JP2005120914A - エンジン始動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動スイッチ10が開操作されたにも係わらず、モータ回路3に電流が流れ続ける異常状態が検出された時に、モータ回路3に接続されたヒューズ6を溶断させて、スタータモータ2への連続通電を防止すること。
【解決手段】
スタータモータ2は、モータ回路3に対し界磁コイル2aが電機子2bと並列に接続された直流分巻電動機である。
制御装置7は、電磁スイッチ5の作動状態が正常か異常かを判定し、異常が検出された場合は、界磁コイル2aに流れる界磁電流を停止する。その結果、モータ回路3に通常使用時より過大な電流が流れるため、短時間にヒューズ6が溶断して、モータ回路3が遮断されることにより、スタータモータ2がバッテリ8から電気的に切り離されて、スタータモータ2への連続通電を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを始動させるためのエンジン始動装置に係わり、特に、電磁スイッチの作動異常に伴うスタータモータへの連続通電を防止するためのシステムに関する。
一般に、自動車エンジンの始動時には、ユーザが始動スイッチを手動操作することで、モータ回路に設けられたメイン接点が電磁スイッチにより閉制御されて、バッテリからスタータモータに始動電流が供給される。ここで、始動スイッチに戻り不良等の異常が生じると、バッテリから電磁スイッチを介してスタータモータに数百アンペアの大電流が連続して通電され、スタータに過大な熱的負荷が加わる恐れがある。
また、何らかの原因で、電磁スイッチに不具合が生じた場合には、スタータモータが無負荷状態で連続通電される恐れもある。
上記の様に、スタータに過大な熱的負荷が生じる異常時には、何らかの手段でバッテリからスタータモータを電気的に切り離すことが考えられる。例えば、特許文献1には、モータ回路に温度ヒューズが設けられ、この温度ヒューズが所定温度に達すると溶断してモータ回路を遮断する構造が示されている。
また、特許文献2には、バッテリ電源ラインからスタータリレーへの接続ラインにヒューズが直列に介挿され、そのヒューズとスタータリレーとの間の接続ラインを短絡するためのスイッチ回路を備えている。ここで、スタータリレーの接点が溶着したと判断されると、スイッチ回路に設けられたトランジスタをオンしてヒューズを溶断させるシステムが開示されている。
国際公開第WO00/19091号パンフレット 特開平9−195900号公報
ところが、上記の特許文献1に記載された公知技術では、例えば、スタータモータが無負荷で連続通電された場合は、モータ回路を流れる電流が小さいため、ヒューズを溶断に至らしめることは不可能に近い。また、低温始動時には、大電流が流れるため、正常なクランキング中でもヒューズが溶断してしまう等、負荷による発熱の変化が大きいため、溶断温度の設定が非常に困難であった。
また、特許文献2に記載された公知技術では、スイッチ回路を新たに設ける必要があるため、コスト的に不利であった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、始動スイッチが開操作されたにも係わらず、モータ回路に電流が流れ続ける異常状態が検出された時に、モータ回路に接続されたヒューズを確実に溶断させることにより、スタータモータへの連続通電を防止できるエンジン始動装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明のエンジン始動装置は、モータ回路に電機子と並列に接続される界磁コイルを有するスタータモータと、モータ回路に設けられるメイン接点を開閉制御する電磁スイッチと、モータ回路に接続されるヒューズと、電磁スイッチの作動状態が正常か異常かを判定する判定手段と、電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、モータ回路に通常使用時より過大な電流が流れる様に、界磁コイルに流れる界磁電流を制御する制御手段とを備えている。
