JPH11217772A - 干渉縞を呈する繊維製品 - Google Patents

干渉縞を呈する繊維製品

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JPH11217772A
JPH11217772A JP3063798A JP3063798A JPH11217772A JP H11217772 A JPH11217772 A JP H11217772A JP 3063798 A JP3063798 A JP 3063798A JP 3063798 A JP3063798 A JP 3063798A JP H11217772 A JPH11217772 A JP H11217772A
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和義 森本
Kazuo Kusaki
一男 草木
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モアレ現象を利用した、趣味感にあふれる独特
の意匠感を生起せしめる繊維製品を提供する。 【解決手段】1/12〜1/5cmの間隔で設けられた
遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストラ
イプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行スト
ライプ模様21を有する可撓性の下生地20とからな
り、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配
置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
下生地20の平行ストライプ模様21のストライプ幅を
一定の幅に形成するとともに、全平行ストライプ模様2
1中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ2
1間の間隔を不等間隔に形成した部分と、平行ストライ
プ21の間隔を上生地の遮光性平行ストライプ部のスト
ライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分とを設
ける。上生地を重ね合わせた際の干渉縞がストライプ2
1の隣接方向に沿って細かく変化し、看者はキラキラし
たメタリック調の絣柄感を覚える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は素材生地及び繊維製
品に関し、干渉縞の発現によって深みのある幻想的な立
体模様が見え、特に衣服や水着等の立体的な製品の素材
として好適な素材生地及びその生地によって得られる繊
維製品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、ストライプ模様を有する上生地と下生地とを重ね合
わせて、モアレ効果を発現させた繊維製品が知られてい
る。例えば、特公昭54−24032号公報には、格子
縞を有する表地と色列を並べた裏地とを重ね合わせて虹
彩効果を発現させるようにした繊維製品が開示されてい
る。この繊維製品は平行ストライプを有するシート状物
を重ね合わせることにより光干渉による縞模様を生起さ
せるというものである。
【0003】また、ストライプ模様の上にモチーフを描
いた下生地に、同じくストライプ模様を有する上生地を
重ね合わせると、モチーフがモアレ縞の中に浮いたよう
に見えることも知られている。
【0004】このようなモアレ現象を活かした繊維製品
は、身体を細く見せることができる衣服として、或い
は、趣味性や意匠性に富んだ衣服として特に好適であ
る。
【0005】ところで、上述したように、モアレ像は光
干渉によって生じる縞模様であり、下地のデザインを種
々変化させることにより、単に一定幅且つ一定間隔のス
トライプ模様を用いたモアレ像に比べて更に趣味感にあ
ふれたモアレ像を得ることができる。また、このモアレ
像は見る角度によって種々変化して見え、看者が予期し
得ない模様を呈することもある。
【0006】本発明者らはより趣味感の増したモアレ像
を得ることのできる下地模様について鋭意研究を重ねた
結果本発明を完成させるに至ったものであり、本発明は
モアレ現象を利用した、趣味感にあふれる独特の意匠感
を生起せしめる繊維製品の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の請求項1に係る発明は、1/12〜1/5c
mの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、
該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性
の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生
地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔
をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品
において、前記下生地の平行ストライプ模様のストライ
プ幅を一定の幅に形成するとともに、全平行ストライプ
模様中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ
間の間隔を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストラ
イプの間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のス
トライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分とを
設けて構成したことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る発明は、1/12〜
1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ
部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有す
る可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓
性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生
地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む
