JPH11221732A - ステージ装置および加工装置 - Google Patents

ステージ装置および加工装置

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JPH11221732A
JPH11221732A JP3977398A JP3977398A JPH11221732A JP H11221732 A JPH11221732 A JP H11221732A JP 3977398 A JP3977398 A JP 3977398A JP 3977398 A JP3977398 A JP 3977398A JP H11221732 A JPH11221732 A JP H11221732A
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stage
measuring
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measured
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JP3977398A
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Akinobu Deguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステージが本来の可動方向以外の方向に回転
または移動した場合でも加工ツールと被加工物の相対位
置を精確に測定できるようにする。また、定盤の歪みが
ステージの動きとして計測されてしまうことを防ぐ。 【解決手段】 X、Y、Zの各方向に移動可能な各移動
ステージ4、3、5と、各移動ステージの位置を計測す
る位置計測手段とを備え、各移動ステージの位置を制御
して被加工物7および加工ツール6を位置決めする加工
装置のステージ装置において、各移動ステージ位置の計
測基準である基準部材1を備え、位置計測手段は、基準
部材からの相対位置として各移動ステージの位置を計測
する。また位置計測手段は、XYステージのX、Y各軸
方向位置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、およびZ軸
方向の位置を計測する手段8a〜8b、13a〜13
e、14a、14b、15a、15bと、Zステージの
Z軸方向位置、およびX、Y各軸回りの回転位置を計測
する手段8c、13f〜13hとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密加工を行う加
工装置およびそれに適用されるステージ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X、Y、Z軸からなる3次元の加
工装置としては、例えば図4に示すようなものが知られ
ている。この装置において、まずXステージについて説
明すると、XYステージ3はXスライダ4上のYガイド
によって拘束され、Xスライダ4上ではY軸方向にのみ
移動可能である。また、Xスライダ4自体はX軸方向に
のみ移動可能なようにXガイド10aおよび10bによ
って拘束される。XYステージ3は定盤2面に対してZ
軸方向に発生する自重を受ける平面のガイドによっても
支えられており、結果として、XYステージ3は定盤2
上面のXY平面上をXおよびY軸方向にのみ移動可能な
ステージ構成を有する。
【0003】XYステージ3とXスライダ4との間のガ
イド部9には図示されていないリニアモータが内蔵され
ており、このリニアモータはXYステージ3をY軸方向
に移動させる推力を発生させる。Xスライダ4をX方向
に移動可能なようにガイドするガイド部10a、10b
には図示されない内蔵のリニアモータを有しており、こ
のリニアモータはXスライダ4とともにXYステージ3
をX軸方向に移動させる推力を発生する。
【0004】次にZステージについて説明する。Zステ
ージ5は門型のフレーム12に対して、Zガイド11a
および11bによってZ軸方向にのみ移動可能に拘束さ
れている。Zステージ5を拘束するZガイド11aおよ
び11b部分には図示されていない内蔵されたZリニア
モータを有しており、このZリニアモータはZステージ
5に対してその可動方向に推力を与える。
【0005】各ステージの位置計測はヘテロダイン式の