上記の構成によれば、電磁スイッチの作動状態が異常と判定されると、モータ回路に通常使用時より過大な電流が流れるため、モータ回路に接続されたヒューズが溶断して、スタータモータがバッテリから電気的に切り離されることにより、スタータモータへの連続通電を防止できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載したエンジン始動装置において、制御手段は、判定手段により電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、界磁コイルへの通電を停止することを特徴とする。この場合、モータ回路に対し電機子と並列に接続された界磁コイルへの通電が停止される、つまり界磁電流=0となるため、直流電動機の特性上、モータ回路に通常使用時より過大な電流が流れる。その結果、モータ回路に接続されたヒューズが確実に溶断して、スタータモータをバッテリから電気的に切り離すことができる。
(請求項3の発明)
本発明のエンジン始動装置は、モータ回路に電機子と直列に接続される界磁コイルを有するスタータモータと、モータ回路に設けられるメイン接点を開閉制御する電磁スイッチと、界磁コイルを短絡してモータ回路に接続される短絡回路と、この短絡回路に設けられる開閉手段と、モータ回路に接続されるヒューズと、電磁スイッチの作動状態が正常か異常かを判定する判定手段と、電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、開閉手段を閉状態に制御する制御手段とを備えている。
上記の構成によれば、電磁スイッチの作動状態が異常と判定されると、短絡回路によって界磁コイルが短絡されるため、直流電動機の特性上、モータ回路に通常使用時より過大な電流が流れる。その結果、モータ回路に接続されたヒューズが溶断して、スタータモータがバッテリから電気的に切り離されることにより、スタータモータへの連続通電を防止できる。
(請求項4の発明)
請求項3に記載したエンジン始動装置において、モータ回路の中で短絡回路の一端が接続される一方の接続点と、短絡回路の他端が接続される他方の接続点との間を並列ラインと呼ぶ時に、この並列ラインにリレースイッチが接続されている。
制御手段は、判定手段により電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、開閉手段を閉状態に制御して界磁コイルを短絡させた後、リレースイッチを制御して並列ラインを遮断することを特徴とする。
上記の構成によれば、電磁スイッチの作動状態が異常と判定されると、界磁コイルが短絡された後、リレースイッチによってモータ回路の並列ラインが遮断されるので、電流が界磁コイルと短絡回路とに分流することはなく、短絡回路だけに流れる。その結果、界磁が発生することはなく、より効果的に、モータ回路に過大電流を流すことができる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかのエンジン始動装置において、判定手段は、電磁スイッチによりメイン接点が閉制御された後、始動スイッチが開操作されたにも係わらず、メイン接点が閉状態を維持している時に、電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とする。
電磁スイッチの作動が正常であれば、始動スイッチの開操作により、励磁コイルへの通電が停止されると、磁力の消滅に伴ってメイン接点を開制御する。従って、始動スイッチが開操作されたにも係わらず、メイン接点が閉状態を維持している場合は、電磁スイッチの作動が異常であると判断できる。
(請求項6の発明)
請求項5に記載したエンジン始動装置において、判定手段は、励磁コイルの入力電圧と、メイン接点より電機子側の回路電圧とを検出し、入力電圧が0Vであり、且つ回路電圧が0Vより大きい所定電圧が検出された時に、電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とする。
始動スイッチが開操作されると、励磁コイルへの通電が停止されるため、励磁コイルの入力電圧は0Vとなる。また、電磁スイッチの作動が正常であれば、始動スイッチの開操作に伴って、電磁スイッチによりメイン接点が開制御されるため、メイン接点より電機子側の回路電圧も0Vとなる。従って、始動スイッチが開操作されたにも係わらず、メイン接点より電機子側の回路電圧が0Vより大きい所定電圧(例えば、略バッテリ電圧)が検出された時は、電磁スイッチの作動状態が異常であると判断できる。