繊維製品において、前記下生地に設けた平行ストライプ
模様の隣り合うストライプ間隔を前記上生地の遮光性平
行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%
異ならせて等間隔に設けるとともに、前記下生地の全ス
トライプ模様中の少なくとも一部分に、ストライプ幅を
不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜
70%を占める部分とを設けて構成したことを特徴とす
るものである。
【0009】また、請求項3に係る発明は、1/12〜
1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ
部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有す
る可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓
性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生
地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む
繊維製品において、前記下生地の全ストライプ模様中の
少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ間の間隔
を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストライプの間
隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ
間隔に対して±6〜25%異ならせた部分と、ストライ
プ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の
30〜70%を占める部分とを設けて構成したことを特
徴とするものである。
【0010】また、請求項4に係る発明は上記請求項1
または請求項3の発明における前記ストライプ間隔をス
トライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴
とするものであり、請求項5に係る発明は上記請求項2
または請求項3の発明における前記ストライプ幅をスト
ライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴と
するものであり、請求項6に係る発明は上記請求項3の
発明における前記ストライプ間隔及びストライプ幅をス
トライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について説明する。
【0012】図1に示すように、本実施形態にかかる繊
維製品10は、遮光性の平行ストライプ部31及び各ス
トライプ間の透過性部32を有する可撓性の上生地30
と、同じく平行ストライプ模様21を有する可撓性の下
生地20とからなり、両生地20,30が接触した接触
部と両生地20,30が間隔をもって配置された非接触
部との両部位を含むものである。
【0013】前記上生地30及び下生地20は、天然繊
維や合成繊維等からなる生地の他、紙やフィルムシート
等の素材からなる生地等、可撓性を有するものであれば
どのような生地であっても良い。特に、正確なストライ
プ関係が要求される本発明においては寸法安定性に優れ
た素材が有効であり、ポリエステル繊維を含有する繊維
の編物を用いることが好ましい。
【0014】上述したように、上生地30は遮光性の平
行ストライプ部31と各ストライプ間の透過性部32と
からなる半透過性のシート状物であり、具体的には低密
度の平織物、搦み編、ラッセル編メッシュ編物、トリコ
ット編メッシュ編物等を挙げることができる。そして、
織物の場合には、経糸または緯糸が遮光性の平行ストラ
イプ部31に、各経糸または緯糸間の空隙が透過性部3
2に相当し、編物の場合には、縦または横方向に配置さ
れた糸が遮光性の平行ストライプ部31に、かかる糸間
の空隙が透過性部32に相当する。
【0015】また、遮光作用を有する糸は風合いを阻害
しない限り太いものとするのが好ましく、具体的には1
50〜500デニール程度とするのが好ましい。一方、
他方の糸(経糸を遮光性の平行ストライプ部31に用い
た場合は緯糸)については、遮光性平行ストライプとし
ての作用を持たないので、遮光作用を有する糸よりも細
くして下生地のストライプ柄を見えやすくすることが好
ましい。
【0016】さらに、平行ストライプのピッチを正確に
保つことが重要であり、糸の交絡点を固定できるような
構造を採ることが好ましく、例えば、地経糸と捩子経糸
で左右に位置を転じながら緯糸と隙間を形成する搦み組
織の織物、或いは融着繊維等を混用して交絡点を相互に
接着するもの等を用いるのが良い。
【0017】また、前記遮光性の平行ストライプ部31
のピッチは、1cm当たり5〜12本、好ましくは6〜
10本とするのが良いが、これは当該生地が数mの距離
から見た場合に立体感のある広ピッチの干渉縞を生起さ
せるために必要な条件である。したがって、比較的遠方
より見る場合には前記範囲内でピッチを広めに、近くか
ら見る場合にはピッチを細かめに設定する等、用途に応
じて前記ピッチを適宜に変更するのが好ましい。
【0018】また、干渉縞を顕著にするためには、上生
地30はJIS Z 8721(1958)のJIS標
準色票における明度が8以下、好ましくは6以下である
ような反射率の低いものであることが好ましく、具体的
には白色よりも青,緑等に着色した方が縞模様が鮮明に
見えて好ましい。
【0019】上述したように、下生地20は平行ストラ
イプ模様21を有する可撓性のシート状物である。平行
ストライプ模様21は、印捺されたもの、色糸を使用し
て織編組織により形成されたもの、スリット状部材を貼
着したもの等種々のものを用い得るが、上生地30の遮
光性平行ストライプ部31と同様に正確なピッチを必要
とするため印捺や織編組織により得るものが好ましい。
【0020】平行ストライプ模様21の幅は、地模様の
30〜70%、好ましくは40〜60%を占めるのが好
ましく、かかる範囲外では、干渉縞が発生し難く、立体
感のあるものとはならない。また、ストライプ模様21
の部分と地模様の部分との間に顕著な明度差があること
が好ましく、例えば前記明度が2以上、好ましくは4以
上異なるのが好ましい。ここに、上記地模様とは前記下
生地20に平行ストライプ模様21を付す前の当該下生
地20の表面模様を意味し、前記平行ストライプ模様2
