JPH11221289A - 低周波治療器における吸引装置 - Google Patents

低周波治療器における吸引装置

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JPH11221289A
JPH11221289A JP2468098A JP2468098A JPH11221289A JP H11221289 A JPH11221289 A JP H11221289A JP 2468098 A JP2468098 A JP 2468098A JP 2468098 A JP2468098 A JP 2468098A JP H11221289 A JPH11221289 A JP H11221289A
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suction
negative pressure
frequency treatment
mode
low
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JP2468098A
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Tatsutoshi Hayashi
達敏 林
Shuichi Suzuki
修一 鈴木
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Original Assignee
NIPPON MEDIX KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内部に電極が装備された吸盤を、患者の体表面
の所望位置へ移動させつつ確実に吸着できるようにし、
治療終了後における吸盤の体表面からの不用意な落下を
防止する。 【解決手段】内部に電極32Aが配設された吸盤41A
内が、マニュアル選択された所定の負圧吸引態様でもっ
て吸引される。吸引開始から第1所定時間(例えば30
秒)が経過するt2時点までは、上記選択された負圧吸
引態様での負圧に優先して、ほぼ一定の負圧でもって連
続吸引される。治療時間が終了したt3時点から第2所
定時間(例えば30秒)が経過するt4時点までは、ほ
ぼ一定負圧でもって連続吸引される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低周波治療器におけ
る吸引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低周波治療器(高周波の干渉を利用した
低周波治療器を含む)においては、患者の体表面に接触
させるための電極が吸盤内に配設されて、吸盤内を負圧
吸引することによって、吸盤の体表面に対する強い吸引
作用を利用して、電極の体表面に対する電気的な接触を
確保するようにされるのが一般的である。
【0003】吸盤内の負圧吸引に際しては、可変吸引モ
−ドと呼ばれるように、負圧吸引中に吸引負圧の大きさ
を自動的に変化させる場合がある。この可変吸引モ−ド
を採択することにより、吸盤の吸着部分での痛みを感じ
させないようにしつつ(長時間同じ大きさの負圧として
おくと痛みを感じ易い)、吸盤の吸引力が変化すること
によるマッサージ効果(もみ効果)を得ることが可能と
なる。
【0004】ところで、吸盤を体表面に吸着させる場
合、負圧吸引された状態にある吸盤は、作業者(看護
者)により把持されつつ患者の体表面に接触されて、吸
盤を若干移動させつつ最終的な吸着箇所が選択された状
態で吸盤の把持が解放され、把持解放後は、吸引負圧に
よって吸盤の体表面に対する吸着状態が維持されること
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】可変吸引モ−ドが選択
されているときに、吸盤を体表面に吸着させる場合、吸
盤に対する把持解放時点が、自動的な吸引負圧の変化に
よって負圧が相当小さくなっているタイミングと丁度合
致する場合が応々にして生じる。このとき、吸盤の周縁
部の一部が大気と連通されていると、吸盤の体表面に対
する吸着がうまく行われないことになる。とりわけ、ほ
ぼ上下方向に伸びる体表面位置に吸盤を吸着させようと
したときは、吸盤が体表面から落下してしまう事態をも
生じてしまうことにもなる。
【0006】また、一定負圧とすることをマニュアル選
択している場合、選択された負圧値が大きいと、吸盤の
位置修正のために吸盤を体表面上で移動させることが面
倒となる。逆に、マニュアル選択されている一定負圧が
小さいと、吸盤を体表面に確実に吸着させることが難し
くなる(一旦完全に吸着した後は、吸引負圧が小さくて
も吸着状態は維持される)。