レーザの干渉を利用したレーザ測長器によって行われる
が、その干渉計13a、13c、13fは定盤2上に独
立に配置され、XYステージ3およびZステージ5に設
置された反射ミラー8a〜8cとの相対位置を検出す
る。例えば、XYステージ3のX軸方向の位置は、X軸
と平行のレーザ光16aを、定盤2上に設置された、レ
ーザ測長器の干渉計13aに通し、XYステージ3上に
設置された反射ミラー8aのX面で反射させ、干渉計1
3aで干渉させて、XYステージ3のX方向の干渉計3
1aとの相対位置の変化として計測する。同様の方法で
XYステージ3のY軸方向の位置をY軸の干渉計13c
で計測し、また、Zステージ5のZ軸方向の位置をZ軸
の干渉計13fで測定する。
【0006】XYステージ3に搭載された被加工物7
は、Zステージ5に搭載された加工ツール6が接触する
ことにより被加工物7の接触面が加工されるが、被加工
物7の精密な加工を行うために、XYステージ3とZス
テージ5間の相対位置を前記の計測手段で計測し、制御
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、XYステージ3およびZステージ5につ
いて、X、Y、Zそれぞれの可動方向に関して1軸の位
置しか計測していないために問題が生じる。つまり、ス
テージを拘束するガイドの剛性不足によってステージが
拘束されているはずの方向のずれ、例えばXYステージ
3においてはXYステージ3のZ軸周りの回転が生じた
としても、それについては計測していないため、XYス
テージ3およびZステージ5上に搭載された加工ツール
6と被加工物7の相対位置の変化を認識することができ
ない。その結果、そのようなずれを補正することができ
ず、加工精度が悪化する。
【0008】また、XYステージ3およびZステージ5
の位置を測定するための基準である干渉計13a、13
c、13fが、定盤2上にそれぞれ独立して設置してあ
るため、XYステージ3の移動によって定盤2が歪んだ
場合には、それによって干渉計が動いた場合や光軸が傾
いた場合でも、見かけ上各ステージが動いているように
計測され、ステージが動いているのか否かが判別できな
い。このように計測装置を搭載した定盤2が変形する
と、測定装置が動き、見かけ上ステージが動いているか
のように見え、被加工物と加工ツールの相対位置が正し
く測定されず、加工精度が悪化することがある。
【0009】また、定盤2にステージを駆動するモータ
の熱が伝わったり、または環境温度の変化で定盤2に温
度分布が発生した場合に、定盤2が歪むことがある。こ
の歪みは、前記XYステージ3の移動により定盤2が歪
んだ場合と同じ結果をもたらす。これを避けるためにた
とえ定盤2に低熱膨張材を用いたとしても、定盤2はス
テージが乗る十分な大きさが必要であるため、歪みが発
生する可能性は高い。さらに、ステージの移動や加工ツ
ールの回転その他の環境によって発生する振動が定盤2
に伝わった場合、定盤2が励振し、微少ながら場所によ
って歪む。これも前記と同様の結果をもたらす。
【0010】本発明の目的は、これら従来技術の問題点
に鑑み、ステージ装置および加工装置において、ガイド
の剛性不足によりステージが本来の可動方向以外の方向
に回転または移動した場合でも、加工ツールと被加工物
の相対位置を精確に測定できるようにすることにある。
また、定盤の歪みがステージの動きとして計測されてし
まうことを防ぐことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、X、Y、Zの各方向に移動可能な各移
動ステージと、各移動ステージの位置を計測する位置計
測手段とを備え、各移動ステージの位置を制御して被加
工物および加工ツールを位置決めする加工装置のステー
ジ装置において、各移動ステージ位置の計測基準である
基準部材を備え、前記位置計測手段は、前記基準部材か
らの相対位置として各移動ステージの位置を計測するも
のであることを特徴とする。
【0012】これによれば、基準部材からの相対位置と
して各移動ステージの位置が計測されるため、装置の定
盤に歪みが生じても、被加工物および加工ツール間の位
置関係が精確に計測される。したがって、定盤の歪みが
ステージの動きとして計測されてしまうこともない。
【0013】また、本発明の別の態様においては、被加
工物または加工ツールのうちの一方および他方をそれぞ