1の地模様に対する占有比率は、図2において示すよう
に、平行ストライプ模様21のピッチをCとし、平行ス
トライプ模様21の幅をAとした場合に、A/Cで表わ
されるものである。尚、図2におけるB部は地模様が露
出した部分である。
【0021】また、上生地30の遮光性平行ストライプ
部31のピッチと、下生地20の平行ストライプ模様2
1のピッチとは特定の関係を有していることが望まし
い。すなわち、下生地20の平行ストライプ模様21の
ピッチと上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピ
ッチとは±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異
なっていることが望ましく、両ピッチがかかる範囲にあ
る場合に、干渉縞として、6〜20mm程度の間隔を有
したものが現れ、顕著な立体感が得られる。また、前記
範囲であっても、上生地30のピッチを下生地20のピ
ッチに対し広く設定した場合、干渉縞が奥方に引っ込ん
で見え、反対に狭く設定した場合、干渉縞が前方に浮き
出て見える。尚、上記ピッチ比率は、図3において示す
ように、下生地20の平行ストライプ模様21のピッチ
をCとし、上生地30の遮光性平行ストライプ部31の
ピッチをC’とした場合に、(C−C’)/C’で表わ
されるものである。
【0022】以上のように、上生地30と下生地20か
らなる本実施形態にかかる繊維製品10は、深みのある
立体的な縞模様を発現させるものであり、このため、上
生地30の遮光作用を有する糸と下生地20の平行スト
ライプ模様21とが干渉しうる位置関係で、しかも上生
地30と下生地20とがその任意の位置で相互に接触さ
れ、他の部分では相互に所定の間隔を有していること、
すなわち、両生地が接触した接触部と、両生地が間隔を
持って配置された非接触部の両部位を含むことが肝要で
ある。
【0023】ここで、光干渉しうる位置関係とは、一般
に知られているように、上生地30の遮光性平行ストラ
イプ部31と、下生地20の平行ストライプ模様21の
方向を略揃えて重ね合わせ、干渉縞を生起させるための
位置関係をいう。また、上生地30と下生地20との間
の間隔は、幻想的な模様に奥行きを与えて立体感を付与
するために必要である。例えば、衣服や水着等、繊維製
品の素材とする場合、人体の肌の凹凸にしたがって両生
地を沿わせることで、上生地30と下生地20が任意の
位置で相互に接触し、また他の部分では相互に所定の間
隔を有した位置関係とすることができる。
【0024】また、より積極的に接触部と非接触部を形
成する場合や、壁材や舞台設備に利用する場合は、上生
地30または下生地20に突起部または突条部を形成し
て凹凸を付与すれば良く、具体的には、皺加工等の成形
加工を上生地または下生地に施すこと等が挙げられる。
この場合、突起部または突条部の形状及び数は任意で良
いが、同一のストライプにおいて隣合う突起部または突
条部間の距離は2〜20cmとして、両生地の接触点間
の距離をかかる範囲にすることが干渉縞による立体感を
顕著なものとするために好ましい。更に、接触とは、素
材生地としての加工性や安定した干渉縞の発生を考慮す
れば、両生地20,30が結合されて一体化されたもの
を言うが、かかる必要性のない用途では、下生地20の
上に上生地30が載置されたもであっても良い。
【0025】また、結合による一体化とは、両生地の端
部や一部を固着することの他、ボタンやホック等の係合
部材を用いて着脱自在に結合することも含む。但し、前
記突起部または突条部は接触させているだけでも良い
が、素材生地を大きな曲率の曲面となす場合には上生地
30と下生地20との関係を維持できずに光干渉を確保
し難いことがある。そこで、上生地30と下生地20と
を突起部または突条部で固着し、上下の生地の関係を確
保するのが良く、固着の方法は接着剤によって接着して
も良く、また縫合しても良い。
【0026】尚、素材生地中に部分的に、前記接触部、
非接触部以外の部位、例えば部分的に干渉縞を生起させ
るような関係を持って両生地が配置された部位を含んで
いても良い。本発明の素材生地には、深みのある幻想的
な縞模様が現れるが、さらに立体感を強調するために
は、素材生地に図柄22を描いても良い。かかる図柄2
2は上生地30または下生地20に着色を施しても良
く、また染色した糸を編み込んでも良い。
【0027】以上の構成を備えた本実施形態に係るの繊
維製品10によれば、上生地30の遮光性平行ストライ
プ部31と下生地20の平行ストライプ21との間に光
干渉が生じて幻想的な干渉縞が発現される。この干渉縞
は見る方向を変えると次々に移動し、下生地20に図柄
22を設けた場合、これを斜め横方向から見ると図柄2
2の下方、即ち裏側にも縞模様が現れているように見
え、より一層幻想性が高められる。また、この繊維製品
10を衣服に用いると、立体感のある干渉縞が着用者の
動きに合わせて変化し、極めてファッション性に富んだ
ものとなる。
【0028】そして、この繊維製品10を、更に趣味感
にあふれた独特の意匠感を生起させるものにするには、
前記下生地20に図4乃至図8に示したものを用いるの
が好ましい。以下、これら下生地20に関する実施形態
について説明する。
【0029】(第1の実施形態)図4は第1の実施形態
に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すよう
に、この下生地20は、各ストライプ21の線幅を全て
同じ幅とし、且つ隣り合うストライプ21間の間隔をス
トライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させる不等ピ
ッチとするとともに、適宜箇所に幾何学模様(本例で
は、丸,三角,四角の模様)のモチーフ23を配して形
成したものである。また、モチーフ23はストライプ2
1に対し傾斜したストライプにより形成され、各ストラ
イプの線幅及び隣り合うストライプ間の間隔は共に一定
となっている。また、各モチーフ23のストライプとス
トライプ21との境界を白抜きし、当該境界の輪郭を鮮
明にしている。
【0030】この下生地20を用いた繊維製品10によ
れば、隣り合うストライプ21間の間隔をストライプ2
1の隣接方向に沿って漸次変化させているので、前記上
生地30を重ね合わせた際の干渉縞の発現状態が前記ス
トライプ21の隣接方向に沿って細かく変化し、看者は
キラキラしたメタリック調の絣柄感を覚える。このよう
にこの下生地20によれば、ストライプ21の間隔を一
定に設けたものに比べて異なる趣味感を呈する干渉縞が
