JPH11219645A - ハイブリッドリレー - Google Patents
ハイブリッドリレーInfo
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- JPH11219645A JPH11219645A JP1903498A JP1903498A JPH11219645A JP H11219645 A JPH11219645 A JP H11219645A JP 1903498 A JP1903498 A JP 1903498A JP 1903498 A JP1903498 A JP 1903498A JP H11219645 A JPH11219645 A JP H11219645A
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Abstract
に、半導体スイッチ素子が突入電流により瞬間的に熱破
壊することを防止できるハイブリッドリレーを提供す
る。 【解決手段】 機械的接点対7と半導体スイッチ素子6
とが並列に接続されたハイブリッドリレー1であって、
前記半導体スイッチ素子1を制御する開閉手段9,10
と、前記半導体スイッチ素子6の発熱により変位するバ
イメタル11と、前記バイメタル11により前記機械的
接点対7を投入させ保持動作する可動片13を有する前
記機械的接点対7を含む接点機構と、前記接点機構を復
帰動作させる可動部18を有する電磁石とで構成する。
Description
の電流の供給及び遮断を行う機械的接点対と半導体スイ
ッチ素子とが並列に接続されたハイブリッドリレーに関
するものである。
一般的に図6に示すものがある。図6において、Hはハ
イブリッドリレー、Fはリレー操作用の電源である。ま
た電源FとリレーHとの間にスイッチGが接続されてお
り、これらでリレー操作回路を構成している。また、I
は負荷用の交流電源であり、交流電源IとリレーHとの
間に負荷Jが接続され負荷回路を構成している。交流電
源Iと負荷Jとの間には、負荷電流通電用のトライアッ
クCと機械的接点対Eとが並列回路を成して接続されて
おり、この機械的接点対Eは操作回路内の電磁石コイル
が励磁されることにより駆動される。また、トライアッ
クCのゲート電流の通電経路にはフォトトライアックB
が接続されており、このフォトトライアックBを駆動す
るための発光ダイオードAが操作回路内に配置されてい
る。
説明する。まず、スイッチGが投入されることにより電
源Fより電流が供給され電磁石コイルDが励磁されると
ともに発光ダイオードAが発光する。発光ダイオードA
から発せられる光をフォトトライアックBが受光してフ
ォトトライアックBが導通状態となる。このため、交流
電源IよりフォトトライアックBを通ってトライアック
Cのゲート電流が流れる。これにより、トライアックC
が導通し負荷への通電が開始される。一方、励磁されて
いた電磁石コイルDにより電磁石の可動部が移動して機
械的接点対Eが投入されるがその機械的動作は、電気的
動作であるトライアックCの導通よりも遅れて導通す
る。この種のハイブリッドリレーでは、投入時にはまず
トライアックCが導通した後に機械的接点対Eが導通す
るので機械的接点対Eにおけるアークの発生が防止され
るようになっている。このため、機械的接点対Eの接触
直前のアーク発生にともなう接点溶着が防止されるとと
もに接点消耗が減少するのでリレーの寿命を長くするこ
とができる。また、トライアックCが導通してからすぐ
に機械的接点対Eに通電が切り換えられるからトライア
ックCの発熱は抑えられ熱容量の小さい小型のものとす
ることができる。
においてインバータ制御による照明器具が普及してきて
いる。このインバータ制御による照明器具には、交流電
圧を直流に変換するために用いられる大容量の平滑コン
デンサを搭載しているものがある。このような照明器具
を点灯する時には平滑コンデンサに大きな突入電流が流
れることになる。また、1つのリレーで数台の照明器具
を同時に点灯制御する場合には、リレー投入時に莫大な
突入電流がリレー内に流れる。ところで、前記した従来
例のハイブリッドリレーにおいては、スイッチGを投入
