JPH11220136A - 半導体圧力センサの製造方法 - Google Patents
半導体圧力センサの製造方法Info
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- JPH11220136A JPH11220136A JP2134298A JP2134298A JPH11220136A JP H11220136 A JPH11220136 A JP H11220136A JP 2134298 A JP2134298 A JP 2134298A JP 2134298 A JP2134298 A JP 2134298A JP H11220136 A JPH11220136 A JP H11220136A
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Abstract
イヤフラムを薄膜化できるようにする。 【解決手段】 第1のシリコン基板11に凹部を形成
し、その表面に凹部を埋めるように酸化膜14を形成し
た後、第2のシリコン基板15と貼り合わせ、さらに第
1のシリコン基板11を研磨して、図3(a)の状態と
する。この後、図3(b)の工程において、ゲージ抵抗
16などを形成し、第2のシリコン基板15の裏面に酸
化膜19を形成する。次に、図3(c)の工程におい
て、酸化膜19をパターンニングし、第2のシリコン基
板15の裏面側から異方性エッチングを行って圧力導入
孔20を形成する。さらに、図3(d)の工程におい
て、圧力導入孔20から凹部13内に埋め込まれた酸化
膜14をエッチング除去して、凹部13上の第1のシリ
コン基板11をダイヤフラム11aとする。
Description
導体圧力センサの製造方法に関する。
来、半導体圧力センサにおいては、半導体基板をエッチ
ング技術等により薄く形成してダイヤフラムを形成し、
そのダイヤフラムが形成された領域にピエゾ抵抗素子を
配置して、圧力を検出するようにしている。このような
半導体圧力センサにおいて、小型化を図る場合、センサ
の感度がダイヤフラム厚の2乗に比例するので、ダイヤ
フラムをできるだけ薄くする必要がある。この場合、半
導体基板の裏面側からエッチングを行って薄膜化するだ
けでは、加工精度上の問題から膜厚制御が難しいという
問題がある。
報に示されるものにおいては、2つの単結晶のシリコン
基板を貼り合わせて、ダイヤフラムを薄膜化したものが
開示されている。具体的には、第1のシリコン基板に凹
部を形成するとともにその表面に酸化膜を形成し、その
後に凹部内に多結晶シリコンを埋設し、この後、第1の
シリコン基板の凹部が形成された面と第2のシリコン基
板の一方の面とを貼り合わせる。そして、第1のシリコ
ン基板を研磨して凹部上を薄膜化し、第1のシリコン基
板の表面から凹部に貫通するエッチング穴を形成して、
凹部内の多結晶シリコンを除去するとともに、凹部内の
酸化膜を除去し、最後にエッチング穴を封止して、凹部
上の第1のシリコン基板をダイヤフラムとする圧力セン
サを構成する。このように、第1のシリコン基板を研磨
して凹部上を薄膜化することによって、ダイヤフラムの
膜厚を精度よく制御することができる。
化膜を形成するとともに多結晶シリコンで埋設し、基板
貼り合わせ後において、凹部内の多結晶シリコンおよび
酸化膜を除去しており、工程が複雑になるという問題が
ある。本発明は上記問題に鑑みたもので、製造工程を複
雑にすることなく、精度よくダイヤフラムを薄膜化でき
るようにすることを目的とする。
め、請求項1に記載の発明においては、第1の半導体基
板(11)の一方の面に凹部(13)を形成し、凹部
(13)を埋めるように第1の半導体基板(11)の一
方の面の全面に酸化膜(14)を形成し、第1の半導体
基板(11)と第2の半導体基板(15)を貼り合わ
せ、この後、第1の半導体基板(11)の他方の面側を
研磨し、第2の半導体基板(15)の他方の面から凹部
(13)内の酸化膜(14)に達する貫通穴(20)を
形成し、貫通穴(20)から凹部(13)内の酸化膜
(14)を除去するようにしたことを特徴としている。
2の半導体基板(15)を貼り合わせた後、第1の半導
体基板(11)の他方の面側を研磨することによって、
凹部(13)上の第1の半導体基板(11)をダイヤフ
ラム(11a)として精度よく薄膜化することができ
る。また、第2の半導体基板(15)に形成された貫通
穴(20)を介して凹部(13)に埋め込まれた酸化膜
(14)を除去するようにしているから、従来のような
多結晶シリコンの埋設工程および凹部内の酸化膜の形成
およびその除去工程が不要になり、製造工程を簡素化す
ることができる。
場合、請求項2に記載の発明のように、第2の半導体基
板(15)の他方の面から異方性エッチングを行って貫
通穴(20)を形成するようにすれば、酸化膜(14)
をエッチングストッパとしてエッチングを行うことがで
きる。また、請求項3に記載の発明においては、第1の
半導体基板(11)の一方の面に凹部(13)を形成
し、凹部(13)を埋めるように第1の半導体基板(1
1)の一方の面の全面に酸化膜(14)を形成し、第1
の半導体基板(11)と第2の半導体基板(15)を貼
り合わせ、この後、第1の半導体基板(11)の他方の
面側を研磨し、第1の半導体基板(11)の他方の面か
ら第1の半導体基板(11)と第2の半導体基板(1
5)の間に形成された酸化膜(14)に達する貫通穴
(21)を形成し、貫通穴(21)から凹部(13)内