発現される。
【0031】また、ストライプ21に対し傾斜したスト
ライプによって形成されるモチーフ23を設けているの
で、ストライプ21によって生じる干渉縞がこのモチー
フ23により打ち消されて分断され、モチーフ23がキ
ラキラとした感じを与えるように看者に視覚される。
尚、ストライプ21及びモチーフ23を構成するストラ
イプの色は全て同じでも異なっていても良く、また、モ
チーフ23のストライプはストライプ21に対して5度
以上傾いているのが好ましい。
【0032】尚、この例においても、如上の如く、前記
上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、
下生地20のストライプ21のピッチとは±6〜25
%、好ましくは±7〜13%程度異なっているのが望ま
しい。
【0033】(第2の実施形態)図5は第2の実施形態
に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すよう
に、この下生地20は、各ストライプ21の線幅及び隣
り合うストライプ21間の間隔の双方をストライプ21
の隣接方向に沿って漸次変化させるとともに、適宜箇所
に幾何学模様(本例では、丸,三角,四角の模様)のモ
チーフ23を配設して形成したものである。また、モチ
ーフ23はストライプ21に対し傾斜したストライプに
より形成され、各ストライプの線幅及び隣り合うストラ
イプ間の間隔の双方をストライプの隣接方向に沿って漸
次変化させている。また、各モチーフ23のストライプ
とストライプ21との境界を白抜きし、当該境界の輪郭
を鮮明にしている。
【0034】この下生地20を用いた繊維製品10によ
れば、ストライプ21について、ストライプ21の線幅
及び隣り合うストライプ21間の間隔の双方をストライ
プ21の隣接方向に沿って漸次変化させているので、第
1の実施形態に係る下生地20におけると同様に、上生
地30を重ね合わせた際の干渉縞の発現状態が前記スト
ライプ21の隣接方向に沿って細かく変化し、看者はキ
ラキラしたメタリック調の絣柄感を覚え、ストライプ2
1の間隔を一定に設けたものに比べて異なる趣味感を呈
する干渉縞が発現される。
【0035】また、上記第1の実施形態におけると同様
に、ストライプ21に対し傾斜したストライプによって
形成されるモチーフ23を設けているので、ストライプ
21によって生じる干渉縞がこのモチーフ23により打
ち消されて分断され、モチーフ23がキラキラとした感
じを与えるように看者に視覚される。尚、ストライプ2
1及びモチーフ23を構成するストライプの色は全て同
じでも異なっていても良く、また、モチーフ23のスト
ライプはストライプ21に対して5度以上傾いているの
が好ましい。
【0036】尚、この例においても、如上の如く、前記
上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、
下生地20のストライプ21のピッチとは±6〜25
%、好ましくは±7〜13%程度異なっているのが望ま
しい。また、ストライプ21の幅は地模様の30〜70
%、好ましくは40〜60%を占めているのが望まし
い。
【0037】また、ストライプ21について、隣り合う
ストライプ21間の間隔を一定にする一方、各ストライ
プ21の線幅をストライプ21の隣接方向に沿って漸次
変化させるように設けても良い。この場合にも、上記第
1の実施形態に係る下生地20及び本実施形態に係る下
生地20におけると同様の効果が得られる。また、この
場合にも、前記上生地30の遮光性平行ストライプ部3
1のピッチと、下生地20のストライプ21のピッチと
は±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異なって
いるのが望ましく、ストライプ21の幅は地模様の30
〜70%、好ましくは40〜60%を占めているのが望
ましい。
【0038】(第3の実施形態)図6は第3の実施形態
に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すよう
に、この下生地20は、上記第2の実施形態に係る下生
地と同様に、各ストライプ21の線幅及び隣り合うスト
ライプ21間の間隔の双方をストライプ21の隣接方向
に沿って漸次変化させるとともに、ストライプ21を部
分的に欠落させて、当該欠落部により地色のモチーフ2
4を表現したものである。
【0039】この下生地20によれば、上記第2の実施
形態に係る下生地20における効果に加えて、干渉縞に
モチーフ24が重ね合わされた図柄が発現し、看者に更
に多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を生起せしめ
る。
【0040】尚、この例ではストライプ21を部分的に
欠落させてモチーフ24を表現したが、図7に示すよう
に、同じくストライプ21を部分的に欠落させるととも
に、モチーフ24を形成する地色部分のストライプ21
間に、短片のストライプを形成してモチーフ24を表現
したものとしても良い。この下生地20によれば、モチ
ーフ24によっても干渉縞が発現し、看者に更に幻想的
な感覚を与える。
【0041】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでない
ことは言うまでもない。例えば、図8に示すように、隣
り合うストライプ21間の間隔を一定にし、各ストライ
プ21の線幅をストライプ21の隣接方向に沿って漸次
変化させて形成したストライプ模様の1単位を、縦横に
複数段,複数列に配設したものとしても良い。この場合
にも、看者に多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を生
起せしめる。
【0042】また、ストライプ21は実線のものに限ら
れず、破線,ドットなどで表現したものでも良い。ま
た、1本のストライプ21においてその線幅が均一であ
る必要はなく広狭があっても良い。更に、1つの地模様
において各ストライプ21を、黒,赤,黄,青等の異な
る色で表現しても良い。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
下生地のストライプ模様について、そのストライプ幅
や、隣り合うストライプ間の間隔、或いはこの両者を、
全ストライプ模様中の少なくとも一部分において変化さ
せているので、従来にない干渉縞が得られ、より幻想的