(請求項7の発明)
請求項5に記載したエンジン始動装置において、判定手段は、励磁コイルの入力電流と、メイン接点より電機子側の回路電流とを検出し、入力電流が0Aであり、且つ回路電流が0Aより大きい所定電流が検出された時に、電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とする。
請求項5の発明と同様に、電磁スイッチの作動が正常であれば、メイン接点より電機子側の回路電流は0Aとなる。従って、始動スイッチが開操作されたにも係わらず、メイン接点より電機子側の回路電流が0Aより大きい所定電流が検出された時は、電磁スイッチの作動状態が異常であると判断できる。
(請求項8の発明)
請求項1〜7に記載した何れかのエンジン始動装置において、ヒューズは、10〜20mΩの抵抗値を有していることを特徴とする。
通常、始動スイッチの閉操作により、電磁スイッチがメイン接点を閉制御すると、無負荷状態のスタータモータに対し突入電流と呼ばれる大電流が流れる。これに対し、モータ回路に接続されたヒューズの抵抗値を10〜20mΩに設定することで、突入電流を制限でき、突入電流による悪影響(例えば、電源電圧が一時的に低下する)を抑制できる。
(請求項9の発明)
請求項1〜8に記載した何れかのエンジン始動装置において、ヒューズは、スタータモータ及び電磁スイッチの外部に設けられていることを特徴とする。
ヒューズをスタータモータの内部あるいは電磁スイッチの内部に配置すると、ヒューズが溶断した後、ヒューズを交換するためにスタータモータあるいは電磁スイッチを分解する必要が生じる。これに対し、ヒューズをスタータモータ及び電磁スイッチの外部に配置すれば、スタータモータあるいは電磁スイッチを分解する必要がなく、ヒューズの交換を極めて容易に行うことができる。
(請求項10の発明)
請求項1〜9に記載した何れかのエンジン始動装置において、制御手段は、モータ回路に使用されるバッテリケーブルがバッテリから外された時に、初期状態にリセットされることを特徴とする。
電磁スイッチの作動異常に伴い、モータ回路に通常使用時より過大な電流が流されてヒューズが溶断した後、例えば、修理工場等で点検する際に、バッテリケーブルがバッテリから外された場合には、制御手段が自動的に初期状態にリセットされる。なお、初期状態とは、異常処理が行われる前の状態、言い換えると、判定手段により電磁スイッチの作動状態が異常であると判定された時に、モータ回路に通常使用時より過大な電流を流すための処理を実行できる状態を言う。
(請求項11の発明)
請求項1〜10に記載した何れかのエンジン始動装置において、制御手段は、判定手段により電磁スイッチの作動状態が異常であると判定された後、メイン接点が開いたことが検出された時に、判定手段の異常判定を受けて実行される異常時の処理を中止することを特徴とする。
判定手段によって電磁スイッチの作動状態が異常であると判定された場合でも、その後、短時間の間に電磁スイッチの作動状態が正常に復帰する(メイン接点が開く)ことも考えられる。この場合は、制御手段による異常時の処理、つまりモータ回路に通常使用時より過大な電流を流すための処理を中止することで、ヒューズの無駄な溶断を防止できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。
本実施例のエンジン始動装置1は、エンジン(図示せず)を始動させるために必要な回転力を発生するスタータモータ2と、モータ回路3に設けられるメイン接点4を開閉制御する電磁スイッチ5と、モータ回路3に接続されたヒューズ6と、電磁スイッチ5の作動状態が正常か異常かを判定し、異常が検出された時に異常時の処理(後述する)を実行する制御装置7等より構成される。
スタータモータ2は、界磁コイル2aを有する巻線式界磁と、整流子(図示せず)を有する電機子2b、及び整流子上に配置されるブラシ2c等より構成され、モータ回路3に対し界磁コイル2aが電機子2bと並列に接続された直流分巻電動機である。
