JPH11220637A - 輪郭強調回路 - Google Patents

輪郭強調回路

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JPH11220637A
JPH11220637A JP10019577A JP1957798A JPH11220637A JP H11220637 A JPH11220637 A JP H11220637A JP 10019577 A JP10019577 A JP 10019577A JP 1957798 A JP1957798 A JP 1957798A JP H11220637 A JPH11220637 A JP H11220637A
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JP
Japan
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signal
analog
digital
video signal
clock signal
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JP10019577A
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English (en)
Inventor
Takatsugu Nakajima
孝嗣 中島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/142Edging; Contouring

Abstract

(57)【要約】 【課題】必要とするメモリ容量や、消費電力を低減す
る。 【解決手段】入力アナログビデオ信号HVaをクロック
信号CLKH1でサンプリングしてディジタルビデオ信号
HVbを得、このビデオ信号HVbとその遅延信号HV
c,HVdとを使用したフィルタ演算で輪郭強調信号H
IEaを得る。ビデオ信号HVaを、クロック信号CL
H1と位相反転関係にあるクロック信号CLKH2でサン
プリングしてディジタルビデオ信号HVeを得、その遅
延信号HVfを得る。ビデオ信号HVf,HVcを構成
する画素データを、クロック信号CLKH1の2倍の周波
数を持つクロック信号CLKH3に基づき、交互に取り出
して本線信号HVgを得る。この本線信号HVgと輪郭
強調信号HIEaを夫々アナログ信号に変換した後加算
して、輪郭強調された出力アナログビデオ信号HViを
得る。輪郭強調信号を得るための画素データは本線信号
のそれに対して1画素おきとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像の輪郭を強
調するための輪郭強調回路に関する。詳しくは、輪郭強
調信号を得るためのフィルタ処理に用いられる画素デー
タを、本線信号の画素データに対して1画素おきとする
ことによって、必要とするメモリ容量や、消費電力を低
減しようとした輪郭強調回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】画像の輪郭強調を行う方式として、アナ
ログ方式とディジタル方式とがある。アナログ方式で
は、水平方向、垂直方向の輪郭強調信号を別々に作成
し、これらの輪郭強調信号を本線信号に加算する方式が
従来使用されてきたが、各信号のディレー量を正確に合
わせる必要があり、ディレーライン等の部品を使用して
調整する必要があった。
【0003】一方、ディジタル方式では、ある画素に付
加する輪郭強調信号を、その画素の周囲の画素とのレベ
ル差から計算で求めるので、水平方向、垂直方向、さら
には斜め方向を含めた輪郭強調信号が一度に得られ、上
述したアナログ方式におけるようなの各信号のディレー
量を正確に合わせるための調整は不要となる。
【0004】図7は、従来のディジタル方式の輪郭強調
回路100の構成を示している。この輪郭強調回路10
0は、輪郭強調を行う対象としてのアナログビデオ信号
NVaが入力される信号入力端子101と、クロック信