すればトライアックCが導通した後に機械的接点対Eが
導通する。次に、機械的接点対Eが一度投入すればトラ
イアックCの端子間に電圧が現れなくなりトライアック
Cはオフ状態となるが、接点Eは機械的であるために接
点がバウンスする可能性がある。接点バウンスが発生す
れば、既にトライアックCはオフ状態となっているから
機械的接点対E間に現れる電圧でトライアックCがサイ
トリガするまでの間、機械的接点対Eはアークをともな
って導通することとなる。したがって、前記したインバ
ータ制御の照明器具のように突入電流が大きい場合は機
械的接点対Eが溶着する可能性があり、また機械的接点
対Eの消耗量が多くなってリレーの寿命が短くなる。こ
のような状態を防止するためには、突入電流が十分に減
衰してから機械的接点対Eを投入する必要があるが、従
来例での構成ではトライアックCがオンとなって突入電
流が流れ始めてから機械的接点対Eが投入するでの動作
時間差は、すなわち電磁石コイルDを含む電磁石の動作
時間程度となるので十分に確保できないという問題があ
る。
ーにおいては、初めに導通するトライアックCに莫大な
突入電流が流れることになり、トライアックが瞬間的に
発熱して故障し開閉制御が不能となったり焼損するとい
う問題が生ずる。また、このような莫大な突入電流に耐
えうる熱的に強いトライアックは熱容量が大きな大型な
ものとなるので、リレー装置全体が大きくなるという問
題がある。
されたものであり、その目的とするところは、機械的接
点対の溶着と消耗を防止するとともに、半導体スイッチ
素子が突入電流により瞬間的に熱破壊することを防止で
きるハイブリッドリレーを提供することにある。
めに、請求項1記載の発明では、機械的接点対と半導体
スイッチ素子とが並列に接続されたハイブリッドリレー
であって、前記半導体スイッチ素子を制御する開閉手段
と、前記半導体スイッチ素子の発熱により変位するバイ
メタルと、前記バイメタルにより前記機械的接点対を投
入させ保持動作する可動片を有する前記機械的接点対を
含む接点機構と、前記接点機構を復帰動作させる可動部
を有する電磁石とで構成する。
半導体スイッチ素子とが並列に接続されたハイブリッド
リレーであって、前記半導体スイッチ素子を制御する開
閉手段と、前記半導体スイッチ素子の発熱を可動片に伝
える熱伝導体と、前記機械的接点対を投入させ保持動作
するバイメタル機能を具備する可動片を有する接点機構
と、前記接点機構を復帰動作させる可動部を有する電磁
石とで構成する。
素子に電流制限素子を直列接続する。
子がNTC型サーミスタにより構成されている。
は、前記開閉手段よりも早く接点を閉じる接点対をハイ
ブリッドリレーに直列に挿入する。
及び図4に基づいて説明する。図1はハイブリッドリレ
ーの回路図、図4はハイブリッドリレーの構造図であ
り、(a)はスイッチ操作前、(b)はスイッチ操作直
後、(c)は動作途中、(d)は動作完了、を示す図で
ある。
2はリレー操作用の電源である。また電源2とリレー1
との間にスイッチ3が接続されており、これらでリレー
操作回路を構成している。また、4は負荷用の交流電源
であり、交流電源4とリレー1との間に負荷5が接続さ
れ負荷回路を構成している。負荷回路である交流電源4
と負荷5との間には、負荷電流通電用のトライアック6
と機械的接点対7とが並列回路を成して接続されてお
り、この機械的接点対7は操作回路内の電磁石コイル8
が励磁されることにより投入が可能な状態となり、励磁
が停止すれば強制的に開放される構成となっている。
経路にはフォトトライアック9が接続されており、この
フォトトライアック9を駆動するための発光ダイオード
10が接続されている。11はバイメタルでトライアッ
ク6の発熱により変位し機械的接点対7を投入させるも
のである。
を説明する。まず、スイッチ3が閉じられると操作用の
電源2より発光ダイオード10に電流が供給され発光ダ
イオード10が発光する。発光ダイオード10から発せ
られる光をフォトトライアック9が受光してフォトトラ
イアック9がオフ状態からオン状態となる。
ック9を通ってトライアック6のゲート電流が流れるこ
とになり、トライアック6がオン状態となる。以上によ
って交流電源4から負荷5に電流を供給することができ
