JPH11221615A - 管およびその製造方法 - Google Patents

管およびその製造方法

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JPH11221615A
JPH11221615A JP2623198A JP2623198A JPH11221615A JP H11221615 A JPH11221615 A JP H11221615A JP 2623198 A JP2623198 A JP 2623198A JP 2623198 A JP2623198 A JP 2623198A JP H11221615 A JPH11221615 A JP H11221615A
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JP
Japan
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tube
tubular bodies
pipe
tubular
bodies
Prior art date
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Application number
JP2623198A
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English (en)
Inventor
Shoji Nomura
章二 野村
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の管においては、管内の流体流通が層流
となりやすく、大きな熱交換効率を得難いという欠点が
あった。 【解決手段】 少なくとも2本の管状体11、12が螺
旋状に撚り合わされた状態で互いに固着されることによ
り、管10が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝熱特性を高めた
管およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換器の分野においては、例えば図7
および図8に示すような構造の伝熱管1、2が知られて
いる。このような伝熱管においては、例えば冷媒蒸気を
外側の管と内側の管との間に流し、これに対して冷却水
を内側の管内に流すことで、冷媒と冷却水との間で熱交
換を行う。
【0003】図のような伝熱管1、2は、内側チューブ
1aやフィン2aを製作し、これを太径管内に挿入した
後、その全体を引抜加工することにより得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の伝熱管においては、内側チューブ1aやフィン2a
が管軸に対して平行であるため、管内の流体流通が層流
となりやすく、大きな熱交換効率を得難いという欠点が
あった。また、上記のような製造工程を必要とするた
め、製造に手間がかかるという問題があった。とりわ
け、内側チューブ1aやフィン2aを太径管内に挿入す
る工程に手間がかかる。その上、上記製造方法において
は、得られる管長さに必然的に限界があるという課題が
存在している。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、伝熱特性を高め得る管を提供することを目的とす
る。そのような管を容易に製造し得る製造方法を提供す
ることも、また、本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の管におい
ては、少なくとも2本の管状体が螺旋状に撚り合わされ
た状態で互いに固着されていることを特徴としている。
請求項2記載の管においては、請求項1記載の管におい
て、前記管状体の内面に溝が形成されていることを特徴
としている。請求項3記載の管においては、請求項1ま
たは2記載の管において、外面の横断面形状が円形であ
ることを特徴としている。請求項4記載の管の製造方法
においては、少なくとも2本の管状体を準備し、これら
管状体を撚り合わせ、撚り合わせたこれら管状体を引抜
加工することによりこれら管状体を互いに固着させるこ
とを特徴としている。請求項5記載の管の製造方法にお
いては、内面に溝が形成されている少なくとも2本の管
状体を準備し、これら管状体を撚り合わせ、撚り合わせ
たこれら管状体を引抜加工することによりこれら管状体
を互いに固着させることを特徴としている。請求項6記
載の管の製造方法においては、請求項4または5記載の
管の製造方法において、前記管状体の引抜加工に際し、
製造される管の外面の横断面形状が円形となるように、
前記管状体を引抜加工することを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明によると、少なくとも
2本の管状体が螺旋状に撚り合わされた状態で互いに固
着されていることにより、管内の流体流通が乱流化し、
大きな熱交換効率が得られる。請求項2記載の発明によ