モータ回路3は、電磁スイッチ5によってメイン接点4が閉制御された時に、バッテリ8から電機子2bに始動電流を流すための電気回路である。
電磁スイッチ5は、励磁回路9を通じてバッテリ8に接続される励磁コイル5aと、この励磁コイル5aの通電時に生じる磁力によって吸引されるプランジャ5bと、メイン接点4に対向してプランジャ5bと一体に(またはプランジャ5bに連動して)可動する可動接点5cと、励磁コイル5aへの通電が停止された時に、プランジャ5bを押し戻すためのリターンスプリング(図示せず)等より構成される。
励磁回路9には、乗員によって手動操作される始動スイッチ10(=イグニションキー)と、この始動スイッチ10によって開閉制御される始動用リレー11とが設けられ、始動スイッチ10を図1に示すST端子に投入すると、始動用リレー11のコイル11aが励磁されて接点11bが閉じることにより、バッテリ8から励磁コイル5aに励磁電流が供給される。
ヒューズ6は、モータ回路3のメイン接点4と電機子2bとの間に接続され、スタータモータ2及び電磁スイッチ5の外部に配置されている。なお、本実施例では、ヒューズ6の抵抗値が10〜20Ωの範囲内に設定されている。
制御装置7は、モータ回路3と界磁コイル2aとを繋ぐ接続ラインに設けられた制御素子と、この制御素子を介して界磁コイル2aに流れる界磁電流を制御する制御回路と、電磁スイッチ5の作動状態が正常か異常かを判定する判定回路(本発明の判定手段)等より構成される。
制御素子は、例えば、トランジスタであり、制御回路によりベース電流が制御され、そのベース電流に応じて、バッテリ8から界磁コイル2aに流れる界磁電流を増減できる。
制御回路は、判定回路により電磁スイッチ5の作動状態が異常と判定されると、その判定結果を受けて、界磁コイル2aに界磁電流が流れない様に、トランジスタのベース電流を制御する(つまりベース電流を遮断する)。
判定回路は、始動スイッチ10が開操作されたにも係わらず、メイン接点4が開かない場合に、電磁スイッチ5の作動が異常であると判定する。具体的には、励磁コイル5aの入力電圧Vsと、モータ回路3におけるメイン接点4より電機子2b側の回路電圧Vmとを検出し、以下の関係(1)が成立する時に異常と判定する。
Vs=0、Vm≒バッテリ電圧………………………(1)
次に、上記エンジン始動装置1の作動を説明する。
乗員により始動スイッチ10がST端子に投入されると、始動用リレー11を介して、バッテリ8から電磁スイッチ5の励磁コイル5aに励磁電流が供給される。その結果、磁力の発生によりプランジャ5bが吸引され、可動接点5cがメイン接点4に当接してメイン接点4が閉制御される。これにより、モータ回路3から接続ラインを通じて界磁コイル2aに界磁電流が流れることで磁界が発生し、その磁界の中で電機子2bに始動電流が流れることにより、電機子2bに回転力が発生する。
電機子2bの回転力は、図示しないピニオンからエンジンのリングギヤに伝達されて、エンジンをクランキングさせる。なお、本実施例のエンジン始動装置1は、電機子2bの回転力をピニオンに伝達する機構、及びピニオンをリングギヤに噛み合わせるための機構を備えていることは言うまでもない。また、これらの機構は、極めて周知なものであり、本実施例では、説明を省略する。
エンジン始動後、乗員が始動スイッチ10を、例えばST端子からON端子(エンジンの点火装置等に通電する端子)に切り替えると、始動用リレー11が開くことにより、励磁コイル5aへの通電が停止する。その結果、磁力が消滅してプランジャ5bがリターンスプリングに押し戻されることで、可動接点5cがメイン接点4から離れてメイン接点4が開制御されることにより、界磁コイル2a及び電機子2bへの通電が停止される。
ここで、乗員が始動スイッチ10をST端子からON端子に切り替えたにも係わらず、電磁スイッチ5の異常によりメイン接点4が開かない場合は、制御装置7により異常時の処理が実行される。すなわち、判定回路がVsとVmとを検出して、上記(1)の関係が成立した時に異常判定が成され、その判定結果が制御回路に伝達される。制御回路では、トランジスタを制御して界磁コイル2aに流れる界磁電流を停止する。
これにより、直流電動機の特性上、モータ回路3に通常使用時より過大な電流が流れるため、短時間にヒューズ6が溶断して、モータ回路3が遮断される。