る。
コイル8は励磁され電磁石の可動部がオフ状態の位置か
らオン状態の位置へと移動することによって、機械的接
点対7は投入が可能な状態となっている。そしてトライ
アック6に負荷5への電流が流れることによってトライ
アック6は発熱するが、その熱はバイメタル11に伝え
られてバイメタル11が変位し、機械的接点対7を移動
させ、機械的接点対7が投入する。このため、トライア
ック6に流れていた負荷5への電流は機械的接点対7を
流れトライアック6はオフ状態となる。
ード10の発光が停止して、フォトトライアック9がオ
フ状態となり、更に電磁石コイル8への励磁が停止する
ので電磁石の可動部がオン状態の位置からオフ状態の位
置へ移行するが、このとき機械的接点対7を開放させて
負荷5への電流を停止する。
更に詳しく動作を説明する。尚、図4においては、図1
に示したものと同一の部材には同じ符号を付してある。
図4の(a)において、固定台12には、トライアック
6と、機械的接点対7の一方が取り付けてある可動片1
3と、機械的接点対7の他方が取り付けてある固定片1
4と、バイメタル11とがそれぞれ固定してある。トラ
イアック6とバイメタル11は互いに接触して固定され
た面を有する。更に、固定台12には、固定鉄芯15
と、電磁石コイル8と、可動鉄芯16と、可動鉄芯16
と固定台12とを互いに引っ張るばね17と、可動部1
8とが直接または間接的に取り付けてあり、これらで電
磁石を構成している。
一点P1と固定台12の一点P2とに固定され、前記両
点P1,P2に引っ張り応力を加えている。上記可動片
13と固定台12とばね19とで反転機構を構成してい
る。
レー1の動作を説明する。図1に示すスイッチ3が開か
れた初期の状態が、図4(a)の状態であり、可動鉄芯
16はばね17に引っ張られ可動鉄芯16が開いた状態
となっている。そして可動片13は点P1でばね19に
より引っ張られてバイメタル11側に倒れ、機械的接点
対7が開いた状態となっている。次に、図1におけるス
イッチ3が閉じられると前述したようにトライアック6
が導通し負荷5への通電が開始される。そして、電磁石
コイル8は励磁され可動鉄芯16が固定鉄芯15に吸着
されて図4(b)の状態となる。このとき、トライアッ
ク6は負荷5への電流が通電されることにより発熱し始
めるが、熱はまだバイメタル11に伝わっておらずバイ
メタル11と可動片13は初期の状態を保っており機械
的接点対7は開いたままとなっている。そして、トライ
アック6の発熱がバイメタル11に伝わり始めるとバイ
メタル11が初期の状態から可動片13を押して変位し
図4(c)の状態となる。更にトライアック6の発熱が
バイメタル11に伝えられバイメタル11が更に変位し
ていくと可動片13は反転動作して固定片14側に倒
れ、図4(d)の状態となり機械的接点対7が閉じて機
械的接点対7を介して負荷5へ電流が流れる。
の電流が流れなくなり発熱も停止するため、ただちにバ
イメタル11は初期の状態へと復帰し始めている。そし
て図1のスイッチ3が開かれると電磁石コイル8への励
磁が停止するので、可動鉄芯16はばね17に引っ張ら
れて移動し可動部18が可動片13を押して機械的接点
対7を開くので、図4(a)の状態となる。このとき、
図1のスイッチ3が開かれておりトライアック6はオン
できない状態となっているので負荷5への通電が停止す
る。
なってから機械的接点対7への通電に切り替えるタイミ
ングはバイメタル11の熱伝導特性、温度に対する変位
特性、熱容量を調節するか、トライアック6とバイメタ
ル11の接触面積を替えて両者間の熱抵抗の調整すれば
制御でき、突入電流を十分減衰させることができる時間
が経過してから機械的接点対7を投入することができア
ーク発生にともなう接点溶着や消耗を防止することがで
きる。
常は機械的接点対7は投入せずにトライアック6のみに
よって通電し、通電中に負荷電流が増大しトライアック
6の発熱が大きくなって熱破壊する前に機械的接点対7
に通電を切り換えることができるから、トライアック6
を過電流から保護することができる。
基づいて説明する。図1はハイブリッドリレーの回路
図、図5はハイブリッドリレーの構造図であり、(a)
