JPH11217320A - 練歯磨組成物 - Google Patents

練歯磨組成物

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JPH11217320A
JPH11217320A JP1684398A JP1684398A JPH11217320A JP H11217320 A JPH11217320 A JP H11217320A JP 1684398 A JP1684398 A JP 1684398A JP 1684398 A JP1684398 A JP 1684398A JP H11217320 A JPH11217320 A JP H11217320A
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一志 押野
Hiroki Kamiyama
弘樹 上山
Toshiaki Shintani
俊朗 真谷
Akitsugu Maeda
晃嗣 前田
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 雲母チタンを0.1〜5重量%含有する
練歯磨組成物において、透明板に太さ2mm、長さ30mm
の黒色線2本を5mm間隔で引き、その上に雲母チタン以
外の成分からなる組成物のサンプルをのせ、そのサンプ
ルの上部から観察して黒色線の見えなくなる限界のサン
プル厚さによって規定される透明度が0.5〜10mmで
ある練歯磨組成物。 【効果】 色調の良好なパール光沢を有する練歯磨剤が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は練歯磨組成物に関
し、更に詳細には色調の改善されたパール光沢を有する
練歯磨組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、透明練歯磨剤に雲母チタンを
配合し、パール光沢(キラキラ光る外観)を付与するこ
とが行われている(特開昭47−2899号、特公昭5
9−50644号及び特公平7−59491号公報)。
【0003】ところで、雲母チタンは微細な薄片状雲母
の表面に酸化チタンをコーティングしたものであるが、
雲母由来の暗褐色の色調を有している。従って、透明歯
磨剤に雲母チタンを配合することは、歯磨剤にパール光
沢と同時に暗褐色の色調も付与してしまうという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、雲母チタンを配合したパール光沢を有する歯磨剤の
色調を改善することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、上記
課題を解決すべく鋭意研究した結果、雲母チタン以外の
成分からなる組成物の透明度を高くするのでなく、全く
意外にもその透明度をある一定の範囲に調整することに
より、良好なパール光沢を有しつつ、明るい色調を有す
る練歯磨組成物が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、雲母チタンを0.1
〜5重量%含有する練歯磨組成物において、透明板に太
さ2mm、長さ30mmの黒色線2本を5mm間隔で引き、そ
の上に雲母チタン以外の成分からなる組成物のサンプル
をのせ、そのサンプルの上部から観察して黒色線の見え
なくなる限界のサンプル厚さで規定される透明度が0.
5〜10mmであることを特徴とする練歯磨組成物を提供
するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の練歯磨組成物は、パール
光沢付与剤としての雲母チタンを0.1〜5重量%含有
するが、0.2〜2重量%がより好ましい。0.1重量
%未満では十分なパール光沢が得られず、5重量%を超
えると暗褐色の色調となり好ましくない。用いられる雲
母チタンの平均粒径(レーザー散乱測定法による。以下
同じ。)としては、10〜100μm、特に20〜70
μmが、パール光沢付与性及び色調の点から好ましい。
【0008】本発明の練歯磨組成物の雲母チタン以外の
成分の透明度は、透明板に太さ2mm、長さ30mmの黒色
線2本を5mm間隔で引き、その上にサンプルを塗布し、
そのサンプルの上部(好ましくは約30cm上部)から観
察して黒色線の見えなくなる限界のサンプル厚さを測定
することにより得られる。本発明においては、かくして
得られる透明度が0.5〜10mmであることが必要であ
り、色素を含まない場合の透明度は0.8〜3mmである
ことがより好ましい。また、練歯磨組成物に色素を含む
場合の前記透明度は2〜7mmが好ましい。透明度が0.