の酸化膜(14)を除去した後、貫通穴(21)を封止
材(22)により封止するようにしたことを特徴として
いる。
準圧力室とした半導体圧力センサを製造することがで
き、この場合、請求項1に記載の発明と同様、精度よく
ダイヤフラム(11a)を薄膜化することができるとと
もに、製造工程を簡素化することができる。なお、上記
した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手
段との対応関係を示すものである。
について説明する。図1に、本発明の一実施形態にかか
る半導体圧力センサの断面構成を示す。この半導体圧力
センサは、単結晶の第1、第2のシリコン基板11、1
5が酸化膜14を介して貼り合わされて構成されてい
る。第1のシリコン基板11には、凹部13が形成され
ており、第1のシリコン基板11における凹部13の上
の領域が薄膜化されてダイヤフラム11aとなってい
る。また、第2のシリコン基板15には、凹部13に貫
通する圧力導入孔20が形成されている。
ダイヤフラム11aが形成されている領域(以下、ダイ
ヤフラム領域という)には、拡散抵抗によるピエゾ抵抗
素子をなす歪ゲージ16が形成されている。この歪ゲー
ジ16は、ダイヤフラム領域に例えば4箇所形成され、
Al配線18によってブリッジ回路を構成するように結
線されている。
ら凹部13内に圧力が導入されて、ダイヤフラム11a
がその圧力に応じて変位すると、歪ゲージ16の抵抗値
が変化し、ダイヤフラム11aの変位に応じた電気信号
が、歪ゲージ16により構成されるブリッジ回路から出
力される。この実施形態における半導体圧力センサは、
凹部13上のダイヤフラム11aが、後述する製造方法
に示すように研磨によって薄膜化されているため、感度
が良好でかつ小型のセンサとすることができる。また、
圧力導入孔20が凹部13に貫通する貫通穴として形成
されており、圧力導入孔20の開口部の幅Wがダイヤフ
ラム11aの幅より小さくなっている。このため、小型
の半導体圧力センサであっても第2のシリコン基板15
の裏面側の面積を大きくすることができ、第2のシリコ
ン基板15の裏面側を台座もしくはケースに接合する場
合の接合面積を大きくとることができる。例えば、シリ
コーン系接着剤等の接着剤によりケースに直接接合する
場合には、接着面積を大きくとることができ、その接着
の信頼性を十分確保することができる。
法を、図2に示す工程図を参照して説明する。 〔図2(a)の工程〕第1の単結晶シリコン基板11を
用意し、この第1のシリコン基板11の一方の面にレジ
スト12を所定のパターンで形成する。 〔図2(b)の工程〕レジスト12をマスクとして第1
のシリコン基板11の一方の面をトレンチ加工し、溝
(凹部)13を形成する。この凹部13は、半導体圧力
センサのダイヤフラムとなる領域に形成される。 〔図2(c)の工程〕第1のシリコン基板11の一方の
面においてCVD法で全面に酸化膜(SiO 2 )14を
堆積させる。この後、酸化膜14の表面を平坦化する。
この状態において、第1のシリコン基板11の一方の面
には、凹部13を埋めるように全面に酸化膜14が形成
される。 〔図2(d)の工程〕第1のシリコン基板11の酸化膜
14が形成された面と、第2の単結晶シリコン基板15
の一方の面を貼り合わせる。 〔図3(a)の工程〕第1のシリコン基板11の他方の
面側を研磨し、凹部13の上の第1のシリコン基板11
の膜厚が所望のダイヤフラム厚になるようにする。具体
的には、10μm以下、好ましくは2μm程度にする。 〔図3(b)の工程〕第1のシリコン基板11の表面に
ゲージ抵抗16を形成し、絶縁膜(酸化膜)17を形成
した後、絶縁膜17にスルーホールを形成する。そし
て、ゲージ抵抗16を電気接続してブリッジ回路を形成
するためにAl配線18を形成する。また、図示しない
が、全面に保護膜(パッシベーション膜)を形成する。
酸化膜(又は窒化膜)19を形成する。 〔図3(c)の工程〕第2のシリコン基板15の裏面に
形成された酸化膜(又は窒化膜)19を所定のパターン
に形成した後、第2のシリコン基板15の他方の面から
異方性エッチングを行い、第2のシリコン基板15を貫
通して凹部13内の酸化膜14に達する圧力導入孔20
を形成する。この場合、異方性エッチング液としては、
KOHあるいはTMAHを用い、凹部13内の酸化膜1
4をエッチングストッパとしてエッチングを行う。
パターンを適当に設定することによって、圧力導入孔2
0の開口部の幅Wをダイヤフラム11aの幅より小さく
することができる。なお、第2のシリコン基板15とし
て面方位が(100)のものを用いれば、テーパ面が
(111)となり、制御性よく圧力導入孔20を形成す
ることができる。また、第2のシリコン基板15として
は面方位が(110)のものを用いてもよい。 〔図3(d)の工程〕第2のシリコン基板15の裏面に
形成された酸化膜(又は窒化膜)19を除去し、この
後、第2のシリコン基板15の裏面から圧力導入孔20
を介しHF等のエッチング液を用いたウェットエッチン
グにより、凹部13内に埋め込まれた酸化膜14を除去
する。なお、ウェットエッチングの代わりに、ドライエ
ッチングを用いて行うようにしてもよい。
サを構成することができる。上記した実施形態において
は、第2のシリコン基板15に圧力導入孔20を形成し
てダイヤフラム11aの上面と下面にかかる圧力の相対
圧を検出するものを示したが、凹部13内を基準圧力室