れ搭載するXYステージおよびZステージと、これらス
テージの位置を計測する位置計測手段と、この位置計測
結果に基づいて前記XYステージおよびZステージの位
置を制御する加工装置のステージ装置において、前記位
置計測手段は、前記XYステージのX、Y各軸方向位
置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、およびZ軸方向の
位置を計測する手段と、前記ZステージのZ軸方向位
置、およびX、Y各軸回りの回転位置を計測する手段と
を有することを特徴とする。
【0014】これによれば、XYステージの本来の可動
方向の位置であるX、Y各軸方向位置に加え、X、Y、
Z各軸回りの回転位置、およびZ軸方向の位置が計測さ
れ、また、Zステージについてもその本来の可動方向の
位置であるZ軸方向位置に加えてX、Y各軸回りの回転
位置が計測されるため、各ステージのガイドの剛性不足
により各ステージが本来の可動方向以外の方向に回転ま
たは移動した場合でも、加工ツールと被加工物の相対位
置が精確に測定される。また、本発明の加工装置は、こ
のようなステージ装置を有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態におい
ては、被加工物または加工ツールのうちの一方および他
方をそれぞれ搭載するXYステージおよびZステージ
と、これらステージの位置を計測する位置計測手段と、
この位置計測結果に基づいてXYステージおよびZステ
ージの位置を制御する加工装置のステージ装置におい
て、位置計測手段は、XYステージのX、Y各軸方向位
置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、およびZ軸方向の
位置を計測する手段と、ZステージのZ軸方向位置、お
よびX、Y各軸回りの回転位置を計測する手段とを有
し、これらのステージ位置を単一の計測基準である基準
部材からの相対位置として計測するものである。基準部
材からの相対位置の計測は、具体的には、位置計測手段
を構成するレーザ測長器の干渉計やレーザ光源のすべて
を前記基準部材上に配置し、それらによりXYステージ
およびZステージまでの相対位置を検出することによ
り、行うことができる。
【0016】あるいは位置計測手段は、XYステージの
X、Y各軸方向位置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、
およびZ軸方向の位置を計測する手段と、Zステージの
Z軸方向位置、およびX、Y各軸回りの回転位置を計測
する手段とを有し、これらステージ位置のうちのいくつ
かを第1の計測基準となる第1の基準部材からの相対位
置として計測し、他のステージ位置を第2の計測基準で
ある第2の基準部材からの相対位置として計測するとと
もに、第1基準部材上に第2基準部材の6軸方向の位置
を計測する手段を有し、第2基準部材からの相対位置と
して計測するステージ位置を、第1基準部材を基準とす
る相対位置として計測するものである。この場合、位置
計測手段は第2基準部材からの相対位置として計測する
XYステージおよびZステージの位置を、第1基準部材
を基準とする相対位置として計測することができる。
【0017】XYステージは、XおよびY軸方向以外の
動きをそれぞれガイドによって拘束され、ガイドのスト
ローク内におけるXY平面上の任意の位置に移動可能な
ものであり、ZステージはZ軸方向以外の動きをガイド
によって拘束され、そのガイドのストローク内における
Z軸方向の任意の位置に移動可能なものである。
【0018】また、基準部材は低熱膨張材であり、ま
た、歪みが発生しないように、3点受けで設置したもの
であるのが好ましい。さらに、基準部材を、それが設置
される装置の定盤本体より遥かに小型化にすることによ
り、熱膨張による歪みの影響を極力小さくするととも
に、剛性と共振周波数を高くして歪みが発生しないよう
にすることができる。
【0019】位置計測手段により計測するステージ位置
に基づいて各ステージの位置が補償され、これにより加
工装置における加工精度が補償される。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る加工装置のス
テージ装置を示す斜視図である。同図に示すように、こ
の装置は、被加工物7を搭載するXYステージ3、加工
