JPH11219063A - 電子写真装置の定着用ヒータ温度制御装置 - Google Patents

電子写真装置の定着用ヒータ温度制御装置

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JPH11219063A
JPH11219063A JP2294798A JP2294798A JPH11219063A JP H11219063 A JPH11219063 A JP H11219063A JP 2294798 A JP2294798 A JP 2294798A JP 2294798 A JP2294798 A JP 2294798A JP H11219063 A JPH11219063 A JP H11219063A
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JP
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heater
control
power supply
temperature
phase angle
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JP2294798A
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Tetsuji Ishikawa
哲司 石川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波電流を低減させると共に、突入電流及
び電源電圧変動を抑制することができる定着用ヒータ制
御装置を提供する。 【解決手段】 定着用ヒータと、このヒータへ電源を供
給する交流電源と、ヒータ温度を検出する温度検出回路
と、ヒータ温度から当該ヒータへの印加電圧を決める演
算回路と、ヒータへの電源供給を制御する制御回路とを
有し、定着用ヒータに電源を供給する際、ヒータの温度
が高い場合には、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除
々に大きくさせた後、全点灯させるソフトスタートオン
制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの温度が低
い場合には、ヒータへの通電位相角をヒータの温度が高
い場合よりも長い間隔で除々に大きくさせた後全点灯さ
せるソフトスタートオン制御を行うことによって高調波
電流、突入電流、電源電圧変動とを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子写真装置の定
着用ヒータ温度制御装置に係り、特に電源投入時のヒー
タ温度制御に特徴のある定着用ヒータ温度制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在普及しているテレビやパソコン等の
電気製品の内部には整流回路(コンデンサ入力型整流回
路)が設けられ、この整流回路によって、供給される交
流電流を直流電流に変換して使用している。図6はこの
ようなコンデンサ入力型整流回路の最も簡単な回路構成
を示し、図7は回路各部の各波形を示している。同図6
に示すように、この回路は2連のダイオード13,13と電
解コンデンサ14がそれぞれ負荷15に対して並列に接続さ
れ、この負荷15には交流電源9から交流電流(IAC)
が供給されている。そして、図7の各波形に示すように
入力電圧(VAC)の瞬時値が電解コンデンサ14の電圧
(VDC)よりも高くなった時だけ交流電流(IAC)
が負荷15に対して供給される。ところが、この供給され
た交流電流(IAC)は入力電圧(正弦波)とは異なる
パルス波(ひずみ波)で、このパルス波には高調波電流
が多く含まれている。近年、高調波電流については、国
際規格である高調波電流規制(IEC1000−3−2)に
よって規制されているため、このような高調波電流を抑
制して低減させることが望まれている。
【0003】この高調波電流を抑え低減させるために
は、交流の電圧制御をON/OFF制御にしてから入力
電流波形を正弦波にする方法が考えられるが、この場合
には、電源投入時に過大な電流(突入電流)が負荷へ流
れてしまうため好ましくない。つまり、複写機等の電子
写真装置はその使用前(電源スイッチOFF時)には定
着用ヒータの温度が低い(0〜150℃程度)ため、ヒー
タの抵抗値自体も低下している。このため、電源スイッ
チをONするとヒータ(負荷)に対して急激に突入電流
が流れてしまうため、このヒータや電気部品(スイッ
チ、リレー等)の故障や電源トラブルの原因となる上、
突入電流によって電源電圧の変動も大きくなる。この電
源電圧変動についても国際規格である電源電圧変動規制
(IEC1000−3−3)によって、電気機器の電圧変動
が規制されていることから、この電源電圧変動を抑制す
る対策も望まれている。
【0004】この種の高調波電流及び電源電圧変動の対
策として、図8は特開平3−113519号公報に記載
されている定着用ヒータ温度制御装置を示している。こ
の従来の定着用ヒータ温度制御装置は電源供給後の過渡
期間に位相制御を行うことにより、突入電流の低減を図
り電源電圧変動を抑制するものである。同図に示すよう
に、定着用ヒータ温度制御装置1は制御回路2とゼロク
ロス回路3と並列に配されたトライアック4,4により
構成されている。図では定着用ヒータ5はトライアック
4,4とチョークコイル6とに直列に接続され、トライ
アック4,4の各ゲート端子は出力回路7に接続されて
いる。トライアック4は電源供給から一定の過渡期間が