号CLKNが入力されるクロック入力端子102とを有
している。この場合、ビデオ信号NVaが例えばNTS
C方式のビデオ信号であるとき、クロック信号CLKN
の周波数は4fsc(fscは色副搬送波周波数)とされ
る。
【0005】また、輪郭強調回路100は、アナログビ
デオ信号NVaをクロック信号CLKNでサンプリング
してディジタルビデオ信号NVbを得るA/Dコンバー
タ103と、このビデオ信号NVbを1水平期間(1
H)だけ遅延させたビデオ信号NVcを得るディレーラ
イン104と、このビデオ信号NVcをさらに1水平期
間(1H)だけ遅延させたビデオ信号NVdを得るディ
レーライン105とを有している。ディレーライン10
4,105は、例えばFIFO(first-in first-out)
メモリで構成される。
【0006】また、輪郭強調回路100は、ビデオ信号
NVb,NVc,NVdを使用してフィルタ処理をする
ことでディジタル輪郭強調信号NIEaを得るディジタ
ルフィルタ106を有している。フィルタ106では、
以下の演算が行われて輪郭強調信号NIEaが形成され
る。すなわち、図8Aは、演算に使用される9個の画素
データ(サンプルデータ)を示している。P00,P01
02はNVdを構成する画素データであり、P10
11,P12はNVcを構成する画素データであり、
20,P21,P22はNVbを構成する画素データであ
る。また、図8Bは、各画素データに対する演算子を示
している。ここで、P11が輪郭強調信号NIEaを得る
注目画素となり、このP11に対する輪郭強調信号NIE
aが、(1)式により求められる。 NIEa=8×P11 -(P00+P01+P02+P10+P12+P20+P21+P22) ・・・(1)
【0007】また、輪郭強調回路100は、輪郭強調信
号NIEaをアナログ信号に変換してアナログ輪郭強調
信号NIEbを得るD/Aコンバータ107と、ディレ
ーライン104より出力されるビデオ信号NVcを本線
信号としてアナログ信号に変換してアナログビデオ信号
NVeを得るD/Aコンバータ108と、ビデオ信号N
Veに輪郭強調信号NIEbを加算して輪郭強調された
アナログビデオ信号NVfを得る加算器109と、この
ビデオ信号NVfを出力する信号出力端子110とを有
している。
【0008】なお、ディレーライン104,105、デ
ィジタルフィルタ106、D/Aコンバータ107,1
08には、クロック信号CLKNが動作クロックとして
供給されている。
【0009】図7に示す輪郭強調回路100の動作を説
明する。
【0010】信号入力端子101に入力されるアナログ
ビデオ信号NVaはA/Dコンバータ103に供給さ
れ、クロック信号CLKNでサンプリングされてディジ
タルビデオ信号NVbに変換される。そして、このビデ
オ信号NVbがディレーライン104で1水平期間だけ
遅延されてビデオ信号NVcが得られ、さらにこのビデ
オ信号NVcがディレーライン105で1水平期間だけ
遅延されてビデオ信号NVdが得られる。これらビデオ
信号NVb〜NVdがディジタルフィルタ106に供給
され、フィルタ106ではビデオ信号NVb〜NVdを
使用したフィルタ演算が行われてディジタル輪郭強調信
号NIEaが形成される。
【0011】また、ディレーライン104より出力され
るビデオ信号NVcはD/Aコンバータ108に供給さ
れてアナログ信号に変換され、本線信号としてのアナロ
グビデオ信号NVeが得られる。同様に、フィルタ10
6より出力される輪郭強調信号NIEaはD/Aコンバ
ータ107に供給されてアナログ信号に変換され、アナ
ログ輪郭強調信号NIEbが得られる。そして、ビデオ
信号NVeおよび輪郭強調信号NIEbは加算器109
に供給されて加算され、輪郭強調されたアナログビデオ
信号NVfが得られ、このビデオ信号NVfが信号出力
端子110に導出される。
【0012】
【発明が解決しよとする課題】図7に示すような輪郭強
調回路100は、信号入力端子101に入力されるアナ
ログビデオ信号NVaがNTSC方式等の通常のビデオ
信号であるときは、クロック信号CLKNの周波数が低