5mm未満の場合には、パール光沢が損なわれ、10mmを
超えると色調が暗褐色となる。なお、一般に透明歯磨の
透明度は20mm以上であるから、雲母チタンを含有する
本発明の練歯磨組成物は不透明歯磨に分類され、特に屈
折率の調整等に留意しなくともよい。
【0009】本発明における雲母チタン以外の組成物に
は、研磨性シリカ及び水不溶性白色粉体を配合して上記
透明度を調整するのが好ましい。研磨性シリカとして
は、平均粒径3〜15μm、特に5〜10μmのものが
好ましい。かかる研磨性シリカの配合量は、練歯磨組成
物中に10〜30重量%、特に15〜25重量%が好ま
しい。
【0010】また、水不溶性白色粉体としては、酸化チ
タン、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、リン酸カルシウム、リン酸水素カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸
カルシウム、ハイドロキシアパタイト、アルミノケイ酸
ナトリウム、ケイ酸ジルコニウム等が挙げられ、これら
は単独で又は2種以上を組み合せて用いられる。かかる
水不溶性白色粉体の平均粒径としては、0.01〜10
μm、特に0.05〜5μmが好ましい。水不溶性白色
粉体の配合量は、練歯磨組成物中に0.05〜1重量
%、特に0.1〜0.5重量%が好ましい。
【0011】また、本発明練歯磨組成物中には、上記成
分以外にフッ素化合物、粘結剤、増粘性シリカ、発泡
剤、甘味成分、水溶性塩類、香料、湿潤剤、保存剤、薬
効成分、色素、水等を配合することができる。ここでフ
ッ素化合物としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロ
リン酸ナトリウム等が好ましい。粘結剤としては、キサ
ンタンガム、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の水溶性
高分子等が挙げられる。発泡剤としては例えば、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、
アルキルスルホコハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノ
グリセリンスルホン酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステ
ル等が挙げられるが、このうちラウリル硫酸ナトリウム
が特に好ましい。甘味成分としては、糖アルコール、特
にキシリトールを配合するのが好ましく、キシリトール
と他の甘味成分を組み合せて用いるのが特に好ましい。
ここで他の甘味成分や湿潤剤としては、例えばグリセリ
ン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
エリスリトール、ソルビトール、マルチトール、ラクチ
トール、パラチトール等の多価アルコール、サッカリ
ン、サッカリンナトリウム、ステビア、アスパルテー
ム、グリチルリチン酸ジカリウム等の甘味剤が挙げられ
る。ここで、フッ素化合物は、フッ素換算で0.01〜
0.2重量%、粘結剤は0.5〜2重量%、発泡剤は
0.5〜2重量%、多価アルコールは10〜60重量%
配合するのが好ましい。
【0012】本発明練歯磨組成物には色素を配合するこ
とができ、当該色素としては食用色素、例えば青色1
号、赤色106号等が用いられる。
【0013】本発明の練歯磨組成物は、例えば前記成分
を混合攪拌することにより製造できる。
【0014】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0015】実施例1〜3、比較例1及び2 表1に示す原料を用いて練歯磨剤を製造した。
【0016】各練歯磨剤における、雲母チタン以外の成
分を脱気混合して得た組成物について、プラスチック製
透明平板の上に太さ2mm、長さ30mmの黒色線を5mm間
隔で2本引き、その平板上にサンプル組成物を泡が入ら
ないように均一に塗布し、その30cm上方から肉眼で観
察し、黒色線の見えなくなる限界のサンプル厚さを測定
し、透明度(mm)とした。なお、観察は40W蛍光灯の
近くで行った。また、得られた練歯磨剤のパール光沢及
び色調を肉眼で観察した。これらの結果を以下の基準で
評価し、表1に示した。
【0017】(評価基準) 光沢性 ○:パール光沢がある ×:パール光沢がない 色調 ○:暗褐色でなくきれいな感じ ×:暗褐色で汚い感じ
【0018】
【表1】
【0019】表1より、雲母チタンの配合量が0.1〜
5重量%であり、雲母チタン以外の成分からなる組成物
の透明度が0.5〜10mmであるときに、パール光沢が
あり、かつ明るい色調の練歯磨剤となることが判明し
た。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、良好なパール光沢を有
し、かつ明るい色調の練歯磨剤が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 前田 晃嗣 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雲母チタンを0.1〜5重量%含有する
    練歯磨組成物において、透明板に太さ2mm、長さ30mm
    の黒色線2本を5mm間隔で引き、その上に雲母チタン以
    外の成分からなる組成物のサンプルをのせ、そのサンプ
    ルの上部から観察して黒色線の見えなくなる限界のサン
    プル厚さで規定される透明度が0.5〜10mmであるこ
    とを特徴とする練歯磨組成物。
  2. 【請求項2】 研磨性シリカ及び平均粒径0.01〜1
    0μmの水不溶性白色粉体を0.05〜1重量%含有す
    る請求項1記載の練歯磨組成物。
  3. 【請求項3】 水不溶性白色粉体が酸化チタン、ステア
    リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タル
    ク、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム及びハイ
    ドロキシアパタイトから選ばれる1種又は2種以上であ
    る請求項2記載の練歯磨組成物。
  4. 【請求項4】 雲母チタンの平均粒径が10〜100μ
    mである請求項1〜3のいずれか1項記載の練歯磨組成
    物。
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