、
その被掛止部21aも、袋状とした膜材21の端部内
に、直径が十数mm程度の芯材を配置することにより構
成している。
に定着される膜材21は、第1実施形態で使用したもの
と同じである。つまり、ガラス繊維布に四フッ化エチエ
ン樹脂をコーティングして得られたものである。また、
その被掛止部21aも、袋状とした膜材21の端部内
に、直径が十数mm程度の芯材を配置することにより構
成している。
【0042】ファスナ22についても、第1実施形態と
同じものを用いている。すなわち、ファスナ22には、
それ自身の長手方向に沿って、膜材21の被掛止部21
aを掛止する長溝27が形成されている。また、H形鋼
梁23のフランジ断面に対応した凹部24、および治具
の取り付けに用いられる凹部25についても、長溝27
と同じくファスナ22自身の長手方向に沿って形成され
ている。このうち、凹部24が形成された側と反対の側
に形成される凹部25については、治具形状に対応させ
るため、奥側の幅を開口側の幅よりも大きくしている。
言い換えれば、幅広部と幅狭部とを設けることで、後述
する治具の端部を掛止できるようにしている。
同じものを用いている。すなわち、ファスナ22には、
それ自身の長手方向に沿って、膜材21の被掛止部21
aを掛止する長溝27が形成されている。また、H形鋼
梁23のフランジ断面に対応した凹部24、および治具
の取り付けに用いられる凹部25についても、長溝27
と同じくファスナ22自身の長手方向に沿って形成され
ている。このうち、凹部24が形成された側と反対の側
に形成される凹部25については、治具形状に対応させ
るため、奥側の幅を開口側の幅よりも大きくしている。
言い換えれば、幅広部と幅狭部とを設けることで、後述
する治具の端部を掛止できるようにしている。
【0043】なお、化粧材26のファスナ22に対する
取り付けも、第1実施形態と同様、ファスナ22の天面
に形成した一対の凹部と、化粧材26の裏面に形成した
一対の爪とを使用している。次に、上記のごとく膜材端
部を構造材に定着させる方法、つまり本実施形態の膜材
定着部構造を得るまでの工程について、図11〜図13
を用いて説明する。
取り付けも、第1実施形態と同様、ファスナ22の天面
に形成した一対の凹部と、化粧材26の裏面に形成した
一対の爪とを使用している。次に、上記のごとく膜材端
部を構造材に定着させる方法、つまり本実施形態の膜材
定着部構造を得るまでの工程について、図11〜図13
を用いて説明する。
【0044】本実施形態の膜材定着部構造を得るには、
まずファスナ22に膜材21の被掛止部21aを掛止さ
せる。この状態は、ファスナ22に形成された長溝27
における左右いずれか一方の端部開口から、同じく被掛
止部21aにおける左右いずれか一方の端部を嵌挿し、
膜材21を長溝27に沿ってスライドさせることによっ
て得られる。
まずファスナ22に膜材21の被掛止部21aを掛止さ
せる。この状態は、ファスナ22に形成された長溝27
における左右いずれか一方の端部開口から、同じく被掛
止部21aにおける左右いずれか一方の端部を嵌挿し、
膜材21を長溝27に沿ってスライドさせることによっ
て得られる。
【0045】また、膜材21をファスナ22で掛止する
作業と共に、ファスナ22に治具28を取り付ける作業
を行う。ここで用いられる治具28は、リング状の頭部
28aと、この頭部28aに接合されたネジ溝を有する
軸部28bと、この軸部28bに螺着させたナット28
cとからなる。治具28は、ファスナ22に形成された
凹部25における左右いずれか一方の端部開口からナッ
ト28c側を嵌挿し、それを凹部25に沿って所定の位
置までスライドさせることによってファスナ22に取り
付けられる。なお、治具28は一つだけでなく、適宜な
間隔で複数個、ファスナ22に配置される。
作業と共に、ファスナ22に治具28を取り付ける作業
を行う。ここで用いられる治具28は、リング状の頭部
28aと、この頭部28aに接合されたネジ溝を有する
軸部28bと、この軸部28bに螺着させたナット28
cとからなる。治具28は、ファスナ22に形成された
凹部25における左右いずれか一方の端部開口からナッ
ト28c側を嵌挿し、それを凹部25に沿って所定の位
置までスライドさせることによってファスナ22に取り
付けられる。なお、治具28は一つだけでなく、適宜な
間隔で複数個、ファスナ22に配置される。
【0046】膜材21の被掛止部21aをファスナ22
に掛止させ、更に治具28をファスナ22に配置した状
態は図11に示すとおりである。但し、治具28が取り
付けられるのは膜材21の一方の側だけであり、膜材2
1のもう一方の側(図示していない側)には、治具28
の取り付けに用いられる凹部(凹部25に相当)が存在
しないファスナが使用される。
に掛止させ、更に治具28をファスナ22に配置した状