【0007】一方、可変吸引モ−ドによる吸引制御が終
了した時点で負圧吸引がそのまま終了されるとき、つま
り治療が終了して吸盤を体表面から外すとき、ほぼ上下
方向に伸びる体表面に吸着されていた吸盤が体表面から
床面へと落下してしまう、という事態を生じ易いものと
なっていた。また、吸引負圧が一定の大きい負圧とした
場合は、吸盤を患者から取外す作業が面倒となる。
【0008】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、吸盤を、体表面の所望
位置へ容易に移動させつつ確実に吸着させることのでき
るようにした低周波治療器における吸引装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、負圧吸引終了時点
において、吸盤が不用意に体表面から落下してしまう事
態を防止しつつ体表面から容易に取外すことのできるよ
うにした低周波治療器における吸引装置を提供すること
にある。
【0009】
【0010】前記第1の目的を達成するため、本発明に
あってはその解決手法として次のようにしてある。すな
わち、特許請求の範囲における請求項1に記載のよう
に、負圧吸引される吸盤内に電極が装備され、所定の負
圧吸引態様でもって該吸盤内に対して負圧吸引を行うよ
うにした低周波治療器における吸引装置において、負圧
吸引の開始から第1所定時間経過するまでは、前記所定
の負圧吸引態様に優先して、自動設定される一定負圧値
でもって連続吸引を行う開始時制御手段を備えている、
ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項5、請
求項11、請求項12に記載のとおりである。
【0011】前記第2の目的を達成するため、本発明に
あってはその解決手法として次のようにしてある。すな
わち、特許請求の範囲における請求項6に記載のよう
に、負圧吸引される吸盤内に電極が装備され、所定の負
圧吸引態様でもって該吸盤内に対して負圧吸引を行うよ
うにした低周波治療器における吸引装置において、前記
所定の負圧吸引態様での負圧吸引の終了から第2所定時
間経過するまでは、自動設定される第2の一定負圧値で
もって連続吸引を行う終了時制御手段を備えている、よ
うにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様
は、特許請求の範囲における請求項7〜請求項10に記
載のとおりである。なお、特許請求の範囲における請求
項5、請求項11、請求項12においても、本発明の第
2の目的を達成することができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1によれば、吸引開始から第1所
定時間経過するまで、つまり吸盤を患者の体表面に吸着
させる作業を行っているようなときには、吸盤の吸着に
適した一定負圧値に自動設定して連続吸引を行うので、
吸盤を、体表面上において容易に移動させつつ所望位置
でもって確実に吸着させることができる。
【0013】請求項2によれば、開始時制御手段を作動
させるか否かを、例えば所定の負圧吸引態様等に応じて
マニュアル選択することができる。請求項3によれば、
全ての吸盤を容易かつ確実に体表面に吸着させつつ、速
やかに所定の負圧吸引態様へ移行させる上で好ましいも
のとなる。請求項4によれば、吸盤の容易かつ確実な吸
着を行いにくい態様となる吸引負圧が自動変化されると
きに、吸盤の容易かつ確実な吸着を行うことができる。
【0014】請求項5によれば、負圧吸引終了時点にお
いて、吸盤が体表面から不用意に落下してしまう事態を
防止しつつ、吸盤を体表面に対していたずらに大きい力
で吸着させることなく、吸盤の体表面からの取外しをほ
ぼ同じ力でもって容易に行うことができる。
【0015】請求項6によれば、請求項5に対応した効
果を得ることができる。請求項7によれば、終了時制御
手段を作動させるか否かを、例えば吸盤の取外等の作業
を勘案してマニュアル選択することができる。請求項8
によれば、不必要に長く負圧吸引することなく、全ての
吸盤の取外し作業が終了するまで、吸盤の体表面からの
不用意な落下を防止することができる。
【0016】請求項9によれば、同じような負圧吸引態
様を繰り返し行うような場合に好適となる。請求項10
によれば、吸引負圧を、吸盤の落下防止に必要最小限の
大きさとすることができる。
【0017】請求項11によれば、吸盤の吸着と取外と
に応じた適切な吸引負圧とすることができる。請求項1
2によれば、第1所定時間、第2所定時間をそれぞれ吸
盤の数に応じて最適な時間に設定して、請求項3および
請求項8に対応した効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、干渉低周波治療器におい