なお、判定回路にて電磁スイッチ5の異常が検出された場合でも、その後、短時間の間に電磁スイッチ5の作動状態が正常に復帰する(メイン接点4が開く)ことも考えられる。この場合は、制御装置7による異常時の処理、つまりモータ回路3に通常使用時より過大な電流を流すための処理を中止しても良い。これにより、ヒューズ6の無駄な溶断を防止できる。
更に、制御装置7は、モータ回路3に通常使用時より過大な電流が流されてヒューズ6が溶断した後、例えば、修理工場等に車両を移送して点検する際に、バッテリケーブルがバッテリ8から外された場合に、自動的に初期状態にリセットされる構成でも良い。
(実施例1の効果)
本実施例のエンジン始動装置1では、電磁スイッチ5の異常が検出された場合に、モータ回路3に通常使用時より過大な電流を流すことで、ヒューズ6を溶断させてモータ回路3を遮断することができる。その結果、スタータモータ2がバッテリ8から電気的に切り離されて、スタータモータ2への連続通電を防止できる。このシステムでは、始動スイッチ10をST端子からON端子(あるいは、車両に搭載される電気部品等へ通電するためのACC端子)に切り替えたにも係わらず、モータ回路3に電流が流れ続ける場合に電磁スイッチ5の作動が異常であると判定するので、モータ回路3を流れる電流が小さくても、確実に電磁スイッチ5の作動異常を検出することができる。
また、モータ回路3を流れ続ける電流が小さくても、つまりヒューズ6が溶断する程、大きな電流でなくても、電磁スイッチ5の異常が検出された時に、モータ回路3に意図的に大電流(通常使用時より過大な電流)を流すことにより、確実にヒューズ6を溶断させることができる。更に、ヒューズ6は、通常使用時より過大な電流が流れた時にのみ溶断するので、例えば、低温始動時に流れる大電流(通常使用時の範囲内)であっても溶断することはない。従って、電磁スイッチ5の異常時にモータ回路3を流れる電流の大小に係わりなく、ヒューズ6の溶断温度を一義的に設定することができる。
また、本実施例のエンジン始動装置1は、「背景技術」で説明した特許文献2に示される様なスイッチ回路を新たに設ける必要がないため、特許文献2の公知技術と比較しても、コストを低く抑えることが可能である。
なお、上記の実施例1では、励磁コイル5aの入力電圧Vsと、メイン接点4より電機子2b側の回路電圧Vmとに基づいて、電磁スイッチ5の異常検出を行っているが、電圧の代わりに電流を検出しても良い。すなわち、励磁コイル5aの入力電流Isと、メイン接点4より電機子2b側の回路電流Imとを検出し、Is=0、Im>0の時に、電磁スイッチ5の作動状態が異常であると判定することもできる。
また、本実施例では、ヒューズ6の抵抗値を10〜20Ωの範囲内に設定しているが、これは、飽くまでも一例であり、必ずしも10〜20Ωの範囲内である必要はない。但し、ヒューズ6の抵抗値を10〜20Ωの範囲内に設定した場合は、スタータモータ2への通電時に流れる突入電流を制限できるため、突入電流による悪影響(例えば、バッテリ電圧が一時的に低下する等)を抑制できる効果がある。
また、モータ回路3と界磁コイル2aとを繋ぐ接続ラインに、制御素子としてのトランジスタを配置した例を記載したが、トランジスタの代わりに、例えばリレースイッチを使用して、電磁スイッチ5の異常が検出された時に、リレースイッチを開制御して界磁電流を遮断するように構成しても良い。
図2は実施例2に係わるエンジン始動装置1の電気回路図である。
本実施例のエンジン始動装置1に使用されるスタータモータ2は、図2に示す様に、界磁コイル2aが電機子2bと直列に接続された直流直巻電動機である。
また、モータ回路3には、界磁コイル2aを短絡する短絡回路12が接続され、制御装置7によって短絡回路12を開閉制御できる様に構成されている。なお、この短絡回路12は、スタータモータ2の特性を制御するために予め設けられている。
このエンジン始動装置1では、制御装置7内の判定回路によって電磁スイッチ5の異常が検出されると、短絡回路12に設けられる本発明の開閉手段(図示せず)、例えばトランジスタによって短絡回路12が閉じられることにより、界磁コイル2aが短絡される。その結果、直流電動機の特性上、モータ回路3に通常使用時より過大な電流が流れるため、モータ回路3に接続されたヒューズ6が溶断して、スタータモータ2がバッテリ8から電気的に切り離されることにより、スタータモータ2への連続通電を防止できる。