経過するまでの間、定着用ヒータ5への電流を抑制する
位相制御を行うために設けられている。
【0005】電源の投入時には、制御回路2からトライ
アック4を制御するための制御パルス(トリガパルス)
が出力回路7を通じて出力される。このトリガパルスは
温度センサー8により検出された定着用ヒータ温度に応
じて出力されるため、このトリガパルスにより定着用ヒ
ータ5への電源供給が制御(位相制御)される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記のような
従来の定着用ヒータ温度制御装置の場合には、以下のよ
うな問題がある。つまり上述したように、従来例では電
源投入後の過渡期間(電源供給後の一定時間)に位相制
御を行うことにより、突入電流の低減を図るものである
が、このように定着用ヒータの制御を位相制御により行
った場合には、交流電源には高調波電流が含まれてしま
うため好ましくない上、この過渡期間経過後には、この
位相制御はON/OFF制御となるため、前述したよう
にヒータには突入電流が流れてしまうことになり、ヒー
タや電気部品の故障原因となる恐れがある。また、この
ような突入電流によって電源電圧変動も大きくなってし
まうため好ましくない。
【0007】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の定着用ヒータ温度制御装置のもつ問題を解消し、高
調波電流を低減させると共に、電子写真装置に対する突
入電流及び電源電圧変動を抑制することができる定着用
ヒータ制御装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、トナー定着用ヒータと、この
ヒータへ電源を供給する交流電源と、ヒータ温度を検出
する温度検出回路と、ヒータ温度から当該ヒータへの印
加電圧を決める演算回路と、ヒータへの電源供給を制御
する制御回路とを有する電子写真装置の定着用ヒータ温
度制御装置において、請求項1に記載の発明は前記定着
用ヒータへの電源供給時、ヒータの温度が高い場合に
は、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除々に大きくさ
せた後、全点灯させるソフトスタートオン制御を行い、
この電源供給時に前記定着用ヒータの温度が低い場合に
は、ヒータへの通電位相角を前記ヒータの温度が高い場
合よりも長い間隔で除々に大きくさせた後全点灯させる
ソフトスタートオン制御を行うことによって電源供給時
の突入電流、高調波電流及び電源電圧変動を抑制するこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給停止時に
は、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除々に小さくし
た後、定着用ヒータを全消灯させるソフトストップオフ
制御を行うことによって電源供給時の突入電流、高調波
電流及び電源電圧変動を抑制することを特徴とするもの
である。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給時、ヒータ
の温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜
165°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの
温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
5°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行うことによって電源供給時の
突入電流、高調波電流及び電源電圧変動を抑制すること
を特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給時、ヒータ
の温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜
165°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの
温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
5°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着用ヒータへの電源供
給停止時には、ヒータへの通電位相角165°〜15°の範
囲で15°毎に1Hz間隔で除々に小さくした後、定着用ヒ
ータを全消灯させるソフトストップオフ制御を行うこと
によって電源供給時の突入電流、高調波電流及び電源電
圧変動を抑制することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図面に示すこの発明の第1実施形
態において、前記の従来例と同様の部分には同一の符号
を付し、主として異なる部分について説明する。図1は
この発明の定着用ヒータ温度制御装置の第1実施形態の
一例を示す回路図である。この実施形態において1aは
定着用ヒータ温度制御装置である。同図に示すように、
この定着用ヒータ温度制御装置1aは、定着用ヒータ5
へ電圧(交流電流)を供給する交流電源9と、この定着
用ヒータのヒータ温度を温度センサー8(サーミスタ)
により検出する温度検出回路10と、この温度検出回路か
ら検出されたヒータ温度からヒータの抵抗値を算出する
演算回路11と、ヒータへの通電(供給電圧)を制御する
制御回路2から構成されている。演算回路11は算出され
たヒータの抵抗値に基づいて、ヒータへ通電する電流が