て、干渉用の3種類の高周波電流(高周波電圧)を発生
させるための回路図を示すものであり、実施形態では、
第1組の接続端子1A、1Bと第2組の接続端子2A、
2Bと第3組の接続端子3A、3Bとを有する6極干渉
用とされている。
【0019】図1中11は、基本搬送波(周波数=α)
を発生させる高周波発生回路であり、例えば2500H
Zまたは5000HZとのいずれか一方の高周波を選択
的に発生することが可能となっている。高周波発生回路
11は、周波数切換切替回路12からの信号に基づい
て、上記2つの高周波のうちいずれか一方を出力する。
【0020】高周波発生回路11で出力された高周波
(α)は、第1変調回路13A、第1出力回路14Aを
経て、前記第11組の接続端子1A、1Bに印加され
る。また、高周波発生回路11で発生された高周波は、
周波数変換回路15B、第2変調回路13B、第2出力
回路14Bを経て、前記第2組の接続端子2A、2Bに
印加される。さらに、高周波発生回路11で発生された
高周波は、周波数変換回路15C、第3変調回路13
C、第3出力回路14Cを経て、前記第3組の接続端子
3A、3Bに印加される。
【0021】図1中、16は、所定の低周波(周波数=
βで、例えばβ=1〜199HZ)を発生させる周波数
設定回路である。前記2つの周波数変換回路15B、1
5Cは、低周波βを設定する周波数設定回路16からの
低周波信号と、高周波αを設定する高周波発生回路11
からの高周波信号と合成して、所定の高周波を出力する
ものとなっている。実施形態では、一方の周波数変換回
路15Bから出力される高周波は、α+βの大きさとさ
れる。また、他方の周波数変換回路から出力される高周
波はα+2βの大きさとされる。
【0022】前記3組の接続端子相互の間で発生する干
渉によって生じる低周波は、相互の差分となるβと2β
の2種類となる。より具体的には、第1組と第2組との
接続端子1A、1Bと2A、2Bとの間での干渉により
生じる低周波はβとなり、第2組と第3組との接続端子
2A、2Bと3A、3Bとの間での干渉により生じる低
周波はβとなり、第1組と第3組との接続端子1A、1
Bと3A、3Bとの間での干渉により生じる低周波は2
βとなる。
【0023】図1中、Uはマイクロコンピュ−タを利用
して構成された制御ユニットであり、各回路12、13
A〜13C、14A〜14Cおよび16を制御する。す
なわち、制御ユニットUは、前記周波数切替回路12に
は2500HZか5000HZかの選択指令信号出力を
出力し、周波数設定回路16には1〜199HZの範囲
で低周波βの選択指令信号を出力し、変調回路13A〜
13Cには変調の実行有無の指令信号と、変調する場合
の変調度合いの指令信号とを出力し、出力回路14A〜
14Cには出力を断続させるバースト制御の実行有無の
指令信号と、バースト度合いの指令信号(例えば出力時
間に対する出力停止時間の割合)を出力する。なお、図
6には、基本信号(波形)と、バースト信号の一例と、
変調された信号の一例とが示される。
【0024】図2は、前記各接続端子1A、1Bと2
A、2Bと3A、3Cとに対応して個々独立して設けら
れた吸盤付き電極(電極付き吸盤)と、吸盤に対する負
圧吸引を行うための負圧回路とを示す。各接続端子1
A、1Bと2A、2Bと3A、3Cとは、後述するよう
に、電極に対する電気的接続と、吸盤に対する負圧伝達
のための圧力接続とを行う機能を有する。
【0025】図2において、リザ−バ21内が、モータ
22により駆動されるポンプ23によって吸引されて、
負圧とされる。リザ−バ21に接続された通路24が、
最終的に接続端子1A〜3Bの数に応じた数(実施形態
では6本)の分岐通路25A〜27Bに分岐されて、各
分岐通路が対応する接続端子に個々独立して接続され
る。すなわち、分岐通路25Aが接続端子1Aに接続さ
れ、分岐通路25Bが接続端子1Bに接続され、分岐通
路26Aが接続端子2Aに接続され、分岐通路26Bが
接続端子2Bに接続され、分岐通路27Aが接続端子3
Aに接続され、分岐通路27Bが接続端子3Bに接続さ
れている。
【0026】通路24、つまり分岐通路25A〜27B
よりもリザ−バ21側の通路には、電磁式の切換弁28
が接続されている。この切換弁28は、分岐通路25A
〜27B、つまり接続端子1A〜3Bを、リザ−バ21
と大気とのいずれか一方に選択的に接続する切換機能を
有する。
【0027】前記制御ユニットUは、モータ22の運転
制御と、切換弁28の切換制御とを行う。このため、制
御ユニットUには、切換弁28よりも接続端子1A〜3
B側において通路24に接続された圧力センサPSから
の圧力信号が入力される。勿論、圧力センサPSは、接
続端子25A〜27Bの圧力(後述する吸盤内の圧力)
