JPH11217286A - 有機質の発酵堆肥の製造方法及び製造装置 - Google Patents

有機質の発酵堆肥の製造方法及び製造装置

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JPH11217286A
JPH11217286A JP2166798A JP2166798A JPH11217286A JP H11217286 A JPH11217286 A JP H11217286A JP 2166798 A JP2166798 A JP 2166798A JP 2166798 A JP2166798 A JP 2166798A JP H11217286 A JPH11217286 A JP H11217286A
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compost
fermentation tank
mixture
organic
vertical fermentation
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JP2166798A
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Noboru Kaize
昇 海瀬
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KAISE RIKA KK
NIKKEE CORP KK
Nisshin Engineering Co Ltd
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KAISE RIKA KK
NIKKEE CORP KK
Nisshin Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機質の発酵堆肥を効率よく製造することが
できる有機質の発酵堆肥の製造方法及び製造装置を提供
する。 【解決手段】 水分が調節された有機質の堆肥材料と堆
肥材料用分解材とを計量して混合してなる原料混合物
と、酵素剤と酵素剤用活性材とを計量して混合してなる
添加剤混合物とを、温度と水分とが制御可能な縦型発酵
タンク3に供給し、前記縦型発酵タンク3では前記両混
合物を充分に攪拌混合するとともに循環機構33によっ
て下部から上部に循環流させ、縦型発酵タンク3の内部
で充分に発酵させてなる堆肥を前記循環機構の途中に設
けた切換バルブ34の操作により外部に排出するように
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機質の発酵堆肥
を効率よく製造することができる有機質の発酵堆肥の製
造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、有機質の発酵堆肥は、主
として酸性土壌をアルカリ側に移行させるために施肥さ
れるものであって、従来ではほとんどが野積み方式によ
り手作業で製造されていた。これに対し、合成肥料若し
くは化学肥料は連続的に大量生産することができるが、
近年では、健康食品指向が強まり、有機栽培による農作
物が珍重されるにあたっては、前記有機質の発酵堆肥が
見直され始めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の野積み方式のよる発酵堆肥の製造では、不快な悪習
が発生するばかりでなく、長期間と広大な場所が必要と
なるため、十分な土地面積を有する農家でなければ実施
することができず、しかも大変な重労働が必要であっ
た。さらに、原材料として用いる有機質堆肥材料が一定
でないなどの理由により、均一な品質の製品を常に安定
に製造することができなかった。また、有機質の発酵堆
肥を製造する装置の開発も幾つか提案されているが、十
分に満足できる品質を有する有機質の発酵堆肥を安定
に、連続的に製造できたという報告はなされていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した従来
の欠点に鑑み提案されたもので、有機質の堆肥材料と堆
肥材料用分解材とを計量して混合してなる原料混合物
と、酵素剤と酵素剤用活性材とを計量して混合してなる
添加剤混合物とを、温度と水分とが制御可能な縦型発酵
タンクに供給し、前記縦型発酵タンクでは前記両混合物
を充分に攪拌混合するとともに循環機構によって下部か
ら上部に循環流させ、縦型発酵タンクの内部で充分に発
酵させてなる堆肥を前記循環機構の途中に設けた切換バ
ルブの操作により外部に排出するようにしたことを特徴