ると、管状体の内面に溝が形成されてことから、内表面
積が大きいため、熱交換効率の増大化がもたらされる。
請求項3記載の発明によると、外面の横断面形状が円形
であるので、管の取付孔を円形とすることができ、取付
が容易になされる。また、外面の横断面形状が円形であ
るので、通常のカプラ接続が可能である。請求項4記載
の発明によると、まず、少なくとも2本の管状体が準備
され、これら管状体が撚り合わされる。その後、撚り合
わされた管状体が引抜加工され、管状体どうしが互いに
固着される。これにより、簡易な方法で、熱交換効率の
大きな伝熱管が得られる。また、従来のように太径管内
に別部材を挿入する必要がなく、長尺管を得ることが容
易である。請求項5記載の発明によると、まず、内面に
溝が形成されている少なくとも2本の管状体が準備さ
れ、これら管状体が撚り合わされる。その後、撚り合わ
された管状体が引抜加工され、管状体どうしが互いに固
着される。これにより、簡易な方法で、熱交換効率の大
きな伝熱管が得られる。また、上記と同様に、長尺管を
得ることが容易である。請求項6記載の発明によると、
製造される管の外面の横断面形状が円形となるように管
状体の引抜加工を行う。よって、それほど手間をかけず
に、取付や接続の容易な管が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0009】図1は、本発明による管の一実施形態を示
すもので、図において、管10は、2本の銅製の管状体
11、12から構成された銅管であり、外面の横断面形
状が円形とされている。
【0010】2本の管状体11、12は、螺旋状に撚り
合わされた状態で互いに圧着または固着されている。こ
の場合、2本の管状体11、12は、内面に溝が形成さ
れているものであっても、溝が形成されていないもので
あっても良い。
【0011】2本の管状体11、12のそれぞれの当接
壁部11a、12aは、互いに密着状態に圧着または固
着されており、2本の管状体11、12間に良好な熱伝
導特性をもたらしている。
【0012】次に、上記構成を有する管10の製造方法
について、図2を参照して説明する。
【0013】管10の製造に際しては、まず、2本の管
状体11’、12’を準備する。この場合、2本の管状
体11’、12’としては、通常の円筒管を使用するこ
とができる。
【0014】そして、これら管状体11’、12’を、
図2(a)に示すように、互いに撚り合わせて、ツイス
ト管とする。この時点においては、管状体11’、1
2’どうしの固着力は、それほど強くなくても良い。
【0015】さらに、得られたツイスト管を、ダイスを
用いて引抜加工する。この引抜加工は、例えば、製造さ
れる管10の外面の横断面形状が、図1および図2
(b)に示すように円形となるように、行われる。
【0016】この時点において、管状体11’、12’
は、図1に示すような半円形横断面を有する管状体1
1、12へと変形しており、互いに密着状態に圧着また
は固着された当接壁部11a、12aを介して、互いに
強固に圧着または固着されている。
【0017】上記のようにして得られた管10は、管状
体11、12のそれぞれに異なる流体を流通させること
で、これら流体管の熱交換を行う伝熱管として使用する
ことができる。その場合、2本の管状体11、12が螺
旋状に撚り合わされた状態であることにより、管10内
の流体流通を乱流化させることができて、大きな熱交換
効率が得られ、チラーユニット等における蒸発器や凝縮
器において好適に使用することができる。
【0018】そのとき、管状体11、12の内面に溝が
形成されていれば、内表面積が大きいものとなり、より
一層大きな熱交換効率を有する管10を得ることができ
る。
【0019】管10においては、管状体11、12のそ
れぞれに異なる流体を流通させることに代えて、管状体
11、12において同じ流体を流通させるという使用方
法とすることもできる。
【0020】また、管10においては、外面の横断面形
状が円形であるので、管10の設置・取付に際し、取付
孔(図示せず)を円形とすることができ、取付を容易に
行うことができる。また、外面の横断面形状が円形であ
るので、通常のカプラ接続が可能である。
【0021】さらに、上記のような管製造方法において
は、簡易な方法で熱交換効率の大きな管10を得ること
ができる。また、従来のように太径管内に別部材を挿入
するといった管長さに制限をもたらす工程が不要である
ことにより、得られる管長さに制限がなく、長尺管を容
易に得ることができる。
【0022】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、以下の形態とすることもできる。 a)管10を銅管とすることに代えて、銅合金製管やア
ルミニウム管等の任意材質からなる金属管とすること。 b)本発明は、図1に示すような外面が円形とされた管
10に限定されるものではなく、図3に示すような半円
形にまで押しつぶされていない管状体11、12が撚り