はスイッチ操作前、(b)はスイッチ操作直後、(c)
は動作途中、(d)は動作完了、を示す図である。尚、
図5においては、第1の実施の形態と実質的に同一の機
能を有する部品には同一の符号を付し、第1の実施の形
態と異なるところだけを説明する。
で形成し、この可動片20に機械的接点対7の一方が取
り付けてある。可動片20は固定台12に固定してあ
る。そして可動片20とトライアック6とは、弾性を有
する熱伝導体21で接続してある。また可動片20の一
点P1と固定台12の一点P2とに引っ張りばね19が
固定してあり、これらで反転機構を構成している。すな
わち、第1の実施の形態の図4におけるバイメタル11
と可動片13とを1つの部材にして、弾性をもつ熱伝導
体を追加した構成としたものである。その他の部材につ
いては、第1の実施の形態と同一であるので説明は省略
する。
を説明する。図1に示すスイッチ3が開かれた初期の状
態が、図5(a)の状態であり、可動鉄芯16はばね1
7に引っ張られ可動鉄芯16が開いた状態となってい
る。そして可動片20は点P1でばね19により引っ張
られて固定片14の反対側に倒れ、機械的接点対7が開
いた状態となっている。
ると前述したようにトライアック6が導通し負荷5への
通電が開始される。そして、電磁石コイル8は励磁され
可動鉄芯16が固定鉄芯15に吸着されて図5(b)の
状態となる。このとき、トライアック6は負荷5への電
流が通電されることにより発熱し始めるが、熱はまだバ
イメタルで構成された可動片20に伝わっておらず、可
動片20は初期の状態を保っており、機械的接点対7は
開いたままとなっている。
する熱伝導体21を介して可動片20に伝わり始めると
バイメタルで構成された可動片20が初期の状態から変
位し、図5(c)の状態となる。
伝えられ、更に可動片20が変位していくと、可動片2
0は反転動作して固定片14側に倒れ、図5(d)の状
態となり機械的接点対7が閉じて、機械的接点対7を介
して負荷5へ電流が流れる。
の電流が流れなくなり発熱も停止するため、バイメタル
である可動片20はただちに初期の状態へと復帰し始め
ている。そして図1のスイッチ3が開かれると電磁石コ
イル8への励磁が停止するので、可動鉄芯16はばね1
7に引っ張られて移動し可動部18が可動片20を押し
て機械的接点対7を開くので、図5(a)の状態とな
る。このとき、図1のスイッチ3が開かれておりトライ
アック6はオンできない状態となっているので負荷5へ
の通電が停止する。
なってから機械的接点対7への通電に切り替えるタイミ
ングは可動片20であるバイメタルの熱伝導特性、温度
に対する変位特性、熱容量を調節するか、熱伝導体21
の熱伝導特性、熱容量を調節するか、トライアック6及
び可動片20と熱伝導体21との熱抵抗を調節すれば制
御でき、突入電流を十分減衰させることができる時間が
経過してから機械的接点対7を投入することができアー
ク発生にともなう接点溶着や消耗を防止することができ
る。
常は機械的接点対7は投入せずにトライアック6のみに
よって通電し、通電中に負荷電流が増大しトライアック
6の発熱が大きくなって熱破壊する前に機械的接点対7
に通電を切り換えることができるから、トライアック6
を過電流から保護することができる。
説明する。図2はハイブリッドリレーの回路図である。
尚、図2においては、第1の実施の形態と実質的に同一
の機能を有する部品には同一の符号を付し、第1の実施
の形態と異なるところだけを説明する。
電流制限素子24が接続してある。そしてトライアック
6と電流制限素子24との直列回路に機械的接点対7が
並列接続された構成となっている。すなわち、本実施の
形態は、第1の実施の形態に電流制限素子24をトライ
アック6に直列に追加して接続したものである。
を説明する。図2において、スイッチ3が閉じられると
操作用の電源2より発光ダイオード10に電流が供給さ
れ発光ダイオード10が発光する。発光ダイオード10
から発せられる光をフォトトライアック9が受光してフ
ォトトライアック9がオフ状態からオン状態となる。
ック9を通ってトライアック6のゲート電流が流れるこ
とになり、トライアック6がオン状態となる。したがっ