とする有機質の発酵堆肥の製造方法に関するものであ
る。
【0005】また、本発明は上記した有機質の発酵堆肥
の製造方法を実施する製造装置をも提案するものであ
り、水分計を備える有機質の堆肥材料用タンク及び堆肥
材料分解材用タンクとを有するとともに計量部、粉砕
部、混合部及び移送機構等を有する原料供給機構と、酵
素剤及び酵素剤用活性材の計量部、混合部及び移送機構
を有する添加剤供給機構と、前記両機構の各移送機構に
連絡されて両混合物を収納することができて内部の水分
と温度とを制御可能な縦型発酵タンクとを有し、前記縦
型発酵タンクには内部に収納する混合物を下部から上部
に循環流させる循環機構を接続し、前記循環機構の途中
には縦型発酵タンクの内部の混合物が発酵してなる堆肥
を外部に排出する切換バルブを設けてなることを特徴と
する有機質の発酵堆肥の製造装置に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下の本発明の実施の形態を説明
する。本発明においては、原料として有機質の堆肥材料
と堆肥材料用分解材、また添加剤として酵素剤及び酵素
剤用活性材を使用する。前記した有機質の堆肥材料は堆
肥の原料となるもので、イナワラ、モミガラ、ササ、ノ
コクズ、シバ、その他のあらゆる種類の有機質の植物材
料を使用することができる。また前記堆肥材料用分解材
は、堆肥材料の硬い成分組織の分解を促進して発酵し易
くするとともに堆肥の原材料となるもので、鶏フン、豚
プン、牛フン、人プン等を使用することができる。そし
て前記酵素剤は、堆肥材料及び堆肥材料用分解材を発酵
させるとともに悪習の発生を防止するもので、既に多く
の製品が各種メーカーから市販されているから、前記有
機質の堆肥材料の種類によって適宜に選定することがで
きる。また、前記酵素剤用活性材は、前記酵素剤の発酵
作用を促進させるとともに活性化させるもので、米ぬ
か、デンプンカス等を使用することができる。尚、これ
らの原材料は、前記によって一例を示したに過ぎなくて
前記例示に限定されるものではなく、その機能を発揮で
きるあらゆる種類の原材料を使用することができる。
【0007】本発明の製造方法においては、まず有機質
の堆肥材料及び堆肥材料用分解材の水分量をそれぞれ水
分計で測定し、一定の水分に調節したら、各々計量部に
て個別に計量して所定の比率にし、両者を粉砕機に供給
して充分に粉砕した状態で混合部で混合する。そして、
この有機質の堆肥材料及び堆肥材料用分解材の原料混合
物を移送機構により縦型発酵タンクに投入する。また、
酵素剤と酵素剤用活性材を各々計量部にて個別に計量し
て所定の比率にし、両者を混合機構で混合してなる添加
剤混合物を移送機構により前記縦型発酵タンクに投入す
る。
【0008】前記縦型発酵タンクには、内部に収納され
る原料混合物と添加剤混合物とを充分に攪拌混合すると
ともに、タンク下部から上部に循環流させる循環機構を
設けてあり、しかも内部に収納されている混合物の含有
水分と温度とを制御することができる。したがって、縦
型発酵タンクに投入される原料混合物及び添加剤混合物
は、温度と含有水分が調整されて攪拌混合されるととも
に、下部から排出されて上部に供給される循環流とな
り、添加剤混合物によって制御された最適な雰囲気によ
り次第に発酵して堆肥化される。
【0009】そして、前記のように予め有機質の堆肥材
料及び堆肥材料用分解材はそれぞれ含有する水分を測定
してあるので、縦型発酵タンク内に臨む水分計によって
混合物全体の含水量を測定することができる。したがっ
て、混合物に含水している水分が少ない場合にはノズル
等にて必要水量を縦型発酵タンクへ注入すればよいし、
多い場合には、例えば、前記循環機構から水分を吸引除
去すればよい。尚、水分は、絶乾重量に対して60〜7
0%程度とするのが望ましいが、この数値に特に限定す
るものではない。
【0010】また、前記縦型発酵タンクは温度管理可能
な構造を有しており、例えば壁面を2重にしたジャケッ
ト構造とし、内部を20〜70℃程度の範囲で温度制御
が可能な温水・冷水循環機を取り付けるようにしても良
い。そして、前記縦型発酵タンクの内部を、前記混合物
を循環流させながら攪拌混合し、センサーにより50〜
70℃になったらジャケット構造によって縦型発酵タン
クの内部を30℃程度にまで低下させる。このようにし
て高温と低温とを繰り返して過剰な昇温を避けながら、
縦型発酵タンクの内部の混合物を十分に発酵させる。上
記において、前記縦型発酵タンクの内部を85℃程度ま
で昇温すると発酵菌が熱で死滅するおそれがあるので、
最高温度を60℃程度に制御するのが望ましい。