を検出するものとなる。
【0028】図2において、31A〜33Bは電極、4
1A〜43Bは吸盤である。この電極31A〜33B
は、対応する吸盤41A〜43B内に配設されており、
その一例が図3に示される。図3では、電極31Aと吸
盤41Aとを例に示してあるが、他の電極、吸盤も同じ
ように構成されている。この図3において、電極31A
は、スポンジ等の導電性部材34を介して、患者の体表
面35に接触される。吸盤41A内が負圧吸引されるこ
とにより、吸盤41Aが体表面35に吸着され、これに
より電極31Aが、導電性部材34を介して体表面35
に電気的に確実に接触(接続)されることになる。
【0029】再び、図2において、各電極31A〜33
Bは、個々独立して、電気配線を介して接続ジャック5
1A〜53Bに接続される。同様に、各吸盤41A〜4
3Bは、個々独立して、負圧配管を介して上記接続ジャ
ック51A〜53Bに接続される。上記電気配線と負圧
配管とは、各電極(各吸盤)毎に1本の可撓性を有する
接続コード61A〜63Bにまとめられている。
【0030】接続端子1A〜3Bと、接続ジャック51
A〜53Bとの接続構造の一例が、図4に示される。図
4では、1Aと51Aとを例にして示してあるが、他の
接続端子と接続ジャックとも同じように構成されてい
る。まず、接続端子1Aは、絶縁機能を有するその本体
71内に弁室72を有し、弁室72の基端部側に対して
前記分岐通路25Aが接続されている。弁室72の先端
部側は、接続通路73を介して外部に開口されている。
この接続通路73の内面には、電気的接続用の導電性部
材73aが固定配置され、導線性部材73aに対して、
図1で説明したような高周波電気信号が印加される。
【0031】弁室72内には、逆止弁74が構成されて
いる。この逆止弁74は、接続通路73の基端部に形成
された弁座75と、弁座75に離着座されるボール76
と、ボール76を弁座75に向けて付勢するスプリング
77とから構成されている。スプリング77の付勢力
は、分岐通路25A側から最大負圧でもって吸引された
ときでも、ボール76が弁座77に着座されるような大
きさとされている。
【0032】一方接続ジャック51Aは、導電性部材か
らなる細長い嵌合部81を有する。この嵌合部81は、
円筒状とされて、前記接続通路73に対してがたつきな
く挿入できる太さとされている。そして、嵌合部81を
接続通路73に所定深さ挿入した状態では、嵌合部81
がスプリング77に抗してボール76を押圧、変位させ
て、接続通路73を開く。この状態では、嵌合部81
が、弁室72を介して分岐通路25Aに連通されて、当
該分岐通路25Aを吸盤41Aと連通させる。また、嵌
合部81の外周面が導電性部材73aに接触される(電
極31Aへの通電)。なお、図示は略すが、嵌合部81
は例えばクリック機構等によって、接続通路73から容
易には嵌合はずれしないようにされている。
【0033】図5は、前述した各接続端子1A〜3B
の、低周波治療器に対する配置例を示すが、図中81は
低周波治療器の本体ケースである。図5の配置例では、
接続端子1A〜2Bが、4極干渉低周波治療用として用
いられるために、集合状態で配置される。また、残る2
つの接続端子3A、3Bは、6極干渉低周波治療のとき
にのみ用いられる関係上、上記4つの接続端子1A〜2
Bとは離間した位置とされている。図5において、符号
82〜84は、対となる接続端子を明確に示すための色
分け表示(線状)である。
【0034】実施形態において、干渉低周波治療は例え
ば次のようにして行われる。まず、6極干渉低周波治療
の場合は、6個の電極31A〜33B(6個の吸盤41
A〜43B)が用いられる。例えば、患者の膝を治療す
るとき、第1組の電極31Aと31Bとが、膝の表と裏
に配置(吸着)される(X軸方向配置)。また、第2組
の電極32Aと32Bとが、膝の左と右とに配置される
(Y軸方向配置)。さらに、第3組の電極33Aと33
Bとが、膝の前方と後方とに配置される(Z軸方向配
置)。勿論、各電極は、対応する吸盤の体表面への吸着
を利用して、体表面に固定される。
【0035】各電極31A〜33Bに、図1で説明した
ような互いに周波数が若干異なる3種類の高周波を印加
することにより、その干渉により生じた低周波による治
療が、立体的に行われることになる。
【0036】4極干渉低周波治療のときは、電極31A
〜32B(吸盤41A〜42B)のみが用いられ、電極
33A、33B(吸盤43A、43B)は用いられな
い。この使用されない電極33A、33Bに対応した接
続ジャック51A、51Bを、接続端子27A、27B
から取外しておくことにより、逆止弁74の作用によっ
て、使用されない接続端子27A、27Bからの負圧漏