予め設定した電流値を超えないように、供給電流を選定
し、制御回路2によって所定電圧以上の電圧がヒータに
供給されないように制御している。この制御回路2はス
イッチ12と接続され、このスイッチ12がオンすることに
よって定着用ヒータ5への通電(電圧供給)が行われ
る。スイッチ12としてはトランジスタやSCR等の高速
スイッチングが可能な半導体素子が使用される。
【0013】上記の構成をもつ本発明の定着用ヒータ温
度制御装置における、定着用ヒータへの通電(電圧の供
給)は以下のように行われる。本発明の第1実施形態に
おけるソフトスタートオン制御の詳細について、図2
(A),(B)の電圧波形を参照して説明する。ここで、図
の横軸Xは電圧の印加時間を示し、縦軸Yはヒータに印
加する通電量(印加電圧量)を示している。また、この
波形図は定着用ヒータに印加される電圧波形を示すもの
であるが、ヒータは誘導負荷であるため電流波形もその
周期(サイクル)は異なるものの、波形自体は同一であ
る。
【0014】図2(A)はコピー可能状態(待機状態)時
における定着用ヒータ5(図1参照)に印加する電圧波
形の一例を示している。すなわち、同図(A)に示すよう
に、本第1実施形態では定着用ヒータが所定の定着温度
に到達して、コピー可能状態(待機状態)となっている
時、つまりヒータ温度が高い(150〜200℃)場合には定
着用ヒータへの通電量である「通電位相角」(点弧角)
を始めは低い「通電位相角」(図では、a,b,c,d
……z)で立ち上げ、この値を1Hz(周期:T)間隔で
除々に増加させ(0°<a<b<c<d……<180
°)、そして一定時間経過後には、ヒータに対して全印
加電圧(100%)を供給してこのヒータを全点灯(完全
発熱)させるソフトスタートオン制御を行うものであ
る。具体的には、同図に示すように通電位相角「0°」
からスタートし、15°毎に1Hz間隔でこの通電位相角を
除々に大きくし、「11Hz」経過時に同波形図に示すよう
にヒータに対して全印加電圧に相当する電圧(通電位相
角「180°」)を通電する。このときヒータは全点灯す
るため、このヒータはほぼ完全に発熱することになる。
【0015】また、図2(B)は電源供給時における定着
用ヒータ5(図1参照)に印加する電圧波形の一例を示
している。すなわち前述したように、複写機等の電子写
真装置の使用時(電源スイッチOFF時)には定着用ヒ
ータの温度が低い(0〜150℃程度)ため、ヒータの抵
抗値自体も低い。このため、電源ON時には抵抗値の低
いヒータ5(負荷)に対して急激に突入電流が流れてし
まうことになり、電気部品の故障や電源トラブルの原因
となる。このため本第1実施形態では同図(B)に示すよ
うに、電源ON時(定着用ヒータ温度が低い場合)に定
着用ヒータ5へ通電を行う場合には、前記と同様に定着
用ヒータへの通電量である「通電位相角」(点弧角)を
始めは低い「通電位相角」で立ち上げ除々に増加させ一
定時間経過後には、ヒータに対して全印加電圧(100
%)を供給してこのヒータを全点灯(完全発熱)させる
ソフトスタートオン制御を行っている。但し、この場合
には同図(B)に示すように、定着用ヒータへの通電間隔
(周期:T1)は定着用ヒータ温度が高い場合よりも長
い間隔(T<T1)毎で行っている。
【0016】すなわち、このように周期(T1)を前記
周期(T)よりも長く設定することにより、電源投入時
におけるソフトスタートオン制御ではヒータに印加する
電圧量を長い間隔(周期)を維持しながらで除々に大き
くさせる制御を行なうことにより、ヒータ(負荷)に対
して急激に突入電流(過電流)が流れることを抑制する
ことができる。また、本実施形態では定着用ヒータの全
点灯後にはON制御を定着用ヒータ全消灯後にはOFF
制御(ON/OFF制御)が行われる。これによって、
同図に示すように出力される電圧波形はほぼ正弦波とな
るため、この電圧(電流)に高調波電流が含まれること
はない。なお、実際にはこのON/OFF制御は温度セ
ンサー8(図1参照)によって検知された温度に基づい
て、温度検出回路10によって行われ定着用ヒータ5への
電源供給及び停止が行われている。
【0017】図3は本発明の第2実施形態を示してお
り、上述したソフトスタートオン制御を行った後、電源
供給をオフする際の制御であるソフトストップオフ制御
を行うものである。このソフトストップオフ制御につい
て、図3に示す電圧波形の一例を参照して説明する。す
なわち、同図に示すように定着用ヒータ5(図1参照)
への通電量である「通電位相角」を全印加電圧に相当す
る電圧(通電位相角「180°」)から1Hz間隔で除々に
減少させ一定時間経過後には、この印加電圧を停止(通
電位相角「0°」)させてヒータを全消灯(発熱停止)
させるものである。具体的には、同図に示すように通電
位相角(図では、z,y,x……a)を「180°」から
1Hz間隔で除々(15°)に小さくし、「11Hz」経過時に
同波形図に示すようにヒータに対してする電圧供給を停
止させている。
【0018】このように、このソフトストップオフ制御
により電源OFF時には低減させた印加電圧を一定時間
保持した後に、ヒータへの通電を停止させているため急
激な電圧降下等に起因する電源電圧変動を抑制すること
ができる。そして、このように上述したソフトスタート
オン制御とソフトストップオフ制御を行うことにより、
突入電流及び電源電圧変動を抑制することにより、電気
部品の故障や電気トラブルを回避するものである。
【0019】次に、図4(A),(B)はこの発明の第3実
施形態を示している。同図(A)に示すように、本第3実
施形態においては前述した第1実施形態における「通電