いことから何等問題はない。しかし、アナログビデオ信
号NVaがハイビジョンのビデオ信号であるときは、ク
ロック信号CLKNの周波数が高くなり、ディレーライ
ン104,105を構成するFIFOメモリの容量が増
大し、またディジタルフィルタ106の演算の基本クロ
ックが高速となるため消費電力が大幅に増加するという
欠点がある。例えば、2200画素/ラインのハイビジ
ョン信号に対して輪郭強調をする場合、クロック信号C
LKNの周波数は74.25MHzとなり、ディレーラ
イン104,105を構成するFIFOメモリとして、
1個あたり2200ワード×8ビット(A/Dコンバー
タやD/Aコンバータの量子化を8ビットとして)の容
量と、10ns程度のアクセススピードが要求される。
【0013】そこで、この発明では、例えばハイビジョ
ン信号に対して輪郭強調をする場合に、必要とするメモ
リ容量や消費電力を低減し得る輪郭強調回路を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る輪郭強調
回路は、入力アナログビデオ信号を第1のクロック信号
でサンプリングして第1のディジタルビデオ信号を得る
第1のアナログ/ディジタル変換手段と、第1のディジ
タルビデオ信号をフィルタ処理してディジタル輪郭強調
信号を得るフィルタ処理手段と、入力アナログビデオ信
号を、第1のクロック信号と同一周波数で、かつ位相反
転関係にある第2のクロック信号でサンプリングして第
2のディジタルビデオ信号を得る第2のアナログ/ディ
ジタル変換手段と、第1のクロック信号の2倍の周波数
を持つ第3のクロック信号に基づき、第1および第2の
ディジタルビデオ信号を構成する画素データ(サンプル
データ)を交互に取り出してディジタル本線信号を得る
スイッチ手段と、ディジタル輪郭強調信号をアナログ信
号に変換してアナログ輪郭強調信号を得る第1のディジ
タル/アナログ変換手段と、ディジタル本線信号をアナ
ログ信号に変換してアナログ本線信号を得る第2のディ
ジタル/アナログ変換手段と、アナログ本線信号にアナ
ログ輪郭強調信号を加算して出力アナログビデオ信号を
得る信号加算手段とを備えるものである。
【0015】入力アナログビデオ信号は第1のクロック
信号でサンプリングされて第1のディジタルビデオ信号
に変換され、そしてこの第1のディジタルビデオ信号が
フィルタ処理されてディジタル輪郭強調信号が得られ
る。
【0016】また、入力アナログビデオ信号は、第1の
クロック信号と同一周波数で、かつ位相反転関係にある
第2のクロック信号でサンプリングされて第2のディジ
タルビデオ信号に変換される。そして、第1のクロック
信号の2倍の周波数を持つ第3のクロック信号に基づ
き、第1および第2のディジタルビデオ信号を構成する
画素データが交互に取り出されてディジタル本線信号が
得られる。
【0017】この場合、第2のクロック信号は第1のク
ロック信号と同一周波数で、かつ位相反転関係にあるこ
とから、第2のディジタルビデオ信号を構成する画素デ
ータは第1のディジタルビデオ信号を構成する画素の間
でサンプリングされたものとなる。
【0018】そのため、上述したディジタル本線信号
は、入力アナログビデオ信号が第3のクロック信号でサ
ンプリングされて得られるディジタルビデオ信号と等価
となる。このディジタル本線信号の画素データ(サンプ
ルデータ)を基準とすると、上述した輪郭強調信号を得
るためのフィルタ処理に用いられる画素データは1画素
おきということになる。因に、ハイビジョン信号は30
MHzの信号帯域を持つが、輪郭強調によって画質改善
を行う際は、20MHz付近を中心に強調するのが効果
的といわれていることを考えると、輪郭強調信号を得る
ためのフィルタ処理に用いられる画素データは1画素お
きで充分である。
【0019】また、上述したディジタル本線信号および
ディジタル輪郭強調信号はそれぞれアナログ信号に変換
され、その後に加算されて輪郭強調された出力アナログ
ビデオ信号が得られる。
【0020】例えば、2200画素/ラインのハイビジ
ョン信号に対して輪郭強調をする場合、第1および第2