れが防止される。
【0037】制御ユニットUは、マニュアル操作される
各種スイッチの操作状態に応じて、前述した各回路等を
制御するが、このマニュアル操作されるスイッチとして
は、例えば次のようなものが含まれる。まず、干渉低周
波の出力関係として、4極干渉治療と6極干渉治療との
切換(変更)スイッチD1、基本周波数αの切換スイッ
チD2、周波数βの切換スイッチD3、変調の有無とそ
の変調度合いの切換スイッチD4、バーストの有無とそ
の度合いの切換スイッチD5、治療時間(出力時間)の
切換スイッチD6、出力の強さの切換スイッチD7であ
る。
【0038】負圧制御のためのスイッチとして、吸引の
ON、オフ(実行、停止)切換スイッチP1、吸引態様
の切換スイッチP2、吸引圧の切換スイッチP3(例え
ば最小30mmHg〜最大300mmHgの範囲で設定
可能)、自動吸引モ−ドのON、オフ切換スイッチP
4、吸引開始の指令スイッチP5、吸引時間の切換スイ
ッチP6(前記スイッチD6の治療時間と同じに自動設
定する場合は不要)である。
【0039】吸盤内の負圧吸引態様としては、例えばモ
−ド1とモ−ド2とが設定される。モ−ド1はさらに、
選択された一定負圧値での連続吸引の他に、この一定負
圧値を中心として上下に所定分だけ吸引負圧を高周波で
もって変化させる変化回数が設定される(例えば1秒あ
たりに、15回、30回、60回、15〜30回の間で
の自動可変、30〜60回の間での自動可変)が設定さ
れている。また、モ−ド2は、吸引負圧の自動可変であ
るが、特にもみ効果のためにゆっくりと負圧を自動変化
させるものであり、例えば『強』、『中』、『弱』の3
種類が設定されている。より具体的には、『強』のとき
は例えば1秒あたり0.3秒だけ電磁弁28を大気に解
放し、同様に『中』のときは0.2秒開放し、『弱』の
ときは0.1秒だけ解放する。
【0040】自動吸引モ−ドがONされたときは、マニ
ュアル設定された負圧吸引態様に優先して、吸引開始時
からの第1所定時間と、マニュアル設定された吸引時間
終了から第2所定時間との間だけ、自動設定される一定
負圧値でもって連続吸引を行うものである。この自動吸
引モ−ドの制御内容が、図7に図式的に示されるが、図
7では、マニュアル設定された負圧吸引態様が、負圧吸
引中に負圧変化を生じさせる態様とされている。また、
図7では、理想的な圧力変化の様子を示してあり、吸盤
内の実際の負圧変化は図7に示す場合よりも若干の応答
遅れを有するものとなる。
【0041】この図7について詳述すると、t1が吸引
開始時点であり、t2がt1時点から第1所定時間が経
過した時点であり、t3がt2時点から所定の設定時間
(治療時間)が経過した時点であり、t4がt3時点か
ら第2所定時間が経過した時点である。
【0042】第1所定時間の間(t1〜t2)は、吸盤
を患者の体表面に吸着させるのに好適な一定負圧の大き
さに自動設定される(例えば100mmHgによる連続
吸引)。t2時点からt3時点までの設定時間内は、吸
引負圧がマニュアル選択された態様でもって可変制御さ
れる。なお、この設定時間内での吸引負圧の可変態様
は、あくまで一例であり、例えば正弦波状、ノコギリ歯
状等、適宜の負圧変化態様を採択することができる。
【0043】t3時点からt4時点までの第2所定時間
の間は、吸引負圧が一定値(第2の一定負圧値)とされ
るが、このときの負圧の大きさは、吸盤が体表面から落
下しない範囲で、極力小さく設定するのが好ましい。実
施形態では、設定時間内での変化する吸引負圧のうち最
小負圧値として設定されているが、マニュアル選択可能
な最小負圧値とするのが好ましい(実施形態では前述の
ように選択可能な最小負圧値は30mmHgである)。
【0044】上記第1所定時間および第2所定時間の間
における一定負圧の大きさは、t2〜t3の間での設定
時間内での負圧変化の再の最大負圧や最低負圧の大きさ
にかかわらず、専用の負圧値として自動設定される(こ
のことは、t2〜t3の間の吸引負圧が一定値にマニュ
アル設定されている場合も同じ)。第1所定時間内での
一定負圧値と、第2所定時間内での一定負圧値とは、互
いに同じ大きさに設定することもできるが、異ならせる
のが好ましい(第2所定時間内での一定負圧値の方が、
第1所定時間内での一定負圧値よりも小さい負圧とする
のが好ましい−第2所定時間内では吸盤の落下を防止す
ればよいので)。
【0045】図8は、制御ユニットUによる前述した吸
引負圧の制御例を示すフロ−チャ−トであり、以下の説
明でQはステップを示す。マニュアル操作による吸引開
始の指令操作が検出されことによりスタートされて、ま
ずQ1において、自動吸引モ−ドが選択されているか否
かが判別される。Q1の判別でYESのときは、Q2に
おいて、第1所定時間が経過したか否かが判別される。