ツール6を搭載するZステージ5、これらのステージの
位置を計測する干渉系13a、13f等の位置計測手
段、ならびに、この位置計測結果に基づいてXYステー
ジ3およびZステージ5の位置を制御する不図示の制御
手段を備える。位置計測手段は、XYステージ3のX、
Y各軸方向位置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、およ
びZ軸方向の位置を計測するとともに、Zステージ5の
Z軸方向位置、およびX、Y各軸回りの回転位置を計測
する。その際、これらのステージ位置を単一の計測基準
である計測コア1からの相対位置として計測する。
【0021】計測コア1は、熱膨張による変形を防ぐた
めに低熱膨張材で構成され、剛性も高く構成される。ま
た、計測コア1は定盤2上に設置されるが、その際、定
盤2が変形することによる影響と計測コア1自体の自重
による変形をキャンセルするように固定される。つま
り、リジッドに固定すると定盤2が歪んだ際の影響を受
ける可能性があるのでこれを避けるとともに、また計測
コア1自体の自重による変形の影響を極力さけるため
に、変形が一番小さくなる地点で下方から3点支持し、
かつ横ずれを防ぐために横から押さえる方法をとる。
【0022】XYステージ3はXスライダ4上のYガイ
ド9によって拘束され、Xスライダ4上ではY軸方向1
8にのみ移動可能である、また、Xスライダ4自体はX
軸方向17にのみ移動可能なようにXガイド10aと1
0bによって拘束される。XYステージ3は定盤2面に
対してZ軸方向19に発生する自重を受ける平面のガイ
ドによっても支えられており、結果として、XYステー
ジ3が定盤上面のXY平面上をX軸方向17およびY軸
方向18にのみ移動可能なステージ構成を有する。
【0023】XYステージ3とXスライダ4との間のX
ガイド9には、図示されていないリニアモータが内蔵さ
れており、このリニアモータは、XYステージ3をY軸
方向18の可動方向に移動させる推力を発生させる。X
スライダ4をX軸方向17に移動可能とするYガイド1
0aと10b部分には、図示されない内蔵のリニアモー
タを有しており、このリニアモータは、Xスライダ4と
ともにXYステージ3をX軸方向17の可動方向に移動
させる推力を発生する。
【0024】Zステージ5は門型フレーム12に対して
Zガイド11aと11bによってZ軸方向19にのみ移
動可能となるように拘束されている。Zステージ5を拘
束するZガイド11aとZガイド11b部分にはそれぞ
れ図示されていない内蔵されたリニアモータを有してお
り、このリニアモータは、Zステージ5に対してその可
動方向に推力を与える。
【0025】位置計測手段を構成するレーザ測長器はヘ
テロダイン式のレーザの干渉を利用したものであり、干
渉計はすべて計測基準である計測コア1上に配置され、
計測コア1を基準にXYステージ3およびZステージ5
に設置された反射ミラーとの相対位置、角度を検出す
る。すなわち、レーザ測長器の第1の干渉計13aは計
測コア1上に配置され、XYステージ3のX軸方向17
の位置を計測するものであり、X軸方向17と平行のレ
ーザ光16aを第1の干渉計13aに通し、XYステー
ジ3上に設置された第1の反射ミラー面であるX面8a
で反射させ、干渉計13aで干渉させて、X軸方向17
のXYステージ3と干渉計13aとの相対位置を計測す
る。第1の反射ミラー面であるX面8aはY軸方向18
とZ軸方向19に広がるYZ平面と平行な平面であり、
XYステージ3がY軸方向18にYガイド9のストロー
ク範囲内で移動しても、第1の干渉計13aを通るレー
ザ光16aが反射面8aからはずれることがないような
大きさを有する。したがってXYステージ3がY軸方向
17に移動しても、干渉計13aによる計測が可能であ
る。
【0026】レーザ測長器の第2の干渉計13bは第1
の干渉計13aとZ軸方向19の位置のみが異なるだけ
で、同様の構成および同様の性能を有する。しかしなが
ら、第1の干渉計13aとZ軸方向19の位置が異なる
ため、ガイドの剛性不足等によりXYステージ3がY軸
方向18の軸周りで回転する場合には、第1の干渉計1
3aと第2の干渉計13bで測定される計測コア1とX
Yステージ3間のX軸方向17の相対位置は異なる。こ
の位置の差△X、干渉計13aおよび13bで測定した