で多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を看者に生起さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維製品の基本構成を説明するための
斜視図である。
【図2】本発明における下生地に設けた平行ストライプ
模様の地模様に対する占有比率を説明するための説明図
である。
【図3】本発明における下生地に設けた平行ストライプ
模様のピッチと、上生地の遮光性平行ストライプ部31
のピッチとのピッチ比率を説明するための説明図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る下生地を示す平
面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る下生地を示す平
面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る下生地を示す平
面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る下生地を示す平面
図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る下生地を示す平面
図である。
【符号の説明】
20 下生地 21 ストライプ(模様) 22 図柄 23 モチーフ 24 モチーフ 30 上生地 31 平行ストライプ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1/12〜1/5cmの間隔で設けられ
    た遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行スト
    ライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ス
    トライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生
    地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された
    非接触部との両部位を含む繊維製品において、 前記下生地の平行ストライプ模様のストライプ幅を一定
    の幅に形成するとともに、 全平行ストライプ模様中の少なくとも一部分に、隣り合
    う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成した部分
    と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の遮光性平
    行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%
    異ならせた部分とを設けて構成したことを特徴とする干
    渉縞を呈する繊維製品。
  2. 【請求項2】 1/12〜1/5cmの間隔で設けられ
    た遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行スト
    ライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ス
    トライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生
    地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された
    非接触部との両部位を含む繊維製品において、 前記下生地に設けた平行ストライプ模様の隣り合うスト
    ライプ間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のス
    トライプ間隔に対して±6〜25%異ならせて等間隔に
    設けるとともに、 前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分
    に、ストライプ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ
    幅が地模様の30〜70%を占める部分とを設けて構成
    したことを特徴とする干渉縞を呈する繊維製品。
  3. 【請求項3】 1/12〜1/5cmの間隔で設けられ
    た遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行スト
    ライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ス
    トライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生
    地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された
    非接触部との両部位を含む繊維製品において、 前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分
    に、隣り合う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成
    した部分と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の
    遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6
    〜25%異ならせた部分と、ストライプ幅を不等幅に設
    けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜70%を占
    める部分とを設けて構成したことを特徴とする干渉縞を
    呈する繊維製品。
  4. 【請求項4】 前記ストライプ間隔がストライプの隣接
    方向に沿って漸次変化するものである請求項1または3
    に記載の干渉縞を呈する繊維製品。
  5. 【請求項5】 前記ストライプ幅がストライプの隣接方
    向に沿って漸次変化するものである請求項2または3に
    記載の干渉縞を呈する繊維製品。
  6. 【請求項6】 前記ストライプ間隔及び前記ストライプ
    幅がストライプの隣接方向に沿って漸次変化するもので
    ある請求項3に記載の干渉縞を呈する繊維製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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