【0011】本発明では、こうして温度と水分とを制御
しながら混合物を最適な状態で発酵させた発酵堆肥を得
ることができ、発酵堆肥は適宜に縦型発酵タンクの外部
に排出して温風乾燥、計量、袋詰め等して製品とするこ
とができる。また、縦型発酵タンクの底部に溜る液体の
一部は混合物から分遊離するので、取り出して水栽培用
の液肥とすることもできる。また、この液肥のPH値を
測定して堆肥の腐敗を防止することができる。
【0012】このように本発明の有機質の発酵堆肥の製
造方法は、従来重労働であった作業をほとんど自動化
し、しかも含水量や重量、温度等を測定して一定の品質
を有する発酵堆肥を連続的に且つ短時間に製造すること
ができる。
【0013】さらに、以下の種々の効果を奏する。本発
明における発酵タンクは、縦型であるため設置面積が少
なくてよい。また、含水量、重量、温度、時間等の各種
の条件を数値データとして保存することにより、堆肥化
するための数値を化学的に検討、実施することができ
る。即ち、前記のように有機質の堆肥材料としては、多
種の有機質を用いることができるが、用いた有機質の種
類、性状によって堆肥化条件は一定でないため、これら
を数値データで管理することは極めて重要である。例え
ば、水分量が均一でない有機質の堆肥材料でも添加水量
を調節することにより、均一な製品である有機質の発酵
堆肥を製造することができる。また、本発明では有機質
の原料混合物を粉砕機にかけ、しかも酵素剤等を含む添
加剤混合物を使用するので、悪臭を発生することなく発
酵堆肥を短時間で製造することができる。
【0014】以下に本発明の製造装置を図1の系統図に
記載した実施例に基づいて詳細に説明する。本発明の有
機質の発酵堆肥の製造装置は、有機質の堆肥材料や分解
材を縦型発酵タンクに供給する原料供給機構1と、前記
堆肥材料や分解材を発酵させる酵素剤その活性材とから
なる添加剤を前記縦型発酵タンクに供給する添加剤供給
機構2と、両供給機構1、2から繰り出される原料及び
添加剤を混合して発酵させ、堆肥にする縦型発酵タンク
3とを有する。
【0015】前記した原料供給機構1は、前記有機質の
堆肥材料を貯溜する堆肥材料用タンク11と、前記堆肥
材料を分解させる分解材を貯溜する分解材用タンク12
とを有し、前記両タンク11、12には水分計13、1
4を臨ませて、内部に貯溜する堆肥材料及び分解材の水
分を維持、管理することができる。
【0016】そして、前記堆肥材料用タンク11と分解
材用タンク12との排出口には、堆肥材料及び分解材を
一定の配合率に計量する計量部15が位置し、計量部1
5によって計量された堆肥材料及び分解材は粉砕機等か
らなる粉砕部16により例えば10mm以下に粉砕さ
れ、ミキサー等からなる混合部17で堆肥材料及び分解
材を充分に攪拌混合した後、コンベアー等からなる原料
移送機構18が原料混合物を前記縦型発酵タンク3にま
で搬送して投入する。
【0017】したがって、前記原料供給機構1は、堆肥
材料用タンク11、分解材用タンク12、計量部15、
粉砕部16、混合部17及び原料移送機構18からな
り、コンピューター制御による自動化によって一連に作
動させることができる。
【0018】前記添加剤供給機構2は、前記酵素剤の貯
溜部21と、前記酵素剤用活性材の貯溜部22とを有
し、各貯溜部に貯溜する酵素剤及び活性材を計量部23
に導いて一定の配合率にし、この添加剤混合物をミキサ
ー等からなる混合部24に供給して充分に攪拌混合し、
コンベアー等からなる添加剤移送機構25によって添加
剤混合物を前記縦型発酵タンク3にまで搬送して投入す
る。
【0019】したがって、前記した添加剤供給機構2
は、酵素剤の貯溜部21、酵素剤用活性材の貯溜部2
2、計量部23、混合部24及び添加剤移送機構25か
らなるもので、酵素剤の貯溜部21の酵素剤と酵素剤用
活性材の貯溜部22の活性材とは手動により計量部23
に供給して計量し、その後は自動化して作動させること
ができる。
【0020】前記縦型発酵タンク3は、原料混合物と添
加剤混合物とを攪拌混合して発酵させることにより堆肥
化させるもので、具体的構成は、前記したように壁面が
水密な2重構造であって、中空な壁面内部に温水、冷水
等の水循環機構31を接続してあり、上端の開口部に
は、内部を密閉できる蓋3’を着脱可能に設けてある。
そして、前記縦型発酵タンク3の下端の出口には、混合
循環ポンプ32を設置してあり、前記混合循環ポンプ3
2からは縦型発酵タンク3の上端にまで接続した混合物
循環機構33を有し、前記混合物循環機構33の途中に
設けた切換バルブ34には乾燥装置35、計量装置36
及び袋詰め装置37等からなる堆肥処理機構38を接続