干渉計からステージまでのY軸方向18の位置の平均値
X、および干渉計13aと13bを通るレーザ光16a
と16b間のZ方向の位置の差である△Zから、XYス
テージ3のY軸方向18の軸周りの回転角度を容易に導
き出すことができる。
【0027】レーザ測長器の第3の干渉計13cは、計
測コア1上に配置され、XYステージ3のY軸方向18
の位置を計測するものであり、Y軸方向18と平行なレ
ーザ光16cを第3の干渉計13cに通し、XYステー
ジ3上に設置された第2の反射ミラー面であるY面8b
で反射させ、干渉計13cで干渉させて、Y軸方向18
のXYステージ3と干渉計13c間の相対位置を計測す
る。
【0028】第2の反射ミラー面であるY面8bはX軸
方向17とZ軸方向19に広がるXZ平面に平行な平面
であり、XYステージ3がX軸方向17にXガイド10
aおよび10bのストローク範囲内で移動しても、第3
の干渉計13cを通るレーザ光16cが第2の反射面で
あるY面8cからはずれることがないような大きさを有
する。したがってXYステージ3がX軸方向17に移動
しても、干渉計13cによる計測が可能である。
【0029】レーザ測長器の第4の干渉計13dは第3
の干渉計13cとZ軸方向19の位置のみが異なるだけ
で、同様の構成、同様の性能を有する。しかしながら、
第3の干渉計13cとZ軸方向19の位置が異なるた
め、ガイドの剛性不足等によりXYステージ3がX軸方
向17の軸周りで回転する場合には、干渉計13cおよ
び13dで測定した、計測コア1とXYステージ3との
Y軸方向18の相対位置は異なる。このとき、その位置
の差△Y、干渉計13c、13dで測定した干渉計から
ステージまでのY軸方向18の位置の平均値Y、および
干渉計13cと13dを通るレーザ光16cと16d間
のZ軸方向19の位置の差である△ZからXYステージ
のX軸方向17の軸周りの回転角度を容易に導き出すこ
とができる。
【0030】レーザ測長器の第5の干渉計13eは第3
の干渉計13cとX軸方向17の位置のみが異なるだけ
で、同様の構成、同様の性能を有する。しかしながら、
第3の干渉計13cとX軸方向17の位置が異なるた
め、ガイドの剛性不足等によりXYステージ3がZ軸方
向19の軸周りで回転する場合には第3の干渉計13c
と第5の干渉計13eで測定した、計測コア1とXYス
テージ3間のY軸方向18の相対位置は異なる。このと
き、その位置の差△Y、干渉計13cと13eで測定し
た干渉計からステージまでのY軸方向18の位置の平均
値Y、および干渉計13cと13eを通るレーザ光16
cと16eとのZ軸方向19の位置の差△Zから、XY
ステージ3のZ軸方向19の軸周りの回転角度を容易に
導出すことができる。
【0031】同様にして、Zステージ5についても、計
測基準である計測コア1に設置された干渉計により相対
位置を測定することができる。すなわち、レーザ測長器
の第6の干渉計13fは、計測コア1上に配置され、Z
ステージ5のZ軸方向19の位置を計測するものであ
り、Z軸方向19と平行のレーザ光16fを第6の干渉
計13fに通し、Zステージ5上に設置された第3の反
射ミラー面であるZ面8cで反射させ、干渉計13fで
干渉させて、Z軸方向19におけるZステージと干渉計
13f間の相対位置を計測する。
【0032】反射ミラー面であるZ面8cはX軸方向1
7とY軸方向18に広がるXY平面と平行な平面であ
る。レーザ測長器の第7の干渉計13gは第6の干渉計
13fとX軸方向17の位置のみが異なるだけで、同様
の構成、同様の性能を有する。しかしながら、第6の干
渉計13fとX軸方向17の位置が異なるため、ガイド
の剛性不足等によりZステージ5がY軸方向18の軸周
りで回転する場合には第6の干渉計13fと第7の干渉
計13gで測定した、計測コア1とZステージ5間のZ
軸方向19の相対位置は異なる。このとき、その位置の
差△Z、干渉計13fと13gで測定したそれら干渉計
からZステージ5までのZ軸方向19の位置の平均値
Z、および干渉計13fと13gを通るレーザ光16f
と16g間のX軸方向17の位置の差である△Xから、
Zステージ19のY軸方向18の軸周りの回転角度を容
易に導き出すことができる。
【0033】レーザ測長器の第8の干渉計13hは第6
の干渉計13fとY軸方向18の位置のみが異なるだけ
で、同様の構成、同様の性能を有する。しかしながら、
第6の干渉計13fとY軸方向18の位置が異なるた