合わされてなる管20も含んでいる。 同様に、図4に示すような、一部においてのみ固着され
た管状体11、12が撚り合わされてなる管30とする
こともできる。また、図5に示すような、当接壁部11
a、12aが湾曲した管40とすることもできる。図示
の例では、管状体11の径の方が大きくなっているけれ
ども、管状体11、12の径の相対関係は、任意であっ
て良い。さらに、図6に示すような、3本の管状体1
1、12、13が螺旋状に撚り合わされた状態で互いに
固着されてなる管50とすることもできる。同様に、4
本以上の管状体が螺旋状に撚り合わされた状態で互いに
固着されてなる管(図示せず)とすることもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明の管およびその製造方法によれ
ば、以下の効果を奏する。請求項1記載の管によれば、
少なくとも2本の管状体が螺旋状に撚り合わされた状態
で互いに固着されていることにより、管内の流体流通を
乱流化させることができ、大きな熱交換効率を有する管
を得ることができる。請求項2記載の管によれば、管状
体の内面に溝が形成されていることから、内表面積が大
きいものとなり、より一層大きな熱交換効率を有する管
を得ることができる。請求項3記載の管によれば、外面
の横断面形状が円形であるので、管の設置・取付に際
し、取付孔を円形とすることができ、取付を容易に行う
ことができる。また、外面の横断面形状が円形であるの
で、通常のカプラ接続が可能である。請求項4記載の管
の製造方法によれば、簡易な方法で熱交換効率の大きな
伝熱管を得ることができ、また、長尺管を得ることも容
易である。請求項5記載の管の製造方法によれば、上記
と同様に、簡易な方法で熱交換効率の大きな伝熱管を得
ることができるとともに、長尺管を容易に得ることがで
きる。請求項6記載の管の製造方法によれば、それほど
手間をかけずに、取付や接続の容易な管を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による管の一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図2】 製造の各段階における管を示す正面図であっ
て、(a)は管状体どうしを撚り合わせた状態、(b)
は撚り合わせた管状体を引抜加工した完成品を示してい
る。
【図3】 本発明による管の他の実施形態を示す斜視図
である。
【図4】 本発明による管のさらに他の実施形態を示す
斜視図である。
【図5】 本発明による管の別の実施形態を示す斜視図
である。
【図6】 本発明による管のまた別の実施形態を示す斜
視図である。
【図7】 従来の伝熱管の一例を示す斜視図である。
【図8】 従来の伝熱管の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 管 11 管状体 11’管状体 12 管状体 12’管状体 13 管状体 20 管 30 管 40 管 50 管
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F28D 7/02 F28D 7/02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本の管状体が螺旋状に撚り
    合わされた状態で互いに固着されていることを特徴とす
    る管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管において、 前記管状体の内面に溝が形成されていることを特徴とす
    る管。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の管において、 外面の横断面形状が円形であることを特徴とする管。
  4. 【請求項4】 少なくとも2本の管状体を準備し、これ
    ら管状体を撚り合わせ、撚り合わせたこれら管状体を引
    抜加工することによりこれら管状体を互いに固着させる
    ことを特徴とする管の製造方法。
  5. 【請求項5】 内面に溝が形成されている少なくとも2
    本の管状体を準備し、これら管状体を撚り合わせ、撚り
    合わせたこれら管状体を引抜加工することによりこれら
    管状体を互いに固着させることを特徴とする管の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の管の製造方法に
    おいて、 前記管状体の引抜加工に際し、製造される管の外面の横
    断面形状が円形となるように、前記管状体を引抜加工す
    ることを特徴とする管の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003014383A (ja) * 2001-07-03 2003-01-15 Sanyo Electric Co Ltd 熱交換器及びヒートポンプ式給湯機
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