態は図11に示すとおりである。但し、治具28が取り
付けられるのは膜材21の一方の側だけであり、膜材2
1のもう一方の側(図示していない側)には、治具28
の取り付けに用いられる凹部(凹部25に相当)が存在
しないファスナが使用される。
【0047】こうして準備作業が完了したならば、まず
治具取り付け用の凹部が存在しないファスナをH形鋼梁
(図10〜図13に示すH形鋼梁23ではなく、このH
形鋼梁23と対向するよう設けられる図示していないH
形鋼梁)のフランジに嵌合させる。膜材21の一端を図
示していないH形鋼梁に定着させたならば、続いて他端
を図10〜図13に示すH形鋼梁23に定着させる。こ
の作業は、ファスナ22に取り付けた治具28を用いて
行われる。
治具取り付け用の凹部が存在しないファスナをH形鋼梁
(図10〜図13に示すH形鋼梁23ではなく、このH
形鋼梁23と対向するよう設けられる図示していないH
形鋼梁)のフランジに嵌合させる。膜材21の一端を図
示していないH形鋼梁に定着させたならば、続いて他端
を図10〜図13に示すH形鋼梁23に定着させる。こ
の作業は、ファスナ22に取り付けた治具28を用いて
行われる。
【0048】すなわち、初めに治具28を利用して、膜
材21に対して、図12に矢印で示す方向に引張力を加
え、膜材21を伸長させる。膜材21がある程度伸長し
て、ファスナ22の凹部24(正確には凹部24の開口
面)とH形鋼梁23のフランジ端面とが対面する状態と
なったならば、引張力を解除し、H形鋼梁23のフラン
ジにファスナ22の凹部24を嵌合させる。
材21に対して、図12に矢印で示す方向に引張力を加
え、膜材21を伸長させる。膜材21がある程度伸長し
て、ファスナ22の凹部24(正確には凹部24の開口
面)とH形鋼梁23のフランジ端面とが対面する状態と
なったならば、引張力を解除し、H形鋼梁23のフラン
ジにファスナ22の凹部24を嵌合させる。
【0049】なお、H形鋼梁23のフランジとファスナ
22の凹部24とが完全な嵌合状態になっても、膜材2
1の伸長量はゼロにならず、膜材21の緊張状態が維持
される。したがって、H形鋼梁23のフランジにファス
ナ22の凹部24を嵌合させる工程は、膜材21が伸長
した状態で行われることになる。こうしてファスナ22
をH形鋼梁23に固定した後、ファスナ22から治具2
8を取り外し、更に、図13に示すごとく、ファスナ2
2に化粧材26を取り付ける。これによって、図10に
示した本実施形態の膜材定着部構造が得られる。
22の凹部24とが完全な嵌合状態になっても、膜材2
1の伸長量はゼロにならず、膜材21の緊張状態が維持
される。したがって、H形鋼梁23のフランジにファス
ナ22の凹部24を嵌合させる工程は、膜材21が伸長
した状態で行われることになる。こうしてファスナ22
をH形鋼梁23に固定した後、ファスナ22から治具2
8を取り外し、更に、図13に示すごとく、ファスナ2
2に化粧材26を取り付ける。これによって、図10に
示した本実施形態の膜材定着部構造が得られる。
【0050】上述したごとく、本実施形態では、H形鋼
梁23のフランジ断面に対応した凹部24を有するファ
スナ22を用いて、膜材21をH形鋼梁23のフランジ
に定着させている。しかし、その作業は従来のように多
大な手間を必要とするものではない。言い換えれば、フ
ァスナ22に取り付けた治具28を用いて極めて容易に
行える。したがって、第1実施形態の場合と同様、施工
性に優れ、最小限の人員で容易に膜材21をH形鋼梁2
3に定着させることができる。
梁23のフランジ断面に対応した凹部24を有するファ
スナ22を用いて、膜材21をH形鋼梁23のフランジ
に定着させている。しかし、その作業は従来のように多
大な手間を必要とするものではない。言い換えれば、フ
ァスナ22に取り付けた治具28を用いて極めて容易に
行える。したがって、第1実施形態の場合と同様、施工
性に優れ、最小限の人員で容易に膜材21をH形鋼梁2
3に定着させることができる。
【0051】更に、本実施形態の膜材定着部構造は、部
品点数が少なく、構造が非常に簡単であり、また、構造
材であるH形鋼梁23に多数のボルト孔を形成しておく
必要がないから、コストを大幅に節減できる。続いて、
膜材定着部の断面を示す図14を用いて、本発明の第3
実施形態を説明する。なお、この第3実施形態の膜材定
着部について、その基本構造や施工方法は第2実施形態
と同じである。よって、以下では第2実施形態との相違
点を中心に説明する。
品点数が少なく、構造が非常に簡単であり、また、構造
材であるH形鋼梁23に多数のボルト孔を形成しておく
必要がないから、コストを大幅に節減できる。続いて、
膜材定着部の断面を示す図14を用いて、本発明の第3
実施形態を説明する。なお、この第3実施形態の膜材定