図3は実施例3に係わるエンジン始動装置1の電気回路図である。
本実施例のエンジン始動装置1は、実施例2と同様に、界磁コイル2aが電機子2bと直列に接続されたスタータモータ2を備えると共に、モータ回路3に界磁コイル2aを短絡する短絡回路12が接続されている。また、図3において、モータ回路3の中で短絡回路12の一端が接続される一方の接続点Aと、短絡回路12の他端が接続される他方の接続点Bとの間を並列ライン13と呼ぶ時に、この並列ライン13にリレースイッチ14が接続されている。
リレースイッチ14は、制御装置7により通電され、例えば、コイル14aの通電時に接点14bが閉じて、コイル14aへの通電が停止すると接点14bが開く常開タイプである。
制御装置7は、判定回路によって電磁スイッチ5の異常が検出されると、例えばトランジスタによって短絡回路12を閉じた後、リレースイッチ14を開制御して並列ライン13を遮断する。
実施例2の構成では、短絡回路12が閉じて界磁コイル2aが短絡されても、電流が界磁コイル2aを流れなくなる訳ではなく、界磁コイル2aと短絡回路12とに分流するため、界磁コイル2aの磁束を完全に無くすことはできない。
これに対し、本実施例の構成によれば、電磁スイッチ5の異常が検出されると、界磁コイル2aが短絡された後、リレースイッチ14によってモータ回路3の並列ライン13が遮断されるので、電流が界磁コイル2aと短絡回路12とに分流することはなく、短絡回路12だけに流れる。その結果、界磁コイル2aに磁束が発生することはなく、界磁が完全に消滅するため、より効果的に、モータ回路3に過大電流を流すことができる。
実施例1に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。 実施例2に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。 実施例3に係わるエンジン始動装置の電気回路図である。
符号の説明
1 エンジン始動装置
2 スタータモータ
2a 界磁コイル
2b 電機子
3 モータ回路
4 メイン接点
5 電磁スイッチ
5a 励磁コイル
6 ヒューズ
7 制御装置(判定手段、制御手段)
8 バッテリ
9 励磁回路
10 始動スイッチ
12 短絡回路
13 並列ライン
14 リレースイッチ

Claims (11)

  1. モータ回路を通じてバッテリに接続される電機子、および前記モータ回路に前記電機子と並列に接続される界磁コイルを有し、前記モータ回路に設けられるメイン接点が閉じることにより、前記バッテリから始動電流が供給されて前記電機子に回転力を発生するスタータモータと、
    励磁回路を通じて前記バッテリに接続され、前記励磁回路に設けられる始動スイッチが閉操作されることで前記バッテリから励磁電流が供給される励磁コイルを有し、この励磁コイルへの通電及び通電停止に応じて、前記メイン接点を開閉制御する電磁スイッチと、 前記モータ回路に接続され、このモータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断するヒューズと、
    前記電磁スイッチの作動状態が正常か異常かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、前記モータ回路に通常使用時より過大な電流が流れる様に、前記界磁コイルに流れる界磁電流を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするエンジン始動装置。
  2. 請求項1に記載したエンジン始動装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、前記界磁コイルへの通電を停止することを特徴とするエンジン始動装置。
  3. モータ回路を通じてバッテリに接続される電機子、および前記モータ回路に前記電機子と直列に接続される界磁コイルを有し、前記モータ回路に設けられるメイン接点が閉じることにより、前記バッテリから始動電流が供給されて前記電機子に回転力を発生するスタータモータと、