として絶対圧を検出するようにすることもできる。この
場合の半導体圧力センサの製造方法について説明する。
した実施形態における図3(a)までの工程によって、
第1、第2のシリコン基板11、15を貼り合わせ、第
1のシリコン基板11を研磨する。この状態を図4
(a)に示す。そして、図4(b)の工程において、図
3(b)の工程と同様に、ゲージ抵抗16、絶縁膜1
7、Al配線18などを形成する。但し、上記した実施
形態のような酸化膜(又は窒化膜)19は形成しない。
のシリコン基板11の表面からトレンチ等のエッチング
を行い、第1のシリコン基板11を貫通して酸化膜(第
1のシリコン基板11と第2のシリコン基板15の間に
形成された酸化膜)14に達する貫通穴21を形成す
る。この場合、ダイフラム領域の周囲の複数箇所に貫通
穴21を形成する。この後、第1のシリコン基板11の
表面から貫通穴21を介しHF等のエッチング液を用い
たウェットエッチングにより、凹部13内に埋め込まれ
た酸化膜14を除去する。
穴21を封止材22によって封止して、凹部13内を基
準圧力室とした半導体圧力センサを構成する。
の断面構成を示す図である。
工程図である。
サの製造方法を示す工程図である。
3…凹部、14…酸化膜、15…第2のシリコン基板、
16…歪ゲージ、20…圧力導入孔、21…貫通穴、2
2…封止材。
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の半導体基板(11)の一方の面に
凹部(13)を形成し、 前記第1の半導体基板(11)の前記一方の面において
前記凹部(13)を埋めるように全面に酸化膜(14)
を形成し、 前記第1の半導体基板(11)の前記酸化膜(14)が
形成された面と第2の半導体基板(15)の一方の面を
貼り合わせ、 この貼り合わせ後、前記第1の半導体基板(11)の他
方の面側を研磨し、 前記第2の半導体基板(15)の他方の面から前記第2
の半導体基板(15)を貫通して前記凹部(13)内の
酸化膜(14)に達する貫通穴(20)を形成し、 前記貫通穴(20)から前記凹部(13)内の酸化膜
(14)を除去することを特徴とする半導体圧力センサ
の製造方法。 - 【請求項2】 前記貫通穴(20)を形成する工程は、
前記第2の半導体基板(15)の他方の面から異方性エ
ッチングを行って前記凹部(13)内の酸化膜(14)
に達する貫通穴(20)を形成する工程であることを特
徴とする請求項1に記載の半導体圧力センサの製造方
法。 - 【請求項3】 第1の半導体基板(11)の一方の面に
凹部(13)を形成し、 前記第1の半導体基板(11)の前記一方の面において
前記凹部(13)を埋めるように全面に酸化膜(14)
を形成し、 前記第1の半導体基板(11)の前記酸化膜(14)が
形成された面と第2の半導体基板(15)の一方の面を
貼り合わせ、 この貼り合わせ後、前記第1の半導体基板(11)の他
方の面側を研磨し、 前記第1の半導体基板(11)の他方の面から前記第1
の半導体基板(11)を貫通して前記第1の半導体基板
(11)と前記第2の半導体基板(15)の間に形成さ
れた酸化膜(14)に達する貫通穴(21)を形成し、 前記貫通穴(21)から前記凹部(13)内の酸化膜
(14)を除去した後、前記貫通穴(21)を封止材
(22)により封止することを特徴とする半導体圧力セ
ンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02134298A JP4134367B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 半導体圧力センサの製造方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11220136A true JPH11220136A (ja) | 1999-08-10 |
JP4134367B2 JP4134367B2 (ja) | 2008-08-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02134298A Expired - Fee Related JP4134367B2 (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 半導体圧力センサの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4134367B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010256281A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Yamatake Corp | 圧力センサ及びその製造方法 |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP02134298A patent/JP4134367B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010256281A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Yamatake Corp | 圧力センサ及びその製造方法 |
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