着部について、その基本構造や施工方法は第2実施形態
と同じである。よって、以下では第2実施形態との相違
点を中心に説明する。
【0052】図14から判るように、本実施形態の膜材
定着部構造は、膜材31の端部に構成した被掛止部31
aを掛止するファスナ(掛止部材)32を用いて得られ
る。ファスナ32には、構造材であるH形鋼梁33のフ
ランジ端部を挟持できるよう、このフランジ断面に対応
した凹部(図14においてはH形鋼梁33のフランジに
占有されている)が形成されており、この凹部にH形鋼
梁33のフランジを挟持させることで、膜材31の被掛
止部31aを掛止したファスナ32をH形鋼梁33に固
定している。
定着部構造は、膜材31の端部に構成した被掛止部31
aを掛止するファスナ(掛止部材)32を用いて得られ
る。ファスナ32には、構造材であるH形鋼梁33のフ
ランジ端部を挟持できるよう、このフランジ断面に対応
した凹部(図14においてはH形鋼梁33のフランジに
占有されている)が形成されており、この凹部にH形鋼
梁33のフランジを挟持させることで、膜材31の被掛
止部31aを掛止したファスナ32をH形鋼梁33に固
定している。
【0053】ファスナ32には、膜材31に引張力を加
える際に用いられる治具を取り付けるための凹部34が
形成されており、更に、この凹部34を被覆するための
略L形の化粧材(被覆材)35が配されている。但し、
本実施形態では、化粧材35の爪36a,36bを凹部
34に対応した位置に設け、それを凹部34内に掛止さ
せることで、化粧材35をファスナ32に固定してい
る。
える際に用いられる治具を取り付けるための凹部34が
形成されており、更に、この凹部34を被覆するための
略L形の化粧材(被覆材)35が配されている。但し、
本実施形態では、化粧材35の爪36a,36bを凹部
34に対応した位置に設け、それを凹部34内に掛止さ
せることで、化粧材35をファスナ32に固定してい
る。
【0054】続いて、膜材定着部の断面を示す図15を
用いて、本発明の第4実施形態を説明する。なお、この
第4実施形態の膜材定着部についても、その基本構造や
施工方法は第2実施形態や第3実施形態と同じである。
よって、以下では第2実施形態との相違点を中心に説明
する。図15から判るように、本実施形態の膜材定着部
構造は、膜材41の端部に構成した被掛止部41aを掛
止するファスナ(掛止部材)42を用いて得られる。
用いて、本発明の第4実施形態を説明する。なお、この
第4実施形態の膜材定着部についても、その基本構造や
施工方法は第2実施形態や第3実施形態と同じである。
よって、以下では第2実施形態との相違点を中心に説明
する。図15から判るように、本実施形態の膜材定着部
構造は、膜材41の端部に構成した被掛止部41aを掛
止するファスナ(掛止部材)42を用いて得られる。
【0055】ファスナ42には、構造材であるH形鋼梁
43のフランジ端部を挟持できるよう、このフランジ断
面に対応した凹部(図15においてはH形鋼梁43のフ
ランジに占有されている)が形成されており、この凹部
にH形鋼梁43のフランジを挟持させることで、膜材4
1の被掛止部41aを掛止したファスナ42をH形鋼梁
43に固定している。
43のフランジ端部を挟持できるよう、このフランジ断
面に対応した凹部(図15においてはH形鋼梁43のフ
ランジに占有されている)が形成されており、この凹部
にH形鋼梁43のフランジを挟持させることで、膜材4
1の被掛止部41aを掛止したファスナ42をH形鋼梁
43に固定している。
【0056】ファスナ42には、膜材41に引張力を加
える際に用いられる治具を取り付けるための凹部44が
形成されており、更に、この凹部44を被覆するための
環状構造の化粧材(被覆材)45が配されている。但
し、本実施形態では、化粧材45の爪46a,46bを
凹部44に対応した位置に設け、それを凹部44内に掛
止させることで、化粧材45をファスナ42に固定して
いる。
える際に用いられる治具を取り付けるための凹部44が
形成されており、更に、この凹部44を被覆するための
環状構造の化粧材(被覆材)45が配されている。但
し、本実施形態では、化粧材45の爪46a,46bを
凹部44に対応した位置に設け、それを凹部44内に掛
止させることで、化粧材45をファスナ42に固定して
いる。
【0057】
【発明の効果】本発明の膜材定着技術は、施工性に優れ
ており、構造材に対する膜材端部の定着作業が容易であ
る。
ており、構造材に対する膜材端部の定着作業が容易であ
る。
【図1】膜材端部の定着が完了した状態を示す斜視断面
図(第1実施形態)
図(第1実施形態)
【図2】膜材定着部の断面図(第1実施形態)
【図3】掛止部材の斜視立体図(第1実施形態)
【図4】図2におけるX−X線での断面図(第1実施形
態)
態)
【図5】構造材の斜視立体図(第1実施形態)