め、ガイドの剛性不足等によりZステージ5がX軸方向
17の軸周りで回転する場合には第6の干渉計l 3fと
第8の干渉計13hで測定した、計測コア1とZステー
ジ5間のZ軸方向19の相対位置は異なる。このとき、
その位置の差△Z、干渉計13fと13hで測定したこ
れら干渉計からZステージ5までのZ軸方向19の位置
の平均値Z、および干渉計13fと13hを通るレーザ
光16fと16h間のY軸方向18の位置の差である△
Yから、ZステージのX軸方向17の軸周りの回転角度
を容易に導き出すことができる。
【0034】次に、各移動ステージの位置を検出するも
う1つの計測手段である、レーザを用いた面方向の測定
器について説明する。面方向のレーザ測定器は、レーザ
光源と、4分割された受光部とからなり、図2に示され
るように、レーザ光21が4分割された受光部20a〜
20d上でどれだけ動いたかを受光部20a〜20dが
受けるレーザ光21のパワーの変化から測定する。この
ようなレーザ測定器を用いて、XYステージ3のZ軸方
向19の移動を次のようにして測定することができる。
すなわち、計測基準である計測コア1に設置された第1
のレーザ光源14aからX軸方向17に平行なレーザ光
16iを射出し、これをXスライダ4上に設置された第
1の受光板15aで受光する。そして受光板15aに当
たるレーザ光の位置から、計測コア1から見たXスライ
ダ4のZ軸方向19およびY軸方向18の動きを測定す
る。また、Xスライダ4には第2のレーザ光源14bが
設置されており、第2のレーザ光源14bからY軸方向
18と平行なレーザ光16jを射出し、XYステージ3
に設置された第2の受光板15bに当たるレーザ光16
jの位置から、Xスライダ4から見たXYステージ3の
Z軸方向19およびX軸方向17の位置を測定する。よ
って、計測基準である計測コア1を基準にXYステージ
3のZ軸方向19の動きを観測することが可能な構成と
なる。
【0035】以上のような構成とすることで、XYステ
ージ3とZステージ5の位置を、計測基準である計測コ
ア1からの相対的な位置として測定することができる。
【0036】図3は、本発明の他の実施例に係る加工装
置のステージ装置を示す斜視図である。同図に示すよう
に、本実施例においては計測基準である図1で示した計
測コア1が第1の計測コア1aと第2の計測コア1bに
2分割されており、計測コア1a上にはレーザ測長器の
干渉計13i〜13kおよび面方向測定器のレーザ光源
14cおよび14dが設けられ、計測コア1b上にはそ
の面方向測定器の受光板15cおよび15dが設けられ
ている。このレーザ測長器および面方向測定器によっ
て、計測コア1bは、計測コア1aより、6軸の自由度
すべてが計測されている。したがって、第1の計測コア
1aと第2の計測コア1bが別々に傾いたとしても、そ
の動きはすべて第1の計測コア1aを基準に計測され、
図1の計測コア1が1つの場合と同様の効果を奏する。
また、本実施例によれば、計測コアを2分割しているた
め、各計測コアがさらに小型化され、温度変化や振動に
よる計測コアの歪みという悪条件がさらに発生しにくく
なる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置の定盤に歪みが生じても、被加工物および加工ツール
間の位置関係を精確に計測することができ、定盤の歪み
がステージの動きとして計測されてしまうこともない。
また、XYステージの本来の可動方向の位置であるX、
Y各軸方向位置に加え、X、Y、Z各軸回りの回転位
置、およびZ軸方向の位置が計測され、また、Zステー
ジについてもその本来の可動方向の位置であるZ軸方向
位置に加えてX、Y各軸回りの回転位置が計測されるた
め、各ステージのガイドの剛性不足により各ステージが
本来の可動方向以外の方向に回転または移動した場合で
も、加工ツールと被加工物間の相対位置を精確に測定
し、補正することができる。
【0038】つまり具体的には、ステージを拘束するガ
イドの剛性不足によって、ステージが拘束されているは
ずの方向に対して回転を生じた場合、例えばXYステー
ジにおいてはXYステージのZ軸周りの回転を生じた場
合でも、その回転位置を計測しているため、例えばXY
ステージを搭載するXスライダの2つのリニアモータの
推力を別々に制御することにより、その回転を制御する