当初は、Q2の判別でNOとなり、このときは、Q3に
おいて、吸引負圧が、吸盤を体表面に吸着させるのに好
適な一定負圧値に自動設定される(t1〜t2で)。Q
3が、制御ユニットU内に構成された開始時制御手段
(制御部)に対応したものとなる。
【0046】やがてt2時点となることにより、Q2の
判別でYESとなり、このときは、Q4において、設定
時間が経過したか否か、つまりt3時点となったか否か
が判別される。当初はQ4の判別でNOとなって、この
ときはQ5において、吸引負圧が可変制御される(t2
〜t3)。
【0047】やがて、Q4の判別でYESとなり、この
ときは、Q6において、第2所定時間が経過したか否か
が判別される。当初は、Q6の判別でNOとなり、この
ときはQ7において、吸盤の落下を防止するのに好適な
一定負圧値に自動設定される。Q7が、制御ユニットU
内に構成された終了時制御手段(制御部)に対応したも
のとなる。Q6の判別でYESのときとなると、Q8に
おいて、負圧吸引が終了、つまり吸引負圧が零とされ
る。
【0048】前記Q1の判別でNOのときは、Q9に移
行して、マニュアル選択された設定時間つまり治療時間
が経過したか否か(t3時点であるか否か)が判別され
る。このQ6の判別でNOのときは、Q10において、
マニュアル設定されたとおりの吸引負圧の制御がそのま
ま実行される。Q9の判別でYESのときは、Q6に移
行する。
【0049】ここで、Q9の判別でYESのときとなっ
たときは、Q8に移行させるようにしてもよい(自動吸
引モ−ドが選択されていないときは、終了時負圧制御を
行わない)。第2所定時間内において自動吸引モ−ドの
選択がオフされたときは、ただちにQ8に移行させるよ
うにすることができ、あるいはt2〜t3のマニュアル
設定された負圧吸引態様にただちに復帰させるようにす
ることもできる。
【0050】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。高周波を利用することなく、低周波のみの信号を
直接患者に付与する形式の低周波治療器にも適用でき
る。第1所定時間、第2所定時間の少なくとも一方ある
いは両方を、使用する電極(吸盤)の数が多いほど長く
なるように変更することもできる。また、第1所定時
間、第2所定時間の少なくとも一方あるいは両方を、マ
ニュアル選択により変更するようにすることもできる。
【0051】使用しない一部の吸盤への負圧伝達の防止
(負圧漏れ防止)のために、図4で示すような構造のも
のは、6極干渉低周波治療のみに用いる電極33A、3
3Bについてのみに用いるようにしてもよい。また、図
4に示す構造の代わりにあるいは加えて、図2の一点鎖
線で示すように、上記電極33A、33Bに対応した負
圧通路に電磁開閉弁85を設けて、当該電極33A、3
3Bを使用しないときはこの電磁弁を閉じておくように
することもできる。
【0052】フロ−チャ−トに示す各ステップあるいは
センサやスイッチ等の各種部材は、その機能の上位表現
に手段の名称を付して表現することができる。また、本
発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ま
しいあるいは利点として表現されたものを提供すること
をも暗黙的に含むものである。さらに、本発明は、制御
方法として表現することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、電気信号系
統を示す図。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、負圧系統を
示す図。
【図3】電極付き吸盤の一例を示す簡略側面断面図。
【図4】接続端子部分の詳細を示す断面図。
【図5】低周波治療器に設けた接続端子の配置例を示す
図。
【図6】高周波信号が変化される様子を示す図。
【図7】本発明の制御例を示すタイムチャ−ト。
【図8】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
1A〜3B:接続端子 11:周波数発生回路(高周波発生) 16:周波数設定回路(低周波発生) 15B、15C:周波数変換回路(干渉用高周波発生) 23:ポンプ(負圧発生) 51A〜53B:接続ジャック 31A〜33B:電極 41A〜43B:吸盤 U:制御ユニット

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負圧吸引される吸盤内に電極が装備され、
    所定の負圧吸引態様でもって該吸盤内に対して負圧吸引
    を行うようにした低周波治療器における吸引装置におい
    て、 負圧吸引の開始から第1所定時間経過するまでは、前記