のクロック信号の周波数は37.125MHzとなり、
第3のクロック信号の周波数は74.25MHzとな
る。この場合、フィルタ処理手段は37.125MHz
のクロック信号で動作することから、74.25MHz
のクロック信号で動作するものと比べて、必要なメモリ
容量は1/2で済み、消費電力も大幅に低減される。
【0021】なお、第1および第2のクロック信号をそ
れぞれ1フィールド毎に位相を反転させるようにしても
よい。これにより、本線信号の画素データを基準とし
て、輪郭強調信号を得るためのフィルタ処理に用いられ
る画素データ(サンプルデータ)を1画素おきとして
も、積分効果によって、斜めエッジ部が滑らかな輪郭強
調画像を得ることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第
1の実施の形態としての輪郭強調回路10の構成を示し
ている。
【0023】この輪郭強調回路10は、輪郭強調を行う
対象としてのアナログビデオ信号HVaが入力される信
号入力端子11と、第2のクロック信号としてのクロッ
ク信号CLKH2が入力されるクロック入力端子12と、
クロック信号CLKH2の位相を反転させて第1のクロッ
ク信号としてのクロック信号CLKH1を得るインバータ
13と、クロック信号CLKH1の2倍の周波数を持つ第
3のクロック信号としてのクロック信号CLKH3が入力
されるクロック入力端子14とを有している。この場
合、ビデオ信号HVaが、例えば2200画素/ライン
のハイビジョン信号であるとき、クロック信号CL
H1,CLKH2の周波数は37.125MHz、クロッ
ク信号CLKH3の周波数は74.25MHzとされる。
【0024】また、輪郭強調回路10は、アナログビデ
オ信号HVaをクロック信号CLKH1でサンプリングし
てディジタルビデオ信号HVbを得るA/Dコンバータ
15と、このビデオ信号HVbを1水平期間(1H)だ
け遅延させたビデオ信号HVcを得るディレーライン1
6と、このビデオ信号HVcをさらに1水平期間(1
H)だけ遅延させたビデオ信号HVdを得るディレーラ
イン17とを有している。ディレーライン16,17
は、例えばFIFOメモリで構成される。
【0025】また、輪郭強調回路10は、ビデオ信号H
Vb,HVc,HVdを使用してフィルタ処理をするこ
とでディジタル輪郭強調信号HIEaを得るディジタル
フィルタ18を有している。詳細説明は省略するが、フ
ィルタ18では、図7に示す輪郭強調回路100におけ
るディジタルフィルタ106と同様に演算が行われ(図
8A,Bおよび(1)式参照)、輪郭強調信号HIEa
が形成される。
【0026】また、輪郭強調回路10は、アナログビデ
オ信号HVaをクロック信号CLKH2でサンプリングし
てディジタルビデオ信号HVeを得るA/Dコンバータ
19と、このビデオ信号HVeを1水平期間(1H)だ
け遅延させたビデオ信号HVfを得るディレーライン2
0と、クロック信号CLKH3に基づき、ディレーライン
16,20より出力されるビデオ信号HVc,HVfを
構成する画素データ(サンプルデータ)を交互に取り出
してディジタル本線信号HVgを得る切換スイッチ21
とを有している。
【0027】ディレーライン20は、例えばFIFOメ
モリで構成される。また、切換スイッチ21のa側の固
定端子にビデオ信号HVcが供給され、そのb側の固定
端子にビデオ信号HVfが供給される。この切換スイッ
チ21がクロック信号CLKH3の1周期毎に交互にa側
およびb側に接続されることで、ディジタル本線信号H
Vgが得られる。
【0028】この場合、クロック信号CLKH2はクロッ
ク信号CLKH1と同一周波数で、かつ位相反転関係にあ
ることから、ビデオ信号HVfを構成する画素データ
は、ビデオ信号HVcを構成する画素データの間でサン
プリングされたものとなる。そのため、上述したディジ
タル本線信号HVgは、入力アナログビデオ信号HVa
がクロック信号CLKH3でサンプリングされて得られる
ディジタルビデオ信号と等価となる。
【0029】図2は、画素データ(サンプルデータ)の