ことができる。また、回転を制御しない場合でも、XY
ステージの回転を計測しているので、XYステージを移
動させることにより、加工点のXYステージの回転によ
る位置ずれを補正することができる。このように加工精
度に影響するステージの動きをすべて計測することによ
り、XYステージおよびZステージ上に搭載された加工
ツールと被加工物の相対位置の変化を計測でき、また、
補正する事が可能となるので、加工精度の悪化を防ぐこ
とができる。
【0039】また、XYステージの移動によって定盤が
歪んだ場合でも、XYステージとZステージの位置を基
準部材からの相対位置として計測しているため、定盤の
歪みによる、XYステージとZステージに搭載された被
加工物と加工ツールの相対位置は常に計測されているの
で、被加工物上の加工点の位置ずれが発生しないように
補正することが可能である。
【0040】また、基準部材は、熱源となるステージを
駆動するためのモータとは離して設けることができるた
め、定盤にステージを駆動するモータの熱が伝わった場
合においても、基準部材には熱は伝わりにくい。また、
環境温度の変化が生じた場合でも、基準部材は低熱膨張
材で作られており、また、定盤に比べて基準部材は十分
小さくすることができるため、基準部材内での温度分布
が生じない。したがって被加工物および加工ツール間の
位置関係を精確に計測し、補正することができる。
【0041】また、ステージの移動や加工ツールの回転
その他の環境によって発生する振動が定盤に伝わり、基
準部材が振動しまたは傾いた場合においても、XYステ
ージとZステージは基準部材からの相対位置として測定
されているため、見かけ上はXYステージとZステージ
が共に同じように振動または傾いたように計測されるの
で、XYステージとZステージの相対位置は変化してい
ないように計測され、問題は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1の実施例において使用される面方向の位
置測定器の説明図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】 従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:計測コア、2:定盤、3:XYステージ、4:Xス
ライダ、5:Zステージ、6:加工ツール、7:被加工
物、8a:反射ミラーX面、8b:反射ミラーY面、8
c:反射ミラーZ面、9:XYステージガイド(リニア
モータ内蔵)、10a,10b:Xスライダガイド(リ
ニアモータ内蔵)、11a,11b:Zステージガイド
(リニアモータ内蔵)、12:門型フレーム、13a〜
13k:干渉計、14a〜14d:レーザ光源、15a
〜15d:受光板、16a〜16j:レーザ光、17:
X軸方向、18:Y軸方向、19:Z軸方向、20a〜
20d:受光板、21:レーザ光。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X、Y、Zの各方向に移動可能な各移動
    ステージと、各移動ステージの位置を計測する位置計測
    手段とを備え、各移動ステージの位置を制御して被加工
    物および加工ツールを位置決めする加工装置のステージ
    装置において、各移動ステージ位置の計測基準である基
    準部材を備え、前記位置計測手段は、前記基準部材から
    の相対位置として各移動ステージの位置を計測するもの
    であることを特徴とするステージ装置。
  2. 【請求項2】 被加工物または加工ツールのうちの一方
    および他方をそれぞれ搭載するXYステージおよびZス
    テージと、これらステージの位置を計測する位置計測手
    段と、この位置計測結果に基づいて前記XYステージお
    よびZステージの位置を制御する加工装置のステージ装
    置において、前記位置計測手段は、前記XYステージの
    X、Y各軸方向位置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、
    およびZ軸方向の位置を計測する手段と、前記Zステー
    ジのZ軸方向位置、およびX、Y各軸回りの回転位置を
    計測する手段とを有することを特徴とするステージ装
    置。
  3. 【請求項3】 被加工物または加工ツールのうちの一方