している。
【0021】また、前記縦型発酵タンク3には水分計の
センサー39及び温度計のセンサー40等が臨み、前記
混合循環ポンプ32からは途中に吸引ポンプ41を設け
た液体循環機構42が延在して前記縦型発酵タンク3の
上端に接続され、前記液体循環機構42の途中に設けた
三方弁43には水供給機構44から流量調整機構45に
より水量が調整される水供給路46を接続してある。
【0022】したがって、原料供給機構1及び添加剤供
給機構2から投入される原料混合物及び添加剤混合物
は、縦型発酵タンク3の内部において混合循環ポンプ3
2の駆動で混合物循環機構33を通過して縦型発酵タン
ク3の上部に供給される循環流となり、この循環流の過
程で新鮮な空気を外部から取り込みながら充分に攪拌混
合される。そして、縦型発酵タンク3の内部は、センサ
ー40により温度が検出されて水循環機構31から冷水
若しくは温水が縦型発酵タンク3の壁面内部を循環し、
添加剤混合物により発酵に最適な温度に制御される。
尚、縦型発酵タンク3においては、混合物循環機構33
が駆動して混合物が循環流している時間帯では蓋3’を
開放して内部に新鮮な空気を導入し、混合物循環機構3
3が駆動していない時間帯では蓋3’により密閉して混
合物の発酵を促進させる。
【0023】前記縦型発酵タンク3の内部は、前記セン
サー39によって水分が検出され、水分が不足する場合
には吸引ポンプ41が作動して混合循環ポンプ32に染
み出る水分を吸引して液体循環機構42を通過させ、三
方弁43の操作によって縦型発酵タンク3の内部に供給
することにより、縦型発酵タンク3内部の混合物に水分
を供給することができる。更に、混合循環ポンプ32か
らの水分供給でもまだ水分が不足する場合、三方弁43
を切り換えて水供給機構44からの水を流量調整機構4
5で流量を調整しながら縦型発酵タンク3に供給するこ
とにより、縦型発酵タンク3の内部の混合物の水分を適
正に維持することができる。
【0024】なお、縦型発酵タンク3の内部の混合物の
水分が過多の場合、混合循環ポンプ32に余分な水分が
染み出るので、混合循環ポンプ32と吸引ポンプ41と
の間に設けた切換弁47を操作して混合循環ポンプ32
の排出口からドレーン排出路48に排出し、そのまま廃
棄したり液肥に使用することができる。また、前記混合
循環ポンプ32にはPHセンサー49を位置させ、縦型
発酵タンク3内の混合物の液体若しくは混合物自体のP
Hを検知して、酸性側に移行しているようであれば、腐
敗を防止するために中性側若しくはアルカリ側に変換す
るような処置をすればよい。
【0025】そして、前記縦型発酵タンク3の内部にお
いて前記両混合物が温度制御、水分制御の基に十分に攪
拌混合される。そして、混合物循環機構33が作動して
いる時間帯では縦型発酵タンク3の蓋3’を開放して外
部の新鮮な空気を取り入れながら攪拌混合し、混合物循
環機構33が作動していない時間帯では蓋3’により密
閉して発酵させる。また、縦型発酵タンク3の混合物が
発酵により堆肥となったら、前記切換バルブ34を切り
換えて前記堆肥処理機構38に導入し、前記乾燥装置3
5により乾燥、計量装置36により計量、及び袋詰め装
置37により袋詰めを行って製品化することになる。ま
た、必要であれば縦型発酵タンク3の内部に攪拌機構5
0を設け、混合物循環機構33とともに若しくは単独で
駆動して、縦型発酵タンク3の内部の混合物の堆肥化処
理を促進するようにしてもよい。
【0026】
【実施例】次に、本発明の一般的又は基本的な製造工程
の実施例を説明する。
【0027】(1日目) 酵素剤及び酵素剤用活性材(米ぬか)を、それぞれ計
量部23にて計量(酵素剤:3kg,酵素剤用活性材:
計量部23kg)し、混合部24で30分間混合する。 有機質の堆肥材料(ササ、シバ)は堆肥材料用タンク
11に収納され、堆肥材料用分解材(鶏フン)は分解材
用タンク12に収納されている。前記堆肥材料用タンク
11及び分解材用タンク12から供給される有機質の堆
肥材料及び堆肥材料用分解材を前記計量部15で計量
(有機質の堆肥材料:絶乾として1ton,堆肥材料用
分解材:絶乾として100kg)して粉砕部16に供給
し、10mm以下の寸法に粉砕して混合部17に供給す
る。 前記混合部17において、有機質の堆肥材料と堆肥材
料用分解材(原料混合物)とを2時間混合し、原料移送
機構18により縦型発酵タンク3にまで移送して投入す
る。 前記の混合部24から、酵素剤及び酵素剤用活性材
(添加剤混合物)を前記添加剤移送機構25により縦型
発酵タンク3にまで移送して投入する。そして、前記混
合循環ポンプ32を駆動して切換バルブ34を混合物循