配列を示している。この図2において、「●」、「○」
はビデオ信号HVbを構成する画素データのフィールド
1,2の配列を示し、「■」、「□」はビデオ信号HV
eの画素データのフィールド1,2の配列を示してい
る。したがって、図2は、全体としてディジタル本線信
号HVgを構成する画素データのフィールド1,2の配
列を示すものとなる。なお、faはクロック信号CLK
H1,CLKH2の周波数を示し、fbはクロック信号CL
H3の周波数を示している。
【0030】上述したようにディジタル輪郭強調信号H
IEaを得るためのフィルタ処理はビデオ信号HVb,
HVc,HVdを用いて行われるが、ディジタル本線信
号HVgの画素データを基準にすると、そのフィルタ処
理に用いられる画素データは1画素おきということにな
る。因に、ハイビジョン信号は30MHzの信号帯域を
持つが、輪郭強調によって画質改善を行う際は、20M
Hz付近を中心に強調するのが効果的といわれている。
このことを考えると、輪郭強調信号HIEaを得るため
のフィルタ処理に用いられる画素データは1画素おきで
充分であるといえる。
【0031】また、輪郭強調回路10は、輪郭強調信号
HIEaをアナログ信号に変換してアナログ輪郭強調信
号HIEbを得るD/Aコンバータ22と、切換スイッ
チ21より出力される本線信号HVgをアナログ信号に
変換してアナログ本線信号HVhを得るD/Aコンバー
タ23と、本線信号HVhに輪郭強調信号HIEbを加
算して輪郭強調されたアナログビデオ信号HViを得る
加算器24と、このビデオ信号HViを出力する信号出
力端子25とを有している。
【0032】ここで、D/Aコンバータ22は、輪郭強
調信号HIEbのレベルを調整するレベル調整機能を持
っている。すなわち、D/Aコンバータ22では、外部
より供給されるDC電圧VBに応じてダイナミックレン
ジが変更され、輪郭強調信号HIEbのレベルが調整さ
れる。
【0033】なお、ディレーライン16,17、ディジ
タルフィルタ18、D/Aコンバータ22にはクロック
信号CLKH1が動作クロックとして供給され、ディレー
ライン20にはクロック信号CLKH2が動作クロックと
して供給され、さらにD/Aコンバータ23にはクロッ
ク信号CLKH3が動作クロックとして供給される。
【0034】図1に示す輪郭強調回路10の動作を説明
する。
【0035】信号入力端子11に入力されるアナログビ
デオ信号HVaはA/Dコンバータ15に供給され、ク
ロック信号CLKH1でサンプリングされてディジタルビ
デオ信号HVbに変換される。そして、このビデオ信号
HVbがディレーライン16で1水平期間だけ遅延され
てビデオ信号HVcが得られ、さらにこのビデオ信号H
Vcがディレーライン17で1水平期間だけ遅延されて
ビデオ信号HVdが得られる。これらビデオ信号HVb
〜HVdがディジタルフィルタ18に供給され、フィル
タ18ではビデオ信号HVb〜HVdを使用したフィル
タ演算が行われてディジタル輪郭強調信号HIEaが形
成される。
【0036】また、信号入力端子11に入力されるアナ
ログビデオ信号HVaはA/Dコンバータ19に供給さ
れ、クロック信号CLKH2でサンプリングされてディジ
タルビデオ信号HVeに変換される。そして、このビデ
オ信号HVeがディレーライン20で1水平期間だけ遅
延されてビデオ信号HVfが得られる。この場合、上述
したようにクロック信号CLKH2はクロック信号CLK
H1と同一周波数で、かつ位相反転関係にあることから、
ビデオ信号HVfを構成する画素データは、ビデオ信号
HVcを構成する画素データの間でサンプリングされた
ものとなる。
【0037】これらビデオ信号HVc,HVfを構成す
る画素データが、クロック信号CLKH3に基づき、切換
スイッチ21で交互に取り出されてディジタル本線信号
HVgが得られる。この本線信号HVgは、入力アナロ
グビデオ信号HVaがクロック信号CLKH3でサンプリ
ングされて得られるディジタルビデオ信号と等価なもの
となる。
【0038】また、切換スイッチ21より出力される本