    および他方をそれぞれ搭載するXYステージおよびZス
    テージと、これらステージの位置を計測する位置計測手
    段と、この位置計測結果に基づいて前記XYステージお
    よびZステージの位置を制御する加工装置のステージ装
    置において、前記位置計測手段は、前記XYステージの
    X、Y各軸方向位置、X、Y、Z各軸回りの回転位置、
    およびZ軸方向の位置を計測する手段と、前記Zステー
    ジのZ軸方向位置、およびX、Y各軸回りの回転位置を
    計測する手段とを有し、これらのステージ位置を単一の
    計測基準である基準部材からの相対位置として計測する
    ものであることを特徴とするステージ装置。
  4. 【請求項4】 被加工物または加工ツールのうちの一方
    および他方をそれぞれ搭載するXYステージおよびZス
    テージと、これらステージの位置を計測する位置計測手
    段と、この位置計測結果に基づいて前記XYステージお
    よびZステージの位置を制御する制御手段とを備えた加
    工装置のステージ装置において、前記位置計測手段は、
    前記XYステージのX、Y各軸方向位置、X、Y、Z各
    軸回りの回転位置、およびZ軸方向の位置を計測する手
    段と、前記ZステージのZ軸方向位置、およびX、Y各
    軸回りの回転位置を計測する手段とを有し、これらステ
    ージ位置のうちのいくつかを第1の計測基準となる第1
    の基準部材からの相対位置として計測し、他のステージ
    位置を第2の計測基準である第2の基準部材からの相対
    位置として計測するとともに、前記第1基準部材上に前
    記第2基準部材の6軸方向の位置を計測する手段を有
    し、前記第2基準部材からの相対位置として計測するス
    テージ位置を、前記第1基準部材を基準とする相対位置
    として計測するものであることを特徴とするステージ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記XYステージは、XおよびY軸方向
    以外の動きをそれぞれガイドによって拘束され、前記ガ
    イドのストローク内におけるXY平面上の任意の位置に
    移動可能なものであり、前記ZステージはZ軸方向以外
    の動きをガイドによって拘束され、そのガイドのストロ
    ーク内におけるZ軸方向の任意の位置に移動可能なもの
    であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に
    記載のステージ装置。
  6. 【請求項6】 前記位置計測手段は前記第2基準部材か
    らの相対位置として計測する前記XYステージおよびZ
    ステージの位置を、前記第1基準部材を基準とする相対
    位置として計測するものであることを特徴とする請求項
    4に記載のステージ装置。
  7. 【請求項7】 前記基準部材は低熱膨張材であることを
    特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のステー
    ジ装置。
  8. 【請求項8】 前記基準部材は、歪みが発生しないよう
    に、3点受けて設置したものであることを特徴とする請
    求項1〜7のいずれか1項に記載のステージ装置。
  9. 【請求項9】 前記位置計測手段により計測するステー
    ジ位置に基づいて各ステージの位置を補償し、これによ
    り前記加工装置における加工精度を補償することを特徴
    とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のステージ装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかのステージ装
    置を有することを特徴とする加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107136A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Advantest Corp ステージ装置、測定方法、及び電子ビーム露光装置

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