位相角」(図では、a,b,c,d……z)を具体的
に、15°から165°の範囲で1Hz間隔で15°毎に増加さ
せるように設定したものである。また同図(B)に示すよ
うに、定着用ヒータへの通電間隔(周期:T1)は定着
用ヒータ温度が高い場合よりも長い間隔である2Hz毎で
行うように設定している。作用及び効果は第1実施形態
と同様であるので説明は省略する。
【0020】次に、図5はこの発明の第4実施形態を示
している。同図に示すように、本第4実施形態において
は、上述した電源供給をオフする際のソフトストップオ
フ制御の「通電位相角」(図では、z,y,x……a)
を具体的に、165°から15°の範囲で15°毎に(周期:
T)間隔で除々に減少させるように設定したものであ
る。作用及び効果は第1実施形態と同様であるので説明
は省略する。
【0021】以上のように、本発明の定着用ヒータ温度
制御装置によるとソフトスタートオン制御を行うことに
より、突入電流を抑え、またこのソフトスタートオン制
御及びソフトストップオフ制御を行うことにより、電源
電圧変動を抑えることができる。また、ヒータ全点灯後
にはオン制御を、ヒータ全消灯後にオフ制御(ON/O
FF制御)を行うことにより高調波電流を抑制できる。
この結果、ヒータや電気部品(スイッチ、リレー等)の
故障や電圧変動による電源トラブルを防止することがで
きる。また、本発明は突入電流の低減とともに高調波電
流及び電源電圧変動が効果的に抑制できることから国際
規格である高調波電流規制(IEC1000−3−2)及び
電源電圧変動規制(IEC1000−3−3)に準拠し、対
応することができる。なお、実施形態では電子写真装置
を複写機として説明したがこれ以外にも、定着用ヒータ
を使用するレーザプリンタ、FAX,OA機器や他の電
子写真装置に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】この発明は、上記のようであって、トナ
ー定着用ヒータと、このヒータへ電源を供給する交流電
源と、ヒータ温度を検出する温度検出回路と、ヒータ温
度からヒータへの印加電圧を決める演算回路と、ヒータ
への電源供給を制御する制御回路とを有する電子写真装
置の定着用ヒータ温度制御装置において、請求項1に記
載の発明は前記定着用ヒータへの電源供給時、ヒータの
温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔
で除々に大きくさせた後、全点灯させるソフトスタート
オン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの温度
が低い場合には、ヒータへの通電位相角をヒータの温度
が高い場合よりも長い間隔で除々に大きくさせた後全点
灯させるソフトスタートオン制御を行うので、突入電流
を抑え、このソフトスタートオン制御を行うことによ
り、電源電圧変動を抑えることができる。また、ヒータ
全点灯後にはオン制御を、ヒータ全消灯後にオフ制御
(ON/OFF制御)を行うことにより高調波電流を抑
制できるという効果がある。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給停止時に
は、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除々に小さくし
た後、定着用ヒータを全消灯させるソフトストップオフ
制御を行うので、突入電流を抑え、このソフトスタート
オン制御及びソフトストップオフ制御を行うことによ
り、電源電圧変動を抑えることができる。また、ヒータ
全点灯後にはオン制御を、ヒータ全消灯後にオフ制御
(ON/OFF制御)を行うことにより高調波電流を抑
制できるという効果がある。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給時、ヒータ
の温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜
165°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの
温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
5°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行うので、突入電流を抑え、こ
のソフトスタートオン制御を行うことにより、電源電圧
変動を抑えることができる。また、ヒータ全点灯後には
オン制御を、ヒータ全消灯後にオフ制御(ON/OFF
制御)を行うことにより高調波電流を抑制できるという
効果がある。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、定着用ヒータへの電源供給時、ヒータ
の温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜
165°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
ートオン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの
温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
5°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせた
後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させるソ
フトスタートオン制御を行い、定着用ヒータへの電源供