線信号HVgはD/Aコンバータ23に供給されてアナ
ログ信号に変換され、アナログ本線信号HVhが得られ
る。同様に、フィルタ18より出力される輪郭強調信号
HIEaはD/Aコンバータ22に供給されてアナログ
信号に変換され、アナログ輪郭強調信号HIEbが得ら
れる。そして、本線信号HVhおよび輪郭強調信号HI
Ebは加算器24に供給されて加算され、輪郭強調され
たアナログビデオ信号HViが得られ、このビデオ信号
HViが信号出力端子25に導出される。
【0039】図1に示すような輪郭強調回路10におい
て、例えば2200画素/ラインのハイビジョン信号に
対して輪郭強調をする場合、クロック信号CLKH1,C
LKH2の周波数は37.125MHzとなり、クロック
信号CLKH3の周波数は74.25MHzとなる。その
ため、ディレーライン16,17、ディジタルフィルタ
18は37.125MHzのクロック信号で動作するこ
とから、74.25MHzのクロック信号で動作するも
のと比べて、必要なメモリ容量は1/2で済み、消費電
力も大幅に低減される。
【0040】ところで、図1に示すような輪郭強調回路
10においては、本線信号HVgの画素データを基準に
すると、上述したように輪郭強調信号HIEaを得るた
めのフィルタ処理に用いられる画素データは1画素おき
である。そのため、画像の斜めエッジ部に不自然な輪郭
強調信号が得られ、画像の斜めエッジがギザギザの階段
状に見えて見苦しい画像となる欠点がある。
【0041】図3A〜Eを使用し、図1に示すような輪
郭強調回路10で輪郭強調をした場合における画像の斜
めエッジ部の見え方について説明する。図3Aは、本線
信号HVgの画素データ80の配列と、この本線信号H
Vgによる斜めエッジSLEを有する白黒の画像81と
を、対応させて示したものである。
【0042】ここで、輪郭強調信号HIEaを得るため
のフィルタ処理に用いられる画素データ80は、図3B
に太線の「□」で示すように、1画素おきとなる。そし
て、ディジタルフィルタ18におけるフィルタ演算は、
同一フィールドの画素データの間で行われる。すなわ
ち、図3Cに示すように、注目画素データ80aに対す
る輪郭強調信号HIEaを求める際には、その注目画素
データ80aと共に、同一フィールドで上下、左右、斜
め方向に隣接する8個の画素データ80bが使用され
る。
【0043】図3Dは、上述のように求められた輪郭強
調信号HIEaを本線信号HVgの画素データ80に加
算して輪郭強調をした結果を模式的に示したものであ
る。ここで、画素データ80c(「■」で図示)はより
黒側のデータに変更され、画素データ80d(「□」で
図示)はより白側のデータに変更されている。したがっ
て、輪郭強調された画像82は、マクロ的に見ると、図
3Eに示すように、斜めエッジSLEの部分がギザギザ
の階段状に見えるようになる。
【0044】図4は、この発明の第2の実施の形態とし
ての輪郭強調回路30の構成を示している。この輪郭強
調回路30は、上述した図1に示す輪郭強調回路10に
おける欠点、つまり輪郭強調によって斜めエッジ部がギ
ザギザの階段状に見えるという欠点を解決するものであ
る。図4において、図1と対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。
【0045】この輪郭強調回路30は、クロック入力端
子14に入力されるクロック信号CLKH3の1/2の周
波数を持つクロック信号CLKH4を入力するためのクロ
ック入力端子26と、フィールド毎に交互にハイレベル
「H」およびローレベル「L」となるフィールド切換信
号FSWを入力する入力端子27と、クロック入力端子
26に入力されるクロック信号CLKH4と入力端子27
に入力されるフィールド切換信号FSWとの排他的論理
和をとってクロック信号CLKH5を得るエクスクルーシ
ブオア回路(以下、「EX−OR回路」という)28と
を有している。
【0046】EX−OR回路28より出力されるクロッ
ク信号CLKH5は、クロック信号CLKH4が1フィール
ド毎に位相反転したものとなる。そして、このクロック