環機構33に連絡し、縦型発酵タンク3の内容物を十分
に循環流させて、原料混合物と添加剤混合物との混合物
が重量比において約98:2であるから、新鮮な外気を
導入しながら両混合物が均一になるように混合する。 縦型発酵タンク3内の水分をセンサー39で検出し、
必要水分量(絶乾に対し60〜200%)の水を水供給
機構44から流量調整機構45により流量調整して水供
給路46から縦型発酵タンク3に供給する。その際にも
縦型発酵タンク3を開放したまま前記混合循環ポンプ3
2を連続運転させ、縦型発酵タンク3の内部が60℃で
あることを確認する。混合循環ポンプ32の作動は、約
2時間程度である。 上記の作業を終了したら、全装置の電源をオフにして
縦型発酵タンク3に蓋3’をし、密閉して静置する。
【0028】(2〜3日目)縦型発酵タンク3に臨ませ
たセンサー39により、縦型発酵タンク3の内部の温度
が50℃程度であることを確認するとともに、混合循環
ポンプ32を連続運転して縦型発酵タンク3の内容物を
継続的に循環流させる。
【0029】(3〜4日目) 縦型発酵タンク3内の温度が下がり始めると、前記水
循環機構31から温水を縦型発酵タンク3に壁面内部に
供給し、約25℃程度に維持するとともに、縦型発酵タ
ンク3を開放して混合循環ポンプ32を約1時間作動さ
せ、縦型発酵タンク3の内部の混合物を空気に接触させ
ながら攪拌混合する。 混合循環ポンプ32は、約1時間の作動である。 その後、縦型発酵タンク3の内部を60℃にまで昇温
させる。
【0030】(5日目以降)前記2〜3日目の操作、3
〜4日目の操作を1回だけ繰り返す。
【0031】その後、切換バルブ34を切り換えて縦型
発酵タンク3の堆肥を混合循環ポンプ32の作動により
袋詰め装置37に供給し、製品とする。
【0032】
【発明の効果】以上要するに本発明の有機質の発酵堆肥
の製造方法は、従来重労働であった作業を自動化し、し
かも含水量や重量、温度等を測定して一定の品質を有す
る発酵堆肥を連続的に且つ短時間に製造することができ
る。また、使用する発酵タンクが縦型であるため設置面
積が少なく、十分な土地面積を有する農家でなくても実
施することができる。さらに、含水量、重量、温度、時
間等の各種の条件を数値データとして保存することによ
り、堆肥化するための数値を科学的に検討、実施するこ
とができ、例えば、水分量が均一でない有機質の堆肥材
料でも添加水量を調節することにより均一で安定した有
機質の発酵堆肥を製造することができるばかりでなく、
悪臭の発生を酵素剤によって防止することができる。ま
た、有機質の堆肥材料を粉砕機にかけ、しかも酵素剤を
使用するので、発酵堆肥が短時間で製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の概略系統図である。
【符号の説明】
1 原料供給機構 2 添加剤供給機構 3 縦型発酵タンク 11 堆肥材料用タンク 12 分解材用タンク 13 水分計 14 水分計 15 計量部 16 粉砕部 17 混合部 18 原料移送機構 21 酵素剤の貯溜部 22 酵素剤用活性材の貯溜部 23 計量部 24 混合部 25 添加剤移送機構 31 水循環機構 32 混合循環ポンプ 33 混合物循環機構 34 切換バルブ 35 乾燥装置 36 計量装置 37 袋詰め装置 38 堆肥処理機構 39 センサー 40 センサー 41 吸引ポンプ 42 液体循環機構 43 三方弁 44 水供給機構 45 流量調整機構 46 水供給路 47 切換弁 48 ドレーン排出路 49 PHセンサー 50 攪拌機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の野積み方式のよる発酵堆肥の製造では、不快な悪臭
が発生するばかりでなく、長期間と広大な場所が必要と
なるため、十分な土地面積を有する農家でなければ実施
することができず、しかも大変な重労働が必要であっ
た。さらに、原材料として用いる有機質堆肥材料が一定
でないなどの理由により、均一な品質の製品を常に安定
に製造することができなかった。また、有機質の発酵堆
肥を製造する装置の開発も幾つか提案されているが、十
分に満足できる品質を有する有機質の発酵堆肥を安定
に、連続的に製造できたという報告はなされていない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の実施の形態】以下の本発明の実施の形態を説明
する。本発明においては、原料として有機質の堆肥材料
と堆肥材料用分解材、また添加剤として酵素剤及び酵素
剤用活性材を使用する。前記した有機質の堆肥材料は堆
肥の原料となるもので、イナワラ、モミガラ、ササ、ノ