て、通電開始時に負荷5への突入電流は電流制限素子2
4によって低減される。
コイル8は励磁され電磁石の可動部がオフ状態の位置か
らオン状態の位置へと移動することによって、機械的接
点対7は投入が可能な状態となっている。そしてトライ
アック6に負荷5への電流が流れることによってトライ
アック6は発熱するが、その熱はバイメタル11に伝え
られてバイメタル11が変位し、機械的接点対7を移動
させ、機械的接点対7が投入する。このため、トライア
ック6に流れていた負荷5への電流は機械的接点対7を
流れトライアック6はオフ状態となる。
ード10の発光が停止して、フォトトライアック9がオ
フ状態となり、更に電磁石コイル8への励磁が停止する
ので電磁石の可動部がオン状態の位置からオフ状態の位
置へ移行するが、このとき機械的接点対7を開放させて
負荷5への電流を停止する。
きの突入電流が大きい場合には、電流制限素子24によ
って突入電流が低減されトライアック6を瞬間的な熱破
壊から保護することができる。また第1の実施の形態及
び第2の実施の形態と同様にトライアック6の通電から
機械的接点対7への通電を切り換えるタイミングは制御
できるから、突入電流を十分に減衰させることができる
時間が経過してから機械的接点対7を投入することがで
きアーク発生にともなう接点溶着や消耗を防止すること
ができる。
流を低減させなければならないときにおいて、電流制限
素子24を例えば抵抗器で構成すると大きな抵抗値を選
択する必要がある。このとき、突入電流は減衰し定常の
電流が流れているにも係わらず抵抗値が大きいために電
流制限素子24としての抵抗器とトライアック6の電圧
降下を合わせた電圧、すなわち機械的接点対7の両端電
圧が、アークが発生する電圧以下にならない場合が生じ
る。この場合にトライアック6から機械的接点対7へと
通電を切り換えるとアークが発生し機械的接点対7の寿
命が短くなる。
スタとすれば、突入電流を低減させてトライアック6を
保護すると同時に、通電にともなってNTCサーミスタ
の抵抗は低下するので定常電流が大きい場合でも機械的
接点対7の両端電圧をアーク電圧以下とすることをで
き、アークの発生を防止することができる。更に、前記
バイメタル11へ付加する熱を電流制限素子24から発
生する熱を利用してもよい。
説明する。図3はハイブリッドリレーの回路図である。
尚、図3においては、第1の実施の形態と実質的に同一
の機能を有する部品には同一の符号を付し、第1の実施
の形態と異なるところだけを説明する。
2はリレー操作用の電源である。また電源2とリレー1
との間にスイッチ3が接続されており、これらでリレー
操作回路を構成している。また、4は負荷用の交流電源
であり、交流電源4とリレー1との間に負荷5が接続さ
れ負荷回路を構成している。負荷回路である交流電源4
と負荷5との間には、負荷電流通電用のトライアック6
と機械的接点対7とが並列回路を成して接続されてお
り、更に直列に絶縁用機械的接点対22が接続されてい
る。また、トライアック6のゲート電流の通電経路には
トリガ用機械的接点対23が接続されている。これらの
絶縁用機械的接点対22及びトリガ用機械的接点対23
は操作回路内の電磁石コイル8が励磁されて投入し、励
磁が停止すれば開放する。これらは、例えば接点ギャッ
プをそれぞれ異ならせることによって、絶縁用機械的接
点対22が先に投入し、その後にトリガ用機械的接点対
23が投入するようになっている。更に、機械的接点対
7は操作回路内の電磁石コイル8が励磁されることによ
り投入が可能な状態となり、励磁が停止すれば強制的に
開放される構成となっている。
を説明する。まず、スイッチ3が閉じられると操作用の
電源2より電磁石コイル8が励磁され、接点ギャップの
小さい絶縁用機械的接点対22が投入する。このとき、
トリガ用機械的接点対23は開いたままで、トライアッ
ク6にはゲート電流が供給されないのでトライアック6
はオフ状態である。また機械的接点対7もバイメタル1
1が変位すれば投入可能な状態であって開いており負荷
5への電流は流れないので絶縁用機械的接点対22には
アークが発生しない状態で投入が完了する。
トリガ用機械的接点対23が投入しトライアック6への