信号CLKH5はA/Dコンバータ19、ディレーライン
20に動作クロックとして供給される。また、このクロ
ック信号CLKH5はインバータ13に供給され、このイ
ンバータ13より出力されるクロック信号CLKH6はA
/Dコンバータ15、ディレーライン16,17、ディ
ジタルフィルタ18、D/Aコンバータ22に動作クロ
ックとして供給される。
【0047】輪郭強調回路30は以上のように構成さ
れ、その他は図1に示す輪郭強調回路10と同様に構成
されている。この輪郭強調回路30は、図1に示す輪郭
強調回路10における互いに位相反転関係にあるクロッ
ク信号CLKH1,CLKH2の代わりに、同様に互いに位
相反転関係にあるクロック信号CLKH5,CLKH6を使
用するものである。したがって、この輪郭強調回路30
は、上述した図1に示す輪郭強調回路10と基本的には
同様に動作し、同様の作用効果を得ることができる。
【0048】また、図4に示す輪郭強調回路30では、
クロック信号CLKH5,CLKH6はそれぞれフィールド
毎に位相が反転するものであることから、A/Dコンバ
ータ15,19におけるサンプリング位相がそれぞれフ
ィールド1,2で180度ずれたものとなる。図5は、
画素データ(サンプルデータ)の配列を示している。こ
の図5において、「●」、「○」はビデオ信号HVbを
構成する画素データのフィールド1,2の配列を示し、
「■」、「□」はビデオ信号HVeの画素データのフィ
ールド1,2の配列を示している。したがって、図5
は、全体としてディジタル本線信号HVgを構成する画
素データのフィールド1,2の配列を示すものとなる。
なお、faはクロック信号CLKH5,CLKH6の周波数
を示し、fbはクロック信号CLKH3の周波数を示して
いる。
【0049】したがって、図4に示す輪郭強調回路30
では、フィルタ演算処理に使用される画素データの位相
がフィールド1,2で180度ずれるため、輪郭強調に
よって斜めエッジ部がギザギザの階段状に見えるという
欠点を解決できる。
【0050】図6A〜Eを使用し、図4に示すような輪
郭強調回路30で輪郭強調をした場合における画像の斜
めエッジ部の見え方について説明する。図6Aは、本線
信号HVgの画素データ80の配列と、この本線信号H
Vgによる斜めエッジSLEを有する白黒の画像81と
を、対応させて示したものである。
【0051】ここで、輪郭強調信号HIEaを得るため
のフィルタ処理に用いられる画素データ80は、図6B
に太線の「□」で示すように、1画素おきとなると共
に、フィールド1,2でサンプリング位相が180度ず
れたものとなる。そして、ディジタルフィルタ18にお
けるフィルタ演算は、同一フィールドの画素データの間
で行われる。すなわち、図6Cに示すように、注目画素
データ80aに対する輪郭強調信号HIEaを求める際
には、その注目画素データ80aと共に、同一フィール
ドで上下、左右、斜め方向に隣接する8個の画素データ
80bが使用される。
【0052】図6Dは、上述のように求められた輪郭強
調信号HIEaを本線信号HVgの画素データ80に加
算して輪郭強調をした結果を模式的に示したものであ
る。ここで、画素データ80c(「■」で図示)はより
黒側のデータに変更され、画素データ80d(「□」で
図示)はより白側のデータに変更されている。したがっ
て、輪郭強調された画像82は、マクロ的に見ると、図
6Eに示すように、斜めエッジSLEの部分の階段状の
見え方が滑らかになる。
【0053】なお、上述した輪郭強調信号HIEaを得
るためのディジタルフィルタ18の演算例((1)式参
照)は一例であり、この発明はそれに限定されないこと
は勿論である。
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、輪郭強調信号を得る
ためのフィルタ処理に用いられる画素データを本線信号
の画素データに対して1画素おきとするものであり、必
要とするメモリ容量や、消費電力を低減できる。例え
ば、2200画素/ラインのハイビジョン信号に対して
輪郭強調をする場合、フィルタ処理手段は37.125