給停止時には、ヒータへの通電位相角165°〜15°の範
囲で15°毎に1Hz間隔で除々に小さくした後、定着用ヒ
ータを全消灯させるソフトストップオフ制御を行うの
で、突入電流を抑え、このソフトスタートオン制御及び
ソフトストップオフ制御を行うことにより、電源電圧変
動を抑えることができる。また、ヒータ全点灯後にはオ
ン制御を、ヒータ全消灯後にオフ制御(ON/OFF制
御)を行うことにより高調波電流を抑制できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態の構成を示す回路図で
ある。
【図2】同上のソフトスタートオン制御の電圧波形を示
し、(A)は電源ON時の(B)はコピー時の波形を示す図
である。
【図3】同第2実施形態のソフトストップオフ制御の電
圧波形を示す図である。
【図4】同第3実施形態の電圧波形におけるソフトスタ
ートオン制御の電圧波形を示す図である。
【図5】同第4実施形態のソフトストップオフ制御にお
ける電圧波形を示す図である。
【図6】この発明と同種の従来の定着用ヒータ温度制御
装置の第1例の構成を示す回路図である。
【図7】同回路図の各部波形を示す波形図である。
【図8】従来の定着用ヒータ温度制御装置の第2例の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a 定着用ヒータ温度制御装置 2 制御回路 3 ゼロクロス回路 4 トライアック 5 定着用ヒータ 7 出力回路 8 温度センサー 9 交流電源 10 温度検出回路 11 演算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー定着用ヒータと、このヒータへ電
    源を供給する交流電源と、ヒータ温度を検出する温度検
    出回路と、ヒータ温度からヒータへの印加電圧を決める
    演算回路と、ヒータへの電源供給を制御する制御回路と
    を有する電子写真装置の定着用ヒータ温度制御装置にお
    いて、定着用ヒータへの電源供給時、ヒータの温度が高
    い場合には、ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除々に
    大きくさせた後、全点灯させるソフトスタートオン制御
    を行い、この電源供給時に定着用ヒータの温度が低い場
    合には、ヒータへの通電位相角を前記ヒータの温度が高
    い場合よりも長い間隔で除々に大きくさせた後全点灯さ
    せるソフトスタートオン制御を行うことによって電源供
    給時の突入電流、高調波電流及び電源電圧変動を抑制す
    ることを特徴とする電子写真装置の定着用ヒータ温度制
    御装置。
  2. 【請求項2】 定着用ヒータへの電源供給停止時には、
    ヒータへの通電位相角を1Hz間隔で除々に小さくした
    後、定着用ヒータを全消灯させるソフトストップオフ制
    御を行うことによって電源供給時の突入電流、高調波電
    流及び電源電圧変動を抑制することを特徴とする請求項
    1記載の電子写真装置の定着用ヒータ温度制御装置。
  3. 【請求項3】 定着用ヒータへの電源供給時、ヒータの
    温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
    5°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
    後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
    ートオン制御を行い、この電源供給時に前記定着用ヒー
    タの温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°
    〜165°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせ
    た後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させる
    ソフトスタートオン制御を行うことによって電源供給時
    の突入電流、高調波電流及び電源電圧変動を抑制するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子写真装置の定着用ヒ
    ータ温度制御装置。
  4. 【請求項4】 定着用ヒータへの電源供給時、ヒータの
    温度が高い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜16
    5°の範囲で15°毎に1Hz間隔で除々に大きくさせた
    後、180°の通電位相角により全点灯させるソフトスタ
    ートオン制御を行い、この電源供給時に定着用ヒータの
    温度が低い場合には、ヒータへの通電位相角を15°〜
    165°の範囲で15°毎に2Hz間隔で除々に大きくさせた
    後、180°の通電位相角によりヒータを全点灯させるソ
    フトスタートオン制御を行い、定着用ヒータへの電源供
    給停止時には、ヒータへの通電位相角165°〜15°の範
    囲で15°毎に1Hz間隔で除々に小さくした後、定着用ヒ
    ータを全消灯させるソフトストップオフ制御を行うこと
    によって電源供給時の突入電流、高調波電流及び電源電
    圧変動を抑制することを特徴とする請求項1記載の電子
    写真装置の定着用ヒータ温度制御装置。
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