ゲート電流が交流電源4より供給されるのでトライアッ
ク6はオン状態となる。以上によって交流電源4から負
荷5に電流を供給することができる。
コイル8は励磁され電磁石の可動部がオフ状態の位置か
らオン状態の位置へと移動することによって、機械的接
点対7は投入が可能な状態となっている。そしてトライ
アック6に負荷5への電流が流れることによってトライ
アック6は発熱するが、その熱はバイメタル11に伝え
られてバイメタル11が変位し、機械的接点対7を移動
させ、機械的接点対7が投入する。このため、トライア
ック6に流れていた負荷5への電流は機械的接点対7を
流れトライアック6はオフ状態となる。
イル8への励磁が停止するので電磁石の可動部がオン状
態の位置からオフ状態の位置へ移動し、機械的接点対7
を強制的に開放させ、また、トリガ用機械的接点対23
が開放するのでトライアック6がオフ状態となり絶縁用
機械的接点対22も開放するので、負荷5への電流が停
止する。
りも早く投入する絶縁用機械的接点対22を設けたの
で、投入時に絶縁用機械的接点対22にはアークを発生
させず、リレーがオフ状態のときにはトライアック6の
漏れ電流をなくして絶縁が図れるので感電防止ができ安
全性が向上する。
イッチ素子がオン状態となってから機械的接点対への通
電に切り替えるタイミングをバイメタルの熱伝導特性、
温度に対する変位特性、熱容量を調節するか、半導体ス
イッチ素子とバイメタルの接触面積を替えて両者間の熱
抵抗の調整すれば制御でき、突入電流を十分減衰させる
ことができる時間が経過してから機械的接点を投入する
ことができアーク発生にともなう接点溶着や消耗を防止
することができる。
機械的接点は投入せずに半導体スイッチ素子のみによっ
て通電し、通電中に負荷電流が増大し半導体スイッチ素
子の発熱が大きくなって熱破壊する前に機械的接点に通
電を切り換えることができるから、半導体スイッチ素子
を過電流から保護することができるという効果を奏す
る。
載の効果に加えて、接点機構の可動片をバイメタルで構
成することにより、高価な可動片を用意しなくてもよい
ので、低コスト化が図れる。またバイメタルと可動片を
機構的に連結しなくてもよくう、半導体スイッチ素子と
可動片とを弾性を有する熱伝導体で接続しておくだけで
よいので機構の構成が容易で小型化が図れるという効果
を奏する。
は2記載の発明の効果に加えて、負荷に通電を開始する
ときの突入電流が大きい場合は、電流制限素子によって
突入電流が低減されるので、半導体スイッチ素子を瞬間
的な熱破壊から保護することができるという効果を奏す
る。
載の発明の効果に加えて、突入電流が大きいために大幅
に突入電流を低減させなければならないときにおいて、
電流制限素子をNTCサーミスタで構成したので、突入
電流を低減させて半導体スイッチ素子を保護すると同時
に、通電にともなってNTCサーミスタの抵抗は低下す
るので定常電流が大きい場合でも機械的接点対の両端電
圧をアーク電圧以下とすることができ、機械的接点対へ
のアークの発生を防止して接点溶着や消耗を防止するこ
とができるという効果を奏する。
は2又は3又は4記載の発明の効果に加えて、半導体ス
イッチ素子を駆動する開閉手段よりも早く投入する絶縁
用機械的接点対を設けたので、投入時にアークを発生さ
せず、リレーがオフ状態のときには半導体スイッチ素子
の漏れ電流をなくして絶縁が図れるので感電防止ができ
安全性が向上するという効果を奏する。
ッドリレーの回路図である。
ーの回路図である。
ーの回路図である。
ーの構造図であり、(a)はスイッチ操作前、(b)は
スイッチ操作直後、(c)は動作途中、(d)は動作完
了、を示す図である。
ーの構造図であり、(a)はスイッチ操作前、(b)は
スイッチ操作直後、(c)は動作途中、(d)は動作完
了、を示す図である。
一般的に図6に示すものがある。図6において、Hはハ
イブリッドリレー、Fはリレー操作用の電源である。ま
た電源FとリレーHとの間にスイッチGが接続されてお
り、これらでリレー操作回路を構成している。また、I
は負荷用の交流電源であり、交流電源IとリレーHとの
間に負荷Jが接続され負荷回路を構成している。交流電
源Iと負荷Jとの間には、負荷電流通電用のトライアッ