MHzのクロック信号で動作することから、74.25
MHzのクロック信号で動作するものと比べて、必要な
メモリ容量は1/2で済み、消費電力も大幅に低減でき
る。また、輪郭強調信号を得るためのフィルタ処理に用
いられる画素データをフィールド毎にサンプリング位相
を180度ずらしたものとすることで、本線信号の画素
データを基準として、そのフィルタ処理に用いられる画
素データを1画素おきとしても、積分効果によって、斜
めエッジ部が滑らかな輪郭強調画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態としての輪郭強調
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における画素データ(サンプ
ルデータ)の配列を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における画像の斜めエッジ部
の見え方を説明するための図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態としての輪郭強調
回路の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態における画素データ(サンプ
ルデータ)の配列を示す図である。
【図6】第2の実施の形態における画像の斜めエッジ部
の見え方を説明するための図である。
【図7】従来のディジタル方式の輪郭強調回路の構成例
を示すブロック図である。
【図8】ディジタルフィルタで使用する画素データと演
算子との対応を示す図である。
【符号の説明】
10,30・・・輪郭強調回路、11・・・信号入力端
子、12,14,26・・・クロック入力端子、13・
・・インバータ、15,19・・・A/Dコンバータ、
16,17,20・・・ディレーライン、18・・・デ
ィジタルフィルタ、21・・・切換スイッチ、22,2
3・・・D/Aコンバータ、24・・・加算器、25・
・・信号出力端子、27・・・入力端子、28・・・エ
クスクルーシブオア回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力アナログビデオ信号を第1のクロッ
    ク信号でサンプリングして第1のディジタルビデオ信号
    を得る第1のアナログ/ディジタル変換手段と、 上記第1のディジタルビデオ信号をフィルタ処理してデ
    ィジタル輪郭強調信号を得るフィルタ処理手段と、 上記入力アナログビデオ信号を、上記第1のクロック信
    号と同一周波数で、かつ位相反転関係にある第2のクロ
    ック信号でサンプリングして第2のディジタルビデオ信
    号を得る第2のアナログ/ディジタル変換手段と、 上記第1のクロック信号の2倍の周波数を持つ第3のク
    ロック信号に基づき、上記第1および第2のディジタル
    ビデオ信号を構成する画素データを交互に取り出してデ
    ィジタル本線信号を得るスイッチ手段と、 上記ディジタル輪郭強調信号をアナログ信号に変換して
    アナログ輪郭強調信号を得る第1のディジタル/アナロ
    グ変換手段と、 上記ディジタル本線信号をアナログ信号に変換してアナ
    ログ本線信号を得る第2のディジタル/アナログ変換手
    段と、 上記アナログ本線信号に上記アナログ輪郭強調信号を加
    算して出力アナログビデオ信号を得る信号加算手段とを
    備えることを特徴とする輪郭強調回路。
  2. 【請求項2】 上記第1のディジタル/アナログ変換手
    段は、上記アナログ輪郭強調信号のレベルを調整するた
    めのレベル調整機能を持つことを特徴とする請求項1に
    記載の輪郭強調回路。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2のクロック信号は、
    それぞれ1フィールド毎に位相が反転することを特徴と
    する請求項1に記載の輪郭強調回路。
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