    所定の負圧吸引態様に優先して、自動設定される一定負
    圧値でもって連続吸引を行う開始時制御手段を備えてい
    る、ことを特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 マニュアル操作によって自動吸引モ−ドが選択されてい
    るときのみ、前記開始時制御手段が作動される、ことを
    特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 使用する電極の数およびこれに対応した吸盤の数が、マ
    ニュアル選択によって変更可能とされ、 前記第1所定時間が、使用する電極の数が大きいときは
    小さいときに比して長くなるように変更される、ことを
    特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記所定の負圧吸引態様として、負圧吸引中に吸引負圧
    の大きさが自動的に変化される態様がマニュアル操作に
    よって選択可能とされている、ことを特徴とする低周波
    治療器における吸引装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記所定の負圧吸引態様での負圧吸引の終了から第2所
    定時間経過するまでは、自動設定される第2の一定負圧
    値でもって連続吸引を行う終了時制御手段を備えてい
    る、 ことを特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  6. 【請求項6】負圧吸引される吸盤内に電極が装備され、
    所定の負圧吸引態様でもって該吸盤内に対して負圧吸引
    を行うようにした低周波治療器における吸引装置におい
    て、 前記所定の負圧吸引態様での負圧吸引の終了から第2所
    定時間経過するまでは、自動設定される第2の一定負圧
    値でもって連続吸引を行う終了時制御手段を備えてい
    る、ことを特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 マニュアル操作によって自動吸引モ−ドが選択されてい
    るときのみ、前記終了時制御手段が作動される、ことを
    特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  8. 【請求項8】請求項6において、 使用する電極の数およびこれに対応した吸盤の数が、マ
    ニュアル選択によって変更可能とされ、 前記第1所定時間が、使用する電極の数が大きいときは
    小さいときに比して長くなるように変更される、ことを
    特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、 前記終了時制御手段が作動されている途中で、前記自動
    吸引モ−ドがマニュアル操作によって非選択状態となっ
    たとき、前記所定の負圧吸引態様での負圧吸引状態に復
    帰される、ことを特徴とする低周波治療器における吸引
    装置。
  10. 【請求項10】請求項6において、 前記所定の負圧吸引態様がマニュアル操作によって変更
    可能とされ、 前記マニュアル操作による前記所定の負圧吸引態様の変
    更によって、少なくとも吸引負圧の大きさが変更可能と
    され、 前記第2の一定負圧値が、マニュアル選択可能な最小負
    圧値として設定される、ことを特徴とする低周波治療器
    における吸引装置。
  11. 【請求項11】請求項5において、 前記第2の一定負圧値が、前記開始時制御手段による前
    記一定負圧値よりも小さい負圧値とされている、ことを
    特徴とする低周波治療器における吸引装置。
  12. 【請求項12】請求項5において、 使用する電極の数およびこれに対応した吸盤の数が、マ
    ニュアル選択によって変更可能とされ、 前記第1所定時間および前記第2所定時間がそれぞれ、
    使用する電極の数が大きいときは小さいときに比して長
    くなるように変更される、ことを特徴とする低周波治療
    器における吸引装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101272452B1 (ko) * 2011-07-08 2013-06-07 주식회사 청우메디칼 센서를 이용한 고주파 출력의 전기치료기 및 고주파 출력 제어방법
JP2020121227A (ja) * 2020-04-20 2020-08-13 計芳 鈴木 喉筋肉鍛錬装置

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