クCと機械的接点対Eとが並列回路を成して接続されて
おり、この機械的接点対Eは操作回路内の電磁石コイル
Dが励磁されることにより駆動される。また、トライア
ックCのゲート電流の通電経路にはフォトトライアック
Bが接続されており、このフォトトライアックBを駆動
するための発光ダイオードAが操作回路内に配置されて
いる。
においてインバータ制御による照明器具が普及してきて
いる。このインバータ制御による照明器具には、交流電
圧を直流に変換するために用いられる大容量の平滑コン
デンサを搭載しているものがある。このような照明器具
を点灯する時には平滑コンデンサに大きな突入電流が流
れることになる。また、1つのリレーで数台の照明器具
を同時に点灯制御する場合には、リレー投入時に莫大な
突入電流がリレー内に流れる。ところで、前記した従来
例のハイブリッドリレーにおいては、スイッチGを投入
すればトライアックCが導通した後に機械的接点対Eが
導通する。次に、機械的接点対Eが一度投入すればトラ
イアックCの端子間に電圧が現れなくなりトライアック
Cはオフ状態となるが、接点Eは機械的であるために接
点がバウンスする可能性がある。接点バウンスが発生す
れば、既にトライアックCはオフ状態となっているから
機械的接点対E間に現れる電圧でトライアックCが再ト
リガするまでの間、機械的接点対Eはアークをともなっ
て導通することとなる。したがって、前記したインバー
タ制御の照明器具のように突入電流が大きい場合は機械
的接点対Eが溶着する可能性があり、また機械的接点対
Eの消耗量が多くなってリレーの寿命が短くなる。この
ような状態を防止するためには、突入電流が十分に減衰
してから機械的接点対Eを投入する必要があるが、従来
例での構成ではトライアックCがオンとなって突入電流
が流れ始めてから機械的接点対Eが投入するでの動作時
間差は、すなわち電磁石コイルDを含む電磁石の動作時
間程度となるので十分に確保できないという問題があ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 機械的接点対と半導体スイッチ素子とが
並列に接続されたハイブリッドリレーであって、前記半
導体スイッチ素子を制御する開閉手段と、前記半導体ス
イッチ素子の発熱により変位するバイメタルと、前記バ
イメタルにより前記機械的接点対を投入させ保持動作す
る可動片を有する前記機械的接点対を含む接点機構と、
前記接点機構を復帰動作させる可動部を有する電磁石と
で構成することを特徴とするハイブリッドリレー。 - 【請求項2】 機械的接点対と半導体スイッチ素子とが
並列に接続されたハイブリッドリレーであって、前記半
導体スイッチ素子を制御する開閉手段と、前記半導体ス
イッチ素子の発熱を可動片に伝える熱伝導体と、前記機
械的接点対を投入させ保持動作するバイメタル機能を具
備する可動片を有する接点機構と、前記接点機構を復帰
動作させる可動部を有する電磁石とで構成することを特
徴とするハイブリッドリレー。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のハイブリッドリレ
ーにおいて、前記半導体スイッチ素子に電流制限素子を
直列接続することを特徴とするハイブリッドリレー。 - 【請求項4】 請求項3記載のハイブリッドリレーにお
いて、前記電流制限素子がNTC型サーミスタにより構
成されていることを特徴とするハイブリッドリレー。 - 【請求項5】 請求項1又は2又は3又は4記載のハイ
ブリッドリレーにおいて、リレー投入時には、前記開閉
手段よりも早く接点を閉じる接点対をハイブリッドリレ
ーに直列に挿入したことを特徴とするハイブリッドリレ
ー。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-01-30 JP JP01903498A patent/JP3948093B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3948093B2 (ja) | 2007-07-25 |
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