コクズ、シバ、その他のあらゆる種類の有機質の植物材
料を使用することができる。また前記堆肥材料用分解材
は、堆肥材料の硬い成分組織の分解を促進して発酵し易
くするとともに堆肥の原材料となるもので、鶏フン、豚
プン、牛フン、人プン等を使用することができる。そし
て前記酵素剤は、堆肥材料及び堆肥材料用分解材を発酵
させるとともに悪臭の発生を防止するもので、既に多く
の製品が各種メーカーから市販されているから、前記有
機質の堆肥材料の種類によって適宜に選定することがで
きる。また、前記酵素剤用活性材は、前記酵素剤の発酵
作用を促進させるとともに活性化させるもので、米ぬ
か、デンプンカス等を使用することができる。尚、これ
らの原材料は、前記によって一例を示したに過ぎなくて
前記例示に限定されるものではなく、その機能を発揮で
きるあらゆる種類の原材料を使用することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、前記縦型発酵タンクは温度管理可能
な構造を有しており、例えば壁面を2重にしたジャケッ
ト構造とし、内部を20〜70℃程度の範囲で温度制御
が可能な温水・冷水循環機を取り付けるようにしても良
い。そして、前記縦型発酵タンクの内部を、前記混合物
を循環流させながら攪拌混合し、センサーにより50〜
70℃になったらジャケット構造によって縦型発酵タン
クの内部を30℃程度にまで低下させる。このようにし
て高温と低温とを繰り返して過剰な昇温を避けながら、
縦型発酵タンクの内部の混合物を十分に発酵させる。上
記において、前記縦型発酵タンクの内部を85℃程度ま
で昇温すると堆肥化に有用な微生物が熱で死滅するおそ
れがあるので、最高温度を60℃程度に制御するのが望
ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C05F 9/02 B09B 3/00 ZABA

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分が調節された有機質の堆肥材料と堆
    肥材料用分解材とを計量して混合してなる原料混合物
    と、酵素剤と酵素剤用活性材とを計量して混合してなる
    添加剤混合物とを、温度と水分とが制御可能な縦型発酵
    タンクに供給し、前記縦型発酵タンクでは前記両混合物
    を充分に攪拌混合するとともに循環機構によって下部か
    ら上部に循環流させ、縦型発酵タンクの内部で充分に発
    酵させてなる堆肥を前記循環機構の途中に設けた切換バ
    ルブの操作により外部に排出するようにしたことを特徴
    とする有機質の発酵堆肥の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機質の堆肥材料用タンク及び堆肥材料
    分解材用タンクとを有するとともに計量部、粉砕部、混
    合部及び移送機構等を有する原料供給機構と、酵素剤及
    び酵素剤用活性材の計量部、混合部及び移送機構を有す
    る添加剤供給機構と、前記両供給機構の各移送機構に連
    絡されて両混合物を収納することができるとともに内部
    の水分と温度とを制御可能な縦型発酵タンクとを有し、
    前記縦型発酵タンクには内部に収納する混合物を下部か
    ら上部に循環流させる循環機構を接続し、前記循環機構
    の途中には縦型発酵タンクの内部の混合物が発酵してな
    る堆肥を外部に排出する切換バルブを設けてなることを
    特徴とする有機質の発酵堆肥の製造装置。
JP2166798A 1998-02-03 1998-02-03 有機質の発酵堆肥の製造方法及び製造装置 Pending JPH11217286A (ja)

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WO2006082264A1 (es) * 2005-01-28 2006-08-10 Universidad De Sevilla Procedimiento para la obtención de bioestimulantes a partir de residuos agroindustriales
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KR20220118890A (ko) * 2021-02-19 2022-08-26 주식회사 엔유씨전자 음식물 쓰레기 처리 장치

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