    励磁回路を通じて前記バッテリに接続され、前記励磁回路に設けられる始動スイッチが閉操作されることで前記バッテリから励磁電流が供給される励磁コイルを有し、この励磁コイルへの通電及び通電停止に応じて、前記メイン接点を開閉制御する電磁スイッチと、 前記界磁コイルを短絡して前記モータ回路に接続される短絡回路と、
    この短絡回路に設けられ、少なくとも前記短絡回路を閉じる閉状態と前記短絡回路を開く開状態とを選択できる開閉手段と、
    この開閉手段の動作状態を制御する制御手段とを備えたエンジン始動装置であって、
    前記モータ回路に接続され、このモータ回路に通常使用時より過大な熱的負荷が生じた時に溶断するヒューズと、
    前記電磁スイッチの作動状態が正常か異常かを判定する判定手段とを設け、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、前記開閉手段を閉状態に制御して前記界磁コイルを短絡させることを特徴とするエンジン始動装置。
  4. 請求項3に記載したエンジン始動装置において、
    前記モータ回路の中で前記短絡回路の一端が接続される一方の接続点と、前記短絡回路の他端が接続される他方の接続点との間を並列ラインと呼ぶ時に、この並列ラインに、前記並列ラインを断続できるリレースイッチが接続され、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記電磁スイッチの作動状態が異常と判定された場合に、前記開閉手段を閉状態に制御して前記界磁コイルを短絡させた後、前記リレースイッチを制御して前記並列ラインを遮断することを特徴とするエンジン始動装置。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかのエンジン始動装置において、
    前記判定手段は、前記電磁スイッチにより前記メイン接点が閉制御された後、前記始動スイッチが開操作されたにも係わらず、前記メイン接点が閉状態を維持している時に、前記電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とするエンジン始動装置。
  6. 請求項5に記載したエンジン始動装置において、
    前記判定手段は、前記励磁コイルの入力電圧と、前記メイン接点より前記電機子側の回路電圧とを検出し、前記入力電圧が0Vであり、且つ前記回路電圧が0Vより大きい所定電圧が検出された時に、前記電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とするエンジン始動装置。
  7. 請求項5に記載したエンジン始動装置において、
    前記判定手段は、前記励磁コイルの入力電流と、前記メイン接点より前記電機子側の回路電流とを検出し、前記入力電流が0Aであり、且つ前記回路電流が0Aより大きい所定電流が検出された時に、前記電磁スイッチの作動状態が異常であると判定することを特徴とするエンジン始動装置。
  8. 請求項1〜7に記載した何れかのエンジン始動装置において、
    前記ヒューズは、10〜20mΩの抵抗値を有していることを特徴とするエンジン始動装置。
  9. 請求項1〜8に記載した何れかのエンジン始動装置において、
    前記ヒューズは、前記スタータモータ及び前記電磁スイッチの外部に設けられていることを特徴とするエンジン始動装置。
  10. 請求項1〜9に記載した何れかのエンジン始動装置において、
    前記制御手段は、バッテリケーブルが前記バッテリから外された時に、初期状態にリセットされることを特徴とするエンジン始動装置。
  11. 請求項1〜10に記載した何れかのエンジン始動装置において、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記電磁スイッチの作動状態が異常であると判定された後、前記メイン接点が開いたことが検出された時に、前記判定手段の異常判定に基づいて実行される異常時の処理を中止することを特徴とするエンジン始動装置。
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