【図6】膜材定着作業の一工程図(第1実施形態)
【図7】膜材定着作業の一工程図(第1実施形態)
【図8】膜材定着作業の一工程図(第1実施形態)
【図9】膜材定着作業の一工程図(第1実施形態)
【図10】膜材定着部の断面図(第2実施形態)
【図11】膜材定着作業の一工程図(第2実施形態)
【図12】膜材定着作業の一工程図(第2実施形態)
【図13】膜材定着作業の一工程図(第2実施形態)
【図14】膜材定着部の断面図(第3実施形態)
【図15】膜材定着部の断面図(第4実施形態)
【図16】膜材端部の定着が完了した状態を示す斜視断
面図(従来形態)
面図(従来形態)
【図17】膜材定着部の断面図(従来形態)
1 膜材 1a 被掛止部 2 ファスナ(掛止部材) 3 構造材(H形鋼梁) 4 固定片 4a 貫通孔 5 ボルト・ナット連結体(連結手
段) 6 化粧材(被覆材) 7 長溝 9 ボルト 10 凹部 11a,11b 凹部 12a,12b 爪 13 ナット
段) 6 化粧材(被覆材) 7 長溝 9 ボルト 10 凹部 11a,11b 凹部 12a,12b 爪 13 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 秀成 東京都目黒区東山3−22−1 太陽工業株 式会社東京支店内
Claims (12)
- 【請求項1】 被掛止部が構成された膜材端部を構造材
に対して定着させる部分の構造であって、 前記膜材端部の被掛止部を掛止する掛止部材と、 前記構造材に立設させた固定片と、 前記掛止部材と前記固定片との間隔が可変であるよう、
前記掛止部材を前記固定片に対して連結する連結手段と
を具備してなることを特徴とする膜材定着部構造。 - 【請求項2】 連結手段はボルトとナットとを具備して
なるものであって、前記ボルトは、掛止部材に対して回
転不能であるよう、この掛止部材に配設され、かつ、前
記ナットは、固定片に形成した貫通孔から突出させた前
記ボルトの軸部に螺着してなり、前記ナットを締め込
み、前記掛止部材を前記固定片に近接させることで、膜
材に所定の張力が導入されるようにしたことを特徴とす
る請求項1に記載の膜材定着部構造。 - 【請求項3】 ボルトは頭部が正N角形状のもの(Nは
4以上の偶数)であって、かつ、掛止部材には、前記ボ
ルト頭部の互いに並行な辺同士の間隔に対応した幅を有
する部分と、前記ボルトの軸部径に対応した幅を有する
部分とからなる凹部が、前記掛止部材自身の長手方向に
沿って形成されてなり、前記ボルト頭部の互いに並行な
辺同士の間隔に対応した幅を有する部分の凹部内に前記
ボルトの頭部を位置させることで、前記ボルトを前記掛
止部材に対して回転不能に配設してなることを特徴とす
る請求項1又は請求項2に記載の膜材定着部構造。 - 【請求項4】 掛止部材、固定片および連結手段を被覆
するための被覆材が前記掛止部材に取り付けられてなる
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の
膜材定着部構造。 - 【請求項5】 被掛止部が構成された膜材端部を、フラ
ンジを有する構造材に対して定着させる部分の構造であ
って、 前記構造材のフランジの端部を挟持できる第1の凹部を
有する掛止部材によって前記膜材端部の被掛止部を掛止
すると共に、前記膜材端部の被掛止部を掛止した掛止部
材を、この掛止部材の前記第1の凹部に前記構造材のフ
ランジ端部を挟持させることにより、前記構造材に固定
してなることを特徴とする膜材定着部構造。 - 【請求項6】 掛止部材において、第1の凹部が形成さ
れた側と反対の側には、奥側の幅が開口側の幅よりも大
きな第2の凹部が前記掛止部材自身の長手方向に沿って
形成されてなることを特徴とする請求項5に記載の膜材
定着部構造。 - 【請求項7】 第2の凹部を被覆するための被覆材が掛
止部材に取り付けられてなることを特徴とする請求項6
に記載の膜材定着部構造。 - 【請求項8】 掛止部材には、この掛止部材自身の長手
方向に沿って膜材端部の被掛止部を内部に保持できる長
溝が形成されてなり、前記長溝内に前記膜材端部の被掛
止部を位置させることで、前記膜材端部の被掛止部が前
記掛止部材に掛止されるようにしたことを特徴とする請
求項1〜請求項7いずれかに記載の膜材定着部構造。 - 【請求項9】 被掛止部は、環状構造とした膜材の端部
内に芯材を配置することにより構成されてなることを特
徴とする請求項1〜請求項8いずれかに記載の膜材定着
部構造。 - 【請求項10】 膜材端部が定着される構造材は、駐車
場、駐輪場、休憩所、通路、停留所、展示場に架設され
る屋根を構成する梁、あるいはアーケードの屋根を構成
する梁であることを特徴とする請求項1〜請求項9いず
れかに記載の膜材定着部構造。 - 【請求項11】 被掛止部が構成された膜材端部を構造
材に対して定着させる方法であって、 掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工程
と、 前記掛止部材に対して回転不能であるよう、この掛止部
材に配設されたボルトを、前記構造材に立設させた固定
片の貫通孔から突出させる工程と、 前記固定片の貫通孔から突出させた前記ボルトの軸部に
ナットを螺着させる工程と、 前記ナットを締め込み、前記掛止部材を前記固定片に近
接させることで、膜材に所定の張力を導入する工程とを
具備することを特徴とする膜材定着方法。 - 【請求項12】 被掛止部が構成された膜材端部を、フ
ランジを有する構造材に対して定着させる方法であっ
て、 掛止部材に前記膜材端部の被掛止部を掛止させる工程
と、 前記掛止部材における前記膜材端部の被掛止部を掛止す
る側と反対の側に、治具の一端を取り付ける工程と、 前記治具の他端に引張力を加えて、膜材を伸長させる工
程と、 前記膜材を伸長させた状態で、前記掛止部材における前
記膜材端部の被掛止部を掛止する側と同じ側に形成し
た、前記構造材のフランジ端部を挟持できる凹部に前記
構造材のフランジ端部を挟持させる工程と、 前記掛止部材に形成した、前記構造材のフランジ端部を
挟持できる凹部に前記構造材のフランジ端部を挟持させ
た後、前記治具を前記掛止部材から取り外す工程とを具
備することを特徴とする膜材定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17615897A JPH1122251A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 膜材定着部構造および膜材定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17615897A JPH1122251A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 膜材定着部構造および膜材定着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122251A true JPH1122251A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16008687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17615897A Pending JPH1122251A (ja) | 1997-07-01 | 1997-07-01 | 膜材定着部構造および膜材定着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1122251A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100697342B1 (ko) | 2005-01-13 | 2007-03-20 | 김정숙 | 프레임 구조 |
KR100768572B1 (ko) | 2006-12-29 | 2007-10-19 | 손영호 | 탄력성과 누수방지가 우수한 삽입막 지지용 연결장치 |
JP2013096202A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Taiyo Kogyo Corp | 膜構造物、およびその組立方法 |
KR102670857B1 (ko) * | 2023-11-06 | 2024-05-31 | 주식회사 올찬 | 막구조물 |
-
1997
- 1997-07-01 JP JP17615897A patent/JPH1122251A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100697342B1 (ko) | 2005-01-13 | 2007-03-20 | 김정숙 | 프레임 구조 |
KR100768572B1 (ko) | 2006-12-29 | 2007-10-19 | 손영호 | 탄력성과 누수방지가 우수한 삽입막 지지용 연결장치 |
JP2013096202A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-20 | Taiyo Kogyo Corp | 膜構造物、およびその組立方法 |
KR102670857B1 (ko) * | 2023-11-06 | 2024-05-31 | 주식회사 올찬 | 막구조물 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040225 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |